5872.2023年9月19日(火) 意外な付き合いから知った「世間は狭い」

 以前にこのブログにちょっと触れたことがある。少々意外だったが、思いがけず「世間は狭い」という現実を知らされることになった。

 昨晩大学ゼミの後輩からメールを受け取った。その後輩とは、大学を卒業して60年もの長きに亘り、ゼミの恩師、先輩、同級生、後輩らとともに普段から親しく交流を続けている後輩というより、同輩、友人である。彼は毎年2度アマチュア・オーケストラの「上野浅草フィルハーモニー管弦楽団」定期演奏会で楽団の1演奏者としてチェロを奏でている。

 実は、4年前に京都市内で中学校の同窓会が開かれた時、同じクラスだった女性から息子さんが東京にいて、NHK交響楽団でチェロを演奏していると聞き、早速チェリストの友人にその名を尋ねてみたところ、チェロ界ではかなり知られたN響の首席チェリストだと知らされた。その後テレビでN響の演奏の度ごとに注目して観ていた。その名を藤森亮一氏と言い、確かにオーケストラの中でも強く存在感が感じられた。友人の話では、友人のオーケストラでは近い内にチェロ・グループのレッスンに、個人的に藤森氏に指導してもらう予定であると聞いていたが、昨日がそのレッスンの日だったという。レッスンの後に食事を一緒にされ、その際藤森氏の母親と私が京都市立上桂中学校(現桂中学校)で同じクラスに在学していたことを、友人が私のHPから転写した卒業写真を見せて話したところ、藤森氏もあまりにも意外な縁にびっくりされたらしい。そして、友人が事前に購入した拙著を私からの贈呈品として差し上げ、その写真をメールでわざわざ送信してくれた。

 流石に藤森氏も実家京都市内に住む母親と、その日の教え子の友人であり、都内に住む私が同級生だったことには大分驚いたようで、世間は狭いですねと仰っていたとか。しかも今日友人から改めてもらったメールによると藤森氏も母親と同じ中学出身というから、藤森氏は私にとっても中学の後輩にあたる。こんなことがあろうとは思いも寄らなかったことである。藤森氏同様に私も世間は本当に狭いものだと実感している。11月に今年度2度目のコンサートが行われるが、藤森氏のご指導を得てオーケストラのチェロ部隊は、きっと素晴らしい音色を聴かせてくれることだろうと期待している。

 さて、モロッコの地震に次いで去る11日に隣国リビアで発生した、大洪水の被災状況の正確な全体像が中々把握出来ない。発生当初は死者2千名と言われたが、これはすぐに追加訂正され、14日には地元デルナ市長はNHKの取材に対して死者8千名と公表した。同時に2万人以上に上がる恐れがあるとも言った。それが一昨日には国連人道問題調整事務所(OCHA)は、死者は1万1千300人、行方不明者が1万100人に上がり、今後更に犠牲者は増えると発表した。

 被災が大きくなったのは、過去にこれほどの暴風雨が地中海沿いを襲ったことがなかったために豪雨対策が行われていなかったことと、市街の中心部を流れる川の地形、地中海を襲った特殊な「メディケーン」と呼ばれる低気圧などが大きな原因とされている。復興問題を含めてその後も被災者が増えているのは、リビア国内の政治的な対立が最大の原因であるように思える。

 2011年にそれまで独裁的な権力を握っていたカダフィ大佐が暗殺されてから、国の西部、首都トリポリにある暫定政権と、東部の被災地デルナを支配する東部勢力の軍事組織の間で内戦状態が続いていることが大きい。2020年には一時的に国連の仲介により停戦が実現したものの、それぞれ議会と首相が選出されるなど分裂状態は解消されず、混乱が続いていた。このため東部地域にあった2つの砂防ダムは充分な整備が行われず、決壊した原因となった。2つの勢力が対立してこのままの状態では、復興も覚束ない。現状は国連でさえ手に負えない。ウクライナに高価な兵器類を次々と送り込んでいる無駄を停戦させることによってストップさせ、少しでもこれらの貧しい国々へ支援を行うわけにはいかないものだろうか。世界の政治家の知恵と行動が機能しなくなっているのが、もどかしい。

2023年9月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5871.2023年9月18日(月) 日本同様アメリカ政界も人材不足

