5327.2022年3月22日(火) 狂人国家ロシアから嫌がらせ

 今日は本当に寒かった。昼頃にはみぞれ交じりの空模様となった。4週間ぶりに東京医療センターで、先月症状を宣告された変形性関節症の検査をしてもらったところ、前回より数値が後退している。担当医師にもう少し良くならないだろうかと尋ねたら、年寄り特有の症状なので、良くなる可能性ほとんどないとすげない回答だった。手の指の硬直化は、特に生活上差し支えることはないが、若干痛みを伴うことと、思い切り手の指を使えないことが不便である。これ以上悪化しないことを願うより仕方がないようだ。

 さて、今日もロシアのウクライナ攻撃はエスカレートするばかりだ。ウクライナから伝えられる悲惨なニュースにはとても黙っていられない。ロシア軍はウクライナ市民が逃げ込んだ施設を攻撃して多数の犠牲者を出している。強気のプーチン大統領は、容赦ない。ロシアに対する制裁、非難決議などに対して非友好国として、ロシアは対抗手段に出て来た。それは日本にとっても例外ではない。

 昨日ロシア外務省は、日本との北方領土問題を含む平和条約交渉について「継続する意思はない」との声明を発表した。いよいよ北方4島を返す気がないことを明言したのだ。今までモスクワからの遠隔地に日本から経済支援を引き出すために、返還の気持ちをちょろっと見せたりしていた。だが、遂に本音を言い出してきた。ロシア政府は旧来より北方4島を日本に返還する意思などまったくなかったのだ。返しても好いと日本側に思わせておいてその実その気はまったくなかったのだ。

 太平洋戦争終戦間もなく日ロ不可侵条約を無視してすでに降伏していた日本領土に強引に土足で乗り込み占拠して自国領土と一方的に宣言した。爾来旧ソ連は日本領の北方4島を国際法無視の不法占拠で、いかに日本が返還を求めても断固拒否してきた。いわゆる火事場泥棒である。こうなっては、日本は今までのお涙頂戴のお願いで4島を返してもらおうではなく、正面から戦後のドサクサに紛れてわが領土を無法に占領したロシアに対して「ロシアはわが国の領土を強奪した」と国際社会に訴え、糾弾して、世界の賛同を取り付ける外交手法に切り替えるべきであると思う。それでもロシアは返還する気持ちは毛頭ないだろうが、あらゆる機会を捉えて日本は世界に訴えるべきであると思う。過去においてロシアが約束を守った例はほとんど皆無だと思うが、コツコツとアピールして、例えいくら時間がかかろうとも、プーチン世代では難しくとも、未来永劫にドロボー国家ロシアが恥の上塗りをして世間に醜態を曝け出す時間はやって来ないわけではないと思う。

 プーチン大統領が核のボタンを握っているため、アメリカをはじめ、どの誰も彼を追い出そうとも、ロシアを戦争でやっつけようともしない。プーチンは分かっていて悪あがきをしているのだ。もうこうなったら1日も早く、ブルータスの登場を待ち望むだけである。

2022年3月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5326.2022年3月21日(月) 母校幕張小学校創立150年記念誌

 春のお彼岸のお中日である。3連休の最終日とあって各地で大分人通りがあったようだ。しかし、お墓参りはどうだろうか。わが家でも新型コロナウィルスのせいで3年近くもお墓参りをしていない。コロナが終息したら出来るだけ早めに先祖のお墓参りをしたいと思っている。昨日東京で桜の開花が伝えられたが、全国各地からも桜の便りが聞かれるようになった。上野公園の桜は大分開花しているようだが、宴会や大声を出すことを自粛要請されているので、例年の賑わいはない。

 さて、今日母校・千葉市立幕張小学校の教頭先生から、昨年創立150周年を迎えた母校を記念してこのほど発行された記念誌を、兄と弟2人分を合わせて4冊を送っていただいた。校舎の写真に「新しき世の風に息吹かん~」と校歌の一節が書かれているが、この校歌もわれわれが在校中に校歌とされものである。すでに今月5日に母校では、教職員、生徒、PTA関係者らだけで1年遅れの祝典を行ったという。昨年7月私も校長から寄稿文を依頼され寄稿したが、意外だったのは150年の歴史ある母校卒業生の名文を楽しみにしていたところ、千葉市長を始めとする行政職の方々、学校PTA関係者、現校長以下歴代校長らの他には、卒業生として作家の椎名誠氏と私のたった2人で合計13名しか寄稿されていないことだった。しかも椎名氏とは深い因縁がある。最新著「八十冒険爺の言いたい放題」の表紙帯に推薦文を書いてもらったし、亡くなったクラスメートの実弟で、彼の兄とは野球仲間だった。カラーフルな記念誌を見ていると懐かしさが込み上げて来る。

