4007.2018年5月3日(木) 憲法改正は本当に必要だろうか。

 今日は日本国憲法が施行されてから71年目の憲法記念日である。今や憲法改正が大きな国民的関心事となり、政府も改正へ向けてあの手この手で国民にアピールしようとしている。とりわけ大きな課題となっているのは、憲法第9条の改正である。

 現行憲法と旧憲法条文の中で最も大きな違いは、軍備の保持を認めるか、認めないかであろう。そのために安倍政権は、姑息な手段として9条に自衛隊の存在を認めると併記することで当面敵前突破を図ろうとしている。1強多弱に胡坐を掻いて強行突破しようとしたが、昨今のモリカケ騒動、財務省の不祥事などで自民党への支持が下がり、憲法改正提案も厳しい局面に来た。

 実際朝日新聞の直近の世論調査によると、ここへきて「安倍政権の下での憲法改正について」では、昨年に比べて改正賛成は39%から30%に下がり、反対は逆に50%から58%に上がっている。安倍首相の9条改正案に対しても賛成39%に対して、反対は53%である。今の進め方が危ないと見られているのだ。ただ気になるのは、将来的に現行憲法を改正することについては、その必要ありとした人が、昨年の41%から44%に上がっていることである。

 これには、若い人、特に戦争を知らない世代が周辺諸国の軍備強化、核保有を知り、また、中国の海洋進出などから防衛上軍備を持つべきと考えている節がある。結論ばかりではなく、軍事力を保有することのプラス面とマイナス面をきちんと教えることが必要だと思う。

 また、昨今在日米軍が沖縄を始め各地でいろいろトラブルを引き起こし、地域住民との間で問題になっている。昨日付朝日朝刊の「文芸・批評」欄に池澤夏樹氏が日本政府のアメリカへの従属について厳しくも当然のコメントを書いている。日本のアメリカへの従属ぶりは同じ敗戦国、ドイツとイタリアに比べてもあまりにも違い過ぎる。その根底には毎度話題になる日米地位協定が立ちはだかり、日本の米軍基地内には日本の法律はおろか、警察権も介入出来ない。米軍機には日本の航空法も及ばない。ドイツ国内の米軍基地内にはドイツ人警察官が常駐し、警察権が行使される。米軍の訓練や演習でもドイツに許可、承認の権限がある。イタリアの米軍基地はイタリアが管理し、イタリア軍司令官が常駐している。

 日本ではこれまで米軍の言いなりで、日米地位協定について本気で改正の交渉しようとの意思表示をしてこなかった。これがアメリカ側に自由に思いのままアメリカン・スタイルを容認してきた原因である。

 今アメリカ政府は、日本政府に対して在日米軍駐留経費負担の増額を求めている。確かに日本周辺の防衛に関しては、米軍の貢献を認めざるを得ない。だが、それが泥縄式に許されて良いのだろうか。そろそろ日本政府もアメリカと向き合って対等の立場に立って日本の、また東アジアの防衛について真剣に話し合いをすべき時に来ているのではないだろうか。

 憲法記念日も本当に祝える日としてこのまま続けられるだろうか。

2018年5月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4006.2018年5月2日(水) ‘TOKIO’メンバーの不祥事に思う。

 人気グループ・サウンズ‘TOKIO’のメンバーのひとり、山口達也が女子高校生にセクハラ行為を犯し、先日謝罪会見を行った。これまで真面目に東日本大震災被災地を励ます活動を積極的に行ってきたのにやってしまった破廉恥行為の反動もあり、関係者に大きな衝撃を与えている。福島県では彼らのボランテイア活動のポスターがすべて撤去された。その後事件は不起訴処分となった。

 今日午後グループメンバーの残り4人の記者会見が行われた。神妙な表情で質問に応える4人の口からお詫びと、山口個人に対する複雑な感情が披露された。彼らの心情も相当混乱しているように見えた。グループ結成以来23年間に亘って広範囲に活動して、年末のNHK紅白歌合戦にもデビュー以来毎年のように出演してきただけに、この先どうやって活動を続けて行くのか、大分迷っている姿が気の毒なほどだった。裏切った仲間への恨みと許してあげたい気持ちが交錯する中で今後の活動をどうするか決めかねているようだった。

