3982.2018年4月8日(日) ITの発展が無駄使いを生む。

 この数日2台のパソコンの不具合からITコンサルタントの小糸氏に何度か自宅へ来てもらい、見てもらっているが、今日もわざわざ来てくれて漸く問題は解決した。今ブログを書いているPCはノートPCを使用している。幸い何とかブログも書けるようになった。デスクトップPCも何とか使えるので、少し余裕が出てきた。

 小糸氏と最近のIT事情について話していて、やはり近年のPCメーカーとソフトウエア業者のずる賢い腹の内とビジネスモデルには、お互いにちょっと閉口気味である少々如何かと思うことがある。他のIT機種にも言えることだが、PCについて言えば、製品を販売した後のフォローが充分でないし幾分売りっ放しとの印象があるのは避けられない。一旦販売したら後はどうぞ自由に修理を自分で考え下さいと言っているように思えてならない。

 最近講師の機会が減ったが、実際このことは講義の都度必ず使用するパワーポイントのプロジェクターについても言える。今所有している某社の製品は、解説書にある時期をメドに製品の製造を中止するので、以降修理は受けられないと書いてある。それは買ってから気が付いたことである。この製品については特に不便を感じているわけではないが、以前に使用方法について問い合わせたところ製品製造を中止したので、製品の内容についての質問には応えられないとの回答だった。まったく責任感がないうえに、消費者を愚弄するような対応だった。

 私がこれまでに所有したPCにしても基本ソフトはすべて‘Windows’が入っている。しかもこれは‘Windows ME’、‘Windows XP’、‘Windows 10’、そして‘Windows 16’と段階的にステップアップさせてきた。しかし、使わなくなった古いソフトは捨てるようなものである。つまりMicrosoftは儲けさえ上がれば、顧客を切り捨てても我関せずという風に受け取れる。昔の日本商人のビジネスとは随分考えが違う。今まで使用していた備品を捨てても構わないという大きな心?を持ってパソコンの購入、使用を考えるべきなのだろうか。それにしても無駄が多いと思う。

 世間では、車の自動運転とか、ロボットの活用などと機械化によるメリットを大々的にPRしているが、このままIT社会が発展したら便利になる反面、メーカーのノン・サービス精神によって不自由さと不愉快さを感じるようになるのではないかと今から気になっている。

 便利な物が新たに開発されていくに連れ、現状使用可能な物でも捨てなければならないとは、ちょっと勿体ないような気がしている。

2018年4月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3981.2018年4月7日(土) 朴槿恵・元韓国大統領に懲役24年の実刑判決

 昨日韓国ソウル中央地裁は、朴槿恵元大統領に対して収賄、職権乱用などの罪で懲役24年、罰金約18億円の実刑判決を言い渡した。韓国では任期後有罪判決を受けた元大統領は、全斗煗、盧泰愚両氏に次いで3人目である。他に疑いをかけられた盧武鉉元大統領は自殺している。仮に朴槿恵氏の刑が確定すれば、現在66歳の朴槿恵氏が出獄するのは90歳の時である。国のためにリーダーとして活動していたが、手段を間違えたのか、私利私欲で恥ずべき罪を犯したのか、何とも言えないが、国民のリーダーとして強大な権力を有していた大統領がお縄頂戴とは、あまりにも悲しい出来事である。況して朴槿恵氏は在職中に暗殺された父朴正煕元大統領、同じく母親も暗殺された不幸な半生の中で、韓国国民から同情され、政治力を期待されて最高位に就いた。しかも、父親は韓国大統領史上で最も尊敬され、軍人でありながら慕われて大統領の中で最も高い人気を誇った人だった。その理由は、潔癖症で私利私欲に走らず、死亡時にはほとんど私有財産を残していなかったとの評判があった人物である。その父の背を見て育った朴槿恵氏が簡単に甘言に乗って収賄なぞを行うだろうかとても信じられない。

