5358.2022年1月12日(水) 過疎化による地方都市の劣化と苦悩

 冬も真っ盛りという感じで北海道から日本海沿岸の東北・北陸地方では、かなり激しい豪雪状況である。北海道では吹雪となっている。特に吹雪の中を走行する車を見ていると、運転は大丈夫だろうかと心配になる。

 新型コロナウィルスの感染が拡大して観光業が特に大きな影響を受けているが、北海道の冬は、コロナに関係なく、特に影響が大きいらしい。雪の中での難しい交通アクセスの問題もある。旭川市に近い大雪山国立公園周辺では、かつて大きなホテルが3つあったが、近年その内2つが閉館した。観光客が減ったことが大きいが、ホテルにとっては経営状態が良くない中で、固定資産税と建物の維持費が固定経費として大分経営に影響を与えているようだ。だが、ホテルは閉館してもその所有者には固定資産税がかかる。沖縄のように季節を問わず、観光客が訪れるところでも、現状はコロナ対策の規制により経営は厳しいと思う。

 そこへ今夕の朝日によると北海道で経営が苦しいのは、アクセスの難しい秘境ホテルばかりではなく、駅前の一等商業地ですら経済的に立ち行かない都市と商業業種があるという。その最たる都市が、北海道の鉄道の要衝でもある滝川市である。JR滝川駅の前にある500mも続く商店街に往時の勢いがなく、シャッターが下りた商店が多く、その中にあったデパートも6年前に閉鎖された。昨年は駅前の商業ビルも閉鎖された。これには地方都市特有の過疎化という現代の課題がある。特にこの滝川市は、かつては炭鉱景気で賑わっていたが、閉山されてから、40年前のピーク時の5万3千人の人口が、今では3万9千人にまで減少している。そのため商業ビルの主要テナントだったスーパーストアが撤退して経営は益々苦しくなり、土地の所有者も固定資産税を払えず滞納して、挙句に市に対して資産の売却を求めているようだが、落日の都市にも財政的余裕がなく、中々話がまとまらない。これから同じような問題が、地方都市の間で次第に浮上してくるのではないか、気になるところである。

2022年1月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5357.2022年1月11日(火) 認知症と北朝鮮に気を付けよう。

 年を取ると認知症の危険があると言われるが、元気者のつもりでも記憶が衰えたり、言葉や単語を思い出せないことがある。今日愕然としたのは、数日前から始めた2021年の確定申告の準備をしている最中に、肝心な厚生年金と企業年金の振り込み通知書を紛失しまったのだ。つい先日まで手元にあり、あるものだとばかり思いこんでいたところ、いざ利用しようとしたらどこへ行ってしまったのやら見つからないのだ。わが書斎も積読の書物をはじめ、雑物に囲まれてあまり整理が出来ているとは言えない。結局いくら探しても見つからず、日本年金機構と、企業年金を代行している大阪の企業へ電話で再発行をお願いするような始末である。残念ながら再発行はしてもらえず、年間支払額の明細書を近日送るとのことだった。アナログ派である私には、金銭元帳に支給月ごとに仕分けしたいので、各回の内訳を尋ねても書類としては発行しないと言われ、止むを得ず口頭で数字を教えてもらった。これから時間をかけて、アナログ式に申請書類を仕上げた後、青色申告会に相談のうえで税務署に書類を提出することになる。今日は記憶力の低下に振り回された1日だった。その最中に偶々知人からメールで奥さんが認知症のため施設へ入られたと連絡があり、これから男やもめだと知らされた。お気の毒であるが、私自身だってそんなに楽観している場合ではない。

