3831.2017年11月8日(水) 気にかかる2つの問題

 気になっていることが2つある。ひとつは、昨日アメリカ・テキサス州の教会内で起きた銃乱射事件に伴って持ち上がった銃規制に反対の声が挙がったことである。小さな村の教会内で銃を乱射され、多数の犠牲者を生んだ一方で、住民が自らの銃で応酬し犯人に命中させて犯人を自決させる結果となった。これについて銃規制に反対する住民が、自分たちが銃で応酬出来たから犯人を追い返すことが出来て、被害の拡大を防げたから銃は必要だと言っている。

 確かに人口が少ない地域では、治安上不安があるので自己防衛のために銃を備えておきたいとの気持ちは理解出来ないこともない。だが、そもそも犯人が銃を持てないようにすれば、事件発生や犠牲者はそのこと自体で防止出来ることであり、銃の所有自体を禁止した方が問題解決に直結するのではないだろうか。

 アメリカでは歴史的に西部開拓時代の空気を継いでいるところも多く、自らの身は自らが守るとの伝統的な雰囲気が強い。そういう現代に逆行するような保守的な空気が政界にも流れているようだ。大きな力を持つ全米ライフル協会が、議員に多額の寄付をして既得権益を守ろうとしている。トランプ大統領も彼らの支持を得たからこそ大統領になれたとも言える。それ故大統領は銃による凶悪事件が発生しても一向に規制へのジェスチャーを示そうとしない。

 もうひとつ気になることは、ビルマ(現ミャンマー)のロヒンギャ民族虐待問題である。6日国連安保理事会がビルマ政府に過剰な軍事力の行使をやめるよう議長声明を発表したことにビルマ政府は猛反発している。60万人とも言われるロヒンギャがビルマ国籍も与えられず虐待されたうえ、国外脱出して海上で死亡する例が世界に衝撃を与えている。これに対してビルマ国連大使は、間違った証拠に基づいており緊張を強いるだけだと非難している。

 先日漸く腰を上げたスーチー国家顧問が現地を視察したが、はっきり言ってこれはビルマだけの問題ではない。最早ビルマ一国だけで解決出来るようなハードルを遥かに超えている。

 そもそもこれが今日大きな問題になった原点は、戦前イギリスが統治下のインド(現バングラディッシュ領)から現在のバングラディッシュ・ビルマ国境山中の原住地にロヒンギャ民族を強制的に移住させたことが問題の発端である。そうだとするなら、国連は貧しいビルマだけに問題解決を迫るのではなく、責任を負うべきイギリスにも問題解決のための主たる方法、対策、援助を要求すべきではないかと思う。イギリスが一向にこの問題に手を差し伸べようとしないのはあまりにも身勝手で、無責任であると思う。はっきり言って現在のビルマには金銭的に解決出来る力はない。

2017年11月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3830.2017年11月7日(火) トランプ大統領、次の目的地・韓国へ

 来日したトランプ大統領は、昨日皇居で天皇・皇后両陛下にお会いになり、午後は迎賓館で北朝鮮に拉致された被害者の家族らと面会し、彼らから話を聞いた。アメリカの大統領が拉致被害者家族と会うのはブッシュ、オバマ両大統領に続いて3度目であるが、今度は北朝鮮の核・ミサイル問題が騒がれ、日米両国が圧力をかけている時だけに北朝鮮の無謀で非人道的行為を世界へ向かってアピールするには絶好のタイミングと考えたようだ。トランプ、安倍両首脳は、緊密な日米友好関係を殊更アピールしていた。

