4259.2019年1月10日(木) 「兼高かおる世界の旅」の兼高さん亡くなる。

 今月5日に日本旅行作家協会名誉会長の兼高かおるさんが亡くなられた。8日に通夜、昨日告別式が親族とごく一部の関係者だけで営まれたと協会事務局長から連絡があった。すでに亡くなった5日に協会から連絡をもらっていたが、葬儀一切が済むまで㊙にとの断り書きが付いていた。漸く葬儀が終わり昨晩訃報を公に出来ると知らせてもらった。今朝の新聞や、テレビでも比較的大きく扱われている。

 それはそうだと思う。兼高さんは海外旅行がまだ自由化されていない時代に、世界旅行の先駆けとなられ世界中を旅された人で、随分羨ましく思ったものである。1958年世界一周早回り企画にスカンジナビア航空機に搭乗して挑戦し、73時間強の当時の世界記録でこれを成し遂げた。1959年から毎週日曜日になるとTBS系テレビで31年も続けて放映された「兼高かおる世界の旅」に出演したが、中々楽しく興味深く視聴率も高い番組だった。本来なら高い評価を得たこの番組はずっと続く予定だったが、番組で個性的な聞き役をされた芥川隆行氏が亡くなったことで番組は終止符を打たれてしまった。兼高さんご自身もまだ続けたかったようだった。止むを得ない事情ではあったが、残念な終わり方だったと思う

 兼高さんとは2011年5月会長を退かれ、名誉会長に就任された日本旅行作家協会総会の場で初めてお会いして親しくお話を承った。行動的でスポーツウーマンだった兼高さんは、中部太平洋の島々でもよくスキューバ・ダイビングをされた。マーシャル諸島共和国では島の啓蒙活動に力を尽くした功績により無人島を贈られ、その島には兼高さんの名が付けられている。その後拙著「南太平洋の剛腕投手」の執筆中に、兼高さんもよくご存じだったトラック島のアイザワ大酋長の軽い虚言壁について真偽のほどを尋ねたことがある。兼高さんは嘘をつくことはあの島の島民性とも言えるので、あまり深刻に受け取る必要はないのではないかと容認されておられた。愉快だったのは、兼高さんは2月29日生まれ(1928年)で誕生日が4年に1度しか巡ってこないので、まだ20何歳だと誇らしげに話しておられたことである。亡くなられてしまったが、さしづめ享年22歳ということになるのだろうか。

 兼高さんには長い間テレビを通して知的で楽し時間を与えていただいた。父親がインド人貿易商で彼女は神戸で生まれたが、彼女の兄と慶応で同期だった会社の元上司から兼高兄妹についてエピソードを伺ったことがある。あのような行動的で、しかも上品な女性はあまりおられないと思う。「麗珠院薔薇清薫大姉」(レイシュインソウビセイクンタイシ)と戒名を授けられたそうだが、「珠」は母親の名から、「薔薇」は彼女の本名・兼高ローズから取られたそうである。

 心よりご冥福をお祈り致したいと思う。

2019年1月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4258.2019年1月9日(水) 「にっぽん丸」、グアムで接触事故

 昨日ネット「にっぽん丸」に関する衝撃的な記事を見た。そして、それが今朝の朝日新聞に掲載された。「大型客船が事故 船長飲酒か」との見出しである。何とクリスマスに乗船したばかりの商船三井客船の「にっぽん丸」が、30日午後9時過ぎにグアム島からサイパン島へ出発してまもなく、船尾アメリカ海軍の桟橋に接触して船体の右舷を損傷した。その場で航行を取り止めたという衝撃的な事態である。新年を外洋航海で迎える予定だった乗船客はさぞ落胆したことだろう。にっぽん丸は、26日横浜埠頭に到着してわれわれろしてから、整備を終えてその日の夜グアムへ向けて出港した。そして4日後の30日朝グアムへ着いた。そのサイパンへ向け出港した直後に事故を起こしたらしい。我々が下船してから僅か日後の事故だというから驚くではないか。

