6392.2024年11月12日(火) 政治家のトップにはアホンダラが多い。

 昨日特別国会で自民党の石破茂総裁が、総理大臣に決まり、これから石破内閣は本腰を入れて国内政治に集中してくれるものと期待半分、不安半分の気持ちである。一方、アメリカでも大統領選が終わり、次期大統領に再びトランプ前大統領が返り咲くことになった。しかし、我欲が強烈で周囲を煙に巻くことばかりやっているトランプ氏が大統領に復活したことにより、アメリカは一層自国第一主義を貫き、世界中に不安と疑念の気持ちを抱かせるのではないかと懸念される。選挙資金として200憶円近い資金を提供してくれたイーロン・マスク氏を政府の要人として起用するのではないかとも疑問視されている。トランプ氏はバイデン政権が各国の経済支援に比較的協力的だったアメリカの外交政策を、変更しようと考えているようだ。ウクライナへの支援を減らすことや、台湾の有事に備えて台湾の防衛にかなり力を入れていたが、意外にも米軍の台中政策の一環として台湾を守っているのに、台湾側から何の資金の提供もないと不満の声が漏れ伝わって来る。日本に対しても、アメリカからの武器を購入する防衛費の増額を迫るようだし、すべて自国の利のために声を上げているのだ。

 世界的にも益々厳しくなる地球温暖化に歯止めをかけるべく温室効果ガスの削減に取り組むため2015年に結ばれたパリ協定(COP21)から、トランプ・アメリカが一方的に離脱をした。その後バイデン大統領になって再び協定に復帰したが、早くも来年以降トランプ大統領になれば、またもや離脱しかねないと懸念されている。アメリカは二酸化炭素ガス放出量では、中国に次いで第2位であるが、一向に減らす方向に顔を向けていない。その結果、今年のアメリカ国内の森林火災の発生は飛びぬけて増えたし、異常に大規模なハリケーンが襲来した。これも地球温暖化の影響によるものである。トランプ氏は現在アゼルバイジャンで開催中のCOP29のタイミングに非常識にも「石油ガスを掘って、掘って、掘りまくれ!」と不埒なシュプレヒコールを上げている有様である。

 そのトランプ氏が大統領に選出される前に、石破首相は日本に不利な米軍沖縄基地の日米地位協定の改定を考え、更にアメリカ国内に沖縄米軍基地と同じように、自衛隊基地の設置を申し入れるようなことを語っていたが、トランプ氏が相手ではとても難しいだろう。沖縄など各地の米軍基地には、日本のアメリカに対する思いやり予算を充当させて年間超1兆円の資金を供出している。これらは、トランプ氏が大統領に就任したら、更に増額され、いかに石破首相がねばって交渉しても日本の希望を受け入れようとはしないだろう。日米関係は難しい局面に立たされることになる。

 日本の政治も裏金疑惑により総選挙で与党が議席を大きく減らし、立憲民主党と国民民主党が伸ばした。これまで選挙の度ごとに議席を増やしていた日本維新の会は議席数を減らし、馬場共同代表は責任を取らされ、代表選には立候補しないことになった。与党の公明党は、代表就任間もない石井啓一前代表が落選する事態となって、各党にとっても大なり小なり荒波が押し寄せている中で、新たに創立され初めて総選挙に臨んだ日本保守党が、比例代表票の2%を獲得し、小選挙区1名、比例代表区で2名の計3名の当選者を生んだ。

 しかしながら、この日本保守党という党は、何が目標で創立されたのかとんと分からない。作家であり、極右の百田尚樹代表の言動が非常識にも本音を曝け出している。代表自身のYou Tubeの国民を舐めたような過激な発言が物議を醸している。曰く「女性は18歳から大学に行かさない」、「25歳を超えて独身の場合は、生涯結婚出来ない法律にする」、「30過ぎたら子宮を摘出する」など、常識を疑うようなメチャメチャな発言が多い。こんな出まかせ放言を繰り返す人物が国政政党の代表に収まっているのも異常ではないか。世の中は国内外とも支離滅裂な危険状態に近づいている。

2024年11月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6391.2024年11月11日(月) 第2次石破内閣綱渡りスタート

 今日衆議院特別国会が召集され、総理大臣指名選挙があり、第1党の自民党石破総裁が1位、第2党の立憲民主党野田代表が2位となったが、1回目の投票でいずれも過半数に達せず、決選投票の結果石破総裁が過半数を制して、第103代総理大臣に選出された。これを受けて石破首相は直ちに第2次石破内閣の組閣に入り、第2次石破内閣がスタートした。