 去る8日(土)夕刻「テレビ神奈川」で母校湘南高校の創立100周年に関して、「湘南高校百年 文武両道の核心~初代校長赤木愛太郎の理想~」と題する30分のドキュメンタリー番組が放映された。先月のテレビ東京の名門校シリーズに次ぐものである。東京都内では観られないと思うからと、わざわざ後輩が当番組のWebを知らせてくれたので、今日じっくり観てみた。題名の通り文武両道の学校の現状と活動を紹介したものであり、TV東京とはやや趣は異なるが、創立後百年の母校を初代赤木校長の熱情と文武両道の実践校として取り上げてくれている。赤木校長は、新潟師範学校校長を辞めて新設の旧湘南中学を、日本一の学校にするとの理想と信念を胸に新校長として赴任された。多くの生徒、卒業生から尊敬され慕われ、校内には赤木苑がある。私の知る同窓生も何人かインタビューに登場していたが、一番感じたのは、皆共通して愛校心が強いなぁということだった。テレビで好意的に紹介されるのは、良いことでもあり、誇りでもある。幸い私はラグビー部出身であるので、今以て母校愛と母校とのつながりは切っても切れない。こういう形でメディアに取り上げてもらえるのは、誇らしいことであり、嬉しいことである。

 さて、いつも驚かされているが北朝鮮が、またもや弾道ミサイルらしきものを日本海へ向けて打ち上げた。先日5日にも突然打ち上げたが、またもや突然の打ち上げである。岸田首相は即座に極めて遺憾だと述べた。国連安保理事会も北朝鮮を非難する声明を発表した。コロナ禍の影響で、北朝鮮も厳しい試練に晒されている。だが、そのはけ口を日本海のミサイル発射で発散されたのでは、溜ったものではない。破れかぶれではないか。拉致問題には振り向きもせず、解決済と国が罪を犯していながら真正面を見ず、尻を向けて逃げるばかりである。国家としての形態を整えておらず、他国に迷惑ばかりかけている北朝鮮のような国をもう少し真面な国家へ変貌させるよう対立する米中も、具体的な対策を講じることは出来ないものだろうか。

2022年1月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5356.2022年1月10日(月) 成人の日にクラシック音楽会を楽しむ。

 今日は成人の日である。大学ゼミの友人が所属しているオーケストラの定期演奏会を3年ぶりに鑑賞した。「上野浅草フィルハーモニー管弦楽団」演奏会は、いつもなら地元の浅草公会堂で開催されているのだが、コロナ禍と言う事情もあるのだろうか、今日はJR中野駅近くの「なかのZERO大ホール」で開かれた。こういう時期でもあるので、いつもならゼミの仲間に広く声をかけるところだが、遠慮して一部の仲間だけに連絡して7名が集まった。終演後も納得してどこにも立ち寄らず、散会した。折角気の知れた仲間の集まりなので、積もり積もった話もしたいところだったが、やはりコロナ怖さに腰が引け消極的になってしまった。

 それはさておき、久しぶりにクラシック音楽を生で聴いたが、やはりホールで聴く生の音楽は迫力があって好い。今日は3つの名曲を聴いたが、私の知らない曲ばかりだった。ウェーバーの歌劇「オベロン」序曲、モーツァルトの交響曲第35番「ハフナー」、そしてシューマンの交響曲第1番「春」だった。ソーシャル・ディスタンスを取っているせいか、1,300名の観客席は余裕のある配置になっていた。

 同楽団のチェリストであるゼミ仲間の赤松晋さんとは、残念ながら今日会って話をする機会はなかったが、他の仲間と久しぶりに会って話をすることが出来たのは嬉しかった。こういう機会を作ってくれた赤松さんには感謝である。

 今日久しぶりの会話を楽しんだが、本当は先日セルビアの友人・山崎洋さんが送ってくれた彼のメール文の中に書かれていたアメリカ流の「deep state」について、もう少し彼らと話をしてみたかった。山崎さんは東西対立の狭間で、ユーゴ解体を実感し、そこから東西の激しい抗争や、現在の米中、米ロの対立の実態を自分なりの視点で捉えている。彼が気にしているのは、日本のメディアは欧米サイドの報道に頼りがちで、中ロの立場や考えを受け入れていないことである。その点、彼は中ロの考えも斟酌して平等な立場から事実を冷静に見つめている。

