4022.2018年5月18日(金) ニュースも悲喜こもごも

 来年5月1日の新天皇即位に伴い、新しい元号になるが、それがいつ決まるのか分からず、カレンダー屋さんや、元号重視の業界をいら立たせている。それが、天皇陛下の在位30周年記念式典の後ということが有力との話が伝わって来た。その式典は来年2月24日に行われるので、この後新元号が公表されるとするなら、発表から実施まで1カ月そこそこということになる。これではあまりにも時間的な余裕がなく不便で、新元号は当初からあまり使用されないのではないかと懸念されている。実際元号を利用している税金や社会保障などに関わる国のシステムの対応が中々間に合いそうもないことから、新元号になっても「平成」をそのまま使い続けることもあり得るというから、正に二重構造になることも考えられる。これを機会に混乱を避けるためにもこれからはこのような実務的な実務は西暦を使用することに決めてはどうだろうか。

 それにしてもどうして決まりきったことが中々決められないのか、不思議なくらいである。

 さて、一昨日歌手・西城秀樹が急性心不全のために亡くなった。まだ63歳だった。野口五郎や郷ひろみとともに新御三家として一時華やかに脚光を浴びていた。最も有名なヒット曲に私でも知っている「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」や「傷だらけのローラ」があるが、これまで2度も脳梗塞で倒れ、リハビリに努めていたとはついぞ知らなかった。そして今日伝えられたところでは、同じ一昨日美人女優・星由里子が肺がんで亡くなった。加山雄三の「若大将シリーズ」では華やかなマドンナ役で若者の間で人気絶頂だったが、遂に冥界へ旅立たれた。華やかに活動された人たちだけに、その死には哀れさが漂う。

 そして今夜ビッグニュースがあった。とんとん拍子に出世街道を走って来た将棋界の若きホープ藤井聡太6段が、竜王戦挑戦戦で勝ち、史上最年少で7段に昇進することが決定した。今年2月に史上最年少で6段に昇格したばかりだったが、ほんの3カ月後に、先月高校生になったばかりの15歳で7段とは驚いた。

 一方、イギリスでは、明日チャールズ王子の2男ハリー王子の結婚式がウィンザー城で行われる。意外にもイギリス国内では祝福ムードに包まれているようだ。意外と感じたのは、お相手のアメリカ人女優メーガン・マークルさんが、王子より3歳も年長で、離婚歴があり、加えてメキシコ在住の父親に数々のスキャンダルがあり、母親がアフリカ系女性とあって保守的なイギリス国民には歓迎されないのではないかと考えていた。尤もハリー王子だって10代、20代の頃は騒ぎを起こしては国民を心配させていた。こう言っては何だが、2人がお互いに未来に幸せな家庭を築ける可能性があるなら、それで良いのではないかとイギリス人も達観してリベラル派に転じたのではないかと思う。何より明日の挙式が楽しみである。

2018年5月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4021.2018年5月17日(木) 忙しい1日だった。

 今日は朝から忙しい1日だった。3つの予定があった。最初に新宿の「ハイアット・リージェンシー東京」で6人の会社入社同期生と1年ぶりのランチを楽しんだ。3時には8月にビルマへ医療関係施設を訪ねる計画のゼミ後輩の元毎日新聞記者と、その知人女性の元NHKディレクターと会い、僭越ながらビルマについて若干アドバイスを差し上げた。そして、5時にはセルビアから一時帰国中の山崎洋さんとゼミの友人5人と会った。諸々の話をする中でやはりトランプ大統領についての話題が多い。どうあっても皆トランプ批判が強い。次の大統領選の予想までして、民主党候補者にはサンダース議員がなって共和党候補者トランプ大統領を破ることを期待することになった。

 さて、先週新潟市の小学2年生の女児が、夜間に列車の線路に置かれて轢死したが、実はその前にすでに殺害されていたことが大きなニュースとなっていた。4日前に近くに住む23歳の男が逮捕されホッとしたところである。それにしても幼女が残忍な殺され方をした悲しい事件である。今までにない殺害方法だったので、メディアでも随分興味を持って報道していた。ところが、その一方で同じ新潟県内に住む父子が登山に行ったきり、連日の捜索にも拘わらず2週間近くも経ってまだ行方が分からない。一日も早く安否の確認がされて、生還するのを願うばかりである。

