5367.2022年5月1日(日) 大阪のIRカジノは実現可能か?

 新型コロナウィルスが相変わらず新規感染者を生んでいる。昨日までに日本全国で788万人の感染者が出た。一番感染者が多いのは、東京の143万人で、次いで大阪の89万人、3位が神奈川の70万人で、以下埼玉、愛知、千葉、兵庫、福岡、北海道、京都の順でやはり首都圏や大都市に多い。

 その第2位の大阪で今もめているのが、大阪市が総合型リゾート(IR)事業に公費を投入しないと約束したにも拘らず、公費負担790億円の支出を決めたからである。最近和歌山市が横浜市に次いでIRから撤退を申し出て、現在実施を検討しているのは、長崎と大阪だけとなった。住民から環境への悪影響を突かれて悩み多いところへ、IRへの支出により予想外の経費の負担が明らかになったことがもめている最大の理由である。長崎より地理的条件の良い大阪としては、すでにIRのために人工島には他にも2025年の開催を誘致した万博会場予定地がある。用地も約49㌶と想像もつかないほど広大であるが、埋め立て地特有の問題を抱えている。それが、土壌汚染対策、液状化対策、地中埋没仏の撤去などであり、この費用が膨大な額になる。約束に反してこれらの負担を大阪市が認めた。市は事業者に対して借地料を安くしており、そこへ新たな支出で財政的に厳しいものとなった。大阪市内部でも出資すべきか否か、意見が割れていた事情がある。そんな時に昨年12月大阪府、大阪市議会で市の負担を正式に決定した。2016年に松井市長が「IR,カジノに一切税金を使わない」との約束を見事に反故にしたのである。

 その原因のひとつに、かねてより大阪進出を希望していたカジノ事業者がコロナ禍のせいもあり、次々に撤退し、現在残ったのはMGMとオリックス連合の1者だけとなった。吉村大阪府知事と松井大阪市長は、MGM・オリックス連合に逃げ出されないよう懸命に食いついている。今後も彼らが強行に値下げ交渉をしてくる可能性もあり、カジノを成長の起爆剤と考えている大阪にとっても綱渡り的な物件になってきた。中止になれば、カジノを強力に推進してきた「大阪維新の会」にとっては、看板に傷がつくが、その一方賭博で環境が乱れることを懸念していた大阪市民はホッとするのではないだろうか。

 大阪のカジノ計画がなぜだか分からないが、死者こそ出ていないもののロシアのウクライナ侵攻の状態がイメージとして浮かんできた。どうしてだろう? カジノ論も早く収束させた方が傷つく者が少なくて済むような気がしている。

2022年5月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5366.2022年4月30日(土) プーチン悪玉菌に感染者は迷惑

 驚いたことにロシアは、一昨日グテーレス国連事務総長が訪問している時を狙ったかのように、ウクライナの首都キーウにミサイルを放った。事務総長は当然のように怒りを露わにして「ショックを受けた。絶対に戦争を終わらせなければならない」と語ったが、はらわたが煮えくり返る気持ちだったろう。それにしても、ロシアのなりふり構わぬ行為はあまりにも非常識で失礼千万である。この乱暴な攻撃に対しては、世界中どこからも非難されるだけだろう。ウクライナは国内防衛作戦だけに執着して、ロシア領へ侵入しないので、ロシアは何の心配もすることなく手当たり次第にウクライナ領へ無差別攻撃を行っている。このキーウへのミサイル攻撃についても、昨日ロシア国防省は「航空機発射型の長距離精密兵器でロケット工場を破壊した」と事務総長の滞在などに一切触れずシャーシャーと状況を述べている。

 プーチン悪玉菌の言い分はいつも身勝手なものだが、ロシア政府機関もまったく悪玉菌に感染して、物事の善悪の区別がつかなくなっているようだ。現状を見ると早晩解決するのは難しく、このまま犠牲者が増え、物価は上昇し経済はいつまでも不況をかこつことになるだろう。

 プーチンの独り舞台で踊らされたロシア人が、アンチ・ロシアの世界的潮流によって気の毒な目に遭っている。今年に入ってからロシアの実業家何人かの不審な死が伝えられている。ガスプロム幹部の自殺や、妻子を殺害したうえで自殺した医薬品会社オーナー、それらの他にその影響はスポーツ界にも広く及んでいる。