 例えば、今国際的に大きな注目を集めているウクライナ東隣のロシアが、国境周辺に軍隊を集結させて緊張を高めている原因について、ウクライナが独立出来た経緯には、ソ連崩壊当時、ウクライナ人フルシチョフ首相が勅命でウクライナをロシア領から分離させたことや、エルツィン大統領がウクライナ領内にロシア海軍基地を認める条約を締結したことがあり、それらはロシア系住民が多いウクライナで受け入れられている。だが、その点についてNHKをはじめ、日本のメディアはほとんど触れていない。

 確かに両者の考えを平等に受け入れるのは難しいことではあるが、あまりにも一方だけの意見を取り入れると偏った結論になる。我々もその点は重々心掛けなければいけないと思う。

2022年1月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5355.2022年1月9日(日) ウィンタースポーツ花盛り

 3連休の真ん中であるが、若者の各種ウィンター・スポーツも雌雄を決する最高潮に差し掛かった試合が行われている。昨日は高校ラグビー決勝戦、春の高校バレー男女決勝戦、今日は大学ラグビー決勝戦、高校女子サッカー決勝戦が行われ、明日は高校サッカー決勝戦が行われる。また、ラグビーは昨年までのトップ・リーグを刷新して、新しい方式でリーグ戦「リーグワン」を行うことになり、昨日その開幕試合が3か所で行われた。冬の北京オリンピック開催は残り1か月を切った。今日は大相撲初場所初日でもある。

 華々しいのはスポーツばかりではない。明日は成人の日である。新型コロナウィルス感染で祝典開催も今日に繰り上げたり、中止になったり、順延になったり大人としての門出を予定通り祝ってもらえないのは、新成人にとっては気の毒である。私個人は、成人式は生憎浪人2年目だったので、目先の受験を控えて成人式には出席しなかったし、敢えて大人になったとの認識はなかった。

 今年4月からは、成人は法的にはこれまでの20歳から18歳へ繰り下げられ、大人としての権利である選挙権も行使出来る。若者の選挙における投票率が低いと言われている中で新成人が増える。果たして新成人に選挙権の何たるかや、成人になった場合の権利及び義務を教える機会を増やさないと、実際の選挙で投票率は上昇する保証はない。

 例えば、最近の若者は政治的な関心がやや薄いと言われる。彼らの周囲には読書離れや、新聞離れがある。世界は今暗礁に乗り上げている国際問題が沢山ある。まず、現実に米中対立の問題があり、それに派生的に取り付いている問題がある。核兵器、軍縮なども大きな問題である。現状の問題を把握するだけでも好いから、これらの問題に日頃から関心を抱くことが大切であると思う。

 世界の動きを知るためには、新聞や本を読むことが必須であると思う。書物の発行や新聞発行部数は下降気味である。書店も閉店して本を買うのもこれまでの書店を通してではなく、アマゾンなどから通販で購入するケースが増えたようだ。

 私にも18歳から21歳までの孫がいるが、関西にいるので、特にコロナ禍のせいもあり、この数年会っていない。彼らから話も聞いていないので、どれほど読書や新聞を読んでいるのか分からない。だが、せめて若者らの平均レベル以上に、社会的、国際的感覚を身に着けて欲しいと思っている。

 願わくば、若者たちには政治の場のみならず、社会一般にもっと斬新で若者らしい前向きな意見を披歴して欲しいと願っている。そのためにも成人年齢の引き下げが実際に功を奏するかどうか、注視したい。

2022年1月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5354.2022年1月8日(土) 沖縄米軍基地はコロナ世界最多感染地区

 昨日退院した妻がまだ痛みを感じるようで、気だるそうにしてあまり動こうとしない。今朝具合を尋ねたら、昨日よりは好いと言っていたので、明日以降の回復を願うばかりである。夕食準備のためスーパーへの買い物もひとりで出かけたが、やむを得ないだろう。

