6470.2025年1月29日(水) 大関豊昇龍、第74代横綱へ昇進

 大相撲初場所は、大関豊昇龍の優勝で幕を閉じたが、場所中にひとり横綱だった照ノ富士が引退を表明し、横綱がいなくなってしまった。そこへタイミングよく豊昇龍が優勝し、今日午前伝達式を済ませて豊昇龍が横綱へ昇進した。いつものことながら伝達式で相撲協会から使者を待っていた豊昇龍は、「気魄一閃の精神で精進いたします」と決意を述べた。これで来場所も引き続き、ひとり横綱が結びの一番に控えることになった。

 それにしても、照ノ富士に続いてまたもやモンゴル出身力士が綱を張ることになった。モンゴル出身の横綱は、白鵬以来6人目である。力は横綱として備えていると思うので、大いに期待したいと思う。それにしても初場所は豊昇龍より綱取りでは一歩先んじていた筈の大関琴桜が、少々哀れである。九州場所で優勝し、初場所前には優勝争いは琴桜を中心に論じられてきた。その期待の琴桜は、体調万全と思われていたが、何と5勝10敗という散々たる成績で横綱への道は一時遠のき、3月春場所に負け越せば大関の地位からも陥落という背水の陣を敷かざるを得ない立場に追い込まれてしまった。琴桜は数少ない日本人横綱候補である。心機一転改めて横綱を目指して欲しいものである。

 さて、新年になって昨年亡くなった友人のご家族からお葉書を受け取った。それが今年は3人もいる。その中に一昨日奥様からいただいたお葉書で最初の小学校時代の友人の永眠を知らされた。親友の死は辛く寂しいものである。終戦の年に、国民学校(現小学校)へ入学して以来の80年間の付き合いだった友人が遂に天へ召されてしまった。終戦となり、その後の荒んだ生活の中で気兼ねなく学校へ通って、ともに野球に夢中になっていたものだ。友人は5人兄姉弟妹で皆学校の成績も良く、事あるごとに父から友だちを見習いなさいと言われた。彼は5人姉兄妹弟だったが、私も5人兄弟妹だったせいか、妙に気が合った。家族同士も親しく、お互いに交流していた。学校では5年生の夏休みまでの交流で、その後は私が転校したために離れ離れになってしまった。それでも文通を通じて時折会ってもいた。

 彼との一番の思い出は、商社に勤めてロンドン駐在員だった当時に、偶々私が経済視察団のお供でロンドンを訪れた時のことである。事前に久し振りに異国で会うのも好いなぁと思い、連絡を取りロンドンで食事をともにしたことである。家族同士も親しく、お互いの家を訪れてご家族にも親しくしていただいた。思い出すとキリがない。同い年でもあるので、私の運命もそう長いものではないと思っているが、こればかりは運命であり、神にお任せするだけである。

 もうひとりの友人も同い年で大学の山仲間である。卒業して故郷の松山で地元の銀行に務めていたので、ずっと年賀状のやり取りを主に、時折手紙で現状を伝え合っていた。その彼が数年前に奥様と松山市内の施設に入って以来ほとんど交流がなくなってしまった。娘さんからのお葉書によるとあまり健康ではなかった様子が分かる。学生時代にともに北アルプスに登ったことが懐かしい。芥川賞作家の大江健三郎氏とは再従兄弟だと聞いていた。

 私もこのところちょっと体調が優れないが、極力事前にチェックすべく人間ドックを受診し、クリニックに通い、医師のアドバイスに従って無理をしないよう健康管理に努めている。それにしても弱気にも以前はあまり感じなかった生と死を考えるようになったのは、親しい友人たちの訃報が増えてきたこともある。もう少し明るく前向きに進むべきであろう。

2025年1月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6469.2025年1月28日(火) 日本中がテレビに群がったフジTV幹部記者会見

 1タレントの不祥事がテレビ会社の稚拙な対応により、これほどテレビ業界でテレビ局幹部の長い記者会見が注目されたことは珍しいと思う。昨日フジテレビで行われた幹部役員による記者会見は、午後4時から今朝2時半まで2日間に跨って延々10時間半に及び、その場でフジTVの会長、社長の辞任も公表された。

