3910.2018年1月26日(金) 友人の出版記念会に出席

 夕方近藤聰さんの出版記念会が新宿・京王プラザホテル44階で開かれた。彼はこれまで他にあまり類のないほど立派な装丁、内容のワインに関する出版物を上梓しているが、広告会社経営の傍ら広告デザイナーであり、イラストレーターでもあり、芸術家でもある。毎日広告賞、日経広告賞など、いくつも名誉ある広告賞を受賞されている。自ら会社を経営しながら日本旅行作家協会役員も兼ねて、母校武蔵野美大でも要職を務めていた。

 今日いただいた出版物「センチメンタルな極上葡萄酒談義」は一見やや専門的ではあるが、ひとつひとつのイラストが良く描けており見ているだけで興味深く、全体的に素晴らしい。抜群のセンスで作品自体芸術品である。

 近藤さんとの友人関係は意外なところにある。私立市川学園中学の1年生時に同じクラスに在籍していた。それもただのクラスメートというだけではなく、お互いに同じ近藤姓4人組のひとりだったのだ。出欠簿では毎度4人連続で「近藤」と呼ばれて、名物にもなった。他の2人の近藤氏とは今ではまったく交流がない。2年生に進級した時、4人ともクラスが分かれてしまった。そして私は2学期になって父の転勤で京都の中学校に転校した。それきり4人とも別れ別れとなった。ところが数年前私自身日本旅行作家協会に入会して最初の顔合わせで、名前に見覚えがあったので、ひょっとすると「市川中近藤4人組」のひとりではないかとメールで問い合わせたところ、すぐYESと返事をもらって60年ぶりぐらいの旧交を再開したわけである。

 それにしても不思議な縁である。彼は今では実質的に会社を子息に委ねて、会長職に留まりながら特技の発想力とデザイン力、イラストを存分に発揮して活躍している有能な人物である。

 今日は奥様にもお会いして2人の関係を話したら驚いておられた。他に日本旅行作家協会の役員の方々や、前から存じ上げているワイン通の弁護士山本博先生にも会えて、美味しいワインと料理をたっぷりいただき、大変有意義で楽しいひと時を過ごすことが出来た。今年傘寿を迎える同じ年でもあり、受付でお互いにあと10年は頑張ろうと記帳した。健康に留意され、益々活躍されるよう願っている。

 それにしても今日も寒かった。完全防護で出かけたが、風に当る場所では寒くて地上を避け、ほとんど地下街を歩いた。都心では今日の最低気温は零下3.1℃だったという。

2018年1月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3909.2018年1月25日(木) 最強の寒波到来

 ここ数日来最強の寒波が襲来すると言われていたが、本当に今日寒波がやって来た。今日の都心は、1970年以来48年ぶりに零下4℃を記録した。府中市内では零下8.2℃だったという。最も寒かったのは、北海道喜茂別町で何と零下31.3℃を記録したというからちょっと想像も出来ない寒さである。

 さて、冬のオリンピック平昌五輪があと2週間で開幕である。開会式出席を中々決断しなかった安倍首相が、漸く腰を上げて出席を決断した。自民党内では昨今の韓国政府が慰安婦問題解決のための日韓合意の対応が履行されず、加えて文在寅大統領の発言が身勝手で日本を非難ばかりしていることから出席することに反対の意見が燻っているようだ。

 しかし、五輪開会式に出席することと慰安婦問題を一応切り離して考えてはどうだろうか。首相は地球の裏側で開催されたリオ五輪閉会式にも出席している。いくら露骨な反日的言動があるにせよ、あんまり突っぱねていると近未来の両国外交関係に取返しがつかなくなることを憂慮する。ここは折角開かれる隣国の五輪でもあるので、出席してみることが「五輪憲章」にも適っているのではないかと思う。現地で日本選手を激励すれば、彼らも元気づけられきっと良い成績を上げてくれるに違いない。

