5347.2022年4月11日(月) プーチンの後を追う習近平と金正恩

 このところ気温が毎日ぐんぐん上がっている。ご多聞に漏れず今日も全国各地で夏日が多かったが、驚いたのは、岩手県内だけは今年初の真夏日の地区がかなり見られたことである。特に意外だったのは、東北地方にフェーン現象があったために東北地方の気温が全国的にも一番上昇したことである。中でも岩手県でその現象が顕著で、全国都市の中でも岩手県の都市が高温都市1位から6位までを占め、それらはいずれも真夏日だった。因みに1位の宮古市は31℃、2位山田町30.9℃、3位釜石市30.3℃、4位岩泉町小本30.2℃、5位岩泉町、及び久慈市30℃だった。極め付きは全国上位10位内に岩手県内の8都市が入ったことである。沖縄の南の西表島がやっと12位に入ったくらいである。上位50位内に東北地方の都市が34、沖縄が9都市で、暑いと思いがちの九州地方の都市がひとつとしてランクインしなかった。意外にも今年は、「暑さは東北(岩手)」を印象づけることになるだろう。

 さて、北朝鮮では、金正恩・朝鮮共産党総書記が、その座に就いてからちょうど今日10年目を迎えた記念式典を金正恩欠席の中で行った。今年は祖父の金日成生誕110年でもあり、国家財政が苦しい中で派手な外国向けPR行事を開催することを検討しているようだが、独裁者が権力を握ると何をやり出すか分からないから困る。ロシアの独裁者プーチン大統領は、今度のウクライナ侵攻によって今では世界中から戦争犯罪人として非難され糾弾されているが、プーチン自身には改める気持ちはさらさらなさそうで、ひたすら「前へ 進め!」あるのみである。

 プーチンに次いで怖いのは、この金正恩と中国の独裁者である習近平・国家主席である。2人とも世襲によって現在の地位に上り詰めることが出来た。ライバルを左遷によって追い落とし、周囲にはご機嫌取りの取り巻きだけを置いて、民主主義の基本である選挙制度を採り入れず、国内から自由、言論、民主を排除して国民の気持ちを斟酌することなく、政治を自らの考えだけで一手に取り仕切っている。憲法といえるものがあるのか、疑問を感じるが、仮にあったとしても憲法を順守することなく、いつでも自己都合で勝手に変えてしまう。自らの任期は自分の胸三寸である。これが現今の中国と北朝鮮の政治である。恐るべきは、今回のプーチンのひとり芝居「ウクライナ侵攻」が、いずれどういう結果になろうとも終結し、プーチンの出番がなくなった後にこの2人の独裁者が、一層強い非人道的権力を行使する恐れがあることである。習近平と金正恩による第2のウクライナ事件が起こらなければ好いがなぁと気にかかる。

2022年4月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5346.2022年4月10日(日) 戦争がもたらす各国首脳の誤解と不信

 一昨日辺りから気温が上昇しているが、今日は午前中から暑く東京都心では26.8℃を記録して今年最初の夏日となった。因みに昨年の夏日は4月21日だった。

 こう暑くなるとウォーキングも楽ではない。出来るだけ日陰を探して歩く有様だ。近くの宮前公園内の桜も大分散って二分咲きというところだろう。今週中には桜は見られなくなるのではないか。

 さて、連日悩ましいニュースを知らされる新型コロナウィルスとロシア軍によるウクライナ侵攻であるが、前者についてはこのところ東京をはじめ大都市を中心に全国的にも新規感染者が増加して、沖縄県では知事が第7波に入ったと認識していると語った。

 後者については、相も変らぬロシア軍の残虐な攻撃がウクライナ各地で行われている。特に残酷なのは、東部ドネツク州の鉄道駅で避難のため列車を待っていた人びとが、国際条約で禁止されたクラスター爆弾がロシア軍によって使用され、子ども5人を含む52人が犠牲になったことである。この事実をロシアは否定している。首都キーウ近郊のブチャでは先日空爆が行われ多数の死者が出たばかりだが、同じキーウ近郊のマカリウでは、射殺された132人の遺体がロシア軍撤退後に見つかったという。

