4017.2018年5月13日(日) 「母の日」につらつら思う。

 今日は5月の第2日曜日、「母の日」である。母が逝って早や35年になる。息子らしいことをあまりしてあげることもなく、73歳の誕生日をやり過ごすとあっという間に彼岸へ旅立った。あれから父はひとり寂しく鵠沼の広い家で18年間を生き、93歳で他界した。我々が子どもの頃は母は子ども5人の面倒で大変な苦労をしたと思う。加えて戦中戦後に勤労奉仕に駆り出されているのを知っているので、今から思えば晩年もう少し楽をさせてやりたかったと思う。優しかった母には、今でも感謝の気持ちが強い。

 すでに長男と二男の嫁からは、妻へカーネーションが届けられていたが、先日来東京へ出張で来ていて泊っていた長男が、今日奈良の自宅へ帰る前に妻へ「母の日プレゼント」として、可愛らしい造花のカーネーションをあげていたのがほのぼのとして良かった。

 さて、先日の寒さが去って五月晴れらしい天候がやってきたかと思っていたが、急転直下今日は雨模様になり寒い。今晩から明日にかけて天候も荒れ、風も強くなりそうだ。

 今月はこれから何かと予定が立て込んでいる。「ロヒンギャ難民」の寄稿文は書き上げたので、もう一度見直してから送るつもりだ。このため今年中に上梓したいと思って書き続けていたドキュメント作品からしばらく遠のいてしまったので、これから改めて目標へ向けて気持ちを入れ替えたいと思っている。

 さて、今日から大相撲夏場所が始まったが、横綱稀勢の里と大関高安が休場してちょっと拍子抜けである。稀勢の里は、これで7場所連続休場となってしまった。偶々朝刊に元関脇貴闘力の賭博依存症関連記事が載っていた。賭博から足が洗えず、八百長相撲に関係して相撲協会を解雇された後、大横綱大鵬の娘と離婚した。今年息子が高校を出て相撲界に入ったが、血は争えないようで素質充分のようだ。その元貴闘力が、今国会で成案を目指していると考えられている統合型リゾート実施法案(IR法案)について、自身の経験から疑問を抱いている。まだ完全に賭博から手が切れず、悩んでいるようだ。IR法案は特区で新たにカジノを解禁しようというもので、有識者から強い反対がありながら、自民、公明両党が共同提案しようというものだ。ごく一部の賭博常習者のために賭博を解禁するというのは、依存症を増やすという点や、風紀や倫理上の問題から金欲しさのために国が先頭に立って行うのは如何なものだろうか。

 こんな悪の道へ誘導する賭博なんかを考えるより、他に収入を増やす方法はいくらでもあると思うのだか・・・。

2018年5月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4016.2018年5月12日(土) 役人は国民のために働いてくれているのか?

 先日の寒さはどこへやら今日は大分暖かい。最近両ふくらはぎが痛むのも運動不足がひとつの原因と思って、今日久しぶりに駒沢公園へウォーキングに出かけた。土曜日というせいもあり、家族連れを中心に多くの人が自由に散策を楽しんでいた。陸上競技場から威勢の好い声援が聞こえたので、スタンドへ入ってみると東京都高校陸上競技大会の競技中だった。しばらく観ていたが、60年以上も前我々が運動していた頃に比べて今の高校生は随分恵まれた環境の中で競技することが出来ると羨ましく思った。

 さて、いま国会は財務省関係案件の後始末に追われて忙しい。加計学園関連で首相秘書官だった柳瀬唯夫氏が一昨日衆議院参考人喚問に呼ばれた。この人の嘘は明らかに嘘と分かるような嘘だが、巧妙に否認するだけで周囲がみんな騙されている。首相と加計学園の関係を遠ざけようとして、加計学園所在の愛媛県と今治市の担当者と首相官邸で会っていながら記憶にないと逃げていたが、昨日中村県知事が柳瀬氏から受け取った名詞を見せて柳瀬氏発言の不整合性について厳しい見解を述べた。一時国会答弁で記憶にないと言っていたが、その記憶が蘇ってきたらしい。こんな騙しのテクニックがいつまでも通用するわけがない。