 ついては、アマチュア・スポーツであり、学生スポーツの強豪同士のアメリカン・フットボール交流試合、日大対関西学院大戦で、日大選手が関学選手を乱暴なプレイで負傷させたことが大きな問題を投げかけている。鈴木大地・スポーツ庁長官も憂慮している。ビデオで度々繰り返されたプレイを観てみると、完全に許されないプレイである。どんなスポーツでもこれだけ派手に反則を犯したら、普通ならその場で退場だと思う。このケースでは、日大選手はこの後2度も同じラフプレイを犯してやっと退場となった。とにかくパスした後の無防備状態の選手を狙い撃ちするような仕掛けをするとはスポーツ、ましてや学生スポーツと言えるものではない。

 これらの行為に対してすでに関学側が日大に謝罪と説明を求めていたが、まだそれがない。今日関学側が記者会見で所見を述べた。日大監督の責任逃れのようなコメントにまったく満足しておらず、呆れているのは、日大監督から謝罪がなく、自論だけを述べたことである。普通なら責任者として辞任するというのが一般的な常識だが、しばらく自重するというもので、これでは秋からのシーズンで再び監督として采配を揮うというものである。

 日大の対応がお粗末なだけに、関学が納得出来ようもなく当分解決しそうもない。当事者の常識と責任感の欠如が、より一層問題をこじらせそうだ。まだまだとても光は見えない。

2018年5月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4020.2018年5月16日(水) 海賊版サイトについて日本ペンクラブの見解

 昨日日本ペンクラブ理事会で滝田誠一郎・言論表現委員長が海賊版サイトについて問題点を述べていたが、今日午後ペン事務局で財務委員として業務である伝票チェックを終えて帰宅すると、事務局から委員長名で「海賊版サイト問題に関する日本ペンクラブの考え方」という見解を公に発信したとの連絡が入った。

 知的財産権の保護のために国際的に海賊版は非難され禁じられているが、中々難しい点もある。よほど抜かりなく上手に締め出さないと表現の自由を抑圧すると受け取られかねない。滝田委員長が出したメッセージは、著作権料を支払わず、作者に無断で海賊版サイトを公にすることは罪に当たるが、これに対してこれらの行為が公権力による厳しい法規制を引き起こし、社会全体の表現の自由を狭めることにつながることを憂慮するというものである。もう一点は、違法サイトを止めるために、政府が緊急事態と称してウエブサイトの善し悪しを政府自身が一方的に決めることは、表現の自由に抵触する可能性が高まるということも言っているのだ。

 中々難しい問題であるが、悪は悪として閉め出すが、その手段が権力を活かして取り締まるとするなら、表現の自由を抑えつけることにつながりかねないということを伝えたい気持ちが籠っている。

 民主主義社会では「言論の自由」や「表現の自由」が守られていると理解されがちであるが、今日旧社会主義国家では国によっては大分自由が締め付けられて「自由」が損なわれている。とりわけ、中国、北朝鮮などでは、庶民の自由が官憲の力によって厳しく規制されている。今やロシアやハンガリー、トルコなどでも国民への監視機構が強まり、かつて「自由を獲得した!」と社会主義政権を倒し国全体が盛り上がったものだが、今では旧東ヨーロッパ体制に戻りつつあるような印象を受ける。

 その自由を締め付けている北朝鮮が米朝首脳会談を開くということが、世界中を驚かせていたが、それが本当か俄かには信用ならぬニュースが今日になって南北両朝鮮から流れて来た。今日予定されていた南北朝鮮間の高官級会議が突然キャンセルされたのだ。同時に北朝鮮は来月12日開催予定の米朝首脳会談も予断を許さないようなことを言っている。

 自由制約の厳しい国が何かやると壊れるのではないかとの不安が湧いてくる。当然とは申せ困ったことである。

2018年5月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4019.2018年5月15日(火) 日本ペンクラブ理事会出席