 この会見を観ていて思ったことは、やはり甘いなぁということである。4人もそれぞれ仲間の山口に対して、山口が‘TOKIO’に安易に戻れると期待しているような発言は甘いと言っていたが、山口ばかりでなく4人にもその甘さがあったと思う。2月に事件を引き起こし、3月に警察が取り調べたにも拘わらず、彼ら4人が事の重大さを知らされたのはほんの1週間前だということに怒っていたが、長い間寝食を共にしてきた間柄とはそんな程度のものだったのかと思うと同時に、そんなことに気が付かない方もむしろおかしいとも思う。

 4人は冒頭の被害者への謝罪や、今後の行き方などについて比較的整理して自論を述べていたが、それにしてはどうしてこのような不祥事を防ぐことが出来なかったのか今ひとつ理解出来ない。グループで活動し存在感を示しても個々に活動することも多く、結局お互いに繋がっていた筈の紐がいつの間にかほぐれていたのだろう。必ずしもお互いのコミュニケーションが取れていなかったということだろうか。人気にも溺れてつい有頂天になっていたという側面はなかっただろうか。4人ともになるほどと思わせる発言をしていたが、ひとつ間違えれば、誰かが山口に取って代わってもおかしくないと思う。

 ‘TOKIO’の今後はどうなるのか、何とも言えないが、折角長い時間をかけて築いた人気と名声をほんの油断と甘さであっという間に失ってしまう。怖いことであり、気を付けなければいけないことである。まぁ我々凡人にはそんな心配は毛頭ないが、「人の振り見て我が振り直せ」と言われるように常に謙虚に反省することが求められる。別の意味でも常に「油断」と「心の甘え」だけは、気を付けるようにしないといけないとつくづく思った次第である。

2018年5月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4005.2018年5月1日(火) 最後の小学校クラス会

 今月26日に千葉市立幕張小学校最後のクラス会「和会」開催との案内状を幹事の高橋繁くんから受け取った。母校は今年創立147年目になる伝統校で、作曲家山田耕筰も一時在学していた。私は5年生2学期に房州の勝山小から転入した。文面では幹事の健康上の理由から今回を最後にすると書かれてあったが、今年傘寿を迎える我々の年齢から考えれば、これも無理からぬことであり、これ以上彼だけに幹事役を押し付けるわけにはいかず、彼の気持ちを了解することにした。だが、中には、特に女性の間ではまだまだ続けたいとの気持ちが強いのではないかと感じた。

 そこで差し出がましいが、今秋私が幹事役を買って鎌倉への「最後の」小旅行を企画しようと高橋幹事へ手紙を認めたところである。在学した小中高大のクラス会には、出来るだけ出席しているが、これで最後というのは何とも切ない。特に幕張小の場合は、ご健康を害して定年前に他界された担任教師湯浅和先生のお人柄と指導が、思い返してもとても人並みではないほど素晴らしい先生だった。加えてクラスメート同士お互いに仲が良く、多くの素晴らしい思い出を残すことが出来た。今では幕張近辺に居住している友は少ないようだが、子どもの頃の想い出は今も忘れられない。

 恩師湯浅先生は、校外へ生徒を連れ出しては野外学習をよくされた。相撲の決まり手である「押し出し」と「寄り切り」の違いを実践して教えてくれたこともある。俳句を学んだのも学校の外だった。私の6年生時の俳句に「コスモスが 揺れて見つかる かくれんぼ」というのがある。これを先生は随分褒めて下さった。学生時代に一緒に歌舞伎観劇に行ったこともある。葬儀にも出席した。カリキュラム学習以外の大切なことを実践的に随分教えていただいたように思う。

