3979.2018年4月5日(木) 政治家の無能な対応

 1年ぶりで元小田急電鉄の八木さん、座間さんと新宿のハイアット・リージェンシーで会食をして積もる話に愉快なひと時を過ごした。年齢が近いせいもあるが、最近同窓会や同じ年代の集まりに行くと必ず何人かが亡くなったという話が出る。寂しい話であるが、元気なうちは外へ外へという志向が大切ではないかと考えている。その意味でも今日は有益な一日だった。

 このところ官庁の不祥事が次々と明るみに出て担当大臣はその尻拭いに大童である。防衛省が存在しないと言っていた陸上自衛隊のイラク派遣時の日報が、見つかった。しかもそれは昨年3月に自衛隊内では存在が確認されていたにも拘わらず防衛相に報告されていなかったものだ。昨年は南スーダン派遣の陸上自衛隊の日報も存在していないと国会で稲田防衛相が発表したが、これもその後存在が確認された。防衛省内では重要な事柄をトップの大臣に隠蔽している事実が明らかになり、シビリアン・コントロールが失われていることを示してしまった。財務省の議事録改ざんにしろ、防衛省の日報存在にしろ、役人が政治家を蔑ろにして自分たちの思うように政治を動かしているという実態が分かった。

 政治家の無気力は、外交分野でも明らかである。今日横浜港から横田基地へ飛来したアメリカ空軍の輸送機オスプレイ5機の日本への到着は、突然のようにアメリカ軍から通告があった。通告から横田到着までほんの数日しか余裕がなかった。横田周辺住民にとっては寝耳に水である。河野太郎外相は、3月中旬に在日米軍から通告を受けたが、米軍の口止めで打ち合わせが出来ないまま唐突な発表となった。日本国民より顔が米軍に向いているのだ。そして、あっという間のオスプレイの到着である。度々機体に故障があり、これまで沖縄では再三トラブルを引き起こしている。米軍が詳細を報告しないのは、日本を舐めてかかっているからである。

 貿易赤字を理由に日本に対して、鉄鋼やアルミの輸入に関して一方的に正規の関税に上乗せ課税を課すなどは、同盟関係にある友好国に対して取るべき態度ではなく、あまりにも節度を欠いている。

 そのアメリカでは、昨4日公民権運動の指導者マーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺されて丁度50年を迎えた。アメリカは民主主義国家であることを声高に叫びながら、その気になれば出来る人種差別や銃保持による銃乱射事件発生を止めることも出来ない。自由主義圏のリーダーとしては、今や力を揮うことも出来ない。それに対して日本政府は唯々諾々とアメリカの言い分を聞くだけでなく、言うべきことはきちんと主張する矜持を持つべきである。日本政府は内政面でも、外交でももっと毅然として為すべきことをやってもらいたいものである。

  今日不具合のデスクトップ・パソコンは、ITコンサルタントの小糸氏が自宅へ寄って修理をしてくれて元へ戻った。ホッと一息である。後はノートPCが元通りに使えるようになれば、更にホッとする。

2018年4月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3978.2018年4月4日(水) パソコンの故障に困惑

 今日は北海道、東北地方を除いて全国的に温かく、東京では26.2℃で今年初めての夏日となった。山梨県大月市では本州最高の29.1℃を示した。まるで真夏である。

 このところまたノートPCの具合が悪くなり、昨夕ITコンサルタントの小糸氏に自宅へ寄ってもらい診てもらったとこは、ウィルスが侵入している恐れがあるということで調査、修理してもらうために持ち帰ってもらった。

 そして今日もう1台のデスクトップPCで一仕事しようとスイッチを入れたが、これが一向に起動しない。挙句に画面上に「ユーザーファイルを読み込めません」との表示が表われた。ちょっとがっかりしたが、これでは成す術がない。修理が終わったノートPCを小糸氏に持ってきてもらった際、デスクトップPCもチェックしてもらわなければならなくなった。

 仕事にならず止むを得ず家捜しして戸棚からもう10年ほど以前に使用していた東芝製DynaBookを見つけ出し、右往左往しながら古い機種と格闘している。それにしても今やPCなしには、何も出来なくなってしまった。それも一度に2台のPCが使えなくなるとはお手上げである。これでは手の打ちようがない。