 卒業して71年が経つが、町も学校も大きく変わった。一番の変化は、幕張町が千葉市へ編入されて、遠浅の海岸が埋め立て工事されて毎夏海水浴をした海岸がなくなったことである。今では埋立地の上には高層ビルが建ち並ぶようになった。空中写真を見ても大体わが家の立地は見当がつくが、周囲の環境は大きく変わってしまった。2階だった木造校舎の学校も4階建てコンクリート建築に再建され、校庭内にあった1本の大木もなくなってしまった。

 幕張メッセが建設され、国際見本市や国際会議が開かれるようになり、近くに体育館や野球スタジアム、ホテルなどが林立して私たちが潮干狩りをしたり、埋め立て地で野球をやった当時の面影はまったく消えてしまった。

 今でも世話役が面倒をみて毎年のようにクラス会を開いていたが、このコロナ禍でこの3年近くクラスメートに会うことも出来ない。交通の便が良く、東京にも近いにも拘わらず、今以て田舎臭さを漂わせている幕張だが、感受性の豊かだった小学生時代を素朴に、自由奔放に過ごせたことは幸せだった。田舎町の名残りだろうか郷愁を感じるのは、今もこの幕張に住んでいる当時の同級生がまだ何人かそのまま居住していることである。これまでこの幕張を訪れたことがほとんどなかったが、この機会にコロナ明けには一度潮の匂いとノスタルジアを求めて母校の伝統を探りに訪れてみようかと思っている。

 明日の東京地方は最高5℃の真冬並みの気候になり、電気の消費量が増えることから、16日の地震により福島県の広野火力発電所の機能が失われ、電力ひっ迫が予想されるとの判断で、政府は夜になって「電力需給ひっ迫警報」を初めて発令した。

2022年3月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5325.2022年3月20日(日) 弱者を痛め、手当たり次第に攻撃するプーチン

 今日東京では桜の開花宣言があった。一昨日、昨日は4月の並みの陽気と言われるほど暖かかったが、今日は少し冷え込んだ。その上夜間に雨が降ったために数日前まで満開だった庭の白梅がほとんど散ってしまった。昨朝は1羽の鶯が飛んで来たが、別れを惜しむ「ホーホケキョ」の鳴き声は聞かれなかった。残念ながら今年も鶯の美声を耳にすることはなかった。年々歳々自然の装いが消えていく。近所の空き地に数年前に何軒かの家屋が建築され、一層自然が姿を消した。周辺は家屋が密集しているわけでもないが、自然界とは縁遠くなって行くのだろう。書斎から外を眺めると宮前公園の桜の木が見える。これから桜の花を見て、春の風情を楽しみたい。

 今日駒澤公園に出かけた時、いつも通り河津桜が咲く一角に立ち寄った。先日満開だったが、昨日辺りから樹木に若葉が見えて来た。ピンク一色だった河津桜に黄緑色が交じるようになった。いずれ桜が開花する前にこの河津桜は散ってしまうことだろう。毎年同じ自然現象を繰り返しているのだが、それが季節感を感じさせてくれて感慨に浸ることが出来る。

 さて、16日に東北地方で起きた地震の被害状況を伝える以外に国内にこれという大きなニュースがないせいもあり、連日新聞のトップ記事はロシア軍のウクライナへの侵攻報道ばかりである。このところ南東部のマリウポリの市街戦が激化している。すでに開戦以来ウクライナを脱出したウクライナ避難民の数は350万人を上回ると言われているが、その1割に当たる35万人の市民がマリウポリ市内で孤立している。彼らは、ロシアが「人道回廊」などという市民を優先的に退避させるルートを設置したが、その実それは有名無実化している。悪しき前例として、2016年にロシアの支援を受けたシリアの強権政治のアサド政権が、アレッポの町で行った「人道回廊」と同じやり方である。ここでも多くの罪もない市民が殺された。