 今回の平昌五輪では、日本選手にもかなり金メダルの可能性があるようだ。昨年までの実績なら、恐らくフィギュア・スケートの羽生弓弦選手とスキー・ジャンプの高梨沙羅選手は間違いなく金を獲得出来ただろう。だが、今年は2人ともどうもすっきりしないので、どうなるかあまり楽観的な期待は持てない。他方で、女子スピード・スケートや、モーグル他の種目に期待が持てそうだ。それにしてもかつてはスキーと言えば、アルペン種目が圧倒的に人気もありスキーの王道と言われたものだが、今では種目が増えてどの種目がメインなのかよく分からなくなった。

 冬季オリンピックと言えば、どうしても北半球の降雪国が主役となる。かつて1972年の札幌五輪で70m級ジャンプに日本選手が金、銀、銅を独占したことがあるが、偶々当時タイのパタヤ・ビーチにいた。日本国内のお祭り騒ぎを背に南国タイではテレビも新聞もまったく報道していなかった。

 平昌に対する関心は過去の冬季五輪の中でも、内外ともに前評判がぱっとせず、人気が低調と言われているが、南北朝鮮の合同チームが参加することによって少しは明るい話題になりつつある。北朝鮮の駆け引きでまだ予断を許さないが、安倍首相も開会式に出席するようだから、何とかスポーツの祭典が盛大に、華やかに開催されるよう望みたい。

2018年1月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3908.2018年1月24日(水) わが国の国家財政は大丈夫なのか。

 地味ではあるが、大変重要な課題について安倍政権が一向に問題解決へ向けて前進しないことを心配している。

 日本の財政状況が年々悪化していることに首相以下取り巻きが解決へ向けて対策を考えていると口では言っているが、その実がまったく上がらず改善されない点である。実は、近年恒常的な課題となっている国の財政悪化、突き詰めれば毎年国家予算の赤字額が増え続けていることである。

 政府が2020年度の黒字化を目指していた国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)が、その目標とする20年度に黒字どころか赤字幅が10.8兆円に拡大すると発表されたのである。こんな大事なことがそれほど月日の経たないうちにいとも容易に逆転現象をやってのけるとは、いかなる事情があるにせよ少々計画段階から甘かったのではないだろうか。我々国民がチェック出来ないことが苛立たしい。すでに国の累積借金は1,000兆円を超える恐るべき規模に達している。歴代の首相も少しでも赤字を減らすべく努力してきたとは思いたいが、実質的には知るところに依れば、橋本龍太郎元首相時代に赤字幅を少々減額させた程度ではないだろうか。

 来年10月に予定されている消費増税で1.7兆円を財政赤字に補てんの予定だった。ところが、政府の一方的な政治対策でそれを教育無償化に振り向ける、教育世代を持つ家庭にとっては有難いことに違いはないが、身勝手なやり方で国民一般の立場から考えれば、かなり理不尽ではないだろうか。こんな近視眼的なやり方をやってこの先増える借金をどうやって補っていくのか、現状ではまったく対策が示されていない。聞くところに依れば、財務省役人は財政支出抑制を強く求めているが、地方出身の国会議員辺りが無理難題を言って自己本位に我を通そうとしているようだ。自民党の中には、財政赤字の減額を憲法九条問題よりも重要視すべきだと主張するまともな議員もいることはいるようだ。

 しかし、これは放って置いても良い問題ではない。いずれ我々より若い世代に負の遺産として降りかかって来る問題である。アメリカから言われれば直ぐにも予算外で簡単に防衛施設を購入する、大判振る舞いをするような無節操な考えを反省して、手綱をしっかり絞め、支出を厳しくチェックして少しでも国家の借金を減らすよう知恵を絞り、行動すべき時に来ているのではないか。

2018年1月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3907.2018年1月23日(火) 自然界の怒りか、大雪、火山噴火、地震

 昨日4年ぶりの大雪による交通への影響が東京を中心に首都圏各地で表れている。高速道路は長い時間に亘って閉鎖され、長距離バスも大分運行中止になった。航空機も欠航便が多数出た。これまでの雪害とは変わった交通渋滞も伝えられた。そのひとつは、日本で一番長い道路下の山手トンネル内で10時間も渋滞した車が続出したことである。トンネル内の坂道を登れなくなったトレーラー車に続いて車が数珠つなぎに停まったまま時間を費やした。あちらこちらでバスも、トラックもスリップして事故を起こしている。いくらチェーンを巻いたり、滑り止めのタイヤを着けても雪を完全征服出来るわけではない。仕事ならやむを得ないかも知れないが、普通の人間はこんな大雪時は車で外出しない方が賢明だ。

