4239.2018年12月21日(金) アッと驚くゴーン前日産会長再々逮捕劇

 昨日日産前会長のカルロス・ゴーン氏と同社前代表取締役グレッグ・ケリー氏の東京地検特捜部の拘留延長が却下され、すぐにも仮釈放されるだろうと報道された。ところが、今日になって一転、ゴーン氏は自らが経営する資産管理会社の損失を日産に肩代わりさせたとの特別背任の疑いで3度目の逮捕をされてしまった。ゴーン氏は引き続き拘留させられることになった。ケリー氏については仮釈放が請求されているので、保釈金が支払われ次第釈放されると見られている。東京拘置所前では、ずらりと取り巻いた多くの内外記者団の関心と意気込みが感じられた。

 特捜部によれば、ゴーン氏再逮捕の理由は、これまでと同じ金融商品取引法違反ではない。ゴーン氏の私的資産管理会社と銀行の間で通貨のデリバティブ(金融派生商品)の取引を行っていたリーマン・ショックが発生した2008年、資産管理会社は多額の損失を発生させてしまったが、この時約18憶5千万円の評価損を生じさせ、それを日産に負わせ、それが特別背任との疑いを与えた。これから捜査は進められていくだろうが、それにしても一流の経営者にしては、ゴーン氏の行為はあまりにも悪質で、セコイのではないか。

 このニュースは、国内のみならず、フランスを中心とする海外メディアの関心も呼んでいるが、とりわけフランスでは日本の司法制度の公平性に疑問を抱くところもあり、今後ゴーン氏が直接自らの否認について語る場合に日産にとって不利になる空気を醸成するのではないかと懸念される。

 今日の夕刊には、この他に目を引くニュースが載っている。あのトランプ大統領が政権の中でも信頼していと思われていたマティス国防長官が、来年2月に辞任するとの報道である。昨日アメリカが公表した米軍のシリア撤退にマティス長官が強く反対したことが、原因と言われているが、海軍大将でもあったマティス国防長官は、アメリカがイラン核合意からの脱退でも、大統領と対立したことにそもそもの原因があったようだ。

 問題は、こう度々政府の要職にある人物後から後から替わるというは、政権内部の規律がきちんとしていないせいだと受け取られ、決してプラスはならない。果たして立て続けのゴタゴタが国家の安定的な運営にとって足を引っ張ることにならないだろうか。些か気になるところである。今ではアメリカでは、すべてが大統領の気分次第で閣僚の顔ぶれが変わる。外から見ていると組織が不安定だということと、人間関係がうまくいっていない印象を与える。国の屋台骨までがたついているように見える。世界第一の大国と得意顔のトランプ大統領も、自分の身内さえきちんと押さえられないようでは、自国民に示しがつかないのではないか。これでは、アメリカ人のみならず、アメリカ人以外にも不安を与えかねない。

2018年12月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4238.2018年12月20日(木) 保護主義が生む身勝手

 アメリカのトランプ大統領が「アメリカ・ファースト」を言い出し、自国第1主義を強調してから保護主義の風潮が目立ち始め、困ったことに相手のことは考えず、自らの好都合ばかり主張することが通り相場になってきた。元来資本主義はそういう傾向にあるが、これが行き過ぎると個人の生活にも影響してくる。

 まだ、詳しいことは分からないが、このところ港区南青山の高級住宅地で区が計画中の児童相談所4階建ビルの建設を巡って地域住民が反対運動が起きていることなどはその典型ではないかと思う。反対住民に言わせると自分たちは高額の投資をして土地を買い青山に住んでいるが、その種の施設が出来ると土地の価値が下がると言うのである。待機児童を始め行政が一番悩んでいる問題解決の突破口になる児童相談所の建設を自分たちだけに有利なプライオリティを主張しているのである。これと同じような施設が5年前に江東区?に建設されたが、地域住民によるとまったく問題はないという。青山の反対住民の気持ちは、嫌な雰囲気になる可能性を感じただけで自分たちの利益が損なわれると単純に考えている。一例にしか過ぎないが、多少物質的に豊かになると自己利益ばかり主張するようになる人間性がはしなくも露呈された例である。これに限らず、今後自分の言い分だけを主張して、他人の気持ちを汲み取るような配慮が少しずつ消えていくような気がして寂しい限りである。