 一方で森友学園国有地払い下げ問題では、近畿財務局と森友学園の間で交わされた文書は、佐川宣壽・前理財局長が廃棄したため手元にはないと応えていたが、これも実在することが分かった。防衛省でもないとされたPKO活動の日報がその後発見されたり、よくもまぁ国会で大それた大嘘がつけるものだ。役人の嘘艦砲射撃に国民は振り回されている。

 日本は現在経済が順調な足取りを辿っているので、国民が路頭に迷うことはないが、政治家と官僚が国民のために働かず、狂って羽目を外すことがしばしばあるので、彼らの動きから決して目を離すことは出来ない。出来の悪い政治家は選挙で落選させれば済むが、高級官僚についてはどう人事をやったらいいのか、我々国民にはその手段を持たないだけにやりきれない。困ったものである。

 それにしてもこういう嘘つき人間が、役人としては出世するらしい。中央官庁というところは、真面な人間が住めないような魔界みたいなところだと思う。

2018年5月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4015.2018年5月11日(木) ロヒンギャ難民について書く。

 昨晩は風呂にも入らず少々早めにベッドインしぐっすり休んだので、今朝は体調が大分戻ってきた。年齢も考えて、これからは健康管理にもっと気を遣わなければいけないとつくづく思っている。

 今「知研フォーラム」7月号寄稿に向けてロヒンギャ問題について書いているが、大筋で何とかまとめることが出来た。写真を含めてA4版でちょうど10頁になった。ロヒンギャが話題になったのは、昨年夏ミヤンマー人によるイスラム系ロヒンギャへの虐殺に伴い彼らが隣国バングラデッシュへ脱出したことが世界的に知られたことがきっかけである。この問題の論点を3点に絞ってみた。第1点は、ロヒンギャ難民発生は、戦前のイギリスのビルマ、及びインド領(現バングラデッシュ)植民地時代に、宗主国イギリスがバングラデッシュからビルマ山中へロヒンギャを強制移住させたことがそもそもの原因であり、戦後そのまま放置した結果、問題が発生したことについてである。第2点は、イギリスの蛮行に対して、国連を始め国際社会がイギリスを非難せず、被害者とも言えるミヤンマーにその罪を負わせていることの不条理についてである。第3点は、これらの問題を放置し、見過ごしているメディアの責任についてである。少々イギリス批判が強く、ミヤンマー擁護のそしりはあるが、これは事実であるので私見を思い切って開陳した。

 発行は7月になるが、どんな反響が出て来るか楽しみにしている。

 さて、一昨日行われたマレーシアの首相選挙で、野党連合の候補者、かつてのマハテイール元首相が現職のナジブ首相を破って政権の座に返り咲いた。しかし、すでに2003年に首相の座を去って引退していたにも拘らず、92歳の高齢で復活した。それだけ国民の人望と期待が大きいと思うが、それにしても首相となれば、心身ともにかなりタフでなければならない。昨日の就任会見で語ったが、任期5年に対して一応2年間だけ首相を務めて辞任するそうだが、こういう約束も珍しい。余生をかけて今後どこまで本気でやる気があるのか、また健康面は大丈夫なのか、些か心配な点である。

2018年5月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4014.2018年5月10日(木) 結婚記念日に鬼の霍乱か?

