3821.2017年10月29日(日) スペイン・カタルーニャ州独立問題とケネディ暗殺の真相

 今海外で注目を集めている事象が2件ある。ひとつは、スペインのカタルーニャ自治州独立で、他の1件は1963年に起きたアメリカのケネディ大統領暗殺事件に関わる資料の公開問題である。

 カタルーニャ独立はすでに住民投票により独立賛成派が圧倒的多数を得ていたが、27日州議会が「建国を始める」と独立決議案を賛成多数で採決した。これに対して独立を認めようとしないスペイン中央政府が、初めて州の自治権停止の措置を承認した。政府は閣議で州の行政、議会、警察などに介入する具体案を決める。6カ月以内に中央政府の権限で州議会を解散し、選挙を実施する予定である。

 当分スペイン国内は落ち着かないだろう。この問題が発生した原点はフランス国境に近いカタルーニャ地方が、スペインの他州とは、文化、言語などが若干異なり、そのうえ州都バルセロナを中心に同州には外国からの観光客が多く訪れ、他州より財政的に豊かで、カタルーニャ地方の住民にしてみれば、自分たちの税金で他の州が潤っており、自分たちは他の州のために奉仕しているとの意識が強いようだ。

 かつて文部省教員派遣団でスペイン北西部のビルバオに滞在していた時も、ちらほらカタルーニャ独立の話を耳にしたことがある。いよいよそれが現実になってきたわけだが、住民は熱狂的に独立を求めているだけに、果たして中央政府が介入したからと言って物事がそう簡単に片付くものだろうか。国際社会まで巻き込んで、スペインを取り巻く環境も息苦しくなって来た。

 もうひとつの事象は、アメリカのケネディ大統領暗殺事件に関する非公開資料の一部公開である。事件から12年経った1975年6月事件現場を訪れる機会があった。ルイジアナ州シュリーブポートで開催されたアメリカ自然食品全国大会に、日本からただひとり参加した帰路テキサス州ダラスから参加した老人に誘われ、彼の車に乗せてもらったダラスに立ち寄った。ダラス滞在中に容疑者オズワルドがそこから射撃したとされた教科書販売会社倉庫の記念館を見学した。車上のケネディが撃たれたスポットを窓から狙える角度の位置に立ってみた。その時腕の立つ射撃手なら車上の人物を射落とせるだろうと思えた。

 アメリか大統領暗殺事件は発生当時全世界に大きな衝撃を与えた。だが、事件の2日後に拘束されていた容疑者オズワルドが思いがけなく射殺されるや、捜査当局は事件発生はオズワルドの単独犯によるものと断定した。その当時から単独犯か否か、ソ連のスパイ説など疑問が噴出していたが、その最大の疑問は警戒厳重な中で護送された容疑者が、いとも簡単に射殺されたことだった。オズワルドがロシアの秘密機関と通じていたとか、単独犯ではないとの憶測が流れた。最近になって大統領の頭部を貫通した弾は、背後から撃たれたものではないとの医師の診断書も提出された。それなら犯人はオズワルド以外にいることになり複数説が成り立つ。

 しかし、トランプ大統領が残りの資料は非公開にするよう命じた。自身昨年の大統領選でロシア情報筋との接触が問題視されている折でもあり、あらぬ噂を打ち消すために資料公開を避けたのではないかと言われている。いずれにしろきな臭い事件で、今後どういうことになるのか、事件発生以来54年も経つが、今以って真相は燻り続けている。

 台風21号が北上しつつあり、このところ風雨が強いが、今晩中に関東地方を通過するようだ。

2017年10月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3820.2017年10月28日(土) 今年はロシア革命100周年、宗教改革500周年

 今年はロシア革命が成ってちょうど100年になる。先日ヘルシンキ空港内の書店で‘NATIONAL GEOGRAPHIC’社発行、‘HISTORY-RUSSIA 1917’というタイトルの特集号を買い求めたところだ。これは毎月講読している同社月刊誌よりやや大型のものでレーニンが表紙に描かれている。1917年2月に帝政ロシアを倒し、同年10月にレーニンが権力を奪ってロシア革命が成功し、世界で初めて社会主義国家が成立した。実際には当時のロシア暦は、1カ月進んでいて3月に帝政ロシアを倒し、11月にレーニンによる政権奪取というのが正しいようだ。

 ところが、奇縁というべきであろうか、同誌の冒頭で来年NHK大河ドラマの主人公西郷隆盛を採り上げ、「最後の侍・西郷隆盛」というタイトルには少々驚いた。これから読むところだが、世界的に広く講読されているこの雑誌を読んで外国人は、西郷についてどう思うだろうか。