 毎月恒例の日本ペンクラブ理事会に出席した。毎月のことなので大分慣れてきたが、会議の進め方や議論のまとめ方がどうもまだ馴染めない。ペンクラブという収益団体ではない組織の運営は、やはり営利団体の企業とは大分異なる。今日は発言しなかったが、やはり不審に感じた案件については、どしどし疑問解明のために質問すべきだと感じた。それにしてもペンクラブには、ペン独自のイベントの他にも外部と、特に各自治体と協賛するイベントもあるので、提携先と知恵を絞らなければならない。最も大事なことは「言論の自由」と「表現に自由」を守り抜くことだが、他にも憲法第9条改定阻止を始め、文学的な催しとして今年は菊池寛生誕150年、没後70年のイベントを菊池寛の故郷・高松市で開催する。ただ、財政的に必ずしも豊かなわけではなく、そのために為すべきことは山積している。理事の傍ら財務委員を務めているが、今為すすべきことは赤字決算を黒字にすることで、今年度は何とか黒字のメドは立った。まだまだ効率的な経費の運用が効果的ではないので、今後の大きな課題である。

 さて、昨日アメリカが、イスラエル大使館を首都テルアビブから一方的にエルサレムに移転したが、反発するパレスチナ側のデモに対してイスラエル軍が発砲して、ガザ地区だけで60名が死亡した。他に2,700名以上が負傷した。この軋轢はどこへ向かうのだろうか。来年のアメリカ中間選挙を意識したトランプ大統領が撒いた火種である。自らの利のためには、貧しい庶民はどうなっても構わないというトランプ哲学が無用のトラブルを引き起こしている。

 ところで、毎日新聞特別編集委員でコメンテーターを務めた岸井成格さんが今日肺腺癌のため亡くなられた。ペン懇親会で何度となく話し合ったことがあるが、いつも的確なコメントを話され納得させてもらっていた。いつか、こんなことも言っていた。岸井さんが発言した内容について政権サイドから厳しく問い詰められたと言っていた。あの岸井さんにしてそれほど圧力をかけられていたのかと考えると、権力というのはいかに思い上がって庶民を苛めるのか、また言論の自由を抑圧するものかと考えるとぞっとする。それにしてもガンを患っていることは承知していたが、最近テレビで見かけなくなって心配していた。やはり旅立たれてしまった。良識派のジャーナリストがまたひとり旅立った。実に寂しく残念である。享年73歳だった。

2018年5月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4018.2018年5月14日(月) イスラエルのアメリカ大使館、エルサレムへ移転

 「薫風」「五月晴れ」「風薫る五月」「初かつを」のように、今月は5月に相応しい季語がしばしば使用されるように陽気が好く爽やかな月として取り上げられる。ところが、今年は気象の変化が極端で、いずれの季語もぴんとこない。過去には今年のような極端な変化はあまりなかったようだ。昨日も好天が急転直下夕方になって風雨が強くなってきたと思ったら、今日は朝から太陽が出て気温もぐんぐん上がり午後になると風も強くなった。都内では今年の最高気温を示す28.6℃となった。昨日より更に7.2℃も高かったようだ。この調子では、「風薫る五月晴れの~」なんて言っていられない。

 さて、今日はイスラエル建国70周年に当たる。イスラエルでは建国記念日を祝っているが、その動きの中でアメリカ大使館が首都テルアビブからエルサレムに移転した。反対するパレスチナ人たちが市内各所でデモを行っている。トランプ流のお騒がせである。イスラエル政府としては、エルサレムを将来の首都にしたいと希望しているが、国連でもそれは認められていない。対立するパレスチナもイスラエルを首都とすることを願っており、当事国同士の話し合いで決めるというのが、国際的に容認されたルールである。にも拘わらず、アメリカは強引にエルサレムにこそ首都機能を持たせるべきであると一方的に主張し、自国大使館をさっさと強行移転してしまった。

 イスラエル政府の主要官庁はエルサレムに置かれている。各国大使館が首都テルアビブにあるにも拘わらず、外務省をエルサレムに置いている有様である。その外務省で昨夜アメリカ大使館移転を歓迎する祝賀会が開かれ、ネタニヤフ首相が歓迎スピーチ行ったが、招待状を送った86カ国の内、出席したのは30数か国だった。誰しも争いは好まないものだが、ユダヤ資金を当てにしているトランプ大統領だけは世界中の反対を押し切ってもイスラエルの喜ぶことをやってみたいようだ。6年前にエルサレムを訪れた時、市街中心部は随分坂道の多いところだと感じた。このような都市が地勢的に首都として相応しいのか疑問である。