 今日は馬鹿げたことに国会開会前に党代表の女性スキャンダルが発覚した。総選挙で躍進して得意満面の玉木雄一郎・国民民主党代表に突然不倫騒動が明らかになった。玉木代表は事実を認め、急遽開かれた国民民主党議員総会で事情を説明し謝罪したが、党としてはこのまま代表を続けることを容認した。それにしても総選挙、特別国会と多忙な時期に、党の代表の行動としてはあまりにも不謹慎で浮ついていると言われても弁解の余地がない。党として議席数を大幅に伸ばし、国会でもかなり主導権が取れるとやや浮かれていた面もあったと思う。しかし、国民としては随分軽薄な行動だと呆れんばかりである。

 これから国会が動き出すが、すでに首相と野党代表との間で会談が持たれ、スキャンダルのご当人・玉木国民民主党代表は、選挙の公約に掲げていた「手取りを増やす政策」として「年収の壁」の撤廃を求めて自民党に申し入れをしている。現行の税制では年間所得が103万円を超えると所得税がかかり、さらに扶養家族から外れることにより世帯での税負担が増えることになる。そのため、年末が近づくと、夫の扶養家族に入っているパートの主婦やアルバイトの大学生が、この103万円の壁を超えないよう、労働時間に制限をかけてしまう。これによりコンビニや商店などではバイトが減り人手が足りなくなる。国民民主党はこの103万円の壁を撤廃し、178万円まで引き上げるよう自民党と交渉を始めた。今後の進捗が注目される。

 さて、数日前にいつも通りGoogleからブログ・アクセス10月分のコンテンツの連絡があった。過去のアクセス数累計の順位は、1位と2位はずっと変わらない。特に10月分も1位は累計1位と全く同じである。それは、2022年8月16日「つまらない新聞連載小説」として朝日朝刊の過去の連載物をつまらない作品と書いたものである。そして作家山崎豊子を盗作作家として非難した10年以上も前のブログが2位に入っている。題して「評価分かれる盗作作家・山崎豊子さん」(13年9月30日付)である。

 先月で連載の終わった湊かなえ作「G線上のアリア」も、その前々回の多和田葉子作「白鶴亮翅」もともに興味が湧かずに途中で読むのを止めてしまったほどである。幸い今月から連載が始まった門井慶喜作「夫を亡くして」が、自殺した詩人北村透谷の妻ミナを主人公に取り上げて出だしは面白そうな内容で、今後に期待している。ざっとコンテンツを見ていると、新聞小説、作家についてかなり関心を抱いている人が多いなという印象が強い。また、10月に3位にランクインした「日本人の識字率の実態は意外に低い」(24年3月28日)のような、思ってもいなかった日本人の漢字を知らない統計にはびっくりして取り上げたものだが、それに関心を抱いてくれた人が多いことに、納得すると同時に気を引き締めさせられた。

2024年11月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6390.2024年11月10日(日) スポーツ大会の過剰開催は問題?

 昨日まで慶應病院でいろいろ処置を受けて、一応健康上問題がないということだが、それでもどうも体調があまり良くない。しばらくはこの状態に耐えていくより仕方がないと覚悟している。

 このところあまり天候が優れず、今日も夕方にちょっぴり降ったが、それ以外はあまり降らなかった。気温もかなり低めで寒い。

秋もスポーツシーズンたけなわである。東京六大学野球リーグ戦では早慶戦が行われて、慶應は昨日に続き早稲田を連破し、早稲田の優勝に待ったをかけた。早稲田としては、慶應に一つでも勝てば優勝だったが連敗し、明後日明治と優勝決定戦を行うことになった。一方、プロ野球は日本シリーズが終わり一息ついているが、今日から世界の野球強豪国の内12か国が覇権を争う「プレミア12」という国際大会が行われる。昨年3月に「ワールド・クラシック・ベースボール」(WBC)で日本チーム「侍ジャパン」が優勝したばかりだが、これから行われる「プレミア12」というこれも世界1を争う大会とされ混乱してよく分からない。結局主催者が別々で、わが大会こそが世界一を争うものであると権威のあるのはわが大会と主張しているような感じである。

