3890.2018年1月6日(土) 北朝鮮と韓国が2年ぶりに協議のテーブルへ

 元旦早々金正恩・北朝鮮労働党委員長が新年の辞で、来月開かれる平昌五輪へ参加しても好いと述べたことから、とんとん拍子に話が進み9日に南北高官協議が開かれることになった。これにより両国間外交関係は少し前進するのではないかと思う。これについては北朝鮮が毎春行う米韓合同軍事演習の中止を求めていたが、韓国はアメリカに対して一時延期を要請し、アメリカもこれを渋々了承し実現することになった。内情は韓国の文在演大統領は待ってましたとばかり直ぐ実現に応じる一方で、アメリカにとっては北朝鮮に対して圧力を課している現状から積極的になれない。対米追従の日本政府もこの協議に反発している。もし、韓国と北朝鮮間の外交が改善されるなら、それが例え北朝鮮にとって歓迎すべきことであろうとも、今日までの対北戦略上日米両国にとっては好ましからざる事態となる。韓国としては、本音は北朝鮮と対話を復活させ、現在実行している米韓合同演習を縮小したいという気もある。アメリカ政府は一時延期を了承したが、腹の中はあまり穏やかではないようだ。さあこれから南北朝鮮はそれぞれどう動くだろうか。

 時恰もトランプ大統領の言動、私生活に関する暴露本‘FIRE AND FURY’(炎と怒り)が、大統領サイドの出版中止要求にも拘わらず、出版社がこれに応じず前倒しで出版され、在庫が払底するほどの人気である。一時は影の大統領と揶揄されたバノン元首席補佐官が洗いざらい著者に情報を漏らしたものと見られている。

 いずれにせよトランプ大統領にとっては踏んだり蹴ったりで、内外ともに反対勢力からの抵抗や非難が目立つ。かつて就任1年目にしてこれほどの非難や、反撃を受けた現職の大統領はいなかったのではないか。トランプ政権の行方は益々前途多難だと考えざるを得ない。

 さて、昨日将棋の永世七冠・羽生善治氏と、囲碁で2度目の七冠独占を果たした井山裕太氏への国民栄誉賞授与が決まった。将棋も囲碁もやらないので、2人の偉業がどれほど価値のあるものかあまり良く分からないが、それでも並み居る勝負師が群雄割拠する中で2人ともにタイトルを独占するというのは、並大抵の力ではないと思う。偶々羽生氏はごく近くの同じ町内、深澤1丁目に住んでいる。滅多に見かけることはないが、古い感覚で言えば、「おらが町のヒーロー」と呼んでもおかしくない。

2018年1月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3889.2018年1月5日(金) アイルランドという懐かしい国

 不幸な事件だが、昨日アイルランドのダンドークで1人の日本人男性が道路上で何者かに刃物で刺され殺害された。他にも男性2人が負傷した。ヨーロッパでも比較的治安の好い土地柄であり、どうしてこんな残虐な殺人事件が起きたのか分からない。付近の住民も不安で過ごしているようだ。通り魔事件のような印象だが、警察はエジプト人容疑者の若い男を拘束したという。

 普段日本ではアイルランドについては、サッカーやラグビーの試合ぐらいしか伝えられないくらい目立ったニュースがない。そんな国で日本人が殺害されたというショッキングなニュースに驚いている。

 実は、1992年9~10月の1カ月間に亘り旧文部省教員海外派遣団で全国から参加の19名の先生方のお伴をしてドイツ・ケルン近郊のリューデンシャイト、アメリカ・ミネアポリス近くのビリングス、そしてアイルランドの首都ダブリン近郊のダン・レアラを訪れ、ここに5日間滞在し、学校などの教育施設を見学したことがある。

 アイルランドにとって海を隔てた目の前のイングランドは、近くて遠い国で歴史的な経緯は別にして意外にイングランドやスコットランドとは異なる面が多い。イングランドではほとんど英国国教徒だが、この国は圧倒的にキリスト教徒が多い。国のリーダーは首相ではなく大統領である。言語も主に英語とケルト語(アイリッシュ語)の2か国語が公用語である。