 それにしても現職大統領を弾劾し、罷免したように、最高権力者の大統領に選出しておきながら、一旦疑い出すと手のひらを返すように地獄門へ送る韓国人の心情は、とても我々日本人には理解出来ない。それ今に始まったことではないだけに、あまりにもドラスチック過ぎてその考えにはとてもついて行けない。

 昨晩TV朝日「報道ステーション」にゲスト出演した元東京高検公安部長の弁護士・熊崎勝彦氏は、国情が違うとしてはっきりとは言わなかったが、それでも罪は重過ぎるように思うと感想を語っていた。

 さて、「終活」と言えば、天からお迎えが来るのに備えて身の回りを整理しておくことで、高齢化社会になってしきりにこの言葉が使われる。これとは違うが写真の整理も中々大変で、整理しないまま堪り出すと次の手が打てなくなる。以前はまめにアルバムに写真を貼って1冊1冊整理していたが、その内に手抜きをしてアルバム作りを止めるや、写真が未整理のまま放置されて、いざ1枚の写真を探すとなると今や一仕事である。

 現在執筆中の作品も、かなり古い写真を使用することになるが、ここぞと思ってしまっておいた筈のものが見つからない。今日も一日中家の中をあちこち探し回る体たらくである。子どものころから手元に保管した80年の人生分の写真を整理するのは容易なことではない。どういう保管方法が便利なのか、良い知恵はないものだろうか。

2018年4月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3980.2018年4月6日(金) 伝統と人命、どっちを優先するのか。

 昨日アメリカ大リーグのカリフォルニア・エンジェルスの大谷翔平選手が本拠地アナハイムで、投打二刀流のバッター部門で2試合連続ホームランを放ち、日本国内のみならずアメリカでもニュースとして大きく取り上げられ話題となっている。投打二刀流選手はちょうど100年前に活躍したベーブ・ルース以来と騒がれている。日本の野球選手が好意的に評価され紹介されるのは嬉しいことであるが、アメリカのメディアに気が許せないのは日本出身の野球選手を持ち上げた途端、その一方で‘The New York Times’や、‘The Washington Post’が「男女差が国際比較で低いランクにある日本が、どう見られているのかを象徴している」と手厳しいコメントをしたことである。偶々日本の相撲界に蔓延している男女差別感について皮肉っぽく報道したのである。

 アメリカ紙が攻撃したその矛先は何かと言えば、昨日姫路市内で行われた大相撲春巡業中の出来事である。土俵上で挨拶していた姫路市長が突然くも膜下出血でそのまま土俵上に倒れた。慌てて観衆の中から女性が土俵に上がり市長の応急手当を行ったことに対して、「女性は土俵から下りてください」と場内の行司アナウンサーが放送したことについて書かれたものである。国内でも今日のエンタメ番組で事細かに紹介されていたが、他にも1人、そして更に2人の女性が土俵に上がった。彼女らは看護師で咄嗟に救急処置が必要と判断してそれなりの行動を起こしたのだが、土俵を神聖な場所と考える日本相撲協会はこの行為を潔しとせず、件の内容のアナウンスになった。伝統が大事なのか、人の生命が大事なのか、との批判的な声が上がっている中で、八角日本相撲協会理事長がアナウンスは不適切だったと謝罪した。

 日本相撲協会はこれまでも女性が土俵へ上がることに後ろ向きだった。姫路市に続いて今日行われた宝塚市内の巡業でも、中川智子市長が土俵上からの挨拶を希望したが、日本相撲協会から伝統を考慮して欲しいと認められず土俵下で行った。中川市長は悔しいと不満をぶちまけていた。かつて時の官房長官・森山真弓氏も総理大臣杯を手渡すために土俵に上がることを断られ、その後は2000年の大阪春場所で太田房江知事がやはり土俵へ上がることを拒絶されている。頑なな相撲協会は、1978年には「わんぱく相撲」で決勝へ進んだ小学5年生の少女でさえ、東京場所決勝戦で国技館土俵上に上がることを許さず、少女は不戦敗で準優勝となったこともある。