 先日1度記者会見を開いたが、フジTV独自の一方的な実施で、テレビカメラを締め出したり、出席者を限定するなどして芳しい評判ではなく、改めてオープン方式で開催するよう求められ、昨日テレビ放映を含め、広く会見を行った。結果的に視聴率は最大で一時13%を超えたというからヒット商品並みである。

 今回の主題は、タレントの中居正広とひとりの女性との性トラブルにフジTVの社員が関与したとの懸念から、フジTV自体の責任も問われたものである。このスキャンダルで先日芸能界を引退した中居は多くのファンを抱えて、テレビ局としても重宝し他のテレビ局を含めて、各番組が放映中止とされるまで多くの番組を担当していた。

 元々芸能界は男女の交際については、緩く雑なところがあるようで、本件だけが取り立てて糾弾される謂れはない。ただ、今回のケースは、当の女性が中居を訴え、その事実が週刊文春に取り上げられて、フジTV社員の身勝手な関与に対する非難が上がり、会社としてもこのまま無視することが出来なくなった事情がある。まだ働き盛りの中居正広にとっては、絶頂期に身を退かざるを得なくなったことは不本意であろうが、所詮自ら蒔いた種である。

 フジTVとしては、この記者会見に陰の経営者、日枝久取締役相談役が出席しなかったその理由等を詰問され、応えに難渋していた。同社社長就任後47年間もの長きに亘って実質的に強い権限を握っていた日枝氏の辞任を要求する声も上がっていた。結局会社側としては、日枝氏は現在現場の業務に関わっていないので、本件とは直接関係はないと欠席の理由は伝わっていた。テレビ広告はキャンセル続きで、フジTVにとっては今後経営的にも厳しい前途が予想される。どうやってこの修羅場を乗り切っていくのだろう。

 そんな時に、スケールは大分小さいが、同じようにTBSラジオ番組でパーソナリティーを務めていた生島ヒロシ氏が、TBSの人権方針に背く重大なコンプライアンス違反があったとして、TBSは昨日生島氏を出演の番組から降板を決定した。

 生島氏と言えば、知名度はあるが、自らのドキュメント放映で、視聴者に宿題を抱えたままそれに応えず、その後姿を隠してしまった。どうもそのやり方に納得がいかなかったことを覚えている。それは2000年3月のことだった。私がパキスタンとアフガニスタンの国境カイバル峠へ出かけて間もなく、生島氏が国境を越えてアフガニスタンに行くとドキュメントで公言した。国境までは私も行けたが、そこからアフガン領内へ入るのは、外国人には特別の許可がなければ難しい。にも拘らず、彼は国境へ向かった。ところがやはり入国出来ず、戻って来た。テレビカメラに向かってニコニコしながら「ではこれから別のルートから入国します」と無謀な言葉を残した。その後彼がアフガンへ入国したとの番組続編や、ニュースは聞かれない。その場の雰囲気で出来もしないことを適当に語る無責任な人物なのだと分かった。こんないい加減な人物をメディアで長い間重用しているのも、如何かと思う。生島氏もしばらく頭を冷やした方が良い。

2025年1月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6468.2025年1月27日(月) 世界に戦争と対立はあるが、真の平和と反省はない。

 日本国内ではそれほどザワついた空気が流れていないが、海外では各地で騒がしい騒乱状態のところがかなりある。現実的にも、歴史的にもドキッと胸を刺されるような事象が発生している。

 まず、お隣の韓国では先日史上初めて大統領として逮捕された尹錫悦大統領が、昨日内乱の首謀者として起訴された。尹大統領は拘束期間の延長を認められなかった検察により、大統領の供述を得られないまま起訴された。大統領としては内乱をまったく考えておらず、巨大野党の議会独裁に国政が麻痺しているとして、軍人や警察に命じて国会に動員して国会議員や、彼らの関係者の拘束を試みようとしたとして検察の主張に反論している。法的な問題もあり、今後収束までにはかなり時間がかかることだろう。

