5615.2023年1月4日(水) 小池都知事の早とちり?、無節操?

 昨年岸田政権が国会で審議することもなく、況してや国民に説明することもなく防衛費を一挙に増額することを一方的に決め、あまつさえその財源を増税と復興支援金の横流しに頼るとの決断はあまりにも横暴で腹が立った。メディアはこの横暴な行為を指摘はしたが、追及せず、野党も反対の声を上げただけで徹底的に政府自民党を追い詰めるということはしなかった。もうその話は済んだと言わんばかりに、いずれ政府の決めた通り実行されるのだろう。日本は平和だとプラス面だけを主張しているが、それと同時に政治をわがもの顔に扱い、国民のことは一切考えていないことは明らかである。

 今日のニュースで初めて知ったことだが、小池百合子東京都知事もこれと似たようなやり方で重要なことを決めている。政府の戦争への近道を辿るような決済とは異なり、都民、否国民にとっても大変大事なことで検討すべき課題ではあるが、その決め方は成すべきことをやらずに支出だけを決める人気取り政策があまりにも都民を舐めたやり方であることである。そこには民主主義の欠片も見られない。

 その大事なこととは、少子化問題の取り組みとして、小池知事は唐突に0歳から18歳の子どもに毎月5千円程度の給付を行うと述べたのである。この話はこれまで東京都の月刊広報紙「広報・東京都」にも記載されたことはなく、都民としては初耳であり、今日都庁職員への新年の挨拶の中で唐突に述べられ、テレビ・ニュースでも伝えられた。しかし、「チルドレン・ファースト」とか、進む少子化を拙速に「現状は一刻の猶予も許されない。都が先駆ける」と述べたうえで、「望む人誰もが子どもを産み育てることが出来る社会を目指す」と大衆受けするような発言をして、前記の通り給付金をばらまくことを前提にしてその資金は一体どこから出すのか。やらんとすることは大事なテーマであり理解出来る。ただ、物事にはやるべき順番があるのではないか。1、2を欠いて3、4から始めるなどということは、都民の税金を当てにすることになる以上許されることではない。言葉だけ先行し、財源問題は後回しなのである。大体この問題をこれまで都議会で議論したことがあったのだろうか。政府の防衛費の支出のやり方と同じではないか。都民の了解はまだ得ておらず、結論先にありきではないだろうか。どのくらいの予算が必要なのかの話はまったく聞かれない。恰も小池銀行に貯められた財源から自由に引き出し支出するような安易な考えしか想像出来ない。

 小池知事は、民主主義のルールがよく分かっていないようだ。一番大事なことを都民に話さず、突然公的にぶちまけ、実施へまっしぐらに突進するタイプである。これは、今の北朝鮮の金正恩総書記の行動パターンと相似している。国連憲章を無視しても派手にミサイルを打ち上げ北朝鮮が自らの軍事力に自信を深めている一方で、その資金の出どころは国民には一切秘密である。しかし、脆弱な経済状況の下で、国民は無視され続け貧しい暮らしの中で、疲弊し切っている。

 小池知事は自分好みのパフォーマンスに溺れる傾向があるが、もう少し地道に民主主義の基礎を学んで、派手なプレイやかつて問題になった偽装留学成績などは慎んで欲しいと思う。これから小池イズムがどう公式に報告され、議論されるか注視したいと思っている。

2023年1月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5614.2023年1月3日(火) 箱根駅伝駒大優勝とウクライナ戦争終結願望

 横浜に住んでいる次男家族4人が久しぶりにやってきた。孫は6年生の男児に、3年生の女児だ。2人とも元気が良いので家の中が明るくなる。男の子は、横浜ラグビースクールで休日は勉強どころでなく、ラグビーに夢中である。身長が172cmもあるので、小学生にしては大きい。女の子は、フラダンスを習っているがなかなかハキハキしているので、一緒にいるだけでも賑やかで楽しい。2人ともこのまま素直に育って欲しいと思っている。

 今日駒沢大学が第99回箱根駅伝で2年ぶりの優勝を遂げたが、史上5校目の3冠達成の偉業となった。かなりの時間、TV実況中継を観ていたが、スタート地点の箱根からゴールの読売新聞社前まで大体知ったルートで、周囲の環境を懐かしく思いながらレースを楽しんだ。この箱根駅伝は、9日に行われる大学ラグビー決勝戦と同じように、近年大学スポーツが今一つ人気の面でパッとしない中で、多くのファンに愛されている大学スポーツのひとつであると思う。今年は大きな番狂わせなどがなく、晴れ上がった太陽の下に多くの沿道ファンにも温かく迎えられ、印象に残るレースだったと思う。強いて挙げれば、2位に入った中央大学がかつての名門の名を復活させたようだ。近年はあまりパッとした成績を残していないが、かつては毎年のように優勝争いを演じていた。古豪復活となったようだ。この活躍を機に来年以降の活躍が期待される。