 実は、今日医者へ行くため雪解けの道だと承知しながら、バスに乗った。だがバス道路からはほとんど雪が消えている。そのバスにチェーンが巻いてあったので、バスが走り出すと音が煩いうえに、ガタガタ大きく揺れて極めて乗り心地が良くない。雪道ならともかく、すでに雪がなくなった道路をチェーンを着装したバスは最悪の乗り心地だった。

 そんな首都圏の朝が混乱している中で、草津白根山で噴火があった。大分黒煙を噴き上げて遭難救助訓練中の自衛隊員ひとりが亡くなった。その他にも草津国際スキー場周辺にいたスキー客や、ロープウェイの乗客に中に負傷者が出たようだ。スキー場のロープウェイ山頂駅には100名近い人が避難している。テレビ画面で噴火の様子を観ていると、噴石が激しく飛んでいる。自然災害は不意に襲ってくるから避けようがない。溶岩の破片が飛び散り、気象庁も噴火警戒レベルを1から3(入山規制)にまで上げて警戒を呼び掛けている。

 昭和35年か、翌36年の夏に軽井沢の屋外アイスクリーム店でバイトをやっていた時、突然浅間山が噴火して溶岩の欠片とともに大きな溶岩の破片が店に富んで来て慌てて身を隠したことがあった。自然が暴れ不意打ちを食らったら逃げようがない。

 夕方7時のニュースで、今度はアラスカ沖合でM7.9の地震があったことを伝えていた。こう立て続けに自然の異変が起きるというのは、地上で人間があまりにも天を怒らせることばかりやっているので、自然もついに堪りかねて怒り出したのかも知れない。

2018年1月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3906.2018年1月22日(月) 首都圏に4年ぶりの大雪

 数日前今日午後から明日へかけて大分降雪があると天気予報で警告していたが、予報より早く午前中から雪が降り始めて午後には本降りとなった。都内では八王子市内の積雪量が多い。都心では午後9時には21㎝の積雪で我が家でも周囲は神秘的な雪に囲まれ、庭の松の木にも一層風情が出て来た。丁度4年前と同じようなムードである。都内だけで車の事故が400件以上発生するなど、交通障害も大分出ているようだし、メディアも外出を控えるよう注意を促している。

 さて、大相撲初場所は九州場所前の横綱日馬富士暴行問題に端を発して、初場所前には立行司式守伊之助のセクハラ問題が発覚して、今一つ盛り上がりに欠けるかと思いきや、予想外に初日から連日満員御礼である。しかし、3人の横綱のうち先場所優勝した白鵬と、4場所連続休場していた稀勢の里が連敗して早々に休場する不本意な場所となった。

 相撲協会にとってそんな踏んだり蹴ったりの状況の中で、昨日エジプト出身の十両力士大砂嵐が今月初めに長野県山ノ内町で無免許運転のうえ、追突事故を起こしていたことが明らかになった。またもや相撲協会の黑星である。車は大砂嵐本人でなく、同じエジプト人の奥さんが運転していたとも、外国人国際運転免許証を所持しているとも言われてどうも事実関係がすっきりしない。力士が車を運転することは協会が禁じているようだが、それにしてはルールを外国人力士が安易に破ってしまうのは、協会の管理がしっかりしていないからではないか。大砂嵐は今日から途中休場することになった。現在十両8枚目にいるので、昨日まで1勝7敗の成績を考えると、下手をすると来場所は幕下へ陥落するのではないか。かつては前頭筆頭まで昇った力士にとって厳しい立場に追い込まれている。

 大相撲の世界にも外国人が随分増えた。外国人に対して門戸を開放して相撲が国際的になることは大いに結構なことだと思う。その反面相撲の世界の保守的な特徴、日本の文化、伝統、風習などをきちんと指導しないと、強ければ良いという考えるばかりで本来の「相撲道」が本流から外れていくのではないかと危惧している。昨今モンゴル出身力士の活躍が日本だけではなく、モンゴル社会に大きなインパクトを与えて、白鵬に憧れる少年たちが日本の相撲社会にやってくるが、教えるべきことはしっかり教えないと、朝青龍や日馬富士事件のような外国人力士による暴力事件を引き起こし日本の相撲が間違った方向へ進んで行ってしまう。

