4039.2018年6月4日(月) 昔懐かし加藤隼戦斗隊「六四会」

 今日6月4日、サラリーマン時代は毎年のように靖国神社にお参りしていた。決して現在国会議員が保守的思想から意図的に戦犯を崇拝するようなものとは異なり、一緒にお参りすることが当然の義理と考え、感謝の気持ちがあったからである。その義理とは、毎年6月4日に陸軍航空隊加藤隼戦斗隊戦友会「六四会」が靖国神社で開かれ、お世話になっていた戦友会の皆さんと加藤部隊戦没者を慰霊することはごく当然と考えたからである。「六四会」の永久幹事を務めておられた近くの三軒茶屋に住んでおられた西沢敏一さんには、仕事上随分顧客を紹介していただきお世話になった。特に同部隊のビルマへの慰霊団を企画して戦友の御霊を慰めたいと強く依頼され、当時まったく情報のなかったビルマへ体当たりで下見に出かけた。現地で難しい交渉をした結果、幸いツアーは成功を収めて、幸運にもその後各戦友会のビルマ方面の慰霊団を受注することが出来た。また、旧厚生省主宰の国家事業である太平洋戦争戦没者遺骨収集事業を長年に亘って取り扱うことになった。その西沢さんには2002年お亡くなりになるまで大変お世話になった。今では靖国神社に行くことはほとんどなくなったが、6月4日を迎えるとついセンチメンタルに加藤部隊の人たちを想い出す。

 加藤部隊は、通称「加藤隼戦斗隊」と呼ばれていたが、正式名は第五飛行師団隷下の「飛行第64戦隊」と呼ばれていて、それが故に「6月4日」を部隊の記念日としてほとんどの隊員が他界されるまで「六四会」戦隊会は続けられていた。

 先般ロヒンギャ難民について拙稿を書いたが、この中で1971年1月に軍神加藤建夫少将が戦死されたベンガル湾を望むラカイン州アキャブ(現シットウェイ)海岸で加藤隊長や戦没者のための慰霊祭を行ったことに触れている。そこは正にロヒンギャ居住区に近い土地である。普通の観光旅行では将来的に決して訪れることがないアキャブ海岸で、今話題のロヒンギャの人々と接触出来て拙稿に彩を添えてくれたのも、もとを糺せば、西沢さんたち「六四会」の方々のお陰である。6月4日になるといつも加藤隼戦斗隊と戦友会を懐かしく想い出す。

 さて、今夕は東横線武蔵小杉駅前にある聖マリアンヌ医科大学東横病院ロビーでミニ・コンサートが開かれた。妻の友人が企画したもので、来日中のクリーブランド交響楽団の女性バイオリニスト、キャサリン・コリンズさんと彼女の友人で桐朋学園を卒業しピアニストとして活躍されている吉田まどかさんとのデユエットによる演奏だった。演奏曲の中でも、特にクライスラーの「愛の悲しみ」と「美しきロスマリン」が感動的だった。演奏者も素晴らしかったが、このような大きな病院で落ち着いた雰囲気の中で名曲を聴くというのも中々味のあるものである。

2018年6月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4038.2018年6月3日(日) 文章の書き方と向上のためのガイドブック

 今月から法改正により「司法取引」制度が導入されるようになった。わが国では、犯した罪を犯人が知る情報提供と引き換えに罪一等を減じるのは日本人のモラル上認め難かいと考えられていたが、これを思い切って認めることになったのだ。情報提供者が仮に間違った情報を提供すれば、罪のない人に冤罪の可能性があるとの懸念の声もある。どうしてこういう経緯に至ったかは分からないが、欧米では以前からかなり手広く採用されていたので、それなりのメリットがあると踏んで踏み切ったのだろう。

