5317.2022年3月12日(土) 48年前小野田寛郎さん戦地より帰国

 このところ史上エポックメーキングな日々が続くが、1974年の今日戦後フィリピン・ルバング島の山中に身を潜め、ただひとり生き抜いた「最後の日本兵」小野田寛郎元陸軍予備少尉が29年ぶりに帰国した。その小野田氏は8年前に亡くなられたが、旧帝国軍人魂のようなものを心の中に秘めていた。偶々帰国された1974年の今日、私は「飛行第64戦隊」、通称加藤隼戦闘隊と同じく、隼戦闘隊の飛行第50戦隊ビルマ戦跡慰霊団」に付き添い、ビルマへ出発した。小野田さんがマニラから帰国した日航機と我々がバンコックへ向かうキャセイ・パシフィック航空機がほぼ同じ時間帯だったために、羽田空港には多くのマスコミが取材に訪れ、あるスポーツ紙には「戦地へ行く人、帰る人」という見出しで、戦地へ出かける旧軍人を記事として取り上げてくれた。その後グアムから横井庄一さんが帰国され、ひと時陸軍帰還兵の話題がメディアを賑わせたものである

 私はこの当時旧厚生省援護局が主宰する、太平洋戦争戦没者遺骨収集事業に携わり、毎年のようにサイパン島を主に中部太平洋諸島を訪れていた関係で、担当に足繫く通い、遺骨収集団が派遣される際には、収集団団長である厚生省課長と行動を共にしていた。そんなご縁で、団長から小野田さんや横田さんのリアルな話もよく伺い、2人の正反対な性格をよく伺ったものだ。2人については興味深い対照的なエピソードも多かったので、前著「南太平洋の剛腕投手」を上梓の際、小野田さんと横井さんについて丸ごと1章の原稿にまとめて、世に開示する予定でいた。ところが、出版社から全体的に文章が長すぎるので、部分的にカッとして全般的に短縮するようにとの要望があり、あれこれやってみたが、うまく削除出来ずに、この章を思い切って全てカッとしてしまった。結果的に小野田さんと横井さんの話を拙著の中で紹介することは出来なくなってしまった。

 そんな経緯もあり、何かとお2人には気持ちが入込んでしまう。今以て小野田さんについて強く印象に残っている話は、小野田さんには私利私欲がまったくなく、性格的にもクリーンな方だったということである。それは、多くの日本人から戦地でのご苦労に対して多くの寄付金が寄せられたことに対して、自分はいただくわけにはいかないし、いただく筋合いでもないと強く拒まれ、いただいたお金をすべて寄付してしまった。このことで周囲が今後の生活を考えて少しは寄進者の気持ちを受け入れて貯金してはどうかとアドバイスしたが、一切取り合おうとしなかった潔癖さである。日本を去りブラジルで、子どもたちに自然と親しむことを教える自然塾を主宰するような純粋で高邁な考え方の人だった。数は少ないだろうが、こういう崇高な軍人さんも旧日本軍の中にはおられたのだと感心したものである。

 さて、ガラケイの携帯電話が使用出来なくなって、今後どうすべきがを考えていたが、PCを使用すれば、敢えて携帯を所持する必要性を感じなかったので、止めるつもりでいた。ところが、妻や息子たちが連絡用に携帯用電話機として所有して欲しいと言うので、今日妻と次男と一緒にヤマダデンキへ行き「らくらくスマホ」と言う初歩のスマホを購入した。これから80の手習いでスマホ初級を使用するが、いつマスターすることが出来るだろうか、あまり自信はない。

2022年3月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5316.2022年3月11日(金) 東日本大震災から11年が経った。

 今日はあの忌まわしい東日本大震災から11年目になる。東日本沿岸の被災地や関係の場所では、地震の起きた午后2時46分に犠牲者への黙祷を捧げていた。あの時書斎でPCを叩いていて突然大きな揺れに驚き外を見ると電線が上下に大きく揺れていたのが見えた。じっとそのまま居座っていたが、揺れが収まってから直ぐテレビを観て地震とともに大きな津波が沿岸に押し寄せて来たことを知った。犠牲者は、行方不明を合わせて2万人を超える。この震災の特徴は、福島原発をも直撃して放射能が漏れ、住民が立ち退きを強いられたことである。今まで住んでいた自宅から避難を余儀なくされ、自宅に戻れず、今以て避難住宅で生活している人々がまだ大勢いることである。