 来年は1920年に「東京箱根間往復大学駅伝競走」として第1回大会がスタートしてから、ちょうど100回目の記念すべき大会になる。大会は、関東学生陸上競技連盟が主催するため、原則的に関東以外の大学が参加することは出来ない。それが来年は、100回記念として例年とは異なり、関東の大学ばかりではなく、全国の大学に門戸を開いて予選会に参加できることにした。真の大学駅伝日本一を決定する大会となる。今から楽しみである。

 さて、新年早々嫌なこともある。戦火が一向に収まらないウクライナでロシア国防省は、一進一退の攻防が続いていたウクライナ東部で、ウクライナ軍の攻撃を受けたロシア軍の軍人が63人も死亡したと発表した。攻撃はアメリカが供与したと見られる高機動ロケット砲システムによるもので、ロシア国防省が名誉とも思えない、一度に多数の自国兵士の人的被害が出たと公表すること自体異例と見られている。ウクライナやロシアの独立系メディアは、実際はもっと多くの犠牲者が生まれたのではないかと推測しているが、ここへきてロシア軍の旗色が悪くなっていることを象徴する犠牲者の公表である。すでにロシアは兵士の徴用を発表しているが、これだけ犠牲者が増え、国際世論がロシアに対して厳しくなっているのに、ロシアが和平交渉への姿勢を示そうとしないことが理解出来ない。ロシアの攻撃に対して、ウクライナのゼレンスキー大統領は、徹底抗戦を主張している。

 こんな中でロシア国内でも厳しい見方をする専門家がいる。国際政治学者のドミトリー・トレーニン氏は、「今起きていることは第1次世界大戦に匹敵する戦争だ。仮にロシアが敗北すればすべてが失われる」。また、パリ育ちの歴史学者でロシア研究の第一人者のエレーヌ・カレールダンコース氏は、かつて旧ソ連邦の崩壊を予見したが、現在の状況について「プーチン政権の終わりの始まり」と率直に述べている。

 どんな結果になるにせよ、極力早く戦争を終結させて欲しいものである。ただし、その場合はプーチン大統領には、今後一切の権力を付与しないとの条件を付けて欲しい。

2023年1月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5613.2023年1月2日(月) 穏やかな正月に今年の目標を考える。

 昨年末から元旦まで3日間に新型コロナウィルスの新規感染者がやや減少し始めた。政府が年末から行動制限の自由に言及したので、タガが緩んで再び拡大するのではないかと懸念していたところだった。

 皇居ではコロナ渦のために休止となっていた一般参賀が3年ぶりに行われ、天皇が挨拶されたのをはじめ皇后、上皇、上皇后ら皇族方が揃って、皇居の長和殿ベランダから集まった国民に手を振られていた。集まった人々は事前に抽選で選ばれ、今日も1回の皇族方の登場の都度、入場者を1,500名以内に制限したようで、比較的混雑したという印象ではなかった。思えば、1954年の一般参賀では二重橋付近で押し合いへし合いの挙句に多くの人々が押し倒され、17名が亡くなられた悲惨な事件があった。その点では今日は随分すっきりしていたと思う。

 このところ寒さは厳しいが、天候は晴れ間続きで気持ちが晴れるが、湿度が低く乾燥して各地で火災が発生している。今日も近所をウォーキングしながら正月模様を探して見たが、これという特徴的なものは見られなかった。駒沢公園では陸上競技場でお正月恒例の全国高校サッカー3回戦が行われていた。ちょうどウィンター・スポーツも佳境に入っている。国立競技場では全国大学ラグビー選手権の準決勝が行われ、同時にお正月の恒例行事である関東大学対抗箱根駅伝が今日と明日の2日間に行われる。

 箱根駅伝の出場校の顔ぶれを見ても以前とは大分変わっている。かつては、中央、日大、早稲田、東京教育大(現筑波大)、順天堂大などが常連校だったが、その後駅伝新興の大東文化大、山梨学院大が出て、神奈川大や東洋大が進出してきた。近年は青山学院大、駒沢大、東海大辺りが優勝争いを演じている。今日も今年大学3冠を目指す駒沢大が往路1位で、2位は久しぶりに中央大、そして3位は昨年の覇者青山学院大学だった。明日復路の結果で勝負は決まる。かつては、毎年正月3日に鵠沼の実家へ国道1号線上を車で向かう途中で、復路を走って来る各大学の選手たちとすれ違い、生で駅伝を見る機会がしばしばあった。これも正月の風物詩だなぁと感じたものである。