 神戸から横浜までのクルージング満足感いっぱい、商船三井乗船記を書くと約束していたので、クルージングの楽しさを満喫したと同時に大満足したとの印象を認めた原稿を書き上げた。その原稿を昨夜掲載予定紙へ送付したばかりである。船は右舷に大きな穴が開いたようだが、乗客、乗員624にケガ人がいなかったことが何よりである。乗客はクルージングを止めすでに航空機で帰国したようだが、新聞記事に書かれたように船長に飲酒した疑いがあるそうだ。

 自動車事故の原因にしばしばドライバーの飲酒が挙げられるが、車ばかりでなく、最近は航空機のパイロットにアルコールが検出されて安全運航面とモラル面で大きな問題になっている。実際本記事の隣欄に「飲酒の時間 虚偽報告~全日空、機長の処分検討~」との記事が載っており、唖然とするばかりである。自分の仕事を何と思っているのか理解出来ず、モラル面でも話にならない。今度の接触事故で船長に飲酒の疑いが生まれたとは、あまりにも軽薄で無責任で、大勢の人の生命を預かっている責任ある立場の人の神経とはとても思えない。

 クルージングを終えた翌日、招待していただいたお礼に言葉に添えて拙著8冊を関係者及び「にっぽん丸」図書室などに贈ったところだが、いずれ近日関係者と話をする機会があると思う。聞けるなら、さらりと本音の一端を聞いてみたいと思う。

2019年1月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4257.2019年1月8日(火) 51年前の今日自殺したマラソンの円谷選手を想う。

 長らく歯科医院歯を治療してもらっていたが、今日で何とか終えることになった。昨年7月から随分長い時間をかけて治療してもらっていたが、今回の治療はひとまず終了ということになった。やれやれである。やはり入れ歯の具合が悪くなると、治療に手間と時間がかかる。これでしばらく歯の不具合から解放される。

 その歯科医院には、もう半世紀以上も通っているが、かつて勤務していた会社の近くにあり、1964年東京オリンピックのマラソン・コースである甲州街道に近い。オリンピックの際、その甲州街道脇で優勝したアベベ選手が先頭で走って英姿を目の当たりに見た。縁は異なもので、その4年後、メキシコ・オリンピックが開催された1968年の今日、偶然にもアベベ選手の甥ウォルデ・マルタム・ケベデくんにエチオピアの首都アジスアベバのハイレ・セラシュ病院で会っていたのだ。いわハプニングと言っても好い。更に運命的だったのは、帰国後に知ったことだが、その日東京オリンピックのマラソンで銅メダルを獲得した円谷幸吉選手が、その後体調不良だったこともあり、ぱっとした成績を残せず、メキシコ大会の重すぎる精神的負担に耐えられず自殺する悲劇があった。そして、今夕NHK「NEWS WATCH 9」で円谷選手の自殺前後の話を自衛隊体育学校時代の後輩と、メキシコ大会銀メダリストの君原健二さんの思い出話を交えて、円谷さんを偲んでいた。

 偶々歯科へ行ったことが、アベベ選手と甥御さん、そして円谷選手を想い出すきっかけになったとは、随分運命的であると感じる。

 さて、今日は国内外に注目すべきニュースがあった。まず、国内で昨年11月から金融商品取引法違反と特別背任容疑で逮捕され身柄を拘留されている元日産会長カルロス・ゴーン氏の拘留理由を開示する手続きが行われた。ゴーン氏は特別背任事件について日産に損害を与えていないことと、金融商品取引法違反については、役員報酬を有価証券報告書に過少報告したことについて日産復活のために努力してきたと主張を述べ、東京地検の嫌疑を強く否定した。