 ロシアで開催される予定だった各種世界大会が、ほぼすべて中止されるか、会場を他の国に移転して行われる。直近では、来年ロシアで開催予定だった世界ユニバーシティ大会(旧ユニバーシアード)が延期されると同時に、連盟はロシア及びベラルーシの選手を大会から除外することを決めた。また、来年開催予定のロシア・アイスホッケーの開催権が剥奪された。その他にも国際スケート連盟がロシアとベラルーシの選手の国際大会への出場を禁止した。

 気の毒なのは、世界的にもトップ・レベルにあるロシアのフィギュア選手らが国外大会での出場が認められず、例年だとスケート・ショーへの招待参加により1大会当たり100万円単位で稼いでいた出場料が手に入らなくなったことである。このためスケート選手の中には国籍を変更しようとの声がある。これはロシアの新体操選手の間にも同じ動きが出ている。これらはすべてプーチン悪玉菌の繁殖により感染した人々の悲痛な叫びである。政治の世界だけに留まらないプーチン戦争の影響といえよう。

2022年4月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5365.2022年4月29日(金) GWは始まったが、暗い話題ばかり

 今日「昭和の日」から、いよいよ今年のゴールデン・ウィークが始まった。長らくコロナ禍に悩まされているが、今年は昨年より規制も緩和され若干明るいムードのようで、GW中にハワイへ出かける観光客は約10万人と予想され、昨年の4倍ということである。

 しかし、全般的にあまり明るいニュースが耳に入ってこない。23日に遭難した北海道知床半島の観光船に関するニュースが、いろいろ尾ひれがいて伝えられてくる。昨日遅く海上自衛隊の掃海艇が、遭難船の乗客3人を知床岬灯台南南東23㎞の海域で収容したが、その後死亡が確認された。収容された現場は、出航した斜里町ウトロ港の半島の裏側・羅臼町沖合というから随分海上を流されてきたものである。3人は全員救命胴衣を身に着けていたという。

 今日になって海上自衛隊の掃海艇「いずしま」が、沈没した観光船をカシュニの滝付近で発見したと第一管区海上保安本部が発表し、海中の観光船「KAZU 1」の画像を公表した。水深約120mというから詳しい様子は分かっていないが、ひょっとすると乗船客が内部に残っている可能性も残されている。とにかく慌ただしい事態になり、テレビでもヘリを使って空から遭難船周辺を映し出している。

 その一方で、山梨県内の山の中で人間の骨片のようなものが見つかり、3年前に山梨県道志町キャンプ場に来て、行方不明になった小学1年生の女児のものではないかと騒がれ出した。昨日そこから600mほど離れた山中で運動靴の片方が、今日になってもう一方の運動靴と靴下が見つかり彼女が履いていたものではないかと、俄かに話題になっている。今日は千葉から母親も現場へやって来られた。骨片のDNAの結果を待つ間はしばらく取材合戦で慌ただしいことだろう。

 さて、このところ円安が加速して昨日は一時1㌦=131円台にまで下落した。実に20年ぶりである。これは日米の金利差が拡大したことが最大の原因である。アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)は、高金利政策を行い、5月には更に利上げをするのではないかと予想されている。これに対して日銀は金利抑制策を強化している。急激に円安が進む懸念が高まっている中で、その原因であるこれまでの路線を修正するのではないかと一部には期待されたが、実際には昨日日銀は、買いオペを実施して金利を強制的に低く抑える策に出た。

 2011年には戦後最高の円高、1㌦=75.32円だった円を、13年4月に日銀が大規模な金融緩和を始めたことによって円安へ修正した。だが、15年には1㌦=125円台にまで円安が進んだ。それが漸く持ち直して長らく110円台が続いていた。それが直近では125円台から130円にまで円安が加速した。円安は輸出産業にとっては大いにメリットがあるが、輸入品に頼る生活必需品は悉く値上げされ、一般家計や中小企業にはかなりの打撃である。この現状をどうすれば打開出来るのか、ウクライナ情勢が先行き不透明の中で、経済政策にはこれという妙案はなさそうだ。庶民は耐え忍ぶことしか逃げ場はないのだろうか。

2022年4月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5364.2022年4月28日(木) 遭難した遊覧船会社社長のお粗末な対応