 今日は49回目の結婚記念日である。来年は我々夫婦も金婚式を迎えることになる。金婚式なんてずっと先の話と思っていたが、遂にあと1年のところまでやってきた。ごく普通の見合い結婚であるが、今日まで順風満帆の金婚式(-1年)ロードだった。この先何年この世に生存することが出来るか分からないが、健康面だけは特に気を付けて頑張って楽しい余生を送りたいものである。

 先日建築家の山本富士雄さんのコンサートを楽しませていただいたが、昨夕その印象をFacebookにアップしたところ、早速ご返事をいただいた。今年83歳の山本さんは、出来れば90歳まで頑張りたいと仰っている。その意気や佳しとして範にしたい。

 さて、今日はセルビアの山崎洋さんが奥様佳代子さんともども一時帰国され、奥様が下北沢で最新刊「パンと野いちご」についてドリアン助川さんとトークを行うということを前以て聞いていたので、個性的な「B&B本屋」というカフェと書店がセットになった一風変わった会場へ行った。同じペンクラブ理事の助川さんとは、先日この件について話したところだった。下北沢駅前の建物が大分取り壊され、方向感覚が分からず、偶々人待ち顔だった若者に尋ねたところ親切に会場まで案内してくれた。ずいぶん親切な人もいるものだ。すっかり「好い気分」になって会場が開くのを待っていたところ、「好い気分」が一転してちょっと「気分が悪く」なった。体調が少々おかしくなった。山崎さんご夫妻には失礼することになったが、思い切ってトークショーを諦めて帰って来た。こんなことは初めてである。予定より大分早く帰宅したので、妻と仕事の関係で今夜から泊る予定で奈良からやって来た長男をびっくりさせてしまった。

 先日京大在学時にゾルゲ事件を学ばれた芳野健二さんから預かったゾルゲ事件資料を持参したが、山崎さんに引き渡すことなく受付の女性に託した。17日と19日に改めて彼と会うので、諸々の話はその時に話すとして、今日は正に「鬼の霍乱」と言われかねない1日となってしまった。

2018年5月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4013.2018年5月9日(水) 2年半ぶりに日中韓首脳会談開催

 日中韓首脳会談が慌ただしく迎賓館で開かれた。昨日来日した李克強中国首相と安倍首相に加え、今日来日した文在寅韓国大統領が会談に加わった。先に開かれた南北首脳会談を踏まえて来る米朝首脳会談への期待を込めた話し合いが持たれた。ただ、3首脳の間には、手法で温度差が見られたようだ。北朝鮮の非核化へはそれぞれ連携すると足並みは揃った。

 ところが、最近のアメリカのトランプ大統領の強硬な発言が些か気になる。どこまで北朝鮮へ歩み寄るのか不明だが、北への圧力が下手をすると首脳会談中止まで行きかねないと懸念される。金正恩・朝鮮労働党委員長が一昨日、昨日と中国を訪れ、習近平国家主席と2カ月ぶりに会談したことは、金正恩がアメリカの出方について習近平に相談に行ったのではないかと囁かれている。 

 一方で、ポンペオ国務長官が唐突に北朝鮮を訪れ、北朝鮮に拘留されていた3人のアメリカ人を引き取り、横田基地に飛来した。そのまま帰米の途に就くと考えられるが、日本に立ち寄りながら出入国の記録は残らない。横田は日本国内のアメリカ領みたいな場所であるが、何か釈然としない。今のまま米軍基地が存在し続けるなら、日本はアメリカの属国のようなものだ。日米地位協定を始めとして、安保条約も見直す時期に来ているのではないだろうか。

 今朝トランプ大統領は2年前に米英仏独ロ中の6カ国でイランと結んだ核合意から離脱すると表明した。このところワシントンを訪れたそれら首脳の合意維持の希望を斟酌せず、核合意から離脱して対イラン制裁を復活させることになる。この核合意については大統領選以来離脱を訴えていたが、ここへ来て現実になった。国際社会ではイランはこの核合意を守って来たと受け止められており、アメリカの一方的な離脱と見られている。合意維持をアピールしてきたヨーロッパ各国との関係にも溝が出来る。同時に、イランはアメリカの離脱に反発を強めて、「アメリカは嘘をつく国」と言っており、今後イランとの関係はどうなっていくのか、アメリカというより、トランプ大統領ひとりに世界は振り回されている。相も変わらず困った御仁である。

2018年5月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4012.2018年5月8日(火) 小学校のクラスメート、またひとり旅立つ