 さて、今日東京地裁は、国内外に話題を提供している日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者と前代表取締役グレッグ・ケリー容疑者に対して検察側が請求した拘留の延長を却下した。2人は金融商品取引法違反の疑いで先月19日に逮捕されていた。容疑は多額の報酬を得ていながら、それを会社の有価証券報告書に過少に記載したことから金融商品取引法違反のかどで逮捕されたものである。ゴーン前会長はすでに日産と三菱自動車の会長職を解任されたが、親会社のルノーでは依然として最高権力者の地位にあり、日産とルノーとの間で微妙なさや当てが始まっている。2人は容疑を否認しており、明日にも仮釈放された後、ルノーと対策を練ったうえで日産と三菱へ抵抗してくるのではないだろうか。いずれにしろ、高額報酬を得ていながらそれを違法に隠蔽しようとする悪どさには呆れるばかりである。気の毒なのは、会社と経営者が批判される会社の社員たちである。

2018年12月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4237.2018年12月19日(水) 最近40年間の中国経済の目覚ましい発展

 昨日北京の人民大会堂中国改革解放40周年を記念する式典が開催され、習近平国家主席は1978年以来この40年間で世界第2位の経済大国を築き上げた成果を自信たっぷりに語った。今後もこの路線を突き進む決意述べた。鄧小平主席が社会主義改革の中でも余裕のある限り自由経済も力を注ぐとしてスタートした疑似社会主義的自由経済政策が成功を収めた形ではあるが、習主席としてはあくまで自らが打ち出した政策の正しさをアピールして、あまり鄧小平が緒を付けたパイオニアの功績に触れることまではしなかったらしい。

 中国経済の発展は、確かに目覚ましく、特にIT分野の世界市場における発展にはアメリカが脅威を抱き、米中間で衝突の可能性のあるひとつの事象になっている。それが最近のファーウェイ問題のような軋轢にもなっている。実際この40年間に中国の世界経済に占めるGDP比は8.4倍に伸び、世界GDP市場の15.2%を占めるまでになっている。貿易総額は199倍に増えた。ただ、中国は人口が多いため、総額では圧倒的なGDP生産を誇るが、1人当たりの国民総所得で比較すれば今以て後進国の仲間である。それを世界第2位だと自画自賛する中国の言い分が世界の人々から素直に受け入れられているわけではない。例えば2014年の国際比較をみると1人当たりの所得では中国は19位にしか過ぎない。日本の1人当たり所得に比べても約5分の1である。南米諸国の中でも中国を上回る国は5か国を数える。

 中国政府としては、農村部に多くの貧しい農民がいることを国内外に知らしめず、共産党指導部の威信を強め中央集権体制を固めるために、民主化運動を弾圧し言論の自由を抑圧し、マイナス面をすべて隠したまま習指導部は自らが勝ちえた圧倒的な権力と人事統制の下に、経済も政治も発展していることを国民に啓発することによって国民の不満を抑え、世界に冠たる中華国家が永遠に繁栄するとのメッセージを内外に発信しているのだ。

 しかし、このまま現在の急速な発展が続くのかと問われれば、問題ありと答えざるを得ない。第1に「中華人民共和国」という国名がとても現実的とは思えない。社会主義を標榜しているが、中国は断じて社会主義国家ではない。共産党1党独裁支配体制ですべての権限が共産党に一極集中されていること自体、社会主義のイデオロギーに反する。「口では社会主義、実態は独裁国家」というのが本当のところである。

