4249.2018年12月31日(月) 2018年と平成30年よ、さようなら

 年々早く感じるようになった時の流れであるが、今年もとうとう最後の1日となった。大晦日、古風に言えば、「大つごもり」ということになる。寒さは身にむように厳しい。明日から2019年、平成31年となる。そして、平成31年は4月30日に今上天皇退位と共に終わり、5月1日新天皇即位と同時に新元号となる。

 今年もNHK紅白歌合戦が話題を呼んでいるが、出演歌手が若手中心になり、我々年寄には親しみが薄れて、番組自体をあまり観る気がしない。それにしても年々つまらなくなるどうしてだろうか? あまりにも若者向きの歌手の歌合戦になってしまったからである。そのうえ演出にあまりにも奇をてらっているからである。本道から外れて脇道を歩き出した印象である。歌手の平均年齢は発表されないが、恐らくどんどん低年齢化していると思う。それが歌詞にも表れ、意味のない言葉に英語を交えて声張り上げて喚き散らすような歌が多い。曲もメロディーを差し置いてダンスを入れてリズムばかり力を入れているからではないか。かつては重鎮ともいえるようなベテラン歌手が何人か出演したものだが、それも若手に取って代わられてしまった。これでは年配者が楽しみに年末最後の娯楽を楽しめなくなってしまったと言える同じ時間帯にテレビ東京で「大晦日に本当に聞きたい100曲」と副題をつけた「第51回年忘れにっぽんの歌」という、NHK関係者を当てこするようなタイトルの紅白歌合戦を放映していた。恐らくNHKの視聴者の気持ちとしては、この番組の方が観てみたいと思う。懐かしい歌手も次から次へ登場した。NHKのディレクターの間では、この辺りのセンスがやや弱いと思った次第である。

 さて、今年の掉尾を飾るびっくりニュースは、トランプのアメリカが国連組織のひとつ、ユネスコから脱退するということのようであるこれだけの話題を各テレビ局があまり伝えないが、2011年にユネスコがパレスチナを一国家の扱いとして受け入れたことに反対を唱えてユネスコへの分担金の拠出を取り止めて以来、イスラエルに同調したアメリカがイスラエルともどもユネスコから脱退するという、これまた自国第一主義を露骨に打ち出した。すでにアメリカは、首都テルアビブにある大使館をエルサレムに移転すると発表している。2011年にパレスチナを独立国家並みの扱いをすると決めたユネスコに強く異を唱えたアメリカは、その後パレスチナにあるキリスト生誕教会がイスラエルの世界遺産として認められずにパレスチナ自治区の世界遺産と認められたことに不満を述べていた。12年に同教会を見学した際、ガイドは収まるべくして収まったと述べていたが、そういう一般論はアメリカも、イスラエルもお気に召さないらしい。アメリカのユネスコ脱退は、来年の新たな問題となるであろう。

2018年12月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4248.2018年12月30日(日) 世界最速で人口減を続ける日本

 少子高齢化が言われて久しいが、大分深刻なことになっているらしい。年々日本の人口は減り続け、世界でも最速スピードで進行し、今年だけで赤ちゃんの誕生を上回る数の日本人が来世へ旅立たれた。実に日本人のうち45万もの人たちが少なくなったが、それは長崎市の人口にほぼ匹敵する。国立社会保障・人口問題研究所の調査によるとそれぞれの組織には「社会の歳」というのがあるそうで、1970年の日本人のそれは、29.1歳だった。若々しくバイタリティ溢れる年代である。それが、若者の数が減り、高齢者が増えるとともに社会も老人化して1980年には40歳目前の39.7歳となり、2015年には46.7歳となった。このまま子どもの数が増えなければ日本は老け込むばかりで、2050年には54.7歳となり、2.7人ひとりが高齢者になる。