 WBCとプレミア12は、いずれも4年に1度開催される。WBCはアメリカの大リーブ機構が主催している。世界各国が地域の予選を勝ち抜いた16チームが出場し、メジャーリーガーの参加者が多いのに比べて、プレミア12は世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催者で、予選はなしに世界ランク上位12か国が参加出来る。日本は世界ランク1位にいるので、当然参加資格がある。しかし、どうも紛らわしくワールド・シリーズや日本シリーズの終了により、野球シーズン終了の印象があり、どうもこのプレミア12は盛り上がりに欠ける。どの程度観客が来るのか分からないが、開催年が異なるにせよ、同じような世界大会を開催する意味はあるのだろうか、疑問を感じる。

 社会人野球の国内大会には、昔から都市対抗野球大会というのがあるが、今では一時の人気に比べてあまりメディアで派手に取り上げられず、人気も落ち目である。ところが、プロ野球界と同じように、ここにももうひとつ社会人野球日本選手権大会というのがある。社会人野球の王座を決める大会としては、歴史的に都市対抗野球大会の方に権威があるように思える。社会人野球は今年49回目に当たり、昨日決勝戦が行われ、トヨタ自動車が同じ業界のホンダを破り優勝を飾った。都市対抗は今夏第95回大会が行われた。どちらかと言えば、これは都市対抗野球大会の方が長い伝統もあり、応援合戦など多くのエピソードも生み、有名選手を輩出してきた。しかし、これだって2つも似たような大会をわざわざ開催する必要があるのだろうか。混乱を広げているような気がしてならない。

 敢えて同じような大会を増やしたことがマイナス面を生むこともある。例えば、その典型的な例として今日から九州場所が始まった大相撲がある。戦前は1年に2場所しか開催されなかった本場所が、今では6場所も開催され、興行主である日本相撲協会には多くの収入が入る。しかし、その反面6場所に出場する力士にとっては、ケガや疲労の回復が追い付かず、ケガのために相撲界から去らざるを得ないケースが散見されるようになった。加えて近年力士の体重が増えて重いケガが増え、回復が場所に間に合わず、無理をして出場する力士が多く、挙句に土俵を去る力士が増えた。

 ケガに悩みながらも再起を期しているお相撲さんに、元幕内力士の炎鵬がいる。5年前の取り組みで首を損傷し、現在も脊髄損傷と椎間板ヘルニアに悩み、昨年夏場所から7場所連続で休場し、十両から一気に序の口にまで転落しながらも幕内復帰を期して頑張っている。

 今から半世紀前の力士の体重は、平均126㎏だったが、現在最も重い重量の湘南之海関の192㎏をはじめ、今場所は平均が162㎏まで増えた。これでは相撲協会の財産であるお相撲さんを見殺しにするようなもので、各界から場所数を減らしたらどうかという提言がされるが、日本相撲協会としては、減収が怖くてどうしても前向きな行動に踏み出せない。

 今日から15日間九州場所が開催されたが、早くも1人横綱の照ノ富士関が連続休場することになった。今のままでは、いずれ大相撲界は大きな試練にぶつかることだろう。

2024年11月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6389.2024年11月9日(土) 「103万円の壁」の陰で、公務員の高給

 今日も「慶應病院参り」である。4日連続である。妻と朝9時前に病院へ着き消化器内科で一昨日の胃カメラと昨日の大腸のポリープ検査の結果について医師の説明を受けた。内視鏡で撮られた大腸の動画を観ながら説明してくれたところでは、ポリープは小さいので切除する必要はないということと、便が黒ずんで臓器の出血によって黒くなったのではないということだった。便は昨日から平常の茶色っぽいものになった。この検査の結果では格別深刻な問題ではなく、敢えて言えば現在服用中の血液さらさらのリクシアナ錠の服用についてだった。同錠30㎎を、同15mgに変更するかどうかを、循環器内科の医師と相談するようにとのアドバイスをいただいた。妻と顔を見合わせながら大事にならず良かったねと言い合ったところである。便も元通りに近くなったことでもあり、一応この件については若干の不安は残るが、一段落と受け止めたい。

 さて、今国会では自民、公明の両与党が総選挙で勢力を伸ばした国民民主党の要望である、実質賃金を上げるとの名目で、所得税がかかる年収の最低ライン年収「103万円」の壁の見直し協議を始めた。これは低所得者だけを対象にしたもので、貧しく収入が最低ライン以下の家庭では、アルバイトなどで生活費を補っている場合、少しでもこの壁を上げてもらえれば助かる。国民民主党にとっては、総選挙で党の主張だったので、何とかしてこれを実現させて点数を稼ごうという腹づもりのようである。各党にはそれぞれ他にも思惑があるようで、一山越えてもまた新たな壁があるのではないだろうか。