 プーチン大統領のウクライナ侵攻に際し理不尽で無慈悲なやり方は、8年前にクリミア半島の併合を一方低に宣言した時と酷似している。また、そのやり方も有無を言わせず相手国の信頼と弱みにつけ込んで強引に占領してしまう不条理である。

 日本にとっても無視出来ない案件が改めて浮上した。実は、17日岸田首相は参議院予算委員会で、北方領土について「ロシアによる北方領土の占拠については、法的根拠のない占拠であり、不法占拠という立場だ」と述べたが、2009年に当時の麻生首相が国会で「ロシアの不法占拠」と述べて以来この表現はなかった。北方四島は終戦直後、旧ソ連が降伏後の四島へ上陸して、国際法違反に当たる不法占拠をして以来不法占拠状態が続いているのである。その間プーチン大統領と安倍首相が蜜月の仲と言われて、首相はプーチン氏の機嫌を損ねないようこれまで「法的根拠のない形で占領」と遠慮がちに弱い表現でしか北方領土占領を糾弾するような表現してこなかったが、クリミア半島占拠がそうであるように、主権まで冒しかねないロシアの対応に、漸く日本も言うべき筋論を主張するようになった。とにかくプーチン大統領は、何でもかんでも近くにある物は、手に入れないと気が済まない覇権主義者の本性を遂に現したようだ。

2022年3月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5324.2022年3月19日(土) わが身の回りにもハッカーが・・・。

 今ウクライナ戦闘状況の過激化に伴い、ウクライナ及びロシアへのサイバー攻撃も激しくなり、両国への通信妨害が大分露骨になってきたようだ。ウクライナのゼレンスキー大統領のそっくりさんが、ウクライナ軍兵士に対して武器を捨てて降伏するよう命じるフェイク画像まで流れた。最近国内でもブリヂストンタイヤは、アメリカ国内の自社工場がサイバー攻撃に遇い1週間製造停止にしたという。森永製菓も複数のサーバーから不正のアクセスを受けて製造関係のシステムの一部に障害があったという。

 実は、昨日午後3時過ぎに私の2台のPCもサイバー攻撃でホームページが見られなくなってしまった。午前中はいつもと変りなく観ることが出来た。それが、デスクトップのPCの画面上には、「502 Bad Gateway」の表示が出て、画面は真っ白だった。もう1台のノートPCの画面には、「警告:潜在的なセキュリティリスクあり」との文字が出た。直ぐに日頃世話になっているITコンサルタントへメールで実情を伝えた。すると4時過ぎになってコンサルタントから、サイバー攻撃されたグループのハッカーは排除され復旧したと連絡があり、早速2台のPCを観てみたところ、いつも通りの画像を観ることが出来てホッとしたところである。

 最近不正アクセスと言うべきだろうか、親切を装った不正らしきメールのアドバイスがあるが、どうも信用し難く、下手にアクセスしてダウンしたら困るので、その種の見知らぬメールは、すぐ削除するようにしている。

 さて、相変わらず自らの言い分が正しいとばかりにウクライナ侵攻を正当化しているプーチン・ロシア大統領は、昨日20万人が参加したモスクワのスタジアムで開かれた、クリミア半島併合から8年の記念集会に出席した。2014年にウクライナで起きた親ロ派政権の崩壊は「クーデター」だったとし、クリミアではロシアへの帰属を求めた住民が「ネオナチや国粋主義者に対する防壁を築き、ウクライナは東部で武装蜂起した親ロ派勢力へジェノサイドを行った」との一方的な歴史観を語った。テレビ画面上には、ロシア国旗を振り回して喝采する熱狂的な人々でいっぱいだった。いつも通りウソを交えて自分に都合の好いことだけを話して、国民を騙すプーチン流のやり方である。

 一方、昨日行われたアメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席とのテレビ電話会談で、中国がロシアに対して軍事・経済支援を行う可能性があるとみて、バイデン氏は習氏に警告したとみられている。習氏はフランス、ドイツとの首脳会談で、中国は国際社会とともに積極的な役割を果たしたいと語ったようだが、今日に至るまでロシアへの支援を匂わせるような発言をしていながら、積極的な役割をまったく果たそうとしないではないか。

