5585.2022年12月5日(月) 幼児教育の原点と意味とは?

 このところ幼児教育の場で、無責任で教育者としていかがかと思うような、幼児への愛情が感じられない残酷な事件が頻発している。車の中に幼児を残したまま鍵をかけて、放置したために子どもが亡くなる痛ましい事件が連続して発覚した。7月に福岡県中間市の保育園の送迎バス内で園児が放置され、熱中症で亡くなった。10月には静岡県牧之原市の認定こども園で3歳児が送迎バス内で5時間も放置され、車内通路で倒れているところが発見されたが、すでに亡くなっていた。そこへ今度は、静岡県裾野市の私立保育園で幼児に対する3人の女性保育士による意図的な両足をもって逆さまに吊るすような虐待が明るみに出され、3人は暴行罪で逮捕され、今日市は園長を犯人隠蔽の疑いで刑事告訴した。この事件はいろいろ複雑な事情があり、別の保育士のひとりが園長に事実を伝えたが、口外することを禁じられ、それを市が知ることになったが、長らく市が黙認していたことまで分かっている。その過程で、園長が3人の保育士に絶対口外禁止の誓約書まで書かせていたというおまけまでついていた。遅ればせながら裾野市では、市長が自らに処分を課すとともに、担当部長を更迭する。今日偶々前記の牧之原市のケースでもバスを運転していた前理事長らを静岡県警は書類送検した。

 この件について、専門家や有識者が事象の発生を未然に防止するために、監視カメラを設置することを強く訴えていたが、そういう問題ではないと思う。幼児たちを見守る関係者に注意力と愛情さえあれば防止出来ることである。カメラより大人の目で愛情を持って、しっかりなすべきことを行って異変がないかチェックすることがより大切であると思う。例え監視カメラを設置しても丁寧にずっと監視し続ける気持ちがなければ、異変に気が付かないだろうし、むしろ愛情をもって細かく見守る気持ちが異変を気づかせてくれると思う。

 特に今日のエンタメ番組でリモート参加していた某国立大教授で、大学内の保育園園長が園内にカメラを設置してそのような事件が発生するのを未然に防いだと話しておられたが、これは子どもに対する愛情の籠った見守り方ではないと思う。どうして、人の目を信用せずに、機械にすべて頼ることになってしまったのか。

 かつてサラリーマン時代に旧文部省教員海外派遣団事業に20年間携わり、21回派遣団にお供したことがある。その中で特にアメリカの小学校の学校開門、閉校時の先生方の子どもたちに対する優しい対応を見て、これが幼児教育の原点だと感じたことがある。それは、児童が登校した時に、先生たちが校門近くで生徒たちを待ち構えて、彼らが姿を見せるや先生に駆け寄り、先生は両手を広く開けて胸に抱きかかえるのだ。先生と生徒たちの会いたかったという愛情あふれる気持ちが表れ、先生はよほど子どもたちが好きなのだと実感させられたものである。下校時も同じようなパフォーマンスが見られる。そこには、先生と生徒たちの愛情と離れがたい気持ちがよく表れていた。

 本来幼児教育とは、物事を教えることより先生に子どもが好きだという子どもたちへの愛情と、子どもたちには先生に対する信頼と思慕の気持ちがあって、それらがお互いに通い合っている幼児教育の場が成り立っているのだと考えている。物事をなんでもかんでもIT技術や、計算で済ませるのではなく、教育の原点には、愛情が一番大切だということを教育関係者は思い知るべきであると思う。

2022年12月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5584.2022年12月4日(日) 戦争知らず戦争大好き人間が溢れる世の中

 先月30日午前、日本周辺の海域に中国の爆撃機2機と、ロシア軍機2機が飛んできたことがその機影から判明した。最近中国とロシアが競うように日本近海に飛来して恰も日本を威嚇するかの如き行動をしている。その後同日午後になって中国爆撃機2機とロシア爆撃機2機が編隊を組んで竹島上空に現れたという。更に4機は東シナ海、太平洋まで飛行したようだが、その途中で中国の戦闘機も加わったという。こうした威嚇飛行は、3年前に確認されてから5度目だというから好い加減にしろと言いたい。