 去る23日に北海道知床半島沿岸で1隻の遊覧船が行方不明となった。その後26名の乗船者の内11名が収容されたが、死亡していた。残りの15名と船体は未だに発見されていない。遭難後今日が6日目になるが、日本列島北部の最果ての地でもあり、波が荒く海流が渦巻いていて悪天候の下では出航出来ない海域である。沿岸は絶壁が続き海は岩礁が多く船舶は危険であまり近寄れない。3歳の女児が発見された場所は、船が遭難したと予想される地点から、知床半島の東方14.5㎞も離れた太平洋上だったというからいかに潮の流れが激しいかが想像出来る。

 今日は海上が荒れるとの予報により、捜索活動は厳しい。北海道から九州まで全国から世界遺産の観光地を訪れた乗客の家族も斜里町を訪れ、絶望的な気持ちで捜索活動を見守っている。

 これほどの大事故に国土交通省も調査に乗り出すとともに、捜索に当たっている海上保安庁とともに遊覧船会社を調査している。

 昨日遊覧船会社社長が駆け付けた遺族や家族の前で説明会を開いたが、それまでにほとんど情報を提供することもなく遺族は苛立っていた。説明会では責任者である社長は漸く姿を見せたものの、家族には納得出来る説明が成されず出席者からは涙交じりに厳しい罵声や怒号が飛び交ったという。その後行われた記者会見でその一部を見た限りでは、記者たちからの質問にしどろもどろの応答だった。マイクを手放すや、土下座して謝罪の言葉を述べていたが、航空機に次いで、一旦事故が起きたら生命にかかわる可能性がある船舶を運航する会社の代表者にしては、あまりにも海上交通の安全基準のルールに疎く、無責任であることを示していた。

 この社長は、海のことも船のこともあまり詳しくなく、気に入らないと社員をすぐ解雇するという噂も流れていた。近辺の同業者とも日頃より親しい付き合いはなく、一匹狼的な行動が多く、そのため同業者から敬遠されるような蔭口も聞かれた。通常は各社とも明日から始まるゴールデン・ウィークに知床半島周遊ツアーを開始するが、この会社1社だけが抜け駆け的に遭難のあった23日に始めたという。同じ船仲間としてともに協力し合う気持ちがなく、それが他社から厳しい蔭口を囁かれる原因だろう。行方知れずになった船に傷があったので、そこから浸水したのだろうとか、船に位置を知るためのGPSがなかっただの、会社の無線用アンテナがへし折れていたとか、設備面での不十分な点まで露見して、社長は対応に大童だった。

 すでに遺体を引き取った遺族もあり、これから全国に散らばった遺族とも並大抵の賠償交渉では収まらないと思う。果たしてこのような無責任な社長が、言葉では遺族のために誠心誠意努めると述べているが、賠償交渉で問題はないだろうか。

 流石にこの社長の無責任な対応には、斎藤鉄夫・国土交通大臣も呆れ果てていた。国交省も安全管理に充分配慮した会社が業務に携わるよう、余程監督管理をしっかりしてもらいたいと思う。

2022年4月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5363.2022年4月27日(水) ウクライナ戦争の分かり難い心理面

 一昨日と昨日、ウクライナ政府の納得し難い公式コメントについて本ブログに取り上げた。そのひとつに、支援した国のリストに、なぜか日本の名が載っていなかったことが報道されたことである。SNS上には「悲しかった」とか、「感謝されることを期待しての善意ではないが、テンションが下がった」と日本国内には失望の声が上っている。

 過去にも湾岸戦争で、日本は資金援助を行いながら、憲法上の制約により自衛隊派遣のような人的貢献を行わなかったことから、国際的な評価は得られなかった。だが、この時はドイツも軍隊を派遣しておらず、更に日本より少ない拠出金だけの支援にも拘わらず、ドイツは評価されていた理不尽な前例がある。

 しかし、今回はアメリカをはじめ、どこの国も軍隊を派遣していない。日本があまり評価されない最大の原因は、ウクライナがロシアへ反撃するために必要とされる銃砲、弾薬、ミサイルなどの直接的な武器を提供しなかったからだと見られている。その点で日本は3億㌦、防弾チョッキやヘルメット、食料品、そして避難民の受け入れを行ったが、それ以上の支援を提供しなかったことが、感謝の意思表示として示されなかったということであろうか。どうも他に原因があるように思えてならない。