 この他に特集号にはマルティン・ルターの宗教改革の記事も大きく掲載されている。

 その宗教改革についてであるが、今年2017年10月31日は、ドイツ・ザクセン州でマルティン・ルターがローマ・カトリックの出した贖宥状を発売したことに対して疑問を呈し、それが宗教改革の口火を切ってから500年目に当たる記念すべき一日でもある。

 今アウシュヴィッツ収容所について雑文を書いているが、そもそもキリスト教がパレスチナに誕生して先住のユダヤ人を追放し、ユダヤ人の聖典がカトリックの旧約聖書とされたことが、ユダヤ民族排斥の根源にあることを改めて確認した。そのカトリックがルターの異議申し立てにより、分派することになった。プロテスタントも分派のひとつである。現在ユダヤ人に対するナチス・ドイツの迫害などについても原稿を書いている間にも新たな事実を知った。とにかくヨーロッパ社会は総じてユダヤ人を排斥して来たが、ドイツではゲルマン民族ドイツ人が優生学的にアーリア人種として優れ、ユダヤ人は彼らを貶める民族なので、絶滅させるべきと考えアウシュヴィッツ収容所でユダヤ人を虐殺したという大筋の話にショックを受けたところだ。原稿はこれらの感想を含めてA4版で20頁くらいにまとめたいと考えている。

 さて、今日は2020年東京オリンピック開催までちょうど1000日になったそうで、いろいろスポーツ・イベントが企画されている。あっという間に3年1000日はやって来るだろう。何とかその日まで元気でいたいものである。

2017年10月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3819.2017年10月27日(金) 解せないプロ野球クライマックス・シリーズ

 昨日プロ野球のドラフト・新人選択会議が行われ、超高校級の目玉である早稲田実業高の清宮幸太郎選手が北海道日本ハム・ファイターズに1位指名された。清宮選手は12球団中7球団から指名され、くじ引きの末日本ハムが指名権を獲得した。彼の父克幸氏は名を知られたラグビー選手で早大主将を務め、社会人として活躍後早大で監督、サントリーでも監督を務めて今もヤマハ監督を務めている。父が早大卒、母親が慶應卒なので、当然大学へ進学すると見られていたが、将来的に大リーグでプレイしたいとの強い希望があるようで、そのためには一日も早く日本のプロ野球界で活躍した方がプラスになると考えプロ入り決意したようだ。

 他に東京六大学野球史上3位のホームラン数を誇る慶應の岩見選手が楽天イーグルスへ、湘南高の後輩、東大の宮台投手が清宮と同じ日本ハムへ指名された。

 ところで日本プロ野球の1年間の総決算である日本シリーズが明日開幕されるが、パ・リーグの覇者・福岡ソフトバンク・ホークスとセ・リーグでクライマックス・シリーズを勝ち上がって来た横浜DeNAベイスターズの間で争われる。

 これについて権藤博・元中日監督が、昨日の日経スポーツ欄にセ・リーグのペナント・レースで優勝した広島カープに⒕ゲームもの大差をつけられた横浜が、セ・リーグの代表として日本選手権を争うことに疑問を呈していた。1シーズン130試合を戦い抜いて圧倒的な強さで優勝した広島が、僅か1週間の戦いで不運にも日本一になる資格を失うことについて首を傾げているのだ。同じような声はこれまでにも随分聞いている。一旦金儲けとして成功の旨みを味わったプロ野球連盟がこの理不尽な制度を止めるとは思えないが、優勝チームの価値を失わせるようなおかしな制度であることは間違いない。経営サイドにはその気はまったくないようだが、やはりおかしいことはおかしいと考え直すべきではないだろうか。

 しかし、こんなことならいっそのこと、クライマックス・シリーズで福岡ソフトバンク・ホークスが負けて、セ・パ両リーグの優勝出来なかったチーム同士が日本一を争ったらどういうことになっただろうか? 