 今場所も優勝争いは、ただ1人の横綱でモンゴル出身の鶴竜とジョージア出身の栃の心の争いとなった。外国人力士の活躍を歓迎すると同時に、どうしても一抹の不安が頭から去らないのは、やはり外国人力士にとって国技館の土俵はやはり彼らのものではないと知っているからではないか。

 ところで、今朝驚くようなニュースを知った。何と保守派の論客、元東大教授・西部邁氏が多摩川へ入水自殺したようだ。西部氏は私より1歳若いので、60年安保闘争ではどこかで顔を合せているかも知れない。これまで気が付かなかったが、私には西部氏は保守思想の持主という観念が強かった。だが、対米追従的な親米保守を批判していたというから、安倍首相の対米追従外交を批判しているようなものだ。氏の著書を1冊読んだが、反安保から乖離して行ったので、どうしても氏は保守主義者に思えて仕方がなかった。しかし、どうもそれほどではないようだ。それにしても何故黙って自らの生命を絶ったのだろうか。遺書が残されているようなので、何に失望してこの浮世を捨てたのだろうか、出来ればその真意を知りたいものである。

2018年1月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3905.2018年1月21日(日) 不評のトランプ大統領は何を考えているのか。

 昨日に続いてトランプ大統領のこれまでの言動を非難するとともに、大統領には早く普通の常識人に戻ってもらいたいと願う。とにかく大統領の言動はおかしい。意地悪く自らの怨念の籠った「2017年フェイク・ニュース」ランキングを発表することまでして、厳しい批判を浴びた腹いせにメディアへ仕返しをしている低次元ぶりである。つい先日は、ハイチや、アフリカ諸国に対して野外便所のような国々と彼らを侮辱する発言をするとは、世界のリーダー国の指導者として決して許されることではないし、言うべき言葉ではない。汚い意の‘shithole’なんて研究社編「新英和中辞典」にも掲載されていないくらい下品な単語で、自らを天才で秀才と自称するトランプ大統領には似つかわしくないと思えるのだが・・・。

 昨日アメリカ連邦政府の暫定予算が失効し、一部の政府機関が閉鎖に追い込まれた。新たなつなぎ予算案も議会で否決された。これで連邦職員のうち数十万人が自宅待機になっているという。来月1日に給料日を迎える軍人に給料が支払われない恐れもあるというからことは深刻である。マンハッタンの世界遺産「自由の女神像」も閉鎖されて観光客が島に立ち寄れない状態だという。大統領自身の首を絞めるようなら、それは身から出た錆として当然のお仕置きを受けるべきであろうが、八つ当たりされた罪もない外国とその国民を傷つけるような言動は厳に戒めるべきである。

 残念ながら、大統領は一向に周囲の空気が読めず、ユネスコへの拠出金を一部支払い拒否したり、ここへ来てパレスチナ難民を支援する国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への拠出金を半額以上凍結することを発表した。全体の約3割を負担している最大支援国のアメリカがこの行動に出たことにパレスチナ自治区ガザ地域の難民が強く反発しているばかりか、UNRWAも過去最大の財政危機だとほとほと困っているようだ。パレスチナ難民の生活も追い込まれることになる。UNRWAの事務局長は近々訪日し、日本政府に緊急支援を要請するとの報道がある。そのうえ、アメリカのメディアが伝えるところによると来年中にエルサレムにアメリカ大使館を移転するらしい。益々反発を買うばかりである。トランプ大統領の言動は世界中の反米感情に火に油を注ぎ、対立を作っている。

 ギャラップ社の直近の世論調査では、アメリカの指導力を評価するとの声は、僅か30%でオバマ前大統領のそれより20%近くも落ちている。

 これから日米同盟の下にこの暴走しがちの大統領と行動をともにしなければならないと思うとゾッとする。安倍首相はひたすら腰巾着のようにトランプにしがみついていくだろうが、用心した方が好い。最近沖縄米軍基地におけるペリコプター事故が多い。特に過日ヘリから小学校校庭内に窓を落とした事象では、当分の間上空を飛ばないと言った舌の根も乾かないうちに、3機の米空軍ヘリが上空を飛行し、沖縄が約束違反と言ったことに対して上空を飛んでいないと虚言をする有様である。