 最近のアメリカと中国政府高官のやり取りをみていると、見え透いた中国のウソと狡さが匂ってくる。サリバン大統領補佐官の「中国がロシアにどのような形の支援、物質的或いは経済的支援を実際行っているのか、注意深く見守っている」と述べたのに対して、楊潔箎政治局員は「ウクライナ情勢は中国も望まないものだ。中国は和平交渉の促進に注力している」と応えている。中国は何もやっていないではないか。また、ブリンケン国務長官が「中国は自らを中立的な仲裁者として描こうとしながら侵略を非難することを拒んでいる」と責めたのに対しても、王毅外相は「ウクライナ問題の解決に必要なのは冷静さと理性であり、火に油を注いで矛盾を激化させることではない」と持論を述べつつ、冷静さと理性は示さずに相手に肩透かしを食わせているだけである。中国は屁理屈さえ言えば、何事も言い逃れることが出来るとでも考えているようだ。国際社会を少し舐めているのではないか。

2022年3月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5323.2022年3月18日(金) プーチン大統領=戦争犯罪人+人殺しの独裁者+α

 16日オランダ・ハーグにある国際司法裁判所(ICJ)は、ロシアに対してウクライナの軍事行動の即時停止を命じる仮保全措置を発した。しかし、ロシアはICJには管轄権がないとしてそれに従う気がないようだ。裁判所には各国出身の判事が出席していたが、ロシアと中国は欠席した。中国はロシアの行動への支持、更に南シナ海における公海上に人工島を築いてICJから国際海洋法違反と判断された苦い経験があり、戦争犯罪人国家とグルになって公然と国際社会に楯突いている。ロシアと中国が、手を組んだ悪の結合の構図である。アメリカのバイデン大統領が、この期に及んで議会でロシアのプーチン大統領を「戦争犯罪人」と呼んだかと思いきや、昨日は更に厳しく「人殺しの独裁者」、「生粋の悪党」とまで呼んだ。戦争は一段とエスカレートして、連日のように一般市民の間に多数の死者が生れている。日本政府も各国に倣いウクライナから避難者が来れば、優先的に受け入れると公表した。

 国連開発計画(UNDP)は、ロシアによる侵攻がこのまま継続され拡大した場合、ウクライナの人口4千4百万人の約9割が貧困に陥る可能性があると報告した。このまま国際社会で放置出来る問題ではない。可能性は薄いが、いつになったらその引き金を引いたプーチン大統領を独裁者の座から追放することが出来るのだろうか。

 さて、日本政府はまたおかしなことを考えている。今夏の参議院選挙対策だと勘繰られているが、4月から高齢者が受け取る年金が現在の受取額より0.4%下がり、その高齢者向け支援策として「年金生活者臨時特別給付金」なる一時金の支給を検討しているようだ。年金をいただいている立場から物申すのはおかしいかも知れないが、高齢者である私自身もこの一時的な補助金支給ということに疑問を抱いている。高齢者対策なら知恵を働かせば他にアイディアは考えられると思う。例えば、10月から高齢者の医療費が1割負担から2割負担へ一気に倍増する。せめて1割5分負担と緩やかな改定にしてもらえないものだろうか。その方が高齢者としては有難い。そもそも国が一度認めた制度を財政的に厳しいからとの理由で、政治家だけで値上げを決定するようなことこそ高齢者を苦しめるのだ。

 この支給金は、今年度のワクチン対策費などに充当させた歳費の余剰金で、余剰金があること自体認めがたいことである。毎年国債を発行する苦しい国家財政の中に、不埒な予備費などという政治的な思惑を匂わせるような財布を抱えるから、あらぬ出費を考えるのだ。しかもこの給付金は、昨年障害や遺族年金の受給者で、所得が低い住民税非課税世帯に対して支給した「臨時特別給付金」10万円を受け取った人を除かれる。支給時点では何とか苦しい世帯に報いたいと御託を並べていた。それが今回は、金額は減ってはいるが、前記者を除いて何と年金生活者約2千6百万人に一律5千円が支給される。この支給金を考え出した知恵者は、高齢者をいくつもの物差しでそれぞれ別の尺度で計っているのではないか。しかし、これでは毎年財政不足を借金で賄っている国家予算を益々窮地に追い詰めるだけではないか。