 これについて、林芳正外相は「ウクライナ側から軍の関係者が軍事支援の文脈において謝意を示したもの」と本人が納得したのか主旨がよく分からないコメントを述べていたが、どれほどの戦略的武器支援を行ったのかエチオピアやアルバニアの名も挙がっており、日本国民としてはあまり納得出来る説明ではない。折も折、ウクライナへの軍事支援を議論する国際会議が初めてドイツで開かれ、アメリカ、NATO加盟国をはじめ、約40カ国が参加し、日本からも岸防衛相がオンラインで参加した。外務省はもう少しウクライナ政府と緊密にコミュニケーションを図り、日本の支援について理解してもらえるよう努めるべきであろう。張り合いがないことは事実である。ある面で外務省の怠慢とも思える事象である。

 依然としてウクライナ戦線が過激化している折に、国連のグテーレス事務総長がモスクワを訪問し、昨日ラブロフ外相と会談した。この会談で事務総長はロシアのウクライナ侵攻は国連憲章違反だと強調して、ロシア軍の包囲により人道状況が悪化しているマリウポリなどで市民の安全な避難と支援のための人道回廊が必要だと訴えた。これに対してラブロフ外相は、ロシアの目的は民間人の保護であり、市民の苦痛を和らげるための追加的な対策で国連と協力するなどと述べて、ゼレンスキー大統領が提案を拒否して関心がないようだと事態の好転が期待出来ないとの台詞を述べている。

 事務総長は今日プーチン大統領とも会談したが、冒頭からプーチン氏が10分間も持論を主張しロシアの正当性を述べ続けた。事務総長が侵略行為と虐殺を止めるよう主張したのに対しても反論し、結論として2人の間に合意は得られなかった。事務総長としては何とか停戦への道筋をつけたかったが、プーチン氏がウクライナが吞めない条件に拘って、グテーレス氏の努力も実らなかった。

 相変わらずだなと苦笑したのは、お互いの席を大きく離して両端で話し合っていた光景で、以前にショルグ国防相、フランスのマクロン大統領との会談でも同じように観られた嫌らしいシーンだった。偶々今夕の朝日「素粒子」欄に、興味本位に「やはり会談は長―い机で、国連事務総長とプーチン氏の距離が停戦の難しさを映す」と書かれていた。

2022年4月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5362.2022年4月26日(火) ウクライナ政府の腹の内は?

 昨日の本ブログに取り上げたウクライナ政府の不見識な公式サイト、昭和天皇、ヒットラー、ムッソリーニの同列報道の後日談がある。ウクライナ駐日大使が、それは昨日や今日になって公になったのではなく、前政権が発したサイトだと語ったことである。さも我々とは無関係だと言わんばかりの発言に、これが駐日大使の言葉かと呆気に取られている。しかも公式サイトで公表されてから、昨日公に報道されるまでにかなりの日時が経過していたという。自民党内でも外務省の情報収集力に問題があると批判が出ている。そして、またウクライナから新たに日本にとって不愉快なニュースが入って来た。

 それは、ウクライナ外務省がこれまで支援を受けた国に感謝の意を表する動画の中に、日本が含まれていないことが分ったのだ。公式ツィッター・アカウントで「困難な時期に支援してくれたパートナーに心から感謝しています」との言葉とともに、アメリカなど31カ国に支援への感謝の言葉が述べられていたという。しかし、日本の物質的、精神的な支援に対する感謝の言葉はなかった。

 確かに欧米諸国に比べれば、支援の規模は小さいかも知れないが、それでも日本は、自衛隊機で物資や食料を送り届けているし、駐日大使に日本人が集めた支援金を届けもしている。さらに、まだ少数ではあるが、ウクライナから避難民も受け入れている。ウクライナ政府は、もう少し日本の好意に対して素直に有難いならそのように表現すべきだと思う。

 さて、昨日行われたフランス大統領選挙の決選投票で、現職のマクロン大統領が対抗馬の極右政党「国民連合」ルペン氏を前回に続いて破り当選した。マクロン氏とルペン氏の得票率は、58.54対41.46で前回より差が狭まったが、今後5年間マクロン氏が再びフランスを率いることに決定した。

 それぞれ相手の欠点を突いて揺さぶりをかけていたが、最大の対立点は、マクロン氏がロシアとの対話路線をとってはきたが、侵攻後は制裁強化にも積極的な姿勢を示し、ロシアからの石油を禁輸する決定を下した。一方、ルペン氏は禁輸すれば国内に物価上昇を招くとして制裁に反対した。ルペン氏は前回も極右のイメージが強かったが、NATOとロシアは戦略的接近を主張して極右のイメージは、やや薄くなっていた。しかし、かつては、プーチン氏を敬服すると語っていたせいもあり、ロシアへ強い態度は示さなかった。この辺りがマクロン氏を追い越せなかった原因ではないか。