 このケルト語というのが分かり難い。名前のような固有名詞の発音は、本人に聞かないと分からないと土地の人が言っているくらいである。そもそもダン・レアラ自体も‘Dun Laoghaire’というややこしいスペルである。レストランで食事をしていると入って来る家族連れは大体子どもを3人以上連れていた。宗教的な理由と子どもを増やす優遇策が功を奏していると聞いた。ダブリンでは「ギネス記録」のギネス・ビール工場を見学もした。ガリバー旅行記を書いたスイフトや、オスカー・ワイルドら世界的作家を産んだ土地でもある。

 あれ以来アイルランドを訪れたことはないが、今でもふっと思い出すことがある。あんなに治安上も安全だと思われた土地で、殺人事件が起きるとは残念でならない。

 今では視察団の中で年賀状の交換を続けている先生は、たった1人になってしまったが、先生はこの事件をどう思っているだろうか。

2018年1月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3888.2018年1月4日(木) 51年前の衝撃的ハプニング

 今年過去半世紀余の海外武者修行をまとめたドキュメントを上梓したいと現在執筆している最中であるが、その中で衝撃的な事件をいくつか取り上げている。偶々初めて海外へ出かけた1966年末から翌67年初めにかけての今日1月4日は大小ショッキングな事件が身に降りかかった。この旅行で最も堪えたのが、この日ジャカルタのホテルの裏手で突然裸足の若者に背後から襲われ、左腕から強引に腕時計を強奪されたことである。この旅行では他にもヤバいことがいくつかあった。だが、反面ラマダンに入っていたイスラム教について知ることが出来たのもこの時のハプニングのお陰である。今あれこれ半世紀前を思い起こしながら書いているところである。

 さて、正月休みも明けて経済界は動き出した。すでに2日にはアメリカやアジア諸国の証券市場は再スタートしている。アメリカを中心に各国とも好調な滑り出しを見せたが、今日東京証券市場でも早速株価を上げた。日経平均株価は対年末終値に対して741円高の23,506円で26年振りの高値相場となった。不安材料も予想されるが、現時点では経済の先行きに安心感があるせいだ。危険な核ミサイル問題や、戦争のようなマイナス要因が発生しないことをひたすら望んでいる。

 ところで、昨年から引き摺っている大相撲のスキャンダルは、今日の臨時評議委員会で一応の結論を出した。全会一致で貴乃花親方の理事解任が決議された。今回の問題の発端は、元横綱日馬富士の貴乃花部屋所属の貴乃岩に対する暴行であり、本来なら貴乃花親方は貴乃岩と同様被害者の立場にある。それが、厳しい理事解任との結論が下されたのは、終始貴乃花親方の事件への対応が、理事であるにも拘らず責務を全うせず、相撲協会や八角理事長に対して極めて非協力的であったことが厳しく批判された結果である。池坊保子評議委員会議長は、危機管理委員会の調査を拒否したことは、公益財団法人役員として考えられない行為であり、報告義務を怠り、報告義務を怠り調査を拒否し続けたことにより問題を大きくしたと指摘した。

 一連の行動を公平に見て、貴乃花親方の対応は理事として些か無責任に過ぎると思う。暴行事件が起きた時点で直ぐに協会に報告し、理事会で早めに対応策を考えるべきだった。この間奇妙な噂が広がっていた。特に力士、それもモンゴル出身力士の間では、過去に暴力事件で相撲界を追放された元横綱朝青龍が来日して、破廉恥にも誰彼構わず話し合いをしたり、身勝手な持論を述べたり、そこへ他のモンゴル出身横綱の白鵬と鶴竜を巻き込んで、日本の相撲について無責任な注文をつけたり、それをそのまま放置する相撲界の体質や組織の在り方に疑問を抱いた。それらをひとくくりにして月刊「選択」1月号には日本相撲協会について「非課税ぼろ儲けの『ごっつぁん集団』」とまで批判されている。

 この後まだまだゴタゴタの続きがありそうだが、理事会の中枢に企業や官庁で実績のある人物を強引に天下りでもさせて、協会内を大掃除しなければ、またまた「のど元過ぎれば熱さを忘れる」の繰り返しになるのではないか。公益財団の指定を取り止めることまで考えてみてはどうだろうか。それくらい今の相撲協会はダメ組織になっている。