 今年もし横浜が日本シリーズを制したとしたら、本当の意味でプロ野球日本一のチームと言えるのかどうかが問われることになるのだ。

2017年10月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3818.2017年10月26日(木) 習近平総書記、長期政権体制へ

 新聞各紙が挙って昨日閉幕した中国共産党第19回党大会の報告をし、今後の展望を予想している。特に経済紙の日経が党人事、内政、外交について日中有識者の意見を掲載し、新たな党常務委員の横顔まで紹介していることが興味深い。

 一口に言えば、第2期習近平政権は現指導部が「習1強」による長期政権への布石を打ったということである。周囲からライバルを追放して、先ず習総書記の独裁体制を構築し盤石の基盤を作り上げることである。権力者というのは欲深いものだ。それでもこれまで江沢民元総書記、胡錦濤前総書記らはそれぞれ第2期目に次の後継者を党常務委員の中に入れていた。だが、欲張りの習近平はそれをやらなかった。次の政権トップが誰になるのか、現状ではまったく見当もつかない。だが、党規約を改正して引き続き第3期、第4期と続け、その後に自らが永世総書記を続けるつもりだろう。そのためにすでに68歳の定年条項を改正した。現状のままでは、この第2期内に現在64歳の習近平は定年を迎える。権力の集中、個人崇拝に走り、国家を私物化する気でいるのではないか。

 その一方で、国民は放って置かれる。一個人栄えて国家亡びるの典型ではないだろうか。こうした動きに国民が表面上何の抵抗も出来ないとは、徹底的な言論弾圧をやって国民の自由を抑え込んでいるからである。だが、考えれば手段は必ずある筈である。国民に向けて点数稼ぎの反腐敗運動を行っているが、中国自体が腐敗しているからだ。非民主的な路線を歩みつつある現状を哀れに思う。

 さて、曽野綾子さんの「夫の後始末」という講談社発行の著書が今夕の新聞広告欄に載っていた。第3刷というからかなり売れ行きは良いようだ。ただ、この書名には正直言って驚いた。今年2月に亡くなった夫の三浦朱門氏90歳の介護生活を85歳の妻である著者が世話していた様子を描いているようだが、「『奉仕』とは排泄物の世話をすること」などとあまりにも露骨な表現で亡夫の闘病生活を書いている。生前は円満なご夫婦だったが、こんな描き方をされては夫三浦朱門も天国で恨んでいるのではないだろうか。

 2年前私の知る下重暁子さんも「家族という病」という同じような書と誤解されそうなベストセラー書を出版されたが、これは家族は厄介者というイメージで書かれた本である。普通の感覚ではとても考えられない。下重さんにとって世間から人物評価を落としかねない内容だと思うが、下重さんがどうしてこういう本を書かれるのか理解に苦しむ。この気持ちは曽野さんについても言える。

2017年10月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3817.2017年10月25日(水) 薄幸の詩人・金子みすゞのトーク・ショー

 台風21号が去ったばかりだが、また南方洋上に22号が発生し、いずれ日本を襲うような雲行きである。今日も朝から雨が降ってわが家のリニューアル工事も中断である。18日に工事を初めてからまだ2日しか作業出来ない。雨には泣かされる。

 この雨が降る寒い中を駒澤大学の公開講座に出席した後、先日日本ペンクラブ常任理事の松本侑子さんからお誘いを受けていた、松本さんと音楽史研究家・郡修彦氏の「童謡と金子みすゞとSPレコードの夕べ」と題するトーク・ショー見学のため、神楽坂へ出かけた。中々興味深いプログラムで、郡氏が専門の昔のレコードの再現やら、懐かしい喜劇王・古川ロッパの物真似、作曲家中山晋平の歌など聞かせてくれたり、松本さんが最近新潮社から上梓された著書「みすゞと雅輔」に因んでみすゞの詩と彼女の儚い人生について話された。私も10年位前に金子みすゞの故郷、山口県長門市仙崎にあるみすゞの実家を訪れたことがある。

 トーク・ショーが終わってから会場近くの新潮社応接室で行われた懇親会に出席した。松本さんは作家であると同時に、翻訳家でもあり、「赤毛のアン」の翻訳書も出されている。同書の舞台であるカナダのプリンス・エドワード島へのツアーも企画して随分積極的なのに感心している。今から30年ほど前にバンフで開かれた観光国際会議の後ふらっと同島を訪れたことがあるので、松本さんに話したところ驚いておられた。彼女は先日差し上げた拙著「南太平洋の剛腕投手」についても早速感想を聞かせてくれた。いずれ私も今日いただいた「みすゞと雅輔」について感想をお話ししなければいけないかなと思っている。少人数の懇親会だったので、ペンクラブの知人とも話すことが出来て寛いだひとときを過ごすことが出来た。