 今盛り上がっているラグビー・ワールドカップで、今朝日本は第2戦で前大会準優勝のイングランドと戦い、惜しくも34-12で敗れた。日本時間今朝4時のキックオフではテレビ観戦するわけにいかず、今朝のニュースで惜敗の結果を知った。13―12の後半16分に相手がノックオンをやったと思って気を抜いたところをトライされた。TMOの結果ノックオンではないと判定されたが微妙なプレイだった。その後立て続けに3本も奪われてしまった。日本は4PGだけでノートライだった。第1次予選突破に向けて次の対サモア戦は、29日の午前4時に行われるが、もう負けるわけにはいかない。残念ながら朝も早過ぎるので、またもやテレビ観戦が出来ない。

 ついては、今日は「敬老の日」である。近年少子高齢化が進行していると言われるが、実際65歳以上の高齢者の数は、3千6百万人で、総人口に占める割合は29.1%で3割がお年寄りということになる。80歳以上の高齢者は1,250万人で、初めて全人口の10人に1人となった。いよいよ日本はお年寄り王国となった。私も残り2か月足らずで85歳になるので、四捨五入すれば90歳になる(笑)。今以上に健康に留意しなければいけない。

 ところで、驚いたのは年は取っても働く高齢者がかなり多いことで、就業者全体の内高齢者が占める割合は13.6%になるという。年代的に見ても65歳以上は50.8%、70~74歳は33.5%だそうだから、定年は過ぎたが働かなければならず、経済的に苦しい人々が多くいるということである。

 さて、アメリカの政界を見回してみて、日本同様にアメリカでも優秀な政治家が中々いないのではないかと考えている。例えば、来年のアメリカ大統領選挙で民主党、共和党ともに絶対的な切り札候補者がいない。現職民主党のバイデン大統領は、現在80歳で最近高齢による衰えが目立っている。2年後の選挙、更に当選したら更に4年間任期を全う出来るか不安視されている。一方の共和党からは、現時点での最有力候補者はトランプ前大統領であるが、前回バイデン大統領に敗れ野に下ってから理不尽にも4件も起訴されているふしだらさである。現職と前大統領以外にこれという候補者が見当たらない選挙戦となる。ドングリの背比べである。

 そこへ最近取り沙汰され出したのが、ロバート・F・ケネディ・ジュニアが民主党から立候補の意思を表明したことである。あのロバート・ケネディ元司法長官の子息であるが、これが中々いわくつきの人物らしい。現在80歳のバイデン氏の健康が心配であると主張して69歳でボディビルによるマッチョぶりを売り物に民主党から立候補するようだ。

 但し、このケネディ・ジュニアは、アメリカがウクライナ支援を止めることを提案し、ロシアがウクライナの一部を占領することを容認し、海外のアメリカ軍基地約800か所から米軍を撤退させ、台湾支援は2028年までと主張し、ワクチン接種に否定的で、その想像外に過激な言動がアメリカ各界に混乱の種を撒いている。J.F.ケネディ大統領家系の人びとからも、非難の声が聞かれるようで、一部には、民主党のトランプと揶揄される有様である。政治家系としての筋は良いとしてもその激しい性格が各方面から警戒されている。

 アメリカはいろいろの分野で豊富な人材を抱えていると見られていたが、近年は大統領選で観る限り人材払底のようだ。そのために、ついにはバラク・オバマ元大統領が現在62歳の若さ?を買われて、再び大統領選へ担ぎだされようとしたこともあったが、ご当人にその気がまるでなく、それではミシェル・オバマ夫人を大統領へ、そして元大統領を副大統領へという珍案もあったようだが、これも夫妻にその気がまったくなく、アメリカにも人材が中々いないものだと知らされることになった。

 世界一の大国といわれるアメリカに人材が枯渇しているようでは、地球温暖化対策なんて二の次なのだろう。年々地球が熱くなるのも現状ではやむを得ないと諦めるべきだろうか。

2023年9月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5870.2023年9月17日(日) 岸田内閣、及びジャニーズの反省と思惑とは?

 この2、3日どうもすっきりしないと思っている事象が2つばかりある。政治的なものと社会的なものである。

 政治的なものとは、このほど発足した第2次岸田内閣の閣僚、及び副大臣、政務官人事の異様な点である。首相が組閣に当たっていつも述べるのは、適材適所、男女のバランスである。自身を含めて世襲議員が多いことや不都合なことについては一切語らない。ところが、いま文部科学省が東京地裁に過料適用を求め、来月には解散請求を求めると考えられている旧統一教会と接点を持っていた閣僚が、全閣僚20名の内4名もいる。一昨日公表された26名の副大臣の内11名、28名の政務官の中には15名も旧統一教会と接点がある議員がいる。悪名高い旧統一教会と関係があった議員が内閣の中にこんなに多くいるのは、普通ではないと思う。加えて、閣僚の中に5名の女性議員が含まれていたことに対して、首相は女性ならではの感性と共感力の発揮を期待していると語っていた。しかし、副大臣と政務官に選ばれた女性議員はひとりもいない。全員男性議員である。これでよくも組閣に際して男女のバランスなどと言えたものである。そして問題になりつつある旧統一教会と関係のある大臣、副大臣、政務官の多さについては、まだコメントを聞いていない。適材適所、及び男女のバランスを考えたうえで大臣、副大臣、政務官を合わせて30名もの旧統一教会色の強いお偉いさんが選ばれたということだろうか。