2018年1月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3887.2018年1月3日(水) 青山学院大、箱根駅伝で4連覇

 今や正月の風物詩ともなった「関東大学対抗箱根駅伝」は、優勝候補だった青山学院大が4連覇という偉業を成し遂げた。昨日の往路は2位だったが、今日の復路の最初の6区山下りで往路優勝の東洋大を追い抜いてから終始トップの位置を渡さず、そのままテープを切った。初優勝以来4連覇というのは日大、日体大に次いで3校目だそうだ。今の陣容には下級生が多いので来年以降も期待出来そうだ。

 長距離走と言えば、今日驚いたのはネットで「男子マラソン川内優輝が世界記録」の表示を観た時である。しかし、その割にメディアで華々しく伝えていないので半信半疑のまま調べてみたら、もちろん価値のある記録ではあったが、事実は次のようなことだった。

 「川内優輝が世界記録!76回目の2時間20分切り達成。マイナス17℃で達成。2時間18分56秒、76度目の2時間20分切り。75度のアメリカ人を抜いて世界新」とあって、釈然としないような妙な気分になった。こういう「ギネス記録」のような世界新もあるのかなと思った次第である。あまりメジャーな大会ではない、ボストンのマーシュフィールド・ニューイヤーデイズ・マラソンという大会に参加したが、余りの寒さにエントリーしたのはたったの3人で、完走したのも川内選手ひとりだった。この記録が陸上史上どれほどの価値のあるものかは分からないが、「スポーツ・イラストレイテット」紙も「極寒で最も速いランナー」とびっくりしていたらしい。

 かつては、2時間20分を切れば大記録と言われた。実際オリンピックでも2時間20分の壁を破ったのは、1972年のミュンヘン大会のフランク・ショーター選手以降である。川内選手は、半世紀前のオリンピックなら76個の金メダルを獲れたことになる。今では世界のレベルは2時間10分以内で、この川内選手の記録はアメリカ紙が報じたように極寒マイナス17℃下での世界記録としたら良いのではないか。それにしてもネットの配信の仕方と埼玉県公務員の川内選手の奮闘ぶりにはよくやるなぁと感心するばかりである。

2018年1月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3886.2018年1月2日(火) ローマ法王の積極的な反核行動

 昨日元旦に世界をおやっと思わせることが2つほどあった。そのひとつは、新年に当りローマ法王フランシスコ教皇が、長崎被爆者の子どもの写真をカードに印刷し、「戦争の結果」という言葉を添えて配布するよう指示したことである。長崎原爆投下後に亡くなったばかりの幼い弟を背負い、悲しみに耐えながら火葬のため並んで順番を待っている少年の姿を写したもので、アメリカ軍従軍カメラマンによって「焼き場に立つ少年」として撮影された写真である。法王はかねてより核兵器のない世界の実現に向けて国際社会に訴えており、このカードの配布により核兵器がもたらす惨禍を強くアピールしようとの狙いがあると言われている。これまで歴代の法王は政治的な問題から一歩退いて、あまり俗事に関与しなかったのに比べて、フランシスコ教皇は積極的に発言し、それを具体的な行動に移し、少なからず成果を挙げている。キューバとアメリカが国交正常化を実現したのも教皇のアドバイスと仲介がかなり効果的だった。今またこれまで世界のトップクラスの人物が普通気が付かないような核兵器の使用防止のためのアイディアを提起したことは、素晴らしい発想だと思う。世界の政治家たちにももう少し法王と同じように知恵を絞ってもらいたいものである。

 もうひとつ唸ったのは、同じく元旦に北朝鮮で金正恩労働党委員長が新年の辞で、核抑止兵器開発のための兵器開発を行うという従来の主張を繰り返すと同時に、核のボタンは自分の机の中にあると威嚇的に述べたことである。同時にオリンピック参加にも言及し韓国との対話にも関心を示した。恐喝発言とは別に金正恩も対話を考えなければいけない段階に来ていると考えているようだ。南北朝鮮の関係がミサイル発射問題は別にしても、大きくこじれて冷えているのは米韓軍事合同訓練の影響が大きく、北朝鮮が韓国に対して強く中止を求めている。元々韓国の文在演大統領は大統領就任以前から北との話し合いを探っていた。