 ロシア軍の非人道的な軍事行動について、久しぶりに意外な人物が発言した。かつて長年に亘ってイタリア政界最前線で活躍していたベルルスコーニ元首相である。20年間盟友として付き合ってきたプーチン大統領に対して愛想尽かしの発言をしたのである。以前は「プーチンは世界のリーダーの中で間違いなく№1だ」と買い被っていたが、そのロシア軍の軍事侵攻に対して「プーチン氏は侵略の全責任を取らなければいけない。ウクライナを攻撃したことでロシアはヨーロッパに加わることなく、中国の手中に落ちることになった」と厳しく批判し、剰え唯一の強大国仲間である中国の配下に入るまでになったとまで言ったのである。

 また、昨日第1回の投票が行われたフランス大統領選でこれまで支持率が低迷していたマクロン大統領が、ウクライナ侵攻に際してロシアのプーチン大統領と停戦のために15回も電話会談し、評価を上げていたと見られていた。だが、これに対して避難民を多数受け入れているポーランドのモラビェッキ首相が、その会談では成果を生んでいない。プーチン大統領と会談して何を得たのか、と批判した。これを憤慨したマクロン氏があなたこそ極右の反ユダヤ主義者だと応酬して、両国外務省の対立にまで至っている。

 戦争が長引けば、いろいろなところから想像も出来なかったような波紋が広がり、それが取り返しのつかない事態を招くこともある。一刻も早く戦争を止めるべきである。

 ところで今日日本のプロ野球界に久しぶりに祝砲が飛び込んできた。開幕してまだ1週間しか経っていないが、一昨日開幕したアメリカ・メジャーリーグで昨年MVPを獲得した大谷翔平選手への期待もあり、日米プロ野球が盛り上がっている。そこへ今日プロ入り3年目、20歳のロッテ球団・佐々木朗希投手が、何と28年ぶり16人目の完全試合を達成したのである。プロ野球記録の13人連続奪三振とタイ記録の1試合19奪三振のおまけまでついた。こういう若者の記録は清々しく頼もしく思う。

2022年4月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5345.2022年4月9日(土) 鉄道運賃もついに値上げか。

 大手私鉄のトップを切って東急電鉄が、来年3月に運賃値上げを実施する。新型コロナウィルスの影響を受けて乗客が大幅に減少し、その上コロナが終息したとしてもリモートワークを行う社会人が増えたようだ。そのため業績の回復が難しいと判断し、すでに国土交通省に対して値上げ申請を行っていたが、昨日値上げが認可され、来年正式にほぼ東急全線に亘って値上げされる。

 鉄道運賃の値上げは国の許認可事業ということもあり、そう安易には出来ない。これまで値上げされたことが少なかった事情もあり、鉄道運賃が高いという声はあまり聞かれない。東急は、平均13.5%の値上げをする予定であるが、家庭生活にとっては切り離せない必要経費でもあり、その値上げは各家庭にとって大変厳しい。その辺りを配慮したのか、東急では通学定期代の値上げは実施しないという。コロナの打撃を受けた他の私鉄も様子見をしており、近鉄をはじめ、他の私鉄各社も間もなく右に倣えということになるだろう。

 鉄道運賃が長い間据え置かれていたのはJR各社も同じで、最近値上げしたJR西日本の例は、国鉄3分割以来初めてだった。

 どれほど長期間値上げされなかったかは、私自身駅員として勤務した1963年の小田急電鉄の例では、新宿~町田間運賃は当時大人片道90円だった。それが今では380円で60年近くの間に4倍強となった。だが、この上昇率は他の物価の上昇に比べれば随分低い方だと思う。例えば、学卒新入社員初任給が、63年度は1万8千円だったが、今や平均23万円で13倍になっている。国家予算に至っては、63年度は2兆8千億円だった、それが今ではほぼ40倍近い107兆円である。

 いずれにせよコロナで私鉄業界のみならず、各民間企業は苦戦している。そこへ新たにウクライナ情勢によるロシアへの経済制裁により、物価に影響が表れ始めた。とうとう鉄道会社も泰然としてはいられなくなったということだ。懸念されるのは、コロナがいつ終息するのか予想出来ないことと、ウクライナ戦争も一体いつになったら終わるのか見通しが立たないことである。このまま現在の経済状態が続くとしたら、今後も商品の新たな値上げが考えられるだろう。

