3811.2017年10月19日(木) 中国は果たして社会主義国家だろうか。

 今日もとにかく寒い。都内の最低気温は12.3℃で、10月中旬の気候としては60年ぶりの寒さだという。この寒さの中を歯の定期健診のため冬支度で代々木の歯科へ出かけた。雨も降っているのでいつもはJR代々木駅から歩いて甲州街道近くの歯科まで行っているが、今日は新宿南口から地下通路を通り歯科近くの出口から地上へ出た。この辺りは1964年東京オリンピックのマラソンで優勝したエチオピアのアベベ選手が先頭で走っているのを混雑の中で見たところだ。かれこれ半世紀も通っている歯科は歯科医も気心をよく知っているので、安心して治療してもらうことが出来る。入れ歯が多くなってしまったが、今日の検診では、よく歯を磨いているので大丈夫でしょうとのお墨付きをもらった。また、半年後に診てもらうことにした。

 さて、昨日開かれた中国共産党第19回党大会で、習近平総書記は自信満々に政治報告を行った。中華人民共和国建国100周年を迎える2049年ごろまでに、世界トップクラスの国力を築き国際影響力を持つとされる、何やら意味不明の「社会主義現代化強国」を建設するビジョンを示した。この頭には「党の強い指導の下で」という枕言葉を挿入して計画を推進すると強調した。これによって総書記個人と国民の党への信頼と求心力を高めようとの狙いがあるようだ。

 しかし、習近平総書記はあくまで欧米とは異なる路線を歩み、軍事力強化に力を注いだ独自の中国モデルを理想とするとの考えのようだ。

 その政治報告の中味を見ると、「党の統一的指導と社会主義制度を堅持」とか、「今世紀半ばに社会主義現代化強国を建設」、「新時代の中国の特色ある社会主義思想を指導指針として堅持」など、社会主義国建設について誤解とも思える社会主義に拘る文言が目につく。果たして、習近平総書記がどれほど真の社会主義、マルクス経済学説を理解しているのか分からないが、憶測で言えば、これまでの経緯から推すと中国はとても社会主義国家と呼ぶにはほど遠いし、現状から考えると益々マルクスが提唱した社会主義とは乖離する一方である。

 13億人の中国国民を励まし、貧困から救うためとはいえ、現状は農村に溢れる貧困層、都市・地方の経済格差、軍事力の強化と言論の自由抑圧などの実態を知るにつけ社会主義どころか、資本主義も超えて一気に帝国主義、更に習近平独裁主義の匂が感じられる。習近平総書記への権力集中、そして個人崇拝的な考えは、社会主義国家を建設し、社会主義体制を定着させたゲバラや、カストロのキューバの足元にも及ばないと思う。習近平総書記、並びに中国は、アメリカを意識しながら何を差し置いても身体だけ大きければ佳しとしているようなあせりが感じ取れ、窮屈そうな似非社会主義国に見えるが、どうだろうか。

2017年10月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3810.2017年10月18日(水) 中国で第19回共産党大会開催

 今日から1週間中国・北京で第19回中国共産党大会が開かれる。5年ごとに開かれるこの党大会で第2期習近平政権の人事が決まる。次回2022年は中国共産党創立100周年記念に当り恐らく大々的な記念行事が行われることだろう。今大会で習近平氏がこのまま共産党総書記に選ばれれば、次回大会で恒例の2期10年を改正して任期を延長し、そのまま終生総書記の座に留まり、国家主席も踏襲することになるのではないだろうか。だが、4年後習近平は党の定年68歳を迎える。党則に従えば、地位に未練を残しながらも党要職を去らなければならない。それでも習近平は党則を変更してまでも総書記の地位に留まり続けるだろうと言われている。

 想定されていた通り、両隣に座る91歳の江沢民・元総書記や胡錦濤・前総書記を前に、以前には成らなかった経済発展をやり遂げたと功績を吹聴した。

 中国では、共産党大会の他に国家主席や首相、閣僚らを選任する全国人民代表大会(全人代)が開かれるが、実質的には共産党総書記、他の政治局員らの要職を選任するこの党大会が優位にあると見られている。