 今以って忘れられない言葉に「温故知新」がある。当時校長室に掲額されていた言葉で、その意味を卒業前に噛んで言い含めるように教えていただいた。生涯忘れられない言葉である。先生のお名前「湯浅和」から一文字いただいて「和会」と呼んでいるが、卒業してすでに67年になる。鎌倉の旅は別にして、最後の和会で先生への感謝の気持ちを胸に、思い切ってクラスメートと楽しく話し合って別れたいと思っている。今から楽しみにしている。

 さて、東南アジアの中でも比較的経済的に恵まれ、治安も安定していると見られていたマレーシアが、ちょっと揺れているらしい。一時華々しいアジアの経済発展を手本にするが如き‘LOOK EAST’という合言葉があったが、その時マハティール首相は‘LOOK JAPAN’と言ったくらい当時のマ首相は日本を手本にしていた。そのマハティール首相が政権の座から去って15年になる。現在のナジブ首相は、そのマ首相から政権を引き継いだ。その後政界を引退していたマ首相だったが、近年の経済停滞に不安を持つ国民から復帰を求められ、最近野党連合の党首として与党ナジブ首相の対抗馬として来る9日の総選挙に名乗りを上げた。強烈な指導力で経済成長を実現した今年92歳のマハティール氏ではあるが、必ずしもすべての面で評判が芳しかったわけではない。2003年まで22年間も首相の座にあって強権的な政治手法により汚職の噂も絶えなかった。

 果たして来る総選挙の結果、果たしてマハティール元首相に勝利の女神は微笑むだろうか。

2018年5月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4004.2018年4月30日(月) 金正恩、文在寅、トランプがノーベル賞候補とは?

 3日前に行われた朝鮮半島南北首脳会談の結果について新聞、テレビを通して広い角度から種々様々なコメントが発せられている。当事国の北朝鮮と韓国の報道がまったく対照的であるのが、相変わらず両国のお国柄を表している。北ではテレビ画面をかなり編集して生の声をほとんど伝えず、ほんの30分程度しか伝えなかった。一方の韓国は前日から始まったテレビ放映は金正恩委員長が平壌へ帰った後まで伝えていた。しかも韓国国内における国民の北の平和へ対する見方がガラッと変わり、世論でも14.7%から50%も好意的にアップして64.7%に高まったというから、その効果は絶大だったということである。

 たった1日の両首脳の宥和的な会談によって過去の裏切り行為を帳消しにしてまで変わるものなのか、些か懐疑的にならざるを得ない。

 それはひとつの不可思議な現象となって現れている。イギリスの著名なブックメーカー(賭け予想屋)では、今年のノーベル平和賞のトップ候補に金正恩、文在寅両首脳が挙がっているというから驚くではないか。世界平和のために大きく貢献したノーベル平和賞候補者に、核実験を繰り返し世界を恐怖の底に追い込み、平和をぶち壊してきた人物が、たった1度だけ真っ当な所作を示したということでノーベル平和賞にノミネート?されるようでは、ノーベル平和賞自体の価値が大きく損なわれるのではないだろうか。加えて、このブックメーカーの予想リストの2位にアメリカのトランプ大統領が候補として挙がっているとは、益々呆れて物が言えない。

 つい最近もイスラエルのアメリカ大使館を首都テルアビブから近々エルサレムに移転させると広言し、アラブ諸国から猛反発を買い反米テロを誘発させている人物である。平和への貢献というより平和に背を向けているような行動である。しかも、支援者たちの前でスピーチした大統領は支援者から「ノーベル平和賞!」「ノーベル平和賞!」とおだてられたようなヤジが飛ぶと真に受けて「ノーベル平和賞か?ハハハ。素敵なことだ。ありがとう」と満更でもない顔を見せた。本気でもらいたそうな表情を見せた。例え賭け屋の予想にせよ、自分が国際社会でどんな風に受け止められているか、まったく分かっていないようだ。こういう好戦的な人物をあと2年半もの間アメリカ大統領として見守らなければならないとは、アメリカの核の傘の下にいる日本人にとっては因果なことである。

2018年4月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4003.2018年4月29日(日) 柔道のルールやしきたりは変わったのか?