 次に、相変わらず派手な言動で世界中に物議を醸しているアメリカのトランプ大統領の就任後の行動である。冒頭こう発言した。「我々は1週間で他の政権の4年間より多くのことを達成した」、「バイデン政権が作り出した災難をひとつ残らず修復する」である。よくぞこれほど自慢たらしく、先輩たちに敬意を払うこともなく彼らの功績をこき下ろし、自らの自慢話をするものである。

 そして、不法移民の「史上最大の強制送還」と称して、グアテマラには早くも多くの移民を送還したが、昨日コロンビアでは強制送還された不法移民を乗せた軍用機2機の着陸を拒否され、大統領はコロンビアに対して25%の関税や制裁の報復措置を取ると表明した。これがエスカレートして今度は、コロンビア側がアメリカからの輸入品には、50%の関税を課すという有様で騒ぎは広がるばかりである。

 他にもいくつもの荒手がある。カナダとメキシコに25%の関税を課す発言については、正式には来月1日に明確にするということであり、2021年4月の議事堂襲撃事件の参加者ら約1,500人に恩赦を与えて釈放もした。更に、地球温暖化に関係のある気候変動対策の「パリ協定」と、世界保健機関(WHO)から離脱するための大統領令に署名したことである。重戦車トランプ号はブレーキがかからないようだ。

 東欧では、ベラルーシの独裁者ルカシェンコ大統領が、昨日行われた大統領選で驚くことに7選を果たしたが、選挙自体も独裁的で反対勢力を徹底的に排除したものである。大統領の任期は5年間であり、すでに30年も権力を握っている。大体この選挙は、ルカシェンコ大統領が当選するよう仕組まれたもので、投票率は高く85.7%、大統領の得票率は86.82%と常識的にには信じがたい票を獲得した。ロシアのプーチン大統領と気脈を通じており、今後の暴虐ぶりが懸念される。

 一方で、今日はホロコースト(大量虐殺)の象徴と言われるアウシュビッツ収容所が解放されてちょうど80年になる。現地では、生存者、及び遺族が出席して追悼式典が行われた。現場に行かなければ真実は分からないとの信念から、実際に8年前に訪れて見た。悲惨で目を背けたくような光景と多くの悲惨な展示物が見られた。その時、ドイツ人が戦後百万人ものユダヤ人を殺害した罪を反省したのであろうか、イスラエルに対する気遣いと遠慮を何となく感じた。それが、今のイスラエル軍のガザ地区攻撃に強く反対を唱えない理由ではないかと思ったものである。

 原爆投下と同じように、2度と繰り返しませんと誓っても、周囲がその声を無視するのが世界である。出来るならぜひともアウシュビッツを訪れてみることをお薦めしたい。

2025年1月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6467.2025年1月26日(日) 大相撲表彰式に出席した首相の行動

 もうじき春が訪れる。我が家でも梅の花はまだ蕾であるが、シジュウガラや他の小鳥がやって来る。しかし、まだ鶯はやって来ない。以前はよくきれいな啼き声を聴かせてもらったものだが、昨年はついにあの声を聴くことが出来なかった。今年こそは何とかあの鶯の美声を聴きたいものである。

 例年2月4日を立春と呼び、その前日3日を節分という。それが気象庁によると今年に限って1日繰り上がって、節分を2月2日に、立春をその翌日3日にするそうである。今年は地球と太陽の位置関係などから、立春が1日早まり、立春の前日も例年より1日早い2月2日になる。

 1年は365日であるが、地球が太陽の周囲を好転する周期は365日より少し長いことから、立春と決められた位置に到達する時刻は毎年少しずつずれていく。そのため4年に1度閏年を設けて調整しているが、ずれは完全にはなくならない。この立春のずれの調整と同じように、暦の上でも閏年とは別に、いつの日にか、閏年調整日のような1日が導入されることだろう。

 さて、存在感が今ひとつの石破政権は、昨晩になって3月に開かれる核兵器禁止条約の締約国会議に自民党国会議員を派遣するための検討に入った。先日昨年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の代表者が、首相官邸で首相と面会し、核兵器禁止への具体的行動を起こすよう訴えたのに対して、やや冷たい対応をして被団協代表者らを失望させた。それは、せめて核兵器禁止条約締約国会議に政府代表をオブザーバーとして派遣するよう要望したが、首相から前向きな応えを引き出せなかったことが、現在の自民党政権の考えを表していると見られていた。