 神事は神事、土俵上は女人禁制としても、生命に関わるような事態に際して、それに臨機応変に対応する気持ちがどうして示せないのか。今回は幸いにしてすぐ救急隊がかけつけ倒れた市長を病院に担ぎ込んで一命を取り止めたようだが、対応が遅れれば生命に関わるような事態だった。

 とかく昨今の日本相撲協会の評判は芳しくないが、一度想定されるケースを洗いざらいチェックして対応を考えてみることが必要ではないかと思っている。

 このままでは相撲が世界へ進出し、女子相撲も行われる現代において風習、習慣、ルールなどが現代社会に適応しているのかどうかチェックして、世界的に嘲笑されないよう配慮すべきではないか。

2018年4月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3979.2018年4月5日(木) 政治家の無能な対応

 1年ぶりで元小田急電鉄の八木さん、座間さんと新宿のハイアット・リージェンシーで会食をして積もる話に愉快なひと時を過ごした。年齢が近いせいもあるが、最近同窓会や同じ年代の集まりに行くと必ず何人かが亡くなったという話が出る。寂しい話であるが、元気なうちは外へ外へという志向が大切ではないかと考えている。その意味でも今日は有益な一日だった。

 このところ官庁の不祥事が次々と明るみに出て担当大臣はその尻拭いに大童である。防衛省が存在しないと言っていた陸上自衛隊のイラク派遣時の日報が、見つかった。しかもそれは昨年3月に自衛隊内では存在が確認されていたにも拘わらず防衛相に報告されていなかったものだ。昨年は南スーダン派遣の陸上自衛隊の日報も存在していないと国会で稲田防衛相が発表したが、これもその後存在が確認された。防衛省内では重要な事柄をトップの大臣に隠蔽している事実が明らかになり、シビリアン・コントロールが失われていることを示してしまった。財務省の議事録改ざんにしろ、防衛省の日報存在にしろ、役人が政治家を蔑ろにして自分たちの思うように政治を動かしているという実態が分かった。

 政治家の無気力は、外交分野でも明らかである。今日横浜港から横田基地へ飛来したアメリカ空軍の輸送機オスプレイ5機の日本への到着は、突然のようにアメリカ軍から通告があった。通告から横田到着までほんの数日しか余裕がなかった。横田周辺住民にとっては寝耳に水である。河野太郎外相は、3月中旬に在日米軍から通告を受けたが、米軍の口止めで打ち合わせが出来ないまま唐突な発表となった。日本国民より顔が米軍に向いているのだ。そして、あっという間のオスプレイの到着である。度々機体に故障があり、これまで沖縄では再三トラブルを引き起こしている。米軍が詳細を報告しないのは、日本を舐めてかかっているからである。

 貿易赤字を理由に日本に対して、鉄鋼やアルミの輸入に関して一方的に正規の関税に上乗せ課税を課すなどは、同盟関係にある友好国に対して取るべき態度ではなく、あまりにも節度を欠いている。

 そのアメリカでは、昨4日公民権運動の指導者マーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺されて丁度50年を迎えた。アメリカは民主主義国家であることを声高に叫びながら、その気になれば出来る人種差別や銃保持による銃乱射事件発生を止めることも出来ない。自由主義圏のリーダーとしては、今や力を揮うことも出来ない。それに対して日本政府は唯々諾々とアメリカの言い分を聞くだけでなく、言うべきことはきちんと主張する矜持を持つべきである。日本政府は内政面でも、外交でももっと毅然として為すべきことをやってもらいたいものである。

  今日不具合のデスクトップ・パソコンは、ITコンサルタントの小糸氏が自宅へ寄って修理をしてくれて元へ戻った。ホッと一息である。後はノートPCが元通りに使えるようになれば、更にホッとする。

2018年4月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3978.2018年4月4日(水) パソコンの故障に困惑

 今日は北海道、東北地方を除いて全国的に温かく、東京では26.2℃で今年初めての夏日となった。山梨県大月市では本州最高の29.1℃を示した。まるで真夏である。

 このところまたノートPCの具合が悪くなり、昨夕ITコンサルタントの小糸氏に自宅へ寄ってもらい診てもらったとこは、ウィルスが侵入している恐れがあるということで調査、修理してもらうために持ち帰ってもらった。