 そんな貧しい家庭とはあまり関連がない問題であるが、安定した職場の代表格として近年いつも挙げられるのは、公務員である。景気に左右されないことと収入が安定していることが、最も大きなメリットのようであるが、ではいただく給与は充分なものだろうか。かつては公務員は安月給の代名詞のように言われた時代もあった。しかし、今では安定、確実な給与に加えて職場自体に不況などの影響を受けない点が見直されたのか、近年は人気職種に選ばれるようになっている。

 民間企業の平均月額給与と東京都職員のそれを比較してみた。民間の一般企業の場合、2022年度の男子大企業では約39万円、中企業約33万円、小企業訳31万円である。これに比べて2024年度東京都職員の場合、男女の差はなく、一般行政職約45万8千円、警察職約52万円、高校教育職約45万円、小中学校教職員約44万円で、民間企業より大分恵まれていると言える。意外なのは、警察関係職員の給与が随分高額であるということである。初任給も当然高く、学卒者で196,200円である。これは61年前に私が初任給として、1万8千円、6月早々に1万9,600円にベースアップした当時と比較して、凡そ10倍に上がっている。都職員は、その他に退職金もかなり高額を受け取ることが出来る。因みに勤続20年で、19.7か月分、勤続35年で39.8か月分というから平均給与を掛け合わせてみれば、その金額がいかに多いかが分かる。かつては、こと給与に関しては「公低民高」と言われたが、今や「公高民低」と変わってしまったようだ。これが公務員人気を高めている最大の理由であろう。それにしても都庁職員の給与がこれほど高いとは寡聞にして知らなかった。

2024年11月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6388.2024年11月8日(金) ハリス氏の敗北宣言が、トランプ氏とは違う。

 トランプ前大統領が次期大統領に決まり、来年1月から再びホワイトハウスに詰める。大統領選の結果は、トランプ氏295に対してハリス氏は226の獲得票だったので、トランプ氏が確実に選挙人票を獲得した。ハリス氏も敗北を認めた。トランプ氏が勝利したことを受けて、ハリス氏はトランプ氏に電話で祝意を伝え円滑な政権移行を約束した。ハリス氏は「結果を受け入れるのが民主主義」と語った。この辺りの対応は、4年前敗北がはっきりした段階で、敗れたトランプ氏は投開票にイチャモンをつけ、開票に不正があったと騒ぎ立て、選挙のやり直しを求めて敗北を認めようとせず往生際の悪さを曝け出したが、これに比べてハリス氏は敗北を素直に認め、相手に祝意を贈った行為は、当然であるが、トランプ氏とハリス氏の人間性の差を感じる。今後こういう対応を取るなら、少しはアメリカ国内の露骨な「分断」の動きを抑えることが出来るのではないかと思う。

 トランプ氏当選の方を受けたロシアのプーチン大統領は、水面下で祝意を伝えたと報道されたが、これでロシアとしてはウクライナへの軍事支援削減が期待出来るし、トランプ氏は交渉可能な相手だとコメントを述べた。

 そのウクライナ戦線へ駆り出された北朝鮮からの派遣兵士たちの間で、恐れていた戦死者が初めて出し、今後も引き続きロシアは北朝鮮軍兵士を増派するだろうとウクライナはコメントした。

 一方、トランプ氏の当選を冀っていたイスラエルは、その実現に嬉しさを隠し切れないように、ネタニヤフ首相は、「ホワイトハウスへの歴史的復帰は、アメリカの新たな始まりであり、イスラエルとアメリカの同盟を力強く再確認するものだ」とコメントした。

 各国は思惑を込めて見解を述べているが、保守化の傾向を強まりつつあるアメリカ国内の声を受けたトランプ政権との外交関係は、中々一筋縄ではいかないようだ。

 さて、今日も慶応病院で大腸の内視鏡検査を受けた。当初は大腸にポリープがあるので、それを切除するということだったが、今日担当してくれた医師は内視鏡検査の結果、きれいな大腸だということで詳しくは明日説明するということだった。昨晩から食事も摂らず、昨晩と今朝にかけて2リットルもの溶解液薬を苦痛の内に4時間近くかけて服用したが、何となく虚ろな感がした。帰路は何を食べても大丈夫と言われたので、タクシーで帰り自宅近くのうなぎ屋で食べてみたかったうな重に一直線だった。明朝病院で説明を受けてすっきりすることだろう。