 ところで、昨日あたふたと東京医療センター膠原病内科に予約を入れて、今日診察してもらうために出かけた。正確な時間の予約ではなかったので、随分待たされたが、採血、X線検査を済ませて女医さんに診察してもらった。これまで安定していたCRPが一気に上がったのにはびっくりした。昨晩は左手首辺りが痛み、それが今朝まで続いていたが、幸い昼頃には自然と消えた。痛む場所が移動するので、不思議な感覚である。女医さんからは「偽痛風」と診断され、痛み止めの薬を服用することになった。とにかく痛みは去ったが、相変わらず左手に力が入らず、不自由である。明日にでもこの結果を松本整形外科医にお話して対処法を伺いたいと思っている。連日身体がだるいような感覚が残り、食欲も幾分なくなったのがやや気になる。

2022年4月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5361.2022年4月25日(月) 昭和天皇が、ヒットラーとムッソリーニと同列?

 穏やかならぬウクライナ情報があった。ウクライナ政府がヒットラー、ムッソリーニ、そして昭和天皇ら3人を同列に扱う写真を並べて「ファシズムとナチズムは1945年に敗北した」と英語で書かれた公式サイトを動画で公表したのだ。いかにウクライナがロシアのナチ的行動に憤慨したとは言え、あまりにも日本に対して失礼だと思う。
 磯崎官房副長官は、直ちに昭和天皇を彼ら2人と同列に扱うことは不適切であるとウクライナ政府に抗議して動画の撤回を求めた。ウクライナ政府は抗議を受けて、謝罪したという。

 しかし、どうしてこのような恥ずべき事態になったのだろうか。説明不足やPR不足と言うことになるかも知れないが、第二次大戦下において、ドイツも、イタリアも英雄的軍人が飛び出してきた。ドイツもイタリアも軍部が主導権を握り、ひとりの独裁者を崇拝した。それに引き換え、日本は軍国日本となったとは言え、ヒットラーやムッソリーニのような飛び抜けた独裁者はいなかった。東条英機・陸軍大将ですら、昭和天皇に比べれば、その存在感や、信頼感、人格等においてとても相手にならなかった。それが、実情を知らない外国人には天皇が、国のすべての実権を握り君臨していたと誤解されたのではないだろうか。他にも誤解している国々があると思う。日本政府はこのような致命的な誤解を防ぐことを考えなければいけないと思う。

 一昨日辺りから左手の硬直化が進み、リハビリをしながら何とかして痛みを和らげようとしていた。あまりにも痛むので、先週木曜日にかかりつけの松本整形外科医で診てもらった。昨夜半から今までとは違うように痛みが肘の方へ伸びて来た。就寝してしまえば、気にならないが、夜中に目が覚めた時も痛みが気になり、松本医師からは3週間後に立ち寄って欲しいとのお言葉だったが、痛みに我慢出来ず今日再訪した。医師はその腫れ具合を見てこれは東京医療センターの岡野医師から糖尿病への影響を考えて、それまで毎日服用していたステロイド系のプレドニンを止めることになったが、松本医師はそれも一因だと思うが、早急に岡野医師の判断に従うように、医療センターへ電話して岡野医師とのアポを取るようアドバイスされた。早速医療センターへ連絡を取ると、岡野医師との予約は、5月23日になるという。元々岡野医師とは、6月1日に次回のアポがあるが、これとさほど違わない。直ぐ同じ膠原病内科の先生で最も早く予約出来るのはいつになるか尋ねたところ、明日の午前中に予約が取れるということからそれに決めた。今PCをパンチしているが、左手が思うように使えず往生している。明日の診察次第で多少は明るい兆しが見えれば有難い。

2022年4月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5360.2022年4月24日(日) JR運賃が6割も値上げ?