 さて、新年度へ入って間もないこの一両日は、会社の入社式や、学校の入学式が行われ、コロナ禍の折華やかとは行かないまでもフレッシュなイメージがある。今夕の朝日に入学式の写真が載っている。中でも1946年千葉県秋元村国民学校のそれが印象深い。私が入学したのは、その前年で終戦の年だった。親に手を引かれて学校へ向かう子供たちの服装や持ち物が懐かしい。何を持って、何を着ていたのかはっきりとは記憶にないが、学校へは入学後ずっと下駄ばきで通っていた。ランドセルなんか持っていなかった。写真で見る親の衣装も垢抜けない。贅沢は言えず、戦争中に出席した田舎の入学式と空襲におびえた幼児期の印象が、ウクライナ戦争の画像とダブってくる。

2022年4月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5344.2022年4月8日(金) 非人道国家ロシアという国

 今日はお釈迦様の誕生日であるが、世間はやかましい。一向にウクライナの戦闘情勢はクールダウンしない。ウクライナへ侵攻したロシアに対しては、各国が諸々制裁を科しているが、今日岸田首相は新たな制裁を科した。その中でG7の対応と足並みを揃えるためにロシア人外交官の一部に対して国外退去という極めて厳しい制裁を行うと想定されていた。しかし、意外にも国外退去を求める外交官は8名で、その中には大公使ら主要外交官は含まれていない。これでは、必ずしも厳しい追加制裁と言えないのではないだろうか。

 こんな時にロシアで上院議長を10年も務めたセルゲイ・ミロノフという大物議員が、「どの国にも願望があれば、隣国に領土要求を提出することが出来る。ロシアは北海道の権利を有している」とあまりにも非常識な暴論を無節操にも所属する政党の公式HPに表明したという。気分次第で北海道もいただきますよと言っているのだ。議長を長く務めた政治家の言葉にしては、あまりにも常識を欠き、外国に非礼である。こんなことを認めたら世界中の領土は、軍事大国の草刈り場になってしまう。ロシアは以前から、北方四島の領土権についても第2次大戦の戦勝国として、敗戦国からの戦勝品だから返還する気持ちは毛頭ないと公言しているが、これとて日本が世界に降伏宣言をして武装解除し、無抵抗になった8月15日直後に無法に上陸して占拠したものであり、国際法上認めがたい暴挙である。暴力国家ロシアは、今またウクライナに対しても、同じようなロシア覇権主義をむき出しにして世界中に侵略国家の顔を見せている。

 ロシアという国は幸か不幸か、国土が広すぎて政府が統治するにはとても手が回らない。国家を安定的に維持していくためには、自力だけではとても無理で他人の手を借りると言いたいところだが、そんな常識はなく、他人の手を奪うことだけを考えている。即ち、自国の経済力だけではとても国家を維持していけない。人口は1.4億人で日本とあまり変わらないのに、国土は何と日本の45倍もある。これではインフラを含めて国の隅々まで目が行き届くはずがない。そこでロシアは武力で他の領土を奪うことをこれまで歴史的に行ってきた。

 ロシアという国を知るには、首都モスクワを見るだけでは分からない。辺鄙な地方都市へ行ってみるとその貧しさが分る。インフラは整備されておらず、公衆便所は糞尿が流れ出し、シベリアやサハリンへ行けば、この現代においても未舗装道路がかなり目につき、貧しさが感じ取れる。これは事実であり、現状ではロシアが現在の経済力を保つためには、もっと積極的に持てる資産である、森林や地下資源を国外へ売り渡すことを積極的に行うか、他国からその資産を略奪するより手段はない。

 プーチンのような自己顕示欲の強い政治家がいると、地道に経済力を底上げする国策を講ずることなく、つい軍事力を増強して他国へちょっかいを出すようなことになる。ロシア人の本質的な人間性からよほど真っ当な政治家が現れない限り、今回のような軍事行動に出て自らの存在感を高めようとの強欲が現れる。