 今日の大会では、ほぼ予定通りライバルを蹴落として盤石の基盤を固めつつある習近平総書記が、予想通りそのまま居座るものと見られている。

 さて、先日明るみに出た大会社の不祥事として、神戸製鋼所のアルミ製品データ改ざん事件があったが、改ざんは10年以上も前から行われていたことに少なからずショックを受けた。大手企業が営業成績は極度に悪くない中で、何故このような悪辣な行為に走るのかまったく理解出来ない。この事件は、国内のみならず海外の基幹産業である、航空機や鉄道施設にまで影響が及んでいる。

 そしてもうひとつ不道徳な事実が暴露された。日産自動車が無資格の従業員に新車の検査を行わせていたことで、経済産業省が問題を指摘した後も引き続き日産車体湘南工場で無資格検査を行っていたことが、11日に判明した。この事実が分かったのは、何と今月2日西川広人社長が謝罪会見し、9月20日以降は資格を持つ検査員が100%検査を行っていると証言した後のことである。よくもぬけぬけと天下に向かって大社長が大きな嘘をつけるものである。こういうほら吹き会社は今後も世間を騙す恐れがある。厳しいようだが、全国的に製品不買運動を進めることを検討する必要があるかも知れない。すでにEUでは、神戸製鋼所製品を使用しないよう通知があったというから、今後この不信用を取り戻すのは並大抵ではない。

 それにしても商業モラルも地に堕ちたものである。

 尤もわが国では総理大臣が、森友・加計学園問題で表面化した一連の経緯で示したように、トップが嘘をつき騙くことを意にも介さず、反省もせず、謝って嘘を取り消すこともしないのだから、井の中の蛙ならぬ国民が首相の朱に交わり赤くなるのも致し方ないのかも知れない。これでは真面目な親や学校がいくらモラルを教えても無用ではないかと思えてくる。

2017年10月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3809.2017年10月17日(火) DVD「シンドラーのリスト」を観る。

 NHKテレビ「ニュースウォッチ9」を見ていた時、突然「ラッカ陥落、IS(イスラム国)事実上崩壊」のテロップが表れた。ISについてはいつも似たような報道がされては、したたかなIS はまたどこかでテロを繰り返すようなことがしばしばあった。だが、今度ばかりはISの首都ラッカが、クルド人主力のシリア民主(SDF)軍の攻撃により制圧され解放されたことによって、さしもしぶとかったISも降参したと見られている。もうひとつISの活動の場、イラク国内ではモスルを占拠していたISは、すでに復活の目が消えてしまったようだ。シリアとイラクでISに制圧された都市は壊滅的で、多くの難民を生み出している。闘いは終わっても都市、国民の生活再建など多くの問題が残されている。それでもとにかく内戦にケリがついたことを歓迎したい。

 さて、これまで長い間観たいと思っていた映画「シンドラーのリスト」を先日購入したDVDで漸くゆっくりと観た。だが、深刻な内容の3時間15分もの長編作品だけに、観ていて些か疲れた。1993年名匠スティーブン・スピルバーグ監督のホロコーストへの強いこだわりと思い込みによって製作され話題となった映画である。ホロコーストは、非人間的なユダヤ人蔑視から生まれた。DVDの中でも「人間以下とされているユダヤ人」、「ユダヤ人は害虫、ネズミ、シラミ」、「ユダヤ人にキスしたら収監」のような激しい言葉がぶつけられていた。

 今回アウシュビッツ収容所を訪れるに際し、そこから近いクラクフの収容所を舞台に描かれた作品であるだけに何とか観る必要に迫られていた。実際アウシュビッツ近くのビルケナウ収容所も映るシーンがあった。先入観による洗脳を警戒して事前にあらすじは読まなかった。そのため主役のシンドラーがドイツ人実業家であることすら知らなかった。そのドイツ人がユダヤ人捕虜を処刑に追い込まず、労働者として収容所で働き生活させてドイツの敗戦によって捕虜を救うストーリーである。実際にアウシュビッツ収容所を見ているだけに、身につまされた。これからアウシュビッツ取材記を書かなければならないが、どういう切り口でドキュメントをまとめるかしばらく考えたい。

2017年10月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3808.2017年10月16日(月) オーストリアに31歳の首相誕生か?