 今日は寒かった。都内は今月1日の気温28℃のほぼ半分の14℃強で、3月下旬の陽気だったそうだ。5月の気温が15℃を下回るのは10年ぶりだという。北海道・紋別市では雪も降った。2カ月ぶりに寒い中を補聴器の調整のため販売店へ出かけたが、寒かった。補聴器の調整も1年近くになるが、全般的には良い。だが、肝心の近くの人との会話が充分聞き取れない。先日も友人との会話の聞き取りが不十分だったので、今日改めてその点を話した。少し時間をおいて7月下旬にまた異なる調整の結果を試してみるのを楽しみにしている。

 さて、突然千葉・幕張小時代のクラス会幹事、高橋繁くんから電話があった。今月26日に最後のクラス会を予定しているのでその連絡かと思いきや、クラスメートの合間さんが昨日亡くなったという悲しい知らせだった。近年小中高大の友人の中でも彼岸へ旅立つ友人が目立つようになり、寂しく思うとともに若干覚悟も決めている。合間さんとは格別親しいわけではないが、小学生時代からJR幕張駅前でお宅が酒屋を営んでいた。毎度クラス会には出席していた。やや太めの女性でいつも周りから大きな笑い声が聞こえてくるように明るい性格だった。26日に最後のクラス会を開くのも運命だろうか。最後ということもあり、出席者全員に拙著を贈る予定だったので、合間さんに読んでもらえないことが返す返すも残念である。

 このところ各国首脳の外遊が目立つ。北朝鮮の金正温・朝鮮労働党委員長が珍しく昨日北京を訪れ、習近平国家主席と会談し、今日帰国した。来る米朝首脳会談への地ならしだろう。そして、今夕中国の李克強首相が来日した。今年は日中国交正常化40周年でもあり、冷え切った日中関係をもう少し改善して欲しいものである。

2018年5月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4011.2018年5月7日(月) プーチン大統領、長期政権へまた一歩

 昨日でゴールデンウィークも終ったが、途端に天候が崩れて西日本では降雨が激しくなった。夕方には都内でも雨が降り出した。山では家族連れが遭難したり、ハワイではキラウエア火山が噴火して村落に二酸化硫黄が立ち込めてきた。それでも今年の連休は、天候に恵まれたこともあり、交通機関の利用者が増えたという。長~い連休も国民の間にどうやら定着してきたようだ。

 今日ロシアではプーチン大統領の4度目の就任式が行われた。初めて大統領に就任したのは2000年である。これでまた2024年まであの冷酷な表情の男がロシアの舵取りを行うのだ。第2期と第3期の間はメドベジェフ大統領だったが、プーチン氏が首相として実権を手離さなかったので、このまま任期を全うすれば、ほぼ4半世紀に亘って最高権力者の地位に留まることになる。3月行われた大統領選では、有力な対立候補者である野党指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏が、立候補資格を取り消されて立候補出来なかったこともあり、プーチン氏は80%近い得票率で4選された。しかし、昨日プーチン氏の就任に反対する市民団体のデモが行われ、約1,600人の拘束者を出した。

 2年前クリミア半島をウクライナから強奪しロシアに編入した強権は、国民に対して外に対して力で抑えつける安心感を抱かせる一方で、海外では益々警戒感が高まっている。クリミア奪取でロシアは今アメリカとEUから制裁措置を受けている。最近クリミア周辺で小競り合いがあり、現地では緊張感が高まっている。プーチン氏はウクライナ政府がクリミアで破壊工作を行ったとして報復措置をとると警告した。どうもプーチン大統領は戦うことがお好きのようだ。

 ロシアの脅威に対抗するため、アメリカは、先週7年前に解散した第2艦隊を近々再編成すると発表した。大西洋海域で活動する第2艦隊は、ロシアの動きを警戒して再編されたと言われている。ロシアの経済指標もこのところ下がりっぱなしで経済的に苦しくなっている。気力満々でロシアの国威高揚には熱心な大統領ではあるが、問題はどうやって経済を立て直すことが出来るかということである。

2018年5月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4010.2018年5月6日(日) カール・マルクス生誕200周年