 どういう形でウクライナ戦を終戦に持ち込むのか、不明であるが、ロシアは国として少なくともプーチンのような独裁的な政治家を輩出させない仕組みを作らないと、再建ロシアにとっても、また同じ轍を踏むことになる。ロシア文学を読んでいるとロマンを感じて、ついロシアに憧れを感じるものだが、それこそが大きな落とし穴にはまることに気を付けないといけない。文学は文学である。

2022年4月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5343.2022年4月7日(木) 小中陽太郎氏、日本ペンクラブを去る。

 ウクライナにおけるロシア軍の攻撃の結果が徐々に明らかになり、言葉では言い尽くせないほど悲惨なものになってきたことが分った。過去の悲惨な戦禍として、日本でも終戦の年の今日、かの戦艦「大和」が鹿児島の沖合で米空軍機の激しい攻撃を受け撃沈させられ、3千人を超える尊い命が失われてから77年目になる。戦艦一隻が現在でも4千億円もかかるという無駄遣いとあまりにも多くの犠牲者を生んだ戦争は、いつの時代でも止めなくてはいけないと声高に叫ばれるが、現実には世界各地で大小いくつもの戦争が起きている。その中でウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア軍のウクライナ侵攻は第2次大戦後最大級の残酷な戦争だと言い放った。
 現在も停戦交渉は進められているが、お互いに受け入れ難い条件を提案しているだけに、そう簡単に協議はまとまりそうもない。まだ当分の間ウクライナが、ロシア軍の理不尽で、情け容赦のない攻撃を受けなければならないのかと考えるとつい憂鬱になる。

 さて、このほど日本ペンクラブから今年度の会員名簿を郵送してきたが、さっと見てペン会員へ推挙して下さった小中陽太郎氏の名が消えているので心配になり、コロナ禍でなければ近くのご自宅を訪れるところだが、取り敢えず小中さんへ電話してみた。80歳を過ぎたからどうでも好いようなお話で、名誉会員としてペンに残るお気持ちも特別にないように受け止めた。数年前までは、小中さんを中心にペンの改革のために意のある我々有志がまとまって、ペン全体の体制的なものから細部まで前向きに改革しようと話し合って行動していたが、必要な数の理事を確保できず、結局体制派に押し切られた形になった。私も今ではペン改革のために進んで行動しようとまでは考えていない。しかし、当時の執行部のやり方には今でも大分不満が残っている。

 実は、HPの3月分総括として、Googleから報告された私のブログの中で、アクセス数ベスト3の中に、2019年4月4日に書いた「日本ペンクラブの不条理な言論抑圧」が入った。それはその2年前ペンの改革を試みようとしたが、出来なかったことに理不尽さを感じて、ブログに書いたものである。当時の会長以下執行部役員が、自分たちの思うように業務を進めようとの利己的な理由から、身勝手に彼らの意向に合わない理事、つまり小中さんや私らを追放、排除しようと企んだのだ。

 その手始めは、17年2月から3月にかけて実施された理事選挙に際して、ある執行部役員が20名の理事候補者名簿を都合よく作成し、今後2年間はこのメンバーに運営を任せてもらいたいので、理事選ではこの20名に投票して欲しいと訴えるメールを会員宛に広範に送信したのである。会員の誰かが個人的に数名の会員を理事に推薦するメールなら問題はない。ところが、理事選挙で選ばれる理事の定員は20名に決まっており、それを執行部の幹部が結託して20名をリストアップしているということは、リストから漏れた他の理事候補者への投票を控えて欲しいということであり、明らかに選挙妨害に当たる。これを組織的に行ったことは言語道断であり、許されることではない。

 日本ペンクラブは、これまで民主的な組織として島崎藤村・初代会長以来「言論の自由」及び「表現の自由」を主張し追求してきた。そうしたこれまでの行為と実績が蔑ろにされたのである。会長以下の現執行部役員が身勝手で個人的な考えと名誉欲によって、「言論の自由」を抑圧したばかりでなく、すべての日本ペンクラブ会員の信頼を裏切り、日本ペンクラブの名を汚したことは到底容認することが出来ない。このような主旨をブログに書き込んだのである。それが受けたのか、今頃になってアクセス数が急伸したのだ。