 これほど急速に日本が高齢化するとは想像を絶するが、それが現実だから仕方がないただ、この現象は日本が突出しているというから困ったことである。これでは若者が高齢者から影響を受ける度合いも強まるばかりで、それが現代若者が一般的に元気がなく年寄染みていると言われる所以かも知れない。しかし、もし若者がお年寄りの影響を受けるなら、もう少しプラスあって良いのではないだろうか。残念ながら今どき高齢者のプラス面はあまり若者に受け入れられていないようだ。

 さて、今夕テレビ東京の「たけし古代エジプト‘新・世界七不思議’」という番組で、エジプトのギザのピラミッドとメキシコのチチェン・イッツァ他のピラミッドについて比較紹介していたが、これまで前者は国王の墓、後者は太陽神を崇める施設と理解していた。実際現地でもそのような説明を受けたが、今日の番組ではどちらも王墓ではないと解説していた。つまりギザのピラミッドが王墓ではないという事実は、私には晴天に霹靂である。半世紀前に階段を昇って内部に入った時、空間の端に安置されていたお棺を指して、ガイドはそこにクフ王の遺体が安置されていたと説明していた。ところが今日ギザのピラミッドもチチェン・イッツァと同じように太陽神に敬意を払う施設だということが、テレビ番組で公表されたのだ。エジプト考古学の権威・吉村作治氏がこれにお墨付きを与えるように、クフ王の墓はピラミッドの西側にあることを2年前ご自分が発見したと話していた。しかし、これほど重要な史実が一般にはあまり伝えられていないように思う。これについて国際的な歴史学会などでも何のコメントも発表していないと思う。一体真実はどちらだと問いたい。

2018年12月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4247.2018年12月29日(土) 長く交流していたブラジルの友人を想う。

 年末になるといつもながらテレビで普通のニュース番組が少ないような気がする。賑やかなエンタメ番組が多く、それもこの時期特有だと思うからある程度やむを得ないが、外国ばかりでなく日本を取り巻く重大ニュースもたくさんあるのにもう少し報道機関としての使命を理解して欲しいものだと思う。

 いま日本で最も注目されている外交問題は、韓国海軍艇が日本の経済水域内で航空自衛隊P1哨戒機に向けて特殊なレーザー光線を照射したことであり、まかり間違えれば大きな事故に繋がりかねないし、軍事衝突の危険もはらむ恐れがある。問題をややこしくしているのは、韓国国防省が照射を最初から否定していることであり、防衛省は記録した証拠があると昨日テレビでその現場動画を公開した。しかし、韓国側は未だにこの事実を認めず、北朝鮮の漁船を追跡していたとか、自衛隊機の警告は雑音で聞き取れなかったとか、日本の主張を頑として否定している。日韓両国の間には、近年従軍慰安婦問題の蒸し返し、戦時中の徴用工賠償、そしてこの海軍艇照射問題が持ち上がり外交関係も穏やかではない。この他に国内には株価低迷もある。海外でもアメリカのメキシコ国境閉鎖問題、イギリスのEC離脱、米軍のシリアからの撤退、フランスの反マクロン・デモなど目白押しである。

 身近なところでは、昨日辺りから寒波襲来により各地とも積雪に悩まされている。交通機関も、特に航空機に欠航が増えているが、年末恒例の海外へ出かける旅行客は、今日だけで8万人というから景気が良いのか悪いのか分からない。

 少ないニュースの中でちょっと気になったのは、カイロ郊外で観光バスが道路に仕掛けられた爆弾爆破によって死者4名が出た事件で、ふっとブラジルの親しい友人を想い出した。観光客らは、ピラミッド脇で毎夜行われる光と音の素晴らしいイベント・ショー「SOUND & LIGHT」を鑑賞に向かう途次だった。実は、半世紀近く昔このオプショナル・ツアーに参加して堪能したが、その時知り合ったのがブラジルから来ていたアーリンド・フルタードさんというお医者さんだった。それ以来アミーゴが来日した際には、富士山、箱根、日光、我が家へ案内し、逆にブラジルに行った時は彼の自宅を訪ねたり、リオ市内も案内してくれた。半世紀近くに亘って文通を続けていたが、昨年からX’mas card送付を断腸の思いで取り止めた。あれほどまめだった彼からこの数年手紙が送られて来なくなったからである。音信不通状態になってしまったのである。彼はひとり暮らしでもある。偶々2年前にブラジルへ出かけた友人に彼のマンションを訪ねてもらったところ、体調が悪そうでインターフォンで話しただけで会えなかったと言っていた。年齢的にも90歳近くで、勝手な想像ではあるが、すでに亡くなられたのではないかと悲しい判断をせざるを得なかった。