 最大の日米協調は北朝鮮に対して強硬姿勢で圧力をかけることだった。併せて南シナ海で海域拡大を画策している中国へもプレッシャーをかけることも狙っていた。そのために両首脳は、「自由で開かれたインド太平洋」を目指し、日米の協調体制のうえで中国シルクロード経済圏構想である「一帯一路」が中国独自の権益拡大を求める足掛かりになっている現実を懸念している。トランプ大統領は、中国を牽制する意味からも日本にも軍事力装備を拡充させるとの考えから、日本に防衛装備品の購入を決断させた。これにより幾分かの日米貿易赤字問題を解消させ、トランプ大統領としては事前に抱えていた大きな課題のひとつをクリアすることが出来た。しかし、思いがけず武衛装備品に国民の税金で1兆円もの高価な支払いをさせられた日本側はそれで良いのか。国会からはそんな議論はまったく聞かされていない。

 夜は迎賓館で歓迎晩餐会を催し、トランプ大統領もすっかり気を良くして今日次の訪問国韓国へ向けて発った。

 韓国へ到着したトランプ大統領は、韓国で歓迎を受ける反面、市内には反トランプを掲げるデモ隊が押し寄せた。日本ではまったく起きなかった反トランプ・デモが堂々行われていた。これは韓国とアメリカの間には、協力体制に若干の温度差があり、失礼でない限り許されることであると思うが、日本ではどうして反トランプ・デモがないのか。呆れたのは歓迎晩餐会に元従軍慰安婦の女性代表を招き、トランプ大統領とハグしたことである。卑しくも国賓をもてなす場においてあるまいことか元慰安婦を招き、ハグまでさせるというのはどういう神経だろうか。昨日の拉致被害者との面会がクローズアップされたことを真似したのだろうが、この辺りは韓国政府の良識を問われる問題ではないだろうか。

 さて、昨日から自宅のリニューアル工事が再び始まった。今日から外壁の塗装が始まったが、家の周囲をビニール・カバーで囲われ、足場が組まれ、そのうえガラス張りの窓やガラス扉は濃い目のカーテンで目隠しをしていたが、雨戸も閉めるよう言われ家の中は真っ暗闇で室内では電灯を点けている。まるで朝から夜のようである。部屋から外の様子がまったく分からない。しばらくの間はこんな閉じ込められた状態に置かれることになる。

2017年11月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3829.2017年11月6日(月) 「命のビザ」の杉原千畝氏ご長男の消息

 5カ月ぶりに新宿のハイアット・リージェンシーで「湘南OBカルテット」による恒例の食事会を持った。南極専門家の神沼教授、元大手銀行役員の天野さん、それに兄を加えた同級生3人と1年後輩の私である。3人の先輩らは今年それぞれ傘寿を迎え、私が来年傘寿を迎えることで合計319歳の人生ベテランの集いでもある。それぞれ豊かな経験を積んで半生を送ってこられ、海外経験も豊富であるので、話の内容が中々興味深い。神沼さんは前立腺の手術を終えたばかりだが、闊達に南極の体験談などもお話しになる。

 天野さんから同級生・杉原弘樹さんのニューヨーク時代の話を伺った。杉原さんとは、第2次世界大戦中リトアニアのカウナス領事館でユダヤ人に日本通過のビザを発給し、ユダヤ人6千人の命を救ったとその積極的な行動を広く賞賛されている杉原千畝元領事代理のご長男のことである。湘南高卒業後早大を出られてから渡米し、一時西武に勤務されたが、その後アメリカで起業され度々日本へ帰って来られたという。天野さんが三井銀行ニューヨーク支店勤務時代に同地で何度も弘樹氏に会っていたと伺った。天野さんは鎌倉霊園墓地での弘樹さんの納骨式にも立ち会ったとも語っておられた。同級生の証として高校卒業時の記念写真のコピーを兄からもらったが、これを今書いているアウシュヴィッツ訪問記原稿上に掲載したいと考えている。残念ながら弘樹さんはすでに他界されたわけだが、現在66歳の末弟伸生さん(千畝氏4男)は今イスラエルに居住され、愚兄とはFacebookで連絡を取り合っていると聞いてびっくりしたところである。杉原家は、かつてわれわれが住んでいた藤沢市鵠沼のわが家ともごく近所だったことに強い縁を感じている。通学途上の江ノ電で何度か顔を合わせていたに違いないと思っている。

