4280.2019年1月31日(木) 自分自身のためだけにしか活動しない政治家

 近年の天気予報はよく当たる。予報通り夕方に小雨が降って来た。これで庭木に放水する必要もなくなった。明日は雪が降る可能性もあるとの予報である。

 さて、今朝のニュースでグアムで接触事故を起こした「にっぽん丸」船長について、事故当時飲酒の疑いが伝えられたが、その他にも昨年7月から船内における船長のおかしな行動について、船内自室から出てこないとか、電話で呼んでも応答しないという話が報道された。会社はこの件について一切コメントを発表していないが、事実とすればリーダーとして少々首を傾げざるを得ない行動だと思う。幸い我々が乗船していた時の久保滋弘船長は横浜港で下船したと思うので、当の船長は久保船長と入れ違いに乗船されたと思うが、船長名は今も明かされていない。航空機のパイロットの飲酒が大分話題になっているが、旅客の生命を預かっている立場でありながら、その意識に欠けるところがあるのではないだろうか。最近話題になったように航空会社のパイロット管理も抜け穴だらけで問題がある。監督官庁の指導にしても徹底して航空会社へ乗員管理の厳格化を要求すべきだと思う。

 ついては、一昨日唐突に旧民主党時代幹事長や環境大臣など要職を務め、現在無所属の細野豪志氏が自民党二階派入りをすると報道され、まさかと思っていたところ今日二階派派閥集会で正式に二階派入りが決まった。いずれ自民党入りを考えているとの惚けたニュースも入った。細野氏の言い分が奮っている。与党内にいないとやりたいことが出来ないと我儘で理不尽なことを言っている。何を甘えているのだろうか。野党であろうと国民のために自ら目標を掲げてやり抜くことを考えるべきではないのか。旧民主党内でも前原誠司元外相と並んで身勝手なパフォーマンスで周囲の目を眩ませていたが、近ごろよほど暇になったのか、みっともない形で表舞台に再びしゃしゃり出て来た。

 細野氏の言動は節操がないことおびただしく、他人に迷惑をかけることを厭わない。2年ほど前に静岡県知事選立候補を言い出したが、誰からも相手にされず取り止めた。2017年4月発売の「中央公論」誌上に憲法改正私案を発表した時は、党内から猛烈な批判を浴びた。二階派入りを知った地元静岡県の人は、あまりの変わり身の早さに呆れ、とても信頼出来ないと述べていた。政権交代により下野するや為すべきことが見つからず、一昨年漸く小池百合子東京都知事と希望の党を設立したが、国政選挙で惨敗して新党を解散した。とにかく派手な舞台で目立ちたいだけの人物で、こういう軽薄な国会議員がいるから政治家全体のイメージが低下する。このような無節操な政治家がいるうちは、政界には疑心暗鬼が渦巻き真っ当な政治は出来ないだろう。

2019年1月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4279.2019年1月30日(水) これで戦後最長の景気と言えるだろうか。

 1月も月末になったが、このところ毎日寒い日が続いている。全国的に寒波が襲っているせいだろうか、今各地でインフルエンザが大流行しているが、これは空気が乾燥していることが大きく影響しているようだ。もう1ヶ月以上も雨が降らない。寒さで震えている中で唯一救われるのは、明日辺り雨が降ると予報が出ていることである。自宅の庭木にも水分が必要だと感じているが、寒くて放水する気になれない。明日雨が降らなかったら水撒きをやってみるしかない。

 さて、このところ景気の拡大がイザナミ景気を抜いて戦後最長になったと言われているが、アベノミクスに対する評価が上がるかと思いきや、実態は成長率が6年1ヶ月続いたイザナミ景気のころの1.6%に比べてかなり低めの見込みで1.2%あり、庶民には実感がないらしい。

 戦後最初の岩戸景気は3年6か月続いたが、11.3%の高い成長率を堅持した。今回の景気はインバウンド客の増加が大きく消費に貢献したようだが、その一方で労働者の賃金は伸び悩んでいる。安倍首相は景気の回復基調をより確かなものと出来るよう賃上げをして欲しいと経済界に要望しているが、大企業では賃金より調整出来るボーナス支出に熱心であり、同時にボーナスは大企業と中小では大きな差が出る。加えて10月から消費税が値上げされる。庶民の感覚としては所得が増え、生活が楽になったという実感はないと思う。それを首相のアベノミクス評価を上げるために少しでも数値的に上回れば効果ありと大声で言っているに過ぎない。基礎数字の捉え方もさることながら、身内で評価を嵩上げしているだけではないか。