 これも少ないニュースの中から「SOUND & LIGHT」に想いが至り、偶々辿り着いた外国人友人の消息である。寂しい気がしている。それにしても今日はいつもよりニュース番組を観ることはなかったが、嫌な事件がなければ好いと思う。

2018年12月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4246.2018年12月28日(金) 手紙を書こうという気持ち

 今朝の「天声人語」にはちょっと驚いた。このところ年々手紙やはがきを書く人が少なくなり、それは正月恒例年賀状にして然りである。「天声人語」氏は小学生の例を挙げて嘆いている。親や周囲が葉書の書き方を教えないから、葉書の受取人、差出人の住所、名前をどこに書いたら好いのか分からない。郵便番号欄に電話番号を書いたり、出席番号を書く子がいるという。葉書代がいくらか、また全国同一料金であることも知らない子が多いらしい。その犯人像として、やはりイの一番にスマホがやり玉に挙がる。意外に感じたのは、子どもたちが手紙を書かなくなった原因に、相手の住所が分からないということがある。これも不思議である。これは個人情報保護法のせいで、クラス名簿を作ることが難しくなって住所を知ることが難しくなったからだという。それより手軽にメルアドを聞いてスマホを容易に使うことがあるといことである。

 時代が変われば文化も変わるということは分かるが、それにしても作文、手紙を書こうという気持ちが一番大事だと思うし、それを周囲の親や先生が手を貸してあげていない現実が問われるべきであろう。

 元旦に母校の湘南ラグビー祭で1、2年生部員に拙著「新・現代海外武者修行のすすめ」を贈り、2つばかりアドバイスすることを考えている。そのひとつが、文章を書く習慣をつけることであり、そのためには毎日習慣的に日記を書くことと手紙を書くクセをつけることである。もうひとつは、拙著名の通り若い時にひとりで海外へ出かけることである。果たして彼らがどういうリアクションをして、心に留めてもらえるかは分からないが、いずれも若者にとっては最も大事なことだと確信している。

 それにしても文章を書かなくなったというのは、ペンクラブ内でも一般的にも感じることである。コツコツ仕上げることや地道に作業を行うことを避けて、簡単に手をかけずに事を進めようとする時代の風潮だろうか。

 手紙についていえば、先日まとめて投函した年賀はがきのうち1通が戻ってきた。「あて所に尋ねあたりません」ということだが、数年前にも同じことがあった。転居先の連絡することもなく引越しと同時に姿を隠してしまうような感じでちょっと寂しい気がしている。年賀状というのは、気持ちが通い合ってお互いを慮って現状を1年に1度確認するということが、大きな目的だと思うが、そういうことも面倒だと思うようになったのだろう。寂しいことである。

 さて、ほとんどの会社が今日御用納めのようだが、東京証券取引場も今年の取引を終えて大納会となった。第2次安倍政権は今年7年目に入ったところだが、過去6年は毎年日経平均株価は対前年で上昇していたが、今年は対前年2,750円(-12%)の大幅ダウンの20,014円で終わった。10月には、実に26年11カ月ぶりに24,270円まで上昇したが、年末が近づくにつれ下落する一方で、さしも強気だったアベノミクスも終焉に近づいている前兆ではないだろうか。

2018年12月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4245.2018年12月27日(木) 日本、国際捕鯨委員会から脱退