 平和を乱すトランプ大統領には、ほとほと手を焼くが、どうしてアメリカ国民はこんな乱暴な大統領をいつまでも頼りにしているのだ。再来年の東京オリンピックも待ち遠しいが、その秋行われるアメリカ大統領選挙もより待ち遠しい。

2018年5月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4017.2018年5月13日(日) 「母の日」につらつら思う。

 今日は5月の第2日曜日、「母の日」である。母が逝って早や35年になる。息子らしいことをあまりしてあげることもなく、73歳の誕生日をやり過ごすとあっという間に彼岸へ旅立った。あれから父はひとり寂しく鵠沼の広い家で18年間を生き、93歳で他界した。我々が子どもの頃は母は子ども5人の面倒で大変な苦労をしたと思う。加えて戦中戦後に勤労奉仕に駆り出されているのを知っているので、今から思えば晩年もう少し楽をさせてやりたかったと思う。優しかった母には、今でも感謝の気持ちが強い。

 すでに長男と二男の嫁からは、妻へカーネーションが届けられていたが、先日来東京へ出張で来ていて泊っていた長男が、今日奈良の自宅へ帰る前に妻へ「母の日プレゼント」として、可愛らしい造花のカーネーションをあげていたのがほのぼのとして良かった。

 さて、先日の寒さが去って五月晴れらしい天候がやってきたかと思っていたが、急転直下今日は雨模様になり寒い。今晩から明日にかけて天候も荒れ、風も強くなりそうだ。

 今月はこれから何かと予定が立て込んでいる。「ロヒンギャ難民」の寄稿文は書き上げたので、もう一度見直してから送るつもりだ。このため今年中に上梓したいと思って書き続けていたドキュメント作品からしばらく遠のいてしまったので、これから改めて目標へ向けて気持ちを入れ替えたいと思っている。

 さて、今日から大相撲夏場所が始まったが、横綱稀勢の里と大関高安が休場してちょっと拍子抜けである。稀勢の里は、これで7場所連続休場となってしまった。偶々朝刊に元関脇貴闘力の賭博依存症関連記事が載っていた。賭博から足が洗えず、八百長相撲に関係して相撲協会を解雇された後、大横綱大鵬の娘と離婚した。今年息子が高校を出て相撲界に入ったが、血は争えないようで素質充分のようだ。その元貴闘力が、今国会で成案を目指していると考えられている統合型リゾート実施法案(IR法案)について、自身の経験から疑問を抱いている。まだ完全に賭博から手が切れず、悩んでいるようだ。IR法案は特区で新たにカジノを解禁しようというもので、有識者から強い反対がありながら、自民、公明両党が共同提案しようというものだ。ごく一部の賭博常習者のために賭博を解禁するというのは、依存症を増やすという点や、風紀や倫理上の問題から金欲しさのために国が先頭に立って行うのは如何なものだろうか。

 こんな悪の道へ誘導する賭博なんかを考えるより、他に収入を増やす方法はいくらでもあると思うのだか・・・。

2018年5月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4016.2018年5月12日(土) 役人は国民のために働いてくれているのか?

 先日の寒さはどこへやら今日は大分暖かい。最近両ふくらはぎが痛むのも運動不足がひとつの原因と思って、今日久しぶりに駒沢公園へウォーキングに出かけた。土曜日というせいもあり、家族連れを中心に多くの人が自由に散策を楽しんでいた。陸上競技場から威勢の好い声援が聞こえたので、スタンドへ入ってみると東京都高校陸上競技大会の競技中だった。しばらく観ていたが、60年以上も前我々が運動していた頃に比べて今の高校生は随分恵まれた環境の中で競技することが出来ると羨ましく思った。