 しかし、日本政府としてはオブザーバー参加を見送ることをすでに決めている。ただ、今年が終戦、及び被ばく80周年の年に当たり、唯一の戦争被爆国として世界中から日本の対応に注目が集まると見られており、自民党としては会議に関与し、核兵器廃絶に向けた意志を国際社会に示したいとの思いもある。そこで石破首相は、今年もオブザーバーとして会議には参加しないが、非公式に広島県選出の議員を派遣することを決めたようだ。どうも煮え切らず、日本としての核反対の意志を世界に発信しようとの姿勢が見えない。被爆協のみならず、多くの日本国民を落胆させている。

 今日大相撲初場所が、千秋楽を迎え、3年ぶりに12勝3敗の3人の力士による優勝決定戦巴戦が行われ、大関豊昇龍が大関になって初めて優勝を遂げ、来場所横綱昇進への期待を持たせてくれた。優勝表彰式に、内閣総理大臣杯を通常国会開会中で問題山積の時でもあり、まさか石破首相自身は来ないだろうと思っていたところ、土俵上に首相が上がり、大きな首相杯を豊昇龍に授けていた。国民が見ているような際には、多忙の中でもよく顔を出すものだ。この辺りが石破首相の気配りであり、国民が等しく求めている核兵器禁止条約の締約国会議にはオブザーバーさえ出席させない思いやりに欠ける二面性である。

 今日も私のお腹の具合はすっきりしないが、明日もかかりつけの内科医で診てもらおうと思っている。

2025年1月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6466.2025年1月25日(土) 医者通いの結果が、警官を呼ぶことに

 今日は我が家にとっては、苦悩とボケの1日だった。

 朝胸に痛みを覚えて、すぐかかりつけの内科医院へ出かけた。土曜日は午前中しか診てもらえないので急いだ。幸い空いていて直ぐに医師に話したところ、胸をあちこち触った後で硬いところがあるので、レントゲン写真で診てみましょうということになった。その結果、医師が「写真で見ると心配な点がある」と言い、小腸と大腸の周辺に陰らしいものが写っていた。小腸の陰は、腸閉塞の可能性もあるので、すぐ大病院で診てもらった方が好い。但し、今日はほとんど休みだろうから近くの東京医療センターの救急外来室が良いでしょうと言われ、医師から救急外来室へ電話でお願いしていただいた。しばらくして担当の医師が待っていてすぐ受け入れると連絡があり、タクシーで東京医医療センターへ直行した。今日の我が家の問題が、この時とんでもない形で発生したのである。生憎スマホを自宅へ忘れて来てしまい、気にはなったが、妻に連絡が出来なかった。医療センター内には公衆電話が見つからず、そのまま救急外来室へ向かった。一方妻は、私が朝10時過ぎに医院へ向かい、午後2時過ぎになっても何の連絡もなく、妻は医院へ電話で問い合わせようとしたが、午後は休みになっており、私の所在が分からなかった。

 一方、私はCT検査、レントゲン検査、そして初めて経験する「点滴」を受け、その結果、医師からこのまま入院して腸閉塞の手術を受けるかどうかを尋ねられた。突然のことでもあり、今日は一旦帰宅して、明後日に内科医と相談して結論を出すことにした。

 この間妻は私の所在が相変わらず分からず、迂闊にも分からなくなりつい警察に電話してしまった。これでことが大きくなり、110番が都内警察署管内に私の行方を捜索する対応をした。その後警官ひとりが我が家を訪れ、私が認知症かなんかで自宅方面が分からなくなっているのではないか、と気にされていた。妻は、警官から私が認知症の恐れがないか、名前や住所を言えるかまで尋ねられたそうである。