 今年2月にロシアがウクライナに侵攻して以後、欧米のロシア非難は強まるばかりだが、争いごとが好きな中国はロシアを支援するばかりで、戦闘が激化することに対して肯定的な態度を取っている。欧米との軋轢が強まるにつれて、中ロ両国は接近し、軍事的連携を進めつつあるようだ。ロシア国内ではこのウクライナ戦争に対して、兵士らの家族や、遺族らの間からも反対の声が高まっているようだが、近視眼的なプーチン大統領は、彼らの前で「人はいつか死ぬ。問題はどう生きるかだ。あなたの息子は目的を果たした」と彼らの気持ちを考えることもなく、戦争賛美、戦死肯定論を説いているというから呆れるばかりである。

 戦争についてふっと思うことがある。これまでに映画やドキュメント番組、ニュースなどで戦争の現場写真などを見せられる機会が、少なからずあった。ただ、これは現場に居合わせて銃弾が飛び交う危険な、死と背中合わせの現場ではない。あくまで耳目で知るだけである。戦場というのは、類ない恐怖感を伴うものである。外地の戦争の現場を取材したジャーナリストらはともかくとして、日本人では77歳以下の戦後生まれ世代は、生の戦争体験がない。従って戦争の怖さは、言葉では知っていても目で見たり、感覚的な臨場感から身体全体でそれを知っているわけではない。

 翻って自分自身について言えば、僭越であるが、小学校入学の年に終戦となり、それ以前にしばしば米軍機来襲の都度、近くの防空壕に逃げ込んだり、焼夷弾の落ちる様子も見て身震いしたものだ。ベトナム戦争下に実戦現場でも銃を向けられ怖い経験をした。戒厳令下の地で軍隊に身柄を拘束されたこともある。身体に銃を突きつけられて体がゾクゾクした経験もある。生身で戦争を知っているつもりである。だから絶対に戦争は止めるべきだとの信念が強い。プーチンにしろ、習近平にしろ、戦後生まれで戦争を知らず、戦争の怖さを知らずに国家の軍事部門の最高職にいる。プーチンの如きは、いざとなれば核のボタンを押すぞと世界を恫喝し、まるでゲーム感覚である。日本の国会議員や防衛省幹部とて同じことが言える。彼らはほぼ全員戦争体験がない。机上の戦争論、防衛論を繰り返すだけである。それ故財政が厳しくなる中で過大な防衛予算を分捕ろうとしている。上記のように中ロの空軍機が姿を見せることに対して過剰反応し、来年度予算概算請求の中で敵基地攻撃能力を保有することで自民、公明両党が合意し、政府は国家安全保障政策の文書に盛り込まれることになった。国会議論もなしに、憲法にも触れる先制攻撃を許容しようというのだ。

 ♪戦争が終わって僕等は生まれた 戦争を知らずに僕等は育った~♪

 とうとう彼らが育って戦争を知らない大人たちばっかりになってしまった。

2022年12月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5583.2022年12月3日(土) 不便で使い難いキャッシュ・カード 

 日ごろより買い物はほとんど現金支払いである。だが、高額な支払いは安全上カードで支払っている。ところが、この数年カード決済で幾度となくトラブルが生じて、今のところ実害はないが、当惑している。そこで昨日カード会社宛に苦情を込めて実態を報告し、その解決策のアドバイスをお願いする手紙を送ったところである。

 トラブルとは、カードの有効期限は7月31日であるが、私の銀行口座から自動的にカード会社へ自動的に振り込まれるので、問題がない筈なのに翌8月1日に支払いが出来なかったケースである。これは明らかにカード会社のミスで、切り替えに僅かな時間的隙間が出来てしまったことによるようだ。他に、カードが何者かに利用されていることが察知されたので、カード会社が支払いを停止し、その後、カードを期限前であったが、安全上カード会社が新カードに切り替えた。ところがそれがまた支払いが出来なかった。昨年8月1日に病院で支払いに新カードを使用した際、支払いが出来なかった。この件につきカード会社側へコンプレインを申し出て、支払い不能の経緯と事情を説明したところ、カードを再発給してくれた。ところが、今年の8月1日にその新カードがまた機能不全に陥ってしまい、また支払いが出来なかった。