 今日も朝から雨が降り、今年最低の寒さだという。都心の最高気温が14.3℃だった。この中をレインコートを羽織り、先日の財務委員会に続いて、日本ペンクラブ理事会に出席した。この所在が中々分かり難く、これまでにも度々迷子になっている。中央区茅場町だから株式相場のホームグランドで、碁盤の目のように区画がはっきりした地形なのだが、交番でも道案内に困るような地番でイマイチ分かりずらい。

 先月19日の財務委員会出席の際には、地下鉄の出口を間違えた勘違いもあったが、完全に迷子状態となり、急いていたせいもあり、通りがかりの工事屋さん風の若者に尋ねた。彼はスマホで親切に調べてくれ、自分自身この周辺は詳しくないと言いながら進んで道案内を買ってくれた。途中で行き合った同僚にも、先に行ってくれと私のガイドを優先して努めてくれ、何とか時間に間に合わせることが出来た。帰宅してから早速お礼の気持ちを込めて拙著を送ったところだ。忙しくなった世の中ではあるが、こういう親切な人もいるものだ。若い人も中々捨てたものではないことを痛感した。とにかく迷子になりかねない地勢である。

 さて、そのペン3度目の理事会であるが、まぁこんな進め方だろうと思っていた通り、3時間近く行われた。財務委員会でも討議された赤字予算を避けようとの考えが全理事の頭の中にもあり、企画事業委員会が地方都市での文学的イベントの企画を考えているが、どうしても採算性が気になる。社団法人として決められた以上の利潤は上げられず、かといって出費を思い通り抑えられず、ジレンマに陥るところだ。もう少し時間が経てば、積極的な意見を述べることは出来るのではないかと思う。

 さて、昨日オーストリアで行われた総選挙で中道右派の国民党が第1党の座を占めた。この国民党党首が何と31歳の若さというのには、びっくり仰天である。まだ独身である。メディアの取材に際して傍にガールフレンドがいるというのも異色である。その31歳のクルツ外相が首相に就任することが確実視されている。問題はこのクルツ氏が選挙中から反移民をアピールしていたことである。アメリカのトランプ大統領の反移民はもちろんであるが、ドイツ、フランス、イギリスなどヨーロッパ諸国がアメリカに習えとばかり、保守化傾向を強め、反移民を訴え国民の支持を集めていることである。世界が徐々に反移民、保守主義に固まりつつあるのである。戦時中のナチスのユダヤ人への対応を想像させる。国連も近年あまりこの問題に思うように影響力を及ぼすことが出来ない。一方で中東やアフリカを主に国を捨てる難民は増えるばかりである。単に反移民問題と片付けるわけにいかない。困り切って今の生活を捨て頼って来た人々を、追い返すという非人道的な行為を国が当たり前のことと認めることになるわけだ。果たしてこの傾向を黙って受け入れていて良いのだろうか。

2017年10月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3807.2017年10月15日(日) 楽しい小学校クラス会

 我々が在学中は町立だったが、その後千葉市立となった幕張小学校のクラス会が千葉県柏市内の中華料理店で開かれたので、JR柏駅で待ち合わせて会場へ出かけた。参加者は9名。男子3名、女子6名だった。他クラスからも2人加わった。年々参加者が減るのが通り相場の同窓会だが、この恩師の名をいただいた「和会」は柏市内に住む高橋くんの献身的な努力と配慮により、小規模ながらも毎年2回程度開かれている。今日も昨日同様雨模様で寒かったが、皆楽しみにやってきた。若い頃と異なり、酒量は確実に減っている。料理もおいしく懐かしい話が多かった。4年後に創立150周年を迎える母校幕張小学校庭内にはかつて二宮金次郎像がでんと構えていた。どうなったかと尋ねたところ、今もあるようだが、隠れるように目立たない場所に移されたと聞いて少々がっかりした。