 このところ世界的に株価が下がっているが、日経平均もご多分に漏れず下がりっぱなしだった。昨日まで5日間も下げ続いた反動から今日漸く持ち直し、日経平均株価は750円も値上げして20,077円となり、何とか20,000円台に戻った。

 こんな経済的に混乱している時に日本政府は、国際捕鯨委員会(IWC)から来年6月を期して脱退することを発表した。これにより7月より日本の排他的経済水域(EEZ)内で約30年ぶりに商業捕鯨を再開することになる。ここに至る経緯について、多くの疑問が呈されている。鯨の保護のために窮屈な行動をさせられては来たが、ここで一転して捕鯨産業の秩序ある発展を目的とするというIWCから脱退し、日本独自の南極海における調査捕鯨を止めることまで行って大丈夫なのかとの疑問と不審感が湧いてくる。

 国際協調主義を掲げる日本が、主張が認められないからとの理由で国際機関から脱退するのは、極めて異例である。反捕鯨国のオーストラリアを始め各国から反発を浴び、今後厳しい目で見られ、来年6月大阪で予定されているG20サミットや、2020年東京オリンピックへの影響も懸念されている。

 この裏には、鯨の街と言われる、和歌山県太地町に近い自民党二階俊博幹事長出身の御坊市や、安倍首相の選挙区に近い捕鯨業の地元・下関からIWCへの反発が強いと言われていた。まさかとは思うが、政府の決断がこの辺りを忖度するようなことはないと信じたい。日本が30年間も調査捕鯨などで我慢していた態度を豹変させた背景の割には、国会でろくに議論もされず、国民への説明も乏しく、大事なことを決めるには些か先を急ぎ過ぎているように思う。日本人の鯨離れはこの30年間にどんどん進んでいる。こんな時世に拙速な結論で折角築いてきた日本の国際的信頼が大きく揺らぐことになっては、国際社会における地位が弱くなるのではないかと心配する。

 さて、もうひとつ日本にとって厄介な問題がある。日本原子力研究開発機構は、昨日高速増殖原型炉「もんじゅ」など原子力関連の79施設の廃止費用が、1兆9千億円に上るとの試算を発表した。これに施設の維持費や核物質の処理費は含まれておらず、実際には数千億円規模で費用が膨らむとの見通しである。現在廃止が検討されている施設は、60~70年かけて順次廃止していくわけだが、今後更に費用がかさむことが考えられる。浮世ばなれしているのは、機構の年間予算は国からの交付金などで総額1800億円だという。これで一体どうやって関連施設を廃止していくのだろうか。

 今に始まったことではないが、毎度のことながら政治家の無思慮、浅薄さと無責任にはがっかりである。

2018年12月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4244.2018年12月26日(水) 心が満たされ、楽しかったクルージング

 アラームを6時にセットして目を覚まし窓から外を覗くが、まだ外は暗い。船はまだ東京湾には入っていない。やがて少しずつ明るくなると東京湾から右舷に房総半島が見え始める。左舷には三浦半島観音崎が見えた。東京湾内に入ると随分多くの船が走っている。大型客船、タンカーなどが四方八方帆走しているが、これでは衝突事故も起こりかねないのではないかと少々気になった。海上保安庁では当然承知していると思うが、海上交通整理はよほど念入りにされているのであろうと感じた。

 朝食もディナーに劣らず中々立派なもので、食べきれないほどだ。展望の利く船尾のレストランで東京湾を眺めながら、洒落たbreakfastをいただくのは何と気分のすっきりすることか。この時間帯は船首部分の展望室でカフェを自由にいただける。9時に横浜港へ着港するということから8時には下船に備えて船内をぶらぶらする。乗船時間は22時間だったが、上等な食事とスタッフの心の行き届いたサービス、船内でのエンターテイメントなど充分楽しませてもらった。下船する下船口で船長以下が並んで乗客を送り出している。そのひとりに昨日挨拶いただいた川野ゼネラルマネージャーがおられたので、お礼旁々近々「にっぽん丸」を扱ったエッセイを書くことを約束する。妻も随分喜んでいたし、私も満足感をたっぷり味わうことが出来た。やや高価ではあるが、その気になればこんなゴージャスな気分になれるツアーも身近にあるのだと、改めてクルージングの楽しさと面白さを認識させられた。