 さて、去る18日から羽田空港で海外からの入国者に「顔認証」というオート・システムが採用されている。入国係官が入国者の旅券に張られた写真と本人を見比べて鑑定を行っていたが、これを自動的に行うのだ。実は、先般ポーランドから帰国する際、トランジット客としてヘルシンキ空港でこの「顔認証」チェックに遭遇した。所定の場所に旅券を置いたが、中々OKサインが表示されず、何度やり直しても赤ランプが点灯したままだった。後に続く旅行客のためにもあまり時間がかかっては迷惑でもあるので、近くの係官にサインを送ったが無視され、しびれを切らしていたところ女性係官がやって来た。その瞬間赤ランプが青に変わった。とにかくそれで通過OKとなったのだが、自分の顔と写真の同一性がカメラでは直ぐには分からなかったのだろうか。これではヒゲを生やしたり、ハゲにしたら順調には通らないと機械化の弱点も知った。

2017年10月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3816.2017年10月24日(火) 中国共産党大会閉幕。習総書記、権力集中加速へ

 ネットで今回の衆議院議員総選挙に関する番組を観ていて、失速した「希望の党」代表の小池東京都知事が投票日前日から事務所に姿を見せず、以前から予定のパリで開催する会議に出席するため都知事として出張していたことが分かった。この出張を巡り、批判やら憶測が飛び交っている。

 敵前逃亡と喚く永田町関係者や、党代表として大事な投票日前日に候補者の応援演説もせず、国内から姿を消すなど軽薄だとの声も上がっている。都知事にとって地球温暖化対策を話し合うためのパリ国際会議出席と、OECDフォーラムにおける講演は早くから決まっていたこととは言え、党代表に就任したら都知事としての出張は代理に任せ、総選挙に全力を集中すべきだと思う。それほど都政に力を注ぐなら、新党を起ち上げること自体遠慮すべきだった。最近では、都政への関わりが少なくなっていたようで、出席した会議でも冒頭の挨拶だけというのが目立つという。豊洲市場移転問題も明確な結論が出ておらず、その対応は中途半端な印象が拭えない。

 さらに、台風21号の接近が予想される中で、都災害対策本部長である都知事が東京を離れることを問題視する声も出ている。その背景には、昨年4月熊本大地震の際舛添前都知事がやはりアメリカ出張中だったため問題になったことがある。

 今日のテレビでも新党から立候補して落選した、党の中心人物のひとり、若狭勝・前衆議院議員がこの間の事情を語っていたが、実際のところはどうなっていたのか、事前に若狭・小池会談では何をどこまで話し合っていたのか、不透明のままである。

 我々都民は、小池知事にはきちんと都の業務を行って責任を果たしてもらいたい。もしこの先も国政に色気を出すようなら、はっきり納得出来る理由を述べて都知事を辞職してもらいたいと思う。

 小池知事は自分の名誉、栄達ばかりを考えず、約束した都知事職を全うするのが第一義的に求められていることであると自覚する必要がある。

 パフォーマンスばかりの目立ちたがり屋には、これからも悩まされそうだ。

 さて、中国共産党第19回党大会が閉幕した。18日開催される前から、習近平総書記が地盤を固めて長期政権への足固めをすると見られていた。案の定3時間半に亘って延々と5年間の成果を誇り、次の5年間へ向けた展望について演説を行っていたというから、すごいスタミナだと思う。党規約の行動指針には習近平総書記の政治理念を盛り込む修正案が承認された。その政治理念とは、「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」とあるが、はっきり言ってこの総書記の社会主義自体、意味不明である。明らかに習近平への個人崇拝である。今日こんな個人崇拝を煽っているのは、北朝鮮の金正恩委員長と一部のアフリカの指導者ぐらいだろう。しかもNHK特派員がレポート中に、中国ではテレビ画面が消えた。相変わらず報道管制を行っているのだ。

 行動指針には社会主義思想を唱えているが、中国は決して社会主義国家ではない。むしろ社会主義とは最も乖離した国と言うべきだろう。社会主義国家に憧れているのだろうが、権力集中、独裁体制、個人崇拝、貧富格差、言論弾圧などの現状を考えるなら、社会主義国家とは程遠い。いずれ中国には総書記自身が一番恐れている暴動が起きる可能性もあり、そうなれば致命的な国家緊急事態に追い込まれるだろう。今日安倍首相は反省を込めたのだろうか、噛んで含めるように言っていた「謙虚」という言葉の意味をよくよく噛みしめないと、習近平天下もいずれ終焉を迎えるだろう。

2017年10月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3815.2017年10月23日(月) 自民党大勝、野党第1党は立憲民主党