 取り敢えず、ノートPCの修理が終わるまでは、この半製品的なDynaBookで苦闘するより仕方があるまい。

 さて、かねがね気になっていた統合型リゾートの実施法案でカジノに関して、与党・自民党と公明党の間で骨子が漸くまとまった。国がかりで一旦ギャンブルの賭博を認め、その一方で制約をつけるというのだから発想からしてザル法になるのは目に見えている。最後まで調整に時間がかかったのは、入場料金について両党の間で中々折り合いがつかず、最終的にやっとひとり6千円で決着がついた。参考にしたのは、シンガポールのカジノ入場料が日本円で8千円に該当し、シンガポールと日本のひとり当たり国民総生産(GNP)を大して意味もなく比較して、日本の入場料はひとり6千円が妥当との自民党案に8千円を主張していた公明党が折れて応じたという。その他にも与党間で馬鹿げた取引をして、言い訳のように入場は週3回に制限されるとか、ギャンブラーはこれで果たして依存症にならないのか疑問が呈されている。

 いずれにせよ隠れてやるようなギャンブルが白昼堂々公認されるのは、税収を上げるという目的以外に何か思惑があるのではないかと疑問を抱かざるを得ない。果たして日本人の心象、心理にどういう影響を与えるだろうか。政治家だけではなく、もっと広く国民の意見を聞くべきではないだろうか。

2018年4月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3977.2018年4月3日(火) プロ野球界よ、大リーグ人気に負けるな!

 近所の宮前公園の桜も散り始め、やや寂しい気がする一方で、春爛漫だった程よい気温も更に上がって所によっては初夏の陽気だという。

 スポーツも花盛りでパワハラ問題が注目を集めている女子アマレス、満員御礼続きはともかくスキャンダル続きの大相撲を除いては、プロ野球、選抜高校野球、サッカーJリーグ、女子サッカーアジア選手権、水泳日本選手権等々は盛り上がっている。そんな中で関心を呼んでいるのが、意外にもアメリカ・メジャーリーグ(MLB)関連のニュースである。

 今最も注目を集めている選手は、今年日本ハム・ファイターズからカリフォルニア・エンゼルスへ移籍した大谷翔平選手で、昨日初先発して勝ち投手となった。その前日には指名打者として最初の打席で初ヒットを放っている。何より日米野球界で注目されているのは、珍しい投打の二刀流で才能を発揮していることだ。アメリカでも二刀流で成功したのは、100年前のベーブ・ルース以来として話題になっている。これからどうなるか分からないが、今後の大谷の野球人生に注目したい。

 その他に最も関心を集めている選手は、何と言ってもイチロー選手だろう。今年44歳のイチローは、MLBでも18年目のシーズンを迎えた。日本での活躍も素晴らしかったが、アメリカへ渡った最初の2001年のシーズンから数々のタイトルを獲得し、2004年には84年ぶりというMLBシーズン最多安打を記録した。昨年までの日米通算4257安打は世界記録と言われる。今年は、3年間所属したフロリダ・マーリンズを離れてシーズン入り直前に古巣のシアトル・マリナーズへ復帰して早くも活躍している。温かく迎えたシアトル・ファンにイチローも感激しているようだ。通算出場記録も昨年まですでに3563試合を数え、これも世界記録である。アメリカのスポーツ紙もこの大谷とイチロー関連のニュースに関心を持って連日報道しているらしい。

 この他にヤンキースの田中将大投手、シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手、ドジャースの前田健太投手がそれぞれチームのエース格として活躍を期待されている。

 MLBに人気を奪われかねない日本のプロ野球もうかうかしていられなくなった。最近のプロ野球はあまり面白くなくなり、テレビでもそれほど観戦しなくなった。今年もMLBから戻ってきたばかりの巨人軍上原投手やヤクルトの青木選手が、かつて所属していた球団で中心選手として活躍を期待されているのだから、ちょっと情けない気がしないでもない。その意味では若手のホープとして野球ファン垂涎の的だった早実高校在学中通算111本のホームランを放った日本ハムの清宮幸太郎選手が、体調不良による2軍落ちでシーズンに出遅れたのが残念である。

2018年4月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3976.2018年4月2日(月) 現代っ子の考え方と趣味

 今日各役所、企業では新入社員を迎えた。全般的に人手不足が言われる中で、大手企業は大量の社員を採用している。今から55年前は私もそうだった。ついそれらしい若手サラリーマンを見ていると応援したくなる。これから厳しい仕事が待ってるだろうが、何十年か後には彼らも立派な社会人として一人立ちしていることだろう。