 今日は風もなく小春日和で穏やかなお正月の1日となった。最近は健康管理に人一倍注意しているが、それでも年々身体のどこかに異常が見られることが増えてきた。今年も従来と同じように毎日血圧、脈拍、体温、体重を計測して毎月統計表を作成し異変を見つけたり、自身で身体に異常を感じたら即刻医師に相談するつもりである。今の所特別に気になる点はない。

 そして今年中には今取り掛かっているドキュメントを仕上げたいと考えている。これは自分自身のドキュメントではなく、世に知られた故人のプライバシーに関するドキュメントのため、いい加減な気持ちで執筆することは出来ない。また、取り上げた人たちのご遺族と名誉棄損とか、プライバシーの侵害などでトラブルを起こしたくないので、充分な配慮が必要であると思っている。市販本としては最後の作品、つまり遺作にするつもりなので、悔いのない作品に仕上げたいと心に期している。

2023年1月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5612.2023年1月1日(日) 新年に思う。読み書きしなくなった現代人

 令和5年の新しい年を迎えた。大晦日の昨晩は、NHKテレビで恒例の「紅白歌合戦」を観て、その後の「ゆく年くる年」で各地の除夜の鐘の後床に就いた。それにしても巷間言われるように近年の「紅白歌合戦」はどうしてこうもつまらない歌番組になってしまったのだろうかというのが、率直な疑問である。特に高齢者にはまったく興味がない若い歌手が、ダンスを交えて歌うパターンが面白くない。これは各年齢層による好みの違いだけではなく、現在の番組制作者の若者への迎合、空気感の鈍さと研究心の欠如によるものだと思う。これでは年配者はいずれこの伝統ある番組を観なくなってしまうだろう。終戦まもなくして田舎でラジオにかじりついて聞いていたころは、歌の上手な歌手、人気のある歌手、その年にヒット曲を出した歌手が揃って出演したものであるが、今や一世を風靡した歌手の出演は数少なくなった。代わりに歌は上手くなくても若者に人気のある歌手や、力のあるプロダクションが強引に押し込んだ歌手、服装、化粧や顔が派手な歌手、歌唱力には首を傾げるがダンスが上手い歌手などが出演している。時代の流行もあってか、五木ひろし、細川たかし、森進一、小林幸子のような演歌歌手はほとんど姿を消している。こうして昭和の時代がだんだん忘れられていく。テレビがない時代に育ち、ラジオと懐メロに浸って育った世代の楽しみが、今後少しずつ姿を消すということだろうか。これから「紅白歌合戦」は、どんな路線を辿っていくのだろうか。

 新年に当たって相応しくないと思うが、もうひとつ寂しい話題に触れたい。以前から度々話題になっていることだが、新聞購読者の数が激減していることである。これは書籍の新規出版数が大分減っていることとも相関関係があると思う。若者が書物を読まなくなった傾向が顕著になったことである。

 昨年9月に関西大学がネットジャーナリズム論受講者にアンケート調査をしたところ、大学生で紙の新聞を週3回以上読んでいる学生は、僅か3%だったという。大学生にしてこの数字である。これは極端な例かも知れないが、日本新聞協会が最近公表したデータによると2000年には一般紙の総発行部数は、約4千8百万部あったが、その後年々減少し、昨22年には2千8百万部にまで落ち込んだ。最近5年間に毎年約2百万部も減少している。この最大の原因として考えられるのは、ネットの普及であり、紙の新聞や本を読む人が少なくなったことが挙げられる。ネットの普及は新聞の大きな収入源である広告量の減少にも影響している。商品の宣伝にメーカーなどが頼っていた新聞、雑誌の広告より、ネットの方が安価で効果的と見られることから、新聞はネットに広告を奪われている。元旦の朝日新聞本紙は、テレビ・ラジオ欄の22頁を別にして36頁であるが、その内16頁が全面広告で埋められ、中でも集英社、小学館、講談社、岩波書店が4頁を占め、また、その他にも文芸春秋、新潮社、光文社、自社朝日などの3段広告など傷を舐めあうような互助サポートもあり、全紙のほぼ半分以上が広告紙面である。実際ネットによる効果が大きいようで、今春以降皇室でもSNSを含むネット発信を強化して、皇室への理解を深めてもらう考えのようだ。ヨーロッパの王室は、SNSによる発信を早くからスタートさせており、特にイギリス王室は、2007年にすでにユーチューブ、09年にツィッター、10年にフェイスブック、13年にインスタグラムを開始して、王室の活動やメッセージを国民に発信している。