 金正恩委員長のコメントを受けて、早速韓国では統一相が「いつでも北と協議を持つ意欲がある。南北関係改善のために平昌冬季オリンピックへの北朝鮮代表団の参加や、相互の利益に関する問題について議論することを希望する」と金発言に飛びつくような前向きな姿勢を示した。韓国にとっては、北との縒りを戻す好い機会であろう。韓国にとってやや重荷になっている米韓軍事訓練を一時ストップして、北と話し合いに入り、あまつさえ前景気のパッとしない平昌五輪人気にカツを入れる絶好のチャンスでもある。圧力、圧力とプレッシャーをかけるばかりのアメリカに言いなりにされ、自己主張を押さえつけられている現状では、北の要求に応じて対話へ一歩踏み出す機会ではないかとも思える。ところが、ある報道によると韓国政府は北の要望を受け入れ、米韓軍事演習を一時延期したいとアメリカに申し入れたところ、アメリカは否定的な考えだったと言われる。この成り行きはどうなるのだろう。しばらく韓国の動きを見守りより仕様がない。

2018年1月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3885.2018年1月1日(月) 母校で恒例のラグビー祭

 新しい年を迎えた。2018年、平成30年である。毎年のことながら新年早々元旦は、母校湘南高校でラグビー部のラグビー祭が行われる。数日前の小雨の天気予報はどこへやら、幸い今日は快晴だった。現役チーム1、2年生とOBチームの親善試合を行った後、校内の清明会館でOB総会を行い、その後保護者に作っていただいた料理をいただきながらOB、現役部員一体となってほのぼのとした楽しい懇親会を行った。

 昨年の母校は前年に続き神奈川県大会ベスト8に終わった。ベスト8からベスト4への壁が厚い。神奈川県のレベルは全国的に高く、毎年優勝候補で今年は春の選抜大会で全国優勝した桐蔭学園を筆頭に、慶應高校、東海大相模高、法政二高、日大藤沢高、関東学院六浦高ら私立のラグビー強豪校が目の前にでんと立ちはだかっている。その中で母校は公立高校としては頑張ってはいるが、やはり今一歩力が及ばない。今の目標はベスト4入りして関東大会10度目の出場を果たすことである。幸い毎年良いチームを作り上げ、学校やOBの強力なバックアップを受けているので、何とか希望が叶えられるよう我々OBも金銭面と指導面で協力しているつもりである。

 今日驚いたのは、懇親会の終わりに話をして欲しいとの要望があったので、先日のアウシュヴィッツ収容所見学とリトアニアのカウナス領事代理杉原千畝の話をした後のことである。杉原の長男が湘南の出身であること、リトアニアの重枝豊英大使と隣国ラトヴィアの藤井真理子大使も同じくわが母校出身であることを後輩らに話したところ、閉会後にある部員のお母さんから重枝大使は自分の叔父であると聞かされたことである。あまりにも唐突で深い縁に驚いた次第である。

 それにしてもOB諸兄の思いは、相も変わらずラグビーほど素晴らしいスポーツはないということだったし、私自身も実際そう思っている。ラグビーをプレイしたお陰で人脈も広がった。楽しい思い出もたくさんもらった。

 OB会長と一部役員は今日の総会を以って交代することになった。私の後任だった3代目会長門田氏は退き、新たに4代目会長として八重樫氏が就任した。私は7年しか会長職に留まらなかったが、門田氏は11年もやってくれた。在任中浦和高校との交流戦を復活させたり、各種大会を実施し参加することもやってくれた。本当にご苦労さまでした。

 今年1年どれだけ母校に行くことが出来るか分からないが、つかず離れずの関係で、これからもラグビーとは長く関わっていきたい。偶々同期生の大島くんが茅ケ崎ラグビーフットボール協会会長になったのを機会に、賛助会員になってほしいと頼まれたので二つ返事で引き受けた。