 国民から自由を奪い、国家主導で発展を続けていけるというのは、確かにすごいと思う。むしろ空恐ろしい気がする。しかし、このまま行くといつか抑え込まれた民主化運動を装ったグループが暴発しないとも限らない。この中国の独裁支配体制がいつまで続くかということは世界にとってもどうにも気になるところである。

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4236.2018年12月18日(火) 日本の男女格差は世界で110位

 世界経済フォーラム(WEF)が、今年の男女格差報告書による男女平等度というものを発表した。日本は情けないことに調査対象の149か国のうち、110位だという。主要7か国では最下位だった。この種の調査では大体上位を北欧諸国が占めるが、ここでもやはりアイスランド、ノルウェイ、スウエーデン、フィンランドなど上位4位までが、北欧である。そして、5位に中米のニカラグア、6位にアフリカのルワンダ、8位にアジアのフィリピンがランクされている。後者3か国は意外だった。その一方で中国103位、韓国は日本より下位の115位だった。

 日本の評価が低い理由には、女性国会議員が少ないこと、労働人口における女性の比率や男女間の所得格差などが響いている。WEF担当者によれば、最近話題になった女子を不利に扱う医学部の不適切入試などは逆行する動きとして厳しく指摘されている。

 さて、昨日のブログに自衛隊の装備について何やら自民党内で密かに具体化を進めている取り上げたところ、早速今日安倍内閣は防衛大綱を閣議決定した。周辺の安全保障環境が急速に厳しく変わったと解釈し、「多次元統合防衛力」の構築を打ち出し、憲法に基づく専守防衛から逸脱する空母の導入を決めた。政府は戦闘機は空母に常時駐機させることはないので、専守防衛の範囲内と勝手に解釈している。同時に、アメリカ製F35戦闘機を現在の42機から、更に105機を追加購入する。すべてトランプ大統領の要望に合わせたものである。防衛大綱が改定されたのは5年前のことであり、早くも現状より強力な装備に改定しようとの腹積もりのようである。相手のサイバー攻撃を妨げるためなどと理屈を言っているが、要は軍事化を一層進めて「敵」からの襲撃に備えて軍事力を整備しようというものである。だが、これでは明らかに憲法に抵触するのではないか。自民党は、創価学会が支援する公明党ともども憲法を犯そうとしているのではないか。内々に決めて手打ち式で済みとするには、事は大ごとであるそんなことなら逃げの論理を展開せず、正面から堂々憲法論を開陳、論理を尽くすべきではないか。

 直近の世論調査によると安倍内閣の支持率下り坂である。当然であろう。沖縄辺野古海岸の土砂投入について、沖縄県民ばかりでなく全国民の約6割が反対している。反対なんかあっても実行してしまえば、何とかなると極悪街道を走る安倍内閣には、国民はうんざりしている。何とか近いうちに安倍内閣を追い出す手段が考えられないものだろうか。

2018年12月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4235.2018年12月17日(月) 高校の国語教育は大丈夫か。

 今日の日本ペンクラブ理事会で、定例の審議事項の他に大きな議題になったのは、「文芸春秋」2019年1月号に掲載された阿刀田高氏の「高校国語から文学の灯が消える」である。文科省が今年3月に公示した2022年度より施行される新学習指導要領の高校国語のカリキュラムである。阿刀田氏が問題視しているのは、高校1年生がこれまで学んでいた「国語総合」が、「現代の国語」と「言語文化」の必修2科目に分かれ、1年生次に国語では小説を扱う時間が半分程度に減るというころから、国語の授業でいわゆる文学作品から縁遠くなる点を危惧したものである。これに対してペンクラブとして声明を公にすべきということになった。私自身今の小学校の授業で「綴り方」がカリキュラムから姿を消し、これが若者の文章力の低下を招いている一因と思っていたので、これらの問題を含めてペンクラブとして国語教育の在り方について文科省に提言すべきだと思うと私見を述べた。