 昨日中川利男・日本医師会会長が、新型コロナウィルスの感染は第6波に突入したと語っていたが、その通り今日も感染拡大の勢いは止まらない。全国で先週に比べて15倍もの新規感染者数を記録した。2日以降昨日まで、その数は553、779、1,265、2,635、4,474、6,208、8,480人とうなぎ登りに増加している。東京都内では今年に入ってから、79、84、103、151、390、641、922人と昨日までの7日間は右肩上がりである。そして、今日はついに千人を突破して1,224人となった。前年に比べるとこの年末年始の人出が、大幅に増えたことが原因のひとつのようだ。そして驚くのは、沖縄県の新規感染者数の増加である。今日までの3日間でも、981、1,414、1,759人と毎日過去最多を記録している。

 沖縄県が急速に感染拡大したのは、在日米軍基地内にコロナ発症者が多くなったことが全沖縄県の感染者数を底上げしている。こんな驚愕すべき数字がある。最近1週間で10万人当たりの新規感染者は、世界で最多の感染者がいるアメリカが358人、イギリスが901人だそうだが、沖縄基地内の軍人、軍属、家族を合わせて基地関係者アメリカ人は何と1,905人だそうだから、断トツで多い。世界最多のコロナ感染者であるアメリカ人の分身が沖縄基地に在住、勤務しているのである。日本人にとっては嫌な荷物を押し付けられたような感じである。アメリカ側からは詳しい情報は伝えられず、日米地位協定を盾にアメリカは、沖縄県民の心情を斟酌する気持ちがない。あまりの感染拡大に、漸く林外相がアメリカのブリンケン国務長官に日米2+2会談で実情を伝え、アメリカ合衆国と在日沖縄司令官に善処を促したところだ。日本政府は、もっとアメリカに言うべきことは言わなければいけない。

 さて、今日全国高校ラグビー決勝戦が、例年通り大阪・花園ラグビー場で行われたが、終始テレビ観戦で楽しんでいた。私が高校でラグビー部主将を務めていた当時は、母校の成績はパッとしなかった。それが近年は実力をつけ、その活動の様子が先日テレビでドキュメンタリーとして放映されたほどである。その母校を神奈川県予選3回戦で60-0のスコアで破った全国大会3連覇を目指した県代表校・桐蔭学園に、一昨日準決勝で撃破した国学院栃木高と、大阪の東海大大阪仰星高が対戦した。かなり白熱した戦いだったが、東海大大阪仰星高が、36―5で勝ち、4年ぶり6度目の優勝を飾った。

 この試合のゲスト解説者だった橋元徹・弁護士が、自身大阪代表・北野高校選手として花園大会に出場した経験から、若い高校生の試合をべた褒めしていたが、いくつか面白いことも話していた。そのひとつは、選手の体つきのことで、以前の選手は厳しい訓練というと長距離走で鍛えられた。そのため身体は肉が落ちやせ型が多かった。ところが、近年はウェイト・トレーニングや、ストレッチで身体を鍛え上げる傾向があるせいか、胸周辺が盛り上がった肉体改造に力を入れているようで、全選手とも筋肉マンが多いという感想だった。そのため最近は筋肉モリモリの選手が目につくと言っていた。言われてみれば、確かにその通りだと思う。政治的、社会的発言で平素は辛口のコメントを発している橋元氏も、こと愛するラグビーのことになるとメロメロである。

2022年1月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5353.2022年1月7日(金) 白銀の中を東急が運賃値上げを申請

 今朝いつもより1時間早く起きて雨戸を開けた途端、目に雪景色が飛び込んできた。昨晩降り積もった雪は10㎝だったという。庭の松、梅、槙の木々の枝葉に乗っている分厚い積雪には風情がある。妻が東京医療センターで一昨日手術を終えて今日退院するので、迎えにバス停まで歩いて行ったが、途中で2度ほど転びそうになった。この降り積もった雪は、昨日と変わった日差しの強い青空の下で午後には大分溶けてしまった。昨夜はテレビでも雪の中を家路へ向かう人々が足元に気を付けたおどおどした歩きっぷりを紹介していたのが、申し訳ないが少々ユーモラスだった。都内は今冬最低の▲3℃を記録して、交通事故も多発し高速道路もあちこちで閉鎖された。

 東京医療センターの6階から目の前に駒澤陸上競技場が見え、その遥か後方正面に白雪の富士山がくっきりと見える。今年初めて見た富士山だった。いつ見ても何とも清々しい日本一の山である。