 今日も車で出かけたが、東海道筋の戸塚では明日、明後日行われる箱根大学駅伝の戸塚中継地点で早くも日本テレビの放送施設が着々と出来上がりつつあった。これも今では初春の風物詩となった。2つの神社の前を通過した際、初詣の人たちが外まで溢れて長蛇の列を作って並んでいた。例年の見慣れた光景だが、明るく晴れがましい感じが外まで流れて来る。

 帰宅すると新年早々の今年今年国家創建70年を迎える北朝鮮の金正恩労働党委員長が、背広姿で30分の演説を行ったとのニュースが伝えられた。非常識にも目の前の核のボタンを押せば、直ちに攻撃出来ると語ったようだが、相変わらず挑戦的な姿勢は変わらない。庶民としては、今年も何事もないことを祈るばかりである。

2018年1月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3884.2017年12月31日(日) 2017年を振り返って

 寒い寒いと思っていたが、何と午前中少し小雪が舞っていた。大みそかの雪というと思わず樋口一葉の「大つごもり」を想い出してしまう。

 2017年も今日で幕を降ろす。日本ではあまり大きく報じられなかったが、ロシア革命が成功して帝政ロシアがソヴィエト連邦に衣替えして世界をあっと言わせてちょうど100年になる。この年イギリスがユダヤ人の国家建設をパレスチナの地に約束するバルフォア宣言を公表した。奇しくも今年トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認めると公表して、アラブ諸国を始めイギリスや世界の国々の間から厳しい非難の声が上がっている。さらに今年はマルチン・ルターによる宗教改革以来500年になる。その意味では世界史的には大きな節目となる1年だったと言えよう。

 国内では北九州豪雨があったが、大なり小なり各地で地震も頻発した。その数は年々増加傾向にある。いずれ近い将来に南海トラフ巨大地震が起きる可能性が高いと言われている。あまりゾッとする話ではない。

 個人的には、5月に大学ゼミの恩師飯田鼎先生の7回忌に当り、ゼミ仲間と揃ってお参りを済ませることが出来てホッとしている。日本ペンクラブ6月総会では理事に選出され、財務委員に就いた。一般企業などの組織とは異なり運営面で、言論の自由を主張するペンクラブとしては自由な発言を抑圧するムードが感じられ、その点でやや違和感がある。個人的で正当だと思える提案が必ずしも受け入れられなかったことも考え、これについては今後時間をかけて丁寧に説明しつつ、普通の一般的組織体と同じように取り扱うよう立ち回りたいと考えている。

 現在取り掛かっている2つの作品も、ひとつは海外武者修行に初めて出かけてから半世紀を超え、また年齢的にも来年は傘寿(80歳)を迎えるので、これまでの体験から感じ取ったことや、政治家、官僚、メディアに対する言い分をまとめた作品を書き始めている。もうひとつの作品は、その後のことになるが、岡本太郎、藤山一郎、野口富士男、義父の慶應幼稚舎仲良し4人組の各界異なる分野における出世物語を、何人かの知人のアドバイスもありノンフィクション風にまとめてみたいと思い書き始めたところだ。

 海外へは、今年もバルト3国とポーランドへ出かけ、長年の念願だったアウシュヴィッツ収容所を見学することが出来た。来年の計画はまだ決まっていないが、出来れば旧ソ連のキルギスなどを訪れてみたいと思っている。

 健康面では、毎年欠かさず慶應病院で人間ドック検査を受けているので、仮に大病にかかりそうな場合はそこでチェック出来る。日常的には、内科と整形外科、時には泌尿器科に通院して、血圧チェックをしながら健康維持を心がけている。ただ、今月に入って血圧が今までにないくらい上がっている。高い方の数値が140を超えている日が7日もあった。11月には1日もなかったのに気になってはいるが、内科の森先生の話では、気温が大分低いのでそのせいでしょうと慰めていただいてはいる。

 来年も妻ともども健康で楽しい生活が営めるよう祈るばかりである。現在NHKの年末恒例の「紅白歌合戦」を観ているが、ひところに比べて出演者の顔ぶれが若者趣向になっているようだ。これも時代の流れだろうか。来年もとにかく健康に留意して穏やかな1年を過ごしたいと思っている。あ~まもなく除夜の鐘だなあ。