 このところ物価の値上げが急速に進んでいる。3月の消費者物価指数の上昇は2%以下であるが、今後円安の影響もあり値上がりは昂進すると見られている。原油価格の高騰によるガソリンや電気代などのエネルギー価格が値上がりして、暖房経費や車の移動が多い地域では生活に厳しいパンチを浴びることになる。実際3月の消費者物価指数の上昇額が大きかった上位国内都市は、1位秋田市1.8%、2位仙台市1.7%、3位長野市1.6%、4位新潟市及び浜松市1.3%、6位青森市1.2%、のようにすべて地方都市だった。それでも日本の消費者物価指数は、アメリカの対前年同月8.5%、ドイツの7.3%、イギリスの7%に比べればはるかに下回っている。いずれにせよ今後も消費者物価の値上げで家計への負担は増す一方である。

 そのような時に、北海道新聞電子版が一層厳しいJR各社の値上げの可能性について触れていた。

 かなり先の2040年度の試算であるが、野村総合研究所によれば、コロナ前の2019年度の利益水準を確保しようとした場合、単純計算で2~6割もの運賃値上げが必要だということが分った。これはJR5社を対象にしている。このコロナ禍で乗客数が激減して苦境に喘いでいるのは理解出来るが、それにしても2~6割の値上げ幅とは思いも寄らない大幅な値上げで、これでは逆に乗客数が減るのではないかと気になる。野村総研の説明によれば、今後も人口減少が続くうえに、コロナ禍で広がった通勤利用の減少がコロナ後も一定程度定着し、収支悪化が見込まれるためだという。当然不採算路線の廃止や統合が考えられるが、これには当然地元自治体との協議が必要となる。私鉄各社でも他人事とは言っていられないだろう。

 さて、昨日北海道知床半島沿岸で1隻の観光船が行方不明になった。乗員、乗客合わせて26人が乗船しており、中には子どもが2人いた。今日も早朝からヘリを動員してその行方を捜索していたが、今日になって断続的に10人が発見されたが、収容後に死亡が確認された。救命衣を身に着けていたようだが、それより何より海温が2~3℃ということだから、海へ投げ出されたら直ぐにも助け上げなければとても助かるまい。一人でも生存者がいることを願うばかりである。ところが、運行した観光船会社に良からぬ噂があるようだ。悪天候で中止をアドバイスしたのを押し切って出航したり、船首部分に割れ目があったとか、昨年も法令に違反するような運行で当局からお仕置きを受けたという芳しくない風評がある。今後大きく揉めなければ好いが・・・。

 思い返すと今から20年以上も昔、妻と知床周辺と網走の流氷見物に出かけたことがあるが、いまでは世界遺産に登録された知床半島の近寄りがたい岸壁が思い出される。あんな海へ放り出されたらと考えるとゾッとする。

2022年4月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5359.2022年4月23日(土) 幻と消えた第二山手線

 昨晩NHK・BS3で放映された「パラレルニッポン、幻の‘第二山手線’プロジェクト」で、大正期に現在の山手線の外側に洲崎から大井町まで第二山手線の建設計画があったことがドキュメントで紹介された。その中心人物となったのが、小田急創立者の利光鶴松翁であると知り、興味深く鑑賞した。

 その計画は着々と進められたが、残念ながらあの未曽有の関東大震災で東京の街は完膚なきまでに破壊され、計画は白紙に戻ってしまった。しかし、その後プロジェクトは国がかりで再検討され、鶴松翁はプロジェクトのリーダーとして膨大な資金集めのために株主を公募しながら計画を進めつつあった。だが、昭和に入ると日中戦争が始まり、海外ではNYウオール街で株価が暴落する世界恐慌が発生して、社会的にも経済的にも計画は挫折してしまった。

 昨日の番組の中で、仮に第二山手線が建設されていたら社会的に今日どんな影響を与えただろうかと番組出演者にアイディアを想像させていた。好い加減なプロジェクトでなく、実際自然災害や世界的社会環境の変化さえなければ、第二山手線は現実となったであろう。そのひとつに株式公募の案内状があり、もう一つの具体的な証拠として、京王電鉄井之頭線明大前駅に現在存在する上下線に並行して上下2車線のスペースが空いたまま残されている。これは第二山手線計画が実施段階へ一歩踏み込んだ建設の証しである。

 利光鶴松翁は小田急の創立者として、今も小田急社内では社史にその名を残し、多くの社員から崇められている存在である。私は鶴松翁の孫で、大学ゼミの先輩である利光國夫さんに小田急入社に際してもお世話になった。今も利光ご夫妻には我々夫婦も親しく交誼をいただいている。昨日もほんの僅かではあったが、弁護士のご子息剛さんとインタビューに応えておられた。今日いただいたメールによると、NHKのインタビューは1時間ほどだったらしいから、放映ではかなり短縮されてしまったことになる。