 これではカードはもう使えないなと思っていたところ、とんでもない些少の支払い額でまたまた新たにトラブってしまったのだ。何と地下鉄駅で改札口を出ようとしたところPASMOで引っかかってしまった。こんなことは初めてである。駅で尋ねてみるとPASMOの残金が少ないということだが、当然カード会社からPASMOへ送金されている筈が、そうではなく使用不能になっていたのである。これには驚いた。カード会社のカード自体が機能不全に陥ってしまったからである。どうしてこのような想定外のことが立て続けに起きるのだろうか。私の手元には、3枚はパンチしてあるが、今同じ有効期限のカードが4枚もある。これ自体少々異常だと思っている。これでは、今後カードの使用が出来ず、高額な支払いにも現金振り込みをせざるを得ない。それでは不便であるので、昨年カード会社に手紙で事情を説明したところ、社員からお詫びと説明をしてもらったが、会社側としては、顧客に迷惑をかけたこともあり、直ぐ謝罪をしたが、問題なのは、なぜこのような事故が度々繰り返されるのかということである。カード会社から果たしてどんな言い訳の内容を知らせてくるだろうか。

 さて、昨日在日ミクロネシア連邦大使館から、素晴らしい自然溢れる島嶼の国ミクロネシアらしい2023年版カレンダーを送っていただいた。封筒の表面に「新ミクロネシア大使館」と書かれていたので、一瞬首を傾げた。ネットで調べたところ目黒区の油面地蔵通り商店街辺りに来年移転するようだ。

 ミクロネシア連邦は、奇しくも来年私の誕生日にあたる11月3日に37回目の独立記念日を迎える。ジョン・フリッツ大使とは、拙著「南太平洋の剛腕投手」執筆に際して、森喜朗元首相のご紹介でお近づきになり、以後ご厚誼を賜っている。近年コロナ渦のために実施されないが、毎年独立日直前に日本との国交樹立記念日と合わせて、独立記念祝賀パーティをホテルニュー・オータニで開催し、ご招待に与っている。偶然にもこの会場も我々夫婦が結婚披露宴を行った場所である。ミクロネシアとは拙著主人公のススム・アイザワ大酋長との交流から親戚筋のジョン・フリッツ大使には、大変ご懇意にしていただいている。今8年前に発行した拙著の準備に使用した資料を整理しているので、近日中にまとめてお届けしたいと思っている。

2022年12月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5582.2022年12月2日(金) 再び「ドーハの奇跡」に日本中が興奮

 今朝起きると同時に、またも驚嘆するWCサッカー日本代表チームの2-1の逆転勝ちを知った。何せ勝った相手チームは、24位の日本に対して世界7位の強豪スペインである。戦前の予想は圧倒的に不利だった。テレビを観ていたファンも日本の逆転勝ちに興奮したようだ。日本時間の今朝4時にキックオフだったので、朝刊には間に合わない。サポーターは、朝から先日のドイツ戦の勝利を上回る感動と興奮でテレビ観戦していたようだ。通勤途上のサラリーマンは駅前で号外を受け取っていた。夕刊では1面トップに大きな見出しで「日本 決勝T進出―スペインに逆転2-1」と2枚の写真付きで取り上げている。流石にスペインの地元では、あまりにも信じられない敗戦に多くの国民がショックを受けたようだ。それはそうだろう。スペインは1回戦でコスタリカにサッカーらしからぬ7-0のスコアで圧勝した。にも拘わらず、そのコスタリカに敗れた日本を相手に、まさかの逆転負けである。

 ドーハには2匹目のどじょうがいたことになる。先日の世界11位のドイツ戦も予想外の同スコア2-1の逆転勝ちで、日本中が興奮の坩堝と化した。今日も興奮とともに2度目の「ドーハの奇跡」が現実となった。どうしてこう予想を覆すような番狂わせが起きるのだろうか。当事者らは勝つことを目標に適材適所の選手を試合の流れに応じて使い、日本チーム独自の作戦によって正面から堂々と戦った。やはり森保監督のチーム力の把握と試合分析、そして鋭い勘が勝負を決めたように思える。例えば、試合は劣勢だったが、勝負どころと捉えたのか、タイミングよく選手を入れ替え、後から投入された選手がここ一番の活躍をしてゴールを決めた出来過ぎの試合展開になった。

 これで日本はEグループの首位で決勝トーナメントへ駒を進めた。ベスト16である。あとひとつ勝てば念願のベスト8になれる。その相手とは前回大会で準優勝を飾った世界12位のクロアチアである。しかし、これまで強豪のドイツとスペインを破った隠れた日本の実力からすれば、勝てない相手とは思えない。監督の神通力を期待している。