 一般的にネットの利用・発展が、新聞購読者の減少や若者の読書量の低下に直結するわけではないが、ひとつの兆候として、ネット、スマホに走るあまり本を読まなくなる傾向があることは間違いないと思う。本を読まなくなることは、文章力も衰えさせ、手紙も書かなくなる。

 元旦に際してたくさんの年賀状をいただいたが、当然ながら高齢者である故若い人からのものは少ないし、普段から若者から手紙をいただくこともほとんどなくなった。文部科学省もよほど国語教育の充実を考えないと、遠からず日本語で文章を書ける人がいなくなってしまうのではないかと心配している。

 新年のスタートに当たり、そんなことを漠然と考えた。

2023年1月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5611.2022年12月31日(土) 今年最後の印象深いテレビ・ドキュメント

 いよいよ大晦日を迎えた。つい樋口一葉の「大つごもり」の寂しい情景を想い出す。大掃除をまだ終えてなかったので、噴射器とタオルで我が家の10枚の部屋のガラス戸と玄関扉を1年ぶりに磨いてさっぱりした。

 大晦日を迎えてしみじみ1年を振り返ってみると妙に昔の古い記憶が懐かしく思い出されてくる。若いころは大晦日に海外で過ごすことが比較的多かった。特に印象に残っているのは、今から55年前1967年の大晦日には、エジプトのカイロからスエズ運河の街へ向けて列車で向かったが、車内検札でエジプトの入国ビザは持っていても、スエズ市滞在許可証を持っていないとの理由で終着スエズ駅に到着と同時に警察官に身柄を拘束され、駅近くの安宿風仮収容施設に拘束された衝撃的な事件があった。その後一時収容施設を脱走したり、他にもいろいろ奇々怪々な事件に巻き込まれながらも窮地に一生を得たことがあった。若気の至りかも知れないが、若かったからこそ味わえた危険な臨場感で、それは今日まで私には活きている。

 昨晩NHKで1時間20分に亘って放映された「映像の世紀」拡大スペシャル版「ロックが壊した冷戦の壁」を興味深く鑑賞した。導入部はビートルズに始まり、その後東ドイツの女性シンガー、ニナ・ハーゲンからアメリカのロックシンガー、ルー・リードを通してデヴィッド・ボウイに至るミュージック界の流れと変転激しい時代の移り変わりを、その時代の政治の動きを通してドイツ・ベルリンの壁崩壊までのショート・ヒストリーを見せてくれた。東ドイツ出身のメルケル前首相の若いころも紹介された。ニナ・ハーゲンやルー・リードとも関係が出来て、メルケル氏は首相退任式で音楽隊に望んで演奏してもらった曲目が、首相としては前例のない彼らのヒット曲♪カラーフィルムを忘れた♪だったことから周囲では呆れられたようだが、それくらいメルケル氏にとってもベルリンの壁崩壊前後は印象的だったのだろう。ロックが時代の流れを加速させたということだろう。

 話の中心はベルリンの壁だったが、壁崩壊以前に何度か東ベルリンを訪れたことがある。その他にも東西対立時代の1983年には東ドイツのカール・マルクスシュタット(現ケムニッツ)に滞在して東ドイツの秘密警察シュタージから監視されながら学校訪問をしたこともあり、テレビの内幕がかなり想像出来た。また、チェコスロバキアが1968年8月にソ連軍戦車の突然の侵入により、多数の市民が犠牲になった。その後1度は潰えた「プラハの春」が、詩人ハヴェルらの力強い行動によりシュタージに身柄を拘束されたり、行動を監視されながらも反ソ的行動に出て、ベルリンの壁崩壊とソ連崩壊により反ソ連国家として独り立ちした経緯は、私自身の旅行体験も思い出し,身をつまらせながらも納得して観ていた。

 実は、「プラハの春」事件が勃発した1968年チェコスロバキア・プラハ市内のカレル大学に留学する準備を進めていたところ、事件発生のためチェコに渡航出来なくなり留学を諦めた苦い過去がある。ハヴェル氏は、反体制派勢力を結集して市民フォーラムを結成し、共産党政権打倒を掲げ「ビロード革命」と称して新生チェコスロバキアの初代大統領になった。日ごろ親しくしていただいている小中陽太郎氏から、その直後にハヴェル大統領に会われたとその時の印象を伺っていた。ハヴェル氏はすでに2011年に亡くなっている。不運にして小中さんが、今月1日自宅で頭部を打撲され日赤大森病院へ緊急入院されたと奥様からご連絡をいただいた。その後どうなられたかと気になっていたので、今日奥様に電話をしてみたところ、まだ同じ病院に入院したままで、あまり体調は良くないというお話だった。