 さて、いま国会は財務省関係案件の後始末に追われて忙しい。加計学園関連で首相秘書官だった柳瀬唯夫氏が一昨日衆議院参考人喚問に呼ばれた。この人の嘘は明らかに嘘と分かるような嘘だが、巧妙に否認するだけで周囲がみんな騙されている。首相と加計学園の関係を遠ざけようとして、加計学園所在の愛媛県と今治市の担当者と首相官邸で会っていながら記憶にないと逃げていたが、昨日中村県知事が柳瀬氏から受け取った名詞を見せて柳瀬氏発言の不整合性について厳しい見解を述べた。一時国会答弁で記憶にないと言っていたが、その記憶が蘇ってきたらしい。こんな騙しのテクニックがいつまでも通用するわけがない。

 一方で森友学園国有地払い下げ問題では、近畿財務局と森友学園の間で交わされた文書は、佐川宣壽・前理財局長が廃棄したため手元にはないと応えていたが、これも実在することが分かった。防衛省でもないとされたPKO活動の日報がその後発見されたり、よくもまぁ国会で大それた大嘘がつけるものだ。役人の嘘艦砲射撃に国民は振り回されている。

 日本は現在経済が順調な足取りを辿っているので、国民が路頭に迷うことはないが、政治家と官僚が国民のために働かず、狂って羽目を外すことがしばしばあるので、彼らの動きから決して目を離すことは出来ない。出来の悪い政治家は選挙で落選させれば済むが、高級官僚についてはどう人事をやったらいいのか、我々国民にはその手段を持たないだけにやりきれない。困ったものである。

 それにしてもこういう嘘つき人間が、役人としては出世するらしい。中央官庁というところは、真面な人間が住めないような魔界みたいなところだと思う。

2018年5月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4015.2018年5月11日(木) ロヒンギャ難民について書く。

 昨晩は風呂にも入らず少々早めにベッドインしぐっすり休んだので、今朝は体調が大分戻ってきた。年齢も考えて、これからは健康管理にもっと気を遣わなければいけないとつくづく思っている。

 今「知研フォーラム」7月号寄稿に向けてロヒンギャ問題について書いているが、大筋で何とかまとめることが出来た。写真を含めてA4版でちょうど10頁になった。ロヒンギャが話題になったのは、昨年夏ミヤンマー人によるイスラム系ロヒンギャへの虐殺に伴い彼らが隣国バングラデッシュへ脱出したことが世界的に知られたことがきっかけである。この問題の論点を3点に絞ってみた。第1点は、ロヒンギャ難民発生は、戦前のイギリスのビルマ、及びインド領(現バングラデッシュ)植民地時代に、宗主国イギリスがバングラデッシュからビルマ山中へロヒンギャを強制移住させたことがそもそもの原因であり、戦後そのまま放置した結果、問題が発生したことについてである。第2点は、イギリスの蛮行に対して、国連を始め国際社会がイギリスを非難せず、被害者とも言えるミヤンマーにその罪を負わせていることの不条理についてである。第3点は、これらの問題を放置し、見過ごしているメディアの責任についてである。少々イギリス批判が強く、ミヤンマー擁護のそしりはあるが、これは事実であるので私見を思い切って開陳した。

 発行は7月になるが、どんな反響が出て来るか楽しみにしている。

 さて、一昨日行われたマレーシアの首相選挙で、野党連合の候補者、かつてのマハテイール元首相が現職のナジブ首相を破って政権の座に返り咲いた。しかし、すでに2003年に首相の座を去って引退していたにも拘らず、92歳の高齢で復活した。それだけ国民の人望と期待が大きいと思うが、それにしても首相となれば、心身ともにかなりタフでなければならない。昨日の就任会見で語ったが、任期5年に対して一応2年間だけ首相を務めて辞任するそうだが、こういう約束も珍しい。余生をかけて今後どこまで本気でやる気があるのか、また健康面は大丈夫なのか、些か心配な点である。

2018年5月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4014.2018年5月10日(木) 結婚記念日に鬼の霍乱か?