 理事会の後、ペンクラブ今年度新入会員歓迎式が近くの鉄鋼会館で行われ、私が推薦して新会員になってくれた近藤聰さんも来られた。彼とは市川学園中学1年生時に同じクラスに在籍した。クラスには他に「近藤」姓が2人もいたので、学校でも話題になっていた。彼も会員になったことを喜んでくれたので、推薦した甲斐があった。終わって近くの飲み屋で奢ってもらったが、知らなかった彼の一面を話してもらって感心した。随分苦労されたようだが、起ち上げたデザイン会社を経営するに自信満々な考えには、敬服した。これから助け合いながら仲良くやっていきたいと思っている。

 さて、臨時国会が終わり、13もの法案を中途半端なまま強行通過させて自民党は一息ついていると思いきや、沖縄の辺野古土砂投入が県民の強い不満を呼び、強気な発言の内心は困惑しているのが実情だと思う。憲法改定への一里塚と思っていた自衛隊の明記なども発表することがなかった。だが、自衛隊関連では、自衛艦「いずも」と「かが」にステルス戦闘機など最新型戦闘機をそれぞれ8機も搭載し空母化を検討しているが、「専守防衛」を逸脱するとの批判を恐れ、「多用途運用護衛艦」と名称だけを変えて目先の変化球を投じる考えのようだ。これで今後5年間に防衛費約27兆円を予算化する計画らしい。

 東京新聞の望月衣塑子記者が、単刀直入に記者会見で政府を追及するのに懲りたのか、政府はメディア各社内で要注意記者に対する露骨なパワハラをやっている。直近の例では、森友学園の国有地売却問題をスクープしていた元NHK大阪放送局記者が、左遷され報道現場から外されパワハラされたためNHKを辞めた。政権側からメディアに対する圧力が、このところ強まってきている。それでも朝日、東京両紙は会社の姿勢が比較的一貫してリベラルな姿勢を崩していないため、政府に対して厳しい意見を突き付けている。

 沖縄問題の扱いを見ていても昨今の安倍政権の強引なやり方は、常軌を逸している。1強他弱の現状に胡坐をかいている安倍政権にお灸をすえるためには、もう少し野党が結束して対抗すべきであるにも拘わらずそれが出来ない。来年の統一地方選と参院選を前に、6野党と会派の幹事長、書記局長が揃ったシンポジウムで「全国32の1人区で候補者を一本化する」と確認したようだが、本気で取り組んでもらいたい。

2018年12月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4234.2018年12月16日(日) NHK大河ドラマ「西郷どん」最終回放映

 今年のNHK大河ドラマ「西郷どん」が今日最終回を迎えた。昨年のドラマ「おんな城主直虎」が今一つ盛り上がりに欠け、あまり興味をそそられることはなかったが、今年のドラマは案外面白かった。外野からはあれは事実とは遠いとの声が聞かれるようだが、史実とは別にドラマとしてまずまずだったと思う。特に小学校2年生の次男の長男が、かなり西郷と大久保にご執心で、資料で調べるほど興味を持っているようなので、この歴史ドラマは良かったと思っている。9月にはその次男家族ともども西郷の故郷、薩摩を訪れ、島津斉彬ゆかりの場所や、西郷の自決の場なども実検分させてあげた。これがきっかけとなり、日本の歴史に関心を持ってもらえれば、嬉しいことである。

 しかし、今日の西郷隆盛最後の場面で、西郷が政府軍の流れ弾に当たって亡くなるシーンは、実際には流れ弾で瀕死状態になり、付き添っていた別府晋介に介錯を頼んだと言われている。亡くなったとされる周辺から桜島が望める城山の一角も、城山ホテルから下ったところにある「西郷隆盛終焉の地」とも様子がやや違う。これは林真理子原作だが、脚色もかなりあると思う。中々史実にフィクションを取り混ぜて小説に描写するのは難しい。どうも孫に終焉の地の真偽を尋ねられそうだ。