 偶々因縁がありそうで印象深い臨場感を感じさせるこのようなドキュメント番組を観ていると、考えさせられるものだ。この種の奥深い内容の番組を提供するのは、他のテレビ会社ではあまりないので、この種のドキュメント番組は当時の政治的な動静などを知る意味で、とても参考になる。それにしても小中さんには1日も早く快癒されるようお祈りするばかりである。

2022年12月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5610.2022年12月30日(金) 年の瀬に想う今年逝った人たち

 お正月に横浜に住んでいる次男家族がやって来るので、妻のおともで午前中自由が丘のスーパーにショッピングに出かけたが、やはり年の瀬とあってかなり混雑していた。子どものころによく唄っていた♪もういくつ寝るとお正月~♪が懐かしい。

 さて、今年も多くの著名人が亡くなられた。エリザベス女王、ゴルバチョフ元ソ連書記長、江沢民元中国国家主席、それに日本人でも高校の先輩で私の高校時代に「太陽の季節」で芥川賞を受賞し一世を風靡した元東京都知事・石原慎太郎氏、安倍晋三元首相、海部俊樹元首相、ファッションデザイナーの森英恵氏、プロレスラーのアントニオ猪木や元ロッテのまさかり投法の村田兆治投手らが冥界へ旅立たれた。皆懐かしい名前である。

 そこへ年末の今日になってサッカーの王様と称されたブラジルのペレが亡くなった。82歳である。ブラジルのエース、ネイマールは「ペレは永遠だ」とその死を惜しんだ。2年前にアルゼンチンの英雄・マラドーナが亡くなった折には、ペレが弔辞を伝えていた。実は、「ペレ」という名は愛称であるが、本名は「エドソン・アランテス・ド・ナシメント」と言い、「ペレ」はポルトガル語で「はだし」を意味して、ペレ本人はこの愛称はお気に入りではなかったと言われている。この悲報を受けたワールド・カップ優勝の立役者・メッシも追悼したという。

 ところで、国内では建築家の磯崎新氏が沖縄の自宅で亡くなられたとニュースで知った。丹下健三の弟子である磯崎氏は、国内はもとより、海外でも知られる世界的な建築家で数々の素晴らしい画期的な建物を設計された。バルセロナ・オリンピックの室内競技場や上海シンフォニーホールなどの建設に携わり、建築界のノーベル賞と称されるアメリカの「プリッカー賞」を授与されている。1度磯崎氏が関わったロサンゼルス現代美術館を訪れたことがあるが、その折初めて磯崎氏の名を知って日本人建築家の業績に感銘を受けた記憶がある。

 いずれにせよ本年2022年も残り少なくなった。来年こそは争いのない世界になって欲しいものである。そんな淡い期待をしていた時に、去る21日南シナ海洋上でアメリカ空軍の偵察機に、中国軍の戦闘機が急接近して飛行を妨害したと今朝になって報道された。中国軍機は米軍機の機首から6m以内に接近したというから、正に紙一重である。

 そうかと思うと政治的なニュースであるが、イスラム教徒との間でしばしば諍いが起きているイスラエル国会で、昨日ネタニヤフ元首相を首班とする右翼連立政権が信任され、ネタニヤフ氏は1年半ぶりに首相の座に返り咲くことになった。ネタニヤフ氏が所属する右翼政党「リクード」を主に、それ以上の極右政党やユダヤ系宗教政党が連立政権に加わる。右翼のネタニヤフ氏を中心に、ユダヤ人の優越性をアピールする極右政党のベングビール党首が警察権を管轄し、別の右翼政党のスモトリッチ党首が、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のユダヤ人入植地建設など管理の権限を与えられるなど右翼一色に固まり、パレスチナ人たちとの争いが過熱しないか懸念される。その上彼ら首脳陣は、元々性的少数者やアラブ人への差別的言動で知られて国際社会から批判されており、今後のイスラエル政治の先行きが心配される。

 世界にまた表面的には収まっていた別のマグマが来年早々に噴火しなければ好いがなぁというのが、静かな新年を望む率直な願いである。

2022年12月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5609.2022年12月29日(木) プーチン大統領の身勝手な誇大妄想