 今やトランプ大統領のフェイク行動は沖縄基地にまで及んでいる。安倍首相の意向とは裏腹に日本とアメリカの友好的な同盟関係も怪しくなっているのではないかと心配である。

2018年1月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3904.2018年1月20日(土) トランプ「差別」大統領2年目へ

 ドナルド・トランプ氏がアメリカの大統領に就任して今日で丁度1年になる。彼の大統領としての実績評価はどうなのか。これまでの情報で知る限り、歴代大統領の中でも極めて出来の悪い大統領だと言えると思う。

 就任前から物議を醸すような発言を繰り返していた。そして大統領に就任するや有言実行とばかり、次々と悪評高い政策を実行したのである。その結果、自分たちさえ良ければ良いと考えたアメリカの政策は、国内のみならず、国際的に「分断」、「対立」、「差別」を生み出した。その最たるものは、「アメリカ・ファースト」を唱えて、それまでアメリカが中心だったTPPから即座に脱退し、地球温暖化防止のためのパリ協定からも離脱し、白人至上主義からイスラム系移民や不法移民の受け入れを拒否する形でメキシコとの国境に高い壁を作るなど、海外から非難轟々の批判を浴びて来た。トランプ大統領は民主的なリベラリズムに逆行するようなことばかりやっている。当然政権内にはゴタゴタが溜まり、僅かこの1年間に政府高官64人のうち、23人が辞任や更迭となった。解任率は何と36%であり、これはオバマ政権の9%に比べると極端に高い。

 自信を持っていた経済面で、約32%もの株価上昇、失業率の低下、そして国内総生産が改善されたことなどが評価されているため命脈を保っていると言える。。

 現政権は、今や実の娘や娘婿らの親族派とマティス国防長官ら軍人派が中心となり、共和党主流派の議員も遠ざけられ、自分が思う通りのやり方で勝手気ままに政治を行うのではないかと些か気になる。

 国民の支持率も30%台でかなり低いが、政権が何とか保たれているのは、ユダヤ人や白人至上主義者らの熱烈な支持者に支えられている基盤があるからである。議会内の反対が多くて今年の予算案もまだ議会を通過していない。政権として心配なのは、今年11月に実施される中間選挙であろう。上院議席は51対49で僅かに与党共和党が上回っているが、その1/3が改選される。他方下院議席数は現時点では、241対194で共和党がリードしているが、世界各国から不満が噴き出ている現状で全議員が改選されるので、共和党議席が大きく後退するケーズが考えられる。いずれにしろ前途多難なアメリカ政界である。

 さて、昨日の最高裁で元信徒の上告が棄却されたことにより、一連のオウム裁判がすべて終結することになった。凶悪な地下鉄サリン事件や、松本サリン事件、弁護士坂本一家3人殺害、公証役場事務長拉致事件など13の事件で27人が亡くなった。今後の焦点は、13人のオウム教元信徒死刑囚をいつ刑に処するかということだという。私の知人にも被害者がいる。実に陰惨な事件の連続だった。こういう嫌な事件は一日も早くきれいさっぱり忘れたいし、2度と同じような事件を起こしてもらいたくないものである。

2018年1月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3903.2018年1月19日(金) 傲慢、不誠実、無責任なテレビ会社

 今年中に何とか上梓したいと思っている半世紀超の海外武者修行体験に、メディアへの批判を込めた持論を合せて作品を書き出したところである。それにしてもどうしてメディア、特にテレビ会社というところは自分たちの仕事に無責任で、加えて視聴者に対して不誠実なのだろうかとこの数日改めて考えている。

 一昨年暮れテレビ東京で湯川秀樹博士が2度ノーベル賞を受賞したと好い加減な放送をしたが、これに対してテレビ局の視聴者窓口にメールでいくら注意しても何ひとつとして回答さえくれない。視聴者サイドの言いっ放しに終わるだけだ。テレビ会社全役員に苦情の手紙を送っても無視されるだけだった。堪りかねて放送倫理・番組向上機構(BPO)の全理事と事務局長へ宛て経緯を書き、回答を寄こすようテレビ会社へ伝えて欲しいと書状を送ったが、これまたなしのつぶてだった。BPOなんてきれいごとばかり言っているが、所詮テレビ会社とは同じ穴のムジナだと思った。