2022年3月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5322.2022年3月17日(木) 震災は忘れたころにやって来る。

 昨晩の地震はかなり大きかったが、案の定震源地の宮城、福島県では死者4人を含めて甚大な物的被害が出ている。特に鉄道の被害が大きく、東北新幹線では初めて見るような走行中の列車の脱線事故があった。17両編成の列車が16両も脱線してしまった。田園地帯の高架橋上を走行中に地震にやられて、上下左右に揺れた挙句に脱線したようだが、高架橋下の橋脚を見るとかなり破壊されているので、多分橋脚がダメージを受け、線路が沈み脱線したのではないかと推察する。これでは当分復旧は難しいのではないだろうか。

 この地震のマグニチュードは7.4、震度は6強だったが、その後今朝7時までに震度1程度の余震が14回もあったというから、揺れが収まったところで油断は出来ない。「震災は忘れたころにやって来る」。東日本大震災11回忌を約1週間前に終えたばかりであるが、このことを肝に銘じて心しなければいけないと思う。

 さて、昨日岸田文雄首相が記者会見を行い、今月21日まで18都道府県に発せられているまん延防止等重点措置を全面解除すると語った。首相の言葉を借りると、まだ新規感染者が出ているが、一時に比べてその数は大分減ってきているので、経済、社会活動など広い目で見て解除を決定したという。ただ、現在の第6波が収まっても、必ず第7並みが来るという専門家は多い。そうなった場合、ご破算で願いましては、と再発出することになるのだろうか。

 実は、お隣の韓国では日本以上にワクチン接種割合が高いのに、このところ急激に新規感染者が増え、昨日は1日だけで62万人にもなった。一昨日40万人を超えて警鐘を鳴らしたばかりである。あのフェイク報告の多い中国が、この3年間で総計76万人にしかならないのに、韓国の防疫は信じがたい。

 同時に記者会見で首相は、ウクライナ問題でロシアを非難するとともに、日本として最恵国待遇撤回の制裁を発表した。ロシアのウクライナ侵攻に対しては、ロシアに対する非難が止むことがない。ウクライナが求めているウクライナ上空のロシア機飛行禁止区域設定に対して、アメリカのバイデン大統領はYESという代わりに、約950億円の支援を提供すると発表した。アメリカは、ロシアと直接向かい合うことにより第3次世界大戦へ進むことを極力避けようとしている。その理由は、今や常人の神経を失ったプーチン大統領が、核のボタンをいつ押すか分からないことと、化学兵器を使用する恐れがあるからである。

 そのロシアに対する経済制裁が漸く効果を上げつつある。そのひとつは、ロシアにデフォルト(債務不履行)の可能性が出てきたことである。国債の利払いの支払い期限が迫っているが、ロシアは米欧の経済制裁によりドルで支払えなくなった。プーチン大統領は自国通貨のルーブルで支払うと言っているが、そうなるとデフォルトに陥る可能性が高まる。デフォルトとなれば、ロシアの信用が失われ、ルーブルの価値は下がり、物価の高騰などでロシア経済は大きな打撃を受ける。3月中に7.32億㌦(約77億円)、4月には21.29億㌦(約2,512億円)の支払いが迫っている。さぁ!ロシアよ どうする?

2022年3月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5321.2022年3月16日(水) 友人夫人の染織展を見学

 市川学園中学1年生時のクラスメートで、親しく交誼を重ねている同姓の近藤總さんの奥様好江さんが、染織展示会を日本橋三越前のコレド3で開催するとご案内をいただいていた。今日妻とともに会場を訪れ、奥様が創作されたひとつひとつの染織作品とその創作過程について、奥様から大変分かり易い説明をしていただいた。紬を染織するために植物から絞り出した汁を温めたり、冷やしたりしながら希望している色合いの液を取り出して繊維、或いは紙に染めるそうだが、その繊細な作業を丹念に続ける努力とご苦労は並大抵ではないと思う。