 昭和28年弘樹さんは私立湘南学園中から湘南高校へ進学された。慶應高校へ進学し歌手から作曲家になり今夏亡くなられた平尾昌晃氏とは中学では同級生だった。湘南高校長を辞められてから現在湘南学園園長をされておられる川井陽一先生にもご連絡してみようかと思っている。

 いろいろ個人的なネットワークが意外な縁で繋がっていることに感心したり、感動したりしている。

 さて、来日中のトランプ大統領夫妻は午前中皇居で天皇・皇后両陛下にお会いになった。大統領に大して粗相がなくてホッとしているが、天皇と挨拶する時にも会話する時にも上着のボタンが外れている姿は、少々不作法でだらしない感じがした。一流の経済人だったならもう少し身なりに気を遣えないものだろうか。

 ところで今朝またもアメリカ・テキサス州の人口僅か600人の小さな町の教会内で銃乱射事件が発生した。家庭内の問題で米空軍を退役させられた1人の元空軍兵の男により26人が殺害された。先月にもラスベガスで58人が銃により殺害されたばかりである。アメリカの無法な銃所有の実態がこのような悲惨な事件を頻発させている。トランプ大統領は、犯人は精神錯乱状態だったが、精神障害の人物がいることがアメリカの問題だと述べて、銃所有及び銃規制についてはまったく触れていない。これだけ凶悪な事件が連続して起きるようでは、いかに銃所有の正当性についてゴタクを並べても説得力はなく、銃規制に一日も早く手を打たなければいつまでも同じ危険な状態が続く。こうして、銃により罪のない市民が毎年殺害されていくのだ。これは、大統領以下全米の政治家すべてが、人の生命をどう考えるのか問われている深刻な問題だと思う。どう考えても一般市民の銃所有を法律により禁止する以外に、残虐な銃乱射による事件発生を防ぐ方法はないように思う。

 アメリカ国民も今や西部開拓時代は終わったと悟らなければ、またぞろ同じような悲惨な事件は繰り返されることだろう。

2017年11月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3828.2017年11月5日(日) トランプ・アメリカ大統領初来日

 アメリカのトランプ大統領が就任後初めて来日された。米軍横田基地へ専用機‘Air Force one’に専用ヘリコプターと専用車を積み込んでやって来た。横田からそのヘリで霞が関カントリークラブへやって来た。ここで出迎えた安倍首相とゴルフをプレイしたが、これも安倍首相が訪米した際にフロリダの大統領別荘でゴルフをやってお互いに上機嫌だった2匹目のどぜうを狙っているわけだ。それにしてもお忙しい2人が間隙を縫ってプレイするほどゴルフとはそれほど効果絶大なものだろうか、ゴルフを嗜まない私にはその辺りの見当がつかない。

 トランプ大統領の次の訪問国・韓国の文在寅大統領がゴルフが好きかどうかは知らないが、トランプ大統領の韓国における1泊2日の滞在は、日本と中国の2泊3日に比べて短いと不満を述べているらしい。案外このトランプ・安倍両首脳がゴルフをやるなら韓国の滞在を増やせと言いたいようだ。

 これまでのアメリカ大統領訪日に比較して、今度のトランプ訪日は日本国内のみならず、世界中から注目されているようだ。どんな話し合いになるのか、明日首脳会談が行われる。明日午後には北朝鮮拉致被害者家族が大統領と会う予定だそうだが、これに対して北朝鮮の「ロケットマン」金正温の反応が若干気がかりではある。

 9月に訪問したアウシュヴィッツ収容所の見学記を今書いているが、ユダヤ人及びユダヤ教について書物で調べていたところ、ユダヤ人と日本人の間には、案外類似点があるのに驚いた。