 戦前戦中修身教育の象徴のひとつとして尊敬され、教科書にも取り上げられ、どの学校にも立像があった二宮金次郎は、戦後の教育においてはむしろ厄介者扱いされているのかも知れない。しかし、金次郎は後年洪水防止、農地改革を実施し、教育上もしつけ、孝行、勤勉、愛情などの面で模範的な教えになったのではないかと考えている。それが一旦アンチ現代教育のレッテルを張られると邪魔者扱いをされてしまう怖さがある。

 終戦の年に入学した勝山小学校(現鋸南小学校)の二宮金次郎像も、門を潜ると目の前にドカーンと立っていた。それが何年か前に訪れたところ校舎の位置は変わっていたが、金次郎像は同じ場所にあった。だが、向きが反対方向に変わっていた。理由はよく分からない。二宮金次郎に罪はないが、戦前あまりにも尊敬し過ぎた反動だろうか、片隅に追いやられているような印象がする。

 ところで自由が丘駅まで帰って来たら、雨の中を衆議院議員立候補者が街頭演説をやっていた。総選挙たけなわの中であるが、天候が冴えないせいか、ここにはあまり聴衆がいない。この候補者は自民党を離党して「希望の党」に加わった候補者である。この東京5区には、自民、希望、立憲民主からそれぞれ候補者が立っている。最近立憲民主党候補者を推薦するハガキが3枚も郵送されてきた。投函者は、それぞれ共産党、社民党、立憲民主党の都議、区議からだった。これら3党は連携の約束を守って共闘しているなと感じた。22日の結果はどう表れるか。

2017年10月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3806.2017年10月14日(土) マス・メディアが盛り上がる総選挙

 今から150年前慶應3年の今日、10月14日徳川幕府より大政奉還の上奏文があり、翌1868年大政奉還が実現して、新政府がスタートした。亡くなった母は明治の末年44年の今日誕生したが、この大政奉還については一度も母の口から聞いたことがなかった。

 来る17日からいよいよわが家の耐震工事が始まるので、何かとご迷惑をおかけするかも知れないご近所へ妻と挨拶に伺った。約1カ月間に亘って屋根瓦を軽量のスレートに代え、建物を一部補強し、外壁を塗り替えるのだ。その間我々としては何もやることはないが、多分落ち着かない気持ちに陥るのではないだろうか。

 さて、22日の衆議院選挙にが近づいて来て今回はメディアの取り上げ方も今までにないくらい多いようだ。特にテレビによる報道時間が急増している。2005年の郵政選挙を上回るそうだ。その理由として、突然の解散、相次ぐ新党結成などの予想外の出来事で有権者の関心が高まったことがあるようだ。

 投票日当日に向けてNHKが行う各党候補者の政見放送番組を観ていて、初めて気づいたことがある。それは、無所属候補者にはこの番組に出演する資格がないということである。このため、民進党の重鎮だった野田佳彦元首相、岡田克也元党代表、菅直人元首相らには、テレビで意見を述べる機会がない。これでは果たして全立候補者に平等と言えるだろうか。また、度々8党党首による討論会をメディアが企画するが、ここには前原誠司・民進党代表が登場しない。崩壊寸前の政党ではあるが、民進党は厳然として存在している。いつものことながら分からないことだらけである。

 安倍首相批判が渦巻く中であるが、どうもメディアの予想では自民党が過半数を獲得するのではないかと言われている。何だかんだと言っても、日本人の体質は保守体質なのだ。実は、前回2012年の総選挙では与野党の獲得議員数が逆転した。例えば、今下り坂にある民進党の前身・民主党は前々回の総選挙では230議席を獲得していたが、173議席を失い、僅か57議席しか取れなかった。一方野党だった自民党は118議席から176議席も増やし、従来議席の2倍以上の294議席を獲得して民進党を圧倒した。そんなドラスチックなドラマがあった。果たして、今回の選挙結果はどうだろうか。民進党は代表の血迷った行動により分離し意気消沈してしまったが、その代表である前原氏の噂もあまり聞かれなくなった。元々人望と節操のない人だったから、もう見放されたのではないだろうか。