 それでも今年1年間は日曜日の夜に、この大河ドラマに満足させられた。来年は「いだてん」というオリンピック選手を主人公に取り上げたスポーツもののようだ。主人公は、ズバリ金栗四三と田畑政治だそうだ。「いだてん」というので、つい「韋駄天」という言葉から鬼を追いかけて捕まえた神のように足の速い人物をイメージしてしまった。ところが、金栗はマラソン選手だから納得できるが、田畑政治は水泳選手だった。「韋駄天」とは少々イメージが合わない。まぁどんなストーリーになるのか、観てのお楽しみとして来年を待とう。

2018年12月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4233.2018年12月15日(土) ラグビー日本一に神戸製鋼

 今日も寒い。こうなるとラグビーにはぴったりの時節と言ってもいい。今日ラグビー日本選手権決勝戦が満員の秩父宮ラグビー場で行われた。かつての大学日本一と社会人日本一が覇権を争った日本一決定戦とは異なり、大学チームと社会人チームの間にレベルで大きな差が見られるようになった昨今は、学生を除外するようになった。最近では社会人チームには、外国の実力選手が加わり、その力は海外の単独チームとそう引けは取らなくなった。

 今日の決勝戦は、日本一決定戦と銘打ってはいるが、社会人トップ・リーグの優勝決定戦も兼ねている。2度目の3連覇を目指すサントリーと18年ぶり、10度目の優勝を狙う名門神戸製鋼所の対決となった。両チームともに要所に外国人選手を配置してかなり高いレベルの試合を展開すると予想されていた。だが、序盤はともかく後半に神戸製鋼が圧倒し、サントリーは失点を防ぐのに懸命だった。終わってみれば、55-5と凡そ決勝戦らしからぬ大差で神戸製鋼が勝った。決勝戦でこれほどの差がついたのは、学生を相手にした試合を除いて大会史上初めてである。

 NHK実況中継は、高校ラグビー部後輩の豊原謙二郎アナだった。一昨年のワールドカップで日本が南アフリカを破った番狂わせの試合を実況した豊原アナは、昨年元旦の母校ラグビー祭で実況の感想などについて後輩たちに話してくれた。

 さて、昨日沖縄の辺野古基地周辺沿岸部に沖縄防衛局が土砂を投入して、沖縄県民を怒らせ、悲しませたが、これについて今朝の新聞論調は政府に対して極めて厳しい見方をしている。政府も土砂を投入した以上後戻りが出来なくなった。これで問題解決のための話し合いの糸口はなくなってしまい、作業の進捗につれて県民が工事を見守りながら反対を叫ぶだけにならざるを得ない。今後トラブルがなければ良いがと願う。

 政府はいつもながら日米同盟とか、日本の防衛のためとか、或いは普天間基地撤去のためなどと言いながら、日本はアメリカの言いなりになって、この沖縄県民の窮状を配慮し解決しようとの気持ちがさらさらない。そのうえ在日米軍地位協定により、米軍の犯した事故、犯罪に対して日本は何の行動も起こせない。更に、米軍駐留にかかる経費をほとんど日本が負担させられようとしている。沖縄問題の根底にはこういう不条理な取り決めがある。この問題解決のためには、日米政府間で解決するより方法はない。我々が学生時代に60年安保改正反対を掲げて戦った安保条約と日米同盟の内容を、もう少し日本に負担のない方向へ改正するよう努めるより沖縄問題から踏み出す術はあるまい。

 それこそ難しいと自民党は抵抗するだろう。しかし、この不平等な日米安保条約を締結するために日本の良識を壊してまで合意に持っていったのは、50年以上も前の自民党である。世襲議員の多い自民党は当然その責任を負い、果たす義務がある。

2018年12月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4232.2018年12月14日(金) 今年も年の瀬を迎える時節となった。