 さて一昨日の駒澤大学公開講座で共同通信社の山田克講師が「記者ハンドブック」という共同通信社が発行した文章を書くためのガイドブックを持参された。これを共同では記事を書く際の拠り所にしているという。1956年に初版が出てから第13版が発行されているからロング・ベストセラーと言えるのではないだろうか。共同の記者は全員これを肌身離さず手にしていると聞き、私自身文章を書く身からも必要だと思い、昨日アマゾンに申し込んだところ早速今日配送されてきた。早速頁をめくってみると、やはり普通の辞書やハウツー書とは異なり、新聞記者特有の業務に役立つ案内書というものだった。最初の見開きに世界各国の「時差表」が掲載されているのが、世界を股に掛ける共同らしいところだ。目次を見ると新聞漢字・仮名遣い、書き方の基本、用字用語集、記事のフォームが事細かく説明されており、これに資料が付いていて、地名や紛らわしい会社名とか、年号・西暦対照表や、外国地名一覧などが付いている。そのうえで1頁を使って「新聞記事の大原則」として4つの項目が挙げられている。これを手に文章の向上に研鑽するということなのだろう。私自身もまだまだ未熟であるので、これを手元に置いて研鑽に励みたいと思う。

 序に「日本エデイタースクール」発行の小冊子「日本語表記ルールブック」なる小冊子も購入した。「文章を書くときふと迷ったら・・・」との但し書きがあるので、これも参考にしながらブラッシュアップに励みたいと思う。

2018年6月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4037.2018年6月2日(土) 米朝首脳会談実現と高関税措置発動

 先月25日突然米朝首脳会談の中止を一方的に公表したトランプ大統領だったが、昨日ポンぺオ国務長官が、一転して予定通り今月12日にシンガポールで首脳会談を開催すると発表した。このところ国務長官自身の言動や、北朝鮮の金英哲・労働党副委員長の訪米などで会談へ向けた首脳会談の発言など会談の下準備が進んでいるように感じられて、或いはとの期待を抱かせてはいたが、かくも派手にどんでん返しを行うとは人騒がせにもほどがある。最大の懸案は非核化が担保されるかどうかに掛かっているようだ。

 会談の主題は北朝鮮の非核化とアメリカの対北朝鮮経済制裁解除となるだろうが、全体的にどんな会談になるのか現時点では見当がつかない。トランプ大統領は会談は1回で終わるか、2,3回行うか、或いは行わないか分からないと相変わらず気まぐれな法螺を吹いてメディアを煙に巻いている。

 この政治的動きに並行して、一昨日トランプ政権は鉄鋼・アルミ製品への高関税措置の対象から一時的に除外していた欧州連合(EU)とカナダ、メキシコに対して関税をかけると発表した。鉄鋼は25%、アルミは10%をそれぞれ上乗せするが、早速EUやメキシコが直ちに報復措置を実施することを発表した。これまでアメリカは、EUに対しては関税免除を通商協議の条件としてきたが、とても受け入れられないと批判し、メキシコやカナダについても北米自由協定(NAFTA)再交渉に時間がかかり過ぎるとして関税をかけることにした。偶々今カナダで開かれている主要7か国(G7)財務相・中央銀行総裁会議でこれを知った各国代表は、極めて遺憾として不満を露わにしている。EUのユンケル欧州委員長は、対抗措置としてアメリカからの工業製品から農産品まで、幅広い貿易品に25%の関税を課すことを検討していると語っている。これに対抗上各国とも追随すると見られ、貿易戦争の再燃が懸念される。

 わが国は対米貿易黒字国としてアメリカの標的となり関税を課せられる。政府はアメリカ通商代表部に対してアメリカの保護主義的措置について懸念を伝達するとともに、EUと経済協力開発機構(OECD)とも連携していくことにしている。現時点では、日本の対米輸出額は鉄鋼・アルミ製品が約2,100億円に対して、対象とされる自動車は約5.5兆円でその影響は極めて大きい。

 それにしてもトランプ政権は「アメリカ・ファースト」を旗印に保護主義を徹底して、自国経済さえ守れるなら外国に損害を与えようとも佳しとして、地球温暖化防止のためのパリ協定脱退、TPP脱退など、まったくわがまま街道を往くスタンスで猪突猛進である。これで、何を以って世界の一等国と言えるのか、チャンチャラおかしい。

2018年6月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4036.2018年6月1日(金) 安倍内閣と日大理事会の似た手法

 政界と官界がどろどろと癒着した中で、森友学園に関する財務省の公文書改ざんや隠蔽の罪が問われなくなった。昨日大阪地検特捜部は関係者を証拠不十分として起訴しない方針を発表したが、これはそもそも最初から東京地検で扱わないことに決まった時点で結論は見えていたと駒沢大講師から聞いた。他方で、加計学園事務局長が安倍首相と加計理事長が会ったことを隠すための茶番は、下手なウソをついていると多くの人に見抜かれている。これも今後問題になりそうだ。

