5308.2022年3月3日(木) ウクライナ戦線拡大に伴う噂の尾ひれ

 今日もメディアは朝からウクライナ情勢で持ち切りである。昨日開催される予定だったロシアとウクライナとの停戦協議は開かれず、今晩行われるようだ。ロシア軍の侵攻が始まってからその勢いはすさまじく、ウクライナの主要都市のひとつ、黒海に臨む人口30万人の港湾都市ヘルソンが陥落した模様だ。両国軍の戦死者も増え、ロシア軍人は約5百人が、ウクライナは約3千人が亡くなったと報道された。住宅地は攻撃しないと言っていながら、高層アパートにミサイルを撃ち込んだ。

 こうした戦場現場の様子が伝えられる一方で、昨日ニューヨークで国連総会が開かれた。これは先月25日国連安保理事会でロシアの侵攻に対して国連憲章違反としてロシアを非難し、ウクライナからの即時撤退を求める決議案が、常任理事国である当事国のロシアの拒否権行使により否決されたため、アメリカの主導により安保理として緊急特別会合が98カ国の共同提案により開かれたのだ。この結果ロシア非難決議案の採決は、193カ国の投票の結果、賛成141カ国、反対5カ国、棄権35カ国、無投票12カ国で、提案は圧倒的多数で採択された。ただ、残念ながらこれには法的拘束力がないが、国際社会の中でロシアの孤立をアピールし、圧力をかけることには効果がある。それにしてもこれほど大差がつき、ロシアが嫌われていることがあからさまに示されたことは、いずれ戦争の決着がつくにせよ、ロシアとプーチン大統領の存在は、今後世界中から忌み嫌われることになるだろう。

 この決議に反対票を投じた5カ国は、ロシアをはじめ、ベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、シリアだった。いずこも悪代官が牛耳っている国である。それぞれにロシアと強いつながりのある国々なので、何となく理解出来る。しかし、何とも理解し難いのは、一歩退いて採決を棄権した国々である。35カ国の中には、その約半分である17カ国がアフリカの国々があり、ロシアの同盟国である中国、クアッド4カ国の内のひとつインドと、理想に近い社会主義国家と信じているキューバが入っていることである。中国の立場は微妙である。ロシアを支援しようにもこの国際法違反の侵攻に賛意を示すわけには行かず、棄権という選択肢を選んだ。北京オリンピック開会式にプーチン大統領が出席し、最大級のもてなしを受けた。その折オリンピック開会中は、ウクライナに侵攻しないよう中国がプーチンに要望したという。閉会式の翌2月21日にプーチン大統領は軍部に派兵を命じたと、昨日ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。どこまで真実か分からないが、話に大分尾ひれがついてきた。

 嫌な噂であるが、この戦争はプーチン大統領の独り芝居であり、もしプーチンがいなければ、戦争自体もなかったと考えられ、密かにプーチン暗殺計画の可能性があるとの話も聞かれる。

 いずれにせよ戦火は益々拡大している。当分目が離せなくなった。

2022年3月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5307.2022年3月2日(水) ロシアとウクライナに纏わる話題

 小春日和の陽気に誘われたか、わが家の白梅が大分花を咲かせるようになった。庭を眺めると何となく心が休まる。3日前に駒澤公園の一角でほんの1枝だけ開花していた河津桜のその後の様子を確認に行ってみたところ、何とこの暖かさに触発されたのかかなりピンク色の桜の花が見られた。三分咲というところだった。これから毎日様子を見に行ってみようかなと思っている。

 さて、昨日の本ブログにちょっと取り上げた一件に、世間知らずの安倍晋三元首相が、非核3原則のわが国で核共有について検討してみてはどうかと述べたところ、待ってましたとばかりに早速今日参議院予算委員会で、極右政党「日本維新の会」議員が、非核3原則を見直す議論を始めるよう要求した。昨日岸田首相が否定したばかりである。この話題に直ちに長崎被爆者団体から不満が述べられた。先にロシアがウクライナへの侵攻の最中にプーチン大統領が核戦争も辞さないと誤解されかねない発言をして、世界中から核戦争への反発が出ている矢先のことである。夏の参院選に向けて保守票獲得のためのアピールだと、維新幹部は軽々しく語っているが、一体彼らは何を血迷っているのか。「核」をネタに議員数を増やそうとの考えは、とても正気の沙汰とは思えない。日本維新の会は、原爆被爆者の気持ちを慮ったことがあるのだろうか。