 今年米寿を迎えられる小中さんが、80歳を超えたらあまり拘らないと仰っておられたが、私も80歳は超えた。ただ、小中さんは、かつてはベトナム戦争中にぺ平連を立ち上げ、アメリカ人脱走兵を逃亡させ世間へ強烈なインパクトを与えて当時の若者にとって目標とも言うべき人だった。そのパフォーマンスで若い世代の代表のひとりとして一世を画した人だけに、今ペンから身を退かれるのは実に惜しいと思う。小中さんのお蔭で現在も拙いながらも何とか執筆活動を続けている。私の3度の出版記念会にもすべて出席して下さり、その都度お祝いのスピーチもして下さった。頭が上がらない。小中さんは淡々として達観しておられるようだが、まだある面で意欲を燃やしておられるようなので、これからもご活躍いただきたいと願っている。

2022年4月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5342.2022年4月6日(水) 久しぶりにトンボ・ユニオンズの話題

 1954年のプロ野球パシフィック・リーグの開幕直前に誕生した「高橋ユニオンズ」が、翌年トンボ鉛筆の参加により「トンボ・ユニオンズ」とチーム名を変更したと短命だったプロ球団の存在について、今朝の朝日新聞「天声人語」に紹介されている。

 高橋ユニオンズについては、2014年に上梓した「南太平洋の剛腕投手」で詳しく紹介した。高橋球団成立のいきさつや、主人公の同球団投手・相沢進、及び私にとって湘南高校の5年先輩であり、同チーム唯一のヒーローだった佐々木信也氏の関係についてストーリー化した。更に森喜朗元首相についてもトラック島駐屯の軍人だった元首相の父親のラグビー経歴を交えて紹介した。佐々木さんは、2月に亡くなられた作家の石原慎太郎氏と高校で同級生だった。すでに相沢氏も世を去ったが、旧厚生省戦没者遺骨収集団とともにトラック島(現チューク島)を訪れ相沢氏に会って話を伺った時、相沢氏から湘南高校の先輩であると聞き、驚いたものである。しかし、相沢氏はそう語っていたが、周囲の話では相沢氏はウソを語ることにあまり頓着しない人だったようで、旧制湘南中を卒業されたのかどうかもはっきり分からなかった。実際2014年に相沢氏の晩年の様子と家庭環境を取材したいと考え、島で娘さんをはじめ、親族に直接お伺いしたがその真偽は確認出来なかった。

 しかし、拙著に関わる戦前からの素朴なトラック島の人びとの心温まる交流は、今になっても懐かしく想い出される印象的なものだった。このところコロナ禍で、佐々木さんにお会いすることもなくなったが、お元気だろうか少々気になっている。

 さて、ウクライナ情勢について国際的に2つの動きがあった。そのひとつは、昨日ウクライナのゼレンスキー大統領が初めて国連安全保障理事会でオンライン演説をして、国際社会がロシアに圧力をかけ続けることを要望した。ゼレンスキー氏は、首都キーウ近郊のブチャで沢山の遺体が放置されている画像を映して、第2次大戦後最大の残虐な殺戮だと述べた。更に、安全保障はどこにあるのか、ロシア軍はウクライナに奉仕した人々を探し出し、意図的に殺していると厳しく訴え、国連が機能していない現実をアピールした。特にこれまでも度々問題視された、5大常任理事国の拒否権行使を強く批判した。今回も法的拘束力のある安保理決議が何ひとつ採択されない現実を追及し、このままでは国際法や国際機関ではなく、武器の力だけに頼るようになると厳しく警告した。

 ふたつ目の動きは、アメリカの国連大使が、ブチャで多数の民間人の遺体が発見されたことに言及し、ウクライナやヨーロッパ諸国と連携してロシアに対して国連人権理事会からの追放を目指すと語ったことである。

 ここ数日のテレビ画像には、徹底的に破壊された市街に放置された数々の遺体が映っている。ロシアはこれをウクライナのやらせだと反論しているが、証拠もなく後から後から同じような残酷な画像が現れると果たしてこれらが虚偽だと言えるのだろうか。そこへウクライナが、ブチャでの戦争犯罪に関わったロシア軍人の名前を公開した。どうやって入手したのか、不明だが、ロシア軍人約1,600名の氏名、生年月日、旅券の発行日や番号まで記されているという。相手国への批判合戦も激しくなってきた。

2022年4月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5341.2022年4月5日(火) ウクライナ情勢はどうなるのか?