 この時多くの日本人は、改めて原発の恐ろしさ、放射能の怖さを嫌というほど知らされた筈である。その恐ろしい原発を今脅しの道具に使って世界中に睨みを効かせているのが、ロシアのプーチン大統領である。多くの専門家が語っているが、プーチンの真の狙いは国際社会でアメリカに大きく差をつけられているロシアを、もう一度東西対立時代のソ連に戻そうとの夢のような願いと、個人的に独裁権力を一層固めようとの欲があると見られている。

 世界は現時点では剛腕プーチンの言動を恐る恐る監視しているしか打つ手がない。彼はいざとなれば「核」を使用すると言わんばかりに睨みを利かせている。これにアメリカやヨーロッパ諸国も手を出せなくなり、プーチンはその虚につけ込んでロシア軍をウクライナで奔放に荒らしまわらせている始末である。アメリカの上院議員が、ロシアにはブルータスがいないのかと発言して、ロシアの駐米大使が抗議をしていたが、それはともかくこれではプーチンに例えられた泉下のカエザルが気の毒である。

 最近2人の知人から、プーチンの暗殺を期待するメールをもらったが、これほどこの世から消えることを望まれている証しである。これでは、例え平和的に事態が解決してもロシアのトップに君臨するプーチンの居心地は、最悪であろう。そこで、思い出すのは、1953年3月スターリンが亡くなった報を聞いて父親が、スターリンが死んだと嬉しそうにつぶやいたことである。

 さて、今日は春の陽気で東京都内の気温は、18.7℃だった。いつも駒澤公園にウォーキングに出かけているが、今日は妻が一緒に行きたいというので、揃って出かけた。先日来満開だった河津桜は今日も見事な開花ぶりだった。いつもこの傍でラジオ体操をやるが、河津桜の写真を撮りに来る人が絶えない。都内の桜の開花は、来る23日とのことであるが、そうなると一角だけではなく、駒澤公園内の広い地域に桜を眺めることが出来るし、自宅近くの呑川に沿った遊歩道の桜並木が毎年見事な開花ショーを展開してくれるので、それも大きな楽しみである。

2022年3月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5315.2022年3月10日(木) 忘れてはいけない77年前の東京大空襲

 昨日行われた韓国大統領選で、野党「国民の力」の尹錫悦・前検事総長が与党「共に民主党」の李在明・弁護士を僅差で破り、今後5年間韓国大統領として国を主導することになった。選挙前から予想されていたように際どい接戦になり、結果は最後まで分からなかった。尹氏の獲得した割合は48.56%、敗れた李氏が得たのは47.83%だった。これでは、李氏の胸中は複雑でとても諦めきれないものがあるだろう。いつもながら韓国国民の高い投票率には感心している。今回のそれは77.1%であり前回は77.2%だった。日本の国政選挙では近年投票率が漸減傾向に陥り、ほとんど50%台となって、3年前の参議院選では、50%を割って僅か48.8%の低投票率だった。有権者の内2人に1人は、確実に投票所へ向かわないことになる。その背景には、韓国では若者が政治に高い関心を抱いていることもあるが、その点日本の若者には政治離れが現れている。今夏の参議院選では選挙権が18歳に引き下げられるが、日本の若者たちは、せめて同じ世代の韓国人のレベルに近づくことが出来るだろうか。

 日本にとっては、過去最悪と言われる日韓関係を新大統領は、少しでも友好的な道へ伴ってくれるだろうか、些か気になるところである。その点では李氏に比べて尹氏の方が、日韓関係の改善に前向きだと思えるので、少しでも両国の関係が良好になるよう期待したい。