 この歓喜の最中の午前中に小中陽太郎さんの奥様からお電話をいただいた。何と小中さんが昨晩ご自宅で倒れて頭部を打撲し、急遽救急車で大森日赤病院へ入院したという辛いお話だった。何日か前に、コロナ陽性になられたが、入院する病室の予約が取れず保健所の指示で自宅待機をしていたという。幸い入院することが出来たが、現在ほとんど会話が出来ない体調だそうだから、相当重症のようである。小中さんを知っている心当たりの知人には、早速メールでお知らせしたが、9月に米寿を迎えたご高齢でもあり、これから先が心配である。

 小中さんは私にとっては会社を辞めてからの人生の師匠のような方で、ちょうど20年前に日本ペンクラブ会員になったのも小中さんにご推薦いただいたおかげであり、私の出版記念会には毎度ご出席いただき、スピーチをしていただいた。比較的ご近所にお住まいのため、何事につけご相談してアドバイスをいただいた。お酒の場が好きでよくご一緒したものである。何とかご健康を回復され、その暁にはまたいろいろお話を伺いたいと思っている。

2022年12月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5581.2022年12月1日(木) 江沢民元国家主席死亡と流行語大賞「村神様」

 中国の江沢民元国家主席が昨日亡くなった。享年96歳は、今年9月に崩御されたエリザベス英女王と同年齢である。私と同じ寅年生まれでもある。

 安倍元首相のケースとは異なり、国葬ではなく習近平国家主席が主任委員となり追悼大会を行い、その追悼行事には外国政府の代表者は招かないと発表された。今や世界でもアメリカに次ぐ経済大国となった中国であるだけに、その経済発展を鄧小平から引き継ぎ、更に発展させた功績は大きい。江主席は、1997年に12年ぶりに国家主席としてアメリカを公式訪問し、翌98年には国家主席として初めて日本を公式訪問した。その際宮中晩餐会で当時の天皇・皇后両陛下の面前で歴史問題に言及したことが日本国内で物議を醸し、反発を呼んだ。江主席は反日的言動が多く、以後の日中間の交流にも支障を来たしていた。

 その後、胡錦涛国家主席にその座を譲ったが、背後で何かと発言力を持っていた。しかし、晩年は習近平国家主席の元で影響力は低下して行った。今中国はその胡錦涛氏から習近平国家主席へバトンが引き継がれ、国家主席として3期目の習近平氏は、盤石の体制を築いたように思える。ただ、水も漏らさぬ習体制と思われていたところへ、数日前からゼロコロナ政策に絡む反対デモが上海や北京を中心に各都市で起き、中には「習近平辞めろ!」の声が上がったり、地域によってはゼロコロナ政策が若干緩和されたことは意外だった。やはり、民主化完全抑圧ということはあり得ない。況してや人権や民主化を抑え込んでいる中国の現体制に対しては、普段声を上げないが、いざとなれば声を上げる可能性があることを示した。習近平とて、いつも絶対安泰とは言えない。

 さて、今年も今日から師走に入った。途端に急に冷え込み寒さが身に堪える。これからクリスマスをはじめ、いろいろ歳末の行事が行われることだろう。その中で、例年話題となっている年間流行語大賞に「村神様」が選ばれたという。言わずと知れたプロ野球、ヤクルト・スワローズの村上宗隆選手のことである。今年度史上最年少で3冠王を獲得し、ヤクルトのセ・リーグ優勝に貢献し、最優秀選手(MVP)にも選出された。その活躍の中でも、シーズン最終打席で日本人選手として56本目の年間最多ホームランを放ち、初めて王貞治選手の55本の記録を破ったことである。まさに神がかりの活躍ぶりだった。来季一層の活躍が期待される。

 今年野球界から流行語大賞が選ばれたが、実は意外にも昨年もプロ野球界から大谷翔平選手の「リアル二刀流」と「ショータイム」が選出されていた。今年は他にも候補として、「キーウ(ウクライナの首都)」「きつねダンス(ファイターズの応援女子ダンサーの踊り)」「国葬儀」「宗教二世」などが挙がっていた。今年もまだ1か月が残されており今後どんなヒット用語が出てくるか分からない。サッカーWCの「ドーハの歓喜」や「長友のブラボー」は選出に間に合わなかったという。今年はまだ1か月が残されている。もう少し遅く選出しても良かったのではないかと思う。

2022年12月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5580.2022年11月30日(水) 健康上の問題点と今後の健康管理