 神戸港で前泊したために、幸い神戸北野異人館も訪れる機会を得た。神戸ポート・タワーにも昇った。神戸市内を巡回する観光バスにも乗った。名物の神戸牛も味わうことが出来た。クリスマスを挟んで充実した3日間を送ることが出来た。果たしていつかまたこのようなチャンスに恵まれることがあるだろうか。あまり期待しないで、時を待とうと思う。

2018年12月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4243.2018年12月25日(火) 「にっぽん丸」の心豊かなる船旅

 朝7時にアラームですっきり起きて朝食を執り中突堤旅客ターミナルへ行く。そこはホテルの2階という好立地にあるが、直通のルートがなく一旦外へ出てホテル・ビルへ再び入りチェックインする。手続きを済ませて勇躍「にっぽん丸」へ乗り込む。出帆に先立ち緊急時の脱出方法などの説明を受けてから船は神戸港を離れた。空は晴れていたので、やや寒かったが心地よい。その後船内ツアーに参加してざっと船内各施設を見学する。

 船室へ戻ると川野恵一郎ゼネラルマネージャーから不意に電話があり、部屋を訪ねると言うので待っていると何と川野氏と商船三井客船社長の山口直彦氏が挨拶に来られた。我々が来年金婚式を迎えるというので、船室には挨拶状とお菓子を差し入れしていただいていたが、先般特賞に当選した折に目録をいただき嶋田常務と挨拶を交わしていたので、常務から連絡があったのではないだろうか、とにかく恐縮した。嶋田氏には、近日「にっぽん丸」乗船についてエッセイを書きますと約束したので、約束はきちんと守らないといけない。JAPAN NOW観光情報紙が1月下旬に発行されるので、そのコラム欄に書こうと思っている。

 素晴らしい天候で甲板を歩いていても若干寒いが、気分がいい。食事を含めて全体的に中々サービスが好い。団らん室は飲み物と軽食が無料で子どもたちの賑やかな声がうるさいくらいである。

 この「にっぽん丸」は、22,472㌧で「飛鳥」の半分である。船の長さは160mで、平時17.6ノットのスピードだそうだから時速32㎞ほどになる。ひとつ驚いたのは、レストランのウェイター、ウェイトレスのほとんどがアジア系外国人であることだが、外国人船客に備えてそういうバイリンガル・スタッフを揃えているのだろう。

 船は南下し右に淡路島を見ながら紀伊水道を超え、紀伊半島に沿って潮岬沖を通り東に向かうが、僅か1泊2日のクルージングながらリラックスした気分に浸れる。3日ぐらい航海を続けられれば、充実した楽しい旅になるであろうが、そうなると費用もバカにならない。だが、この1泊2日程度ならそれほど負担にならないと思う。偶には思い切って船旅も思い出としても、精神上も良いのではないかと思う。

 午後には、「にっぽん丸アカデミー」で池田良徳大坂府立大名誉教授の船舶に関する専門的な話を優しく解説した講座があり、ディナー前には風船のパフォーマンスがあり、充分楽しませてくれた。ディナーもフルコースの中々豪華なもてなしにすっかり舞い上がってしまった。特賞でクルージングに当たるようなことがなければ、このような豪華な船旅に参加することは終生なかっただろう。その意味で、ラッキーだったと思う。船室から水平線に沈む真っ赤な太陽を見ることが出来たことも良い思い出となった今晩は良い夢を見られそうだ。

