3880.2107年12月27日(水) 常識から外れた韓国の外交

 日韓関係がこのところ順調に行っていない。言うまでもなく従軍慰安婦問題の影響が大きい。韓国国内に慰安婦像が建立されて、その数は年々増え続けている。今では韓国以外でも像の設置を許している都市が増えて来た。最近ではサンフランシスコ市内とマニラ市内の慰安婦像設置が問題を提起している。前者は土地の寄贈者が像を付与した形になっていたが、最終的に市長の判断に委ねることに決まった。その結果SF市長は設置を認めたが、姉妹都市の大阪市長はこれに不満を述べて姉妹都市提携を解約すると公表した。ところが、つい最近SF市長が心臓発作で急死して姉妹都市提携解除はしばらく延期されることになった。一方後者のマニラ市内に設置したのは、中韓系の市民が市の許可を得なかったことから近日撤去されるという。

 いずれにせよこの慰安婦像は各地で物議を醸している。韓国政府は反日運動の一環となる慰安婦像を認めている。国際法は外国大公使館敷地前に相手国を誹謗する行為を禁止している。しかし、韓国はソウル市内の日本大使館前と釜山総領事館前に設置された慰安婦像を排除するどころか国民の気持ちの表れとして黙認する有様である。

 日本政府がかねてより一昨年の今日日韓両政府が合意した約束を実行するよう要求しているにも拘わらず、韓国政府は朴槿恵前大統領時代に、国民が納得しないにも拘わらず日本政府の言い分通り結んだ協約であると身勝手な理屈を言い張り、日韓合意は実行されていない。それどころか日韓合意破棄を要求している。

 今日韓国政府は日韓合意の検証結果を発表した。その結果合意は間違いで、被害者である慰安婦の声を聞き届けていないということだった。両政府間に裏の合意があったとか、外交より人権の方が優先されるべきだと、合意に至った経緯や精神はまったく考慮されていない。これでは、検証結果も意味がない。このまま推移するなら、当面日韓関係の改善は難しい。

 それにしても国家同士が同じ土俵に上がって交渉の末、不可逆的な協定締結をしながら、国のトップが交代するや自分たちの希望が採り入れられていないから無効であるというのでは、子どもの理屈であり民主主義国家としてはとても考えられない。

 北朝鮮が日本人を拉致して返さず、一方的にことはすべて終わったとか、交渉を再開するといいながら無断で取り止めたり、一般社会では当然の約束が守られない。約束を反故にするこの理不尽さは、北も南も朝鮮民族に共通なのではないか。北朝鮮と韓国との外交交渉が難儀なわけである。

 隣国との外交に絶望的な気持ちになる。

2017年12月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3879.2017年12月26日(火) 藤山一郎さんについて話を伺う。

 今日は楽しみにしていた歌手藤山一郎さんの甥御さんにお会いすることが出来た。大学ゼミの後輩佐藤博信さんから紹介されて藤山一郎(本名増永丈夫)さんのプライバシーやら慶應幼稚舎時代について甥御の増永基文さんにお話を伺うことになった。増永さんも後輩に当たる。

 2007年に書いたエッセイ「岡本太郎さん、藤山一郎さん、野口富士男さん、そして岳父」をNPO誌に寄稿したところ、その後何人かの方からこのような著名人同士の子どもの頃の親しい友人関係の話はあまり知られておらず、プライバシーは興味深いし、このまま4人の友人関係が忘れ去られていくのは惜しいので、その友人関係を知り得る立場にいる私に対して、ノン・フィクションとしてまとめてみてはどうかとアドバイスをいただいた。確かに画家岡本太郎、歌手藤山一郎、作家野口富士男、経済人川手一郎(元日本軽金属会長)は、それぞれの分野でそれなりの成功を収めたと言えると思う。そこで責任のある難しいトライアルであるが、一念発起してそんな企画にトライしてみようかという気持ちになりかかったところである。その手始めに今日藤山さんのお話を伺うことになった。