 今日12月14日は歌舞伎「忠臣蔵」が演じられるように、大石内蔵助以下赤穂浪士47士が吉良邸へ討ち入りした日である。日本史上敵討ちが美談として伝えられた画期的な記念日である。雪が深々と降る中の刃傷事件は、やはり暗いイメージが付きまとう。このところ連日寒々しい天候で、まさに真冬であり、それに因んで日本文化の裏面を伝えてくれる。それはどうしても暗いイメージを与える。まもなく年末になると樋口一葉の「大つごもり」を想い出す。これも暗い。高校入学時に従姉夫婦に渋谷の映画館へ連れて行ってもらい映画「大つごもり」を鑑賞した時、良い映画だったが、随分暗いなぁと感じた。しかし、日本の映画は底辺に大体暗い情景が多いようだ。それが日本の文化であるような感じも持っている。

 今日クリスマス・カードを海外へ送った。やはり海外の知人、友人たちと年中交流していた時に比べて、大分カードも減っている。今年はたった5通になってしまった。相手が亡くなってしまった場合は仕方がないが、連絡がなくなって元気なのかどうかが分からないケースが困る。それでも3年ばかり送っていたが、やはり相手からカードが来なくなると他界したのではないかと予感せざるを得ない。いずれにしろクリスマス・カードにも悲喜こもごもである。

 さて、このところフランスでは各地でデモが起きてマクロン大統領が国民に直接国民に向き合って国の政策と自らの考え方を発表したばかりである。そこへ今度はイギリスでメイ首相への保守党内の不信任投票があった。幸い信任が多数だったため、保守党党首を辞めることはない。だが、「一難去ってまた一難」で来年3月にEUから離別することになっているが、イギリス国内にはEU残留派がかなりいるので、まだまだ一波乱ありそうだ。

 一方国内では、沖縄県の反対を押し切って今日沖縄辺野古海岸への土砂搬入が行われた。国と沖縄県との間には、まったく話し合いがない。安倍首相の常套句「県民の気持ちに寄り添って」という言葉が空虚である。思うことは、我々国民が沖縄県民の心の痛みを分からない、分かろうとしないことが一番問題なのではないかと思う。反対運動は常に沖縄県民が行って、そのしっぺ返しを受けるのも沖縄県民である。どうしたら国よって虐げられてきたこの気の毒な沖縄の人たちの「気持ちに寄り添って」あげることが出来るだろうか。今すべての日本国民が問われていることだと思う。

2018年12月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4231.2018年12月13日(木) 元旦ラグビー祭と後輩たちへの願い

 元旦恒例の母校湘南高ラグビー祭に、後輩部員たちに拙著「新・現代海外武者修行のすすめ」を贈るため、内表紙に部員名、言葉、署名を書いていた。合わせてレジュメのようなものを書いた。その中で、高校でラグビーに巡り合ったことが自分を開花させてくれ、それが今日まで割合前向きな行動を取らせてくれた。今ラグビーをプレイ出来る幸せを噛みしめて欲しいと括った。2つばかり注文というか、希望を述べた。ひとつは、毎日短くても良いから日記や、手紙を書く習慣をつけて文章力を育む努力を欠かさないこと。もうひとつは、若い内に出来るだけひとりで海外へ武者修行に出かけることである。先輩のお説教を聞いて何と思うだろうか。

 3年生は受験を控えているので、例年参加しない。参加する1、2年生部員用の29冊にそれぞれ署名した。拙著は2008年に発行されてからちょうど10年になり、今年で書店販売を止めるに際して出版社から在庫分を好意的に無料で引き取らせてもらった。その一部をラグビー部員に贈呈しようと考えたわけである。来年は車の運転免許証も期限切れとなるので、勇躍車から卒業しようと思っている。今後は母校を訪問するにもやや不便になるので、再来年のラグビー祭は参加出来るかどうかは分からないと思っている。