 この展示は、4日の東京新聞にも取り上げられた。「伝統工芸作品展」をはじめ、過去にいくつもの工芸展で度々授賞されておられるが、中でも2001年に授賞された、三越で開催された伝統工芸新作展では、当時天皇、皇后両陛下の前で授賞された作品が披露され両陛下にも鑑賞していただいた。その技術とセンスは、昨日や今日に習得されたものではない。元々女子美大図案科で学ばれ、グラフィック・デザイナーとして活躍されていた。夫君の近藤さんも武蔵野美大出身で、デザイン会社を経営し、商業的な広告などで数々の賞を授与されているし、「プレイボーイ」誌の表紙画を飾ったこともある。夫妻揃って芸術家として活躍中であり、制作される便箋など私的な作品などでもしばしば感服させられている。ご夫妻揃って益々ご活躍されることを祈念している。

 近藤さんとは、お互いに後期高齢者であるが、歩く道は違えども今後とも年齢などに捉われず、切磋琢磨して前を向いて歩んで行きたいと願っている。

 さて、ウクライナ情勢は今日も慌ただしい。昨日ロシア国営テレビ画面に「戦争反対」のプラカードを掲げて登場した女子職員が、その後警察によって身柄を拘束された。しかし、厳しい処分が課せられるかと思いきや、その日の内に罰金3万ルーブル(約3万円)で保釈され、今後裁判にかけられるようだ。ロシア軍の激しい攻撃が続く東部マリウポリでは、電気、水道、ガスが2週間も止まったままで、病院では患者が増えて薬品が不足している。死者も増えて公園には集団墓地が掘られ、死者が埋葬されている悲劇的な状況にあるという。

 そこへ今日アメリカ連邦議会では、ウクライナのゼレンスキー大統領が上下院議員を前にリモートによる演説で、アメリカへの支援に対する感謝と引き続き支援をお願いした。これはNHKで生中継されたが、演説を終えると拍手喝采だった。すでにイギリス議会でも演説を行っているが、日本政府に対しても同様に、ウクライナ政府から国会でゼレンスキー大統領の演説を動画で映し出してもらえないかと打診があり、与野党ともに前向きな対応で応じる意向のようだ。。

 日本の報道はとかく西側の立場に傾き過ぎるきらいがあり、もう少し中立的立場で報道すべきとの声は多いが、このゼレンスキー大統領の演説は、中立云々よりもロシアにより国際法無視の暴挙で戦場化された被害者ウクライナの実態から考えれば、演説をすることを拒否する理由はどこにもないと思う。われわれ日本人が、ロシアのウクライナ侵攻に関心を抱いている立場上からも、セレンスキー大統領の考えを正面から受け止めたいと思う。

 さて、そろそろ就寝しようと思っていた矢先の夜11時34分、突然大きな揺れがあった。かなり長い間に亘って揺れ続け、慌てて雨戸を開けた。地震速報によると福島県沖を震源地とする震度6強の揺れで、東京都内でも震度4と公表された。寝室の飾り物が大分落ちた。本当に自然災害はいつ襲って来るか分からない。怖いものだ。

2022年3月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5320.2022年3月15日(火) 中国の無節操なロシア支援

 ウクライナでは、今日もロシア軍による攻撃が行われている。世界中からロシアに対する強い非難と反対の声が上がり、ロシア国内からも少しずつ反戦の動きが見られるようになった。中でも昨夜のロシア国営テレビ「第1チャンネル」では、ニュース番組の生放送中に1人の女子職員が「戦争反対」のプラカードを掲げて現われ、しばらくその映像が流れた。更に発言しようとした矢先に、場面は別の映像に変った。ゴールデン・アワー帯の放送で、数百万人が視聴するニュース番組だけにその影響は大きいことだろう。つい先日国内で報道規制が行われ、この女性のように規制主旨に反した場合は、重罰が科せられる。それでも我慢しきれなくなった良識的なロシア人の中には、プーチンのやり方に反旗を翻す市民が現れている。いずれ波紋が更に広がっていくことは間違いない。

 今朝の朝日新聞には、一般市民による反ロシアの言動が大きく取り上げられている。中でもロシアの反体制派女性知識人が匿名で書いた手記が大きく掲載された。「プーチンは、ロシアをも殺したのです」の一節は体制派にとっては我慢ならないほど刺激的だろう。この女性は、「多くの人たちが戦争を支持し、プーチンを支持している。これも怪物じみたプロパガンダの犠牲者だ」と断じている。同時に、若手を中心に多くの研究者が国外に脱出したが、国内に残り反戦の立場を貫いている研究者や、文化人に対する圧力は日ごとに強まり、自由な発言は封じられ、事実上の「人質」になっていると言い、最後に、ゴルバチョフとエルツィンが築いたロシアの終わりを意味すると嘆いている。