 さて、一昨日奈良から春休みの楽しみのひとつとして我々祖父母の許へやってきた孫娘2人が、午後の新幹線で奈良へ帰って行った。台風一過である。一昨日我々が新横浜駅へ出迎えて昼食をともに済ませた後、妻が若い娘たちに人気の原宿・竹下通りを案内し、彼女らがステーキをうんと食べたいというので妻がステーキ肉をしこたま買い込んでその日の夕食はステーキを賞味した。彼女らはステーキを2枚も平らげ大満足の様子だった。昨日は妻が1日ディズニー・シーを案内し、夕方私が自由が丘駅へ出迎えてフランス料理のディナーでもてなす。最終日の今日は妻が自由が丘のケーキ店でケーキをご馳走し、昼食を済ませて帰宅。すぐ新幹線新横浜駅まで車で送り、無事列車へ乗り込むのを見届けてわが家へ帰って来た。

 私も精神的に疲労感を憶えたが、妻は3日間ほとんど孫たちと一緒に行動していたので、肉体的にも相当疲れたと思う。孫たちと一緒に寛ぐような機会はあまりないので、これも好い思い出になるわけだが、それでもすぐに同じようなチャンスがやって来ることはご遠慮したいというのが率直な気持ちである。

 物怖じしない現代っ子の気持ちに付いていけなくなったが、少しでも心の内は知っておいた方が良いと思っている。テレビで歌番組を観ていても、「スマホながら族」で我々老人世代とはまるで趣味が違うのが良く分かる。一方で、高校へ進学する孫娘に漱石の「坊ちゃん」を読んだかと聞くとまだ読んでいないと言う。息子夫婦は割合読書家だが、その娘たちが「坊ちゃん」をまだ読んでいないとは意外でがっかりだった。私自身小5年の時に母親に勧められて読んだが、他の同学年生はどの程度「坊ちゃん」を読んでいるのか、興味深い点である。

 それでも2人ともそれぞれハンドボール、バスケットボールに夢中で運動神経が抜群に良いので、その方面ではのびのびと才能を伸ばしてほしいものだと思う。

2018年4月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3975.2018年4月1日(日) エイプリル・フールにして新年度入り

 今日はエイプリル・フールにして新しい年度に入る。社会的な話題で興味を惹きそうなことがある。中でも大阪市営の地下鉄が民営化されるというのも珍しい。いずれ都営地下鉄もそうなるかも知れない。広島市では今日から原爆記念公園内では全面的に禁煙となる。今も喫煙について国や地方でのルールが決定されない中で一足先に全面禁煙に踏み切った。喫煙者には辛い決定だろうが、世の中が禁煙の方向に向かっていることや、戸外とは言え子どもが多い場所であることを考慮すれば、これも受け入れざるを得ないルールではないかと思う。

 今年度はいろいろ社会的、或いは反社会的なルールがいくつか決定されるようだ。反社会的のものでギャンブル法案という馬鹿げた法案が成立しそうだ。特区構想とか言い逃れをしながら、非倫理的な賭博を認めて金を稼ごうというのだ。しかし、現在与党内でも自民党と公明党との間で対立しているのが、いわゆる賭博場への入場料である。自民党は収益を上げるためには、入場料を安くして大勢の入場者を賭博場に呼び込みたいと言い、他方公明党はモラル上あまり積極的に賛成ではなく、極力入場料を高めにしてゲートを潜り難くする高額入場料設定を主張しているようだ。所詮どちらせよアイデイア自体次元が低い。公明党案の方が悪をまき散らす恐れが少ないだけに、まだましだろうか。いっそのことうんと高額にして大金持ちの賭博師しか手が出せないようにしてはどうだろうか。

 さて、古代インドでは、生涯を4つの時期、「学生期」「家住期」「林住期」、そして「遊行期」に分けて考えたという。先の3つの時期は大体25年間をメドにし、最後の「遊行期」は10年ぐらいを考えている。その中で50年の人生を生き抜いて来た後の25年、つまり51歳から75歳までの「林住期」が、人生のクライマックスと考えられている。

 実は会社同期入社の仲間に、昨年に続き同期生会の案内を出す時期である。そこでハタとこの言葉を思い出した。我々同期生は皆すでに「林住期」を過ぎている。実は、この言葉は五木寛之氏著「林住期」から拾ったものだが、これを読んだのが今から10年前だった。「林住期」の絶頂期にいたころである。だが、今では古代インドなら「遊行期」にいる。