 今日も厚生労働省の統計不正問題は、新たな問題が明らかにされ益々混迷している。問題の原点は、上から下まで厚労省の職員の資質にあると思う。第三者委員会に幹部が出席して自分たちの方が中立の人より問題が分かるなんて発言を平気でするようでは、最早つける薬がないというより言いようがない。

2019年1月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4278.2019年1月29日(火) 81歳になる今年、「半寿」を迎える。

 兄を含む母校湘南高31回生3人と32回生の私を合わせて4人で125回生会と勝手に称して、3~4カ月に1度ぐらいのペースで新宿の「ハイアット・リージェンシー東京」でランチ会食を楽しんでいる。今日はこれまでの和食レストランから初めて焼肉グリルに替えてみた。価格もリーズナブルでステーキも美味しく、雰囲気も良かったので、皆に喜んでもらえたと思う。昨年傘寿を迎えて、今年は81歳になるが、これまで傘寿の次の祝いの年齢は88歳の米寿だと思っていたところ、意外にも81歳にも「半寿」という祝福の呼び名があるということを最近になって知った。その謂われは、「半」という文字の構成が八十一の組み合わせということから「半寿」ということになったようだ。あまり知られた言葉ではないので、一般的に半寿と言う言葉を知っている人は少ないと思う。事実今日食事を共にした半寿の3人の方々はこの言葉を知らなかった。

 いずれにせよ私自身今年半寿を迎えることになる。いつまでも前向きな生き方で半寿を超え、次は米寿を目指したいと考えている。

 今日ホテルへ行く前にJAPAN NOW観光情報協会事務所へ寄り、先ごろ「にっぽん丸」について書いた「コラム」を掲載した観光情報紙が刷り上がったので受け取って来た。当初内容はご招待いただいた「にっぽん丸」をヨイショした内容だったが、書いた直後にグアム島で衝突事故を起こしたので、急遽タイトルも「天国と地獄『にっぽん丸』」と差し替えた。近日掲載紙を送ると約束したので、商船三井客船㈱担当常務へ送るつもりである。

 さて、厚生労働省の「毎月統計資料」不正に絡んだ度重なる意図的な省内の不祥事が表面化して、今日の国会でも野党の最大の追及目標となっている。結局厚労省職員の根底に手抜き志向と前例主義があることがはっきりしている。いくら首相、厚労大臣が2度と同じ事態を招かないよう努力を誓うと言ったところで、それはその場限りの言い訳であり、今後余程省内を挙げて根本的に考え方とやり方を突き詰めて考えないと再び同じ不正は起きる。現状では政治家はもとより公務員をまったく信じることは出来ない。

2019年1月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4277.2019年1月28日(月) 厚労省統計不正は政官劣化の象徴か?

 このブログでも何度か取り上げた厚生労働省の「毎月勤労統計」の不正について、今も問題は解決せず、否むしろ一層怪しい様相を呈している。今日通常国会が召集され、冒頭この不正について安倍首相は陳謝したが、臨席された天皇が平成最後の国会で述べられたお言葉の直後にしては、あまりにも恥ずかしくお粗末ではないかと思う。これも首相の日頃の不遜な言動と人柄の成せる技だろう。

 とにかく非常識極まるものである。厚労省には表面的にはともかく本心ではまったく反省の様子がないようだ。従業員500人以上の全企業に対して勤労統計資料の提出を要求すべきところを、東京都に対しては選別して3割しか請求していなかった。完全に手を抜いていたのである。その結果全体として数字が下がり、支払うべき国の費用が少なくなった。このため再調査したうえで追加支給するため、一般予算支出を追加するという国家財政上の問題を提起するに至った。問題はこれで済まない。この不正を糾弾するため、開かれた特別監査委員会が中立ではなく、厚労省内部の幹部、とりわけ官房長が質問までしていたことが分かった。他にも質問にも時間を費やさず、中にはメールで問い合わせたという杜撰な再調査もあった。これでは厚労省ペースで意図的に資料が作成されてしまう。まだまだ問題解決は先の話である。

 この状況に今朝の朝日新聞「声」欄に企業OBの68歳大学院生が呆れて、「勤労統計 官僚の劣化甚だしい」と厳しく非難している。そして夕刊の「素粒子」欄には、「『身内』の検証どころか、官房長同席の『圧力』検証だったとの新たな問題。きょう開幕の国家で徹底的に膿を」と。いつになったらすっきりするのだろうか。