 そして今日もう1台のデスクトップPCで一仕事しようとスイッチを入れたが、これが一向に起動しない。挙句に画面上に「ユーザーファイルを読み込めません」との表示が表われた。ちょっとがっかりしたが、これでは成す術がない。修理が終わったノートPCを小糸氏に持ってきてもらった際、デスクトップPCもチェックしてもらわなければならなくなった。

 仕事にならず止むを得ず家捜しして戸棚からもう10年ほど以前に使用していた東芝製DynaBookを見つけ出し、右往左往しながら古い機種と格闘している。それにしても今やPCなしには、何も出来なくなってしまった。それも一度に2台のPCが使えなくなるとはお手上げである。これでは手の打ちようがない。

 取り敢えず、ノートPCの修理が終わるまでは、この半製品的なDynaBookで苦闘するより仕方があるまい。

 さて、かねがね気になっていた統合型リゾートの実施法案でカジノに関して、与党・自民党と公明党の間で骨子が漸くまとまった。国がかりで一旦ギャンブルの賭博を認め、その一方で制約をつけるというのだから発想からしてザル法になるのは目に見えている。最後まで調整に時間がかかったのは、入場料金について両党の間で中々折り合いがつかず、最終的にやっとひとり6千円で決着がついた。参考にしたのは、シンガポールのカジノ入場料が日本円で8千円に該当し、シンガポールと日本のひとり当たり国民総生産(GNP)を大して意味もなく比較して、日本の入場料はひとり6千円が妥当との自民党案に8千円を主張していた公明党が折れて応じたという。その他にも与党間で馬鹿げた取引をして、言い訳のように入場は週3回に制限されるとか、ギャンブラーはこれで果たして依存症にならないのか疑問が呈されている。

 いずれにせよ隠れてやるようなギャンブルが白昼堂々公認されるのは、税収を上げるという目的以外に何か思惑があるのではないかと疑問を抱かざるを得ない。果たして日本人の心象、心理にどういう影響を与えるだろうか。政治家だけではなく、もっと広く国民の意見を聞くべきではないだろうか。

2018年4月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3977.2018年4月3日(火) プロ野球界よ、大リーグ人気に負けるな!

 近所の宮前公園の桜も散り始め、やや寂しい気がする一方で、春爛漫だった程よい気温も更に上がって所によっては初夏の陽気だという。

 スポーツも花盛りでパワハラ問題が注目を集めている女子アマレス、満員御礼続きはともかくスキャンダル続きの大相撲を除いては、プロ野球、選抜高校野球、サッカーJリーグ、女子サッカーアジア選手権、水泳日本選手権等々は盛り上がっている。そんな中で関心を呼んでいるのが、意外にもアメリカ・メジャーリーグ(MLB)関連のニュースである。

 今最も注目を集めている選手は、今年日本ハム・ファイターズからカリフォルニア・エンゼルスへ移籍した大谷翔平選手で、昨日初先発して勝ち投手となった。その前日には指名打者として最初の打席で初ヒットを放っている。何より日米野球界で注目されているのは、珍しい投打の二刀流で才能を発揮していることだ。アメリカでも二刀流で成功したのは、100年前のベーブ・ルース以来として話題になっている。これからどうなるか分からないが、今後の大谷の野球人生に注目したい。

 その他に最も関心を集めている選手は、何と言ってもイチロー選手だろう。今年44歳のイチローは、MLBでも18年目のシーズンを迎えた。日本での活躍も素晴らしかったが、アメリカへ渡った最初の2001年のシーズンから数々のタイトルを獲得し、2004年には84年ぶりというMLBシーズン最多安打を記録した。昨年までの日米通算4257安打は世界記録と言われる。今年は、3年間所属したフロリダ・マーリンズを離れてシーズン入り直前に古巣のシアトル・マリナーズへ復帰して早くも活躍している。温かく迎えたシアトル・ファンにイチローも感激しているようだ。通算出場記録も昨年まですでに3563試合を数え、これも世界記録である。アメリカのスポーツ紙もこの大谷とイチロー関連のニュースに関心を持って連日報道しているらしい。