 財務省は事件に関係した幹部職員らが不起訴になってホッとした反面、不審と不満を抱いた国民から厳しい批判が向けられると考えたのか、関係者を処分すると言っているが、どこまで本気か分からない。

 世間では、日大アメリカン・フットボール部の危険なタックル事件が1運動部の問題を飛び越えて、今では日大の稚拙な対応とガヴァナンスが問われる事態となっている。

 昨日日大教職員組合の代表が日大本部を訪れ、内外に亘って日大の信用とイメージを落とした責任を取ってもらうため、アメフト部監督を辞任し、関東学連からも永久追放処分を受けた内田正人常務理事の辞任を求めた。早速今日開かれた定例理事会で内田氏の辞任が決定した。更に他に権限を揮える要職を兼ねている内田氏に対して教職員組合はそれらもすべて辞任するよう求めている。加えて日大の最高権力者である田中英壽理事長と大塚吉兵衛学長の辞任も要求している。

 まだまだこの問題は先が見えないが、一連の動きを見ていると最もガヴァナンスの発揮と組織の機能停止が表出しているのは、トップの田中理事長の行動そのものではないだろうか。この期に及んで今も公的に姿を現さない。体育会系理事が権力を有する組織で権力行使をする以上、強風に晒されたらすぐ矢面に立ち対応すべきであろう。田中理事長が相撲部出身なら堂々裸で公衆の面前に出るくらいの気持ちを発揮すべきである。教職員組合からも辞任を求められているのに、何に怯えているのだろうか。広報担当者の対応を見ていても、どうも立ち回りが上手くない。これが日本一のマンモス大学・日本大学の本当の姿だろうか。

2018年6月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4035.2018年5月31日(木) 「嘘つき」「騙し」「裏切り」益々増長の安倍政権

 わが国の政治は今混沌としている。政治への不信はかつてないほどまでに広がっている。1強多弱に胡坐をかいた安倍晋三首相と自民党政権が真面目に政治に向き合わず、国民のことを考えず、社会を舐め切って好い加減にことを済まそうとしているからである。これほど森友学園、加計学園で疑問だらけの問題が噴出しているにも拘わらず、上手くすり抜けようとして真剣に取り組もうとしない。昨年の国会で森友学園への国有地売却で関与を追及された安倍首相は、仮に自分と妻が関与するようなことがあれば、首相はもちろん国会議員も辞めると大見えを切った。ところが、28日の予算委員会で贈収賄という文脈では一切関わっていないと言い方を変えて来た。この言葉の変化の裏には、贈収賄はやっていないが、関与はしたと言っているようなものだ。段々表現が怪しくなってきた。そのうえ野党の追及を受けると野党のストーリーに乗って質疑を行うのは不本意であるような言い方に変わって来た。志位和夫・共産党委員長から公文書改ざん、公証記録の廃棄、虚偽答弁について質問されると、電子決済システムに欠けていた点があったと自分たちには責任がないような返答をしている有様である。

 これでは総理大臣として、あまりにもお粗末である。加計学園問題に関しても、今日加計学園事務局長が愛媛県庁を訪れ、安倍首相と加計理事長が会ったという間違った情報を出したことによって、それを公表した愛媛県に謝罪した。ところが、首相と理事長が仲良く懇談している写真が、安倍昭恵夫人のフェイスブックから何枚も発信されているので、あまり説得力がない。大体1事務局長がこんな軽率な行動をすることを加計学園はどう思っているのだろうか。こともあろうに首相と理事長が会ったというような誤報を自ら発して世間を騒がせていながら、肝心な理事長は一切表に出ず、まったく説明責任を果たそうともしない。

 一方で、森友問題で大阪地検特捜部は、財務省公文書隠蔽事件の張本人である佐川宣寿・前理財局長を証拠不十分として不起訴処分にした。同時に国有地売却を巡り背任などの容疑で告発された当時の財務省幹部ら38人についても不起訴処分にした。麻生財務相や財務省幹部はこれで森友問題を幕引きにしたいと考えているようだ。だが、役人が意図的に行った反モラルな公文書隠蔽や破棄が罰せられないのは、とても納得が行かない。財務省幹部を告発した市民団体は、この不起訴処分を不満として検察審査会に異議を申し立てるようだ。