 例えば、①古代ヘブライ神殿と日本の神社の構造が似ている、②古代ユダヤの聖櫃は日本の神輿に似ている、③エルサレムの神殿の門には、16菊花紋と共通の紋章が刻まれている、④生後30日目に赤ちゃんを神社で初詣させる習慣は日本とユダヤだけしかない、⑤伊勢神宮暦は他の日本の神社暦とは異なるが、ヘブライ暦とは似ている、⑥水や塩で身を清める禊の習慣が両国にはある、等々極めて特異な分野で似ていることが大変珍しいと思っている。案外日本人とユダヤ人は人間の根底で相通じるものがあるのではないかと思っている。お互いに金儲けが上手い点なども確かに相似点ではないかと思っている。ただ、ずる賢いとか、人を騙すなんてことは、日本人らしからぬ点であり、願い下げにしてもらいたいものである。

 ともかく今執筆中の雑文にもこの辺りの珍しい相互関係について触れるつもりである。

2017年11月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3827.2017年11月4日(土) トランプ大統領来日に大警戒網

 明日アメリカのトランプ大統領が初めて来日する。その露払いとして長女のイヴァンカさんが一昨日来日し、女性のための会議‘WAW 2017’で講演して安倍首相とも会食をしたので、安倍・トランプ会談の段取りをしたのではないだろうか。イヴァンカさんが出かける度に警護班の警戒が厳しくなる。帝国ホテルに宿泊して今日皇居前広場と日比谷公園を散策されたが、前後の警戒がただ事ではない。夕方成田から帰国した。

 大統領の日本滞在中は1万8千人の警官によって警備されるそうだが大騒ぎである。とかく過激な言動によって物議を醸している大統領だが、安倍首相とは殊の外ウマが合うようで、これまでに5回も直接会談を行っている。

 そのトランプ大統領は一昨日アメリカのFOX Newsのインタビューに応じて、中国に対してこんなコメントを漏らした。北朝鮮は日米首脳が結束して彼らに強い態度を示していることに対して、一旦ことが起きれば日本は海の中に呑み込まれることを覚悟せよとの恫喝的なコメントを公言した。その最中に「日本は武士の国だ。北朝鮮による核・ミサイル開発を巡る緊張が高まると、日本との間で大問題を抱えることになる」と述べたのである。「武士の国」がどういうことを意味しているのか明確ではないが、それにしてもこれでは、日本が今にも北朝鮮と緊張状態に入り、日本が海中に沈む、つまり全滅することがあり得ることを示唆していることにならないか。これでは却って日本を崖っぷちに追い込む恐れがある。ちょっと言い過ぎではないかと放言王トランプ大統領の口にチャックをしてもらいたいものだ。些か他国の安全保障に関して過剰な発言ではないかと心配になる。安倍首相には、くれぐれもトランプの口車に乗せられないよう気をつけて欲しいものである。

2017年11月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3826.2017年11月3日(金) 70歳台最後の誕生日を迎える。

 昨晩は雨が降っていたが、今朝起きてみると青空だった。やはり祭日「文化の日」は例年通り快晴で迎えられる。今日、文化の日は私自身にとっても79歳の誕生日である。まだ平均寿命年齢に達してはいない。あとどれだけ余生を楽しめることが出来るのか分からないが、健康管理には充分注意して毎日可能な限りこのブログを書き続けられるよう心がけたいと思っている。時折外部に拙稿を寄稿することも楽しみにしている。現在のところ取り立てて健康上の大きな問題はないので、医師のアドバイスに従って生活のペースを守って行きたいと思っている。

 今日のディナーは妻とともに横浜・大倉山に住む二男家族に呼ばれてごちそうになり、お祝にハンチング・ハットを贈ってもらった。小1の男児と幼稚園の女児がおしゃべりになり益々可愛くなって嬉しく思っている。