 昨日行われた衆議院議員総選挙の結果は、公示前には自民党・公明党の不利が予想されたが、結果的には安倍首相のモリ・カケ疑惑隠しも何のその、自民党は解散前の過半数284議席を獲得して、7月の東京都議選で惨敗を喫した汚名を挽回した。自民党候補者に投票した有権者が僅か30%であったにも拘わらず、自民党が獲得した議席数が60%強というのは、小選挙区制が自民党にとっていかに有利に働いていたかということが分かる。政権与党の自民・公明党当選者が議員定数2/3の310議席を超え、参議院は別にして憲法改正発議の要件のひとつの壁を突破した。保守派の大勝利である。やはり日本人は基本的には保守派なのだろうか。

 総選挙前から自民党は、憲法9条の改定を模索していただけに、これから自衛隊の位置付けを9条の条文、条項に明文化するよう動くに違いない。

 解散直後に小池百合子東京都知事が、民進党の道化師・前原誠司代表に持ち掛けて新党「希望の党」を結成する大きな仕掛けを行い、当初は大きな話題を提供した。だが、その後党としての政策が広く受け入れられることなく存在感が薄れて行った。日が経つにつれ、新党が受け入れない候補者を「排除する」と言ったことが不評を買い、形勢は不利に傾いていると報道されていた。結果的に解散前の議席数を獲得できず、小池代表をして「完敗」と言わしめた。党の代表者として当然居るべき投開票の日に、事務所にいないばかりか、パリに出張していたとはいかなる理由だろうか。これでは、新党代表としても、本職である東京都知事もいい加減な気持ちでやっていたと見られても仕方あるまい。無責任の極みではないだろうか。所詮パフォーマンスだけの人のようだ。

 もうひとつ意外だったのは、共産党が案外振るわなかったことである。最近は選挙の度ごとに数字を伸ばしていたが、前回21名を当選させたにも拘らず、今回は半減に近い僅か12名だった。立憲民主党及び社民党と協定を組んで候補者を調整し取り下げた点も予定した数字を伸ばせなかった原因だと思う。今後の課題だと思う。

 勝ったのは自民党と公示3日前に結成された立憲民主党である。立憲民主党は慌ただしい結党に拘わらず、当初から枝野幸男代表は毅然とした対応をしていたし、選挙運動では説得力あるアピールをしたことである。民進党は9月1日に行った代表選出選挙で、枝野氏より前原氏を選んだことが間違いの始まりだった。

 それにしてもどうも後味はすっきりしない総選挙だった。

 さて、自民党が総選挙で大勝したことを受けて、今日の株式市場は9月29日以来15営業日連続で上昇し、日経平均株価は21,696円となった。前日比239円の値上げである。これは実に56年9カ月ぶりである。株高に越したことはないが、経済も政治も関係者は真面目にやってもらわなければ困る。

2017年10月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3814.2017年10月22日(日) 台風の中を衆議院選挙で1票

 天気予報通り昨夜から雨が降り止まず、段々雨量が増えて来た。風はあまり強くないが、雨は激しく降り続いている。そんな中を車で総選挙の投票に出かけた。午前中の投票率では2014年前回選挙時を上回っていると伝えていたが、午後2時には21.83%で、最低投票率だった前回を0.83%下回った状態である。時間の経過とともに投票率が落ちて来そうである。

 珍しいことに、時間が経つにつれ雨が激しくなったこともあり、地方の離島などでは投票箱の輸送などの面で今日の開票に間に合わず、即日開票というわけに行かなくなり明日以降に当選者が決まるということもあり得るようだ。自民・公明党の与党が勝てば、13日間続いた日経平均株価が更に明日以降も続くことになるだろう。圧勝、或いは辛勝次第では、株価も大きくぶれるだろう。明日明らかになるであろう最終的開票結果を待ちたいと思う。

 アメリカでは、ブラック・マンデーと呼ばれ歴史的な株価暴落に襲われた1987年から30年が経ち、ニューヨークではダウ工業平均株価が連日値上がりし、今年初の株価からすでに17%も上昇している。懸念されるのは、30年前に比べて類似点がなくもないところから、いつか株価が揺れ戻して下がる可能性があることである。