 年末も押し詰まり今年も残すところあと3日となった。今年は寅年のため年男だったが、昨年同様にコロナ、コロナに明け暮れた憂鬱な1年だった印象が強い。今もコロナは旋風をまき散らし、一時収束へ向かいそうだったが、逆に拡大しつつある。経済面を配慮して政府が緩和策を取ったせいで、年末年始も行動制限なしにしたが、むしろ正月明けの感染状況が気がかりである。このところ人出も増え東京都の死者数も増えむしろ勢いを盛り返したようだ。午後近所をウォーキングしていたら、行き交った人の中にはマスクを着用していない人がかなりいた。これも身勝手に自分勝手にコロナ渦から緩和していると思っているのだろう。

 昨日愛子内親王が20歳の誕生日を迎えて成人となられた。大学2年生であるが、お気の毒にも今以て対面授業がなく大学へ通学していないという。これでは残りの大学生生活の間に親しいご学友も出来ないのではないかと懸念される。いつになったらこの鬱陶しい空気は解消されるのだろうか。来年こそこんな嫌な空気を吹き飛ばして欲しいとウサギさんにお願いしたいものである。

 さて、今年は沖縄本土復帰50周年という沖縄県人にとっても、日本人にとっても記念すべき1年だった。復帰以前に多少なりとも沖縄返還闘争に加わりデモにも参加して、力及ばずともその一翼を担ったとの自負は少なからずある。沖縄は、国内で唯一地上戦が行われた島であり、その結果広島、長崎のような原爆被災地と変わらぬ犠牲者を生んだ。沖縄戦の犠牲になり沖縄県民の4人にひとりが亡くなったといわれている。そのしこりは今も残っているが、際立っているのは男女の人口比である。特に終戦の1945年沖縄では21歳から45歳までの働き盛りに男性が少なく、全体の約3割しかいなかった。7割が女性だった。その後沖縄の生活と再生は長らく女性によって支えられていたということになる。今戦闘中のウクライナはどういうことになるだろうか。いずれ停戦となった何年後には、沖縄同様に女性人口が多いということになるのではないだろうか。

 ところでいつまで経ってもウクライナ戦線が縮小される気配がない。しかし、英国王立防衛安全保障研究所の日本特別代表の秋元千明氏によると、このまま戦争が膠着状態なら来年8月末にはロシア軍の軍事資金が枯渇し始め、大規模な戦闘の継続が難しくなると述べている。そうあって欲しいものである。

 そもそもプーチン大統領がスターリンの旧ソ連時代の強い帝国主義国家へ回帰幻想に陥ったのが、侵攻のひとつの大きな要因である。このほどロシアが、サンクト・ペテルスブルグで同盟関係にある独立国家共同体(CIS)の非公式首脳会議を主催した際、プーチン大統領は各国の首脳8人と自分自身にそれぞれ「謹賀新年2023」の文字が刻まれた黄金の指輪を贈ったことが、EU、特にイギリス・ジャーナリズムの話題となっている。イギリス人作家トールキンの「指輪物語」に登場する死者の世界を支配する「モルドール」王国サウロン冥王を彷彿させるというのだ。残念ながら同書を読んでいないが、同書ではサウロン冥王が地上の9人の王たちを意のままに操るために指輪を与えたようだが、プーチン大統領もその辺りを意識して、冥王の役割を果たしたつもりでいるようだ。ロシアの著名な政治学者エカテリーナ・シュルマン氏ほかの政治評論家も指輪の贈り物は、実際に「指輪物語」を意識したものだったとの見解を示しているそうだ。ただ、9人の首脳の中で実際に指輪を付けていたのは、プーチン氏に忠誠を誓っているベラルーシのルカシェンコ大統領だけだったらしい。

 一方、ウクライナの国会議員が、プーチンは21世紀のヒトラーを演じるのに飽き、指輪の王を演じることにしたと皮肉たっぷりにあげつらっている。プーチン大統領もヒトラーに飽きるのではなく、戦争に飽きて欲しいものだ。

2022年12月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5608.2022年12月28日(水) またも岸田内閣閣僚と政務官が辞任

 またひとり岸田内閣の閣僚が辞任した。秋葉賢也復興相である。事務所の賃貸料を母と妻の口座にに振り込んでいたとして大分以前から政治資金規制法違反が指摘され、辞任問題がくすぶっていた。ただ、岸田首相としては、第2次岸田内閣発足以来僅か2か月の間に、秋葉氏が辞める4人目の閣僚となり、国民の間にはもちろん、自民党内でも首相の任命責任を問う批判的な声が上がっていた。首相は早速後任に渡辺博道元復興相を充てた。今回の大臣交代は、辞任というよりいろいろ思惑が絡んで更迭と言われている。あまりにも短期間に辞めざるを得ない大臣を多く出したことにより、岸田首相の任命責任が問われ、首相への求心力が低下し、政府、自民党内にも岸田離れが加速している有様である。