 さて、今朝の朝日新聞「社説‐余滴」に国際社説担当記者が先日開催された中国共産党大会について感想を発表している。「社会主義を掲げる意味」として、習近平総書記が長い演説の中でしきりに「社会主義」を強調した意味について考えを述べている。習総書記は、名門精華大学でマルクス主義理論を専攻し博士号を得たという。その後福建省省長時に学術雑誌に社会主義経済について難しい論文を発表しているが、多忙な中で本人が実際に書いたものか疑問を呈している。汚職追放も効果は上がっているようだが、党・政府幹部とその親族が地位を利用して資産を増やしたことを採り上げ、汚職幹部の摘発も資産膨張の事実解明なくしては本質的な解決にはならないと手厳しい。それが出来ないなら、社会主義という言葉が虚ろなものとなると指摘している。私もその通りだと思う。中国は社会主義国家ではない。

2017年11月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3825.2017年11月2日(木) インフルエンザ予防のワクチン不足

 毎年この時期に高齢者用インフルエンザの予防接種を受けているが、先日そのつもりで掛かりつけの森内科へ出かけたところ、ワクチンが少なく予約しないと接種を受けられないとのことで無駄足を運ぶ結果となった。昨朝電話で医院へ申し込もうとしたところ、もうその日の分は予約受付がいっぱいとなったので、翌日以降に申し込んで欲しいと言われてしまった。今年は高齢者用予防接種ひとつを取っても中々思うように行かなくなった。区役所から送られて来た案内書を読むと「接種の際は、事前に医療機関に接種日やワクチンの在庫などをご確認のうえ、同封の『予診票』に必要事項を記入して、医療機関へお持ちください」と確かに書いてはある。そこで今日医院開業の8時半直後に電話して漸く受け付けてもらい、午前中に予防接種を受けることが出来た。

 取り敢えず、インフルエンザに対しては予防措置をしたので、ホットしているが、偶々今夕7時のNHKニュースで今年はワクチンが不足していることを医師の話として伝えていた。昨年までの例から推してある程度予測出来そうなものだが、今年はどうしてそれが出来なかったのだろうか。

 さて、未成年の高校生が喫煙、飲酒は禁止されていることは常識である。だが、学校によってはそうではないと考えている愚かな高校があることがはっきりした。有名校にでもなると自分たちだけは特別許されるとでも勘違いしているのか、サッカーの強豪校、宮崎県の私立鵬翔高校のサッカー部員数人がかつての顧問女教師とともに、昨年飲食店で飲酒、喫煙をしていることが分かった。この高校は2013年に宮崎県代表校として初めて全国制覇を成し遂げ、今年も現在まで県大会予選でベスト4まで勝ち残っている。

 このスキャンダルについて反省して当面活動を自粛するとか、取り敢えず県サッカー連盟や高体連にお伺いでも立てるのが普通だと思う。ところが、同校教頭は、サッカー部の全国大会出場を願っているのか、全国高校の野球部がしばしば行うこの種の対応を取らずに、開き直ってまじめにサッカーに取り組んでいる生徒もいるときれいごとを言って辞退しない方針だという。気持ちは分からなくもないが、同じサッカー部員が禁じられた行為を行い、そこに止めるべき教師が同席していながらそのまま放任したのは、教育者としてはあるまじき行為であり、あまりにも常識から外れているのではないだろうか。

 強ければ何でも許される。近年教育関係者のみならず、一般に非常識な行為が当たり前のようになっている。安倍政権の1強多弱の影響だろうか、怖い風潮である。ここはやはり高校としては、反省して一旦身を引いたうえで、出直してもらいたいと思うが、目前の優勝カップに目がくらんで将来が見通せないのだろうか。過ちを犯した鵬翔高には賢明な判断を望むところである。

 さて、気になっていたスキャンダル続きの加計学園獣医学部の来年4月の開学が、文科省大学設置審議会によって認可されるだろうと伝えられた。不透明な安倍首相と加計孝太郎理事長の親密な友人関係から、獣医学部開学に対して政治的な関与があったのではないかとあれほど騒がれていながら、やはりそこには官僚及びその関係者は首相への「配慮」と「忖度」があったのだろう。これで闇の中に問題を引きずったままの加計学園問題は明らかになるのだろうか。

2017年11月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3824.2017年11月1日(水) 第4次安倍内閣発足