 他方、社会的な問題で気がかりなのは、故ジャニー喜多川の性加害問題の解決へ向けた道筋である。ここへ来て大手企業などがジャニーズ事務所所属のタレントを自社広告に使わないとこれまでのやり方を見直す動きが急速に広まったことである。

 外部の「再発防止特別チーム」のリーダーで弁護士の林真琴元検事総長がジャニーズ事務所に提言した項目の中で、再発防止の手段として社長の辞任、同族経営の脱皮を強調していた。7日のジャニーズ事務所の記者会見では、提言を受けて社長の藤島ジュリー景子氏が辞任し、新社長にタレントを引退して東山紀之氏が就任すると報告した。しかし、これは表面的に社長が交替しただけで、実質的には同族経営旧体制が刷新されたとの印象は極めて薄い。それは、ジュリー前社長が会社の全株を所有しており、社長を辞めても依然代表取締役として残るということと、東山新社長は、現状名義上は代表取締役社長であろうとも自社の株式を1株も所有せず、加えてこれまで企業経営の経験もなく、ジャニーズ事務所で前社長の監視下でどれほど東山色を出すことが出来るのか。「再発防止特別チーム」からは、同族経営の弊害と取締役会の活性化も指摘されている。ジャニーズ事務所は、現在社名の変更も考えていないという。汚れた性加害者の名前を恥ずかしげもなく会社の看板に引き続き掲げる経営方針には、ジャニー喜多川との縁をきっぱり切るという姿勢が見られない。

 企業が自社の広告にジャニーズ所属タレントを使用しないようになり、その先には企業が民放テレビ番組のスポンサーから逃げ出すことにあり、こうなるとスポンサーに頼っている民放テレビ会社にとっても死活問題である。

 それにしても出直した筈のジャニーズ事務所が、一向にリフレッシュした顔を見せないことには失望している。

2023年9月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5869.2023年9月16日(土) イコモスから警告された明治外苑再開発計画

 先月受けた人間ドック検査の結果、2点ばかり指摘された。ひとつは、心臓の不整脈であり、これについては放置すると脳梗塞の恐れもあるとのことで、直ぐエコー検査とホルター心電図検査を受け、結果は来る21日に分かる。

 もう1点は、この数年間前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAがやや高めなので、いつもながら専門医に相談するようアドバイスされた。そこで先月泌尿器科医に診てもらったところ局部のMRI検査を受けることを勧められた。そのMRIの結果が分かったということで、今日泌尿器科医に伺った。冒頭に医師からがんの恐れは100%ないというホッとするお話だった。MRI検査をしてくれたメディカルスキャニングの「医療機関用報告書」によると、「PI-RADSカテゴリー1」と表示され、医師の説明では「カテゴリー1」は現時点では前立腺がんの可能性が100%ないことを意味していると、ニコニコしながら話してくれた。安心するとともに直ぐに検査を受けて良かったとつくづく思っている。

 さて、先日も本ブログで取り上げた明治外苑再開発プロジェクトに対してユネスコの諮問機関イコモスが、東京都に対して「文化遺産の不可逆的な破壊であり、開かれた空間が失われ、遺産である樹木が失われることは受け入れられない」と再検討を求めた件について、昨日イコモスが開いた記者会見で改めてヘリテージ・アラートを発し、関係省庁、都、事業者に前向きの回答を求めた。しかし、これまでの経緯から考えると今後何を言われようと小池都知事は、再開発の反対に対して頑固にも従来の主張を曲げないだろう。何故にこれほどこの反対の強いプロジェクトを遂行することに拘るのだろうか。