 私は午後3時過ぎに支払いを終え、解放されたので、公衆電話から自宅へ電話をしたところ警察官が今自宅に来られているとの応答に、ありゃと思い、すぐタクシーで帰宅した。門前に警官の自転車が置かれていたので、やっぱり警察官が来ているのだと思い、玄関の扉を開けると若いお巡りさんが、私の帰宅をニコニコしながら待っていた。これで「高齢男性が行方不明」事件はあっさり解決したが、私が無事帰宅したことを証明する写真が必要だと私の写真を撮られた。警察に迷惑をかけたことに、申し訳ない気持ちが残っていた。この事件はこれで終わりとなったが、腸閉塞事件は月曜日以降に持ち越された。

 残念なのは、この健康上の理由で、明後日軍事アナリストの小川和久氏と元日本テレビ政治部長の菱山郁朗氏を、二子玉川のホテルでお引き合わせして会食を楽しむ予定だったが、止むを得ずキャンセルせざるを得なくなったことである。陽気の良くなる桜の季節に改めて会食を持とうとご了解をいただいたところである。

 どうも今日はおかしな1日となってしまった。

2025年1月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6465.2025年1月24日(金) 石破首相は、トランプ大統領と渡り合えるだろうか。

 昨日の本ブログの延長戦になるが、今回のフジTVの騒ぎで同社社員の組合加入率が大幅に増えたと伝えていた。入社と同時に自動的に組合員になるクローズド制ではなく、オープン制のせいか、大企業としては意外に少なかった組合員が一気に増えたようである。全社員の内従来は僅か80人しか社員が組合に加入していなかったが、昨日までに新規加入者が増え、500人を超えたというから驚く。フジTVの社員は約1,300人であるから、組合加入率があっという間に6%から38.5%にまで増加したことになる。メディア業界というのは、その特殊性の故か組合員になる社員が少ないと言われている。一般的には、社員の組合加入率は、千人以上の大企業で約67%、千人未満百人以上の中企業で19%、百人未満の小企業で2.2%であるから、フジTVにとっては大異変である。

 さて、今日石破茂首相にとっては初めての通常国会開幕で、天皇陛下ご臨席の下に施政方針演説を行ったが、少数与党に陥ったことから派手に言葉を振りまくのではなく地味な演説になった。予算案等を通過させるためには、野党の協力がなければ成立しないので、腰が低くなるのはある程度やむを得ないのではないか。首相の施政方針演説の中で「楽しい日本」という言葉と考えを述べたのは、幾分トランプ政権下のアメリカを意識したのではないだろうか。SNSなどが原因で世の中に罵詈雑言が溢れているが、その点で日本ではお互いが思いやる国でありたいと考えているそうである。そのために政策に、「令和の日本列島改造」とどこかで聞いたような言葉が出て来た。田中角栄元首相の「列島改造」で道路や鉄道などのハード面のインフラ整備を重視したのに対して、令和はソフトによって新たな人の流れを生み出し、一極集中を是正して多極分散型の多様な経済社会を構築していく方針を示したいようである。

 一方アメリカでは、世界中を驚かし、惑わせているトランプ大統領が教会で司教に説諭され、それに反論するなど早くもその無神経な言動が世間を騒がせている。トランプ大統領がワシントンの大聖堂を訪れた際、フッデ司教から「性的マイノリティーの人たちの中には命の危険におびえている人たちもいる。移民の大多数は犯罪者ではない。今おびえている人々に慈悲の心を持って下さい」と諭された。これに対して大統領は、慈悲の心を持つよう諭した司教に対し、謝罪を求めた。まともなアドバイスに対して謝罪を求めるとはどういう考えか。アドバイスや注意などを絶対受け入れようとしない傲慢な大統領らしい。

 他にも早くも側近のイーロン・マスク氏が、大統領が言い出した孫正義氏らの巨額の人工知能プロジェクトに疑問を呈した。側近から異論が出ているのだ。いずれ各方面から異論や、反対の声が上がってくるだろう。アメリカ国内だけならまだしも、内政干渉だとしてドイツなどEC国やイギリスなどヨーロッパ主要国から批判が高まっている。

 日本の石破政権がこの剛腕トランプと日米交渉で互角に渡り合って行けるのか、聊か心許ないが、この点ばかりは石破首相を悪漢トランプに負けるなと力強く精一杯応援したいと思う。

2025年1月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6464.2025年1月23日(木) タレントの不祥事でTV局にも危機感