 さて、昨晩遅く帰宅したところ、人気グループ「嵐」が2020年末を以て活動を休止するというニュースが衝撃的に伝えられた。今日もテレビのエンタメ番組ではどのテレビ局も時間をいっぱい取って「嵐」の活動休止の原因や、今後の行方などについて手取り足取り解説していた。確かに30代の若者たちがメンバーとなっている「嵐」は今絶頂期である。NHK紅白歌合戦でも昨年まで10年連続出場し、メンバーがそれぞれ個性的に活躍している。リーダーの大野智が普通の生活をしたい、やりたいことをやってみたいということを申し出たことがそもそもの発端のようだが、近年人気グループの解散が目立っている。一昨年は‘SMAP’、そして昨年は‘TOKIO’が解散に追い込まれた。‘TOKIO’の場合は、メンバーのひとりがスキャンダルを起こしたことが解散の理由だったが、「嵐」の場合はそうではない。5人のメンバーは、10代でデビューして早や20年になる。外からは本音は窺い知ることは難しいが、ひとりで自由気ままにプレイ出来るのとは異なり、いくら気ごころを知っているとは言え、他人と長い間に亘ってグループを組んでショーを実演するのは難しいだろう。

   それにしても歌とダンスのグループが2年後に活動を休止すると発表したことが、日本中を地響きさせている。些か異常ではないだろうかと思うのは年寄のひがみだろうか。

2019年1月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4276.2019年1月27日(日) 小学校のクラス会に11人が集う。

 今夕幕張小学校のクラス会「和会」が柏市内のフグ料理店で開かれた。この種の集まりは最近ほとんど昼間に開かれる。年を重ねるに連れて夜遅くなってからの帰途が少々大変だからで、この「和会」も昼間行われることの方が多かった。それでも70年前にともに同じ校舎で学び、遊んだ友と胸襟を開いて飲み交わすひとときは、懐かしくしみじみとして好いものだ。すでに鬼籍に入った友も少なくない。今日の参加者は11人だったが、こうして何人かの友が集いあえるのも、慕われていた担任の湯浅和先生のお人柄によるものであり、小学校のあった幕張周辺に住んでいる友が多いせいだ。同じ小学校で1年上級だった兄に尋ねてみると兄のクラス会はもう20年ぐらい前に幹事役が他界して止めたらしい。我々のクラス会だっていつまで続けられるかは分からないが、元気で会える限りはどこかで会いたいものである。

 ついては、昨年11月に鎌倉散歩を企画したが、都合が合わない人が多くて2人の女性だけしか参加出来なかった。でもあれはあれで参加した女性には喜んでもらえた。今日もそう言ってくれた。そこでまた鎌倉・江の島方面へ日程的に都合をつけて企画しましょうということで提案したら、ぜひにもと言ってくれたので、これから陽気が良くなったら都合を聞いてみて計画を立てようと思っている。

 さて、大相撲初場所は今日千秋楽を迎え、34歳のモンゴル出身の関脇玉鷲が13勝2敗で初優勝を飾った。今場所ほどケガなどで土俵上に姿を見せなかった力士が多かった場所は、あまりないのではないかと思う。千秋楽には3人の横綱のうち誰も土俵上に上がらなかった。稀勢の里は場所中に引退してしまい、残る白鵬と鶴竜は途中休場した。3人の大関のうち、栃ノ心が途中休場し、残りの高安と豪栄道は何とか勝ち越したが、2桁勝利が出来なかった。

 優勝した玉鷲が殊勲賞と敢闘賞を、準優勝の関脇貴景勝が技能賞を、更に途中3日間休場した小結御嶽海が殊勲賞を授与された。途中休場した力士が3賞を受賞したのは初めてである。

 ケガの原因として早速今朝の朝日新聞「角界余話」が、力士の巨大化が原因ではないかと指摘している。1909年の幕内力士の平均身長は171cm、体重は99㎏だった。それが69年には、身長180cm、体重125㎏、と60年間にかなり大きくなり、更に50年後の今場所は、体重が166.2㎏となり過去最高となった。確かに身体が大きくなったことはケガが増えた原因として考えられる。しかし、そればかりではないと思う。相撲協会は営業上賛成しないと思うが、現在の年間6場所は多すぎて、休息を取る間もない。ハードな日程が全力士に相当負担を負わせているのではないかと気になっている。一気に場所数を減らすのは難しいとしても、せめて1年に4~5場所にまで場所数を減らすことを検討してみてはどうだろうか。私が小学生のころは、確か1年3場所だったと思う。