 さて、16日付の本ブログにオーストリアの新首相に31歳の若いセバスチャン・クルツ現外相が就任すると書いたが、一昨日ニュージーランドでも政権交代が決まり、ここでも若い女性首相が就任する。新しい首相にはアーダーン労働党党首が就任する見通しである。このアーダーン女性党首も、若く37歳だそうだ。今やカナダのジャスティ・トリュドー首相45歳、フランスのエマニュエル・マクロン大統領39歳、オーストリアのクルズ次期首相31歳、そしてニュージーランドのジャシンダ・アーダーン次期首相37歳と並ぶと、若い指導者が国家、及び世界にも随分進出してきたものだと思う。かつては若いと言われた安倍首相ですら、ドイツのメルケル首相と同じ63歳である。世界的に高齢化社会となりつつある中で、実務的な分野では、若い人たちがリーダーシップを取りつつあるのが世界の流れとなって来たようだ。若者に対してとかく批判的な声もあるが、やはり若さこそ力だと思う。今回の総選挙でも初めて選挙権が20歳から18歳に引き下げられた。若者には頑張って欲しいと思う。

2017年10月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3813.2017年10月21日(土) 台風21号、明日の総選挙を直撃か。

 今年は夏以来降雨の日が多い。特に8月は雨が多かった。今台風21号が南方からのろのろ北上して明日にも日本列島を襲って来そうな様相である。この台風を警戒して、今回が初めてだと思うが、明日の総選挙投票日に先駆けて期日前投票を奨励し実施している自治体が多いようだ。気になるのは、明日は間違いなく台風付き降雨の影響を受けると思われるので、18歳以上の若者に初めて選挙権が与えられたその投票率のである。天気予報によると確実に雨が降りそうだ。投票所は我が家でも歩いて行け、それほど遠い距離ではないが、つい車で息子たちの母校である投票所・東深沢小学校まで出かける。雨も降り寒そうなので明日も車で出かけることになりそうだ。

 雨が気になっているのは、もうひとつ理由がある。耐震構造を取り入れて現在自宅のリニューアル工事を行っているが、雨のため屋根瓦を外してから工事が進んでいない。昨日も台風襲来を心配してその前日に張り巡らした足場のビニール・カバーを、暴風から防ぐ目的でカバーを束ねるため2人の職人がやってきた。我々は工事を依頼するだけだが、業者は自分たちの業務用工事用具も壊さないよう注意しなければいけない。工事でない用事のため顧客を訪れなければならないとは、職人さんが気の毒に思える。些か気になっているのは、このまま天候が回復しないといつまでも工事が進められないことである。いずれにせよどうも気持ちが落ち着かない。

2017年10月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3812.2017年10月20日(金) 天皇陛下2019年3月に退位

 皇后陛下が83歳の誕生日を迎えられた今日、朝日新聞朝刊第一面に天皇、並びに皇室にとって一大ニュースが取り上げられているのに目を惹かれた。それは「天皇陛下退位、19年3月末」とされ、「即位・新年号4月1日」とも書かれていた。2016年8月に天皇が退位の意向を表明されてから1年以上も経って、宮内庁は漸く生前退位を発表するところまで来た。元旦から新年号に改めないのは、官公庁や民間のシステム改修など国民生活への影響が少ないとの声がある一方で、皇室関係の宮中行事が年末年始に集中し、特に2019年には1月7日が昭和天皇逝去30周年の式年祭があるため、宮内庁が難色を示して年度の区切りである3月末に平成は幕を降ろすことになった。

 天皇・皇后両陛下には、残りの人生を公式行事もなく心静かに送っていただきたいと思う。

 今では、元号よりむしろ西暦の方が広範に使われているが、歴史や古い話になるとやはり元号に趣や馴染みがある。その元号も来年夏までに政府が発表するようだ。これで近年になって「昭和は遠くなりにけり」と言われているが、いずれ「平成は遠くなりにけり」と言われるようになるだろう。

 明後日はいよいよ総選挙投票日である。メディアの予想で自民党を始め、保守政党が有利と見られて昨日まで13日間連続して日経平均株価が上昇していたが、今日も昨日に比べて僅か9.12円上がり、日経平均株価は21,457円となり連続14日連続して上昇した。これは安保闘争があった1960年末から翌年1月にかけて連続14日上昇して以来56年9か月ぶりの株価上昇である。この背景には、昨日アメリカでダウ平均株価が史上最高値を記録した好景気が影響している。この日米両国の好景気がいつまで続くのか分からないが、ちょっとした政治的な動きや、大企業の景気動向によって一転下落傾向へ向かうことが考えられる。

 いくら経済市況が良くなっても政治家の行動、政策次第で悪くなることがある。政治家には口先だけでなく、行動で範を示してもらいたいものである。

2017年10月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com