 また、ウクライナに関してこんなこともあった。駐日ウクライナ大使館が、ロシア軍と闘う日本人義勇兵を募集した。これに対して即座に70人から応募があったそうだが、その内50人が元自衛隊員だという。これに対して日本政府は、ウクライナ大使館に在ウクライナ日本人の避難勧告を出している状況から自制を促した。外国大使館が駐在する国で、自国のための行動にそこの国民に協力を求めるようなことは、あまり耳にしたことはない。ウクライナ大使館は藁をも掴む気持ちでそこまで追い込まれているのだろうか。

 ロシアのウクライナ侵攻はとても許せないが、このところテレビが伝える諸々の戦争ネタには限りがない。今更プーチンの人格や人となり、ロシア人の3分の1はウクライナ人、プーチンの持病、戦後のプーチンの立場等々、数え上げたらきりがないほどである。昨日行われた停戦交渉は進展しないままお開きとなり、今日改めて交渉を行われるようだが、両国の言い分や条件がまるでかけ離れており、我々から見てもこれではとても妥結の期待は持てないと思う。いつになったら収束するのか、もうひとつの収束期待の新型コロナウィルスとともに、期待半分、落胆半分の気持ちで見守るしかない。

2022年3月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5306.2022年3月1日(火) ロシア・ウクライナ紛争の最中、安倍元首相の不穏な発言

 今日から3月弥生である。弥生と言えば古来桃の花が見られる季節である。ところが、わが家では漸く庭に白梅が花を咲かせた。今年の梅の開花は、東京で2月1日、名所水戸で今日だという。わが梅は1か月も遅れている。それでも梅が開花すると、やはり季節感が違う。これで例年通り鶯が飛来してくれば文句なしだ。今日は気温も東京都内で18℃を記録、4月の陽気である。

 さて、ロシアとウクライナの停戦交渉が始まったが、それぞれの停戦条件がかけ離れていて交渉が妥結するかどうかは不透明である。そこへロシアの同盟国であるベラルーシがロシア軍侵攻作戦に加わることを決めた。一方、欧米が経済制裁として課すことに決めたSWIFT(国際銀行間通信協会)からロシア排除は、早くもその効果を表したようだ。ルーブルの価値が急速に下がり、ロシア国民はルーブルを米ドルに両替し出した。これにより物価は高騰し経済は悪化し、ロシア中央銀行は金利を一気に20%にまで上げた。これでは企業は堪らないだろう。しかし、これによってロシアの世界で第2の産出量を誇る天然ガス輸出が難しくなり、世界中でガソリン価格が益々値上がりすることになる。事を成せば、撥ね返りがあるものだ。

 今日国連は緊急特別会合を開き、演説した各国代表はロシアを相次いで非難した。四面楚歌の中でロシアは苦しい弁明をした。会合ではロシアの侵攻を国連憲章違反と断定し、ロシア軍の即時無条件撤退を求めるとともに、ウクライナに対する人道支援の必要性を盛った決議案を採択する予定である。

 世界中から非難を浴びているプーチン大統領は、ロシアは最強の核保有国のひとつであると述べたうえで、「抑止力を特別態勢に移す」との発言は、核戦争をちらつかせており、これにバイデン大統領も警戒感を表した。そう易々と「核」を持ち出されては世界中が迷惑するばかりである。