 さて、明日は東日本大震災11周年の日である。被災地の復興の様子など新聞、テレビ等でいろいろ伝えられるが、今日も一大被災を被った1日である。昭和20年、終戦の年の東京大空襲から77年が経つ。一説によると行方不明者も含めて約10万人の都民が犠牲になったと言われている。その中には朝鮮人も含まれている。原爆被災者は広島で32万人、長崎では18万人で、東京大空襲はそれに次ぐ大量戦争被災者の数である。それがメディアでは今日あまり大きく伝えられない。僅かに午后8:45のNHK「首都圏ニュース」が言問橋傍で行われた慰霊祭を伝えていた程度だった。これこそ戦争が伝承されず、戦争を知らない若者が増えて、若者たちから戦争への関心が薄れていくひとつの原因になってはいないだろうか。

 今激しい戦争状態に入ったウクライナへのロシア軍の侵攻の画面を観て、若者たちはどのように感じているだろうか。私自身太平洋戦争中に、空襲警報で急ぎ防空壕に逃げ込んだり、米軍機の飛来に地上へ伏せたこともあった。また、我が家の2階の部屋から米軍機が列車を機銃掃射するシーンを間近に見た。ベトナム戦争や、第3次中東戦争の現場でもつくづく戦争の恐ろしさも実感した。戦争の怖さを身体で感じる臨場感こそが大事であるが、例えその場にいなくとも臨場感を知ろうとする気持ちが大切である。如何なる戦争も罪悪である。戦争はこの世にあってはならないものと思い、他人事と感じないで欲しい。現代の若者たちには、心から戦争は止めなければいけないと思ってくれることを強く願っている。

2022年3月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5314.2022年3月9日(水) 「特別展ポンペイ」を鑑賞

 今年1月から上野の東京国立博物館で開催されている「特別展ポンペイ」を鑑賞に出かけた。当初はゼミの友人が一緒に見学すると言っていたが、最近になって体調が勝れないから、残念ながら見学出来ないと連絡があったので、結局ひとりで鑑賞することになった。入場券の購入に並び、館内へ入っても新型コロナウィルス感染防止のため入場者数を規制しているせいで、再び並んで待つことになった。

 ポンペイはこれまで何度も訪れている。特に長年に亘り旧文部省の海外教員研修団のお世話をしていたので、ローマには何度も訪れており、先生にとってはローマへ行くならナポリとポンペイをセットで寄るのがひとつのパターンになっていた。そんなわげで、ポンペイの雰囲気は感覚的に分る。現地ではA.C.79年にヴェスビオ火山が噴火して、破壊された旧跡の中を随分歩いたが、あまり文化的な価値のある埋蔵物にはお目にかかれなかった。それが、特別展では廃墟の中から取り出された文化的な遺品ばかりを展示しているので、現地を観光した時にはほとんど見ることがなかったような貴重な文化財が並べられている。特に、土に埋もれていた多くの壁画、硬貨、パンや豆などの食物、ガラス製品、等々の精巧な出来栄えにはすっかり魅せられた。日本の1円貨ほどのサイズの金貨や銀貨が、細かく彫刻されているのには感服した。これらの品々は、現地でもおいそれと見られるものではない。何せ2千年も昔の考古学的価値のある展示物ばかりで、2時間足らずで見学してしまうのは惜しいと思っている。

 久しぶりの外出で気持ちも晴れた。今年に入ってから電車に乗ったのは、まだ今日が3度目である。かつて鉄道員だったことを考えると、以前にはまったく想像もつかないことである。当分こんな状態が続くことだろう。新型コロナウィルスさえ流行しなげれば、芸術展などをもっと楽しむことが出来ると思うとコロナが恨めしい。

 来週も友人の奥様の染織展を妻と見学する予定である。染織についてはまったく素人であるが、妻が興味を持っているので、コロナ禍ではあるが、楽しみにしている。

 さて、そのコロナは、日本では少し落ち着いてきているが、今日大統領選挙投票日の隣国・韓国では最近になって急速に感染者数が増えている。昨日は、34万人が新規に感染し、この1週間の平均でも1日当たり24万5千人を記録している。日本が昨日5万4千人で、1週間平均で5万9千人である点を考えると少々多過ぎるのではないかとの印象である。大統領選は伯仲戦で盛り上がっているようだが、今晩遅く結果が判明する。大統領になっても、当面コロナ対策が大きな仕事になるだろう。

2022年3月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5313.2022年3月8日(火) 疑念とウソで固まったロシアと中国の言動