 ウクライナ情勢がどうなっているのか、メディアの報道だけではどこまで真実なのか分かり難く事実を知りたいと思っている。だが、ロシア軍が首都キーウを引き上げるのに伴い、ウクライナ国民を大分殺害していたことがウクライナ、及びアメリカ・メディアの報道で伝えられている。ロシアは、軍隊を南東部のドンバス地方に回し、圧倒的に攻めている同地方を完全制圧した上で、第2次大戦でドイツに勝った5月9日の戦勝記念日に、ウクライナ戦に勝利したと宣言してロシア国民から一層の支持を得ようとしていると西側の声を伝えている。

 ところが撤退したキーウの戦跡地から民間人の遺体が多数発見されたとの報道に対して、ラブロフ・ロシア外相はこれはすべてデマで、ウクライナ側が殺害した偽装だと騙った。犠牲者の遺体は惨めなもののようで、死後かなり日数を経過している。更に残酷なことに、後ろ手に縛られたまま殺害されたと思われる遺体が街中に放置されている。これに非人道的だと各国からロシアへの追加制裁、及び戦争犯罪であるとの動きが加速している。そのひとつとして、アメリカの国連大使が、ロシアを国連人権理事会から追放するための手続きを取ると公表した。
 民間人を手当たり次第に殺害したり、病院などを攻撃する非人道的な行為が目立つロシア軍については、戦争犯罪人としてプーチン大統領を指弾しようとする動きが、必ずしも足並みは揃っていないが、ヨーロッパ各国の間に表立ってきた。国連が機能しないこともあって、国連改革が叫ばれ出しているが、それとてこの戦火ではおいそれと出来るものではない。各国それぞれの思惑もあり、ロシアを支援する国、行動に賛意を示す国、行動に反対を主張しない国、常にロシアの行動の是非に棄権を表明する国、等々があり、現状ではロシアを国際社会から追放する協調作戦が取りがたい。しかし、最近ではアメリカのバイデン大統領のプーチン戦争犯罪人説をはじめとして、プーチンの健康不安説や、がんに罹っているとの噂、プーチン追放論、暗殺説など憎っくきプーチンをどう追い落とすかとの難問まで出始めている。

 昨日までポーランドを訪問中だった林外務大臣が政府特別機で羽田空港へ帰国した。そこにウクライナ人20人が日本へ避難してきた。ウクライナから周辺国へ避難した難民は、4百万人を超える。その一助として遠方の日本も避難民を受け入れるようになったのだ。日本は難民鎖国と皮肉られるほど難民の受け入れには消極的だったが、今やそうも言ってはいられなくなった。これまで遠い国のこととして、募金以外はそれほど熱心に支援活動に積極的ではなかったが、これからは難民政策をきちんと実行出来るよう政治家も考えるべきである。とにかくこのウクライナ問題は、どうなるのか、難民問題も含めて不透明なことが多い。

2022年4月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5340.2022年4月4日(月) 若大将・加山雄三の3時間SP番組

 今日は真冬の気候になるとの予報通り、朝から1日中雨が降り続き確かに寒かった。今日の最高気温は、北海道の札幌でさえ℃14.2であるのに東京が℃9.8と正に真冬の寒さだった。区役所へ用足しに出かけることもウォーキングも止めてしまった。家の中に籠り切りだったのも久しぶりである。暇つぶしに一昨日の晩にNHK・BSで若大将・加山雄三をテーマにした番組「永遠の若大将」の録画を2部構成で1時間半ずつ、3時間分を一気に観てしまった。