2017年10月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3805.2017年10月13日(金) トランプ大統領の不見識、非常識、無責任と我儘

 大統領就任以来些か暴走気味の言動で、話題を振り撒いているアメリカのトランプ大統領の最近の言動が、相変わらず物議を醸している。ティラーソン国務長官との穏やかならぬ関係もとかくの噂を生んでいるうえに、このほどよほど報道内容が気に入らなかったのか、アメリカのNBCテレビに対して、免許を取り消すと脅かした。言論の自由が当たり前のアメリカで、よくもこんなことが言えるなというのが、率直な気持ちである。

 政権内にもトランプ大統領に対する批判や、不満が募り、ついには大統領を弾劾によって辞任に追い込む手段より、むしろ憲法の規定によって解職に追い込む現実的な可能性が囁かれている。現在アメリカ合衆国憲法には修正規定があり、その第25条には副大統領と閣僚の過半数、24人中13人の賛成を得られれば、大統領を辞めさせることが出来るという規定があり、トランプ氏も罷免させられることがあり得るということである。

 国際社会の中でも今や孤立しつつあるアメリカは、どうすればこの先信頼を勝ち得ることが出来るのだろうか。今日もテレビでは、国際協定から脱退するアメリカ・ファースト主義のエゴを強調していた。TPP脱退に始まり、地球温暖化防止のためのパリ協定からも離脱、そして昨日はユネスコからの脱退、イランとの核合意破棄など、過去の大統領が折角作り上げた実績、遺産を壊すことばかりやっている。

 そのアメリカの我儘な影響がわが国にも少しずつ表れている。一昨日沖縄・東村の米軍基地周辺でまた大型輸送ヘリコプターが炎上墜落した。アメリカ軍は墜落ではなく、不時着と表現しているが、いずれにせよこのところ度々起きる国内でのヘリ事故がまた起きたかという感じである。これでは沖縄県民は堪らない。この事故に対してアメリカ軍司令官は遺憾の意を表明し、墜落した土地所有者には迷惑をかけたと言ったが、沖縄県民や日本国民に対して一切謝罪の言葉がない。傲慢なのである。慌てているのは、この事故が来る総選挙に不利に働くのではないかと気にしている自信のない自民党関係者たちである。馬鹿げているとしか言いようがない。

 オバマ大統領時代に比べて劣化したトランプ大統領、及び現政権のあまりにも稚拙な言動に呆れることが多い。大統領は世間常識、国際社会、世界の事情などについて知らなさ過ぎる。これでは、世界は後退するばかりである。これからもこの人物と付き合っていかなければならないとはうんざりである。

 さて、昨日の暖かさに比べて一気に気温が下がった。「寒暖差疲労」という言葉が使われるほどの激しい寒暖差だった。都内で昨日は29℃だったが、今日は15.2℃まで下がった。室内の暖房をSwitch on した。

2017年10月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3804.2017年10月12日(木) 言い分を押し通す安倍政権と超大国アメリカ

 3度目の日本ペンクラブ財務委員会が開かれた。委員のひとりとしてペンクラブの健全財政に知恵を出さなければならない。16日に理事会が開かれるが、その場で財務委員長が来年度予算編成に当たって経費支出を削減するよう各委員長にお願いすることを申し合わせた。

 初めての経験であるので、実際には1年間やってみなければ分からないが、これまで必死に黒字ベースで予算作成を行ってきたとは言い難い面も見られるので、何とか今後は健全な予算を組めるよう訴えていきたいと考えている。

 入出金のチェックをするために、今日初めてペンクラブの振替伝票というのを見せてもらったが、半世紀も前に私が鉄道会社の経理部で伝票を切っていた頃とは、まったく様変わりしている。当時はコンピューターがなく、すべて算盤で時間をかけて答を合せていた。伝票も現金の入出金伝票、振込の入出金伝票に、その他の振り替え伝票があったので、それに比べれば随分整理されたものだと感じた。そんな印象を事務局の係員から昭和の経理ですねと冷やかされたのには参った。