 今朝の朝日の社説には、これだけ不祥事が出た財務省の責任者として麻生太郎財務相には即刻職を辞すべきであると、野党各党と同じ論調である。ご当人はまったく辞める気はなく、どういう形で責任を取るつもりだろうか。

 日本の政治はもう引返すことが出来ない瀬戸際まで来てしまったのだろうか。

2018年5月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4034.2018年5月30日(水) 公開講座で新聞のもろもろについて

 今日駒沢大学公開講座で初めて受講した「デジタル時代の新聞ジャーナリズム」が中々興味深かった。講師は向井貴之・朝日新聞広報部主査で、大変分かり易く我々が普段あまり意識しない新聞の読み方について解説してくれた。「アタマ」とか、「カタ」という表現は寡聞にして知らなかった。また、時間の余裕がない時の読み方とか、記事の重要性の判断などについてプロから教えてもらった。いただいた資料も専門的で、かつ分かり易くしっかりしたもので、別の面で勉強の助けになると思う。

 ひとつ質問をしてみた。近年各新聞とも自社の社説をあまり重要視しなくなったのではないかという点についてである。思い当たるところもあるようで、確かに近年各紙ともかつてほど重要視していないようだと応えられた。私が小中学生時代は、社説はフロント・ページの「カタ」に掲載されていた。それが今ではかなり内面の頁に掲載されるようになった。最近新聞を読む人が減ったことと、若者が読まなくなったこととも関係があると言っておられた。いずれにせよ、向井講師の抽斗には、まだ興味深い話がたくさんあるようで来週以降が楽しみである。

 さて、向井講師の朝日新聞朝刊の連載小説が昨日最終回を迎え、ちょうど500回で幕を閉じた。「国宝」という長編のストーリーだったが、率直に言って個人的にはあまり面白い読み物ではなかった。作者は吉田修一で、この人の連載小説としては大分前に日経夕刊の「悪人」がある。これもあまり興味を惹かなかった。ところが、彼の作品は結構ヒットするようで私にはその理由がよく理解出来ない。「国宝」はヤクザのせがれが歌舞伎役者として花道を飾る筋書だが、歌舞伎について詳細に紹介され、恐らく歌舞伎ファンにとっては興味を惹く作品なのだろう。次の連載小説は、もう少し気楽で楽しい作品であることを願うより仕方がない。

2018年5月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4033.2018年5月29日(火) 関東学連、日大アメフト部に厳しい処分

 去る6日行われた大学アメリカン・フットボールの交流試合・日大対関学戦で日大選手が危険なプレイをして関学選手を負傷させた事件の影響が、今やフットボール界のみならず大学経営問題にまで発展してしまった。日大の初期対応の遅れと、ガヴァナンスの欠如を曝け出してしまったのだ。この事象で多くのことを知らされた。これほど世間に衝撃を与えた事件を起こしていながら、先日会見したマンモス大学の日大学長の説明は責任逃れが見られて説得力に欠けていた。大学管理上の最高責任者である大塚吉兵衛学長が、はっきりと応答せず、どこか毅然としていない。実は学長は理事会では理事長直下の常任理事5人の中に入っておらず、1理事にしか過ぎないことである。従って問題の当事者内田正人前監督が常務理事として学長の上位に位置付けられているのだ。大学本部がすぐに事態の収拾に腰を上げず、だらだらと今日まで来てしまったのは、そのような分かり難い組織のせいではないだろうか。学生数7万人を超えるわが国最大の大学ではあるが、対応の稚拙さはあまりにもお粗末だと思う。

 どうして天下の日大は、日大生に救いの手を差し伸べず、社会の非難に対して適切な対応が出来ないのだろうか。2,3の噂から察するところでは、大学機構の上部経営母体である理事会のトップ理事長以下に体育会OBが長年君臨し絶大の権力を握っていることが大きいそうだ。現在の田中英壽理事長は相撲部出身で学生横綱になり、アマチュア相撲日本一にもなった人物で、その絶頂期の活躍ぶりは知っている。その田中理事長が、ひたすらメディアからの取材を避け、夜の街で聞かれても他人事のような応答をして、身に降りかかって来た世間からの非難を盾となって取り除こうとの気持ちがまるで見られない。その背景には、50年前の日大学内闘争時に左翼系学生のストに対抗して体育会学生が身を挺して大学の「自治」を守ったと評価されて以来、大学当局と体育会組織とのつながりが強まり、田中理事長はその波に上手に乗って今日の地位を射止めたからだと言われている。大学の運営に直接携わらず、いかがわしい黒い右翼筋との関係もあると聞く。その忠義な子分が内田正人前監督である。日大の組織全体が泥臭い闇に包まれているわけである。日大に対する世間の目が益々厳しくなり評判が悪くなる中で、気の毒なのは一般の日大の学生である。