 幸い義兄(川手の長男)が大正13年3月卒の慶応幼稚舎卒業アルバムを保管していたので、先日借りてそのうちの何枚かをコピーし、増永さんに差し上げた。このアルバムにしても一私立校が関東大震災の翌年によくぞこれほど立派なアルバムを作成したものだと感心しきりである。この年の卒業生は103名でK、E、I、O組の4クラスだった。卒業式には慶應義塾塾長の告辞もあったというから大学並みである。比較的恵まれた家庭の子どもが多かったせいだろうか、修学旅行として5年生の夏に日光へ10日間の林間学校、6年生の夏に松島、青森、函館、小樽、札幌を巡る海上旅行を、そして卒業直前の3月に卒業記念旅行と称して銚子犬吠埼へ団体旅行をしている。羨ましい限りである。授業風景の写真も何枚かあるが、その一枚は英語の授業光景である。黒板に‘Mother says I am her good little boy.’とか、‘Now Santa Claus, please give me a racket.’と板書されている。大正期に小学6年生ですでに英語を学んでいたことも衝撃だったが、そのレベルの高さもかなりのものだ。ちょっと普通の小学校とはどこか違うというのが、ざっくばらんな印象だ。だが、こういう環境の中で多くの生徒たちが社会へ出てから持てる才能と個性を伸ばして行ったのだ。

 今考えているノンフィクションは、幼稚舎6年間と普通部5年間をともに「竹馬の友」として付き合い、その後も親友として交流を深め、生涯の友として固い絆を結び人生を有意義に過ごしたことから、世に知られた仕事面だけでなくプライバシーを取り入れた、あまり世間には見られない4人の交友関係を紹介したいと思っている。

 今日初めて増永さんにお会いして率直に話し合うことが出来、これからもお付き合いを続けていくことが出来ると確信したので、大変有難く思っている。

 ただ、来年上梓しようと取り掛かっている書があるので、これを仕上げてから、或いは並行的に書こうとも考えている。しかし、いずれにせよ上梓は再来年以降になると考えている。その点は増永さんや佐藤さんにも申し訳ないと思いつつ、深刻にならず予定通り作業は進めて行きたい。

 作品については、読者に意外なストーリーだと面白く思ってもらい、興味を抱いてもらえるようじっくり構想を練りたい。まだまだ痴呆症なんかに関わっている時間はない。

2017年12月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3878.2017年12月25日(月) イスラエルのクリスマス

 トランプ大統領の馬鹿げた発言以来注目を集めているイスラエルのエルサレムでは、聖カテリナ教会でクリスマス・イヴ恒例のクリスマスミサが行われた。隣のパレスチナ自治区ベツレヘムの聖誕教会前にはクリスマスツリーが設置されたが、例年に比べて訪問者の数は極端に少ないという。5年前の夏にこの聖誕教会の内部へ入り、キリストが誕生された場所というものをじっくり見させてもらったが、まったく神々しいとか、畏れ多いというようなイメージはなかった。2000年前には馬小屋だったそのスポットは今では聖地となっている。今やそこに馬小屋の雰囲気はまったく感じられず、キリスト教徒にとってはキリストを崇める聖地となり多くの信徒がお参りするのを黙って並んでいたことを想い出す。

 今年のクリスマス・イヴは、トランプ発言のせいでデモが予想され訪問者が少ないという。トランプ旋風に荒らされたエルサレム周辺ではまたひとつの騒ぎとなっている。トランプ発言に触発されたグアテマラのモラレス大統領が大使館をエルサレムに移すと言い、アメリカに追随することを表明した。これ以上付和雷同組が表れないよう望むばかりである。

 さて、今日唐突に禁固25年の判決により収監されていたペルーのフジモリ元大統領が健康面から人道的な取り扱いで恩赦を与えられるとの報道があった。フジモリ氏は私と同じ1938年生まれである。派手で華やかだった大統領時代に比べていかにも寂寥感が漂っている。1990年日系二世のフジモリ氏が大統領の座に就くや、ペルーはおろか日本でも出身地熊本県を中心にフジモリ人気が高まった。1996年首都リマの日本大使館を突然テロリストが襲撃し、大使館は占拠され大使館員らは拉致され、長い間膠着状態が続いた。事件から4カ月後政府軍治安部隊が強行突入し人質は解放された。テロリストはすべて殺害され、政府軍にも2名の犠牲者を出したが、思い切った作戦は一部に批判もあったが、その勇気ある行動を国内外から広く賞賛された。フジモリ大統領株は上がったが、その後汚職疑惑や、治安部隊を使って市民を殺害したとしてその独裁的手法を批判され失脚し、昔日の栄光は失われた。20年ほど前にメキシコで出会ったペルーからの観光客はフジモリ氏をべた褒めだった。何が故に急転直下で天国から地獄へ落ちたのか正確なことは分からないが、支配者たる者いつまでもその地位に留まっているわけにはいくまい。しかし、日系人であるが故になぜか同情心が湧いてくるのは止めようがない。