2017年12月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3883.2017年12月30日(土) 戦争に刻一刻近づいている。

 午後ITコンサルタントの小糸武彦氏に自宅に来てもらい、容量一杯になったデスクトップ・パソコンの対応処理をしてもらった。PCに接続した器具に収めたカードのような物をもっとキャパシティの多いものに代えるために、1時間半も時間をかけて旧式の物から新式のものに取り替えてもらった。これによって大いに効果が上がり起ち上げに時間を要しなくなったうえに、容量も増えた。専門家には安心して任せることができるが、とても素人にできる芸当ではない。これで当分の間空容量を心配することはなくなった。

 さて、今年も残すところあと2日である。テレビでは今年起きたニュースを振り返る番組が多い。そんなニュースの中で北朝鮮がらみで戦争へ進みつつある状況が一番心配である。殊更9月にホロコーストのアウシュヴィッツ収容所を見学して生々しい過去の爪痕を知っただけに、戦争についてより敏感になった。「知研フォーラム」誌に寄稿した拙稿「アウシュヴィッツを考える」にも書いたが、一旦相手が憎い敵だと思えば徹底的に相手を殲滅しようとするのが、戦争である。第2次世界大戦中に自分たちドイツ民族は優性民族と自惚れたナチス・ドイツが、敵性民族と見做したユダヤ人を徹底的に弾圧し、殺戮した挙句があの「ホロコースト」としてアウシュヴィッツ収容所の悲劇を発生させた。

 昨今の安倍首相の言動を見ていると確実に戦争へ向かって進んでいると考えざるを得ない。今では安倍首相は憲法改正、特に第九条の条文に国民に対してめくらましをかけるかのように自衛隊の存在を書き込むことにより、自衛隊を違憲ではない戦力、軍隊として認めさせようとの意図がはっきりしてきた。またアメリカの言いなりに陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の購入や、空母の戦闘能力増強などを計画している。

 今朝の朝日「天声人語」に宮沢喜一・元首相が折りに触れ役人たちに、「君たち、何があっても、戦争だけはしてはいけない」と語っていたと紹介されていたが、安倍首相にはそんな気持ちはさらさらないようだ。国民が知らないうちに、刻一刻戦争に近づいていると感じざるを得ない空気である。今でははっきり戦争に反対しているのは、日本共産党と昔の面影が失せた社民党ぐらいという情けない状態である。地球上に愚かな権力者、トランプ大統領と金正恩が居る限り、いつボタンの掛け違いが起こらないとも限らない。これからどうやって戦争を防止するか、世界中がよくよく考えなければいけない。

2017年12月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3882.2017年12月29日(金) 相撲界は大丈夫だろうか?

 先日来爆弾低気圧と言われる寒波が到来すると言われていたが、北海道や北日本では豪雪で、生活面の不便や交通障害を引き起こしている。関東地方でも気温が10℃以下の日が続き、朝から寒い日が続いている。

 昨夕降雪の影響もあり所によっては配達が遅れていると昨夕玉川郵便局員が語っていたが、むしろ反対にスピーディに配達されていると感じた。というのは、昨夕投函したその書状を受け取ったと早くも6人の友人から電話をもらったからである。

 それにしても寒い。幸い今日は今年初めてわが家の庭にシジュウガラが3羽やってきた。最近周辺では洒落た家屋がどんどん建設されているが、そのほとんどは空き地や庭がなく近くには緑が少なくなり、野鳥や昆虫がやってくるチャンスが減って残念に思っていたところである。やはり近くに四季を感じさせてくれる自然や生物が目に入ってくるのは至福の時である。梅の季節にウグイスがやって来るのは待ち遠しい。

 さて、このところ連日のようにマスコミの話題になっている横綱日馬富士暴行事件について、昨日開かれた日本相撲協会理事会では、貴乃花親方に対して理事解任の決議をした。来年1月4日の臨時評議員会で正式に決まる。理事の解任は相撲史上初めてのことである。