 加山は湘南・茅ケ崎市に居住していたことや、海が大好きだったことから彼の楽曲は、海を唄っている歌が多い。かつて茅ヶ崎海岸に沿って目につくホテルがあった。父親の上原謙とともに投資していた加山が、ホテルの倒産によって多額の借金を負ったことはその当時大きな話題となった。その「パシフィックホテル茅ヶ崎」内のボーリング場で何度か、鵠沼に住んでいた頃父や兄弟たちと一緒にボーリングを楽しんだことがある。その意味でも若大将・加山雄三には親しみを覚えていた。

 ビデオの第1部は「復活若大将」と題した、2019年脳梗塞で倒れ退院してからリハビリを続けた後に、昨年12月に日比谷で行ったライブショー実現に至るまでのリハビリ・復活記録だった。長いリハビリの途中ではあったが、コロナ禍の中でファンの目の前で歌いたいとの強い思いで、ライブショーにこぎつけるまでの努力の過程を映し出していた。脳梗塞の影響がまだ残っており、ステージではステッキや、椅子に頼ることも多く、声も絶頂期に比べれば、物足りない気もしたが、こればかりは無理もない。この前後に文部科学省から「文化功労者」として受勲もした。とにかく彼の歌は、難しい歌詞もなく、メロディーも口ずさみやすい。ヒット曲も数多い。

 ビデオ第2部は、「77歳の武道館」と題して喜寿を迎えて武道館で開かれたライブ・コンサートの一部始終を伝えていた。知っている加山の曲を、次から次へと歌っては満員のファンから拍手喝采を浴びていたし、加山のトークもそれに応えていた。。♪君といつまでも♪、♪お嫁においで♪、♪旅人よ♪、♪海 その愛♪、♪ぼくの妹に♪等々、ヒットした多くの楽曲を歌った。彼は、これまでに珍しいほど多くの大災難に遭ってどん底に突き落とされているが、逞しく立ち直ったのは、強い負けず魂と歌への愛情があったからだろう。特に前記ホテル倒産に伴う多額の借金、スキー場で雪上車に押しつぶされて重傷を負ったこと、そして歌にまで唄った愛用船「行進丸」の火災災難など数々の不運に遭遇していることだ。

 シンガーソングライターの奔りとして恵まれた作詞と作曲の才能に加えて、ピアノとギターなどをこれほど多彩に操る歌手はそうはいない。ある意味で天賦の才を持って生まれたと言えよう。観ていて楽しかった。

 しばらくしたら、またビデオで加山雄三の歌を聴いて楽しみたいと思っている。

2022年4月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5339.2022年4月3日(日) 柔道の小学生全国大会中止

 今年から柔道の小学生全国大会が中止と決まった。今時珍しい決断だと思う。今ではどんなスポーツでも、県大会、地方大会、全国大会へと規模が少しずつ大きくなり、小学生から勝負に勝つことだけを目標としているような感じである。日本柔道連盟では、あまりにも勝つことに目が行きすぎて、柔道本来の楽しみである練習で会得した技で相手を投げることより、勝つために組手を争うことばかりしているという。むしろ「身体が丈夫になった」、「友達が出来た」、「新しい技を覚えた」という柔道をしたことが、将来その子の人生にプラスになれば、小学生はそれでよいとの考えを山下康裕・日本柔道連盟会長が明かした。

 これは何も柔道だけに限ったことではなく、学校スポーツの現場がずっと抱えている課題でこれまでとかく問題になっていた。中でも全国大会を目指す強豪校の練習風景では、日ごろから厳しい練習に加えて、しごき、或いは暴力やパワハラが課せられることがしばしば話題になる。

 今回の日本柔道連盟の決断は、他のスポーツにとってもひとつの試金石になると思う。稽古事には、いずれも多少の厳しさは必要であるが、毎日の練習が楽しいものでなければ、スポーツの本質とは相容れない。とかく勝負に拘り勝つことにのみ気持ちが向いて厳しい練習にばかり目が向きがちであるが、それではスポーツの楽しみを奪ってしまう。

 日本柔道連盟ばかりでなく、他のスポーツ団体も最終目的がプロ選手を目指すとの目標があるスポーツなどでは、日ごろからどうしても練習が先鋭化しがちになるが、少しは柔道の例を参考に、練習を全体的にクールダウンすることを検討してみても良いのではないだろうか。