 金正恩も、習近平もいつ独裁者の椅子から引き摺り降ろされるかは誰しも分からない。

2017年12月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3877.2017年12月24日(日) 連日大忙しの国連、北朝鮮益々窮地へ

 このところ国連も忙しい。一昨日トランプ大統領のイスラエルの首都移転に関する発言撤回を求める決議案が採決されたばかりだが、昨日は安全保障理事会で北朝鮮に対する新たな制裁決議を全会一致で採択した。この北朝鮮の制裁については、これまで度々制裁を課しているが、どの程度効果があるのか不透明なところがある。北朝鮮が制裁を逃れる逃げ道として中国チャンネルが懸念されていたが、今度は中国が積極的に制裁に参加したので、効果は以前より高まるだろう。主たる制裁は、石油の供給制限を考えてガソリン、石油などの石油精製品の輸出の9割削減を実行する。表面的には、これまでの経済制裁があまり効果的ではないのではないかとの疑念も持たれていたが、同時に海外でこつこつと外貨を稼いていた北朝鮮労働者を閉め出すことも検討されている。中ロで働く労働者が実に10万人もいて、彼らから北朝鮮政府が召し上げている税金が年5億㌦というから馬鹿にならない。更にごく最近再び北朝鮮兵士が韓国へ亡命して来た背景を専門家が分析していたが、兵士の賃金が安く生活苦と栄養失調で将来に絶望した兵士たちの間では脱走、亡命を考えている兵士が相当いると考えられているようだ。

 即効性は少ないかも知れないが、今度こそ北朝鮮社会にじわじわと効いてくることを期待したい。

 さて、年の瀬も迫った今日日曜日に日本一を決める各種のスポーツが花盛りである。ハンドボール、バレーボール、バスケットボールの全日本決勝戦に加えて、皇后杯女子サッカー決勝戦、男女高校駅伝、平昌五輪出場選手を決める全日本フィギュアスケート選手権、競馬の有馬記念レースなどが華やかに行われた。偶々大学サッカー選手権決勝戦を観た。これまでサッカー強豪としてあまり話題に上がらなかった法政大と流通経済大が争ったが、新興勢力の流経大のユニフォームを見て度肝を抜かれた。胸には「ANA」、背には「キリンビバレッジ」のロゴがあり、大学名は、左胸に小さくローマ字でイニシアルだけ書かれてあった。これでは誰も流経大とは分からないと思う。むしろプロか、セミプロのチームに見える。スポンサーから資金をもらっているので、大学も承知したうえでのユニフォーム着用だと思う。大学のクラブ活動で企業のPRを行うとは驚き以外の何物でもない。これでは在学生はもとより、OBも自分の大学を応援する気にもならないのではないだろうか。仮に早慶戦で慶應と早稲田がそれぞれトヨタと日産のユニフォームを着たら内外にどんな影響を与えるだろうか。こんなことまでして部活の費用をかき集めようとしてするのは、明らかに行き過ぎであり違和感を憶える。もう少し大学スポーツの部活らしいことをやってはどうか。

2017年12月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3876.2017年12月23日(土) 天皇陛下、84歳の誕生日

 天皇陛下は今日84歳の誕生日を迎えられた。すでに2019年4月末日の退位が決まっているので、今日23日の天皇誕生日という祝日は来年あと1回だけとなった。そういうせいか、今日皇居の一般参賀に訪れた参拝者の数は過去最高で、5万8千人と伝えられた。これから2019年5月1日の新天皇即位までの期間の皇室行事は、多くの国民の耳目を引くことだろう。