 五木氏の主張は、要は仕事を止めてから「毎日が日曜日」ではなく、これから残りの人生を仕上げる気持ちが必要だとのご託宣である。我々は人生を仕上げる気持ちが必要だということになる。考え方としてはまったく同感である。面倒さから手を引こうというのか、自分の身の回りから連絡網をどんどん絶っていく人が意外に多い。また、恒例だった集まりからも身を引く人が目につく。こうして身の回りから知人をどんどん避けることになる。そうなれば、当然付き合いの度合いは狭くなり、世の中から遠ざかる一方になる。だが、生きて行く以上唯我独尊というわけには行くまい。その点がどうしても気にかかる。それでも年賀状は送る枚数より、受け取る枚数の方が少なくなっている。面倒で連絡もしないまま、自分から繋がりを絶ってしまう人が多い。人生の仕上げが出来ないと思うのだが・・・。

 

2018年4月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3974.2018年3月31日(土) 天皇即位の公式スケジュール

 来年4月30日に今上天皇が退位され、翌5月1日に皇太子が新天皇として即位されることはすでに決定しているが、これらの儀式と相前後していくつか重要な儀式が行われる予定である。その最大級の行事「即位礼正殿の儀」が10月22日に行われることが決まった。それは国内外に天皇の即位を正式に宣言するのが目的である。その後11月14~15日に大嘗祭(だいじょうさい)が行われる。これは新穀を神様に備えて祈ることを意味している。ところが慣例としてそのための祭場「大嘗宮」を皇居内に建設しなければならない。今上天皇即位に際して建てられた大嘗宮は、約14億円かかったという。今ではそを遥かに上回る公費が必要とされる。

 概ね今上天皇即位の折の例を一応参考にするようだが、皇室行事は、一般人のそれとはかけ離れてひとつの祭事に時間と費用がかかる。また、憲法が定める国民主権や政教分離の原則との整合性が問題になる。原則的に宗教儀式に公金を使ったり、国家公務員が挙行に携わったりすることなどは憲法上疑義があるとされている。加えて「即位礼正殿の儀」では天皇が国民の代表である首相より高い位置からお言葉を述べることも懸念されている。微妙な問題だが、このように憲法上問題にされそうな点がいくつかあるようだ。天皇、皇后の精神的な負担もかなり重い。また雅子皇太子妃が健康上勝れないことにも配慮して精神的、肉体的に新天皇、新皇后にあまりストレスを与えるようなことは避けなければならない。

 今心配されているのは、「即位礼正殿の儀」の後に予定されている「饗宴の儀」の扱いである。今上天皇即位の折は、国内外から何と約3千人のゲストを招き、4日間で昼夜7回も開催したことがあり、これが天皇・皇后に相当な負担となったようだ。この規模を縮小することを検討しているようだが、海外の賓客を減らすのはかなり難しいらしい。

 時代の流れも考えてもっと簡素化することは出来ないものだろうか。まだまだ時間はある。

 さて、今日は春休みということで、奈良に住む長男の2人の娘が新幹線でやってきた。新横浜駅で横浜に住む二男家族4人と待ち合わせ昼食を楽しんだ。その後2人の娘たちが原宿の竹下通りへ行きたいということで妻が連れて行った。4月から高校生になるハンドボール選手の長女と中2生の二女は、やはり関心は世の現代娘と同じである。明日はディズニーシーへ連れて行くことになっているが、とても付き合い切れないので、これも妻が付き添うことになる。孫のお守りも中々大変であるが、2人とも素直で元気なのが好い。

2018年3月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3973.2018年3月30日(金) アナウンサーが間違える言葉の使い方

 年度末を迎えて、新年度にはステージを去るテレビ番組のキャスターやレギュラースタッフがお別れの挨拶をしていた。NHK朝のニュースでもお別れの挨拶をしていた。「ありがとうございました」と口裏を合わせるように感謝の言葉を述べていたが、この「ありがとうございました」という表現は間違いで、「ありがとうございます」が正しい日本語である。

 今から14年前の2004年アテネ・オリンピックの折、メダリストに対してNHKアナが「おめでとうございました」「ありがとうございました」と度々言っていた。NHKは「ございます」と「ございました」を動詞の現在形と過去形だと思い違いしているようだが、これは「ありがとう」と「おめでとう」にそれぞれ「ございます」という丁寧語を付けただけだ。従って動詞ではないので、勝手に時制の変化させてはいけないとお節介だったが、NHKに対して「ございました」は間違いだと指摘、注意し拙稿掲載誌を送った。当時の放送文化研究所用語研究班S氏とアナウンス室担当部長T氏から、以降アナウンサーには「~ございました」ではなく「~ございます」と話すよう指導すると回答をもらった。実際その後しばらくはNHKアナから「~ございました」は聞かれなくなってすっきりしたと思っていた。