 この他にヤンキースの田中将大投手、シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手、ドジャースの前田健太投手がそれぞれチームのエース格として活躍を期待されている。

 MLBに人気を奪われかねない日本のプロ野球もうかうかしていられなくなった。最近のプロ野球はあまり面白くなくなり、テレビでもそれほど観戦しなくなった。今年もMLBから戻ってきたばかりの巨人軍上原投手やヤクルトの青木選手が、かつて所属していた球団で中心選手として活躍を期待されているのだから、ちょっと情けない気がしないでもない。その意味では若手のホープとして野球ファン垂涎の的だった早実高校在学中通算111本のホームランを放った日本ハムの清宮幸太郎選手が、体調不良による2軍落ちでシーズンに出遅れたのが残念である。

2018年4月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3976.2018年4月2日(月) 現代っ子の考え方と趣味

 今日各役所、企業では新入社員を迎えた。全般的に人手不足が言われる中で、大手企業は大量の社員を採用している。今から55年前は私もそうだった。ついそれらしい若手サラリーマンを見ていると応援したくなる。これから厳しい仕事が待ってるだろうが、何十年か後には彼らも立派な社会人として一人立ちしていることだろう。

 さて、一昨日奈良から春休みの楽しみのひとつとして我々祖父母の許へやってきた孫娘2人が、午後の新幹線で奈良へ帰って行った。台風一過である。一昨日我々が新横浜駅へ出迎えて昼食をともに済ませた後、妻が若い娘たちに人気の原宿・竹下通りを案内し、彼女らがステーキをうんと食べたいというので妻がステーキ肉をしこたま買い込んでその日の夕食はステーキを賞味した。彼女らはステーキを2枚も平らげ大満足の様子だった。昨日は妻が1日ディズニー・シーを案内し、夕方私が自由が丘駅へ出迎えてフランス料理のディナーでもてなす。最終日の今日は妻が自由が丘のケーキ店でケーキをご馳走し、昼食を済ませて帰宅。すぐ新幹線新横浜駅まで車で送り、無事列車へ乗り込むのを見届けてわが家へ帰って来た。

 私も精神的に疲労感を憶えたが、妻は3日間ほとんど孫たちと一緒に行動していたので、肉体的にも相当疲れたと思う。孫たちと一緒に寛ぐような機会はあまりないので、これも好い思い出になるわけだが、それでもすぐに同じようなチャンスがやって来ることはご遠慮したいというのが率直な気持ちである。

 物怖じしない現代っ子の気持ちに付いていけなくなったが、少しでも心の内は知っておいた方が良いと思っている。テレビで歌番組を観ていても、「スマホながら族」で我々老人世代とはまるで趣味が違うのが良く分かる。一方で、高校へ進学する孫娘に漱石の「坊ちゃん」を読んだかと聞くとまだ読んでいないと言う。息子夫婦は割合読書家だが、その娘たちが「坊ちゃん」をまだ読んでいないとは意外でがっかりだった。私自身小5年の時に母親に勧められて読んだが、他の同学年生はどの程度「坊ちゃん」を読んでいるのか、興味深い点である。

 それでも2人ともそれぞれハンドボール、バスケットボールに夢中で運動神経が抜群に良いので、その方面ではのびのびと才能を伸ばしてほしいものだと思う。

2018年4月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3975.2018年4月1日(日) エイプリル・フールにして新年度入り

 今日はエイプリル・フールにして新しい年度に入る。社会的な話題で興味を惹きそうなことがある。中でも大阪市営の地下鉄が民営化されるというのも珍しい。いずれ都営地下鉄もそうなるかも知れない。広島市では今日から原爆記念公園内では全面的に禁煙となる。今も喫煙について国や地方でのルールが決定されない中で一足先に全面禁煙に踏み切った。喫煙者には辛い決定だろうが、世の中が禁煙の方向に向かっていることや、戸外とは言え子どもが多い場所であることを考慮すれば、これも受け入れざるを得ないルールではないかと思う。