 小池知事が再開発に拘るのはどうも理解し難いが、地主とも言える明治神宮が計画に積極的な点も理解に苦しむ。折角これまで長い間受け継いできた半公的な庭園を業者の計画に従い、外苑から緑地を減らし、これまでなかった超高層ビルを建設することに、明治神宮が賛同するのはなぜだろうか。高級住宅地域に超高層ビルを建て、それによって得る利益を事業者である三井不動産と分かち合うということしか考えられない。更にプロジェクト推進者が有識者や著名人、都民から多くの反対署名を提出されながらも的確な答えを出すこともなく、開発計画を前へ進めようとする姿勢が理解出来ない。小池知事にとっても多くの都民の反対を押し切ってまでして強引に計画を進めるには、見えないところで何らかの個人的なメリットがあるからではないだろうかと勘繰らざるを得ない。
 結局プロジェクトは、国際的にイコモスから、国内では都民、著名人らから強い反対があっても、利益集団の小池都知事、明治神宮、三井不動産の3者によるなりふり構わぬ強引な私利私欲によってこのまま推し進められるのだろうか。世界の首都の中でも緑が少ないと言われている東京から、これにより更に緑地面積が少なくなる。東京育ちではない小池知事には、あまりピンときていないようだ。次の東京都知事選では、絶対小池知事を落選させないと東京が段々おかしな都市になる。

2023年9月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5868.2023年9月15日(金) 阪神タイガース、18年ぶりのリーグ優勝

 昨夜プロ野球・阪神タイガースが、読売ジャイアンツに3連勝して実に18年ぶりにセ・リーグの優勝を勝ち取った。これまで阪神が優勝する都度、大阪の繁華街・道頓堀にファンが群がり、中には橋の上から道頓堀川に飛び込む人が出るので、昨晩は警察官の警戒も厳重だったようだが、それでもファンの中には警戒の網を潜り抜けて川へ飛び込む人たちがいた。私は子どものころから熱烈なジャイアンツ・ファンだったので、阪神の優勝に格別喜ぶようなことはないが、阪神ファンとしては18年ぶりの優勝にまだ喜んでばかりもいられない。「阪神日本一」の前にはまだ2つの壁がある。この後クライマックス・シリーズでリーグ2位と3位の勝者を破らなければ、日本シリーズに出られない。日本シリーズに出て、パ・リーグ覇者に勝って初めて「阪神日本一」となる。その前の壁を乗り切って優勝すれば、それこそ38年ぶりの日本一だそうだから、その時はきっとお祭り騒ぎになることだろう。

 さて、先週の今日、中学時代の友人とランチの予定だったが、台風が直撃することが分かり、今日まで1週間日延べした。東京駅丸の内側の赤レンガ建物にあるステーションホテルのロビーで待ち合わせしたのだが、友人が一向に姿を見せず、堪りかねて携帯をかけたところ、何と隣のカフェに入っていたことが分かった。これでは会える筈がない。ともかく久しぶりに会い、その後KITTE会館内のイタリアン・レストランで会食をした。友人はワインに関する著書も出しており、ワイン談義を楽しみにしていたのだが、ワインは夜でないとぴったり来ないらしく、何と生ビールで乾杯と相成った。

 彼とは、千葉の市川学園中1年生時に同じクラスだったが、2年時に私が京都へ引っ越してから交流は断絶となった。それが70年ぶりに顔を合わせたのが、日本旅行作家協会へ私が入会して、幹事の名前に彼の名を見つけ、尋ねてみて正に彼その人であることが分かった。奇遇と言っても好いと言えよう。

 彼にも話したのだが、今日9月15日はかつて「敬老の日」だった。今では「敬老の日」は、9月第3月曜日に代わったが、55年前は今日がその日だった。実は、その55年前の今日、妻とお見合いをした。敬老の日にお見合いとは?と多くの友人らに冷やかされたが、お仲人の奥様と両家の母親が同席して、高輪プリンスホテルで会い、すべて周囲がお膳立てをしてくれて、翌年5月10日にホテル・ニューオータニで挙式した。従って我々夫婦は来年が結婚55周年になる。つまりエメラルド婚である。結婚生活にこれというトラブルもなく長く続けられたのは、「敬老の日」にお見合いしたせいだろうか。4年前には金婚式を迎えることが出来たが、来年は金がエメラルドになる。幸せを守るパワーストーンであるエメラルドに例えられ、「深く静かで尊い夫婦の生活を願う」との意味が込められているそうだ。

 さらにその5年後はダイヤモンド婚となる。もうひと踏ん張りして何としてもダイヤモンド婚を迎えたいものである。

2023年9月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5867.2023年9月14日(木) モロッコ地震に続き、リビアに大洪水発生