 さて、日本時間の昨日国連の緊急特別総会で、アメリカのトランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認めた発言の撤回を求める決議案が賛成多数で採択された。主要国を中心にほとんどの国が賛成する中で、前日トランプ大統領が賛成国には援助を打ち切ると恐喝的に発言したことにより、アメリカの支援を必要としている発展途上国などは不本意にも反対、棄権、そして欠席の手段により本音とは離れてアメリカへの「忖度」を態度で示さざるを得なかった。それらの諸国は、193カ国中65カ国を数えた。相も変わらずアメリカの影響力がいかに大きいかを如実に示している。明らかに援助停止の警告が効いているのだ。日本政府はアメリカの挑発には乗らず、良識的に英仏ロ中らとともに賛成票を投じた。

 存在感の薄い小国にとって現在アメリカから得ている経済援助をカットされることは息の根を止められる中で、中東諸国は厳として軒並み賛成に回り、反イスラエル、反米気分をはっきり表した。その一方で中部太平洋のパラオ、ミクロネシア、マーシャル諸島が反対に回ったのは、これまでの独立の経緯を振り返ればある面で止むを得ないことも分からないわけではない。アメリカにこそその非はあると言いたい。それにしてもアメリカのやり方は悪辣である。とても世界のリーダー国の取るべき態度ではない。これからアメリカは世界の中で孤立化の道を辿ることになろう。今後どうやって失った信頼を取返し、存在感を示していけるだろうか。

 昨日政府は来年度の当初予算案を閣議決定した。その金額は、97兆7128億円である。安倍政権誕生以来上がり続けている。2012年度当初予算は、忘れもしない私の携帯電話番号(090-3339-xxxx)と同じ90兆3339億円だった。大学生となった1959年度は1兆4192億円だった。近年高齢化により社会保障費が膨らんでいるのは理解出来るが、またまた新規国債発行で増える支出を賄おうとの状態は相変わらずである。口では財政再建を言いながら、一向に財政再建への道は遠い。現実的には防衛費などはハードルなきに等しい。防衛費にはアメリカの要求で交わされる「イージス・アショア」などを含めて5兆2千億円が予定されているが、防衛費予算は全予算の5.3%にも当る。過去において長い間防衛費総額はGNPの1%、最大1兆円という壁があったが、今ではもろくも崩れてしまった。今や安倍首相の代弁者となった防衛省の言いなりの様相を示してきた。これではいくらお金があっても足りる筈がない。

2017年12月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3875.2017年12月22日(金) 寒からず暖かからず冬至を迎えた。

 今年も冬至を迎えた。今年の12月は降雨量が少ないらしく空気が乾燥し、各地で火事の発生が多い。今年の8月は例年に比べて雨量が多かったことがニュースになるくらいだったが、あれから4ヶ月も経つと雨が少ないことが話題になる。世の中の動静と同じように自然現象も動きが早くなったということなのだろうか。

 いつものことながら数日前植木屋に庭の手入れをしてもらった。植木が見違えるようにすっきり見え、面白いことに野鳥もそれを察したのか、今朝からいつもより多くの鳥が飛来して庭木に留まり餌を啄んでいる。やはり野鳥にとっても植木屋が手をかけると餌が取り易く思えるのだろうか、オナガ。シジュウガラ、雀などが冴えずりながら食物を啄んでいる図は微笑ましいもので、心も安らぐ。

 昨日に続いて年賀状の宛名書きをやっている。今年は喪中の挨拶状が例年より多いように思える。一人ひとり宛名を書きながら相手の身の上に思いを馳せる。宛名書きも手間はかかるが、しばし思い出に浸る大事なひとときである。

 今では通常のハガキ代は62円になった。ところが年賀状だけは52円でやや安い。年々減少しつつある年賀はがきを1枚でも多く販売しようとの販売対策ではないかと思う。それでも年賀はがきのシーズンを終える8日以降投函する場合は、通常のハガキ代として追加の10円切手を貼らなければいけない。もし貼ってない場合は、普段とは異なり受取人に追加分10円を請求するのではなく、送り手へ送り返すことにしたらしい。まあこれも致し方あるまい。私と同年配の友人でも、年賀状を辞退する人がそろそろ現れている。それでもいただく年賀状は楽しく懐かしいものだ。出来るだけ個性的で近況を伝えられるように気持ちを込めて、年賀状の宛名を万年筆で一枚一枚丁寧に書きたいと思う。