 折も折出しゃばり元首相安倍晋三氏が、日曜日のフジTVに出演して「日本は核不拡散条約(NPT)加盟国で非核3原則があるが、世界の安全がどう守られているかという現実についての議論をタブー視してはならない。国民の命、国をどうすれば守れるかについては様々な選択肢を視野に議論すべきだ」と発言したが、このことは、日本は非核3原則を廃棄して日本国内に核施設を設置すべきだと主張していることと変わらない。こういう微妙な時期に、しかも被爆国である日本の元首相が、よくもこのような核共有国宣言のような発言をするものだ。首相を辞めて大舞台から去った人物が、なぜ現役の首相以下を悩ませるような迷惑発言をするのか。この点については、昨日国会で立憲民主党議員から質問された。岸田首相は、「非核3原則を堅持するという立場から考えて、認められない」と出しゃばり発言をきっぱり拒絶した。OBは例え、現役と同じような立場にあっても現役に迷惑や負担をかけるべきではない。こんな社会人としての常識が、出しゃばり安倍にはまるで分かっていない。だから世間知らずのお坊ちゃんは困るのだ。

2022年3月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5305.2022年2月28日(月) 銀行・郵便のサービス低下と「あさま山荘事件」

 月末の月曜日に銀行へ用足しに出かけることほど馬鹿げたことはないと改めて実感した。東急・自由が丘駅前の銀行に出かけたが、すでに行列が出来ていて、そこに並んで待つことちょうど1時間だった。それから受付をして用を足したのは15分後になり、結局僅かな現金を惹き下ろすために1時間15分もかかってしまった。その後、近くの別の銀行で同じように30分座って待って15分で用を足した。2つの銀行で預金引き出しのために2時間もかかってしまった。それにしても近年銀行のサービスの低下ぶりには、顧客軽視が感じられ失望している。お客を待たせることとは別に、本業でも思うように金種別に出金してもらえず、小銭の両替は手数料を要求されるという案配である。神社ではお賽銭に小銭を投じることは止めてもらいたいと泣き言をいう有様である。これには天界の神様も失望していることだろう。

 実は同じことは郵便局についても言える。郵便料金を値上げしていながら、サービスが低下していることは明らかである。土日祭日には、郵便物が配達されず、1週間の内に3連休が入ると郵便物を受け取るのは4日目という有様である。これには雑誌発行会社では、定期購読者に遅れて配達されると困惑している。郵便物の配達サービスは、人を介するので労働強化となりかねないが、現代社会では総合的な業務効率化、業務の機械化により一気に顧客サービスを低下させなくても、カバーできるのではないかと思う。郵政民営化により、サービスは向上すると期待していたが、まったく裏目に出てしまった。郵政の体質は今も昔も変わっていないのではないかと思う。民営化されれば、普通はライバル企業があるものだが、郵便事業は全国的な規模で実施され、そう容易にライバルが現れるものではない。しかし、これでは郵政民営化という大ナタを振りかざした意味がないし、国民にとっては何のメリットもない。それが郵政民営化である。小泉純一郎元首相の掛け声は勇ましく、説得力があったが、今では普通の国民にとっては郵政民営化は何も得るものはなく、「不便」と「遅配」というデメリットだけが残された。

 さて、もう大分昔のことになってしまったが、あの「あさま山荘」事件から半世紀も経過してしまった。50年前の今日クレーン車で連合赤軍が立て籠もるあさま山荘の建物の壁を破壊して、警察隊が一斉に飛び込み人質となっていた山荘管理人の妻を救出し、犯人たちを捕らえたテレビ画面は迫真的だった。その後仲間内で拷問、虐殺が明るみに出て世間に大きなショックを与えた。その情景は今でも生々しく目に焼き付いている。この事件では多くの犠牲者を生んだ。この時代の学生運動は、60年安保闘争の敗北感を引きずっていた。安保法案が国会を通ると運動は抜け殻のようになり、70年安保を控えたその前年69年に、東大安田講堂事件が起きた。それらのラインから少しずつずれた学生たちが、彼らなりに離合集散を繰り返し、意思がまとまらないままに発足した集団、連合赤軍が引き起こした衝撃的な事件だった。それにしても、あんな嫌な事件と一体どうしてやりたい放題のロシアのウクライナ侵攻が重なるのだろう。

2022年2月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5304.2022年2月27日(日) 泥沼にはまったロシア・ウクライナ戦争