2024年11月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6387.2024年11月7日(木) 内視鏡検査を済ませ、明日大腸ポリープ切除

 今朝も慶応病院へ出かけ、食道、胃、十二指腸の出血をチェックするために内視鏡検査を受診した。胃カメラは8月に人間ドックで済ませたばかりだが、最近の便が黒ずんだ原因を解明するために、当初今日予定していた大腸のポリープ切除を明日に伸ばして今日内視鏡検査を行ったものである。結果については、明後日医師から説明される。

 検査を終えてから息抜きに昼食を慶応病院11階の帝国ホテルが経営する「ザ・パーク」の窓際の席で、目の前に神宮外苑を一望しつつ今話題の周辺の樹木の伐採計画を考えながら妻とともに食事をいただいた。緑いっぱいの外苑の中に、国立競技場、神宮野球場、絵画館などが学生時代を想い出させ懐かしく目の中へ入って来る絶景である。この視界の光景は、樹木伐採の影響を受けるだろうか。それなら宝物を捨てるようなものである。

 ついては、共和党のトランプ氏が大統領選で民主党のハリス氏を破り復活当選した。復活当選した大統領は、アメリカではトランプ氏が2人目である。トランプ氏の並外れた言動には、以前から懸念する声が多かった。心配のあまり「もしトラ」という言葉が流行り、それが現実となって「またトラ」になったのだ。来年1月大統領に就任してから予想されるトランプ氏の言動について、今のところ海外からはあまり懸念の声は聞こえて来ないが、それでも地球温暖化の最たる原因である二酸化炭素排出抑制を取り決めたパリ協定からの離脱をはじめ、私的な不倫騒動の口止め料とか、業務記録の改ざん、などで罪状34件もの有罪判決、更に連邦議会乱入事件の首謀者としての行動など、普通の常識人とはとても思えない言動である。そのトランプ氏が、再びアメリカのリーダーとして、外交政策に掲げているのは自国第一主義「アメリカ・ファースト」である。日本が求める日本に不利益な沖縄米軍基地の日米地位協定改定を逆手に取り、むしろ強い要求を突き付けて来るのではないかという懸念と、アメリカの兵器類等防衛機材の購入を更に押し付けてくるのではないかという心配である。ウクライナ戦争ではバイデン政権が支援してきた点にこれまで疑問を呈していたため、支援を継続することに消極的になるのではないか。その一方パレスチナ・ガザ地区を攻撃し続けて多くの犠牲者を生んだイスラエルには、世界中から非難の声が上がっているにも拘わらず、敢えて引き続き支援を続けると見られている。

 その他に国際経済上懸念されているのは、中国はもちろん、ほどんどの国に対して高い関税を課そうとしていることである。自国アメリカだけが好い目を見ようと願っているようだが、これでは世界のリーダーとしては「人望」というより「国の品格」や、責任感に欠けるのではないか。いつも辛口のTVコメンテーターの玉川徹氏は、「日本に対する影響、無茶な要求をしてきそうな感じがするので、これから4年間は嫌なニュースを随分見そうな感じがする」とコメントしている。選挙戦中に2度も間一髪のところで暗殺の危機を脱した悪運の強さなどを考えると、トランプさん、どうぞ世界を思いのままにいじくって結構ですよと皮肉でも言ってやりたくなる。それにしてもアメリカ国民というのは、よくぞこんな出来損ない人物を2度までも国のリーダーに押し上げたものだと呆れるばかりである。

 さて、昨日これまでで一番遅い富士山の初冠雪があったばかりだが、立冬の今日、漸く日本の陽気も例年通り晩秋の季節感を感じるようになった。北海道の上空では寒気の影響で札幌市内では今季初冠雪があった。都内には「木枯らし1号」が吹いた。これから日1日と寒さが募ってくることだろう。

2024年11月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6386.2024年11月6日(水) トランプ氏、第47代米大統領に当選

 遂に昨日アメリカ大統領選の投開票日がやって来た。アメリカは国内でも時差があるので、各地で開票を急いでいたようだが、日本と違いその日に結果が分かるということはない。それが今日アメリカのプレスが、トランプ氏の当選確実を伝えた。本人は早くも演説中に「勝利宣言」をしたとメディアは伝えていたが、今日夕刻にトランプ氏が正式に「勝利宣言」を行った。