 一方海外では、今日誕生日を迎えた北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長が中国を訪問した。対米交渉を前に中国政府との強い絆をアメリカ、及び世界へアピールした。更にもうひとつ世間を騒がせているニュースが、韓国海軍艇自衛隊哨戒機に対して火器管制レーダーを照射したとされる事件で、韓国国防省はその事実を否定して、日本側の証拠画像に反論する事態に発展している。日本の防衛省は照射されたと言い、一方の韓国がその事実はないと否定している。どちらが正しいのか、お互いに自己主張しているばかりではっきりしない。こういうことが今後も起きると一大事である。アメリカの支援を受けてでも好いので、何とか早めに黒白をつけて欲しいものである。

2019年1月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4256.2019年1月7日(月) 30年前の今日、昭和天皇崩御される。

 30年前の今日、昭和天皇が崩御され即日今上天皇が即位されて翌8日平成時代がスタートした。あの日行われる予定だった全国高校ラグビー決勝戦も中止となり、対戦予定だった大阪工大高と茨城代表の茗渓学園の両校同時優勝となったことをよく覚えている。中山競馬場のレースも中止され、繁華街のネオンも自粛され国内には暗いムードが立ち込めた。今日天皇は昭和天皇の御陵にお参りされた。早いものであれからもう30年が過ぎ去った。その平成も来る4月30日に天皇が退位され、平成時代も終わる。翌5月1日には次の元号がスタートする。新元号は4月1日に発表される。皇太子が天皇に即位され、その後大嘗祭を始め、皇室絡みの行事が種々行われる。皇室にとっては慌ただしい1年になる。

 さて、今日から新たな税金「国際観光旅客税」1,000円が、国籍に関係なく日本から海外への出国者ひとりひとりに課税される。これの年間収納額は、総額で500億円と予想されている。これまでもなんやかんやと屁理屈をつけては、懐豊かな海外旅行者に目をつけて徴税することになったが、これはれっきとした国税である。取れるところから取るという安易なやり方は止めるべきだと思う。徴収することばかり考えず、政治家と財務省は基本的に徴収した税金を無駄遣いしないようもっと知恵とモラルを働かせるべきではないかと思う。毎年積み重なる国の借金は累積で1,062兆円にまでなった。日本人ひとり当たりにして837万円である。これだけ多額な借金を返せる人はそうはいない。国はもっと真剣にこの現実を捉えるべきである。残念ながらこの重要な問題に対して現時点で政府も財務省も何らの行動も起こしていない。例えば、昨年世間を騒がせた森友学園問題でも、財務省は森友学園に対して無節操にも国有地を8億円も値引きして提供しその明確な理由も国民に説明しようともしない。メディアも追跡に手を抜いている。誰も彼も国民のことをまったく考えていない。こんな好い加減な状態を放っておいて国の財政が破綻しても良いのか。

2019年1月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4255.2019年1月6日(日) 社会主義国家建設に失敗したソ連と中国

 1949年10月1日中国共産党の毛沢東党主席が中華人民共和国建国宣言をしてから、今年10月に満70年を迎えることになる。一昨年はロシア革命成って100年の節目の年だった。建国時代まだ貧しかったソ連、中国の両国が、その後アメリカと並ぶ米ソ時代から、体制崩壊に陥りソ連が社会主義国家の看板を下ろした。だが、近年中国の発展は目覚ましく今では米中両国が世界の大国として君臨しつつある。

 しかし、かつてのソ連は、国内に多くの矛盾を抱えて自壊作用を起こし、社会主義と決別することになった。一方、中国は今もって社会主義国家の看板を掲げたまま経済面で長足の発展を遂げ、今や国民総生産(GNP)ではアメリカに次ぐ大国となった。ただ、これはほんの表面的な一面であり、実態はそんなに楽観出来るものではない。

 今朝の朝日新聞によれば、意外なことに現時点でロシアの世論は旧ソ連の崩壊を惜しいと思っている人がかなり多くいるようで、それが年々増え今では国民の66%が旧ソ連を懐かしがっているという。当時社会主義国家で国民が平等に恩恵を受けられるという誤った期待から、近年ロシアにおける年金受給開始年齢の引き上げなどに反発する声が多く、待遇への不満が持ち上がっているようだ。これはソ連時代の社会の実態を知らない人たちが、幻想となったかつての社会主義を夢見ているだけに過ぎない。当時のソ連が果たして社会的に平等な生活を供与していただろうか。歴史を振り返ってみれば分かりそうなことである。