 風は少々あったが、空は晴れて気持ちの好い陽気に駒澤公園巡りをした。公園南口に1本だけ植えこんである河津桜の開花の様子を探りに行った。遠くから見るとまだ蕾だと思っていたが、近づいてよく見てみると1枝だけいくつか桜が開花していた。この様子だと来週には満開になるのではないかと思う。一方、毎年2月には開花するわが家の梅の花が、相変わらずまだ蕾のままである。これでは鶯の「ホーホケキョー」の鳴き声もまだお預けということだ。

 さて、「首都キエフ 市街戦―退避10万人、死者198人に」昨日に続いて今朝の朝日新聞の一面トップ見出しである。今日も朝からメディアはウクライナ情報が溢れている。ロシアが一般市民には攻撃しないと語っていたが、首都キエフの高層住宅へロケット弾を撃ち込んで大勢の市民が犠牲になった。この勢いでは間もなくロシアがキエフを制圧して、ゼレンスキー政権を崩壊させるのではないかと心配され、同時にプーチン大統領の強引な軍事作戦に対して手の施しようがないと各界各層で匙を投げた感があったが、ここへ来て若干雲行きが変わって来た。

 北大西洋条約機構(NATO)同盟国の間でロシアへの対決姿勢が見え出したことであり、同時にロシア同盟国のカザフスタンがロシアによるウクライナへの軍隊派遣を拒否したことである。ロシアに対する経済制裁については、アメリカも二の足を踏んでいた国際的な決済ネットワークであるSWIFT(国際銀行間通信協会)から新たにロシアを排除することを決めた。ロシア銀行にドルの使用を認めないことであり、これによってロシアは、1991年旧ソ連崩壊時に起きた金融危機より遥かに劣悪な経済状態が考えられる。更に、ロシア国内にも今までは考えられもしなかった反プーチン・デモのような動きが、少しずつではあるが現れて来たことである。また、世界的にもロシアを非難、排除する動きが現れて来た。すでに国際オリンピック委員会(IOC)など、国際的スポーツ団体がロシアで開催予定の大会を他国開催に変更したり、中止にしている。現在開催されているサッカー・ワールドカップのヨーロッパ予選準決勝戦にロシアが勝ち残っているが、他の3カ国がロシアとの対戦を拒否すると発表した。また、ロシアの科学者、ジャーナリストらが「このままではロシアは世界から孤立する」と反戦書簡を発表した。プーチン大統領自身も、最近の健康状態と国内で支持率が下がっていることに焦りを感じていたらしい。正に内憂外患である。

 時折伝えられるウクライナ情勢を考えると、ロシアの激しい攻撃にウクライナの各都市は防戦にかかりきりのようで、ロシア国防省はウクライナ軍の施設821か所を破壊したと言いながら、自軍の犠牲者を公表していない。ウクライナ大統領府は、ロシア軍3,500人が死亡、200人を捕虜にしたと公表している。今後の停戦は、ゼレンスキー大統領が申し込んでいる停戦交渉次第だが、ロシア軍はウクライナ軍が武器を放棄しない限り停戦交渉には応じないと回答している。果たしてこの結末はどうなるのだろうか。ロシアは世界中から非難され、泥沼にはまり込んでしまったかの感がある。プーチンも早く目覚めないと自らはもちろん、ロシア自体が世界中の嫌われ者になって、行き場がなくなるのではないだろうか。

2022年2月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5403.2022年2月26日(土) 二・二六事件記念日に「ロシア軍、首都に迫る」

 今日も朝からメディアでは、ロシアのウクライナ侵攻の報道に明け暮れている。表題の括弧内文字は、朝日朝刊のトップ記事を引用したものだが、いよいよ市街戦が始まることを予感させる。

 今日は選りによって86年前の昭和11年にクーデター未遂事件「二・二六事件」が起きた日である。青年将校による首相官邸への襲撃で、高橋是清蔵相、斎藤実内相らが殺害されたが、青年将校らは天皇から反逆者と突き放されて降伏した。しかし、この事件を契機に軍部が力を増し、日本は軍国時代へ突き進み、遂には太平洋戦争へ突入して行った。残念ながら近年この二・二六事件について報道や解説をされることがほとんどなくなり、今日もメディアがこの事件を報道しているのをまったく見ることはなかった。日本史上のエポック・メーキングなこの衝撃的な事実が忘れられていくのではないかと心配している。過去を反省し、2度と戦争しないと再確認するためにもこうした日本史上重大な事件については、もっと啓蒙すべきではないかと考える。