 今朝は小雨交じりで寒かった。幸い満開となった白梅に小鳥のつがいが飛んで来た。待望の鶯かと思ってホーホケキョと鳴くのを待っていたが、一向に鳴いてくれない。よく見たら鶯ではなくオナガだった。暫くして飛び去ったが、これから鶯がやってくるのを楽しみにしたいと思う。

 3日後の11日は東日本大震災が襲ってからちょうど11年になる。最近現地の復興の様子をテレビでよく観るが、昨日福島原発の所在地でもある双葉町の避難者の現況を伝えていた。この町にはかつて道路上の入口に、大きく横断看板に「原子力 明るい未来の エネルギー」とのモットーが書かれていた。そのモットーを考えたのが当時小学6年生だった。モットーを考えた男性は、現在46歳で2人の子どもの父親となり、気持ちは複雑なようだ。現在は茨城県に移住避難しているが、可能なら再び元の被災した自宅があった場所で暮らしたいと思っている。そこで自分の考えたモットーを次のように考え直した。「原子力 破滅?の未来の エネルギー」とした。複雑な胸の内に堪っていた原発に反対する気持ちを吐露したものだと思う。

 さて、今日もウクライナ戦線は、都市部を中心にロシア軍の攻撃が激しいようだ。一方、ウクライナ軍の反撃も鋭く、そのため多くの死傷者が生れている。ロシアの最大のターゲットは、ゼレンスキー大統領をあわよくば殺害して失脚させ、その後に傀儡政権を樹立することである。欧米諸国もその点を配慮して、ゼレンスキー氏にキエフを脱出して亡命政権を擁立することを提案しているようだが、ゼレンスキー氏自身がキエフから脱出する気持ちはないと断言している。このところロシアの公式発言に虚偽が多く、公式発言ですら信用されなくなっている。例えば、今両国で一般住民が退避するために、「人道回廊」を作ることを話し合っている最中であるが、ロシアが作った5本の回廊の内、4本がロシアへ向かうルートだというから、呆れるばかりである。避難民にウクライナからロシアへ脱出したと言わせるつもりのようだ。3回目の停戦交渉も成果がなく、戦争はこのままずるずる長引くのではないかと懸念されている。

 ロシアへの制裁強化は、確かにロシアにボディブローとして効いているようだが、ロシアの原油を西側で購入しなくなったことにより、反作用も出ている。日本はもとより、欧米諸国でも原油価格が高騰し、株式市場は値下がり続きである。このままの状態が続いたら一体どういう現象が起きるのだろうか、気になるところである。ところが、輸出出来ずに困っているロシアの原油については、中国が助け舟を出し、輸入することを検討している。また、今晩マクロン・フランス大統領、ショルツ・ドイツ首相、そして習近平・中国国家主席がリモート会談を行ったが、その席上マクロン大統領、及びショルツ首相が習主席にロシアへ制裁を持ちかけたが、習主席ははっきり反対した。中国とロシアは善悪に捉われず、常に運命共同体なのだ。

 新型コロナウィルスもやや下がったが、依然として感染者は高水準である。世界ではコロナ感染による死者が、昨日6百万人を突破した。ウソ報告に塗れた中国の死者は、4,636人であり世界一の人口を誇る国としては異常に少なく、日本の25,068人より遥かに少ない。

 非常識な言動とウソで身体を塗りたくった中国のようなモラル劣等国のことは、もうどうでも好いか。

2022年3月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5312.2022年3月7日(月) ロシア、国内外のメディアに報道管制

 ロシアのウクライナ侵攻がエスカレートしている。ウクライナ国民は18歳から60歳までの男性を除き、続々と隣国へ避難、脱出している。その数は今や150万人を超えた。その一方で、ロシア政府は、国内の締め付けを強め、ウクライナ侵攻に反対する市民による各地の大規模抗議デモで3500人以上を拘束した。文化人の反発も強く、昨日はボリショイ劇場の首席指揮者が、紛争を支持しないと反対を表明し職を辞任した。ベラルーシのノーベル賞作家アレクシュービッチ氏も軍事侵攻を批判する声明を発表した。