 さて、今朝の朝日に面白いインタビュー記事が載っていた。何と小泉純一郎元首相が安倍首相について「安倍首相は判断力が悪い」として、改憲姿勢と原発政策を批判したのである。安倍首相はかつて小泉政権下で官房長官として目をかけられ、一人前に育ててもらった恩人である。その恩人から愛想を尽かされた。「やれることをやらないで、やれないことをやろうとしている」と弱点をずばり指摘されている。今日も明日予定している辺野古沿岸部への土砂投入に抗議するため沖縄から上京した玉城沖縄県知事に会おうとせず、首相は防衛大臣と菅官房長官に任せた。自らがきちんと真摯に説明しようとせず、部下に任せようとする姿勢を見抜かれたようだ。所詮安倍首相は小泉氏が語ったように「判断力が悪い」人なのだ。少々情けない。

2018年12月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4230.2018年12月12日(水) フランス大統領、直接国民に話しかける。

 このところ夜ベッドで仰向けに寝ていると咳が出て、時折息苦しく感じることがある。薬も残りがなくなったので、森内科で診てもらったところ喉は4日前と同じくきれいで、熱はなく心臓と肺にも問題はないとのことからもうしばらく薬服用で様子を見ましょうということになった。

 ところで最近の喉と咳の関連だろうか、珍しいことがあった。今朝寝起きにアラームで起きたのはいつものことである。夢の中か、正気かアラームが鳴り、懸命にストップをかけたが、鳴りやまず、漸く現実に目が覚めて止めたが、すでに2分も経過していた。アラームは鳴っていたのだが、止める行動を夢の中で起こしたが実際には行動しないまま2分間が過ぎたという自らが演じたパロディーに翻弄された一幕だった。こういうバカげたことに付き合うようになってしまったのは、ちょっとショックであるが、これも加齢のせいだろうか。

 さて、フランスではデモの余波が広がって一向に収まりそうにない。昨日マクロン大統領が、国民の不満に対して最低賃金の引上げや、残業代の非課税などを表明した。同時に自身のこれまでの対応を反省するとも述べた。フランス史上最年少大統領で今年40歳のエリート、マクロン氏は一昨年大統領就任後には大いなる期待をされていたが、エリートにありがちな上から目線の姿勢に批判もされていた。昨日の国民に訴えるテレビ講演では、反省の言葉を述べたが、一般国民の反応には厳しいものがある。来週もデモが計画されているらしく、当分フランス社会は落ち着きそうもない。

 しかし、どう国民に受け取られようと大統領が直接国民に考えを訴えるということは素晴らしいことだと思う。日本では首相が直接国民に語ることはまずないと思う。いつもこそこそ周囲にだけ本音を言う安倍首相も、偶には思い切ってマクロン大統領を見習ってはどうだろうか。

 ここ数日国際的に目立ったニュースとして、今月1日中国の通信機器メーカー・HUAWEI(ファーウエイ)の孟晩舟CFOが唐突にカナダで身柄拘束されたことが挙げられる。ファーウエイのマーケット・シェアはサムソンに次いで世界2位のマンモス企業で、この問題の背後には米中間の駆け引きがある。その孟氏が保釈金8億4千万円を支払って今日保釈された。スパイとか、企業戦争らしい問題も絡んで今政治問題化している。同時に今日、中国はカナダ人の元外交官の身柄を拘束したとのニュースも入って来た。低次元の報復合戦にならないことを願う。

 アメリカ政府はカナダに対してアメリカへ孟氏の身柄を引き渡すよう請求しているが、今日の裁判所の保釈条件の中には、孟氏がバンクーバーの自宅から外出しないことや、身体にタグをつけて行動を監視することまで含まれている。孟氏の身柄をアメリカへ引き渡すかどうかの判断は、来春カナダの裁判所が決定を下す。この問題も米中間の貿易戦争最中に新たな問題を呼ぶことになる。

2018年12月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com