 去る9日北アフリカのモロッコで過去百年間になかったような大地震が勃発し、現時点で2千人を超える死者が出て、現地では電気、水道も止まり日常生活にも事欠くようで大変気の毒に思っていた矢先の11日に、その東隣のリビアで大洪水が発生し、東部デルナ市を中心に大きな被害が出た。一説には、犠牲者は死者5,200人、行方不明者1万人以上と言われている。これまで訪れたことがないが、このデルナは地中海に面しワジ川という枯れた河川が街の中心を流れている。そしてその上流には2つの砂防ダムがあり、そこへ濁流が押し寄せ、その2つのダムは決壊し、市内にある人物、物財の3分の1が地中海へ流されてしまった。

 このリビアという国は、かつてカダフィ大佐が独裁的に権力を握っていたが、2011年に暗殺されてから2つの勢力が対立するようになり、互いに首相を立て、国内に2人の首相が支配する異様な国家となった。爾来国内では治安の悪化が心配されていた。今も内戦状態にあり、今後このような政治体制の下で果たしてどこまで洪水による罹災者を支援し、国は立ち直ることが出来るだろうか、深刻であり、同時に不安な状態である。

 そんな悲惨な自然災害のアフリカの国々を遠目に、北朝鮮の独裁者である金正恩・朝鮮労働党総書記が、北朝鮮から列車でロシアの宇宙基地があるアムール州ボストーチヌを訪れ、4年ぶりにロシアの独裁者プーチン大統領と会談した。いつもながらの怪しい意図の下に2人の首脳は話し合ったようだ。双方ともに国情が苦しいなかで、弱者の知恵というか、言わず語らずともお互いに相手の腹の内は分かっているようだ。軍事偵察衛星の開発を進めている北朝鮮は、ICBM開発のノウハウをロシアから提供されるのと引き換えに、ウクライナ戦争で銃兵器損傷が激しいロシア軍にそれらの供与を行うというものらしい。これを同じ独裁者仲間の習近平・中国国家主席は距離を置いて沈黙しているという構図が、どうも陰険に見えて仕方がない。余裕なんて互いにないが、もしあるとするなら、モロッコやリビアへ支援物資を提供してみてはどうか。独裁3か国を視る世界の目が少しは変わるかも知れない。
 さて、昨日のブログで取り上げたコロナ感染者増加と岸田内閣改造人事について、コメントを追加したい。

 まず、コロナであるが、今日近くの国立東京医療センターへ変形性関節症の検査のために2か月ぶりに出かけた。入口にあった体温測定の装置が取り外され、コロナ対策緩和の空気が感じられた。そして病院内の各所でいままで取り付けられていた受付のアクリル板がすべて取り払われていたことにオヤッと思った。国立病院機構が、コロナ患者数増加を知らない筈はないが、これまで感じられた緊張感もあまり感じられなかった。これほど立派な国立病院でこの体たらくである。いずれ近い内に再びコロナが流行するであろう。

 もう1点の岸田内閣改造人事の内に、かつて脛に傷を持った人物が再び登用されたことである。

 今文部科学省が解散請求を検討中の旧統一教会との接点を持った4人もの閣僚が起用されたことである。鈴木淳司総務相、盛山正仁文部科学相、伊藤眞太郎環境相、木原稔防衛相である。中でも文科省は旧統一教会への対応を所管する役所である。そのトップに教会と接点のある人物が就いて大丈夫なのか。

 この他にも、小渕優子氏を党役職の選挙対策委員長に登用したことである。この小渕委員長は、2014年に公職選挙法違反により経済産業大臣を辞任した過去があり、岸田首相はもう禊は済んだと語っているようだが、最近も祖父が経営していた企業に便宜を図った疑いが浮上している。どうも腑に落ちない。

 いずれにせよ疑念だらけの閣僚たちである。これで岸田政権は低落傾向の支持率を取り戻せると思っているのだろうか。

2023年9月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5866.2023年9月13日(水) 行政の怠慢!コロナ患者が増え続けている。

 去る8日久し振りに東京都内の気温は25℃台へ下がり、一時的に真夏日とは成らなかったが、その後も今日まで真夏日が続き、今年の真夏日は計81日となった。過去最多である。この暑い最中にマスクを着用するのは、確かに暑苦しいことではあるが、コロナが減ったとの判断で5月8日にコロナ警戒度を「5類」へ緩和した。それ以来マスクを着ける人がめっきり少なくなり、今では電車やバス車内でもマスク姿を見ることが少ない。

 ところが、コロナ・ウィルス新規感染者は、実際には統計上減るどころか逆に増えているのである。昨日東京都医師会会長が、この3週間は毎週新規患者は増え続けているので、人混みの中ではマスクの着用をお願いしたいと話していた。そして来月7回目のワクチン接種を始めるので、受診するようアドバイスしていた。私自身は、外出の際は今もマスクを着用する習慣から抜けきれず、ワクチンも接種を受ける予定である。