 現在の中国にしても、社会主義の看板はそのままであるが、とても社会主義と呼べるような社会体制ではなく、社会の格差が広がり資本主義経済のマイナス面ばかりが目につく。中国は共産党の権力の一極集中によって権力基盤を固め、言論の自由弾圧など資本主義の悪弊を通り越して、現状は独裁的な覇権国家に陥っている。加えて貧富の差が拡大して、支配者層の政治的不正も増え、むしろ窮屈で非倫理的な社会になっている。

 その中国では、4日に中央軍事委員会で習近平国家主席が、中国は発展のチャンスを迎えているが、同時にリスクも増えており軍事闘争の準備を進めなければならないと社会主義なんか忘れ去り、軍国主義的志向発言を行って世界に衝撃を与えた。翌5日には台湾の蔡英文総統が、中台統一を目指す中国が1国2制度を考えていることに反発し。当分中台間の外交関係はスムーズとは行かないだろう。

 果たして今日の中国人は、この現状をどう思っているのだろうか。

 結果としてマルクスが目指したような社会主義社会は実現しなかった。僅かにキューバの社会主義体制のみが国民の間に根付いて国家と国民が手を携えて、歩みは鈍いが、一歩一歩と前進しているように感じた。マルクスの唱えた社会主義は、経済面だけなら国民に幸せをもたらしたと思う。社会主義国家が政治面で権力を揮い出したことが、マルクスの考えとは大きく隔たったものになったのではないか。

 今ごろになってかつて失敗した社会主義を偲び、懐かしがるとは、ロシア人の頭は相も変わらず思考錯誤を重ねていると思う。

2019年1月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4254.2019年1月5日(土) トランプ・リスクが世界経済を震撼させる。

 一昨日中国の無人月探査機「嫦娥(ジョウガ)4号」が、世界で初めて月の裏側に着陸した。裏側は地球から直接見えないため、科学的に未解明な点が多い。新聞報道によると中国には将来の資源開発などで優位に立ちたいとの狙いがあるようで、今後宇宙開発でもアメリカとの覇権争いが激しくなりそうだ。アメリカにとっては、中国の力を一層警戒するようになり、実務面でもお互いの鞘当てがエスカレートするのではないか憂慮される。

 米中間の経済戦争が世界の経済、就中株式市場に大きな影響を与えて前日ダウ平均が大きく値下がりしたが、4日朝アメリカ労働省が発表した2018年12月の雇用統計でアメリカの景気堅調さが確認されたことから、反転して4日ダウ平均3.29%、$746も上がり、ダウ終値は$23,433となった。ダウと日経平均は相互に連動するので、週明けは日経平均株価も値上がりするのではないだろうか。

 ただ、今年の景気予報、株価予想はアメリカ・ファーストと思いつき発言をするトランプ大統領の言動如何によって大きく変わる可能性がある。昨日大発会でトランプ氏の発言を懸念していた大和証券社長のように、今日の朝日夕刊「素粒子」欄でも「~米中摩擦、その震源のトランプ・リスクを何とかせねば」と書かれ、専門家の間ではトランプ大統領の存在自体が世界経済に影響を与えていると見ている。

 さて、今年はラグビーのワールド・カップが日本で開催され、その勢いを以て来年2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開かれる。スポーツ界で国内外に話題を提供していることがある。

 国外では、相変わらずロシアの国家ぐるみのドーピング問題がすっきりとしないことである。昨年末までに世界反ドーピング機関(WADA)がロシア側に要求していた検体データをロシアが提供しなかった責任を追及している。そもそも検体データ提供を条件に3年間のロシアの資格停止処分を解除していたこともあり、それが反故にされたことで、ロシアの対応に対してWADAはロシアに対して断固たる処置を取るべきだと強く主張している。いつも責任逃ればかりやっているロシアは糾弾されるべきであるが、そうなるとリオ・オリンピックに次いで、次の東京オリンピックにも出場出来ないことになる。ロシアはこの問題を国がらみで取り組んでいるが、国の姿勢がだらしないのか、現状はロシアに不利に傾いたままである。