 1か月半ぶりに東京医療センター膠原病内科で、これまでと同じように今日も血液検査によるCRPとHbA1cの数値を参考に、担当医師と率直にお話をした。前者は0.35、後者は5.9と前回よりは若干数値は上がっているが、全般的に落ち着いてきているとの診断だった。現在両手指がやや硬直化した感じで思うように曲げられないのが悩みである。これを医師は高齢者特有の変形性関節症と仰り良くなる可能性は低いと診断されてから、毎日時間があれば指の屈伸を繰り返してリハビリに努めているつもりだが、それほど良くはならない。年齢を考えて日ごろから、健康維持には食事面などで随分気を遣っているつもりだが、年老いて来るとやはり思うようにならない一面がある。先日慶応病院から人間ドック検査で指摘された2つの留意事項の内、脈波が高い(PWV高値)とのコメントについては、やはり先日別のクリニックで検査してもらったレポートを添えて同病院に報告した。医療センターで診察の後、かかりつけの松本整形外科医院へ寄って松本医師に報告した。松本医師には日ごろから随分気を遣っていただき、指の屈伸について事細かに指導していただいた。変形性関節症もそうだが、けんしょう炎の疑いも濃いと仰っておられた。

 結論的には、右の血管は正常値だが、左がやや硬く末梢動脈疾患の疑いがあるということで、動脈硬化の恐れがあるということである。一昨年9月に左下肢静脈瘤手術を済ませて、血管の詰まり具合は治ったものと信じていたが、またぶり返したのだろうか。来年8月に慶応病院で人間ドック受診の際、担当医師とこの点について今後どう対処するかについて相談することになった。この点は先日電話でお話しした時、慶応病院も了解してくれていた。

 やはり年齢を重ねるということは、身体が老化現象を起こすことでもあり、充分な健康管理が欠かせない。特に近年身体の衰えを少なからず実感として感じている。身体がけだるいと感じることは、いつものことであるが、椅子から立ち上がる時に、すっと立てずに椅子の両肘部分を押しながら「よいしょ!」と言って立つ。夜間の排尿も毎晩2回が当たり前になってしまったが、時には3度も起きることがある。身体は段々硬くなり、両足を伸ばして屈伸することがかなりきつくなった。身体が硬直化しつつある証だと思い、少しでも硬直化の進行にブレーキをかけるために極力身体を全身運動で動かすようにしている。幸い近くに駒沢公園があり、ウォーキングするには絶好の環境に恵まれている。単にウォーキングを続けるのではなく、全身運動と両手指のリハビリを交えながら、これからも両手と両足を高く上げ、工夫した歩き方でウォーキングを続けていきたいと思っている。

 ところで、私は一般人であるから、自分の健康には自らが責任をもって管理することが当然で、事実その通り不完全ながらも実行している。ところが、芸能タレントなんかは、仕事で身体を痛めつけられることがある。時には企画の中で無謀を強いられ、自らの意思とは別に危険な目に晒されることがある。最近こんなことがあった。1週間ほど前にお笑いタレントの松本伊代さんが、「オオカミ少年」というTBSバラエティ番組の企画で、落とし穴へ落とされ、腰椎圧迫骨折とやらで3か月の重傷を負ったという。また、かつてフジテレビのアナウンサーだった菊間千乃さんが、避難器具の体験リポートでビル5階から落ち、生死の境を彷徨ってTV界に恐怖感を与えた事件があった。健康体を敢えて危険な目に遭わせてその臨場感をPRするような健康とは的外れの企画である。健康や生命は唯一のものである。謙虚に健康を保ち、危険な目に遭うようなことはしっかりチェックして、避けられるようなことは極力避けるべきであると思う。

2022年11月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5579.2022年11月29日(火) 増える防衛費を止められないのか。

 日本国憲法第9条条文に、「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。第2項、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」と書かれている。

 実は今政府内で来年度以降5年間の防衛関係費の予算について検討が進められているようだ。財政逼迫、そのうえすでに国の借金1,100兆円を抱えているにも拘らず、防衛費には5年後に国内総生産(GDP)の2%の支出を想定している。その額は実に概算約11兆円だというから驚く。防衛費の決定と、防衛費に対する考え方において自民党を中心とする国会議員の間では、憲法違反を行っていることにはまったく無頓着である。

 第9条第2項で陸海空軍を所持しないと明確に記されているにも拘らず、日本は警察予備隊、保安隊と続くトレース上を軍備装備の現自衛隊となって大きくなっている。これは憲法違反に当たることは明白である。確かに災害出動などで自衛隊の活動は、被災者を救い、国民からも高く評価されている。国民からの評価に甘えていつの間にかなし崩し的に自衛隊は必要だとの声を定着させようとしている。しかし、これは話の筋が違うのではないか。国土の災害、人災に対して救済支援が必要とするなら、これは正面からこの問題に取り組み、国防・災害対策部門を設置すべきではないか。