 どうも理解出来ないのは、コロナ・ウィルス新規感染者が確実に増加しているにも拘らず、行政からこれという警告が発信されないことである。医療部門が警告してもこれを受け止め警戒すべき自治体は何の対応策も打たない。だから街中では、マスクを着用しない人が増えている。今開催中の大相撲秋場所の観客席を見れば、歴然である。ほとんどマスクを着けていない。

 実は昨年11月から全国の患者数は増え続け、今年1月にピークを迎えた。翌2月から患者数は減少に向かい、4月に最低水準に達した。5月もやや増えたが、ほとんど4月と差がない。そして警戒緩和の「5類」へ移行した。ところが5月下旬から再び増え始め、7月から8月にかけて急激に増え、8月下旬に一時下がったが、先週まで増え続けている。このまま進めば、10月か、11月には患者数も過去最多になるだろう。この猶予ならぬ現状を全国の自治体はどう捉えているのだろうか。何の警告も、対策も行っていない。堪りかねたのか、昨日東京都医師会長が警告した。自治体も以前と同じように窮屈ではあるが、マスクを着用し、コロナを警戒するようメディアを通じて国民に訴えるべきではないだろうか。

 昨日近所の郵便局へ出かけたが、そこでは係員との間に立てかけてあったアクリル板を取り払ってしまった。まるでコロナはもう心配いりませんと言わんばかりである。こういうことがないよう、地域の住民の安心・安全を心掛けるべき自治体や、接客の多い事業は、コロナの再来を警戒して、庶民が実行すべき警告を啓蒙すべきではないか。現状は逆行しているとしか思えない。

 さて、今日岸田首相は、内閣改造と自民党役員人事を行った。第2次岸田内閣の発足である。取りざたされたのは、全閣僚20人の内、初入閣が11人、世襲大臣が8人、女性閣僚が第1次小泉内閣、及び第2次安倍内閣と同じ5人で過去最多となったことである。そしてNHK「ニュース7」で首相の記者会見を行った。記者団の質問の中で憲法改正について尋ねられた首相は、改憲の準備を進めたいと語り、議論のための陣容を強固にしていきたいと語った。最早改憲が既定路線に乗っているかのようである。

 改造内閣の閣僚の中で気になったのは、鈴木俊一財務大臣が留任したことである。消費者物価高騰、円安のような国民生活を苦しめる事象に対して、鈴木大臣は何ら効果的な手を打とうとしないからである。円安については国際社会との関係性もあり、効果的な手段は簡単には見つからないと思うが、海外金融機関の高い金利に対して、日銀や専門家らともっと話会いをして少しでも効果が上がる方法を考えるよう積極的に行動出来ないものだろうか。他の大臣もお手並み拝見といくか。

2023年9月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5865.2023年9月12日(火) 自らを律せられない未成熟な「日本維新の会」

 どうも「日本維新の会」という新興政党が信用ならない。代表、幹事長ら首脳陣の言動にあまりにも常識を欠く点が多いことと、事実を精査せず反対意見を封殺しようとする覇権主義的なパフォーマンスなど、傲慢で不誠実であるからである。常に上から目線で尋ねられても誠実に応えようとしない。維新の会は大阪を中心に近年関西地区で支持層を拡大しているが、支持率が伸びている思い上がりのせいか傲慢とおふざけが過ぎるような気がしてならない。

 一番気になったのは、7月に馬場伸幸・維新代表が日本共産党はなくなったらいい政党だと、民主国家の政治家が絶対言ってはいけない無礼な発言をしたことである。維新に比べて遥かに長い歴史があり、その間帝国主義、及び軍国主義による弾圧を受けながら戦ってきた共産党に対して、あまりにも礼を失した暴言である。共産党は維新に対して発言の撤回を求めているが、馬場代表は信念を持って発言したとして撤回の気持ちはまったくないと突き放している。他の野党や自民党の一部からも強硬な馬場発言に対しては、民主主義の根幹を揺るがすものだとして批判的な声が聞かれる。しかし、維新内からは何ら反省の声は上がってこない。

 そこへこのほど藤田文武・維新幹事長に政治資金規正法違反の疑いが出てきた。交通費を自らの政治団体に寄付していながら、その内の一部60万円を報告書に記載しない。多分遊興費にでも使っていたのだろう。国会議員のいつもながらの言い訳として、藤田幹事長も事務的なミスにより記載が漏れたとあまり深刻には受け止めていないようだ。