 もうひとつ、国内で地味ながら問題となっているのが、アメリカン・フットボールのライスボウル試合形式である。一昨日行われた日本選手権(ライスボウル)は、社会人王者の富士通と学生王者の関西学院の間で行われ、52-17で富士通が3連覇を遂げた。今問題となっているのは、両チームの得点差である。今や社会人チームの10連覇となり、この間の勝者と敗者の得点差は開く一方で、今年最大となった。毎年チームに新人選手を迎え入れチームを固めたうえに、外国人選手を補強して力を付けている社会人チームに比べて、肉体的にも劣る学生チームが4年間の限られた期間にチームを強化するのは難しい。それが近年両者の間に、明らかな格差が出来てしまった。その差は開く一方である。当事者である関学のディレクターですら、社会人王者と大学王者のマッチアップは歴史的使命を終えたと語っている。

 かつてラグビー界も同じような問題を抱えていた。社会人チームに歯が立たなくなった大学社会人チームとの日本選手権は行われなくなり、日本選手権は社会人チームの中で行われるようになった。

 日本アメリカンフットボール協会でも、試合方式の変更を視野に今後ライスボウルの在り方を検討する考えを語った。果たして来年はどういう形式になるのか、楽しみでもある。

2019年1月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4253.2019年1月4日(金) 東京証券市場大発会で大幅値下げ

 昨日熊本地方で震度6のかなり大きな地震があり、被害が心配されていたが、その割には大きな被害は出なかったようだ。現時点でひとりの死者も伝えられていない。珍しいこともあるものだと思う

 その一方で、正月三が日が過ぎ、各企業は今日が仕事始めであるが、東京証券市場も今日が大発会で前日のニューヨーク株式市場安値の影響を受けて、午前中一時770円も下げた。午後になって若干取り戻し日経平均は昨年末比-452円となり2万円を割り19,561円で終わった。米中経済戦争の影響やら、ファーウェイ副会長の身柄拘束などの影響が一体いつになったら収まるのか、当分株式市場の動きから目を離せない。大和証券グループ社長が、今年の見通しとして懸念材料はトランプ大統領だとずばり言っていた。トランプ大統領の言動が、今年の世界中に不安を投じて、大きな影響を与えそうである。

 午後横浜に住む次男一家4人がやって来た。昨日まで嫁の祖母が年末に亡くなったので、新潟実家に帰っていた。小2と年中組2人の孫は、背がまた高くなり益々可愛くなった。健康に育って欲しいと願うばかりである。

2019年1月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4252.2019年1月3日(木) 箱根駅伝で東海大初優勝

 毎年正月に行われる関東大学対抗箱根駅伝で、今年5連覇を狙っていた青山学院大チームが東海大に敗れ、東海大が出場46年目にして初優勝を遂げ、大会新で錦上花を添えた。昨日往路優勝だった東洋大は東海大、青学に次ぎ3位に下がった。かつて青学は駅伝ではまったく無名の存在だったが、名将原貢監督が就任して以来常勝軍団となり、近年は毎年優勝候補の筆頭にリストアップされていた。捲土重来を期して欲しいものである。

 しかし、青学復活には心配な点もある。それは駅伝強豪に育てた原監督自身の性格的な弱点である。それほどのコーチ経験歴もなく名将へ駆け上った原監督には、少し思い上がった気持ちがあるのではないかと気になっている。メディアからチヤホヤされてつい調子に乗り過ぎた印象がどうしても拭えない。選手がトレーニングしている最中に陸上とは関係のないテレビ番組に出演して、あまつさえ見当違いや間違った発言までしている。講演では、好い加減な嘘をパワーポイントで説明する有様である。それも1度は2度ではない。加えて致命的な間違いを犯しても平気の平左で、この点を手紙で何度注意してもまったく意に介さない不遜さである。もう少し謙虚にならないとこれからもっと苦しい立場に追い込まれた時に、誰も庇ってはくれないのではないか。青学の復活は、原監督の人間性の回復如何ではないかと思う。