 妻は退院こそ出来たが、まだ患部に痛みが残っているようで、何事をやるにも億劫そうで、辛そうである。まだ数日この状態だとすると私自身の食事は自分でコックしなければいけないなと思っている。

 さて、今日のニュースでびっくりさせられたのは、東急が2023年3月から17年ぶりに12.9%の初乗り運賃値上げを国土交通省へ申請したことである。鉄道各社はコロナ禍の影響を受けてどこも厳しい経営を迫られているが、遂にここまで来たかと思わせられたところである。17年間に亘って主要財源である運賃の値上げを行わなかったのは、毎年乗客が増え、固定財源は固く、極端に言えば、あまり経営努力をせずとも経営は安定していたからである。ところが、2020年4~12月期の営業成績を鉄道25社で調べて見ると、黒字経営会社は関西の南海、神戸、山陽、京阪の4社だけで他のJRを含む21社は全て赤字である。その中で東急はグループ企業の東急ハンズを売却するなどしてグループ全体としても思わしくなく18位にあり、23位以下は、全てJRの東海、西日本、東日本である。

 このままコロナ禍が続けば、東急に続いて鉄道各社が運賃値上げを申請することだろう。今までの鉄道運賃は、他の物価に比較して幾分安価だった。だが、この東急の値上げをきっかけに各社が右へ倣えなら、今後の鉄道運賃は通常の物価よりも高い物となる可能性がある。市街地に住んだら鉄道を利用しないわけには行かない。その意味でも1日も早くコロナを終息させることである。

 沖縄をはじめ、在日米軍基地周辺ではかなりコロナが蔓延している。アメリカは世界で一番コロナ感染者が多いにも拘らず、さほど危機感を抱かない国民は、外国の自国基地のコロナについても、やや無神経なところがある。玉城デニー・沖縄県知事の厳しい要望、及び県民の対米基地感について、在日アメリカ軍司令官は、基地内の警戒レベルを引き上げ、兵士に基地の外でのマスク着用を義務付けたと発表したが、こんな生易しい感覚では、鉄道運賃値上げへの勢いは止まらないだろう。

2022年1月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5352.2022年1月6日(木) 東京23区に大雪警報、コロナ第6波に突入

 今日は今冬最低気温を記録する寒さだった。自宅周辺では、昼1時過ぎに雪が降り始め、3時ごろには積雪5㎝ほどになった。窓の外を見ると雪がかなり降って来た。しかし、庭の木々に降り積もった雪模様を眺めていると、何とも言えず情緒的な気分になる。日本の庭園には雪化粧がよく似合うとつくづく思う。気象庁は東京23区の他に千葉、茨城に、4年ぶりの大雪警報を発令した。夕刻になって家の前の道路にはかなり雪が積もっており、自動車の通ったトレースがはっきり残っている。今晩は10㎝ほどの積雪があると予報している。

 こんなこともあった。夕刊が届けられていないので、販売店に聞くと雪のため我が自宅周辺は雪で配送車が遅れているが、必ず配達はすると言っていた。だが、8時前までにポストに投入されていなかった。9時半過ぎに覗いてみたらそこに夕刊があった。この雪の中で新聞配達も大変だなぁと思う。ただ嬉しいことには、戸外の風景が頭の中を爽やかにしてくれる。入院中の妻から明日退院することに決まったので、朝9時に迎えに来て欲しいとメールがあった。ともかく退院出来て良かった。安堵している。

 さて、新型コロナウィルスの変異株オミクロンによる感染が明らかになって以来、減少しつつあった新規感染者がぶり返し、特にこの数日間は沖縄、東京を中心に全国的に新規感染者が増え、コロナ第6波が襲来するのではないかと懸念されていたところ、今日中川日本医師会会長は、日本は第6波に突入したと述べた。今日の東京の新規感染者は、昨日を上回る641人、沖縄に至っては981人で昨年8月の809人を上回る過去最多となった。沖縄県ではまん延防止等重点措置の適用を政府に要望することになった。