 そして新年早々今度はフジテレビでデタラメを放送したのである。8日(月)夜の「なるほどザ・ワールド」2時間半の番組で、アイスランド、クロアチア、キューバについてタレントがそれぞれ取材しレポートしていた。その中でクロアチアの街中でガス灯をステッキで点灯したり、消灯したりする情景がとてもロマンチックに思えた。これをナレーターが今やガス灯はヨーロッパではここクロアチアだけにしか見られなくなったと伝えた。しかし、これまでチェコのプラハでは同じガス灯をプラハに行くたびに王宮前広場で見ていたので、その点を指摘したところテレビ東京とまったく同じような対応で、ウンともスンとも言って来ない。2度に亘ってメールを送った後電話で問い合わせたが、テレビ局の言い分は、1日に数多くのメールが来るので、受け取ったメールは担当部署に回したが、いちいちお応え出来ないという不遜な応えが返って来た。これが不誠実なテレビ会社の視聴者対策なのである。これを普通の人はどう思うだろうか。あまりにも庶民感覚からかけ離れた思い上がった態度ではないだろうか。昨今各テレビ会社はスポンサー企業が少なくなり、生存競争に躍起になっていると仄聞するが、これも彼らの一般視聴者を愚弄する態度が生み出したもので自業自得ではないだろうか。

 とどのつまり今日フジテレビの宮内正喜社長にも経緯を書いた書状を郵送したが、返事はあまり当てには出来ないだろう。いずれ拙著のメディア批判の項目でも大きく取り上げてみようと考えている。

 それにしてもモラルの欠片も見られないテレビ会社は、どうしてこうも傲慢で無責任、非誠実、悪質な会社になったのだろうか。果たしてこれからの厳しい時代を生き抜いて行くことが出来るだろうか。

2018年1月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3902.2018年1月18日(木) 平昌オリンピックに南北合同チームが参加

 安倍首相はリトアニアを訪問しながらも、隣国ポーランドのアウシュヴィッツ収容所を見学しようとの気持ちがなく、その後ブルガリア、セルビア、ルーマニアを駆け足で巡って昨日帰国した。最後の訪問国ルーマニアでは、トゥドセ首相と会談する予定だったが、その前日夜になって突然そのトゥドセ首相が辞任した。その代わりに安倍首相は急遽ヨハニス大統領と会談することになった。緊急事態だったために当初の予定通りドゥドセ首相と会えなくなったことは止むを得ないかも知れないが、外交的に礼を欠くとしてルーマニア国内では安倍首相に対して多くの謝罪の投稿があったという。トゥドセ首相は与党内の権力闘争に敗れ身を引いたと報道されている。

  かつてルーマニアを訪れた時は社会主義国家としてチャウシェス独裁体制が長らく続いていたため、こんなことは当時を知る国民にとっては夢想だにしなかったことだろう。

 1989年東欧革命で崩壊した社会主義国ルーマニアへは、独裁者チャウシェスク大統領が健在だった1981年、25名の教職員団員から成る旧文部省海外教員派遣団の添乗員として訪れたことがある。当時のルーマニアは、模範的な社会主義国家としてソ連指導下にあった。チャウシェスクの子息が知事を務めていたシビウ県で教育施設や学校などを視察、見学して社会主義体制下の教育事情を学んだ。スラブ系の体質なのか、ブルガリア同様にここでもやや肥満がちの中年女性の歩く姿が市内でやたらに目についた。

 旧文部省視察団では、この他にその後も安倍首相が訪れたブルガリアやセルビア(旧ユーゴスラビア)、チェコ、東独など、当時珍しかった社会主義国家をいくつか訪れた。

 その視察団で英語ガイドを務めてくれたシモナさんの名前を拝借した懇親会「シモナ会」は、まとまりがよく帰ってからも1年置きに全国各地で親睦会を行っていた。30年余が経った2012年に「フィナーレin東京」と称して東京スカイツリータワーに昇り、東京駅ステーションホテルに泊まり、涙ながらに解散式を行った懐かしい思い出の視察団である。ルーマニアは忘れられない国である。