 昨日から連休が始まった。今年も比較的天候に恵まれ、各地の行楽地は賑わっているようだ。

 今日は昭和なら天皇誕生日に当たる祭日である。現在の元号「平成」もあと残り1年で終わる。今日は各地で昔からいろいろなスポーツや、催しが行われる。競馬なら「春の天皇賞」レースが知られ、柔道では武道館で全日本選手権が行われる。全日本体操選手権も昨日から開催されている。

 柔道では3連覇を狙っていた王子谷剛志選手を決勝で破った原沢久喜選手が3年ぶりの優勝を飾った。体操では、昨年まで10連勝だった絶対王者・内村航平選手が昨日あん馬で落下したマイナスが響いて3位に落ち、期待された白井健三選手が2位で予想もしていなかった順天堂大の谷川翔選手が逆転で初優勝した。久しぶりに柔道と体操をテレビで観戦したが、武道館の柔道試合会場に畳ではなく、マットレスが敷かれているのに驚いた。いつからこうなったのだろう。

 柔道と言えば、畳の上で戦うものと決めてかかっていたが、いつの間にか安っぽいマットレスに代わっているのにはちょっとがっかりした。全日本柔道連盟の公認用具(公認畳)規定を見ると、細かく公認畳について条件が決まっている。それはどうなったのだろうか。柔道の国際化とともに、ヨーロッパの柔道強国の発言権が強まり、ヨーロッパ人に好かれない畳が嫌われてルールを代えさせられてしまったのだろうか。

 もう一点試合を観ていて気になったことがある。戦っている2人の選手がだらしない柔道着の着用をしていることである。試合中帯から衣がはだけているのだ。以前は試合中に主審が試合を止め座らせてきちんと柔道着を帯で締め直させてから試合を再開していた。それが今日は、どの試合でもほとんどだらしない着方のまま戦っていた。これも本来の柔道のあるべき極意やしきたりとはかけ離れているのではないかと寂しく感じた。

 「温故知新」というようなことではないが、柔道の伝統的に秘めている習慣とか、哲学を知ろうとせず、簡単に見過ごすようなことはあまり好ましいことではないと思った次第である。

2018年4月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4002.2018年4月28日(土) 南北首脳会談の成果は疑問

 昨日行われた朝鮮半島南北首脳会談は、終始宥和ムードに溢れていたが、事前のお祭り騒ぎに比べて中途半端でやや尻すぼみに終わった印象が残る。口の悪いトランプ大統領が珍しく「非核化という目標が示された」ことに勇気づけられたと金正恩委員長を持ちあげているが、どこまで本心か分からない。実際に成果はあったのだろうか。

 結局今朝の新聞の論評を読んでみると65歳の文在寅大統領と34歳の金委員長の父子のような両首脳が署名した「板門店宣言」とは、これからのお互いの目標を書き連ねただけで、確約ではない。北朝鮮が「非核化を約束する」とすれば済むところを、「完全な非核化を通じて核のない朝鮮半島を実現する共同の目的を確認」と長たらしく明記しただけである。具体策や核兵器の処分の方法や期間は記されなかった。かつて1991年の首脳会談の「南北非核化共同宣言」は実行されなかったし、2007年の首脳会談でも48項目の協力事業が目標とされたが、実現出来ていない。果たして昨日の板門店宣言にどれほど実現性があるのか、現時点では分からない。会談の前のお祭り騒ぎが単なるお囃子だけで終わらなければ好いと「部外者」の日本としては願うばかりである。

 次の期待は5月から6月に開催されるとされる初の米朝首脳会談の成果である。

 さて、今月初サッカー日本代表チームの監督を解雇されたバヒド・ハリルホジッチ氏が、昨日一方的に怒りの記者会見を行い、憤懣やるかたない気持ちをぶちまけた。解雇の理由は、選手たちとのコミュニケーション不足とされた。前監督としては敗戦の責任を責められるなら受け入れるが、全般的な選手とのコミュニケーション不足では納得出来ないというのが、敢えてメディアを通じて不満を訴えた利用のようである。ワールド・カップ開催まで残り2カ月に迫り、準備のための残り時間が少なくなって来た現在代表チームにとっては、前監督解任の原因となった選手とのコミュニケーションをどう取り戻しチームを立て直して、願望であるベスト16にまで食い込むことが出来るだろうか。