 最近高校野球部内で監督による暴力行為が問題になり、監督が出場停止などの処分を受けることが、増えているように思う。かつて次男が高校ラグビー部員だった当時、菅平の夏季合宿で、当時別の強豪校監督が厳しい態度で、選手同士でお互いを往復ビンタするよう命じている光景を目撃したことがあったが、見たくもない見苦しいシーンだった。日本の学校スポーツ界には、昔の軍隊の影響を受けたようなスパルタ訓練が称賛される傾向がある。強くなることに異存はないが、それも行き過ぎるとむしろマイナス面が出て来る。学校スポーツは、あくまでアマチュアであることを忘れてはならない。他の運動部も少しは柔道界を見習ってほしいと思う。

 さて、一時は収束の方向へ向かっていた新型コロナウィルス新規感染者が、再びぶり返してこの1週間は前週に比べて連日上回っている。そういう緊急事態時において、昨日野田聖子・少子化・地方再生担当大臣が陽性となったが、今日新たに古川禎久・法務大臣の陽性が判明した。古川法相は、岸田首相の特使としてポーランドを訪れる予定だったが、濃厚接触者の疑いがあり、急遽特使は林外相に代わった。政治家も少々コロナに対する警戒が甘いのではないかと思う。これでは、国民に自粛を求めてもケジメがつかない。

2022年4月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5338.2022年4月2日(土) 物価上昇と高齢者サービスの低下

 戦地のウクライナの地名が、最近になって変更が取り沙汰されていたが、政府はウクライナ政府と話し合いの末、正式に一部地名をこれまでのロシア語からウクライナ語に変更することに決めた。

 首都キエフを「キーウ」とすることに抵抗はないが、原発事故を起こしたチェルノブイリが、「チェルノービリ」に変るという。「アベさん」から「スガさん」のように単純な似た者同士の変更なら楽だが、チェルノブイリは覚えるのに少々時間がかかりそうだ。その他目立った変更は、「オデッサ」が「オデーサ」へ、更にロシア文学によく登場する「ドニエブル川」を「ドニプロ川」に変る。これまでロシア語だったことを考えると、いかにロシアとウクライナが隣国として密接な関係になったかが偲ばれる。

 さて、昨日新年度に入って早々物価がかなり値上げされたようだ。特に日常必要品の食品が値上げされたことが家計を圧迫しそうだ。この他にもロシアへの制裁によりロシアから原油が入らなくなったことから、ガソリン代が大きく上がっている。この他にも電気代、ガス料金も大分上がっている。

 今までほとんど値上げをしなかった鉄道会社も新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、これまでにない厳しい経営を強いられていたが、それも限界に来たようで、鉄道運賃値上げに向けた動きが見られる。すでにJR西日本が一部区間の値上げに踏み切ると発表した。2019年消費増税分の値上げを実施したことはあるが、それ以外に1987年の国鉄民営化以来、JR各社は一度も運賃値上げを実施しなかった。それは他の私鉄各社でも同じで、鉄道運賃は上がらないものと信じられたくらい安定的だった。

 それが、今回のコロナによる打撃で、JRのみならず大手私鉄も運賃値上げを検討している。しかし、鉄道運賃は国民生活上大きな影響があり、国土交通省は簡単には値上げを認めず、認可制を取っている。最近の情報によると東急はすでに1月に値上げを国交相に申請し、来年3月から実施の予定であり、関西では近鉄も値上げを検討しているという。いずれ他の私鉄各社も追随するだろう。

 その他にもコロナによる影響ではないが、今年度の年金が0.4%引き下げられる。2年連続の引き下げである。若い世代が少なくなり、年金の原資の減少が懸念されるということから、有無を言わせず年金が引き下げられる。しかし、今年10月から高齢者医療費が値上げされるように、理由を単一的に捉えて国民に無理やり納得させようとしているだけで、もっと多角的に費用の捻出を考えようとしない。高齢者にとっては、日本は段々生活し難い国になっているように思える。

2022年4月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com