 この動きに対してロシア政府は、国内の独立系メディアのみならず、外国メディアに対しても報道統制を強める法律を成立させた。ロシア当局がフェイクニュースと断定した時点で、それに携わったジャーナリストらに最長15年の禁固刑を課す法律である。直ちに、アメリカのCNN、ABC、NBC、CBS、ブルームバーグ、イギリスの BBCをはじめ多くの海外主要メディアがロシアの報道から撤退すると発表した。ロシア国内では政府機関からの公式発表以外はフェイクニュースとして処罰の対象になるということである。これでは正しい情報が国外へ伝えられない。ロシア国内ではSNS通信も止められ、またVISA、 AMEXなどカードも使用出来なくなり、ロシアにおける生活は窮屈なものとなる。これで戦前のナチス、旧日本軍が行ったような軍部が統帥権を握り独裁権力を行使したように、何を考えているのか分からないプーチン軍事政権の本質が明らかになった。アメリカの情報機関は、プーチン大統領の精神状態を分析しているともいう。

 それにしてもすでに2度行われた停戦交渉は、互いに一歩も譲らず、妥結する希望がまるで見えてこない。ロシアは、ウクライナの「非武装化」、「中立的立場」、「ドネツク州、及びルガンスク州全土の『独立承認』」を要求し、対してウクライナは「即時ロシア軍撤退」、「クリミア半島返還とドンパス地域からの撤収」を求めており、両国の主張は相手が頑として譲らない条件だけに受け入れられる可能性は少なく、このまま戦闘が続くような気がしてならない。

 この間北京パラリンピックが開催され、日本はすでに3つの金メダルを獲得した。しかしながら、折角の朗報もウクライナ侵攻のニュースに掻き消され勝ちである。

 さて、今日もいつも通り駒澤公園へウォーキングに出かけた。先月末に見た河津桜のその後の開花の様子を観察してみようと思った。あの時は1本の枝だけ開花していた程度だったが、今日の様子では、ほぼ8割方開花していた。大きく花が開いていて上の方だけまだ蕾だったが、全体的に見事な開花ぶりだった。そこは小さな広場であり、訪れるといつもここでラジオ体操をやっているが、偶々中学生らしい数人の男子がハンドボールか、ドッジボールをやって遊んでいた。ここでは球技は禁止と書かれているが、彼らは頓着なくボールを投げ合い、私にボールがぶつかりそうになった。ついカッとなり「ここではボール遊びは禁止だと書いてあるだろう。気をつけろ!」とつい興奮して子どもたちを怒鳴り散らしてしまった。久しぶりに大声を発して大人げなかったが、すっきりした。うるせえジジイだと思われているだろうなぁ。

2022年3月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5311.2022年3月6日(日) 中国の国際統計表数値のウソ

 昨年創立100周年を迎えた母校・湘南高校と同様、中国共産党も昨年創立100年を迎えた。その中国共産党の1党独裁による中国の全国人民代表大会(全人代)が、昨日開催された。世界的に景気停滞の中ではあるが、中国は2022年度の経済成長率を5.5%とすることを公表した。今や世界第2の経済大国にのし上がった中国ではあるが、海洋進出、人権蹂躙、非民主化などの無法ぶりが国債社会から厳しく糾弾されている。国防予算も毎年増やし続け、22年度予算では国防費が対前年比、+7.1%の約26兆3400億円となり、過去最大となって益々国防費の膨張が目立つようになった。この巨大な国防費はアメリカに次いで世界第2位であり、ロシアの22年度一般会計予算総額(約35兆7千億円)に近いほどの巨額である。他国のことではあるが、この巨額な国防費には、台湾海峡や南シナ海を巡って国際緊張が高まる中で不気味さが感じられる。中国政府が公表する数値で、特に気になっているのは、果たして中国政府が発表する数値が本当に正しいのかどうか、極めて疑問を感じるからである。

 例えば、それは単に個人的に調べてみたことでも分る。医学的に権威あるアメリカのジョンズ・ホプキンズ大学の統計資料として、毎日新聞紙上に公表される「世界の新型コロナ感染者」表を見ると中国の新型コロナウィルス感染者数が飛び抜けて少なく、極めて信用し難い数値だということが分る。