 それにしても、上位陣の不甲斐ない成績とケガがやたらに目についた場所だった。異色づくめで多くの問題が先送りされた初場所でもあった。

2019年1月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4275.2019年1月26日(土) 大坂なおみ選手、全豪オープン日本人初制覇

 今日は東北地方と熊本で地震があり、日本海側では北海道から九州北部まで厳しい降雪で交通もマヒしているところも多い。厳しい自然の連続パンチの中でもスポーツだけは別格である。中でも今一番注目を集めているのは女子テニスの大坂なおみ選手である。昨年9月女子全米オープンで初優勝を飾り、今波に乗っている。世界テニス界4大大会のひとつと言われる全豪オープン選手権がメルボルンで開催中である。その女子全豪オープンで何と日本人として初めて大坂なおみ選手が初制覇したのである。今日日本人選手として初の決勝進出を果たした大坂選手は、過去に全英オープンを2度も制覇したことがあるチェコのペトラ・クビトバ選手と戦い、2-1で見事初対戦のクビトバ選手を破り世界の頂点に立った。

 実況の解説者も日本人選手が世界ランキング1位に君臨するなんて、かつては想像も出来なかったと語っていた。大坂選手は体力もあり、まだ21歳と若いので、今後他の英・仏オープンでも制覇する可能性も高いと思う。我が家の近くにもいくつかテニスコートがあるが、これから更にテニスはブームを呼ぶことだろう。それにしても並み居る大物選手を相手に世界の頂点に立つとは恐れ入った。脱帽である。大坂選手の今後益々の活躍を祈って止まない。

 最近スポーツ界では日本選手の活躍が目立っている。卓球、体操、ボルダリング、バドミントン、スキー・ジャンプ、アイス・スケート等々である。卓球を除いてこれらはかつて日本人には向いていないスポーツと言われた。それがいつの間にか日本人にはむしろ向いていると思われるようになった。その陰には当該協会を始めとして指導者たちの弛まぬ努力があったものと思う。それが漸く報われるようになった。それには発想の転換が大きかったのではないかと思っている。

 そんな折プロ野球界で活躍しているDeNA横浜ペイスターズの主力選手、筒香嘉智選手が、昨日日本外国人特派員協会で記者会見を開き珍しい提案をした。実は昨日発行の「赤旗」日曜版に筒香選手の行為が大きく取り上げられたところ、今朝の朝日にも彼の提案が紹介されていた。

 その筒香選手は子どもを取り巻く日本の野球環境へひとつの提言を行ったのである。それは勝利至上主義からの脱却を願うもので、例えば投手の投球数制限の導入を求めた。子どもの将来を見据えると無理とも思える過剰な投球数によりひじを痛める子が多いということから提案したようだ。例えば12歳以下の野球日本代表15選手のうち、10選手がひじの内側に障害があったという。実に3分の2の子どもたちが故障してしまうことになる。このように投球数が多いことによって肩とひじを痛める選手を無くすため、一部では投手の投球数を制限しているところがある。しかし、日本の高校野球部などでは、根性野球の塊のような特訓の風潮があり、高校野球では連日連投して一時的に肩を痛め、そのまま潰えてしまう例も多いようだ。それを現場の大物選手が言い出したことに意味があると思う。筒香選手が訪れたことがあるドミニカ共和国では、野球が人気スポーツであるが、日本の子どもたちに比べてドミニカではひじを損傷した子どもは、18%程度だったそうである。

 一貫しているのは目先の勝利ではなく子どもの将来を見据える姿勢が大切だということのようだ。つい勝つことにばかり目が行きがちだが、それを子どものころから健康面に配慮すべきだと、球界の4番打者が声を大にして話したことに意義があると思う。横浜高校時代から甲子園で活躍し、プロでもタイトルホールダーになった筒香選手が、このように前向きな提言をするとは、意外でもあり、驚かされたが、真っ当な提言であり、高く評価したいと思う。

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4274.2019年1月25日(金) ベネズエラ独裁政治下の経済不況と混乱

 政情があまり安定していない南米諸国の中でも最近とかく不穏な空気が伝えられていたベネズエラで、強権を揮っていたマドゥロ大統領に対して、グアイド国会議長が暫定大統領への就任を宣誓した。異常な行動である。だが、これまでマドウロ大統領の言動に辟易していたトランプ大統領がこれを承認した。これに続いてカナダ、ブラジルなど米州諸国も追随して承認した。これに対して、ロシアと中国はマドゥロ氏を大統領として承認している。