 さて、昨年末以来気がかりだった、アメリカのユネスコ脱退問題がすでに深く進行していたことを知った。テレビ・ニュースでは昨年末に12月31日を期してユネスコを脱退すると伝えてから、テレビや新聞ではまったくこのことに触れられなかった。実は、一昨年10月ユネスコが反イスラエル的であるとして、昨年12月にはアメリカとイスラエルがユネスコから脱退すると公表していた。そして12月31日実行に移されたというのが実態のようだ。

 これには、アメリカ国内のユダヤ教徒を味方につけたいトランプ大統領の戦略と、イスラエルのネタニヤフ首相の思惑が一致したことがある。だが、そもそもユネスコが第2次世界大戦後発足したきっかけは、アメリカが中心となり教育、文化、平和面で連携する組織を構築したことが原点であり、そこに時折政治的な、特にアメリカに不都合な動きが現れてきたことが今日の脱退問題となって浮上したのだ。とりわけ、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ヘブロン旧市街のキリスト生誕教会などをイスラエルではなくパレスチナの世界遺産として認めたことが、これに反対していたアメリカとイスラエルの不満を増幅させた。

 それにしてもどうしてメディアは、このような大きな問題を報道しないのだろうか。すでに報道したから済と考えたのかも知れないが、アメリカのユネスコへの拠出金がストップして財政的にもピンチになるうえに、アメリカがいなくなることによって中国が金も口も出す動きを見せたら、どういうことになるか。結局ニュースとして国内外の取り上げるべき事象を検討した結果が、メディアの国際感覚、感度が鈍いということが露呈されたということになるのではないか。相変わらずメディアに鈍感さが見られることに不安を感じる。

 夕刻6時10分ごろ熊本県で震度6弱の地震があった。3年前に熊本地震があって大きな災害を出したばかりである。3年前に壊れた熊本城も今再建中であるが、被害が些か気になるところである。大きな被害が出なければ良いが・・・。

2019年1月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4251.2019年1月2日(水) フォルクスオーパー交響楽団の演奏を楽しむ。

 今日サントリーホールで開かれたニューイヤー・コンサート妻と出かけた。オーストリアでウィーン・フィルハーモニーと並ぶ名門オーケストラで、創立100年を超えるウィーン・フォルクスオーパー交響楽団が、1994年以来毎年年末年始にかけて来日して日本各地で公演を行っているが、今年は日本とオーストリア修好150周年記念イベントと銘打って演奏している。有名なオーケストラだけにお値段はやや高かったが、それに見合うくらい充分に堪能した。

 ついては、昨日ウィーン・フィルハーモニーのニューイヤー・コンサートがNHKテレビで生中継されていたが、今日も主にワルツから、オペラまでソプラノ、テノール歌手の独唱とダンスを織り交ぜて楽しませてくれた。最後の曲目は♪美しく青きドナウ♪だったが、当然のようにアンコールの拍手が鳴りやまず、アンコール用に3曲演奏してくれたが、昨夜のウィーン・フィルハーモニーと同じ♪ラデツキー行進曲♪演奏されず、ちょっとがっかりしていたところ、4曲目最後の最後になって拍手とともに♪ラデツキー行進曲♪が始まり、印象に残るジ・エンドとなってほっと胸をなでおろした。ソロも、ダンスも中々素晴らしかった。

 更に、今日はコンサート開演前に度肝を抜くような驚愕的な事態があった。小ホールで4人の楽士がプレ・コンサートを行っていてほとんどのテーブルがいっぱいだったため、立ったまま聴いていた。そんな時に突然目の前に立っていた中年の女性がゆっくり真後ろにいた私に向かって背から倒れてきた。隣の女性と2人で支えて係員を呼んでから応急手当を施されて担架で外へ運ばれていった。生命には異常がないと思われるが、こんなハプニングは初めてである。女性意識はあったようだが、脳神経系の咄嗟の発作で倒れ込んだようだった。番外のハプニングに、正月早々かされる一幕だった