 さて、今日は毎年楽しみにしている「牡蠣を味わう集まり」で小田急・京王井之頭線下北沢駅近くのイタリアン‘JACK POT’にゼミの仲間と奥方20名が集い、楽しい会食となった。ここ数年毎年この時期に他愛ない会話を楽しみながら、美味しい牡蠣をいただいている。これで今年の集まりは終わりだが、牡蠣を味わいながら健康で1年を過ごせたことにつくづく幸せを感じている。

2017年12月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3874.2017年12月21日(木) 傲慢で非礼なトランプ大統領と安倍首相

 日本時間の明日開かれる国連緊急特別総会で、エルサレムをイスラエルの首都と認めたトランプ大統領の発言の撤回を求める、トルコとイエメンが共同提出した決議案を採決する。すでに昨日安全保障理事会では、同じ議案がアメリカの拒否権によって否決されている。しかし、今度は全加盟国193カ国が採決し、恐らく賛成多数で採択されるだろう。残念ながら仮に全加盟国が賛成しても、14カ国中たったの1国が反対し否決された安保理事会の採択の方が優位にあるということから、総会で決議され、採択されてもそれは記録に残ることではあるが、決定権はない。だが、アメリカにとってイメージの悪化は避けられず、このためアメリカは撤回を求める国に対しては援助を打ち切るとの強圧的な脅迫行動に出ている。あまりにも卑劣だと思う。どうして、アメリカ、否トランプ大統領はこうまでアクドイ手法を使って我を通そうとするのか。世界広しといえどもたった1国しか「否」と言わないのは、よほどそれが筋が通らず受け入れられないからで、非難されている理由も分かりそうなものだ。

 アメリカもついに弱い者いじめ、また恐喝を働く非民主的な三流国に変わってしまったようだ。明日国連の場で193カ国の内果たしてどれだけの国がアメリカの恐喝に屈してしまうだろうか。

 ところでトランプ大統領のやり方はあまりにも酷いと思っているが、わが日本でも1強の座に安住している安倍政権の企みも弱い者いじめが徹底している。

 政府は来年度の沖縄振興予算について、2017年度より140億円も削減して3010億円に決めたようだ。昨年度もその前年2016年度より減額した。沖縄ではこのところ選挙の度に保守系候補が落選し、革新系候補者が当選する度に政府にとっては好まざる厳しい対応を迫られる。特に翁長知事になって以来年々沖縄振興予算は厳しく査定されている。かつて辺野古移設を容認した仲井真弘多前知事時代には、2014年度予算は3501億円だった。それが翁長知事になって基地使用、米軍の行動について率直に物申すようになって以来、予算は減らされ続けている。政府の沖縄に対する嫌がらせとしか思えない。基地負担を強いている沖縄県に対して、優しく対応するのが当然と思えるのに、何故政府は沖縄県に対してこのようなイジメまがいのお仕置きをするのか。

 これが安倍政権、及び自民党の本質ではないだろうか。あまりにも沖縄県民に対して非礼な対応であり、こうした扱いは許すわけにはいかない。

2017年12月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3873.2017年12月20日(水) アメリカが世界から孤立している。

 昨日国連安全保障理事会で、エルサレムをイスラエルの首都と承認したアメリカに撤回を求める議案を採決したところ、当事国アメリカが常任理事国としての特権を行使して拒否権を発動した。このため議案は廃案となってしまった。原案はエジプトが作成したものだが、エルサレムの地位の変更を主張する決定や行動は無効であるとしてトランプ政権に方針の撤回を求める内容だった。アメリカ以外の全14カ国理事国は賛成したが、アメリカの拒否権で常識的な議案が葬られることになり、アメリカが国際社会の中で孤立するという、近年では珍しい光景となった。日本も流石にアメリカに同調するわけにいかず、賛成票を投じた。かつては、安保理事会で常任理事国の反対によって議案が否決されるケースと言えば、そのほとんどが中国か、ロシアの拒否権行使によって全会一致とはならなかった。これも時代が変わったというよりアメリカが変わったと言うべきであろう。