 さて、安倍政権の行動にはまた失望させられた。日本政府は1994年以来、毎年核兵器廃絶決議案を国連総会に提出している。同決議案を昨年は国連加盟国193カ国中167カ国が賛成した。ところが、今年日本政府の決議案素案に核禁止条約への言及がないと推測されている。核禁止条約は、7月に国連で122カ国の賛成で採択され、その貢献ぶりが評価されて核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)に今年ノーベル平和賞授与が決まったばかりである。それにも拘わらず、政府はICANとはアプローチが異なるとして核禁止条約に賛同せず、自らの立場の正当性を主張している。これでは被爆者はもちろん、反核運動に関わっている人々は救われない。今年8月長崎市で原爆慰霊祭を行った際、被爆者団体の代表者が安倍首相に向かって「あなたはどこの国の総理大臣ですか」と食い下がっていたが、この人の気持ちが痛いほど分かる。

 こういう世間知らずで利己的なことしか考えない総理大臣を選んだのも、我々日本国民であるが、どうしたら国民感情を蔑ろにする現状を止めさせ、安倍首相を辞めさせることが出来るだろうか。総選挙が近い。その結果はどう出るだろうか。今から気にかかっている。

 アメリカ・カリフォルニア州で最悪の山火事が起きてから3日経ったが、未だに鎮火出来ず、すでに23人が死亡し、3500棟が焼失したと言われている。アメリカのような超大国が、毎年のように繰り返し発生する銃砲による乱射事件を止められず、広大な山火事を止められず、発展途上国ですら経験しないような事象を止める手立てもなく、無様な様子を曝け出している。

 そのアメリカが、ユネスコ脱退を発表した。愚かなことである。中国と同じく常に自らの都合ばかり考えているのが実態である。2011年にユネスコがパレスチナの正式加盟を承認したことに反発し、反イスラエル的行動とわがままを言い張っていたのだ。これにイスラエルも同調し、アメリカとともにユネスコから脱退すると発表した。2011年国連が認めていないパレスチナをユネスコが独立国として承認し、パレスチナのベツレヘムにあるキリスト生誕の場所・降誕教会を世界遺産として認めたことが、両国にとって許しがたい行為だったのである。翌12年私もそのパレスチナの世界遺産を訪れた。アメリカは、それ以来ユネスコ予算の22%を占める分担金も拠出を停止したままである。まったく困ったわがままなお国である。

2017年10月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3803.2017年10月11日(水) 外国通信社という企業とその存在

 駒沢大学ジャーナリズム・政策研究所の社会人公開講座をしばらく休んでいた。7月下旬に春季講座が終了し、夏休みを挟み秋季講座は9月20日に始まっていた。しかし、その日からヨーロッパへ出かけて講座を2回休み、帰って来た先週はキッコーマンとグリコの施設を見学したため、今日は実に3カ月ぶりの講座受講である。

 開講前にしばらくぶりに受講生仲間に旅行で訪れたポーランドのアウシュビッツ収容所と、リストニア・カウナスの旧日本領事館で杉原千畝氏が発行した命のビザについて諸々思いついたことを話した。

 今日の講座では、共同通信出身の山田克講師による外国通信社の話が興味深かった。実は、今アウシュビッツに関する書物を読んでいるが、ドイツ人が何事につけユダヤ人を目の敵にする史実を知ることになった。世界中で活動する彼らは、金儲けが上手く頭が良くてずる賢いというあまり好意的なイメージではないようだが、外国の通信社の中で1870年代には世界の3大通信社と言われた通信社のうち、ロンドンのロイターはユダヤ系ドイツ人、そしてパリのアバスはユダヤ系ハンガリー人が興した通信社だった。世界的に見てもユダヤ人の存在と影響力がいかに大きいかが分かる。

 山田講師は通信社の歴史と現在の勢力分布図などについて分かり易く解説してくれた。ただ、日本では通信社は、共同通信社と時事通信社しか知られていない。ほとんどのメディアが、外国のニュース・ソースを両社に頼っていたが、近年は地方メディアはともかく、読売新聞のような大新聞社は共同との契約を解除するなど経営的には中々難しくなってきたようだ。