 全国的にも今日新規感染者は4,475人に上ったが、これは昨年9月18日4,702人に次ぐ数である。折角一時はコロナ収束の兆候が見え、観光業を中心に再起を心していた矢先の急拡大である。近い内に「GO TO トラベル」復活の空気があっただけに観光業にとっては大きな痛手である。

 一方、アメリカでは、今年に入って急速に新規感染者が増大している。今月3日に108万余人を記録したが、4日は87万人、5日は64万人と相変わらず桁外れの感染者を出している。ヨーロッパでも軒並み拡大し、フランスでは、4日に過去最多の27万人の感染者を出し、イギリスでも過去最多の20万人を出した。イタリアでも過去最多の17万人以上が感染した。

 全国家と地域225の内、アメリカは相変わらず世界でも感染者数、死者数も群を抜いて多い。トップ3は、アメリカ、インド、ブラジルで不動であるが、4位イギリス、5位フランス、6位ロシアもその数が伸びている。日本は31位で、不思議なほど少ない中国は、カメルーンやルクセンブルグより少なく116位である。このところ3か月半以上もひとりの死者も出ない中国の摩訶不思議なところだ。

2022年1月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5351.2022年1月5日(水) 核保有優位国の身勝手な声明

 今日は小寒である。まだまだ厳しい寒さが続く。新年が明けてから新型コロナウィルスの感染が勢いを増して、今日は2,638 人の新規感染者を出し、9月26 日以来初めて全国で2千人を超えた。いよいよコロナ感染第6波がやってくるような気配である。

 東京都内でも今年に入ってから1日79人、2日84人、3日103人、4日151人、今日5日390人と急激に増えている。全国的に感染者が増えているが、とりわけ沖縄県の新規感染者の増え方が異常である。1日52人、2日51人、3日130人、4日225人、5日623人とうなぎ登りである。ここには本土と大きく異なる事情がある。在日米軍基地が大きな感染源であり、基地から市内へ外出した米軍兵士が土地の人を感染させるケースが恐れられている。2日には怒りを露わにした玉城デニー知事が、記者会見で県内の新変異株オミクロンの拡大は米軍由来であると決め付けた。米軍にも抗議し、政府にもアメリカへ対策を促すよう申し入れた。米軍は、日米地位協定を盾に、コロナへの注意喚起を要請してもすぐ対応策を取るということはない。いかに危機が迫ろうともこれまでの例からして、申し訳ないとすぐ対応するということはない。それほど日本はアメリカに見下されているのだ。そのアメリカはコロナ発症以来、あまり厳しい制限を行わず、いつもユルフン状態だった。そのせいかどうか、3日には国内の新規感染者が、実に108万人を超えたというから一瞬耳を疑ってしまう。アメリカ政府はコロナ感染についてもう少し配慮すべきだと思う。日本人に対しても誠実に神経の行き届いた細かい対応をしてくれることを要望したい。

 話題は変わるが、いつも身勝手なアメリカを中心とする、国連常任理事国の米英仏中ロなど大量の核兵器を保有する5カ国が、核軍縮へ向けた異例の共同声明を発表した。核兵器保有国間の戦争を回避し、お互いの取り組みの重要性を確認するためのものだという。他にも各兵器を余裕する国々は、インド、パキスタン、イスラエル、イラン、北朝鮮などがあるが、この共同声明自体が茶番であり、とても信用することが出来ない。最近になってイギリスは密かに核兵器を増やしているし、スローガンは立派だが、それぞれ5カ国が核軍縮をすぐにも実行するとは到底思えない。その骨子にある「核戦争に勝者はなく、決してその戦いはしてはならない」とか、「核なき世界という究極の目標をめざし、安全保障環境の創出に向けて全ての国家と協力」と綺麗ごとを並べているが、それならすぐにその具体案を検討して実行に移すべきではないか。周囲の環境は、北大西洋条約機構(NATO)との対決で国家の存在が脅かされれば核で反撃すると主張しているロシアや、米中対決の高まりから核弾道を増やす考えの中国の存在を考えると、この共同声明は絵にかいた餅に過ぎないと思う。