 秋葉復興相の辞任と併せて杉田水脈総務政務官も辞任した。この政務官の考えや、強情さは並みではない。「女性はいくらでもウソをつけます」、「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」、「LGBT・性的マイノリティーは生産性がない」等々、これまで過激な差別発言を繰り返してはその都度厳しい世論の批判を浴びていた。ネットでもこういう人物が国会議員でいることが問題だとクレームが挙がっていた。去る2日の参議院予算委員会におけるこの問題について、福島瑞穂社民党党首から直接質問されたが答えようとせず、挙句に松本総務相からその種の発言を取り消すように指示があったから辞任したと述べた。それで漸く発言を撤回し、謝罪した。だが、本心から自らの言動を悔い、反省している様子は窺えない。

 実際、水田議員は辞任後の記者会見で自身の信念を貫きたいと思うが、内閣の一員として迷惑をかけるわけにはいかないと総合的に判断して辞任を申し出たと都合よく述べた。差別と受け取られた発言は自身の信念であり、それは変わらないとの意思を強調した。このことは、水田議員が相も変わらず、差別感を抱いたまま国会議員として活動していこうという意思表示であり、更に大学生の娘を抱えながら、娘の気持ちを思いやる余裕もなく、何らの反省もない。ネットで多くの厳しい声が上がっていることにはまったく無頓着のようだ。

 かつて国会会期中に男性国会議員と飲み歩き国会を欠席したり、秘書と温泉旅行をして不倫スキャンダルとして糾弾され衆議院議員を辞めた上西小百合氏ですら、呆れたのかツィッターで「女性はいくらでもウソをつけると発言したようだが、もし自分の娘が同様の被害にあった場合も同じ態度をとるのだろうか。女性を一括りにしないで欲しい。主語は『女性』ではなく『私』でいいんじゃないですか」と皮肉たっぷりにコメントしている。

 それより何よりネット上でもいくつか指摘されたように、こういう国会議員が国の政治に大きく関わっていることが問題である。

2022年12月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5607.2022年12月27日(火) 中国政府が公表する統計数字のデタラメ

 先月中国・武漢市で中国政府が続ける「ゼロコロナ」政策への激しい抗議行動が起きた。近年習近平政権になってから国民が政府に抗議運動を起こすのは、極めて珍しい。その抗議行動の中でも「中国共産党解散!」とか、「習近平辞めろ!」とこれまでには見られなかった、かなり過激な言葉が飛んでいた。そもそも今世界中でコロナ渦に取りつかれたのは、約3年前にここ武漢市内の卸売市場が世界で初めてコロナの集団感染が確認された時からである。その際政府は武漢市内でロックダウンを実施し、強圧的に都市の封鎖に踏み切った。その結果2か月半で封じ込めに成功し、メディアは武漢を「英雄都市」とPRした。この成功体験が習近平指導部のコロナ対策の基本となった。「ゼロコロナ」政策は最初のうちは効果を上げ、国民の評価も高かった。中国政府は死者の数を最少限に抑えたと得意げに伝えていた。これに味を占めた習近平国家主席は、「共産党の指導と社会主義制度の顕著な優位を示した」と的外れなことを誇らし気に語っていた。まったく社会主義とは乖離した今の中国が、社会主義の効果をアピールするなど見当外れも甚だしい。

 それが今では、感染者が拡散し、12月1~20日だけでその数は、人口の約18%に当たる2億4千8百万人に達した。この数字は政府が発表したものではない。内部資料が漏れ香港のメディアがネット上に伝えたものである。この期間の感染者数については中国政府は正確な数字を公表していない。これまでも連日権威あるジョンズ・ホプキンス大学統計資料に数値が出ているが、中国の数字についてはどこまで真実なのか分からない。昨日香港のメディアが発表した上記の感染者数は、政府が公表した28万人に比べても何とけた外れの900倍の多さである。ついに中国政府はこれまでの公表数字がデタラメだったことが知られることを恐れたのか、数字を公表しないと述べた。世界の大国を自称する国家としては、あまりにも無責任であり、嘘つきを自認していることになる。