 イギリス、フランス、イタリア、EUの首脳や、ウクライナのゼレンスキー大統領、イスラエルノネタニヤフ首相らからも早々にお祝いのメッセージが届けられている。接戦と言われ続けていたので、もう少しハリス氏が善戦するかと思いきや、アメリカ・ファーストを主張するトランプ氏はしたたかだった。これでアメリカは、自国優位策を主張し、実行していくのだろうか。逆の意味でトランプ氏の大統領復帰はさまざまな問題を世界にもたらすものと思う。日本政府も日米同盟強化と同時に、沖縄における不平等な日米地位協定改定を検討していたが、トランプ氏には通じないのではないだろうか。案の定円が下がり、典型的なドル高円安の兆候が見えて来た。この先が心配である。

 大統領選とともに行われた連邦議会選でもトランプ氏の共和党が過半数を獲得する見通しとなったようだ。日本には厳しい対応を迫られそうだが、トランプ氏にとっては我が世の春になりそうだ。私個人は、ひたすらハリス氏の大統領当選を願っていたが、その希望も潰えた。残念である。それにしてもアメリカ国民はどうしてこのようなウソツキで乱暴でわがままで自分本位な人物を国家のリーダーに選ぶのだろうか。アメリカ人の国民性が益々分からなくなった。

 さて、今日は慶應病院の診察のために院内であっちへ行ったりこっちへ行ったりのうえ、待ち時間も考えると7時間近くも病院内にいたことになる。そもそもの原因は、昨日電話で明日のポリープ切除は下痢状態のままで大丈夫かと確認したかったからである。今日医師と話し合うことになったが、そんなに安易に決められないらしく新たな内視鏡検査を行うことになってしまった。これまで便が黒っぽくなったのは、大腸より上部にある食道、胃、十二指腸から若干血液がもれて便に混ざって黒い便が出たからではないかということから、明日の大腸のポリープ切除の前に、その上部を内視鏡で検査して、発見されれば切除するということになり、明日その内視鏡検査を行うことに決まった。そのため明日の大腸ポリープ切除は、1日先延ばしにして明後日にて、更に明日の結果を説明したいということから、その翌日土曜日に結果を聞きに病院へ行くことになった。今日から4日間連続して慶應病院を訪れることになってしまった。

 とにかく煩わしい話ばかりになって些か辟易している。そのせいで、ダブってしまった予定を変更しなければならなくなった。しかし、この一連の処置が済まなければすっきりしないので、1日も早くこの憂鬱な時間から抜け出したいものである。今晩から明日の検査までは食事も摂れないが、気持ちを切り替えて明日は笑顔で病院へ向かうようにしたいと思っている。

   今日ほっこりする話題は、富士山に初冠雪があったことである。観測史上最も遅い初冠雪だそうだ。映像で観てもやはり山頂に雪を被った富士山は絵になる。

2024年11月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6385.2024年11月5日(火) 「平和憲法」改憲派の勢力減少傾向

 先月末以来どうもお腹の具合が悪い。下痢症状を示したり、便秘になったり、今再び下痢症状に悩まされている。昨晩も何度かトイレを使用したので、今朝通いつけの森内科医院へ伺い相談した際、明後日予定の大腸ポリープ切除手術を延期してもらった方がよいのではないかとアドバイスされた。帰宅後すぐ慶應病院へ電話したところ折り返して連絡があり、明日担当医と直接話をして決めるということになり、明日病院へ出かけることになった。現時点では明後日の手術は、予定通り行うのか、或いは延期するのか、は未定である。どうもすっきりしない。

 さて、明日はいよいよアメリカで大統領選投開票が行われる。今日も最後の追い込みでハリス副大統領とトランプ前大統領が激しい選挙演説を行っている。アメリカ・メディアの直近の予想では、支持率はともに48.5%でまったく五分五分の情勢である。それにしても国家の「分断」が警戒されているにも拘わらず、お互いに、特にトランプ氏が相手を誹謗中傷ばかりか、悪態をついてののしり合う下品さには、これが世界最大の民主国家のリーダーを決める大統領選かと首を傾げるばかりである。この有様では戦後もこのまましこりが残りそうである。

 ところで、日本国内では総選挙も終わり、自民党、公明党の与党が惨敗を喫して石破首相としては難しい政局の舵取りを求められている。自民党の政策のひとつに憲法改正へ向けて議論を進めるというのがあったが、改選された自民党員の間では、これまで改憲論に積極的だった議員の数が大分減り、彼らは政権復帰後最低にまで落ちてしまった。2012年の復帰後最初の総選挙では、当選者全体の89%が改憲賛成派だった。それが選挙を重ねる度に低下して14年84%、17年82%、21年76%と減少傾向を辿り、今回は67%と14年に比べて2割以上も改憲に賛成する議員が減ったことになる。