 これに対してアメリカのヘイリー国連大使は猛烈に反発し、どこに大使館を置くかを決める主権はアメリカにあり、どの国からも指図は受けないと語った。問題は大使館の場所ではなく、首都を世界の世論を無視して勝手に変更することを認めることにある。このアメリカの言い分は論点がずれている。まるで世界の、否アラブやパレスチナの現状がよく分かっていない。パレスチナ市民もそう言っている。「アメリカ・ファースト」がここまで徹底するとアメリカは世界の厄介者、孤児になりかねない。アメリカが非難している北朝鮮と同じである。アメリカはどうして近年これほどまで劣化してしまったのだろうか。今後アメリカはパレスチナ問題でどういう行動をしようというのか。すでにイスラエルとアラブ諸国との和平交渉については、中立的な立場を放棄したため従来の主張を貫くことは出来なくなった。アメリカに代わってロシアが仲介の労を取ると意欲を表している。果たしてロシアが各国の理解を得て良き仲介者になれるかどうかは、ロシアの言い分を他国が納得し受け入れるかどうかにかかっている。

 さて、昨日はパンダ、パンダで大騒ぎだったテレビも、今日は大相撲の横綱日馬富士暴行事件についての理事会報告を追いかけまわしていた。しかし、まだ全容が解明されたわけでもなく、肝心の被害者、貴ノ岩の証言は詳らかになっていない。まだまだグレイだ。全てが結着するには相当時間がかかるようだ。この事件を見ていると古い体質の相撲協会らしい悪しき伝統が表面化したことと、それら難問を解決出来ない組織の問題だということに思いが至る。相撲協会という公益財団の存在と運営はどうもすっきりしない。どう結着をつけるにせよ、相撲協会の前途は多難だと思っている。

2017年12月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3872.2017年12月19日(火) パンダの赤ちゃん一般公開

 人気者のパンダの子シャンシャンが生まれてこのほど半年になった。上野動物園では29年ぶりのパンダの赤ちゃん誕生と生後半年が経ったのを祝い、今日から一般公開が始まった。観賞希望の人を募集したところ希望者が殺到して、1日当り少ない日で10倍、多い日だと99倍というからすごい。動物園ではパンダのストレスが高まらないよう1日2時間、1月で一応公開を停止するそうだが、動物園のパンダに対する気の遣い方は憎らしいほどである。せめてわが総理大臣にももう少し国民に対して「忖度」してもらいたいものである。

 今朝から各テレビ極が同じような画面を放映しては、いかにパンダの人気がすごいかをアピールしていた。愛嬌のある姿や動作に多くの人々が魅入られ、その人気は日本のみならず、世界中の注目を集めているほどだ。パンダばかりは、中国の山岳地帯にしか生息していないために、最近では中国政府がパンダ人気を外交にうまく利用している。

 初めて中国からパンダのカンカンとランランがやって来た1972年には、一目見ようと上野動物園を訪れた入園者は5万6千人と言われているが。パンダを見ることが出来た人はその内1万8千人でたったの30秒間しか見られなかった。幸いにも中国へ出張した折に北京か上海の動物園で、並ばずじっくりと見学することが出来たが、後にも先にもそれがパンダを見たたった1回の機会だった。

 それにしても夜になってもニュースは、パンダ、パンダの繰り返しである。まるで日本中がパンダに手玉に取られているようで、些か滑稽でもある。

 上野では気楽なムードが流れている一方で最南端の沖縄では、先日米軍ヘリコプターが隣接する小学校校庭へ窓枠を落下させ学童ひとりを負傷させた後遺症が残っている。沖縄県は米軍沖縄司令部に対して事故原因がはっきりするまで飛行停止を求めていたが、飛行反対の声が強い中で今日米軍は同じ型のヘリの飛行を一方的に再開した。米軍の説明によると窓枠は米軍ヘリのものであるが、乗員の不注意による落下で、機体の不整備によるものではないとして沖縄県の了承も得ずに飛行を再開させたのである。これは沖縄県民を愚弄し、心を傷つけるものである。ここにもアメリカ軍の傲慢さがあり、沖縄住民の悲痛な叫びなどまったく配慮されていない。日米同盟を謳う以上、対等な同盟関係が求められていることを日本政府はアメリカにはっきり要求するべきであるが、度々発生する米軍の不祥事に対して、政府の対応は毎度腰が引けて抗議することもなく、ただアメリカの言いなりになっているだけである。日本政府は日本国民である沖縄県民のために成すべきことがあるのではないだろうか。