 各方面からいろいろな声が聞こえるが、事件発生以来の貴乃花親方の対応について、協会が貴乃花親方は理事としての職務を果たさなかったとして処分を決定したのはある面で当然であろう。しかし、その背景には明かされない闇のようなものがあり、どうも膿が溜まっているようだ。事件自体より、相撲協会が横綱や力士に品格や礼儀を要求する割りには、普段からそれなりの指導を行っていないことが説得力を伴っていないからだ。モンゴル出身力士が時折集まっては懇親会を行っていることが、八百長の遠因になっていると見られているのに警告を発していない。普段ジャンパー着用の力士に声もかけずにいて、この期に及んで外出する時には浴衣を着用すべきであると言っても、何をいまさらと受け取られてしまう。

 問題が複雑化し、長期化したのは相撲協会自体の自浄能力にある。マネジメントが充分出来ていないからだ。内部に何人かの関取出身者が座を占めるにしても、普通の企業のように組織の実態を把握して状況判断の出来るマネージャーと事務員によって業務を行わせるようなきちんとした組織に改造しなくでは、いくら財団だろうが普通の社会感覚からずれてしまう。

 数日前に送られて来た月刊誌「選択」1月号に「企業研究・日本相撲協会」という特集記事が掲載され、「非課税ぼろ儲けの『ごっつぁん集団』」と皮肉っぽく書かれ、興行で金儲けをしながら公益財団である不可思議さをアピールしている。1年間の売上高が120億円で、税金が僅か15万円だというから、一般の国民感情からすればやはり理解し難い。「協会だけが潤うシステム」とか、「チケットや興行権料を値下げせよ」とか厳しく指摘されている。今のままでは相撲協会はダメになってしまうと思う。

2017年12月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3881.2017年12月28日(木) PCからHP画面が突然消える。

 今日は忙しかった。まず、朝早々に銀行の貸金庫からマイナンバーカードのオリジナルを引き出し、昨日投信の買い替えのために拙宅へ寄ってくれたセールスマンの証券会社へ回った。帰ってから「アウシュヴィッツを考える」と題した拙稿が掲載された「知研フォーラム」今月号を、親しい友人らに宛て120通を宛名書きから封筒詰めをして、何とか玉川郵便局へ持ち込んだのが夕6時を過ぎていた。小冊子を入れた120通はかなりの重量で、それらを詰め込んだ大きなカートを2つ車に積み込んで出かけた。慌てていると碌なことはないと知ったのは、郵便局から帰宅してやれやれと思ったところ、何とも情けないことに2つの空のカートを郵便局へ忘れてきたことに気がついた時である。直ぐ郵便局へUターンしたら、カートは局内の先ほど置いた場所にそのまま置かれていた。局員に事情を話して今度こそしっかり車に積んで再び自宅へ戻った。忙しない年の瀬にお粗末な舞台を演じてしまった。そろそろ痴呆の影が忍び寄って来ているのだろうか。

 昨日年賀状も525通書き上げて投函したので、年末の作業は大掃除を残して一応ケリをつけたと思う。70代最後の年末も残り3日となった。3日間は悔いのないよう張り切って行くぞ!痴呆症なんかに負けないぞ!

 さて、今日は奇妙で後味の悪いことを初めて味わうことになった。ホームページを開設して11年目になるが、午後になって突然PC画面上にHP画面が写らなくなってしまった。2台のPCともにHP画面が機能不全の状態となってしまった。自分で解決出来ないのが何とも苛立たしいが、どうしても解決出来ず、いつも世話になっているコンサルタントの小糸さんへメールで状況を説明した。郵便局から帰って落ち着いたところへ小糸さんからメールで回答が届いていた。何と妨害電波でHP回線が壊されていたという連絡で、すでにPCは復元されていた。悪質な妨害工作によって一時的にHPは消されていたことになる。恐らく昨日の本ブログに韓国政府が日韓合意を履行しないことに対して韓国側の一方的な検証結果に抗議を込めて気持ちを率直に書いたつもりである。その序に韓国と北朝鮮の同じ朝鮮民族故に性格が似ているのではないかと記したことに、北・南のどちらかの市井人が嫌がらせをしているのではないかと書いたことが遠因かも知れないと考えてもいる。今後は公の場で個人的にきつく相手を非難すべきケースは、もう少し上手に立ち回ろうと考えている。それにしてもこの妨害行為は陰険で、不愉快である。

2017年12月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com