 それにしてもほんの噂程度だったが、第二山手線らしい計画があったことは微かに承知していた。計画倒れに終わったとは言え、その青写真があまりにも精巧に計画されていたのには驚いた次第である。全線の駅名を入れた立派なカラー地図にはこれが幻の計画かと絶句するほどである。確かに関東大震災とか、日中戦争、世界経済の凋落に災いされてしまったが、ここまできちんと計画を立てるのは、よほど国家としても相当力を入れていたのだろう。

 それでも幻に終わってしまったが、このような膨大な計画が過去にあって、その総帥として計画をリードしたのが小田急人だったことは、同じ小田急人として誇らしい気持ちである。

 さて、今日4月23日は、次男の誕生日であり、先ほどお祝いのメールを送ったところだ。実は、今日はイギリスの文豪ウイリアム・シェークスピアの誕生日でもある。それだけではなく、厄日でもある。彼は、1564年4月23日に生まれ、1616年4月23日に亡くなった。大分以前になるが、シェークスピアの故郷ストラットフォード・アポン・エイヴォンにある記念館を訪問した時、記念館の係員に誕生日と亡くなった日を得意になって喋ったところ、えらく驚き感心されてしまった。受験勉強の空暗記で覚えた生まれた年号は「ヒトゴロシ」、亡くなったのは「イロイロ」の語呂合わせで、誕生日と厄日は「4月23日」と覚えていた受験勉強の成果?を披露しただけだったが、本場で評価されることになった。受験勉強の空暗記も必ずしも時間の無駄ではないということだろうか。

2022年4月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5358.2022年4月22日(金) 年齢とともに身体が徐々に劣化

 一昨日東京医療センターで受けた検査の結果を基に、昨日かかりつけの整形外科医院に相談に伺った。変形性関節症の両手指は毎日欠かさずリハビリを欠かさないよういずれでもアドバイスされた。幸い一昨年以来の糖尿病は比較的数値が安定して一安心している。今日は特に膝の痛みについてご相談した。これまで時折両膝の痛みに悩まされ、その都度パテックスを貼って凌いできた。最近になってその膝の痛みが中々消えなくなったことと、膝の痛みのために座っていても立ち上がる時に辛いこと、かつ膝に水が溜まっているのではないかと松本医師に率直にお尋ねした。ベッドに寝て両膝を診てもらったところ、幸い水は溜まってはいないとのお話しだった。それでも妻の何人かの友人が水が溜まり手術で水分を取り除いてもらった話をしたところ、女性は男性に比べて水が溜まる人が多いとの話で、結論的には、膝の痛みは腿からくるので、両足の腿を鍛えるリハビリを続けるようアドバイスをいただき、昨日から腿を鍛えるリハビリを1日に2度トライすることにした。実際膝の痛みを改めて感じるようになってから、最近は身体を動かすことが少々億劫になった。特に、腰を屈める姿勢や、一度座った椅子から立ち上がるのが、これほど辛く感じられるようになったのは、意外だった。これもやはり年齢のせいであるが、これを何とか乗り切って行かなければいけないとは自覚しているつもりである。

 これまで83年余の生涯を振り返って幸運にも健康面で苦しむことはなかった。戦時中の小学生から高校生活を終えるまでの12年間で学校を1日とて休んだことはなかった。ある面で健康には私自身絶対の自信を持っていた。学生時代から社会人となって会社から身を退くまでもほとんど医師のお世話になることもなかった。高校時代にラグビー、大学では登山で存分に身体を鍛えたせいもあり、小さなケガは別として病気で休むようなことはなかった。それが、昨年後半辺りから少しずつ身体全体が弱り始めているように感じている。

 今少々寂しい気持ちにさせられるのは、まだ感染拡大中の新型コロナウィルスが終息したら、外国の田舎町でしばらく過ごしてみたいと考えていたが、自分自身の体調がそれに付いて行けるか心配になってきたことである。やはり何といっても健康第一であり、健康な時にはあまり気づかなかったことだが、仮に旅行先で健康を害したらと考えると胸にグサッと突き刺さって来るような気がする。

 「病は気から」と言われるように、気持ちで負けないことと、出来るだけ無理をせずリハビリで健康体を維持出来るような日課を欠かさないことだと心に言い聞かせている。それでもやはり年は取りたくないものだとつくづく思っている。

2022年4月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com