 今年度はいろいろ社会的、或いは反社会的なルールがいくつか決定されるようだ。反社会的のものでギャンブル法案という馬鹿げた法案が成立しそうだ。特区構想とか言い逃れをしながら、非倫理的な賭博を認めて金を稼ごうというのだ。しかし、現在与党内でも自民党と公明党との間で対立しているのが、いわゆる賭博場への入場料である。自民党は収益を上げるためには、入場料を安くして大勢の入場者を賭博場に呼び込みたいと言い、他方公明党はモラル上あまり積極的に賛成ではなく、極力入場料を高めにしてゲートを潜り難くする高額入場料設定を主張しているようだ。所詮どちらせよアイデイア自体次元が低い。公明党案の方が悪をまき散らす恐れが少ないだけに、まだましだろうか。いっそのことうんと高額にして大金持ちの賭博師しか手が出せないようにしてはどうだろうか。

 さて、古代インドでは、生涯を4つの時期、「学生期」「家住期」「林住期」、そして「遊行期」に分けて考えたという。先の3つの時期は大体25年間をメドにし、最後の「遊行期」は10年ぐらいを考えている。その中で50年の人生を生き抜いて来た後の25年、つまり51歳から75歳までの「林住期」が、人生のクライマックスと考えられている。

 実は会社同期入社の仲間に、昨年に続き同期生会の案内を出す時期である。そこでハタとこの言葉を思い出した。我々同期生は皆すでに「林住期」を過ぎている。実は、この言葉は五木寛之氏著「林住期」から拾ったものだが、これを読んだのが今から10年前だった。「林住期」の絶頂期にいたころである。だが、今では古代インドなら「遊行期」にいる。

 五木氏の主張は、要は仕事を止めてから「毎日が日曜日」ではなく、これから残りの人生を仕上げる気持ちが必要だとのご託宣である。我々は人生を仕上げる気持ちが必要だということになる。考え方としてはまったく同感である。面倒さから手を引こうというのか、自分の身の回りから連絡網をどんどん絶っていく人が意外に多い。また、恒例だった集まりからも身を引く人が目につく。こうして身の回りから知人をどんどん避けることになる。そうなれば、当然付き合いの度合いは狭くなり、世の中から遠ざかる一方になる。だが、生きて行く以上唯我独尊というわけには行くまい。その点がどうしても気にかかる。それでも年賀状は送る枚数より、受け取る枚数の方が少なくなっている。面倒で連絡もしないまま、自分から繋がりを絶ってしまう人が多い。人生の仕上げが出来ないと思うのだが・・・。

 

2018年4月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3974.2018年3月31日(土) 天皇即位の公式スケジュール

 来年4月30日に今上天皇が退位され、翌5月1日に皇太子が新天皇として即位されることはすでに決定しているが、これらの儀式と相前後していくつか重要な儀式が行われる予定である。その最大級の行事「即位礼正殿の儀」が10月22日に行われることが決まった。それは国内外に天皇の即位を正式に宣言するのが目的である。その後11月14~15日に大嘗祭(だいじょうさい)が行われる。これは新穀を神様に備えて祈ることを意味している。ところが慣例としてそのための祭場「大嘗宮」を皇居内に建設しなければならない。今上天皇即位に際して建てられた大嘗宮は、約14億円かかったという。今ではそを遥かに上回る公費が必要とされる。