 ところが、いつの間にかそれが元の木阿弥となり、今では間違った言い方「ありがとうございました」「おめでとうございました」が通り相場になっている。普段そのように話しているせいであろうが、誰もそのことに気を遣わないとは少々情けない。それにしてもNHKでは指導者が注意しても時が経てば忘れ、それが正しいことであっても正そうとはしない空気があるのだろうか。これを民放が真似するわけだ。

 因みに今朝話していたキャスターと演者も、一人ひとり「ありがとうございました」と言っていた。気持ちが伝われば良いと考えているのかも知れないが、あまりにも軽いという印象は否めない。それに話すこと、伝えることが職務とも思えるNHK内部に言葉を大切に扱うという気持ちが見られないのが、何とも寂しい。

 今ではNHKに在職しているのか分からないS氏とT氏が、こを観ていたら何と思うだろうか。結局のところ偉そうなことを口にしても、話し手のプロが基本である言葉の使い方を知らないということなのである。加えて外部からの正しいアドバイスも無視される。これでは良かれと思いアドバイスしても張り合いがないということにもなる

 こうして日本語はメディアから壊れていくのだろう。桜が散り始めた時節に合わせて寂しいことである。

2018年3月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3972.2018年3月29日(木) ロヒンギャ難民問題を直視せよ。

 今朝の朝日新聞「論壇時評」で担当記者が選ぶ「注目の論点」に取り上げられているのが、菱田雄介氏の「ロヒンギャ 忘れられた難民たち」である。早速掲載誌「中央公論」4月号を近くの書店で購入し目を通してみた。筆者の読売テレビ・ディレクター菱田氏はバングラディッシュ側から難民キャンプに入り、ロヒンギャ難民やミャンマー人に直接取材した。菱田氏は論稿の中で問題発生の原因は、19世紀前半第1次英緬戦争でビルマ(現ミャンマー)がイギリスに敗れ、すでにインドを支配していたイギリスがミャンマー・ラカイン州に住んでいた仏教徒を追い出し、ベンガル地方のイスラム教徒を強制居住させたことにあると指摘している。

 ロヒンギャ事件が明るみに出た昨年8月以来、残念ながら真っ当にイギリスのこのような悪行を指摘したのは知る限り菱田氏が初めてである。知っていても書かないのか、或いは知ろうともしないのか、国際的にも日本のジャーナリストの間にもこの問題の真実を究明しようとの姿勢は見られない。ジャーナリズムの劣化と呼べば好いのだろうか。

 筆禍事件を恐れる日本のジャーナリストは、これまでこの点にまったく触れて来なかった。また罪悪感があるのだろうか、イギリス政府もこの件についてはノーコメントを通して、国連が各国はミャンマーに対して経済制裁を課すよう促している有様である。国連もレベルダウンしたものである。アウンサンスーチー国家顧問も辛い立場にあるが、反英行動には出られない。自身亡夫と子どもが英国籍だからだ。菱田氏はミャンマー人から彼らがロヒンギャを許せない事情を聴き出す。

 これらにつき、これまで日本のジャーナリストは関心を示さなかった。しかし、これだけ国際社会の注目を集め、ミャンマー、バングラディッシュ両政府間で事態解決のための協定は結ばれたが、それも実行されることなく今日に至っている。菱田氏のように現地へ入り真実を突き止め、それを基本に本当の解決策を見出さずにミャンマー政府だけを一方的に非難しても事態は解決しない。

 このロヒンギャ難民問題については、私自身これまでイギリスが反省し倫理的にも道義的にも罪の重さを感じて積極的に解決のために乗り出すことを期待しているが、イスラエル建国問題で二枚舌外交の前科があるイギリスは知らぬ存ぜぬである。今月1日のブログでも取り上げたが、今取り掛かっているメディア批判の拙著の中で、この問題に対する日本のジャーナリストの無責任ぶりについても更に追及して行きたいと考えている。

 いずれにせよ悪の根源はイギリスにある。イギリスの悪行を放置してはならない。

 折も折健康不良で辞任したティンチョー大統領の後任に、昨日スーチー国家顧問の側近、ウィンミン前下院議長が就任した。新大統領には、何とか事態を打開してほしいものである。

2018年3月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3971.2018年3月28日(水) 金正恩・北朝鮮労働党委員長、訪中の目的