 今回ロシアが2つのウクライナ東部地域を独立国として一方的に承認したり、抵抗しないウクライナ軍の軍事施設を破壊しつつ、その一方でウクライナ軍兵士らにクーデターを唆し、ロシア政府の意のままにならないゼレンスキー現政権を打倒し、ロシア寄りの傀儡政権を樹立することがロシアの大きな狙いである。この国際法を無視した一連のロシアの行動に対して、国連安保理事会、15カ国中11カ国がロシアを非難したが、中国、インド、アラブ首長国連邦が非難決議を棄権した。ロシアは拒否権を行使した。だが、この拒否権の行使について80カ国がロシアの拒否権行使は、権利の乱用に当たるとする共同声明を出した。反米感情が強く、台湾、香港問題など似たような国内事情を抱える中国がロシアに理解を示すのは、納得出来ないが何となく分かる。だが、対中戦略を念頭に設けられた日米豪印からなるクアッドの当事国であるインドが、ロシア非難に棄権したのは理解に苦しむ。

 アメリカの対応も腰砕けである。ロシアが「核」の使用を匂わせるような発言をしたことに怯えて、口頭でロシアを非難しつつ経済制裁を課すとしているが、それはあくまで限定的な効果しか生まないのではないか。ロシアに厳しい制裁を課すことが、アメリカ国内で原油の値上がりをもたらす懸念や、国内経済の停滞を警戒して、思い切ってウクライナへ支援の手を差し伸べようとしないことである。北大西洋条約機構(NATO)に加盟しようとしているウクライナの急場に、他のNATO加盟国もロシア軍の侵攻以降、見て見ぬふりをするばかりで何ら支援しているようには見えないことである。仮に日本がロシアや中国から攻撃を受けた場合、日米同盟という絆はあるが、果たしてアメリカは日本に頼りとなる支援をしてくれるだろうかとの懸念がある。

 気がかりなのは、各国がすべて自国本位に行動して、例え相互援助協定を締結していたにせよ、敢えて危険を冒してまでも同盟国の支援にまで手を差し伸べようとしないことである。ウクライナのゼレンスキー大統領は、冷酷非情な現実を思い知らされたのではないだろうか。

 人間社会の不誠実さと国家がらみの無情というものを悟らされたような気がする。

2022年2月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5402.2022年2月25日(金) すわっ!第3次世界大戦勃発か?

 ロシアのプーチン大統領が当初遠慮しながら発言していた言葉とは裏腹に、ウクライナへ侵攻するロシア軍の行動はすさまじいばかりだ。プーチン大統領はアメリカが軍隊をウクライナ国内に派遣したら「核戦争」になると言い、初めて「核戦争」という恐ろしい言葉まで使った。現在の状況は、今からちょうど60年前に勃発したキューバ危機以上の緊張感を強いられる。あの時は、ソ連のフルシチョフ首相が、キューバへのミサイル持ち込みを直前になって取り止め、アメリカのケネディ大統領が海上封鎖を解いて事態は進展せず終息に向かった。プーチン大統領には、当時のフルシチョフ首相やケネディ大統領の賢明さは持ち合わせていないようだ。非常識な言動が多いトランプ前大統領だけが、ウクライナの2地域独立を「プーチンは賢い」と持ち上げたくらいプーチンを買いかぶっていた。冗談にせよ、かつてアメリカの大統領だった人物が安易に言うべきことではない。この辺りが彼の間抜けな一面だ。

 それにしても現地ウクライナの社会情勢を伝える映像を観ていると、まるで戦時下のようだ。首都キエフでは多くの市民が地下鉄駅に肩を寄せ合って避難している光景は、幼いころ戦時下に房州で岩窟のような防空壕へ避難したことを思い出す。また、ベトナム戦争中に首都サイゴンで感じた背筋の凍るような緊張感は、真っ平ご免である。とにかく戦争のイメージは暗く恐ろしいばかりで、気持ちが落ち着かない。