 さて、テレビで知ったが、今日の日経平均株価1,010円も下がり、2万円を切ったのは驚きである。ダウ平均にかなり影響を受けているが、ダウも1896年以来の大幅値下がりとはこれまたびっくりである。経済通と自称するトランプ大統領だが、彼の見境のない暴言が大幅値下げの最大の原因だと思う。やはりトランプ大統領は世界中の発展の足を引っ張っている。1日も早く辞めてもらいたいものである。

2018年12月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4242.2018年12月24日(月) 神戸・北野異人館街をそぞろ歩く。

 先月末日本旅行作家協会の忘年例会で最後の最後に行われた福引でラッキーにも特賞に当たった。特賞は、明日、明後日の2日間に神戸港から横浜港までの「にっぽん丸」クルージングである。明朝の出帆に合わせて妻ともども今日午前新幹線で新神戸へ行き、「神戸メリケンパーク・オリエンタルホテル」にチェックインした。その後折角来た神戸でもあり、北野異人館街を見学しようと「シティー・ループ」という市内循環バスで異人館を訪れた。バス代は1回260円で安く、少々時間がかかったが、女性ガイドも載っていてうまい具合に市内観光案内もやってくれた。初めて神戸を訪れ、自由に観光しようと思っている人には便利なバスである。ただ、気になったのは市内の交通がこれほど混雑しているとは想像外だった。中々車が交差点を渡り切れず、道路も狭い。そこへ困ったことに無断駐車中の車が多い。交差点に歩道橋がなく歩行者がゆっくり道路を横断していることが、車の進行を妨げている。もう少し工夫したらもっと交通渋滞を減らすことが出来ると思う。観光客も多いことだろうから、自治体も警察も少し考えてみてはどうだろうか。

 異人館街では、英国館、洋館長屋(仏蘭西館)、ベンの家、風見鶏の館などを興味深く見学した。やはり珍しい品が多く、噂には聞いていたが、明治時代の外国人の生活ぶりの一端を知ることが出来たように思う。

 その後は、折角神戸に来たので、名代の「神戸牛」を食べてみたいと元町でバスを降り、商店街の神戸牛レストランで旨い神戸牛を食することが出来た。ホテルへ戻る途中で神戸ポート・タワー昇り、上空からクリスマス・イブに神戸港の夜景をじっくり楽しんだ。それにしてもホテルの2階が船舶の旅客ターミナルになっているとは、幸いだった。明朝「にっぽん丸」に乗船するわけだが、滞在する部屋の真下に「にっぽん丸」が係留されている。明日はのんびり船に乗り、太平洋を横浜へ船旅を楽しめるとイメージしている。良いクリスマスになりそうだ。

2018年12月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4241.2018年12月23日(日) 平成最後の天皇誕生日

 今日は平成最後の天皇誕生日である。天皇は今日85歳の誕生日を迎えられた。平成となってから30年間、天皇は太平洋戦争の戦没者に対する慰霊のお気持ちが強く、美智子皇后ともどもサイパン、ペリリュー、フィリピンなどの戦地へ戦没兵士を弔うため巡礼された。沖縄には前後11度に及ぶ慰霊の旅をされておられる。自然災害に際しても皇后とともに進んで被害者に接触して慰めの言葉をかけておられた。特に、国民が感銘を受けたのは、被害者と話される時に同じ目線で言葉を交わすよう努められ、膝まずいておられた姿が印象的である。 

 戦没者が祀られている靖国神社天皇が参拝しないことにつき、一部に非難めいた言葉くことがある。靖国神社関係者からも不満を露わにした批判的な言葉が聞こえてくる。個人的な意見ではあるが、天皇は昭和時代に起きた戦争について昭和天皇の責任が少なからずあるものと考え、戦争の犠牲者に対して殊更今上天皇としての弔意を示していると思う。同時に、靖国神社に占領軍が戦争犯罪人と断罪したA級戦犯が、一般の戦没者とともに祀られていることに苦慮され、若干距離を置いておられると思う。それが、今も天皇が靖国神社へ参拝されない理由であり、真意だと考えている。