 さらに地方自治体では、こんな馬鹿げたことまでやる程度の低い女性議員がいる。大阪府交野市議会選挙で維新の大阪市議会議員が、ポスター掲示場のポスターの維新候補者を緑の太線で囲み、他の候補者のポスターを緑で塗りつぶすという子どもじみた悪戯をした。ここまで子どもじみた悪ふざけをやる議員がいても、全党的に何ら反省の色は見られない。

 他にも日本維新の会については、大阪で大きく飛躍している実績を後ろ盾に自意識過剰で、選挙民に対しては何でもお返しするので、何事も自由にやらせて欲しいとばかりに奔放に振舞っている。その典型が、大阪・関西万博の開催である。これを成功させた後に万博会場跡地に維新首脳は、大阪IR・賭博場を始めようというのである。賭博によるギャンブル依存症のイメージや風俗環境問題から周辺住民から反対の声が上がり、訴訟にまで発展しながらも、大阪府と大阪市は民営民設で自治体が第一次的に運営に関わるものではないと言い逃れを言っている。実質的には行政が土地を提供し、売り上げから分配金を得る構図である。これに日本維新の会は当初から積極的だった。つまり維新は賭博の生みの親でもある。

 およそ近代政党とは思えない維新が、大阪を地盤に全国で支持者を伸ばして行くのが、気がかりである。

 それにしても大阪府民は、どうしてこのような第2自民党を支持する選挙民が多いのか、理解出来ない。日本維新の会の存在が、日本の政党政治に大きな障害とならないことを願うばかりである。

2023年9月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5864.2023年9月11日(月) NY同時多発テロ勃発から22年

 22年前の今日、あの忘れもしないニューヨーク同時多発テロ(9.11テロ)が発生し、日本人24名を含む約3千人が亡くなった。旅客機が世界貿易センタービルへ突っ込んだあの衝撃的なシーンを、偶々義母の葬儀が行われていた桐ケ谷斎場の待合室で待っている間にテレビで観て、一瞬身の毛がよだった。アメリカ政府は、アルカイダとその指導者ウサマ・ビン・ラディンの仕業と知り、ブッシュ大統領は直ちに、彼らの巣窟であるアフガニスタンを攻撃し、当時のタリバン政権を一掃した。
 偶然にもこの半年前テロで崩壊した世界貿易センタービル内に入った。1年半前には、アフガニスタンとパキスタンの国境・カイバル峠近くの集落で、トラックから銃砲類を積み下ろす現場作業を間近に見ていてこの反米テロを何となく予知した。これらの体験は、拙著にも紹介したり、講演などでもお話しているくらい、私自身にとってショッキングな体験だった。今ではテロもさることながら局地戦争が増え、世界各地で憎しみを増加させている。局地戦争の戦争当事国に対して大国が支援しているので、これがゆくゆくは拡大して大戦という事態にならなければ良いがと懸念している。今や欧米の首脳らや、習近平、プーチン、金正恩ら戦争を知らない世代が世界のリーダーになった。彼らは生身で戦争の怖さを知らないだけに、遊び感覚を交えテストのつもりで戦争のボタンを押すことが怖い。何とか戦争から逃れる術はないものだろうか。

 さて、WCラグビーで日本の初戦勝利の陰に隠れていたが、台湾で行われていたU-18 WC野球大会で、日本の高校選抜チームが10度目の出場で初めて優勝を飾った。決勝戦の相手・台湾は過去3度の優勝を誇る強豪チームで、予選では日本が一度負けている相手で決勝戦まで7戦全勝だった。一方の日本は6勝2敗だった。試合運が良いというのだろうか、ラッキーだった。日本はこれで3月に開催されたWBCとともに野球で、世界一の栄冠を獲得した。レベルは、先進国アメリカに最早引けを取らなくなった。今NYヤンキースのGMが訪日中であるが、現在アメリカン・リーグで最下位の不振にヤンキース・ファンからのブーイングが厳しく、補強のために優秀な日本選手の品定めにやってきた。パ・リーグの2人の大物投手、佐々木朗希と山本由伸の登板日に観戦した。日本のプロ野球を高校野球レベルと見下していたピート・ローズ世代と比較すると隔世の感がある。

 他にも昨日ドイツで日本代表チームが、ドイツ代表と国際親善試合を行い、これを4-1で倒したのには、昔日の感がある。ドイツはかつて雲上の国だった。ドイツにとっても遥か格下の日本に完敗したことが余程ショックだったようで、直ちにドイツは、フリック監督を解任したというからあまりにも早手回しの処置に驚いている。よもやここまで日本サッカーが成長を遂げるとは、昔のファンには想像もつかないことである。この他にもバスケット・ボール、陸上競技、更に16歳の安楽宙斗少年が世界チャンピォンとなったスポーツ・クライミング等々日本選手の活躍ぶりが著しい。