 さて、このところ北朝鮮と韓国の間で政治的交渉を行っていたが、非核化の話し合いは議題にも上らず、昨日発表されたのは、来月開催される平昌冬季五輪に北朝鮮と韓国の女子アイスホッケー合同チームが出場するということである。個人種目であるスピード・スケートやスキーのような競技ならいざ知らず、いくら共同チームを作ったところで、チームワーク上からも反って戦力が劣化した合同チームになるのではないだろうか。実際カナダ人の監督は、戦力の低下を心配している。韓国国内ではアイスホッケーの南北共同チームに対する疑問が噴出しているようだ。オリンピックが政治に利用されたとの声も上がっている。韓国テレビ局は今日ピョンチャン(平昌)五輪ではなく、ピョンヤン(平壌)五輪と皮肉っている有様である。韓国大統領も首相も真に両国関係の歩み寄りを考えているというより、政治的立場だけで動いているような印象である。まもなく始まる冬季オリンピックは果たして支障なく開催されるだろうか。一抹の心配が拭えない。

 ところで、今日都心の最高気温は13.7℃で3月上旬並みの暖かさだったが、何とロシア極東地域の人口百万人のサハ共和国では零下65℃を記録し、路上凍死者もいたという。明日からは東京も再び寒くなるようだ。

2018年1月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3901.2018年1月17日(水) 阪神・淡路大震災とアーリンドさんの想い出

 阪神・淡路大震災から今日で23年になる。関東大震災後国内では最大の地震で6千4百余名の犠牲者を出した。関東地方には揺れがなかったので、地震の恐怖というものは感じなかったが、テレビであまりにも衝撃的に報道されたその惨状を観て驚いたことを想い出す。

 阪神・淡路大震災になるとふっと想い出すのは、遥か遠方のブラジル人の友人である。テレビにくぎ付けになっていた時、突然地球の裏側ブラジルのアミーゴ、あのアーリンド・フルタードさんから電話があった。私が震災地とは離れた東京に住んでいるのを承知のうえで、地震エリアには親戚や友人はいないかと、彼らの安否を心配して電話をかけてくれたことが強く印象に残っている。それほど友人のことを心配する優しさを備えた男だった。その心配はないと応えたらすぐ電話を切ってしまったが、当時ブラジルでもこの地震は大きく報道されたようだ。そのアーリンドさんからこのところさっばり音沙汰がない。年齢的にも90歳前後だと思うので少々気がかりである。かつてブラジルに在住していたことのある高校の友人が、2年前にリオに出かけるというので、様子を探ってもらったところ会うことは出来なかったが、電話で話したと言って彼の様子を知らせてくれた。体調が悪かったようだし、毎年必ずもらっていたX’mas Card とBirthday Cardもここ数年送られてこなくなった。彼は独り者なので、彼の所在を確認しようがない。私が昨年郵送したX’mas Cardについても何の音沙汰もないので、現状では確かめようもないが、悲しいことだがひょっとすると亡くなられたのではないかと考えてもいる。

 彼との出会いもハプニングの成せる結果である。40年近くも昔、カイロのピラミッド近くで星空の下に‘SOUND & LIGHT’というイルミネーションをバックに行われたミュージック・ショーをひとり鑑賞に行った時、そこで偶然知り合った3人のオジサン・グループのひとりである。その後ブラジル人の友人と来日された時には、一緒に日光、富士五湖、箱根を観光したり、わが家にも来てもらったこともある。私が初めてブラジルへ行った1985年に彼のマンションを訪問した時、テーブルの上に私の家族とともに撮った写真を飾ってくれていて得意げに説明してくれた。近くの高級レストランでご馳走になったこともある。過ぎ去りし懐かしいメモリーである。これからも1月17日を迎える度に阪神・淡路大震災と同時に、アーリンドさんのことも想い出すのだろう。身近の友人たちの身の上も気になるが、海外にいる親しい友人との交流も段々狭くなってきた。これが人生であり浮世というものだろうか。

2018年1月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com