 中国は、将来的に核兵器の全面禁止と徹底破棄を訴えてはいるが、アメリカが中国を上回る核戦力保有の現状から、アメリカが先に核軍縮を進めるべきだと共同歩調を取らないようなことを言っている。国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のフィン事務局長はずばり言ってのけた。「彼らは素晴らしい声明を記したが、実際には逆のことをしている。彼らは軍拡競争をし、常に核戦争の始まりに備えている」。図星である。

 そんな隙間を縫うように、北朝鮮が今日5カ国声明に逆向する弾道ミサイルと思しき物体を日本海へ発射した。さあ5カ国は、今後どんな核軍縮を実際に行うのだろうか。

2022年1月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5350.2022年1月4日(火) 妻の入院と中国の民主化弾圧加速

 予定通り今日妻が虫垂炎手術を受けるため、国立東京医療センターへ入院した。付き添って行ったが、病室への同行は出来なかった。入院中の見舞いは、1日に1度だけ、15:00~17:00に10分間との厳しい条件付きだそうだ。帰宅すると妻から電話があり、執刀は明朝9時からということだった。そんなに長い入院ではないと思っているが、しばらくはやもめ暮らしである。

 今日は会社、役所では仕事始めである。今年の株式市場もこのコロナ禍の中でどうなるか分からないが、それでも大発会は好調で、日経平均株価は、32年ぶりの高嶺だった昨年大晦日の終値に比べて510円高の29,301円で引けた。

 さて、中国政府の民主化弾圧は、このところ留まるところを知らない。一昨年香港で反体制的な言動を取り締まる国家安全維持法が成立して以来。同法の摘発で香港では民主派メディアがほぼ壊滅しつつある。すでに昨年6月に同法により日刊紙「リンゴ日報」主宰者が逮捕され同紙は廃刊に追い込まれた。先月末にはネットメディアの「立場新聞」を摘発し、主たる幹部を逮捕した。民主派は危機を察知して同じネット新聞の「衆新聞」が、一昨日に今日からニュース配信を停止すると発表した。衆新聞は、フェイスブックで「この2年間の社会の急速な変化とメディアの生存環境の悪化により、報道の自由を守るという私たちの理念を達成することが出来なくなった」と無念の声明を発表した。これで中国政府の指導に従った警察の取り締まりにより、香港では異論、反論がほぼ排除されたようだ。

 中国政府は香港で民主化勢力の弾圧、排除、駆逐を実施しながらお隣のマカオでは、巨大な資産家の抑圧に目を向け出した。賭博産業ではあるが、マカオ経済の屋台骨でもあるギャンブル産業、太陽城集団(サンシティグループ・ホールディングス)の最高経営責任者を逮捕したのである。この企業は、新型コロナ・ウイルスの感染拡大の影響を受けて撤退こそ表明したが、一時日本のIR事業開設を前提に和歌山県の賭博場に進出を計画したことがある。

 驚いたことにマカオの経済規模は何とラスベガスの6倍も巨大で、世界最大のギャンブル都市である。マカオ経由でいかがわしい金の総額が、22兆円を超えるとも考えられ、マカオのGNP(域内総生産)がやっとその四分の一強であることを考えると、いかにギャンブルの与える経済的影響が大きいかが分るというものである。賭博場の経営者を逮捕したところで、マカオに世界から集まるアブク銭を中国政府はどうしようと考えているのだろうか。

 今秋中国では5年に1度の中国共産党大会が開催される。最大の焦点は、「2期10年」とされる最高位共産党総書記の在任期限を迎える習近平総書記が、総書記の座を手放さず、異例の3期目就任を決めるかどうかである。昨秋の共産党中央委員会第6回総会(6中全会)で、習氏は中国共産党史上で3番目となる「歴史決議」の採択を主導した。そこで建国の父である毛沢東や、改革・開放路線を始め推進した鄧小平と並ぶ地位に、自身を格付けたのである。これによって3期目の続投は確実視されるようになった。独裁者・習近平が堂々衣を脱いだのである。