 ここへ来て、ロシアの同盟国である中国が漸く本性を現し始めた。ロシアを非難する各国の声に同意するでもなく、ロシアの立場を理解するような煮え切らない態度を示していた中国が、アメリカへの対抗上、昨日米中高官協議で兵器供与することによってロシアを支援する意向を伝えたようである。ロシアは開戦後中国に対して軍事支援を求めたとされているが、中国は漸くロシア支援へ前向きな姿勢を示したとアメリカのメディアが報じた。この報道に対してホワイトハウスのサキ報道官は、「中国が制裁違反したり、戦争支援すれば、重大な結果がもたらされるだろう」と対抗措置を匂わせて中国を強くけん制した。

 中国は、相手国を名指しでずけずけ批判するが、自国を不利に追い込むような判断を求められるようなケースでは、当事者の立場から一歩身を退く狡さがある。中国にとってウクライナは大きな貿易相手国でもある。中国最大の空母「遼寧」もウクライナで製造されたものである。ウクライナとの交渉が拗れれば、国家としての損害も大きい。況してや8年前に習近平・国家主席は、「ウクライナが核攻撃を受けた場合には、中国が守る」と約束している。この約束に忠実であるなら、ロシアを支援するよりウクライナを支援すべきではないだろうか。中国は、この約束を反故にしようというのだろうか。これだから中国を信頼する国がどんどん少なくなって行くのが、分からないのだろうか。これこそ中国らしいと言えば、中国らしい。

2022年3月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5319.2022年3月14日(月) 戦力に勢いが衰えた?ロシア軍

 昨夜雨が降るとは思っていなかった。今朝起きて外を見ると満開だった白梅の花が大分散っていた。1羽だけ鶯が飛んできたが、鳴かずに飛び去ってしまった。今年も「ホーホケキョ」の声を存分に耳にすることもなく、弥生の季節は去ってしまうのだろうか。今日都内の気温は何と24.1℃だった。5月中旬の陽気である。外出するのにジャンパーは身に着けなかった。これから日一日と暖かくなるのだろう。

 陽気に誘われ、久しぶりに通いつけの森内科へ診察に訪れ、森医師に東京医療センターで診断された、回復見込みはないと言われた変形性関節症についてお話ししたところ、確かに高齢者に特有の症状ではあるが、このまま陽気が良くなれば、少しは回復するのではないかと言われて、幾分気持ちが救われたところである。

 さて、このところロシア軍のウクライナ攻撃が脚光を浴びているが、どうやらロシアの戦略も壁に突き当たっているようだ。プーチン大統領も思惑取りの戦いとはならず、少々イラついているようだ。そこにはロシアの「ウソ」が広言され、それが片端から暴かれていることがある。特に、ロシアがアメリカはウクライナ国内で生物兵器の研究をしていると主張したが、アメリカがウクライナ国内に支援する研究施設があることは確かだが、研究目的が違うと反論した。また、戦火の下で救助された妊婦をモデルの演技と身勝手に主張していたが、その数日後に妊婦は出産した。世界中にそのニュースが配信され、ロシアのフェイクニュースであることが裏付けられ、ロシアの報道の信憑性が疑われ出した。このところやや鳴りを潜めているが、かのハッカーとして知られる得体の知れないアノニマスが、ロシアの前途に不穏な兆候を感じると言い出した。

 実際ロシアの作戦は中々思うように行かなくなってきた。首都キエフを電撃的に制圧することを目指したロシア軍だが、苦戦している。ロシア軍が苦戦する理由として、アメリカ国防総省の高官は、①ウクライナ軍の戦略的な抵抗、②ロシア軍の経験不足で、兵站面で顕著に表れ、補給に手が回らず、燃料や食料不足に陥ったこと、③軍内部の連携不足、の3点を挙げている。そこへロシア国内から不安な材料が表出しつつある。まだ、各国による経済制裁の効果は充分とは言えないまでも、ルーブルの価値は大きく下落し、世界的なクレジット・カードが使用出来なくなったことによる支払い上の不便さで市民生活が大分影響を受けているようだ。