 25日北朝鮮から要人専用特別列車が北京へ到着し、要人はゲストハウスの釣魚台賓館へ入った。北京駅から厳重な警戒の下に宿舎まで車列が動いた。厳しい交通規制も敷かれて通行路は一種異様な風景だった。そのまま北京市内に3泊して習近平国家主席ら中国首脳らとも会見した要人は今朝北朝鮮へ戻った。誰がいつ、何の目的でこのような異様な形で北京を訪れたのか想像するしかなかったが、今朝漸く中国テレビが公表した。想像されたように、要人とは金正・北朝鮮労働党委員長であることが正式に発表された

 中国と北朝鮮の間は一時の蜜月を終えて、最近ではあまり密接な間柄ではない。中国も知らされない間に5月末に米朝首脳会談がセットされたことが、北朝鮮の影武者を自認していた中国を焦らせ、中国としては北朝鮮に影響を与える国としての存在感を発揮すべく積極的に出たのではないだろうか。特にアメリカに対して優位に立ちたいとの思惑がある。一方で北朝鮮現在中国からも経済制裁を受けて何とか中国と縒りを戻したいとの願いがあり、可及的速やかに中朝首脳会談を持ったというのが、当たらずとも遠からずだろう。

 それにしても要人の名前なぞ事前に発表しても問題はないだろうに、なぜこうまでして金正恩という名を隠さなければならないのだろうかちょっと訝しい気がする。これだから中朝両国は、機密とか、隠密面でどうも闇の中にいるような陰湿なイメージを想像させるのだ。

 株式市場では中朝再接近がどう受け取られたのか、よく分からないが、今日の日経平均株価は対前日286円も下がった。

2018年3月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3970.2018年3月27日(火) 国会証人喚問で新たな事実は?

 今日メディアでは、朝から今物議を醸している森友学園問題に関する佐川宣壽・前財務省理財局長の国会証人喚問で持ち切りである。午前は参議院、午後は衆議院議員の質問に応えている様子を観ていると、いくら政治家が詰問してもガードの固いエリート官僚はボロを出さない。公文書改ざんについて安倍首相以下政治家から指示されたことはないのかと聞かれた時のみはっきり否定していたが、あとは「刑事訴追を受けるおそれがある」と逃げて何と50回も質問には応じなかった。結局これという野党側期待するような言質を引き出すことは出来なかった。

 午後1時から麹町でNPO法人JAPAN NOW観光情報協会理事会が開かれたので、それに出席し、帰宅してみてもまだ証人喚問が続けられていた。この問題にばかり関わっているわけには行かないだろう。これを観た評論家諸氏はどういう反応を示すだろうか。

 国会周辺は騒がしいが、本来私立学園が国有地を購入したという単純な話で国を揺るがすような問題ではない。にも拘らず、長い間政治家、役所を巻き込んで恰も国政上蔑ろに出来ない大問題にまで発展したのは、安倍首相夫妻や政治家の関与があったからであると見られている。それを政官ともにひたすら否定するから大問題に発展するのである。明日以降の安倍首相以下政治家と財務省関係者の対応が注目される。

 しかし、いつまでもこの問題に関わっているわけにはいかないだろう。 

 平和な日本を演出している間に、米中貿易戦争が始まったが、それほど悲壮感がなくアメリカ株式が急反発した。それに影響されたのか、或いは今日の証人喚問が評価されたのかは分からないが、今日の日経平均株価終値は対前日比550円高だった。

 経済面ばかりでなく政治的にもアメリカは、突然ロシア外交官60人を国外追放の挙に出た。先日イギリスのメイ首相がイギリス国内で元ロシア人スパイ父娘が暗殺されかけたことに対して、ロシア外交官23人の国外退去を求めたばかりである。アメリカの対応はこれに呼応したもので、他のEU諸国や豪州など24カ国も同調してロシア外交官140人を追放するという。これに対して当然ロシア政府は報復措置をとると表明した。この問題の行き着くところは?である。

 さて昨日の話の続きである。文章は長過ぎてはいけないと昨日の朝日連載小説「玉宝」の長文について書いたが、今朝の「玉宝」1回分はたったの5文節からなっていた。267+206+158+112+94=837文字から成る文章が、5文節で構成されていた。1文節が平均167文字で、これではいかにも長すぎる。やはり1文節が長すぎて読むのに息が切れ疲れる。こういう小説のスタイルが良いのだろうか。

2018年3月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com