 偶々共同通信社平壌支局の存在と活動に関する話題が、月刊「選択」10月号に4頁に亘り大きく採り上げられている。記事によれば、同支局は名ばかりの取材拠点で、北朝鮮のわがまま放題に上納金を収めさせられ、思うように取材出来ず、反って北朝鮮を潤すばかりと厳しい指摘である。このコピーを山田講師に差し上げたところ、噂はすでにご存じだった。お仲間の間では、すでに話題になっているそうだ。

 「通信社」とは面白い組織であり、それでいて中々得難い存在だと思う。

2017年10月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3802.2017年10月10日(火) HPアクセス10万回と衆議院選挙公示

 今から10年前の2007年5月にホームページをスタートさせると同時に、このブログを書き始めた。今日は連続3802回目に当たる。HPへのアクセス数は、偶々今日私が10万回目をクリックした。河上肇ではないが、「越えては越えて来つるものかな」との感慨を憶える。いつまで書き続けられるか分からないが、これから更にブログを書き続けることに悔いを残さないようにしたい。

 今日衆議院選挙が公示された。これから22日の投開票に際し、各党代表者が全国に遊説へ向かった。各立候補者は今日一斉に街頭からスタートする。今度の総選挙は、自民・公明党、及び希望の党・日本維新の会、そして共産党・立憲民主党・社民党の3極が激突する。政策論争も憲法改正、消費税増税、原発再稼働、社会保障、森友・加計問題など、これまでとは大分様相が変わり、そこへ安倍政権に対する批判が挙がっているが、まず自民党が負けることは考えられないにしても、勢力分布がどうなるかまったく予測がつかない。投票まで当分の間メディアでは事細かい報道がされるだろう。22日まで落ち着かない日々を過ごすことになりそうだ。

 さて、このところ大手企業の不祥事が絶えない。あまり好い話は耳にしないが、とりわけあくどい話には、失望させられる。実績も名も通った日本でも一流企業と称せられる会社が、意図的に世間を騙して金儲けをしようというのだからモラルの低下を嘆かざるを得ない。

 最近では一昨日メディアで報道された神戸製鋼所のデータ改ざん問題がある。神戸製鋼辺りが悪事を行うと会社のスケールが大きいだけに全国的に広範な影響が表れる。取引契約に反してアルミ製部材の品質データを改ざんしていたというのだから質が悪い。供給先は三菱重工など航空機関連メーカーや、トヨタ自動車、ホンダなど、約200社に及ぶという。しかもこの誤魔化しは単に一社員だけではなく、管理職も含めて数十人がかかわっていたということであり、不正が組織ぐるみだったということが明らかになった。

 三菱重工への部品提供は、子会社の三菱航空機で製作中の旅客機MRJ製造で使用される。トヨタへの部品は、乗用車のボンネットやバックドアに使用されるという。大量リコールの可能性もある。

 この神戸製鋼以外にも近年大企業が不祥事を犯している。今月になって日産自動車が無資格の従業員が検査を行い、書類も偽造したことが明るみに出たばかりである。国土交通省が日産に対して厳しい警告を行ったばかりである。昨年4月には、三菱自動車が、5月にはスズキが、2015年には、旭化成が住宅のくい打ち工事のデータを改ざんしてマンションの改築や、契約取り消しが相次いだ。

 どうしてこのように信頼してくれる顧客を欺くような行為を行うのだろうか。

 とても考えられないことだが、基本的にはモラルの欠如である。現代のサラリーマンの間に商業道徳が欠けてしまったということだと思う。

 不祥事が明らかになる度に企業の責任者がお決まりの謝罪会見を行うが、その様子を見ていると心から反省しているようには見えない。騙せるだけ騙して、ばれたら謝れば好いぐらいにしか考えていないのではないだろうか。

 日本人のモラルも地に堕ちたものである。情けない。

 警戒されていた北朝鮮労働党創立記念日の今日、また何かおかしな事件を引き起こすのではないかと警戒されていた北朝鮮で、大きな動きはなかった。大山鳴動すれど鼠一匹の類だ。鼠は目を覚まさず、いつまでも眠っていて欲しいものである。

2017年10月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com