 昨日5月5日は、カール・マルクスが生誕して丁度200年に当たる。マルクスの郷里、ドイツのトリーアでは中国から寄贈された全身5.5m大の銅像のお披露目があった。偉大な社会主義思想の実践的学者として多くの著作を残し、社会革命に多くの示唆を与え、中でも著作「資本論」や、エンゲルスとの共著「共産党宣言」は、今日まで社会思想を学ぶ人たちばかりでなく、実践的な革命家にも高く評価されている。彼の革命思想は資本主義経済が発展しつつある中で大きな影響を与えた。昨年はロシア革命が成功してから丁度100年の節目の年となったが、社会主義の実践としては、ひとつの端境期というか、壁に突き当たっているように思う。社会主義革命、共産主義革命を成し遂げた国も、今では軌道修正したり、路線変更をしてマルクスが目指す革命思想を国家体制の中で活かしている国がどれほどあるだろうか。むしろそれらの国々は社会主義国家とは反対の方向に向かっているのではないだろうか。

 トリーアの銅像贈呈式で挨拶された中国高官がマルクスの革命思想を受け継ぎ、中国で革命を成し遂げ、今も社会主義国家として発展しているとフェイク・スピーチを行っていた。

 私の知る限りでは、今日社会主義革命を国家のテーゼとして現実的に活かしている国は、せいぜいキューバくらいのものだと思う。ソ連共産主義体制は崩壊し、残る社会主義国家は中国を措いて他にはないと、中国は考えているようだが、その中国は真の社会主義国家とは対極にあるものである。今の中国は、資本主義を超越して自己顕示欲にかられた習近平国家主席に率いられた帝国主義国家であると言っても間違いないだろう。

 1983年9月東西対立の時代に旧文部省の教員海外視察団の添乗員として、東ドイツ領のカール・マルクス・シュタットで教育視察を行った。ここは、かつてはケムニッツと呼ばれた工業都市だったが、東西分離後カール・マルクス・シュタットと改名され、東西対立崩壊後の1990年再び旧名ケムニッツに戻った。その時一番驚いたのは、マルクス記念館前の広場にあったマルクスの大きな頭の銅像だった。その礎石にはあの有名な「万国の労働者よ 団結せよ!」と書かれていた。マルクスとは格別関係のない都市なのになぜこのような名前がついたのか、労働者の多い街だったからだと思っている。

 近いうちに映画「マルクス・エンゲルス」を観に行こうと思っている。

2018年5月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4009.2018年5月5日(土) 子どもの日に大人のニュースいろいろ

 今日は祭日「こどもの日」だが、見たところあまり鯉のぼりが見られない。ちょっと寂しい気がする。連休も明日の日曜日が最後になるので、例年通り旅行客の移動で交通機関が大分混んでいるようだ。

 さて、びっくりニュースと期待を持たせるニュースが入って来た。前者は今年のノーベル文学賞決定が見送りになり、来年の受賞者と併せて来年2人が同時受賞者になるというニュースだ。受賞者を選考するスウェーデン・アカデミーにとっては随分信用失墜の騒ぎがあったようである。同アカデミー女性会員の夫がレイプ疑惑のうえに、受賞者名を外部に漏らした疑いが出ていた。どうも組織内の改革派と守旧派の勢力争いが複雑に絡んでいるようで、何ともすっきりしない。

 日本人としては、今年こそ村上春樹に文学賞をと願っていただけに、些か拍子抜けである。一昨年は歌手ボブ・デイランに、昨年は日系人カズオ・イシグロ氏に栄誉が与えられ大分話題になっただけに今年は、また話題の人物かと期待されていたが、どうも組織内の問題で受賞者が決まらないとはお粗末である。

 先日は、ノーベル平和賞に南北朝鮮の首脳や、トランプ大統領が候補者として名が挙がるなど、ノーベル賞自体の価値を下げるようなことばかり表沙汰になって、さぞや泉下でアルフレッド・ノーベルも失望しているのではないだろうか。