 総選挙も終わり今日特別国会が召集された。首相指名選挙で安倍晋三自民党総裁が第98代首相に選ばれ、自民、公明連立による第4次安倍内閣が発足した。会期は当初与党が短期にして今月8日までを主張していたが、野党の要望を聞き入れ来月9日までとした。自民党の大勝、新党設立、民進党の弱体化、森友・加計問題、北朝鮮ミサイルなど内外ともに多くの問題を抱えているが、これから国政をどうリードしていくのか、驕り高ぶっている自民党政権がこれ以上増長せず、国民としては「謙虚に」国民のため職責を果たしてくれることを望むだけだ。

 さて、ニューヨーク・マンハッタンで昨日1台のピックアップ・トラックが暴走し、8人が死亡した。運転していたのはウズベキスタン出身の移民の男でグリーンカードの所持者だという。「アラーは偉大なり」のメモが残されていた点からも、イスラム過激派のテロと見られている。デブラシオ・ニューヨーク市長が卑劣なテロ行為と強く非難したが、移民に反対しているトランプ大統領もこの機会に、更に厳しい移民政策を加速させるのではないかと懸念される。

 一方で、国内では驚くべき猟奇的事件が発覚し、犯人が逮捕された。27歳の若い男が自殺志願の女性をアパートに引き込み殺害したのだが、その数何と男1人に女8人の9人というから、わが国犯罪史上でも稀に見る残虐さである。かつてルーマニアで吸血鬼ドラキュラの墓参りをしたことがあるが、正に現代の和製ドラキュラである。今日のエンタメ番組でもその残酷さや希少性について専門家を招いて詳しく解説していた。警察が踏み込んだ座間市内のアパートには、コールド・ボックスに切り刻まれた9人の頭蓋骨があったというからおどろおどろしい。そのうち4人はティーンエイジャーの女性で、SNSで誘われたようだ。いずれ一部始終が明らかになるだろうが、例を見ない異様な殺人事件だけにメディアの関心は高く日本中に大きなショックを与えており、当分の間メディアを賑わせることだろう。

 ところで、4日前2020年東京オリンピック開催までちょうど1000日となったが、今日は来年の2018年韓国平昌冬季オリンピック開催まで残り100日となった。あまり前景気が良くないようだが、ギリシャのオリンピアから聖火が届き、聖火トーチが韓国内を一周するうちに盛り上がってくるだろう。日本チームもスピード・スケート、スキー・ジャンプ、フィギュア・スケート陣らにメダルが期待されている。ぜひ頑張って欲しいものである。

2017年11月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3823.2017年10月31日(火) マルティン・ルターの宗教改革から500年

 昨日行われた東京六大学野球秋季リーグ戦の最終日、早慶2回戦で母校慶應が早稲田に連勝して勝点4となり、同じ勝点4の明治と並んだ。だが、勝率で明治を上回り7シーズン振りに優勝した。一方で敗れた早稲田は、勝点1で東大と並んで5位、最下位となった。早稲田の最下位は終戦直後の1947年以来70年ぶりのことだという。東大は宮台投手の活躍もあり、5位となった。

 近年大学野球が往年の最盛期ほど人気がなく、話題になることも少なくなったが、慶應の優勝はともかく、早稲田が東大と並んで最下位という事実はちょっとばかり関心を呼ぶニュースかも知れない。

 今日はハロウィーンの日と言われ、主にカボチャの変装をして街中を若い人たちが歩き回っている。昨年警察も彼らの行動に手を焼き、今年は渋谷交差点では車の侵入を制限しているようだ。

 私が初めてハロウィーンというものを知ったのは、1971年文部省の教員海外派遣団にお供してアメリカの学校を訪問した時である。奇妙な飾りが学校内に目立ち、そのお飾りについて教師から説明を受けた時である。その当時日本ではハロウィーンについてはほとんど知られていなかった。それが、今や子どもではなく、ティーンエイジャーの男女が外人も含めて派手な仮装で我が物顔に歩き回っている。外国人から見てちょっと異様な光景ではないだろうか。