 プロと学生チーム、外国人と日本人の相違はあるが、昨夜聞いた青山学院大陸上競技部の原晋監督のチーム統率力に比べると随分異質だと感じる。

2018年4月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4001.2018年4月27日(金) 11年ぶり南北首脳会談と原晋・青学陸上部監督の講演

 テレビでその光景を観ていた。午前9時30分、朝鮮半島南北境界の板門店国境線を金正恩・朝鮮労働党委員長が歩いて韓国内に入り文在寅・韓国大統領に笑顔で出迎えられた。厳しい警戒の中で音楽隊による歓迎式典が行われ、南北両首脳は11年ぶりの首脳会談を行うために「平和の家」に入った。北朝鮮の最高指導者が韓国領内へ入ったのは初めてのことである。午前と午後、併せて2度の首脳会談を終え、遅れて来た金正恩夫人が加わった晩餐会に出席後、韓国にちょうど12時間滞在して午後9時30分板門店を去って行った。

 詳しい会談の内容はまだ分からないが、会談前から頻りに言われていた朝鮮半島の非核化については、非核化宣言ではなく、核なき朝鮮半島が双方永遠の目標であると述べるに留まった。日本人拉致問題については触れられなかった印象が強い。トランプ大統領、評論家諸氏はどんなコメントを発するだろうか。明日の朝刊を読んでみないと何とも言えない。

 さて、今夕は大塚武夫さんのお誘いで、横浜駅東口の新都市ホールで住友生命健康財団が主宰する青山学院大学陸上競技部監督・原晋氏の「箱根駅伝四連覇への道のり」と題した講演を聴講した。

 原講師はテレビにも度々出演されて場慣れしているせいか、中々聴き応えのある明快なスピーチで、パワーポイントも分かり易く論理的に説明された。ご自身選手として大して実績を残せず、また指導者としての経験もないにも拘わらず、思い切って中国電力を辞めて大学駅伝部の監督を引き受けた。短期間で経験の浅い指導者が成し遂げた初優勝と四連覇は、他大学の指導者らの妬みを買ったようだと冗談交じりに話されていた。短期間に実績を残された原監督には、「成長するための10のポイント」があってすべての部員に言い聞かすそうである。その内には、①目先のことではなく30年後の自分を思い描くこと、②半歩先の目標設定の実践、③出来るための方法を考える、という高邁な理想とは離れた哲学がある。

 監督就任当初から部員を信頼することを心がけておられると感じた。また、企業の人事面についても監督自身の哲学を語っていたが、それらも納得出来るものだった。スポーツ指導者としては珍しい鬼才であると思う。広い会場に600人以上の聴衆がいたと思うが、恐らく皆満足したことだろう。

2018年4月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4000.2018年4月26日(木) ブログが今日連続4000回に達した。

 時の経過はあっという間だった。このブログ「ご意見番の意見」を書き出してほぼ11年で、今日丁度区切りの好い連続「4000回」を数えるに至った。来月15日から12年目に入る。これから後何年書き続けることが出来るだろうか。幸いブログを書くことが面倒でもなく、億劫でもなく日常的な習慣となっている。これまで海外旅行中にも毎日書き続け拙稿をアップしてきた。文章をき綴ることを避ける気持ちは一切なく、むしろ楽しみながら自由奔放に毎日書き続けてきた。健康状態さえ許されるなら3年後には連続「5000回」も問題なくクリア出来るだろう。これは他のエッセイや論稿を書くことにもつながって、あれこれ勝手に妄想しながらペンを執ることが今ではひとつの生きがいにもなっている。

 「知的生産の技術研究会」発行の定期季刊誌「知研フォーラム」に寄稿しようと論稿「ロヒンギャ難民問題を考える」(仮題)にも手軽に取り組んでいるし、今年中に何とか上梓したいと思っている「海外武者修行爺ヤの言い分」(仮題)も気ままに書き綴っている。