 ベネズエラはチャベス前大統領が長年に亘って専制君主として君臨し、その後を引き継いだマドゥロ氏も強い権力を行使したが、経済運営の失敗から昨年のインフレ率は想像を超える169万%という驚くべき値上がりぶりだった。10年ほど前にジンバブエで起きた500億%というハイパーインフレ以来の自国通貨の下落ぶりである。世界最大の原油埋蔵量がありながら原油価格の下落で財政が悪化し、経済危機に追い込まれた。2015年以降人口の10%に当たる300万人もの人々がベネズエラから国外へ逃れ、今後も脱出者は増えるだろうと推定されている。

 マドゥロ大統領は、グアイド氏の行動はアメリカによるクーデターであると決めつけ、ベネズエラ在住のアメリカ人外交官に国外退去を迫るなど対抗意識を強硬に示している。しかし、アメリカ及び中南米諸国の支援なしに、ベネズエラが発展することは極めて難しい。何故ベネズエラではこれほど強硬派人物が天下を獲ることが出来るのだろうか。

 学生時代アルペンクラブの友人の父親が、その当時駐ベネズエラ大使を務めていたので、ベネズエラに特別の関心を抱くようになった。その後父上のお世話をいただいて当時旅行界では未知の分野だったビルマ(現ミヤンマー)への戦跡巡拝団を企画することが出来た。そういう意味では恩人である。父上から直接ベネズエラの話は伺ったことはないが、一度はベネズエラに行ってみたいと思っていたものである。それがこれほど貧しい国になってしまい、国民が他国へ逃げ出すほどの酷い国になってしまったとはとても考えられないことである。

 それにしても豊かな国になるチャンスがありながら、支配者次第で貧しい国になることもあり得る。頭の中にあるイメージと、現実のベネズエラの格差に戸惑うばかりである。能力と資格がない人物がリーダーになるとその国民が不幸になることを象徴したのが今のベネズエラである。

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4273.2019年1月24日(木) 日韓両国で非難合戦

 昨日日ロ関係が厳しくなったと書いたばかりだが、このところ日韓関係も異常な事態になってきた。長らく従軍慰安婦問題が大きな話題になっていたが、昨年10月韓国最高裁に当たる大審院で戦時中日本企業に徴用され強制的に働かされたという徴用工に対して日本企業の賠償を認める判決が下って、またひとつ難しい問題が浮上してきた。そこへ先月日本の海上自衛隊機に対して韓国海軍艦艇がレーダー照射を行ったことが問題になった。この直近の照射問題が問題を拗らせている。

 日本の防衛省が韓国艇に照射されたと言えば、韓国国防省はその事実はないと言い、日本が証拠を示せば、証拠にならないと言いながら、今度は日本の海上自衛隊哨戒機が低空で韓国艦艇に威嚇飛行を行ったとして強く糾弾すると非難した。韓国はこれは挑発行為であり、このような行為が繰り返される場合韓国軍は自衛権的措置を取ると軍事的行動も辞さないとする強い不満を表明した。同時にこの種の情報を各国に流している有様である。最初に自衛隊機に照射していながら、その事実を認めず、証拠も提出せず、今度は日本に罪をなすりつけるような言質を弄している。従軍慰安婦問題にしろ、徴用工問題にせよ、いずれも1965年に結ばれた日韓請求権協定でこの問題は解決していた筈である。徴用工問題では、文在寅・韓国大統領は3権分立上司法の判断には従わざるを得ないとの発言には、国際法が国内法に優先するとの認識がまったく見えない。レーダー照射問題を隠すために新たな哨戒機低空飛行をでっち上げたようにも受け取れる。

 ネット上には、韓国との国交を断絶すべきだと過激な意見も見られる。ここは日韓両国の政治家、外務省関係者が実務レベルでじっくり話し合い、まずは誤解を解く努力をしなければ、話は大きくなるばかりで両国の関係は冷え込む一方である。

2019年1月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4272.2019年1月23日(水) 身勝手なロシアを相手に先行き暗い日ロ関係

 昨日モスクワで安倍首相とプーチン大統領の首脳会談が行われた。両者の会談は22回目で最近3カ月連続である。それだけロシアにとっても日本にとっても大事な日ロ関係である。だが、最近両国間の関係はあまりスムーズとは言えない。

