大相撲九州場所が終わって、お相撲さんも普通なら一休みしたいところだろうが、横綱日馬富士の暴力問題の騒ぎは収まるどころか益々拡散している。今日は福岡で日馬富士暴力事件の場に居合わせた横綱白鵬に対する鳥取県警の事情聴取があったり、全幕内力士に対して八角日本相撲協会理事長が講話説教を行ったり、その前に東京ではその八角理事長がスポーツ庁鈴木大地長官に会って謝罪と事情説明をしたようだ。事件解明が行き詰っている最大の理由は、暴力事件の被害者貴乃岩の師匠、貴乃花親方が黙して語らずの姿勢を貫いていることが大きく影響している。いつまでもこのままの状態で良いわけがなく、いつになったら貴乃花親方は事実を語るのか。現状ではあまり貴乃花親方に同情の声は聞こえて来ない。今のままでは、当分の間事態は収束しそうもない。これまで相撲界では、何年に一度かはスキャンダルが起き、その都度過ちを改め出直しを誓うが、いつものど元過ぎれば熱さを忘れて同じ過ちを繰り返す。現状では解決するにはまだ時間がかかりそうだ。
一方、政治の世界も相変わらずデタラメ続きで、森友学園への国有地売却を巡る騒動が、会計検査院からイチャモンが付いたのをきっかけに、国有地売却にからむ国と森友学園の事前の水面下の交渉が表面化してきた。加計学園の怪しい経緯と併せて野党は森友学園の国有地売却について追及を続けるべきである。今日国会における与野党の質疑でも、財務省と森友学園側との国有地売却の事前交渉でこれまでなかったという話が実際にはあったことが明らかにされ、安倍首相側近は慌てている。どうも怪しい。
この問題の原点は、森友学園籠池理事長と安倍首相夫妻との個人的な絡みだ。首相サイドには何とかして事件を抑え込んでしまいたい様子がありありと見える。
序に言えば、経済界もメチャメチャだ。神戸製鋼の不正が表面化して呆れていたところへ、今日になって選りによって榊原定征・経団連会長のお膝元「東レ」の子会社がデータ改ざんの不正を行っていたことを会社が初めて公表した。政界の低レベルは承知していたが、貿易王国日本の産業界でこのようにお粗末な不正を後から後へと繰り返して行われるというのは、経済界のトップにまで詐欺師根性が巣くっているせいではないか。
日本の将来にも黄色信号が灯ったと言わざるを得ない。
さて、今日でわが家の耐震工事は漸く終わった。瓦屋根から金属に石をまぶした現代風のスレートのような軽い屋根に取り換えた。長年に亘って屋根瓦の家に住んでいたので、瓦屋根には未練があった。しかし、最近は地震情報がよく聞かされるので、業者とも相談のうえ今流行りのもので、丈夫な素材で対応してもらった。外壁の塗り替えにもかかっていたので、1カ月ばかりかかってしまったが、これで地震が来てもある程度強化されたので気持ちは楽である。工事中は家の周囲を足場と網で囲まれ、暗く閉じ込められているような印象だったが、ホットしている。余命から考えてもうこんな大工事はやる気はないが、取り敢えず気持ちは落ち着いた。