 具体的に数値を挙げてみよう。昨年7月1日まで中国全土のコロナ死亡者数は僅か4,847人だったが、翌2日に1人増えて4,848人となった。それが4,849人になったのは、実に2か月半後の9月14日である。アメリカや、ブラジルでは連日多数の死亡が伝えられ、死者総数が世界で463万人も出た時である。コロナ発症地でもある中国のあまりにも少ない数字自体が信じられなかった。その後2月14日に今年初めて4,850人目の死者が出てから、急速に死者数が増え始め、以後毎日コンスタントに死者数が計上され、3週間の間に1,341人を数えるまでに至った。昨日も188人が亡くなり、昨日までの死者数は6,190人にまでなった。

 世界中が同じようにコロナ禍に悩まされていた時に、中国だけは数カ月間ただひとりの死者も現れなかった異様にも拘らず、ある日突然何人かが亡くなり、以降毎日かなりの死者が出るというのは、あまりにも作為的ではないだろうか。今月に入って5日間だけでも895人が死んでいる。数か月の間にひとりの死者も出なかったのに、ある日をきっかけに連日のように多数の人が亡くなっている。この不自然さは、中国政府が国家として完璧な衛生面の整備をしていることを世界にアピールしようとの意図から生まれたものだとしか思えない。

 こんな世界中の人々を欺くような欺瞞行為を、よくも国家が平然と行えるものだと、その倫理観の欠落に呆れるばかりである。こういう偽善的なフェイクニュースは、医学界のみならず、世界中の人びとを疑心暗鬼にさせる。世界中のメディアも、資料を取りまとめているジョンズ・ホプキンズ大学のみならず、世界保健機関(WHO)やユニセフも中国政府や、中国の医学会に対して幾ばくかの忠告くらい出来なかったものだろうか。いずれにせよ中国という国は、世界に迷惑をかけるフェイクニュースを流出し続ける国であることを承知のうえで、中国が公表する数値が何であれ、信用すべきでないことを肝に銘じる方が賢明である。

2022年3月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5310.2022年3月5日(土) ウクライナへ支援の声、ペンクラブを通して発信

 今日は暖かいと思っていたら関東地方で「春一番」が吹いたと気象庁が発表した。昨年より1か月遅いということである。しかし、ウォーキングしていても風があり、真面に受けると襟を立てざるを得なかった。幸い遅れて開花したわが家の白梅も、今や満開で僅かながらも見事な日本の美を見せてくれる。

 今日も朝からウクライナに関するニュースで持ち切りである。特に懸念されているのは、昨日ロシア軍が制圧したとされるザポロジェ原子力発電所に点火されれば、かつての大原発事故を起こしたチェルノブイリ原発の10倍もの被害が及ぶとされる警戒情報が伝えられたことである。世界中から非難を浴びながら、それでもなお破壊的暴虐行為を命じる平常心を失っているプーチン大統領に制止アドバイスする側近がおらず、この数日怪しげなプーチン暗殺説まで囁かれるようになった。ウクライナのゼレンスキー大統領の暗殺計画もこの1週間に3度もあったと報じられているが、アメリカの共和党有力議員のリンゼー・グラム上院議員が、「ロシアにブルータスはいないのか? この状況を終わらせる唯一の方法は、ロシアの誰かがこの男を抹殺することだ」とSNS書き込みをした。これには、即座に駐米ロシア大使が、政府の目標を達成するためにテロを呼び掛けるとは信じられないと厳しく抗議した。語弊があるが、仮に一般市民が暗殺計画に言及するならまだしも、今や戦争に一触即発の国家を代表する国会議員が、公に殺人をけしかけるとは正気の沙汰とは思えない。だが、現実には、第一線ではこんな危険な会話が交わされる事態となっているようだ

 臨戦状態は一向に収まる気配がなく、現場では戦闘は益々エスカレートしている。両国が相手国を非難している中で、プーチン大統領はショルツ・ドイツ首相との電話対談で、ロシア軍がウクライナの都市を空爆したことを否定したと伝えられたが、都市のテレビ塔にミサイルを的中させた映像は、テレビで誰もが観ているロシアは、ウクライナ政府広報はプロパガンダをやっている揶揄していたが、ロシアこそ事実を否定するプロパガンダをやっているではないか。