 何のPRか不明だが、昨日中国政府はコロナ対策として感染者が拡大している中で、入国者へ義務づけてきた入国後の隔離措置を撤廃すると発表した。今日の夕刊第一面のトップ記事に「中国、『ゼロコロナ』終了へ」と大きな見出しで出ている。恰も中国には最早コロナが収束し、感染の恐れがないことを宣伝するかの俄か仕立ての外国人向けのメッセージである。ところが、日本政府は今日中国からの入国者に対して入国時にコロナの水際対策を強化すると発表した。理由として、中国での感染急拡大が日本へ波及するのを抑えるためだとしている。習近平メッセージとは真逆の対策である。

 その習近平国家主席は、ゼロコロナについて語らなくなっていたが、昨日毛沢東主席が1952年に呼びかけ、当時蚊、ハエ、ネズミ、ゴキブリなどを駆除して伝染病の予防を図った「愛国衛生運動」に倣うとして、共産党と社会主義を持ちだしトンチンカンなアピールをした。こんなからくりに国民は付いていけるだろうか。

 個人的にも中国政府の公表数字が信用出来ないという不信感を抱いている。2年前の夏から昨年2月まで、中国は前記ジョンズ・ホプキンス大学が毎日発表する各国の新規感染者数に、各国では連日複数以上の死者が伝えられたにも拘わらず、中国からは半年間に死者が1人も出なかったという信じられない現象である。このような長期に亘ってコロナによる死者が人口14億人余を抱える中国から1人も出なかったなんてことは考えられなかった。すぐばれるウソを中国政府はどうして公然とまき散らすのだろうか。中国の言うことが信用ならないことはこんなところからも分かる。

2022年12月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5606.2022年12月26日(月) 我がPCがハッカーに攪乱される。

 去る22日、政府は原発の新規建設や、60年を超える老朽化した原発の運転を認める基本方針を決めた。これで、2011年の東京電力福島第1原発事故後に堅持してきた政府方針が、先般の岸田首相の検討指示後わずか4か月で大きく変わることになった。これは2050年の脱炭素社会の実現に向け、岸田首相が議長を務めるグリーン・トランスフォーメーション(GX)実行会議で決められたことである。しかし、いつも通りことを急いで決めるために、この基本方針の決め方には問題が多い。これまで政府は原発の新規建設は認めないとの方針を踏襲してきたが、今後将来的に原子力を活用するため新規建設を明記し、その手始めに廃炉を決めた原発の建て替えを具体化す方針である。

 しかし、この決定も岸田首相流に国民にはまったく説明せず、政府内部で拙速、かつ身勝手に決めたのだ。いかにロシアのウクライナ侵攻以来、原油や天然ガスの価格が高騰し、電力料金が値上がりして困っているとは言え、上記原発事故で数多くの被災者を出したことに鑑みて、政府は地元や被災者遺族らの意向を斟酌して新増設、建て替えなど新規建設は想定しない、また運転期間は原則40年、最大で60年と原発には厳しいスタンスを取っていた筈である。それが政府内部だけでいとも安易に廃炉が決まった原発の建て替え、新増設を検討課題とすることにした。また、運転停止期間もなくし約束した60年を超える運転も可能と判断した。あまりにも軽々しく国民、特に被災者の声を無視した一方的な原発政策の緩和には、民主主義の基本をないがしろにしているように思える。これが自民党、今の岸田政権の国民不在の本質ではないかと考えざるを得ない。首相官邸前では脱原発のデモが行われていたようだが、首相らは知らぬ存ぜぬを決め込むことだろう。

 さて、今日は思いがけないことで時間を取られてしまった。先日知人や友人ら約300名分を4つに分けていつも通り拙ない寄稿文を通知したところ、BIGLOBEからメールボックスのメモリースペースがほぼ満杯のため一部の受信メールが返されたと連絡があった。困ったことだと思い、いつもお世話になっているITコンサルタントに相談したところ、お互いに観れるチームビューワーで私の画面を覗いてもらい、中国のハッカーに邪魔されているのではないかと教えてもらい、調べてもらったところ、BIGLOBEの画面上に怪しげな中国語が書かれていた。彼は即座にこれは中国のハッカーにやられているということから、直ぐにもパスワードを変更した方が安全だとアドバイスしてもらい、16年前に設定したパスワードを変更することにした。取り敢えず、ホッとしているが、また同じような事態が起こらないとも限らない。しかし、時折中国のハッカーが官公庁や、大手企業のIT事業を大幅に妨害している話がメディアで話題になることがある。だが、私のような個人を妨害しても何の利益もないし、妨害したところで金銭的にも何の価値もないと思うのだが、嫌がらせのため現実にハッカーに攪乱される事態となった。今後再び同じようなこともあり得ると考えなければいけないのだろう。

2022年12月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com