4119.2018年8月23日(木) 気がかりなこと3つ

 最近気になっていることが3つばかりある。いずれも我々国民が知らぬ間に進められていることである。

 ひとつは、事故の多い米軍機オスプレイが10月に横田基地に配備されて都内上空を飛び回ることである。すでに沖縄・普天間基地に配備されて、しばしば事故を起こしている機種である。日米安保条約により米軍に基地を提供することは認めざるを得ないが、米軍は日本側に相談することもなく一方的に彼らの都合で防衛戦略を実施することに日本が振り回されている。この度の配備も当初は来年10月以降という約束だったが、今年4月になって米軍が身勝手にも10月に配備すると発表したもので、防衛省がその理由と詳細を訪ねても応えてくれない。米軍は日本と共同防衛計画を実行しようとするのではなく、基地を提供してもらい、掛かる経費を負担してもらい、彼らの判断で自由に北東アジア防衛計画を立案し実行する腹のようだ。これでは同盟国同士の信頼関係に基づいて行われるやり方ではなく、まるで占領国と非占領国の関係と何ら変わらないではないか。

 次いで、原発安全対策費についてである。原発稼働を前提に電力会社11社の見込む今年度の安全対策費が、約4兆4千億円というから驚くではないか。これは1年間の合計額である。過去6年間の対策費用が13兆6千億円だというから、考え込んでしまう。このペースで毎年対策費を使用したら原発エネルギーのプラス、マイナスはどうなるのだろうか。東電福島第1発電所の事故以前は、「安い」「安全」と言われていた原発だが、事故後の費用だけをみれば、原発は「高く」「危険」となり、他のエネルギー電力に比べて決してプラスとは言えないのではないだろうか。被爆という危険を冒してまでもこのまま原発稼働を継続していく意味はあるだろうか。

 もうひとつ気がかりなのは、役所の公文書改ざん、及び隠蔽体質である。このところメディアで報じられているが、総務省や農水省などの中央官庁の他にも地方自治体が、法律で義務づけられている障害者の雇用割合を過大に水増し算出していたことである。先に財務省の公文書改ざんが公表され非難された経緯もあり、役所の体質上やりかねないとは思っていたが、こうも堂々と各省庁で国民を騙すが如き所業を犯すとは許しがたい。

 今回明るみに出たのは、法定雇用率達成の実績をごまかすために虚偽の報告をして、各省庁が役人の中の障害者数を多めに計上したことである。長期欠勤者を障害者に含めたり、障害者手帳や医師の診断書などの確認を怠って対象外の人を算入していた可能性もあるという。

 役人なんていつも偉そうなことを言い、国民に義務を果たせと言いながら自分たちはそうしない。日本が役人天国と言われるのも至極当然であろう。ただ、こんな事態が繰り返されるようなら、彼らの人件費分の税金を払う必要はないと思う。

2018年8月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4118.2018年8月22日(水) 「プラハの春」から半世紀を想う。

 今「プラハの春」について拙稿を認めている。一昨日8月20日(日本時間21日)は、あの「プラハの春」をぶち壊したワルシャワ軍のプラハ侵攻からちょうど半世紀になる。あの事件によって密かにプラハにあるカレル大学への留学を考えていた遠大な計画がご破算になり、何日間も悩み苦しんだ。一旦上司に提出した辞表を大学の恩師のアドバイスもあり取り下げさせてもらい、会社へ謝罪して引き続き勤めさせてもらうという一世一代の屈辱を味わうことになってしまった。あの時は、自分にとっても人生の転換点となった。今では甘酸っぽく懐かしい気もするが、あの頃はしばらく悩み苦しんだ。あれがその後のわが人生にとって大きな転機になったと思う。以降旅行業者として4度プラハを訪れているが、やはり運命というか、因縁と言おうか、プラハ滞在では滅多に巡り合えない事件が身に降りかかったのも天の啓示であろうか。。

 初めて訪れた1980年1月、旧文部省主宰教員海外教育視察団では、KLMオランダ航空のエンジン・トラブルにより出発便が1日半遅れたことによって最初に予定されたプラハ郊外の学校訪問がキャンセルされたことである。これには先生も文部省担当者もがっかりされていた。その代わり幸運にもプラハの古色蒼然たる市街で小雪に見舞われ、「マッチ売りの少女」の情景をイメージさせられた記憶が今でも心の片隅から消えない。

 2度目の1988年8月に訪れた時は、偶々「プラハの春」20周年記念日に当たり、ワルシャワ軍装甲車が侵入してきたヴァーツラフ広場近くに宿泊していたホテルまで聞こえてくる大騒音に興奮して外出しようとしたところ、危険を感じたホテル側に制止され外出出来ず、地に鳴り響くような騒音のデモに直接触れる機会を逸したことを残念に思っていた。そして翌89年新生チェコが誕生した。

 3度目は1993年9月にやはり文部省教員海外視察福井県団と共に、プラハから120㎞の小さな町・ハビリクブブロトに3泊して地元の小中学校を訪れた。この時だけはこれという事件には遭遇しなかった。