 世界中からロシアの残虐行為を非難する声が聞かれるが、未だにロシアはこれらに聞く耳を持とうとしない。

 さて、今朝日本ペンクラブから、桐野夏生会長名で国際ペンクラブが「世界の作家のウクライナに関する声明」に関する以下のメッセージについて賛同して欲しいとメールが届けられた。

 「私たちは団結して、平和を求め、暴力を煽るプロパガンダをやめるよう求めます。私たち世界の作家は、ロシア軍がウクライナに対して行っている暴力に驚愕し、流血の終結を緊急に求めます。

 私たちは、ウクライナの人々がモスクワの干渉を受けずに自国の忠誠と歴史を議論する権利を認めようともせず、プーチン大統領が無意味な戦争を行ったことを非難するために団結します。
 私たちは、作家、ジャーナリスト、アーティスト、そして最も暗い時間を生きているウクライナのすべての人々を支援するために団結します。私たちはあなた方の側に立ち、あなた方の痛みを感じています。すべての個人は、平和、表現の自由、集会の自由の権利を持っています。プーチンの戦争は、ウクライナだけでなく、世界の民主主義と自由に対する攻撃です。
 自由で独立したウクライナなくして、自由で安全なヨーロッパはありえません。平和が勝利しなければなりません」。

 上記声明に対して直ちに賛同する旨送信した。小さな声であるが、日本ペンクラブから国際ペンクラブを通して私の気持ちもウクライナ、及び世界の国々へ伝えられる。

2022年3月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5309.2022年3月4日(金) ウクライナ問題に寺島実郎氏の卓見

 ロシアのウクライナ攻撃が激しさを加え、遂にロシアはヨーロッパ最大級のザポロジェ原子力発電所を攻撃、制圧した。2度目の停戦交渉では、両国の条件をお互いに認めず、次回へ繰り越すことになった。双方が合意したのは、戦闘地域から民間人を避難させるための「人道回廊」を設置することだけだった。それなら戦闘を止めたら良さそうに思えるのだが、それが出来ない。まるでマンガである。ウクライナから他国へ避難したウクライナ人は100万人を超えた。これからも避難民の数は益々増えることだろう。

 そんなニュースが流れている時であるが、一昨日の朝日朝刊で全一面に掲載の「オピニオン&フォーラム」に寺島実郎氏への目を惹くインタビュー記事が紹介されていた。寺島氏は、日本総合研究所会長の傍ら、もう10年ほど多摩大学学長を務めておられ、テレビ番組でも日本のコメンテーター第一人者として、政治および経済ジャーナリストが触れないような斬新なお考えを披歴し活躍されておられる。インタビューでは、流石に寺島先生だと感服する進歩的な発言をしておられる。論点の概略は、ロシアとウクライナの歴史的つながり、日本がロシアを増長させた原因、ウクライナが核保有国第3位から核放棄した経緯、更に日本は核兵器禁止条約に参加して核攻撃を禁止するルールを主導すべきと主張され、日本は知の再武装を問われていると厳しい指摘をされておられる。

 寺島氏は、私もほぼ半世紀に亘り所属しているNPO[知的生産の技術研究会](略称:知研)顧問を務めておられ、10年ほど以前にはセミナーなどで何度となくお話しをしたことがある。2010年に知研編著「知の現場」を東洋経済新報社から発刊した際には、13人の有識者それぞれに知研会員が分担して取材をした。その13氏のひとりが寺島氏だった。寺島氏の取材には私も関わり、取材記事の執筆こそしなかったが、傍でインタビューのやり取りを伺って感銘を受けたことがある。私は13氏の内、4氏の取材記を書いたが、今以てそれぞれ4氏とのインタビューが強く印象に残っている。

 ウクライナについて多くの報道がなされているが、中には実情を知らずして語り首を傾げるようなコメントを述べる識者もいる。その点で寺島氏は深い知識のうえに、ご自分で現地を見ておられ、見識と臨場感を込めて発言されている。寺島氏のように表面的だけではない、歴史的にも知性的にもこなれた知識を持ったジャーナリストの積極的な発言をもっと聞いてみたいものである。