 6中全会で習近平総書記は、「2035年までに社会主義現代化を実現し、35年から今世紀半ばまでに中国を社会主義現代化強国に築き上げる」とぶち上げた。実現できるかどうかは何とも言えないが、こうした反面思い上がった権威主義と私利私欲が、いつか何らかの想像も出来ないパワーが生れてひっくり返されることは、かつての疑似社会主義、疑似共産主義の転覆の前例がある。今年も危なっかしく、国際社会で縦横に振舞おうとする猪突猛進型の習近平指揮下の中国は不気味で、要注意である。

2022年1月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5349.2022年1月3日(月) 正月は新聞が面白くない。

 昨日青山学院大が往路優勝した箱根駅伝は、今日の復路では青山は一度もトップの座を譲らず、独走して復路優勝、と同時に2年ぶり6度目の総合優勝を果たした。おまけに10時間43分42秒は大会記録だった。2位に順天堂大、3位駒澤大、以下10位までは、東洋大、東京国際大、中央大、創価大、国学院大、帝京大、法政大の順位で、過去に度々覇権を争った常連校の東海大、早大、日体大、山梨学院大などは来年度優先出場権はなく、予選会に出場して本選へ出場を目指す期待外れの成績に終わった。

 さて、昨日と今日受け取った年賀状に改めて1枚1枚じっと読んでいるといろいろなことを想い浮かべる。かつての会社の上司、同僚、大学時代のゼミ仲間、同じく登山クラブの仲間、小中高の友人、親戚などから何通もいただいているが、その中に年齢的にもほぼ同年齢の友人ら6名から来年以降年賀状を辞退したいと書かれていた。中でも3人は私より若いが、傘寿を機に来年以降は年賀状を辞退したい意向が書かれている。絶対プラスになるからもっと書き続けろと檄を飛ばしたいところだが、こればかりは本人がそう望む以上押し付けるわけには行かない。まあ傘寿がひとつの潮時と考えて年賀状の辞退を申し出たのであろう。こうして年々歳々年賀状の交歓範囲が狭まってくる。ただ、体力的にどうしても書けなくなれば仕方ないが、私はそれまでは細々と年賀状を書き続けていくつもりである。

 ところで、元旦と今日の朝刊に目を通して、新聞がこのところ魅力的な記事が少なくなってつまらないなと感じた。あまり興味を惹くような記事が見当たらず、がむしゃらに読む気にならない。大きなニュースがないこともあるのだろう。それで日中は特別やることもないので、テレビを鑑賞するか、他のメディア月刊誌などに目を移すことになる。実は「NATIONAL GEOGRAPHIC」2022年1月号が、「2021 写真が記録した1年」と題して昨年の世界的大問題を4項目に分けて写真と解説で紹介している。「コロナ禍」「気候変動」「対立・紛争」「保護・保全」の4つのカテゴリーに仕分けしている。それぞれに代表的な写真を全190万枚から選択して掲載したものである。

 中でも昨年アメリカ軍がアフガニスタンから撤退して、タリバン政権復活となり政治、社会が混乱したうえに、新政権がイスラム教重視に拘り女性の差別化・蔑視を広言し、具体化したことに対して世界中から非民主主義的だと非難されている。そのアフガニスタンの国民にとって厳しい実情を浮き彫りにした1枚の写真が載っている。表紙に取り上げられた70歳の皺だらけの老婆の、悲しげで虚ろな表情のその写真が極めて印象的である。ハフィザというこの70歳の老婆の息子たちは、2人が政府軍に、1人が武装集団に、もう1人はタリバンに加わって敵と味方に別れている。「私の最愛の息子たちは互いを敵と見なして憎しみ合っています。来る日も来る日も涙を流しました。目が見えなくなるほど泣きました」と苦しそうに悲しげにこぼしていた。その写真が実に臨場感に溢れ、説得力に富んでいる。

 新聞に欠けているのは、このようなその場の臨場感である。何事もないような平穏な正月に、もう少し迫力のある記事を書いて読者を唸らせて欲しいものである。

2022年1月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com