 このところ大きな話題となったタレントの中居正広が、今日芸能界を去ると公表された。彼の冒した行為は厳しく非難されるべきであるが、あまりにもメディアで興味本位の話題となり、問題とされたフジテレビの対応が、事件当時と現在もクリアでないという点が咎められている。ひとりのタレントの女性に対する性暴力という不祥事から、今ではその女性が所属していたフジTVのその後の対応と説明がすっきりしないとの声が拡大している。昨日は、関西テレビの社長がフジTV在職時に事件を知り、このまま放置出来ないと港浩一社長にその事件を伝えた。ところが、港社長はテレビ局や週刊誌の記者に取材させなかった一昨日の記者会見では、自身は知らなかったようなことを話した。そこへ内外から記者会見がすっきりしないとの声が出て、フジテレビでは改めて対策を検討中である。

 今日フジTVの「めざまし8」に出演した社会学者の古市憲寿氏が生放送で、「フジTVは企業の体をなしていない、有り得ないことが起こっている。フジサンケイ・グループの総帥である日枝久代表と経営陣に1回辞めてもらわないと、問題は収束しない」と厳しい言葉を述べたのである。日枝会長と言えば、フジサンケイ・グループのトップとして87歳の現在まで40年間もグループを引っ張ってきた。古市氏はフジTVから干されることも覚悟したうえで、敢えて率直に本音を述べたようである。元フジTVアナからも、中居正広にすべて責任を押し付けて逃げて終りにしようというつもりか、と厳しい糾弾の声も聞こえる。

 しかし、ここへ来てフジTVのスポンサー企業が、櫛の歯が抜けるように次々とスポンサーから降りると申し出て、その数実に75社を超えた。こうなると会社の経営上も大きな支障が出てくる。すでにフジTVの最大の株主で、モノ言う株主として評判のアメリカの投資ファンドが、港社長へ今週中にカメラを入れたオープン形式で会見を開くよう強く申し入れている。今後話が決着するまで他にも犠牲者が生まれたり、いろいろ付随的な問題も出てくるだろう。どうも次元の低い話になりがちであるが、ここにはテレビ業界と芸能界の関係性において陰惨で複雑な問題もあり、一刀両断とはいかないようだ。

 さて、上記の世俗的な話題とは大分異なるが、今日財務省が2024年の貿易統計を発表した。それによると我が国の昨年の貿易収支は5兆3千億円の赤字だった。これで4年連続赤字である。財政支出は社会保障費、防衛費を主に毎年増え続け、国の借金も増えるばかりである。しかし、政府自民党内からは、赤字を減らそうとの声があまり出て来ない。確かに輸入には、円安が影響してこのまま円安状態が続けば、余程の覚悟で政策を立てなければならない。それ以上に国会議員の頭の中に財政支出を減らそうとの考えがまったくないことが問題である。随分言われていることだが、このまま放漫財政を続けて、国が借金地獄から永遠に抜け出せなくなるのを黙って見ているのかと問いただしたい。

2025年1月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6463.2025年1月22日(水) 体調を崩す。高齢により胃に問題か?

 メディアではトランプ大統領就任のお祭り騒ぎで、アメリカの保守派が盛り上がっている。それに世界中が振り回されているが、反トランプの動きも現れ始めた。日本政府もどうトランプ外交と取り組んで良いのか分からないようで、首脳会談も予定が立たない。

 国内では、兵庫県斎藤元彦知事のパワハラによる解任、その後の再選挙当選に絡んで事件が起きている。その中で斎藤知事が内部告発された件に関して、県百条委員会が真相解明に努めていた元県議が突然亡くなった。自殺と見られている。亡くなった元県議が誹謗中傷に悩まされ、またひとり犠牲者を生むことになった。

 今世間を騒がせている世俗的な事件は、タレントの中居正広が一昨年起こした女性性暴力事件の後始末である。フジテレビの社員が仲介していた云々で、フジがやり玉に上がり、企業でフジへCMを止めた企業が75社以上もあるというから、経営上も大きな問題である。まだ、第三者委員会を通じた結論次第では、今後どう解決へ向かうのか不透明である。他にもいくらでも首を傾げるような事件が多い。