 日本の政治家の問題点を上げればきりがないが、その最大のものは、正面から問題に当たり解決しようとするのではなく、別のルートから、例えそれば法律に触れようとも押し通そうとすることである。そして既成事実を積み重ねることである。更に、例え反対があろうとも必要と思えば国会で論戦することもなく、政府内で審議にかけて法案を強引に実施しようとすることである。そこには、決められた法やルールを順守しようという真摯な気持ちが薄く、内々に隠れて事を進めてしまおうとの狡い考えがある。

 現在日本の防衛費は世界でも8番目に多い。1987年にひとつの壁と見られていたGDP1%の防衛費を達成した途端に防衛費増額には歯止めがかからなくなった。以後時によっては、下がることもあるが、全体的にほぼ上昇傾向に向かい、近年は7年連続で過去最大の防衛費支出となっている。仮に日本の防衛費がGDPの2%になったらアメリカ、中国に次ぐ世界でも第3位の防衛大国になる。これが、憲法で武器を永久に放棄し、軍隊は保持しないと固く誓った国のありようであろうか。例え防衛費増額を決めたとしたら、その予算措置、手当はどう講ずるのか。国の財政は年々厳しく、憲法違反である防衛費を一気に増やす訳にはいかない。これ以上国民に負担を求めるような増税は出来ない。更に防衛費以外にも優先的に考えられなければならない必要経費がもっとたくさんある。

 一番問題なのは、政治家が優先順位を曲げてまでも強引に自らの野望を押し通そうとすることである。そして、その手口で財源の厳しい中で憲法違反の武器、弾薬を増やすために防衛費を増額することである。彼らは、近年の中国の領海進出により、国防上の危険が迫っていると無暗に主張するが、だからと言って中国と事を構えることに一直線というのはいかがなものだろうか。その前にやるべきことを毅然としてルールに則って行うことと、法律に違反するようなことは絶対避けるべきである。こうしている間にも人目に付かないところで、こっそり背反的な行為を行っている政治家には、最早打つ手がないものだろうか。

2022年11月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5578.2022年11月28日(月) 中国国内に反抗ののろしが上がったか?

 ほぼ30年ぶりの再会だった。長らく参議院議員を辞められた水落敏栄・日本遺族会会長を改築された九段会館に訪ねた。水落氏は去る7月まで参議院議員を3期18年も務められた。現在は遺族会会長として主に太平洋戦争戦没者の遺族支援活動に携わっておられる。議員時代は文部科学副大臣を2年間勤めて甲子園で夏の高校野球開会式で始球式を務められ、またリオ・パラリンピックでも役員として開会式に出席されたことがある。約20年間マリアナ諸島の遺骨収集業務でご一緒したので、本部を設置したサイパンのホテルで毎日顔を合わせたものだ。お互いにやりがいがあり、仕事自体も楽しかったと遺骨収集事業の懐旧談で時をつぶした。時の経過と時代の変化もあり、もうああいう崇高な仕事には携われないなぁというのが懐かしさでもあり、寂しさでもある。これからは、もう少しお会いする機会があるかも知れない。

 さて、中国政府の厳しいゼロコロナ政策により、自宅に閉じ込められた国民から不満が出ていたが、今まで共産党と政府に対して不満を言えなかった人々が、ついに声を出して抗議活動を始めた。共産党1党独裁政権の中国では、近年政府に対する不満や抗議がぶつけられることはほとんどなかった。それが、去る24日新疆ウィグル自治区のウルムチ市で火災が起きて10人が犠牲になったのをきっかけに、昨27日には上海市内のウルムチ通りに多くの人が集まって習総書記の辞任を求める動画が出回ったり、習近平総書記が学んだ北京の精華大学では言論論統制への反発から「今声を上げなければ生涯後悔する」と訴える動画が拡散したようだ。今後地方都市へ拡散していく可能性がある。

 それにしても近年の中国では、党並びに政府批判は珍しいことである。これまで若い学生らから一言も政府への抗議なぞ発せられたことがない。その点で官憲当局も油断していた可能性はある。中国ではいかに政治的、経済的に追い詰められた状態でも、学生らは政府に対して抗議ひとつ行わないのはなぜか、共産党独裁国家主義の本質だけを学び、それに洗脳されて多くの学生たちが、独裁主義を受け入れてしまったために、敢えて他のイデオロギーに基づく国家形態のありように目が向かなかったのではないかと考えていた。その洗脳された学生たちがこれまで声を発しなかったことが、党指導部を思い上がらせ、党の思うままに国家を指導することになった。