 今日は49回目の結婚記念日である。来年は我々夫婦も金婚式を迎えることになる。金婚式なんてずっと先の話と思っていたが、遂にあと1年のところまでやってきた。ごく普通の見合い結婚であるが、今日まで順風満帆の金婚式(-1年)ロードだった。この先何年この世に生存することが出来るか分からないが、健康面だけは特に気を付けて頑張って楽しい余生を送りたいものである。

 先日建築家の山本富士雄さんのコンサートを楽しませていただいたが、昨夕その印象をFacebookにアップしたところ、早速ご返事をいただいた。今年83歳の山本さんは、出来れば90歳まで頑張りたいと仰っている。その意気や佳しとして範にしたい。

 さて、今日はセルビアの山崎洋さんが奥様佳代子さんともども一時帰国され、奥様が下北沢で最新刊「パンと野いちご」についてドリアン助川さんとトークを行うということを前以て聞いていたので、個性的な「B&B本屋」というカフェと書店がセットになった一風変わった会場へ行った。同じペンクラブ理事の助川さんとは、先日この件について話したところだった。下北沢駅前の建物が大分取り壊され、方向感覚が分からず、偶々人待ち顔だった若者に尋ねたところ親切に会場まで案内してくれた。ずいぶん親切な人もいるものだ。すっかり「好い気分」になって会場が開くのを待っていたところ、「好い気分」が一転してちょっと「気分が悪く」なった。体調が少々おかしくなった。山崎さんご夫妻には失礼することになったが、思い切ってトークショーを諦めて帰って来た。こんなことは初めてである。予定より大分早く帰宅したので、妻と仕事の関係で今夜から泊る予定で奈良からやって来た長男をびっくりさせてしまった。

 先日京大在学時にゾルゲ事件を学ばれた芳野健二さんから預かったゾルゲ事件資料を持参したが、山崎さんに引き渡すことなく受付の女性に託した。17日と19日に改めて彼と会うので、諸々の話はその時に話すとして、今日は正に「鬼の霍乱」と言われかねない1日となってしまった。

2018年5月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4013.2018年5月9日(水) 2年半ぶりに日中韓首脳会談開催

 日中韓首脳会談が慌ただしく迎賓館で開かれた。昨日来日した李克強中国首相と安倍首相に加え、今日来日した文在寅韓国大統領が会談に加わった。先に開かれた南北首脳会談を踏まえて来る米朝首脳会談への期待を込めた話し合いが持たれた。ただ、3首脳の間には、手法で温度差が見られたようだ。北朝鮮の非核化へはそれぞれ連携すると足並みは揃った。

 ところが、最近のアメリカのトランプ大統領の強硬な発言が些か気になる。どこまで北朝鮮へ歩み寄るのか不明だが、北への圧力が下手をすると首脳会談中止まで行きかねないと懸念される。金正恩・朝鮮労働党委員長が一昨日、昨日と中国を訪れ、習近平国家主席と2カ月ぶりに会談したことは、金正恩がアメリカの出方について習近平に相談に行ったのではないかと囁かれている。 

 一方で、ポンペオ国務長官が唐突に北朝鮮を訪れ、北朝鮮に拘留されていた3人のアメリカ人を引き取り、横田基地に飛来した。そのまま帰米の途に就くと考えられるが、日本に立ち寄りながら出入国の記録は残らない。横田は日本国内のアメリカ領みたいな場所であるが、何か釈然としない。今のまま米軍基地が存在し続けるなら、日本はアメリカの属国のようなものだ。日米地位協定を始めとして、安保条約も見直す時期に来ているのではないだろうか。

 今朝トランプ大統領は2年前に米英仏独ロ中の6カ国でイランと結んだ核合意から離脱すると表明した。このところワシントンを訪れたそれら首脳の合意維持の希望を斟酌せず、核合意から離脱して対イラン制裁を復活させることになる。この核合意については大統領選以来離脱を訴えていたが、ここへ来て現実になった。国際社会ではイランはこの核合意を守って来たと受け止められており、アメリカの一方的な離脱と見られている。合意維持をアピールしてきたヨーロッパ各国との関係にも溝が出来る。同時に、イランはアメリカの離脱に反発を強めて、「アメリカは嘘をつく国」と言っており、今後イランとの関係はどうなっていくのか、アメリカというより、トランプ大統領ひとりに世界は振り回されている。相も変わらず困った御仁である。

2018年5月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com