 最大の課題は日本にとっては北方4島返還問題であるが、ロシア側とすれば欧米と対立している現状から日本との関係、それも優位な立場を維持したく、課題である日ロ平和条約を締結し、日本から大型投資を期待していることである。1956年日ソ共同宣言で歯舞、色丹2島を日ロ平和条約締結後に当時のソ連が日本に返還するとされていた。日本としては、2島ではなくあくまで他の択捉、国後を合わせた4島返還を平和条約締結後に交渉し、最終的には4島返還を実現することを考えていた。

 ところが、ロシアはこれまでの話し合いの過程で少しずつ覇権主義的本音を表し、最近ではロシア世論までもが4島はロシアの領土だと強く言い出している。彼らの言い分は、北方4島は第2次世界大戦の結果、合法的にロシアに編入されたものだと言うのである。しかし、このロシア側の主張は自分たちの身勝手な希望であり、完全に間違っている。日本がポツダム宣言を受け入れ全面降伏して終戦を迎えたのは、1945年8月15日である。旧ソ連軍が日本の北方4島に強引に上陸し、島を占領したのは日本が白旗を掲げてから1ヶ月も経過した後である。そこには合法性なんてまったくない。要するにロシアは土足で乗り込んできて、ここは自分たちの土地、領土であるから出て行けと一方的に宣言しているに過ぎない。交渉上難しいことではあるが、この両国の交渉で最も重要な歴史認識がまるで別次元なのである。

 2島返還のペースで臨んできた安倍首相には、ロシアが残りの2島を返還する気持ちがないことは余り大したことではなく、歯舞、色丹の2島返還に拘るのも自らの実績を上げるためだけのスタンスなのである。それも足元を見られたロシア側のペースになり、今やそれさえ風前の灯火となってきた。したたかさ、というよりずる狡い騙し討ちだけが外交テクニックのロシアは、日本の言い分をまったく受け入れないばかりか、次第に要求が過大になっている。島は返還しても主権は引き渡さないような発言があったり、返還後の島内に米軍基地が配備される恐れがあるか、イチャモンをつけるばかりなのである。北方4島返還、平和条約締結、日ロ経済交流という基本線を動かすことなくいくら時間がかかっても相手に煩わされることなく、地道に交渉する以外、今日の日ロ交渉には解決へのゲートウェイは見つからないということを日本は認識すべきであると思う。

2019年1月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4271.2019年1月22日(火) 三浦雄一郎さんの4度目のエベレスト登頂を期待

 昨日三浦雄一郎さんが南米大陸最高峰のアコンカグア登頂を断念したことが伝えられたが、今日現地にいる三浦さんとテレビ局との電話交信の様子が放映され、やはり本人は残念がっていた。しかし、新聞などには退却を決めたことについて潔い決断と評価していた。代わりに登頂隊の副隊長だった子息豪太氏が、父親の帽子などを持って登頂した。三浦さんがこれから前向きな気持ちに陰りが射すのではないかと心配になった。ところが、本人は鍛えなおして4年後90歳を迎えたら、再びエベレストを目指すと意気軒高としていた。

 ついては、昨日の本欄でヒマラヤ登山には年齢制限が付けられたと触れたが、4年前ネパール政府が世界最高峰のエベレスト(標高8848m)の登山規制としては標高6500m以上の高山に登った経験のない人は、エベレストに挑戦することが出来ないと決めていた。当然三浦さんにはすでに3回の登頂経験があるので問題はない。

 それはそれとして、ネパール政府の規制を遵守するなら、エベレストへの挑戦は標高6500mより高い高山は、ヒマラヤ周辺とアコンカグアしかない。そうだとするとそれらの山々へ登頂した経験のないアルピニストには、エベレストへ登る資格がないということになる。登頂シーズンになるとエベレストも押すな押すなと多くのアルピニストが押しかけ、混雑と同時に怪我人が出ることを懸念して一方的にネパール政府が決めてしまったらしい。夏のシーズンになると北アルプスには登山者が押しかけ、アルプス銀座なんて言葉も使われるくらいあの細い北ア表尾根は混み合い時には遭難者が出るが、世界的にいずこも同じ現象が見られるようだ。学生時代に登山クラブに所属して日本アルプスを始め多くの山々を登ったが、今にして思えば、良き青春の思い出であり、懐かしいメモリーである。

 三浦さんには、是非とも4年後卒寿記念に4度エベレストを征服して欲しいものである。

2019年1月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com