 この背景には、自民党員の当選者が減ったことが大きいが、戦争を知らない石破首相の平和憲法改正への思い入れが強いことが響いている。例えば、戦力不保持などを定めた憲法第9条2項を「維持したまま自衛隊を明記する」との自民党の論点よりも、首相は更に踏み込んで9条2項を削除して軍隊を明記する必要性を主張している。改憲派勢力が減退したことにより、改憲ムードは当面遠のくであろう。衆議院で改憲勢力である2/3を確保していた岸田前政権時代には、前首相は改憲論議の加速を強くアピールしていたが、石破首相政権下で改憲への道のりが厳しくなってしまった。

 改憲については、与党の公明党は、どちらかとも言えないと自民党に気を遣いながら積極的ではない立場を取っていた。ところが、今回の総選挙で野党の国民民主党は当選者を4倍に伸ばした。その国民民主党の当選者の半数近くが改憲賛成派である。国会運営上石破首相及び、自民党が国民民主党に秋波を送っているのは、国民民主党内の改憲賛成派への色目ではないだろうか。

 それでもこの様子では当分改憲論議は影を潜めるだろう。しかし、国会の議論を必要としない予備費を蓄え、防衛予算を増額し、アメリカから兵器を買い、敵基地攻撃能力を整備するような「憲法第9条」に違反することは、慎んでもらいたい。その点で自民党の惨敗は平和憲法を守ることに貢献したと言える。

2024年11月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6384.2024年11月4日(月) プロジェクションマッピングの是非

 今年2月から東京の夜を彩る新たな観光資源を作るためと称して、東京都は都庁第一本庁舎の外壁をキャンバスに、光と音で多彩なアートを表現するプロジェクションマッピングを始めた。まだ見てはいないが、光の芸術を映し出して人気を呼んでいるようだ。世界最大の広告塔としてギネス記録にも認定されたという。しかし、このため昨年度の都の予算に7億円が計上され、その妥当性を巡って今になって議論を呼び、7月の都知事選でも一部の候補者から批判の声が上がっていた。担当部署では費用を賄うため一般に広告を募集することになった。小池知事は、1日の記者会見で東京の新たな観光スポットになっているので、企業PRの場として活用して欲しいと訴えている。結局夜の観光資源を創造する計画が、費用をかけたうえに広告が掲示され街の美観を損ねることにもなりかねないようである。

 これと同じような事象が大阪に見られる。今月2日から1か月間大阪府貝塚市を走る水間鉄道という小さな私鉄が、走る電車の車内から光のアートを車外へ投影するプロジェクションマッピングの「デジタルアート電車」1車両をイベント・カーにして午後6時から9時台にかけて約5.5㎞間で運転を始めた。You Tubeで観てみると、カラフルなライトが駅内や暗い沿線の街々を明るく照らし出し、初めて見る人たちにとっては魔法の世界に引きずり込まれたような思いになり、ワクワクした気持ちになることだろう。しかし、夜間黙って自宅にライトを浴びせられる立場の沿線住民にとってはまぶしくて迷惑で、近くを走る車のドライバーらにとっても危ないのではないかと些か気になる。

 近年芸術的センスやAIを使用して大掛かりな装置で人々の気を惹くような試みが人の出入りが多い場所で行われ、多くの人々の関心を呼んでいるが、ともすると費用ばかり掛かってその後始末にてんやわんやであるとか、大阪の電車のケースのように沿線住民に迷惑を及ぼすような事態が懸念される。

 ついては、先日も本ブログで取り上げたことであるが、スマホの利用者が圧倒的に増えて、電車内で乗客のほとんどがスマホに夢中になっている光景をよく見る。自転車に乗りながら片手をハンドルに、一方の手にスマホを握り集中している人をしばしば見ることがある。危ないなぁと思っていた矢先に、今月1日から道路交通法が改正、実施されることになった。今回の道交法改正の主目的は、自転車などの交通事故を防止することである。とりわけ自動車と同じように自転車の酒気帯び運転には罰則が科せられる。だが、主な狙いは「ながらスマホ」の禁止であり、これは歩行者にとって有難いことである。というのも最近特に「ながらスマホ」族が増え、横断道路でも信号無視のケースをしばしば目撃するからである。敵もさるもので人通りの少ない道路では、やりかねないが、一応法律で禁じられたことにより「ながらスマホ」はブレーキがかけられ、無法者は徐々に減っていくことだろう。