 さて、今日政府の地震調査研究推進本部が驚くべき地震警報を発した。北海道沖の千島海溝沿いで今後30年以内にM8.8以上の超巨大地震が発生する確率が大きいと発表したのである。昔の地震の痕跡である程度予測出来るようだ。その痕跡によるとこの周辺では大地震が平均で400年ごとに起きているらしい。最近小さいながらも地震が頻発している。我が家でもその点を考えて、先日耐震構造工事を行ったばかりである。今日初めてこのような警戒情報が出されたが、今後もう少し具体的な情報が欲しいと思う。

 それにしても嫌なことが予想される時代になった。その意味でもパンダのニュースでも観ていないと気が休まらないのだろうか。

2017年12月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3871.2017年12月18日(月) ジャズ・ライブショーを楽しむ。

 今夜は表参道のミュージック・レストラン‘La Donna’でジャズのライブショー旁々夕食をゼミの同輩4人と楽しんだ。表参道のイルミネーションが煌々と光り輝いていた。若者が集まるこの界隈で、若者が楽しむショーを80歳を目の前にした老人5人が一緒に楽しむというのも洒落ているのではないだろうか。今日この日にショーを楽しんだのは、妹の二男、つまり甥っ子、江上友彦が❛miwako’s Christmas Concert @La Donna❜にリーダーmiwakoさんのカルテットの一員としてベース担当で参加したからである。miwakoさんは、女性としては少ないと思うが、吹奏楽器、サックスとフルートを吹奏しつつグループをリードしていた。彼もリーダーとしてバンド‘IMAGE’を率いたり、今日のように他のバンドに乞われて出演したり、いろいろな形で舞台に立っている。すでに横浜のショーを2度ほど見に行き結構楽しんだので、都内で演奏する機会があれば教えて欲しいと甥に以前から頼んでいたものだ。意外だったのは、若者が多いのではないかと思っていたところ、結構中年の男女が多くネクタイに背広姿のファンが目立ったことだった。

 曲演奏の他にバンドに合せてタップ・ダンサーがパフォーマンスを見せたり、演奏しながら生け花をしたりといろいろ趣向を凝らしてそれなりに楽しむことが出来た。甥もベースを弾いたり、スティール・ギターを奏でたり忙しそうだった。今日はクリスマス前に友人とのんびり楽しいひとときを過ごすことが出来た。甥っ子友彦くんのこれからの活躍を祈っている。

 さて、14日付本ブログで書き込んだ受託収賄容疑で罪に問われ辞任した藤井浩人・前美濃加茂市長が、贈賄側の会社社長を相手取り損害賠償を求めて最高裁に異議を申し立てる方針だと語った。認められる可能性は極めて低いと思われるが、金銭の受け渡しはあったと考えられるだけに、どのような判断を下されようとも「金をもらって辞めた」との疑わしい印象は免れられないだろう。全国最年少で選挙では圧倒的な票を集めただけに素材としては惜しい気がする。若い政治家はおだてられるとつい有頂天になりがちだが、いつも謙虚でいなければ足元を救われる。心すべきであろう。

 今日になってやや遅ればせながらクリスマス・カードを送った。年々枚数が減り、今年はたったの6通にしか過ぎない。この2~3年毎年送って来られたブラジルの友人、アリンドさんから送られて来なくなった。特に40年以上も文通をし、誕生日前とクリスマス前に必ずいただいていたのに近年音信不通になった。独身者で高齢でもあるので、もう便りを書ける状態ではないのかと思う。カイロのピラミッドで星空の下に‘SOUND & LIGHT’をともに鑑賞して知り合ってから、お互いに日伯の自宅を往来したくらい親しかっただけに余計寂しい気がしている。

 今年差し上げたカードは、スイス、ドイツ、ミャンマー、イスラエル、ミクロネシア、アメリカの友人に宛てた6通だけだった。ちょっと寂しい気がしている。さて、この次は年賀状の宛名書きに集中しなければならない。

2017年12月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com