 本番の超一流の演奏は、心に訴える本物のクラシック音楽の良さを味わわせてくれた。やはり、一流の演奏をその場で耳にすることは臨場感が伴い、事件の現場に立ち会うようなピリピリする感覚である。やはり現場で本物に触れるということが最も魂を揺さぶられるものだと再確認した次第である。

2019年1月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4250.2019年1月1日(火) 平成最後の年に何をなすべきか?

 新しい年を迎えた。今年は例年とは異なる特別1年である。いつもと違い、5月1日新天皇即位とともに平成から新元号に変わる。その意味では、今日平成31年元旦は、いずれ消える運命にある。

 80歳の現在、残り火をどう有効的に活かしたら良いだろうか。今年はいま執筆中の「80歳海外武者修行爺ヤの言い分」(仮題)を仕上げて上梓することであるが、ややペンが遅れ気味である。何とか夏前には上梓したいと考えている。

 また5月10日には、我々夫婦は金婚式を迎える節目に当たる。どこかへ旅行したいと考えているが、まだこれぞという記念碑的場所が思いつかない。25年前の銀婚式には、カナダのロッキーとケベックへ出かけたが、日数がかかりそうなので健康面に留意して、今年は国内にしようと思っている。

 さて、昨夜遅く年末恒例東急ジルベスター年越し番組を観ていた。従って京都の寺院などで除夜の鐘を打つ光景は観ていない。ちょうど元旦0時を迎えた時、クラシック演奏曲を終える趣向だが、今回はヴェルディ曲♪アイーダ♪をイタリアの天才指揮者と言われるバッティストーニが指揮して、見事に演奏し終わったところで除夜の鐘となった。企画としては中々面白いと思う。

 元旦は、母校湘南高校ラグビー祭へ出かけるのが習いとなっている。幸い好天気に恵まれ、風もなく好い日和だった。現役1、2年生部員とOBチームの練習試合を観た後、湘友会館でOB会総会に出席した。その後現役部員らと懇親会に参加した。毎年のことながらお母さんたちが食事やお菓子類などを準備してくれる。

 私もこの席で、部員名を書いて署名をして更に「冒険心と行動力」という言葉を添えた拙著「新・現代海外武者修行のすすめ」を後輩部員たちにそれぞれ1冊ずつ贈ったうえで、2つのアドバイスを話した。ひとつは、文章を書く習慣を身に着けることで、出来れば日記や手紙を書くことと、もう1点は若いうち出来るだけひとりで海外武者修行を試みることを勧めた。今若者たちの間で大流行りのスマホは文章力向上には決してプラスにならないと話した。ひとりの生徒がこれまでスマホを使い過ぎて読書もあまりしなかったし、文章も書くことがあまりなかったが、これから拙著を読んでみたいと嬉しいことを言ってくれた。この機会に後輩たちが、文章を書くことに少しでも興味を抱いてくれれば嬉しい。

 この懇親会の場は、先輩と後輩の交流の場であ同じ釜の飯を食ったラガーマン同士が触れ合う貴重な機会だと思っている。今年は関東大会が神奈川県で開催されるので、いつもの出場枠4校より1校増えるので、出場のチャンスが増える。出場したいと張り切っている部員もいたので、大いに楽しみである。今年のチームはかなり期待できそうだ。

 ところで内外の普通のニュースを期待しているが、これという目立ったニュースが伝わって来ない。気になっているのは、昨日のブログで取り上げたアメリカがユネスコから脱退するとのニュースである。31日を期して決断されると報道されたが、今日の朝刊、テレビ・ニュースでもまったく取り扱われていない。まさか、フェイク・ニュースではあるまい。昨今は大事なことが、なおざりにされる風潮があるが、もう少ししっかり報道して欲しいものである。もう1日待とうと思う。

2019年1月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com