2024年11月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6383.2024年11月3日(日) 「文化の日」86歳の誕生日に想うこと

 一昨日の雨模様から昨日は台湾に上陸した台風21号の影響もあり、全国的にかなり降雨が激しく、神奈川県の湯どころ湯河原辺りでも1時間に100㎜を超える記録的な降雨量があった。そして今日「文化の日」も一昨日辺りの気象予報では、雨が降るということだったので、珍しいことだなと思っていた。

 というのは、今日誕生日を迎えて86歳になったが、これまで誕生日に雨が降ったという記憶がなく、一般的にも「文化の日」は晴天になると言われていた。それが、昨日辺りから今日は晴れそうだという予報に変わって、起きてみれば空は真っ青で正に秋晴れである。やはりわが誕生日には雨は降らなかったのである。そのお陰で1日雨で延期された日本シリーズの福岡ソフトバンク・ホークス 対 横浜DeNAベイスターズ第6戦が行われた。べイスターズが勝って4勝2敗で26年ぶり、3度目のセ・リーグ3位からの「下剋上」と言われる優勝を成し遂げた。今日の誕生日も本来なら気の利いたレストランで妻と食事でもともにしながら誕生祝いをするところだが、生憎先日来の下痢症状がパッとせず、今日は静かに自宅に引き籠っていることにした。

 午後吉祥寺にお住いの北原邦雄さんから誕生日のお祝いのお電話をいただいた。北原さんは大学の先輩であるが、詩人北原白秋の甥御さんに当たる方で、偶々白秋は母校湘南高校校歌の作詞者という縁もある。今日から3日間白秋の故郷・福岡県柳川市では白秋祭が開催され、市内を流れる堀の周囲には提灯が飾られ、屋形船にも情緒が添えられると仰っていた。今年96歳になられた北原さんも流石に外出する機会が減ったと言い、外出の際は杖を欠かせないと仰っていた。今日は兄妹や、息子たちからもお祝いのメールをもらったが、申し合わせたように父が亡くなった93歳を追い越す気持ちで頑張って欲しいというものだった。まだそう簡単にはあの世には行けない。

 ところで、懸念しているアフリカのスーダンでは、1956年独立以来内戦が絶えることがない。2011年にはスーダンから南スーダンが独立した。06年には世界最大の人道危機と言われたダルフール地方の紛争から何とか「ダルフール和平合意」が成立したものの争いは収まらず、国連安保理事会も人道危機を恐れて紛争地域への武器禁輸措置などを決議したり、09年には国際刑事裁判所(ICC)が人道に対する罪でバシール大統領に逮捕状を発した。その独裁体制を敷いていたバシール大統領も19年に軍のクーデターにより失脚した。今もスーダン国軍と準軍事組織との間で軍事衝突が起きた状態のまま解決の見通しがまったく立たない。スーダン担当アメリカ特使は、数々の紛争でスーダンでは15万人が犠牲になったといい、人口5千万人の内、国外に逃れた人は313万人、国内避難民は、1,102万人になり、世界最大の国内避難民を生み出している。

 今から30年以上も前に首都ハルツームを訪れたことがある。青ナイルと白ナイルの合流地点があり、水煙を噴き上げている迫力がすごいと知ったからである。実際現場に行ってその迫力には圧倒された。当時首都は表面的には穏やかな感じで、ちょうど交通システムを変更する当日に当たっていた。レストランで食事をして帰ろうと思ったところ店の主から、夜中の12時から交通システムが変わり、車の左側走行が右側に変わるから交通事故が発生するだろうから見たら好いなどとトンデモナイ話を聞かされた。それでも興味を惹かれて店で待たせてもらったところ、真夜中になってしばらくして車が衝突する音が聞こえて来た。店から飛び出したところ遠方の交差点で右側通行の車と左側通行だった車が正面衝突したのだ。店の主はニッコリ笑っていたが、他人の不幸を楽しんでいるかのような主の態度に些か呆れたことがあった。今はそんな悠長な空気は吹き飛んだだろう。それにしても珍しい体験をした。ナイル川の迫力と車同士の衝突、それがスーダンの印象深い見聞だった。

2024年11月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com