 今日は小田急トラベルへ車で出かけて佐々木文信社長に会い、拙著「新・現代海外武者修行のすすめ」50冊を贈呈してきた。2004年に前著「現代海外武者修行のすすめ」を発行、再販してもらっていた出版社が倒産して、引き継いだ自費出版社が08年に再出版後今年10年を経過したのを機に、今後書店での店頭販売を止めるということから、寂しいことであるが、在庫処分予定の237冊をそっくり分けてもらい、その内50冊を元の勤め先に寄贈したものである。内容的にも実際の仕事でツアー企画した苦労話や、失敗談も盛ってあるので若い社員には参考になると思うし、実際役立ってもらえれば嬉しい限りである。

 さて、昨日財務相の諮問機関である財政制度等審議会が、75歳以上の後期高齢者の医療費負担を現在の1割から2割に引き上げるよう答申した。我々後期高齢者の医療費が引き上げられるのは痛いが、現在の国の財政事情から考えると理解出来ないこともない。ただ、しわ寄せを受ける立場から言わせてもらえば、国家財政が苦しくなり毎年赤字予算を続けていながら今日まで放置してきた国会議員の責任は重いと思う。これにはもっと早くから健全財政のための施策を講じて、今日まで引きずってくるようなことがないよう適切な手を打つべきであった。他にも無駄な経費をチェックすることが必要ではないかと思っている。

 とにかくこれからも更に高齢化社会が進み、今後も毎年医療費が増えていくと思う。国家予算に医療費の占める割合が40%そこそこというのは、他の建設的な国家政策に対しても投資出来なくなるということである。無駄な税金の使い方をしていないか。責任を全う出来なかった国会議員の手当なんかも精査すべきではないだろうか。

2018年4月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3999.2018年4月25日(水) 「ペンタゴン・ペーパーズ」を鑑賞

 以前菱山郁朗・元日本テレビ政治部長から面白いから是非観たら好いと勧められていた映画「ペンタゴン・ペーパーズ(最高機密文書)」を明日が公開最後のぎりぎりのところで観ることが出来た。

 言わずと知れたウォーターゲート事件の内幕を描いたスティーヴン・スピルバーグ監督作品で、評判通り中々見応えのあるストーリーだった。副題に掲げられた最高機密文書とは、ベトナム戦争中のジョンソン大統領とマクナマラ国防長官らベトナム戦争の先行きを楽観視する首脳陣らに対して、現地ベトナムで従軍、或いは戦地取材で戦争の激しい現実に戦火の拡大を憂慮するジャーナリストが、真実をメディアでアピールすべきだとペンタゴン(国防総省)ウォーターゲート・ビルから機密文書を盗み出し、ワシントン・ポスト紙上に暴露した一件である。ライバル紙ニューヨーク・タイムズと外部人脈を交えた駆け引きなどもあり興味深かった。

  事件は1972年のことだが、その5年前にベトナムを訪れた時は、かなり激しい戦闘状態で私がサイゴンを経って2週間後に民間航空機の発着を禁止したほどだった。そんな当時の状況に鑑みて、ジョンソン大統領らがベトナム戦争の行く末を楽観視していたとはとても信じられない。反戦デモが広がることを恐れて真実をひた隠しに隠して戦争終結をアピールしたのである。ところが、従軍したワシントン・ポスト紙記者が、泥沼化した戦線で記者魂に触発されて事実を報道するべきだと考えた。その勇気は当然だと称えるとともに、社主を含めて社を挙げて真実を報道することに努めたワシントン・ポスト紙の意気に敬意を表したい。ウオーター・ゲート事件が表面化して2年後、1974年に時のニクソン大統領はアメリカ大統領として史上初めて任期途中で辞任した。

 アメリカ映画にしては珍しく恋愛もキスシーンもなく、久しぶりに訴求力がある、考えさせられる映画に感銘を受けた。

2018年4月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3998.2018年4月24日(火) 銃規制も実行出来ないアメリカは大丈夫か?