 ロシア軍は首都キエフへ向かって進軍しているようだが、西側の報道でもまもなく首都は陥落するだろうとの見方だった。今回の侵攻事件では、ロシアの行動を諫めようにも正面向かってロシアと向き合おうとの気持ちはどこの国にもない。ロシアが「核」を後ろ盾に脅しをかけるので、腰が引けてしまうのだ。ウクライナを助けるために欧米からロシアに対して戦斗を仕掛けることはない。こうなるとウクライナは最早ロシアの手に落ちたと言えるようだ。それでもロシア国内で数少ないロシアの良識ある国民は、戦争に反対してデモを行い、身柄を拘束されたり、名のある退役軍人会会長が、政府の行動を批判したり、プーチン絶対とされる国内にも、プーチンが恐れる反プーチン派が少しずつ現れるようになった。現状では、第3次世界大戦は火ぶたを切ることなく、ウクライナはロシアの属国となるのではないだろうか。アメリカを主とする対ロシア制裁は、とてもロシアの死命を制するというところまでは行かない。これから対ロシア外交が難しくなる。
 さて、今日3回目のワクチン接種を受けた。予約時間より早めに会場へ行ったが、すぐ対応してくれ、大分早く終えることが出来た。3回目ワクチン接種はかなり遅れて、岸田政権の対応について批判が出ていたところだが、最近早くなった。3日前には3回目のワクチン接種者は9.7%でしかなかったが、一昨日時点で、16.5%にまでなった。国内の新規感染者割合は、徐々に少なくなっているが、まだ新型コロナウィルス終息の見込みは立っていない。先日妻も3回目を済ませたので、これで一安心というところだ。後は、新規感染者がこのまま減って晴れて終息の日を迎えたいものである。

2022年2月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5401.2022年2月24日(木) ロシアの侵略をどう受け止めるか。

 今日は午後から漸く温かくなって週末には三寒四温の温かい気候になるようだが、この数日爆弾低気圧が北海道から北陸地方を襲ったせいもあり、積雪により各地で事故や交通障害を起こしている。中でも3日前には、JR札幌駅では積雪が線路を覆って列車の運行が間々ならず、終日列車が運休となった。その翌日には札幌新千歳空港が使用出来ず、全便欠航となり、多くの搭乗客が空港内に寝泊まりする有様だった。

 いよいよ2月も末になったが、我が家の梅はまだ蕾のままで開花にはまだ時間がかかりそうだ。鶯の鳴き声やシジュウガラの囀りも当分お預けのようだ。

 さて、風雲急を告げているウクライナ情勢の最中にロシア軍がウクライナへ侵攻した。新聞、テレビは言うに及ばず、ネットのニュースでも話題は、このロシア軍の無軌道な行動で持ち切りである。プーチン大統領は今朝ウクライナ東部2州がロシアに助けを求めているので、ロシアは軍事作戦に乗り出すことにしたと公表した。すでにロシア軍は、ウクライナの軍施設や飛行場を高性能の兵器によって無力化してウクライナ軍の制空権を制圧したと語った。同時にロシア軍はベラルーシと国境を接している北部、及び南部のクリミア半島からも攻撃を行っている。この事態に対して欧米は、経済制裁を課すとの主張を繰り返しているが、グテーレス国連事務総長と国連安全保障理事会も、ストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長も、ロシアに対して軍事行動は国連憲章違反であり、正当な理由がなく人命を危険に晒すものだと強く非難した。これをプーチン大統領が、どこまで真剣に取り合うかだ。

 日本のメディア、及びジャーナリストも欧米メディアの論調に沿ってロシアへ厳しく非難しているが、親しい友人の山崎洋氏がベオグラードから、異なった視点の意見を送ってくれる。彼は大学の同級生であるが、卒業して直ぐ当時のユーゴスラヴィアへ渡り、爾来ほぼ60年に亘って同国でユーゴ解体、コソボ独立問題、NATOによるセルビア爆撃などを生で体験し、著述活動を行って来ただけに欧米の行動と対応についても厳しい目を向けている。実際これまでも度々持論を語ってもらったことがある。今回の事件でも、ウクライナ情勢はコソボと同じシナリオで、主役が変わっただけだと言い、コソボの独立をNATOの軍事力で強行した欧米は、ロシアを非難する資格がないと言っている。この見方には日本のジャーナリストも気づかず、つい見逃し勝ちだと思う。