 4度目は1996年6月だった。列車でプラハからウィーンへ向かっている車中で同行者のひとりが旅券を紛失したことが分かり、他の同行者はそのままウィーンへ向かい、旅券紛失者と添乗員の私がプラハへ戻ったことである。その後の事務処理と対応で日本大使館、警察署、航空会社を駆けずり回り苦闘したことが、思い出されてくる。今思えば、プラハについては50年間あれこれ思い出すことが山ほどある。

 「選択」8月号にも関連記事が掲載されていたが、ソ連に対する反抗や、自由と平等を求めた民主化運動が伝えられるが、その陰に隠れがちであるが、「プラハの春」には数世紀に亘りチェコ人としての伝統、文化を守ってきたチェコ人の誇りが、ソ連なんかに負けない、ソ連なんかの指導下に生きていることなんか出来ないとの対ソ優越感があった。そんなことまでは寡聞にして知らなかった。

 あれから半世紀とは、まさに「光陰流水の如し」である。あの当時はまだ20代だった私も間もなく傘寿80歳になる。

2018年8月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4117.2018年8月21日(火) 大阪桐蔭高の春夏連覇と金足農高の快進撃

 昨日甲子園で高校野球準決勝、秋田県代表・金足農高対西東京代表・日大三高戦が行われ、2-1で金足農高が勝ち上がった。秋田代表校としては実に103年ぶりの決勝戦へ進出し、今日2度目の春夏連覇を目指す北大阪代表・大阪桐蔭高校と対戦したが、力付きて13-2で敗れ東北勢として初の優勝は成らなかった。しかし、敗れたりとは言え、県立金足農高の活躍は日本中に大きな感動を与えた。今年100回目を記念する甲子園高校野球も今日で幕を閉じた。

 昨日来地元秋田県では外を歩く人が少なく、ほとんどの県民がテレビで金足農を応援していた。選手たちが長い滞在で宿泊費、その他の費用もかさんだと知ると自発的に寄付金集めを行ったり、今日の決勝戦応援のために急遽往復便航空機をチャーターするとか、これほど地元が盛り上がっているのも珍しい。

 同校教頭が、その要因として県立高校であり地元意識が強いこと、農業県でありながら数少ない農業高校であること、選手全員が地元秋田県出身者であることと語っておられた。実際テレビでも紹介していたが、出場校のうち公立高校は年々減少し、今大会56出場校のうち公立校は僅か8校にしか過ぎない。野球の名門私立高校は全国的にスカウト網を張り巡らして素質ある中学生選手を集めて、地元出身の選手が少なく、野球だけの英才教育を施している。

 かつて茨城県海外教育使節団を何度となくお世話したことがあるが、偶々1984年の夏休みに水戸市の県庁で研修団事前研修会を行っていた時、県立取手二高が全国優勝を成し遂げた。県庁に大きな横断幕が掲げられ県庁周辺から県内一帯は喜び一色だった。その前後に千葉県出身選手が多かった私立高が甲子園出場を決めた時には、まったく盛り上がらなかった。

 考えてみるとこのことからも学校は地域との密着した関係が大切であり、その点では私立高校に比べて地元選手が多い公立高校の方が人気がある。その意味では今年は100回大会という記念大会ということもあり、これを機にプロ野球ですら外国人選手登録を制約していることも考え、せめて高校野球では、公私立を問わず他府県出身選手数に制約を課すことを考えても良いのではないかと思う。現状では強豪校は、金に糸目をつけずに優秀な選手の発掘に力を入れ、強豪校と弱小校の差は開く一方である。このままでは全国高校野球大会の意義も薄れるし、地元民の声援を得られなくなってしまうのではないかと気になる。

 さて、今日は等々力渓谷へ出かけて友人らとディナーを楽しんだ。渓谷は同じ世田谷区内にあるので、これまでも訪れる機会はあったが、訪れたのは今日が初めてである。渓谷という名の通り狭いながらも渓谷の両サイドが樹林になっている。都会のド真ん中にあるので、スケールでは本格的な渓谷にはとても及ばないが、それでも冷気が感じられてすっきりする。自宅からそれほど遠くないのでまたゆっくり訪れたいと思っている。

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4116.2018年8月20日(月) 外国IT企業、日本で過少納税

 外国のインターネット通販企業日本法人からは、普通の日本企業のようには法人税を徴収出来ないとは知らなかった。一例を挙げればアマゾン日本法人は、日本で事業を展開して昨年は1兆34百億円を売り上げ、5年前に比べて1.5倍に伸び今では高島屋百貨店をしのぐ規模だという。しかし、14年に売上高でアマゾン日本法人が支払った法人税はほんの11億円で、同規模の国内小売業の約10分の1だという。聞くところによるとアマゾンのネットを使用した販売システムが「知的財産」に当たるとして、アマゾン本社が日本法人から多額の使用料を受け取り、そのため日本法人の所得が圧縮されて法人税額が減っているのだという。これには国税当局も思案投げ首のようである。日米租税条約でアメリカの企業に支払われる知的財産の使用料には課税出来ないことになっているからで、こればかりは現状国税当局も打つ手がないようだ。EU諸国も一般の企業の実行税率が平均23.2%に比べて、デジタル事業を営む企業のそれは平均9.5%で困っているようだ。過去に決められた課税ルールは今のデジタル社会に適合していないという識者もいる。今後外国のネットビジネスが国内で広がるに従いそれらの企業から徴税出来ない心配がある。こういう理不尽な税不公平については、財務省は先進国ともっと密に話し合って誰もが納得出来る公平な徴税システム案を検討すべきではないか。公文書を改ざんしている暇なんてないではないか。