 そして、今夕関東学生アメリカンフットボール連盟が臨時理事会を開き、代表者が記者会見して日大、及び日大関係者に対する制裁処分を公表した。内田正人前監督と井上奨前コーチを連盟は最も厳しい「除名」処分とした。永久追放処分である。森琢ヘッドコーチは、2番目に重い「資格の剥奪」「登録の抹消」とした。危険なプレイをした宮川泰介選手と日大PHOENIXチームに対しては条件付きで「本年度の公式試合出場資格停止」が決定された。

 これで一応の結論が出されたが、これらの制裁に対してまだ日大本家には動きが見られない。理事長以下全理事は一体何を考えているのだろうか。ことはアメフトだけの問題ではなく、日大のガヴァナンスが問われているのではないか

2018年5月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4032.2018年5月28日(月) 信じられない首相と加計学園の言い分

 今朝参議院予算委員会に出席した安倍首相は、2015年2月25日に加計学園獣医学部新設を申請していた加計孝太郎理事長と面会したと、愛媛県文書に報告されていたことについて強く否定した。この文書には、首相が加計理事長に獣医学部はいいねと述べたとまで記されている。首相はこれについても「伝聞の伝聞」として否定した。今治市長も首相と加計氏が面会したという報告を担当者から受けているという。実際愛媛県と今治市の文書には同じような表現で面会したと書かれている。ところが、26日になって加計学園は「当時の担当者が実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出し、県と市に誤った情報を与えてしまった」とこともあろうにあまりにも杜撰で無責任なFAXをメディアに送ったのである。加計学園はこれほど重要なことを軽く考え過ぎている。軽薄としか言いようがない。

 それよりもこういう失礼な嘘っぱちを言われたら普通は怒るものだが、安倍首相は平然としている。今日の予算委員会でも小池晃・共産党書記局長がこの点を追及したところ、首相はいつも自分は平然としていると一向に悪びれず居直る有様である。何を考えているのか、安倍首相の鈍感さと無神経には呆れるばかりである。

 これでは国民はどちらの言い分を信じたら良いのだろうか。これは、森友学園の国有地値下げ取引に関する決裁文書を改ざんし、公証記録を破棄した問題についても同じである。交渉記録には、安倍首相昭恵夫人付き職員が財務省に問い合わせた内容も含まれていたが、首相はこの件についても制度上の問い合わせで、国有地払い下げについては一切関わっていないと疑惑をあくまで否定する。

 だが、徹底的にウミを出し切ると言いながら言行不一致で、肝心な加計理事長の証人喚問は拒絶したまま闇は深まるばかりである。とにかく安倍首相に対する一連の疑念が消えることはない。

 今朝の朝日「天声人語」にこんなことが書かれている。「~ひどいウソが多すぎて感覚がまひしそうな昨今の国会である。もし【ウソをついた】というのもウソだったら・・・。怒りに震えるパワーは、私たちに残っているだろうか」と。

 この期に及んでもなお安倍首相は、しらばっくれている。いよいよわが国の政治も行き着くところまで行ってしまったのか。乱れ切った官僚と政治家の言動はあまりにも情けない。

2018年5月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4031.2018年5月27日(日) 米朝首脳会談、復活か?