 中国がロシアに偏った立場上どういうコメントを発するか興味を抱いていると私が伝えたことに対しては、チベットや台湾などでアメリカ主導の国々の包囲網に脅かされている立場上、ロシアを擁護することで危険が中国に及ぶのを避けるだろうと言っている。

 やはり世界の動きは揺れ動く事件の現場に行き活動してこそ、学び磨けるものだとつくづく感じさせられる。友人のように父親(ゾルゲ事件のブランコ・ド・ブケリッチ氏)の生きざまを二重写しにしたくらい、自由と民主主義を求めて日本とセルビアの間を往来しながら前向きに活動している友人は稀だと思う。
 それにしてもロシア軍の侵略行為は、とても許されるものではないと思う。これがどういう結末を迎えることになるのか、他人事ではない。だが、遥か対岸にいるわれわれは、冷静に、かつ関心を持って見守るしかないと思う。

2022年2月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5400.2022年2月23日(水) 天皇陛下が62歳の誕生日を迎えられた。

 今日は天皇誕生日で祭日である。天皇は62歳になられた。この日私は大学の山岳クラブ「アルペン・クラブ」の仲間らと雪の中をスキーで群馬県の新鹿沢温泉へ向かっていた。今は亡きN先輩が、突然「皇太子夫妻に男の赤ちゃんが生まれたよ!」と携帯ラジオから聞いたニュースを伝えてくれた。昭和60年で正に60年安保闘争が激しくなっていた最中だった。実にあの日から62年も経ったのかと思うと感慨も一入である。

 今年も皇居への一般参賀は見送りとなった。3年連続である。天皇は、皇居内で記者会見を行った。また、岸田首相以下政界のお歴々、及び各国大使らからお祝いを受けられた。天皇、皇后にとってお気の毒なのは、3年前に即位されてから新型コロナウィルスが感染拡大により、公式行事がほとんど行われず、外国へも皇室外交に出かけられることがなくなったことである。常に国民に寄り添うと話されていただけに、自然災害被災地などへもお見舞いにお出かけになれない天皇ご自身にとっては、内心忸怩たるものがおありだと思う。

 女性天皇を巡る問題など、宮内庁にとっては問題山積である。これらをクリアしてどうやって幾世代も亘り安泰の皇室を維持して行けるか、これは国家として考えなければならない問題である。かつて国王、皇帝、天皇などを称してを、英語で‘KING’、または‘EMPEROR’と呼んていたが、私が1960年代に初めて訪れた時、エチオピアのハイレ・セラシェ皇帝とイランのパーレヴィ国王は健在で、日本の天皇と並び、世界でたった3人の‘EMPEROR’と呼ばれていた。それが今ではハイレ・セラシェ皇帝も、パーレヴィ国王も追放されて亡くなった。そして日本の天皇だけが、唯一の‘EMPEROR’と呼称される万世一系の天皇制を踏襲しておられる。

 そんな世界でも稀なほど長い伝統と格式を具えた日本の天皇制が、戦前のように軍部などに利用されることなく、今の世のように国民にとって尊崇出来る天皇制であって欲しいと願っている。

 さて、政界の出来事にはしばしば驚かされるが、昨日衆議院本会議で可決された来年度国家予算案の成立に、野党の国民民主党が賛成票を投じたことには正直びっくりした。これまで毎年政府案に反対だった国民民主党がなぜ今年は賛成に回ったのか、素直には理解出来ない。昨年の衆議院選ごろから国民民主党は、従来の仲間であった立憲民主党とはそりが合わなくなり、むしろ右翼の「日本維新の会」に歩み寄ったり、労働界の主役たらんと連合と産業別労働組合と提携して、野党連合を揺さぶって来た。流石に党内には自民党案に対して賛成、反対に分かれたようだが、腰が据わらない国民民主党には本音とか、長期的展望がよく分からない。