 抗議運動が新疆ウィグル自治区から発生したことに問題とその原点があると思う。かねてより欧米諸国より同自治区の人権と民主化弾圧に対して中国政府へ厳しい非難と抗議が寄せられていた。ロイター通信が配信した一部の映像には、中国国歌の一節が書かれたプラカードが掲げられていたという。それは「立ち上がれ!奴隷になりたくない人々よ~」という政府に対して立ち上がれと呼び掛けている国歌とは、皮肉である。

 ともかく中国政府の人権抑圧政策の下で中国国民はひたすら我慢を強いられながら耐え忍んできた。反政府的言動はタブーだった。だが、国歌には矛盾する言葉が散りばめられている。国家が求めていた「耐える」から、国民が「正しく戦う」へスイッチしたと思いたい。これがどの程度のスケールになるか分からないが、中国の中にも黙りきって抵抗しない人が立ち上がり、戦う人となって公に顔を見せるようになってきた。これが中国民主化のひとつのきっかけになって欲しいものである。

2022年11月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5577.2022年11月27日(日) ツタンカーメン王墓発見以来100年が経った。

 昨日11月26日は、22日の「好い夫婦の日」と同じように語呂合わせで「好い風呂の日」というそうだが、世界史的にも価値の高い「ツタンカーメン王墓」が、イギリス人考古学者ハワード・カーターによって発見されてからちょうど100年になった記念すべき1日でもあった。昨晩テレビ朝日でも発見以来100年に因んでツタンカーメンについて、「世界ふしぎ発見!」でもかなり分かりやすく紹介していたが、素人にも十分理解出来るものだった。ちょうど月刊誌‘NATIONAL GEOGRAPHIC’11月号に62 頁に亘って特集が組まれていて、それが素晴らしい貴重な写真をふんだんに掲載している。これまでにギザのピラミッドやサッカラのステップ・ピラミッド、国立博物館、ルクソール(テーベ)のカルナック神殿、ハトシェプスト女王葬祭殿、王家の谷などを見学して自分なりにエジプト古代文明の神髄に何度か触れたことがある。ナショグラ誌の写真をつくづく眺めていると、かつて訪れたそれらの遺跡を感慨深く思い出している。

 それにしてもツタンカーメン王は僅か19歳で亡くなり、エジプト文化への貢献もそれほど伝えられてはいないにも拘らず、後世の人々からこれほど多く注目と関心を持たれるに至ったのは、若き王にまつわる王墓の発見とともに、多くの宝である当時の歴史的遺産が発見されたからである。

 ところで、このナショグラ誌には、別の話題も乗っていた。エジプトの首都カイロの45㎞東方の砂漠の中に、約600万人規模の新首都が建設されつつあるということである。カイロ市内の交通渋滞に、この際思い切って新首都建設を計画したようだ。移転にかかる費用も莫大なもので、約8兆7千億円にもなるという。意外だったのは、これまでエジプトの首都移転、つまり遷都は度々行われ、今度が5千年間に実に26回目という。エジプトの遷都の歴史も学んでみると興味深そうだ。

 さて、今日は午後からゼミの仲間がチェリストとして活動しているアマチュア・オーケストラの定期演奏会を浅草公会堂で鑑賞した。毎年2度定期演奏会を行っていたが、最近はコロナ渦の影響でしばらく休んでいて今年1月から復活した。今日もゼミの仲間と楽しみにしていたところ、一昨日になってそのチェリストの当人から、コロナ陽性になり演奏出来なくなったと残念な知らせを受けた。毎週のように練習を積み重ねて晴れの本番2日前になって、この悲運は悔やんでも悔やみきれないだろう。主役不在となっては、無理してでも生のクラシックを聴きたいと思っていた仲間も来なくなり、今日は僅か3人だった。

 それでも演奏されたクラシック曲は、ニコライの♪ウィンザーの陽気な女房たち♪、ベートーヴェンの♪交響曲第2番♪、そしてブラームスの♪交響曲第1番♪だった。部分的に聞いた箇所があるが、完全に知っているわけではないが、ブラームスのアンコール曲♪ハンガリアン舞曲5番♪を合わせて約2時間クラシックを堪能することが出来た。