 期待を持たせるニュースとは、ユネスコの世界遺産へ向けた登録で、諮問機関のイコモスが「長崎と天草地方の潜伏キリスタン関連遺産」について登録を勧告した。このまま順調に行けば、6月にバーレーンで開かれる世界遺産委員会で正式に決まる。潜伏キリスタンとは俗っぽく言えば隠れキリスタンのことで、関連施設は12カ所だが、その内長崎の大浦天主堂、平戸、五島の崎津教会を見学したことがある。もし登録されるなら私の世界遺産訪問個所も192カ所目になる。バーレーンの会議の結果を楽しみに待ちたいと思う。

 夕食後一息ついてテレビを観ていた時、不意に未知の女性から電話がかかって来た。よく聞いてみると会社勤めの頃度々スイスへ出かけていた時お世話になった、ガイドのヤスコ・シュランツさんが3年前に亡くなったということだった。今ご主人のピーターさんが来日して私と話したいと言っているという話だった。ピーターさんにもスイスで何度か会っているし、最初の私の出版記念会にご夫妻で出席してくれた。懐かしかったが、ヤスコさんが肺がんで亡くなったというのはショックだった。彼女とは毎年X’mas cardを交換していたが、このところ彼女からは届かなくなっていたので、首を傾げていた。素晴らしいガイドでいろいろ案内してもらったので、寂しい。

 明日スイスへ帰るというピーターさんとは、来年再来日の際食事しようという約束をして電話を切った。ヤスコさんは享年62歳だった。心よりご冥福をお祈りしたい。

2018年5月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4008.2018年5月4日(金) 驚いたイチローが交わした新契約

 今朝のニュースでちょっと驚いたのは、今年MLBシアトル・マリナーズへ復帰していたイチロー選手が、突然チームの会長付特別補佐(Special Adviser for the President)に就任する半永久的な契約を交わし、今シーズンは今後試合に出場しないことに決まったことである。些か分かり難いが、評論家らはこれまでケガをして欠場していた選手が復帰するのに伴い、マリナーズとしてはイチローをマリナーズにおける過去の実績から、マイナーへ落とすわけにいかず、チームがイチローと話し合った結果、選手たちの相談役になってもらおうと出した結論だろうと語っていた。今シーズンは今後試合には出場しないが、他の選手たちと一緒にトレーニングしながらいろいろ相談に乗る役割で全試合に選手と帯同するという。今年はダメでも来年チャンスさえあれば、再び試合には出場出来るとの契約だが、それは今年44歳となり、もう絶頂期の活躍を望めない現在では難しいと思う。それにしてもこういう形で過去の栄光をリスペクトしてくれるというのは、選手にとっては嬉しいことだろう。新人王、2度の首位打者、シーズン最高打率、MVP獲得、通算3000本安打、など数々の偉業が改めて見直されることになる。なお、これでイチローの日本球界復帰の芽はなくなった。

 さて、吉祥寺雑学大学で存じ上げている一級建築士の山本富士雄さんが、熊本城復元支援チャリテイ・コンサートにテノール歌手として出演すると案内をいただいていた。山本さんは日頃建築家として数々の実績を残されご多忙ながらも、余暇には母校稲門会のアマチュアグループで長年に亘ってコーラス活動を続けてこられた。

 期待しながらコンサート会場の武蔵境の武蔵野スイングホールへ妻と出かけた。想像以上の評判らしく約200客席は立錐の余地なく、ステージ上の臨時椅子席で20人ほどのファンが聴いていたほどである。山本さんは今年83歳であるが、朗々と唄われ、もうひとりのテノールの方や、プロのソプラノ歌手、ピアニスト、フルート奏者も人気のオペラ曲を唄われたり演奏されていた。特にびっくりさせられたのは、山本さんが「椿姫」をプロの歌手とデュエットで唄われたことである。まだまだお元気のようだ。来年もコンサートを企画すると仰っていたが、楽しめる企画なので、これからも声援がてら鑑賞に出かけたいと思っている。

2018年5月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com