 嬉しいニュースは、日米プロ野球界で活躍したイチロー選手が一昨日日本の「野球殿堂」入りが決まったのに続き、本日アメリカMLBの「野球殿堂」入りが記者らの圧倒的な賛意を得て、そのまま決定したことである。満票とはならなかったが、投票した記者394名の内、反対はたった1名だったという。メデタシ、メデタシである。

 その点で最近私自身はあまりプライベートの問題に喜んだり、悩むようなことはなかったが、昨日になって胃の痛みにやや往生している。昨夕肋骨の辺りが痛み、さすっていたが、入浴して多少痛みが引いたので、早めに床に就いた。ところが、中々寝つかれない。普段は寝付きがよく時差を感じない男などと冷やかされたくらいである。夜中3時15分ごろに突然吐き気を催し、急いでトイレへ直行して口から吐き出した。嘔吐である。そして4時に再び嘔吐だった。この時は、トイレへ間に合わずそのままベッド横の床に吐き出してしまった。床と布団を汚してしまった。その後も寝付かれず、重い気持ちのまま朝を迎えた。どうも頭と身体がすっきりしない。朝食も食べる意欲が湧いてこない。それでもお茶を一杯飲んでいた時、突然吐き気を催した。テーブルの上とキッチンの流し台に、併せて5度も嘔吐をしてしまった。妻も気遣い、直ぐクリニックで診てもらった方が良いと勧める。こんなことはこれまで経験したことがない。吐き出した中には、昨晩食事で食べたすき焼きの具材が大分含まれていた。消化し切れていなかったのだ。それでも気分的には少しすっきりしたので、昨日も出かけた通いつけの内科医院に2日連続で診てもらうことになった。

 医師が身体に聴診器を当てたり、身体に触りながら痛みのある個所を探ってくれ、結局「胃」に問題があるようだと仰り、取り敢えず内服薬をいただいた。

 我が人生でもこんな1日に5度も嘔吐をやってしまったのは初めてであり、醜態である。想像もしていなかっただけに、ちょっとこれからの先行きを考えると少々憂鬱な気分にもなる。

2025年1月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6462.2025年1月21日(火) トランプ大統領就任⇒民主主義国家崩壊

 世界中から注目されていたドナルド・トランプ氏のアメリカ大統領就任式が昨20日、日本時間の今朝未明アメリカ連邦議会議事堂内で行われた。78歳7か月での大統領就任は、史上最高齢である。数日前から相当冷え込み長い時間戸外に留まっていることは、健康上問題があるとして40年ぶりに議事堂内で行われた。実際議事堂の外は雪が降っていた。

 ある評論家が、トランプ氏は自分と自分の支援者のためだけに行動していると言っていたが、まったくその通りである。反対する人に対しては徹底的に誹謗中傷を交えて非難する。就任式でもバイデン前大統領を目の前に、彼の実績に対し国の発展を遅らせたと批判的に述べ、同時に「アメリカの黄金時代が今から始まる。今日から我が国は再び繁栄し、世界中で尊敬されるようになり、あらゆる国から羨望の的となるだろう」と早くも自己顕示欲を表明した。私流に翻訳すれば、「アメリカの没落時代が今から始まる。今日から我が国は再び低迷し、世界中で軽蔑されるようになり、あらゆる国から嫌われの的となるだろう」というところだ。とにかくアメリカ第一主義に固執して、他の国の人びとをうんざりさせている。就任式を終えた後、ヘリコプターで議事堂を去るバイデン夫妻を見送った後、支持者を集めたイベントでバイデン政権から大幅な政策転換を行うと宣言した。前大統領を手厚く見送るような気持ちはさらさらなかったようだ。

 その後に支援者を前にしたイベントでは、言いたい放題だった。支援者を前にテーブルに座って数々の大統領令に署名した。バイデン前政権時代の「破壊的で過激な大統領令などを撤回する」と言って、懸念されていた世界保健機関(WHO)からの脱退、地球温暖化の国際的な枠組み「パリ協定」からの離脱、を決断した。その他に、2月1日からメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すこと、メキシコ湾をアメリカ湾と名称を変更し、北米最高峰のデナリ山をマッキンリーとかつての名前にもどすことなど、相手の国民感情や、先住民デナリ族の心情を損なうようなことまでやった。今日は公言しなかったが、これからパナマ運河をアメリカに返還させ、グリーンランド領有の意向を具体的に表明するだろう。