 天皇は「国家の象徴」として30年間天皇の地位におられたが、その平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに安堵していると述べられた。近現代4代の天皇の中でただひとり軍服を身にまとうことはなかった。在位中戦争のなかったのは、今上天皇だけである。先日の会見では、国民に感謝の言葉を述べるとともに、来年には結婚60年を迎える美智子皇后への感謝の気持ちを優しく述べておられた。

 昨年、今年と幸いにも東京オペラシティで開催された東日本大震災復興支援チャリティ・コンサートで、天皇・皇后と同じクラシックを楽しむ一体感に浸ることが出来た。国民の中に溶け込まれた天皇には、ご苦労様というねぎらいの言葉をお伝えしたい。それと同時に、来年4月には譲位され大役から解放されるので、ご夫妻でいつまでも元気にお過ごしいただきたいと願わずにはおられない。

 今晩NHK特集「天皇 運命の物語」が放映されたが、幼い皇太子時代から苦労を知らされていたようだ。懐かしい映像がかなりあったが、皇太子ならではのご苦労が今日人を思いやる姿勢に表れていると感じた。

 今日皇居の一般参賀には過去最大の約8万3千人の人々が訪れたという。これも天皇が譲位されることから多くの国民が別れを惜しみに来られたと思う。本当にお疲れ様です。

2018年12月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4240.2018年12月22日(土) 過去最大級の来年度予算案

 来年度予算が閣議決定されたが、総額が何と過去最大で100兆円の大台を超えた。何といっても少子高齢化の影響もあって社会保障費の伸びが著しい。全体の歳出のうち33.6%を占めている。その他に伸び続けている防衛費は過去5年連続の伸びで、5兆2千億円に達する。かつて、防衛費は全歳出の1%がひとつのシーリングだったが、今では誰もそれを言う者がいない。今や防衛費は聖域と化してしまった。今後トランプ大統領のご機嫌取りのために、高額なイージス・アショアや最新型戦闘機など最新兵器を買わされて、防衛費はうなぎ上りに増え続けることになろう。

 もうひとつ理解に苦しむのは、消費増税に絡む消費対策である。来年10月に消費税を2%引き上げ10%とする。消費税10%自体は、紆余曲折あったが、すでに2012年に決まっていた。来年2%の増税により税収は5.7兆円増える見込みだった。この内4/5を社会保障費の財源に充てて国の借金返済に使い、残りを社会補償の充実に充てる予定だった。ところが、安倍首相はこれを変更して一部を教育無償化に使うことを決めた。この結果、借金返済に充てられる額は増収分の半分の2.8兆円となり、教育無償化などには1.7兆円が充てられる。

 消費税増税にあわせて、初めて導入される軽減税率がまたややこしい。除外品目が多く、例えば弁当を買った店で食べた場合と持ち帰った場合の税率が異なるなど、あまりにも複雑すぎて消費者を困惑させそうだ。ポイント還元制度など中小店舗でキャッシュレス決済により買い物すれば国の負担で決済額の原則5%ポイントがつく点など、反って分かり難く手間をかけることになる。現金決済だけをやっていた零細店舗などではそのためのレジを購入しなければならず、余分な経費がかかる。

 こういう複雑な予算を組ん結果、消費税増税により反って対策費用が増え本末転倒となり、一体何のための増税か分からなくなる。頭の良い財務省スタッフが、身内の不祥事のせいで作成する予算案が遠慮がちになり、そこをしたたかな官邸政治家に付け込まれて利用され、首相周辺にとっては至極都合の好い予算案になったというわけである。結果的に苦しむのは、いつもながら納税者である国民である。

 さて、今日は偶々東京へ出張中で我が家へ滞在している長男が、私の傘寿の祝いに妻ともどもディナーをご馳走してくれた。すでに予約してくれていた深澤不動尊傍の中々しゃれた日本料理店で和食に舌鼓を打った。先日の次男といい、やはり息子たちに食事で祝ってもらえるというのは嬉しいものである。

2018年12月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com