 こう言ってはおかしいが、いま日本のスポーツ界には勝利の女神が降臨しているような幻想が湧いてくる。

2023年9月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5863.2023年9月10日(日) WC日本ラグビー快勝と小池嘘つき知事の悪あがき

 昨日からフランスでラグビー・ワールドカップが始まった。地元フランスは、昨日の開幕戦で8万人のファンを背に優勝候補のニュージーランドを破ったので、初優勝目指してフランス中が大分盛り上がっているようだ。WCは来月29日まで約2か月の長期に亘りフランス各地で行われる。

 大会が最初に開かれたのは、1987年で他のビッグ・スポーツのワールドカップに比較すると随分遅い。それは、ラグビー界には他のスポーツと異なり、世界一を決める考え方は元々なく、すべて2チーム(国)によるテストマッチを行うとの考えしかなかったからである。今年は10回目の開催であるが、日本もかなり期待されている。それは3大会前までは、1勝21敗2分けという惨敗ぶりだった。中でも1995年第3回大会では、ニュージーランドに17―145で記録的な大敗を喫した。それが、前々回では優勝候補の南アフリカを破り、前回は予選でラグビー国であるアイルランドとスコットランドを撃破して4戦4勝、決勝トーナメントで惜しくも南アフリカに敗れたが、ベスト8に進出した。

 今年はベスト8以上を目標にしているが、どこまで戦えるだろうか。気がかりだったのは、大会前のテストマッチで日本は1勝3敗であまり楽観できるような成績ではなかった。NHKや民放でもかなり放映に力を注ぎ込んでいるようで、このところ連日ラグビー情報を伝えている。

 そんな中で今晩日本は待ちに待った初戦を南米のチリ相手にトゥールーズで3万3千人の観客を前に戦った。先取点こそ奪われたが、すぐトライを返し、6トライを挙げて結局42―12でチリに快勝した。NHKでは視聴率の高い大河ドラマ「どうする家康」と時間的にダブったが、それを敢えて放送中止にしてまで対チリ戦を実況中継した。相当な熱の入れ方だと思うし、こんなことはかつてなかったように思う。今日の試合は、実力は日本が上回っていると知っていたので、先取点を取り返した時点で、勝てると安心して観ていた。これから日本も地元フランスのフィーバーに乗せてもらいたいものである。

 さて、このところ問題になっている神宮外苑の再開発で3m以上の高い樹木を伐採する計画に対して、強い反対の声が、地域住民を中心に広域的に上がっている。今年3月に亡くなった歌手の坂本龍一氏を中心に著名人の間でも反対の声が強かった。これに対して小池知事は、「1000本切り倒すような話になっているが、1,900本から2,000本に増やす計画である」と引き算では増えているような屁理屈を述べているが、高い樹木を切り倒すので、緑容積としては減る。緑地の面積もその62%は屋上緑地だから庶民はおいそれと触れることが出来ない。事業者の三井不動産は、大地主の明治神宮と話し合いのうえで高層ビルを建設する庶民無視の腹づもりであり、それが小池知事の思惑でもあった。ところが、7日ユネスコの諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)がヘリテージ・アラートを発し、「都心の貴重なオアシスに超高層ビルが建築され、野球場やラグビー場が解体・新築される。樹木が伐採・移植され、100年に亘り育まれた森が破壊される」として、当然のように事業者や東京都に計画の撤回と改めて環境影響評価を行うことを求めた。

 このイコモスの警告に対して小池知事は、事業者は正確な情報発信をするようにと自らの考えを言わずに事業者に責任転嫁するような要望をしたようだが、何かピントが外れ、正面から真っ当に応えようとしていない。これはいつもながら小池知事のずるいところでまだ病は治らないようだ。前回の都知事選でカイロ大学文学部を首席で卒業したなんてふざけたウソがばれ、それを証明することは出来なかった。どうしてこんな恥ずかしい成績詐称をやるのか、時効のためそれ以上追求されなかったが、行政の長として恥ずべきことであり、東京都民としても目立ちたがり屋で、嘘つきの知事に対して、「恥を知れ!」と許しがたい気持ちである。

 ここへ来て都民には何の恩恵もない世界的に公園としての価値ある樹木の伐採の反対に対して、問題をすり替えながら押し切ってやり遂げようとする阿漕な知事の図々しさと剛腕は、いずれメッキがはがれるだろう。

2023年9月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com