 それにしても一般会計予算額は、107兆円でこれも過去最大である。100兆円を超えるのは、実に4年連続である。予算規模もアメリカ、中国に続いて世界で3番目に多額である。今戦争ごっこを始めたロシアの国家予算の約3倍である。コロナ対策は大切であるが、無駄に使ってもらいたくないものだ。

2022年2月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5399.2022年2月22日(火) 新たな高齢者病発症とロシアの傲岸な決断

 昨年6月以来東京医療センター膠原病内科で「リューマチ性多発筋痛症」による両手指の硬直を診てもらって、これまで検査とそれによる薬の効果で毎月手指の硬直性が消えつつあり、数値も徐々に下がり喜んでいた。ところが、昨年12月辺りから再び指が固くなり医師にもその旨話した。少しでも良くなればと願いつつ毎日指を揉んでいた。しかし、揉んでいるうちに固さはほぐれるが、毎朝起床するころには、再び指が固くなっている。

 今日医師は、数値的にも大分回復(HbA1c=6.4、CRP=0.34)していて、その指が固まるのは、「リューマチ性多発筋痛症」とは別で、これは「変形性関節症」と呼ばれるもので、高齢者特有の症状で処方箋はないと辛い宣告をされた。日中揉んで固さはほぐれても就寝中は揉むこともないので、指は固まるだけだとのご託宣だった。高齢者の1~2割がこの症状を持っているということで、悲しいことに私も高齢者のひとりとして今後この手の指の固さと付き合っていくしかない。年齢こそ後期高齢者にはなったが、これまで高齢による認知症的な自覚症状はあまり感じなかったが。いよいよ正式に肉底面で後期高齢者門へ入門することになってしまった。まだ、さほど認知症の自覚はないが、これからは一層ウォーキングを行って肉体面で鍛えて、メディアを通して各界のニュース、情報をインプットするよう努め、予防医学を信じて、少しでも老年化に逆らいながら健康に生活しようと思っている。

 手始めに今日知能テストを少々試みてみた。タイミングよく朝刊に付録として今年度の「都立高校入試 問題と解答」が添付されていた。国語、社会、数学、理科、英語の5教科だったが、国語教科の「読み方」と「書き取り」だけトライしてみたら、全問正解だった。ほんの一部にしか過ぎないが、この分ならまだ大丈夫だと思う。問題を読んでいて別の視点で気が付いたことがある。「~漢字の読み方を書け」とか、「~漢字を楷書で書け」の表現には驚いた。受験生は中学生である。もうすこし中学生に適した穏当な表現、例えば「~書きなさい」とはならないものだろうか。受験生もこの恐喝的な命には、震えあがってしまうのではないだろうか。やや脱線したが、出題者はその辺りのことも考えて欲しいものである。

 それにしても、あまり心地良くないことだが、指の痛みが私だけの症状ではなく年寄りの一般的な症状だということがはっきりして、がっかりだが、納得はした。

 今日は「猫の日」で、上記のような悠長なことを考えていた時、ロシアの強権プーチン大統領が膠着状態のウクライナ問題に彼らしい強引な一手を打ったことが伝えられた。米ロ首脳会談が数日内にも行われようとしていた矢先に、プーチン大統領は、ウクライナ東部の親ロ派組織が一方的に名乗っていた2つの地域、「ドネツク人民共和国」と「スガンスク人民共和国」を、ミンスク合意を放棄し、ウクライナの主権を無視して国家として一方的に承認する大統領に署名した。もちろんウクライナ政府は強く反発して、これを断固認めないと声明を発表した。アメリカのバイデン大統領は、直ちに2つの独立国と称する地域に経済制裁を課すと表明した。グテーレス国連事務総長も厳しい口調で「ウクライナの領土保全と主権を侵害するものであり、国連憲章の原則に反している」と強い声明を発表した。また、ヨーロッパ各国もこのロシアの行動について非難している。

 いつもロシアを擁護する姿勢を打ち出す中国は、果たしてこのロシアの強引な行動に対していかなる態度を示すだろうか。これから数日間この問題からは目が離せない。

2022年2月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com