 さて、今日から北京で冬季パラリンピックが開催された。夜行われた開会式の演出は素晴らしいものだった。だが、残念ながらここにもロシアのウクライナ侵攻が大きな影を落としている。一昨日国際パラリンピック(IPC)は、ロシア・オリンピック委員会(ROC)とベラルーシの選手は、国旗を使用せず、国家も演奏しない中立の立場との条件付で出場が可能であると記者会見で公表した。ところが、1日経た開会式の前日の昨日になって、両国の選手は出場させないと状況が一転した。IPCは両国以外の国々から厳しい指摘を受け、逆に両国選手が出場するなら自分たちが出場を取りやめるとの声が高まった。急遽IPC内で再検討し、最終的にROCとベラルーシの選手の出場を認めないとの結論になった。両国の選手はすでに北京に到着している。目の前で開会式に出席出来ず引き返えさなければならない悔しさはいかばかりであろうか。ROCの選手は70人もいる。

 こんな点もロシアの野蛮で国際法を無視した暴挙から発生したものだ。政治家はよほど国民のことを考えて行動しなければ、国民を巻き込むような事態を引き起こすということを、他山の石として欲しい。

2022年3月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5308.2022年3月3日(木) ウクライナ戦線拡大に伴う噂の尾ひれ

 今日もメディアは朝からウクライナ情勢で持ち切りである。昨日開催される予定だったロシアとウクライナとの停戦協議は開かれず、今晩行われるようだ。ロシア軍の侵攻が始まってからその勢いはすさまじく、ウクライナの主要都市のひとつ、黒海に臨む人口30万人の港湾都市ヘルソンが陥落した模様だ。両国軍の戦死者も増え、ロシア軍人は約5百人が、ウクライナは約3千人が亡くなったと報道された。住宅地は攻撃しないと言っていながら、高層アパートにミサイルを撃ち込んだ。

 こうした戦場現場の様子が伝えられる一方で、昨日ニューヨークで国連総会が開かれた。これは先月25日国連安保理事会でロシアの侵攻に対して国連憲章違反としてロシアを非難し、ウクライナからの即時撤退を求める決議案が、常任理事国である当事国のロシアの拒否権行使により否決されたため、アメリカの主導により安保理として緊急特別会合が98カ国の共同提案により開かれたのだ。この結果ロシア非難決議案の採決は、193カ国の投票の結果、賛成141カ国、反対5カ国、棄権35カ国、無投票12カ国で、提案は圧倒的多数で採択された。ただ、残念ながらこれには法的拘束力がないが、国際社会の中でロシアの孤立をアピールし、圧力をかけることには効果がある。それにしてもこれほど大差がつき、ロシアが嫌われていることがあからさまに示されたことは、いずれ戦争の決着がつくにせよ、ロシアとプーチン大統領の存在は、今後世界中から忌み嫌われることになるだろう。

 この決議に反対票を投じた5カ国は、ロシアをはじめ、ベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、シリアだった。いずこも悪代官が牛耳っている国である。それぞれにロシアと強いつながりのある国々なので、何となく理解出来る。しかし、何とも理解し難いのは、一歩退いて採決を棄権した国々である。35カ国の中には、その約半分である17カ国がアフリカの国々があり、ロシアの同盟国である中国、クアッド4カ国の内のひとつインドと、理想に近い社会主義国家と信じているキューバが入っていることである。中国の立場は微妙である。ロシアを支援しようにもこの国際法違反の侵攻に賛意を示すわけには行かず、棄権という選択肢を選んだ。北京オリンピック開会式にプーチン大統領が出席し、最大級のもてなしを受けた。その折オリンピック開会中は、ウクライナに侵攻しないよう中国がプーチンに要望したという。閉会式の翌2月21日にプーチン大統領は軍部に派兵を命じたと、昨日ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。どこまで真実か分からないが、話に大分尾ひれがついてきた。

 嫌な噂であるが、この戦争はプーチン大統領の独り芝居であり、もしプーチンがいなければ、戦争自体もなかったと考えられ、密かにプーチン暗殺計画の可能性があるとの話も聞かれる。

 いずれにせよ戦火は益々拡大している。当分目が離せなくなった。

2022年3月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com