 ところで、今日は大相撲九州場所千秋楽でもあった。珍しく3力士の三つ巴優勝決定戦となった。28年ぶりだそうで、結局平幕・阿炎の初優勝が決まったが、3場所連続で平幕力士が優勝した。また、大関陥落と大関復帰不能があり、来場所は1横綱、1大関になってしまう。これだとまた平幕優勝の可能性がある。まさに戦国時代の幕開けであろうか。

 もうひとつ、スポーツの話題では、WCで日本代表チームがコスタリカに0-1で負けてしまった。試合前までは1回戦でドイツを破った勢いと熱気で日本中が熱くなっていたが、明日から少しトーンダウンするだろうか。残りの試合は強敵スペインであるだけに、決勝トーナメント進出の可能性に不安が出てきた。

2022年11月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5576.2022年11月26日(土) プーチン・ロシアの身勝手さ

 今年2月にロシア軍がウクライナへ侵攻して以来、局地的戦闘状態が続き、一進一退を繰り返す中で、ロシアがウクライナのエネルギーなどインフラ施設を主な標的に攻撃を続けて、ウクライナでは停電、断水、ガス供給停止など国民の生活面に大きな影響が表れている。すでに雪が降り始め、極寒が予想されるウクライナ各地では、厳しい寒さをいかに乗り切っていくかが目の前の大きなハードルである。

 一方ロシアでは、徴用された一般兵士が十分訓練も受けないまま戦場へ送られ、多くの犠牲者が出ている。ロシアの兵役の過酷さは、例えようもないほどで、十分な休息も与えず酷使され、食事も満足に与えられないまま厳しい冬の寒さの中を上官の命令一つで最前線勤務をさせられている。最近漏れ聞こえてくるロシア軍内部の非人間的な兵役規律は、米原万里著「ロシアは今日も荒れ模様」に随分露骨に描かれている。酒好きのロシア人は、酒さえあれば食事も要らないというほど酒に溺れがちとなる。ウォッカさえ飲めば、上司の命令一つで大した装備もなく前線へ駆り出され、戦わされていると言われている。ロシア軍では無駄に命を落としている兵士が多い。内部規律やモラルも酷いらしく、最近ロシア人捕虜と交換で解放されたウクライナ軍女性兵士に対して、頭髪を剃り上げたり、男性の前で全裸にさせる性的虐待を加えたとも言われている。

 ロシア軍は、対ウクライナ戦争ですでに多くの犠牲者を生んでいるようだが、昨25日どういう意図か分からないが、プーチン大統領がモスクワ郊外の公邸で、招集兵の母親らと面会した。しかし、彼らのほとんどは与党のメンバーや、愛国主義的活動を行っている人が多く、面会自体が政府の演出によるPRだったのではないかと言われている。プーチン大統領は「痛みを共有していることを知ってほしい」と都合の好いことばかり言い、ロシア軍に多数の死傷者が出ている現状に理解を示してほしいと訴えた。その上で多くの犠牲者が出ているのは、ウクライナの責任であり、自分たちは目標を達成しなければならないとの決意を述べた。随分身勝手な話である。残念ながら、心から息子たちの身を案じている軍人の母親ら肉親の声は、ロシアでは届きにくい。

 ついては、話題を変えて今年のプロ野球の最優秀選手(MVP)について考えてみよう。昨日日本プロ野球機構(NPB)が今シーズンの最優秀選手として選出したのは、セ・リーグではヤクルトの村上宗隆選手、パ・リーグではオリックスの山本由伸投手だった。予想通りである。ただ、驚くのは、2人とも2年連続で選出されたことである。確かに2人とも他の選手の追随を許さないほどの活躍ぶりだったが、他の選手が少々情けないのではないかと思う。競争の激しい筈のプロ野球界で2つのリーグでそれぞれの年間最優秀選手が、2年続けて同じ選手だったというのはどうも素直には納得し兼ねる。2人ともまだ若いので、これからも同じ栄誉を手にすることがあろうかと思うと同時に、他に傑出した選手が現れないものだろうか。もし新たに若い秀でた選手が現れないようだと、プロ野球界の将来もやや暗いのではないかと懸念する。毎年意気盛んな若手が数多く入ってくるプロ野球界であるが、同じ選手にいつまでもタイトルを独占されているようでは、次第にプロ野球界も沈滞し、人気もサッカーや、他のスポーツに追い越されてしまうだろう。

2022年11月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com