 昨日午後朝鮮半島の南北首脳会談が先月同様板門店で行われたとのニュースが昨晩になって唐突に伝えられた。その後北朝鮮とアメリカがともに一旦はトランプ大統領サイドからキャンセルされたにも拘わらず、米朝首脳会談を模索している様子が朧げに見えて来た。「我々は米朝首脳会談の復活について、北朝鮮と非常に生産的な対話を行っている」とトランプ大統領はツイッターで発信した。しかも今朝のトランプ大統領の発言を聞くと、予定されていた6月12日で会談を再調整している可能性まで示唆している。トランプ大統領は自ら首脳会談を断っておきながら北朝鮮に譲歩を要求しつつ、相手の足元も見て来た朝鮮同様に腹の探り合いをしているのだ。この一連の報道によって世界中が振り回されている。今に始まったことではないが、2人とも相変わらず人騒がせな人物だと呆れてしまう。

 国内では明日から国会で野党の激しい追及が予想される森友、加計学園問題の闇と隠ぺいが話題になるだろう。今晩のフジテレビ「Mr.サンデー」で橋下徹・元大阪府知事が、日大アメフト部宮川選手の危険なタックルについて、加計学園の闇を隠蔽しようとする安倍政権の対応はこの日大問題と似ているとズバリ語った。明日から今状況が悪化しつつある安倍政権は、今のような態度でこの難関を切り抜けることができるだろうか。まだまだ事態解決の道は見いだせない。

2018年5月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4030.2018年5月26日(土) 最後の幕張小学校クラス会

 母校千葉市立幕張小学校のクラスメートと毎年開いていた恩師の名を冠にした懇親会「和会」もついに今日最終回を迎えることになった。出席者は11名だった。恩師・湯浅和先生は素晴らしい方だった。教室内の授業ばかりでなく、課外活動や生活面でも全身で小学生に教えてくれた先生だった。校長室内に掲額された「温故知新」という故事について、小学生にも分かるように解説してくれたことが昨日のように思い出されてくる。卒業後も個人的にもご指導いただき、学生時代には何度かご一緒に歌舞伎を観劇に行ったこともある。この「和会」も最近では幹事のアイデイアで年2回場所を変えて行ってきた。しかし、今年ほとんどの友が傘寿を迎える年齢となり、そこへ長年幹事役を務めてくれた高橋繁くんが健康上の理由からこれ以上続けられないということから、名残惜しいが今日を最後とすることになった。寂しいことだが、年齢を考えればある面で止むを得ないと思う。

 思えば、昭和24年秋房州の勝山小学校から転入して1年半後に卒業し、更に1年後には再び父の転勤により京都に転居したので、幕張生活は僅か3年だった。東京に近い割には、どことなく垢ぬけず田舎臭パッとしない町だったが、今では京葉工業地帯を飛び越えて首都圏のメガロポリスとして発展し、ほど遠くないところにプロ野球ロッテ・マリーンズのグランドが出来たり、東京デイズニ―ランドが開設されたりして、私が住んでいた頃に比べれば大きく様変わりした。10年余り前にそんな郷愁を「心のふるさと-変貌する思い出の町・幕張」と題してNPO誌上にエッセイを書いた。

 私の思い込みと惜別の気持ちを込めて、不躾に旅行「鎌倉ぶらり」案を皆に呼びかけた。鎌倉は転入直後に遠足で出かけたところであり、また観光都市でもあり散策する場所に事欠かない。何度も訪れ地理はよく知っているので、少々強引だったが、日時まで一方的に決めてそれに合わせてくれるようお願いした。旅行日時は69年前の遠足の日、11月19日(月)に決めた。近藤流儀のやり方で、日時を決め、列車も決め、乗り込む車輛まで指定して、その日、その時、それに合わせてもらえれば鎌倉名所を歩いて、或いは江ノ電に乗り案内しますという一方的だが、現地では自由な旅スタイルである。「和会」では初めてのやり方であるが、同級生には果たして馴染んでもらえるかな。

 今日は最後ということもあり、ほんの感謝の気持ちから拙著「新・現代海外武者修行のすすめ」に署名して全員に1冊ずつ、前記のエッセイ・コピーとともに差し上げた。先月出版社から処分前に引き取らせてもらったノンフィクションである。数年前に同級生椎名研二くんが亡くなったが、彼の実弟・椎名誠氏から過分なお褒めの言葉をいただいたものでもあり、椎名くんを想い出してもらうためにも良いのではないかと考えた。

 いつまでも思い出は尽きないが、年齢を重ねればいずれ別れる時がやって来るそれでも元気でいられる間は思い出を活かして何か考えてみる必要はある。5年後には母校は創立150周年を迎える。「鎌倉ぶらり」が終わったら、あまり手間のかからない程度なら、長寿に張り合いを持たせるためにも、またどこか旅行を計画することも良いとは思っている。

2018年5月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com