 今日は歴史的、宗教的にも大変重要な一日である。500年前の今日、1517年10月31日ローマ・カトリック教会に対して、ドイツのヴィッテンベルク大学神学教授マルティン・ルターがローマ教皇レオ10世のサン・ピエトロ大聖堂建築資金に充てるとの名目で発売した、購入すれば免罪されるとした贖宥状に対して疑問を呈したことから、カトリック教会を破門され「宗教改革」への口火を切ることになった。お金さえ払えば罪が救われるというカトリックの安易な考えに疑問を呈して、以降カトリックをあるべき姿に正そうとして分派を作り出すきっかけを作った。そのひとつがプロテスタントでもあった。キリスト教徒にとってはそういう大切な一日なのである。ハロウィーンとは大分違うようだ。

 さて、このところ話題になっているスペインのカタルーニャ州独立問題が意外な展開を見せそうである。スペイン中央政府が、独立を認めず州の自治権の停止を命じて、カタルーニャ州首相、議会議長ら州政府閣僚らに対して重罪の反逆罪で訴追する構えを見せたことである。これに対して彼らが偶々外国に滞在中であることを受けて、彼らが滞在国に対してスペインから亡命を申請するのではないかと観測されている。彼らの独立に対して海外諸国ではあまり同情の声は少なく、独立自体厳しい環境にある。だが州の住民からの独立の強い要望があることも現実であり、これらの声を果たして中央政府が汲み取ることが出来るだろうか。このままの状態では国、州どちらにとってもプラスの道は見いだせないような気がする。

2017年10月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3822.2017年10月30日(月) 「命のビザ」杉原千畝元領事代理と母校

 湘南高校同期生会が昨年と同じ藤沢商工会館で開かれた。出席者は70名だった。数年前は90名を超えていた。同期生は401名だったので、今年の出席率は18%だった。年々出席率が下がるのはある程度止むを得ない。この1年間に10名の同期生が鬼籍に入られた。寂しいものである。開始に先立って故人に黙祷を捧げた。

 先日もらったメールから察すると、今年こそ文化功労者・中西準子さんに会えるのではないかと少々期待していたが、今年も姿を見せなかった。話したいことがたくさんあるので、残念である。4年後に母校は創立100周年を迎えるので、それまでは元気でいようと励まし合い、北原白秋作詞、山田耕筰作曲の校歌♪秀麗の富士を高く 西に仰ぐこの丘~♪を合唱してお開きとなった。

 今日改めて知ったのは、リトアニアの杉原千畝元領事代理の長男・弘樹氏が我々の1年先輩だという話を、吹奏楽部の名井協くんに話したところ弘樹氏も同じ吹奏楽部にいて卒業後も何度か会ったということだった。卒業後早大に進学して、その後アメリカに留学して日本にコインランドリー製品の販売を行っていて、結構ユダヤ人の支援者がおられたようだと聞いた。杉原一家が藤沢市鵠沼の今はないわが実家近くに住んでおられたことも初めて知った。

 時間をもらってマイクでアウシュヴィッツ収容所訪問について話した際、カウナス領事館で発給された杉原千畝の命のビザに触れて、偶然にも母校と杉原家の浅からぬ因縁についても話した。併せてリトアニアの重枝豊英大使と、同じバルト3国のひとつ、ラトヴィアの藤井真理子大使も母校の後輩であることを話した。母校とバルトとの縁に皆意外な感想と同時に喜んで受け止めてくれた。

 他にもアウシュヴィッツへは行ったことがないが、研究していると教えてくれた元高校教師もいて、アメリカ映画「ホロコースト」をビデオでもぜひ観るべきだと勧められた。来週兄ら1年先輩の諸兄に会えるので、杉原先輩について話せるのが楽しみになってきた。

 今日は台風一過で青空だったが、近畿地方と東京では今年初めて木枯らし一番が吹いた。まもなく冬がやって来る。

2017年10月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com