 安倍首相と麻生財務相が帰国したが、それぞれ出発前に騒がれていた財務省スキャンダルが一向に収まる様子がない。嫌気が差したのか、自民党内部からも無分別な失言や放言が飛び出している。事務次官のセクハラ事件に抗議するため女性国会議員が財務省にデモをかけたところ、自民党細田派の長尾敬議員が「セクハラとは縁遠い方々」とツィッターに書き、抗議されて撤回した。長尾議員は、民主党から自民党へ鞍替えしたり、政治資金収支報告書の記載漏れをしたり、沖縄・辺野古基地建設では反対住民に対して反社会的行動であるとの不見識な発言をする非常識な議員である。また、下村博文・元文科相が「セクハラと批判しているテレビ朝日の女性記者が、隠して録音したテープを週刊誌へ持ち込んではめられたことは、一種の犯罪に等しい」と言って、これもまた撤回、謝罪したり、どうも次元の低いトラブルで国会も有名無実化している。野党は一連のトラブルや、福田次官や佐川前国務長官らの任命責任を問い麻生財務相の辞任を要求して事態解決のメドが立っていない。いつまでこの不健全な状態が続くのだろうか。

 国内政治はこんな按配で揉めに揉めているが、海の向こう側アメリカも酷いものだ。昨日テネシー州ナッシュビルで裸の男が銃で4人を殺害した。アメリカ国内の銃乱射事件は年を追って増加している。2017年には346件の事件が起き、15,590人が殺害されている。銃による事件が起きる度に、その防止対策として銃を持たせない銃規制より、銃で自らの身を守ろうという240年以上も昔の独立以前の西部開拓時代の考えが強く出て来る。ところが、それが反って銃乱射事件を多発させている。今やアメリカ一国の問題ではなくなっている。どうして銃規制に国民の意識が向かって行かないのか。アメリカ人というのは、世間一般の感覚とは別に、内向き志向なのだ。銃所有を憲法で容認している国はアメリカ以外にはない。これでどうして民主主義国と言えるのだろうか。

 今注目されている米朝首脳会談に向けても、アメリカは北朝鮮に非核化を要求している。それは当然とも言えるが、翻ってアメリカ自身に非核化の意思があるのかと問いたい。アメリカは常に自らは実行せずに相手に事を要求することを当然と考えている。はっきり言って傲慢なのである。

 今日の朝日朝刊でインタビューに応えたリチャード・アーミテージ元国務副長官は、「日本も敵基地攻撃能力を」と日本国憲法を蔑ろにするような不遜な発言をしている。まったく大きなお世話である。アメリカは大統領以下全国民が些か思い上がって幼稚になっていると思う。一昨日の本ブログにも書いたことだが、日本がいつまでもアメリカ追従外交を続けているといつか足元を掬われる気がしてならない。

 さて、今日は朗報と訃報が交錯して伝えられた。朗報とは、イギリスのウィリアムズ王子一家に第3子の王子が誕生したことである。キャサリン妃は出産後僅か7時間で生後間もない王子を抱いてハイヒール姿で記者たちの前に姿を現した。日本ではとても考えられず、あまりにも早い退院に驚きの声が上がっている。来月にはウィリアムズ王子の弟ハリー王子の結婚式が行われる。先日エリザベス女王在位66年のお祝があったばかりである。今年はどこまでも明るい祝賀ムードに溢れるイギリス王室である。

 一方、訃報とはプロ野球元広島東洋カープの衣笠祥雄氏が大腸がんのため亡くなった悲報である。数々の記録を残して国民栄誉賞を受賞した。フル・スィングを看板に活躍し、鉄人と呼ばれ連続2215試合出場の日本記録を持ち、広島ファンのみならず、多くの野球ファンに愛された。個人的に多少なりとも縁があるとすれば、彼の出身校・平安高校の付属である平安中学にほんの7カ月ほどだったが、在学したことがあり、僭越だがちょびっと衣笠氏の先輩に当たることである。盗塁王のタイトルを獲得したことがあり足も速かったが、あまりにも早過ぎる旅立ちである。享年71歳。心よりご冥福をお祈りする。

2018年4月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com