 こんな身勝手な大統領を抱えるアメリカを世界の人びとが、羨望するわけがない。それが分からないのが、この人物の世界観の狭いところである。

 アメリカも口では、民主主義国家を謳っているが、こんな国をどうして民主主義国家と言えよう。就任早々に数多くの大統領令に署名したが、早くも海外で非難する動きが表面化している。ロンドン・テムズ川岸には、「トランプ、気候の集団虐殺」と書いてトランプ氏の気候温暖対策の強化を求めるデモ隊が集結している。この様子では、今後4年間は世界中で、反トランプ運動が展開されることだろう。

 すでに数日前にこれまでとても考えられなかった中国戦略として、台湾を中国から絶対守ると公言していながら、台湾を中国との取引材料に使うのではないかと言われている。それは、アメリカは絶対的に台湾を守るわけではないとの発言があったそうである。これは日本にとっても他人事ではいられない。

 就任早々に問題発言が連発されるアメリカ大統領の言動は、今後世界中が注視し、対米外交にどう取り組むのか多くの関心を呼ぶことだろう。それにしてもヒデェ野郎が大統領になったもんだ。

2025年1月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6461.2025年1月20日(月) 沖縄県内で社会運動が沈静化の傾向

 沖縄の自治体首長選の結果に少々驚いている。実は、昨日投開票が行われた宮古島市長選で現職市長が敗れ、6人の立候補者の中で、副市長だった嘉数登氏が初当選した。敗れた前市長は革新ではなかったが、保革共闘の「宮古市民ファースト」や、「オール沖縄」の支持を受けていて、今回の落選によって沖縄県内にオール沖縄系の市長がいなくなった。2014年11月の知事選で普天間基地移設反対を掲げて、当時翁長雄志元知事が反対勢力を結集して「オール沖縄」を立ち上げ当選した。以降運動の精神を継承してきた玉城デニー知事にとっても少なからずショックであったようだ。

 ここには、名護市辺野古の国による移設基地工事の建設を巡り、沖縄県が認めなかったことから設計工事が国の代執行により行われ、すでに1年が過ぎた。「オール沖縄」の内部にも、県民が飽きているとの声が聞かれるという。

 それにしても、今沖縄県内では昨年12月にまた起きた米兵による女性への性暴力行為に対して激しいデモが行われているが、日本側にとっては不利な日米地位協定の改定を目指す動きも起きている。これに伴い、来る26日に実施される沖縄市長選に名乗りを上げているナカムラミオ立憲民主党県議が、協定改定を強く訴えている。「オール沖縄」は市長の座を取り戻すことが出来るだろうか。

 しかし、最近の県内選挙戦を見る限り、県民から徐々にリベラル思考が消えつつあり、基地問題や日米地位協定への関心が薄らいでいる傾向が窺える。それは、本土に比べて比較的高かった投票率が、少しずつ下がり出していることでも分かる。今回の宮古島市長選でも前回の投票率65.64%から58.99%へ6.65%も下がったことでも分かる。

 折も折、アメリカでは明日トランプ元大統領が再び大統領に就任する。回り回って日米同盟が今後も沖縄県民に大きな圧力となって押し付けられるのではないかと心配している。その点でも26日の沖縄市長選で「オール沖縄」の火を消して欲しくないものである。

 最近の国内世論にやや保守的傾向が窺えるが、朝日新聞が実施した最近の世論調査によると、石破内閣の支持率が、昨年10月の就任直後は、46%だったが、12月には36%まで下がり、今月には33%にまで落ちている。一時は、岸田政権への支持率を上回ったこともあったが、どうも一過性だったようだ。支持率の下落は保守層への支持が欠けているということではなく、石破茂首相への信頼、支持が落ちているからであろう。国民はこれから「保守」、「革新」のどちらに気持ちが傾いていくだろうか。

2025年1月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com