 今後ロシア軍が制空権を完全に掌握できるかということと、ウクライナへの欧米からの支援ルートをロシアが抑えられるかが、ロシア軍が優位に戦える要因になるであろう。ただ、日に日にウクライナへの国際的な物心両面での支援が今後も継続されるかということと、ロシア国内のロシア人が真の戦争実態を知り、彼らがプーチン政権に反する行動を取ることが出来るかどうかが、事態が変わる材料ともなるだろう。

2022年3月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5318.2022年3月13日(日) ウクライナ戦争に複数の見方

 ウクライナ情勢は緊迫も頂点に達しようとしている。首都キエフを三方から攻めるロシア軍は、間もなくキエフに総攻撃を仕掛けて首都を陥落させて、ゼレンスキー大統領以下政府要人の身柄を拘束するのではないかと思う。プーチン大統領のロシアは、首都攻略によってウクライナに傀儡政権を樹立して背後で支配する考えである。例え、終戦となっても世界中から国際法違反として、またプーチン大統領は普通の市民を殺戮した不条理な戦争犯罪人として、いつまでもロシア並びにロシア国民は非難を浴びることだろう。

 旅行好きなロシア人にとってこんな笑えないドラマもある。タイのリゾート地・プーケットでロシア人観光客が立ち往生しているのだ。タイでは外国人観光客の中でもロシア人が最も多く、生憎ウクライナ侵攻に対する制裁でロシアの航空各社がタイ便を欠航し、加えて支払うべき滞在費用が、アメリカのクレジット各社が支払いを停止したため滞在費を支払うことも出来ない苦境に追い込まれている。タイの観光局が仲介をして国家同士の支払いを話し合うようだ。それにしてもウクライナ国民はすでに250万人も国外へ避難したというのに、ロシア人は気楽に海外旅行を楽しんだ結果が、母国に帰れない有様である。

 昨日セルビアに居住している友人、山崎洋さんからメールが送られてきた。半世紀以上も前に大学を卒業してすぐに父親(ゾルゲ事件ゾルゲの仲間、故ブランコ・ド・ブケリッチ)の母国旧ユーゴスラビアに渡り、爾来同地で逞しく生活している。厳しかったコソボ紛争などを身近に体験しただけに、東ヨーロッパの政治情勢については、西側サイドではなく中立的な立場からしばしば貴重な意見を伝えてくれる。今回のメールによると、ウクライナ戦争はセルビア人にとってはNATO空爆の悲劇を想起させ、西側のロシア非難はまったく偽善に映るという。20世紀末に勃発したコソボ戦争でNATOが、セルビア領内のコソボ地区に対して激しい空爆を行い多くの犠牲者を生じたことから、セルビア人はNATOに対して今以て好印象は持っていない。横浜市内に住み、すでに亡くなられた山崎さんの母上と生前電話でお話しした時、母上も激しい口調でNATOを非難しておられていた。

 彼のメールにひとつ祝福すべきことが記されていた。最近セルビア国から「功労金賞」という叙勲に与ったという。日本で言えば「紫綬褒章」のようなものだと言い、写真も添えてあった。ひとりでセルビアへ乗り込んで独自に活動し、国から業績を認められるようになったとは、素晴らしいことである。本人には、心よりおめでとうと伝えた。

 それにしてもうっかりしたことは言えない。我々の少ない情報や日本人目線ではどう考えてもロシアは国際法無視の極悪非道国家、況してやロシアを長らく支配している独裁者プーチン大統領は気が狂ったのではないかと思える言動がこびりついているが、少し視点をずらすことも必要なのかも知れない。

 さて、先月4日以来開かれていた北京パラリンピックが今日最終日となり、閉会式を迎えた。開会式に出席したプーチン大統領がウクライナ侵攻でそれどころではなく閉会式には出席しなかった。大会中にウクライナへ侵攻するなんてことは想像もしていなかった。そのせいで、折角競技会場まで来ていながら、ロシアとベラルーシの選手たちは、大会に参加出来なかった。ロシアにとっては首脳たちが取った行動により、撒いたゴミを拾わなければならなくなった。大会関係者にとっては、無事成功をと願っていただろうに、トップ政治家の腹積もりによって思いがけない不運を負わされることになってしまった。閉会式のプログラムはすべての点で開会式同様に見事なものだったが、どうも後味の悪いパラリンピックになってしまった。

2022年3月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com