 概ね今上天皇即位の折の例を一応参考にするようだが、皇室行事は、一般人のそれとはかけ離れてひとつの祭事に時間と費用がかかる。また、憲法が定める国民主権や政教分離の原則との整合性が問題になる。原則的に宗教儀式に公金を使ったり、国家公務員が挙行に携わったりすることなどは憲法上疑義があるとされている。加えて「即位礼正殿の儀」では天皇が国民の代表である首相より高い位置からお言葉を述べることも懸念されている。微妙な問題だが、このように憲法上問題にされそうな点がいくつかあるようだ。天皇、皇后の精神的な負担もかなり重い。また雅子皇太子妃が健康上勝れないことにも配慮して精神的、肉体的に新天皇、新皇后にあまりストレスを与えるようなことは避けなければならない。

 今心配されているのは、「即位礼正殿の儀」の後に予定されている「饗宴の儀」の扱いである。今上天皇即位の折は、国内外から何と約3千人のゲストを招き、4日間で昼夜7回も開催したことがあり、これが天皇・皇后に相当な負担となったようだ。この規模を縮小することを検討しているようだが、海外の賓客を減らすのはかなり難しいらしい。

 時代の流れも考えてもっと簡素化することは出来ないものだろうか。まだまだ時間はある。

 さて、今日は春休みということで、奈良に住む長男の2人の娘が新幹線でやってきた。新横浜駅で横浜に住む二男家族4人と待ち合わせ昼食を楽しんだ。その後2人の娘たちが原宿の竹下通りへ行きたいということで妻が連れて行った。4月から高校生になるハンドボール選手の長女と中2生の二女は、やはり関心は世の現代娘と同じである。明日はディズニーシーへ連れて行くことになっているが、とても付き合い切れないので、これも妻が付き添うことになる。孫のお守りも中々大変であるが、2人とも素直で元気なのが好い。

2018年3月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3973.2018年3月30日(金) アナウンサーが間違える言葉の使い方

 年度末を迎えて、新年度にはステージを去るテレビ番組のキャスターやレギュラースタッフがお別れの挨拶をしていた。NHK朝のニュースでもお別れの挨拶をしていた。「ありがとうございました」と口裏を合わせるように感謝の言葉を述べていたが、この「ありがとうございました」という表現は間違いで、「ありがとうございます」が正しい日本語である。

 今から14年前の2004年アテネ・オリンピックの折、メダリストに対してNHKアナが「おめでとうございました」「ありがとうございました」と度々言っていた。NHKは「ございます」と「ございました」を動詞の現在形と過去形だと思い違いしているようだが、これは「ありがとう」と「おめでとう」にそれぞれ「ございます」という丁寧語を付けただけだ。従って動詞ではないので、勝手に時制の変化させてはいけないとお節介だったが、NHKに対して「ございました」は間違いだと指摘、注意し拙稿掲載誌を送った。当時の放送文化研究所用語研究班S氏とアナウンス室担当部長T氏から、以降アナウンサーには「~ございました」ではなく「~ございます」と話すよう指導すると回答をもらった。実際その後しばらくはNHKアナから「~ございました」は聞かれなくなってすっきりしたと思っていた。

 ところが、いつの間にかそれが元の木阿弥となり、今では間違った言い方「ありがとうございました」「おめでとうございました」が通り相場になっている。普段そのように話しているせいであろうが、誰もそのことに気を遣わないとは少々情けない。それにしてもNHKでは指導者が注意しても時が経てば忘れ、それが正しいことであっても正そうとはしない空気があるのだろうか。これを民放が真似するわけだ。

 因みに今朝話していたキャスターと演者も、一人ひとり「ありがとうございました」と言っていた。気持ちが伝われば良いと考えているのかも知れないが、あまりにも軽いという印象は否めない。それに話すこと、伝えることが職務とも思えるNHK内部に言葉を大切に扱うという気持ちが見られないのが、何とも寂しい。

 今ではNHKに在職しているのか分からないS氏とT氏が、こを観ていたら何と思うだろうか。結局のところ偉そうなことを口にしても、話し手のプロが基本である言葉の使い方を知らないということなのである。加えて外部からの正しいアドバイスも無視される。これでは良かれと思いアドバイスしても張り合いがないということにもなる

 こうして日本語はメディアから壊れていくのだろう。桜が散り始めた時節に合わせて寂しいことである。

2018年3月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com