 さて、普段健康上格別問題はないが、傘寿を目前に身体の一部に時々不具合を感じることがある。今月1日に慶応病院で人間ドックを受診した際、前立腺の数値PSAが高めであり、この2、3年と同じように専門医の診断を仰ぐようアドバイスされた。昨年、一昨年も泌尿器科で再検査をしたところ問題ないということになった。今年も近々泌尿器科で診てもらおうと思っている。

 もうひとつ要注意とされたのは、右足がむくんでいるので、内外科で専門的に診てもらうようにとのサジェスチョンだった。お盆休み明けの18日(土)にいつも診てもらっている松本整形外科に相談したところ、大分腫れて熱もあるらしいので、すぐかかりつけの森内外科へ行くように勧められ、森医院で血液検査をしてもらった。今日その数値結果を教えてもらったが、心配するには及ばないと言われてホッとしているところである。右膝にもやや痛みを感じて、このところ毎日湿布をしている。やはり加齢からくる症状なので、無理をしない程度に様子を見ながらウォーキングや健康体操を心掛けることが、痛みを昂進させないことにつながる。このまま膝の痛みがしばしば出るようだと、これから海外へ出かけることにも気持ちが引けてくる。これが一番怖い。

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4115.2018年8月19日(日) トルコの株価下落が与える国際的影響

 このところ株価が大きく下がり続けたが、その主なる原因はトルコ・リラの下落によるものである。トルコ・リラの対米㌦相場の下落は3月ごろから顕著になり、5月にアメリカの金利上昇の影響を受け、8月にはアメリカの対トルコの追加関税表明でリラ売りが加速し、現在年初に比べて約40%も下がっているというから国民生活にも相当影響が表れていると思う。実際対前年同月比の消費者物価上昇率は3月に10.23%だったが、7月には15.85%にまで達している。

 そこへ一昨日アメリカの格付け大手会社が、トルコ国債を1段階引き下げた。リラ急落により経済悪化が財政面にも悪影響を与えると判断された。消費や民間投資が抑えられ実質の経済成長率が2017年には7.4%だったものが、19年にはマイナス0.5%にまで悪化すると予想されている。対米㌦外貨レートは、1月には1㌦=3.5リラだったものが、1週間前には1㌦=7.2リラの過去最安値レベルにまで下がっている。

 事の発端は、イランと同様に対米外交関係が円滑ではなかったトルコが、トランプ大統領がトルコに求めたテロ組織支援などの罪で長期拘束しているアメリカ人牧師の釈放を認めなかったことで、アメリカが報復的に関税引き上げなどで圧力を強めたことにある。物価上昇などに困惑する国民からは、指導者同士で早く解決して欲しいとの声が強いが、問題はメディアが動かないことである。

 これには思い当たることがある。一昨年7月反政府クーデター未遂事件以来非常事態宣言下のトルコで報道機関に対する政府の圧力が強まったことである。メディアのほとんどが今や政権寄りと言われ、ごく最近ドル高に誘導する作り話を広めて経済の安定を脅かしたと政府がメディア346カ所を対象に捜査を始めたと言われるほどである。今やエルドアン政権に歯向かうものはおらず、エルドアン政権の強権化は加速するばかりで、リラの下落はこのままどこまで落ち込むのか予測がつかない。

 今ではリラを買い支えようと民間が、米㌦をリラに両替したら無料でお土産を提供するようなキャンペーンまで行っている。改善の兆候が見えなければ、リラは益々下落し、株価も不安定となって世界経済にも大きな影響を与えるような事態になるのではないかと懸念される。

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4114.2018年8月18日(土) 昔の軍隊と今の官公庁の同質性

 今朝の毎日新聞は一面トップに「ゾルゲ事件報道統制文書」を採り上げ、戦時中司法省が報道を厳しく規制した内部文書が見つかったことを特集風に扱っている。リヒャルト・ゾルゲがソ連のスパイとして検挙され、ソ連のスパイ網が国家の中枢にまで深く入り込んでいたことが判明し衝撃を受けた当時の政府が、不都合な表現を削除して、事件の重大性の矮小化を図るなどのメディア戦略を行っていたことが明らかにされた。この事実を知ると昨今公になった財務省の公文書改ざん事件や、文科省モリカケ問題、農水省の障害者雇用職員水増し、厚労省の文書改ざんや宮内庁の公文書紛失事件の根源へたどり着いて、日本の官公庁の根源的な隠蔽体質は、昔も今も変わっていないことをつくづく思い知らされる。

 ゾルゲ事件では記事をトップ扱いや特殊扱いとしてはならないとか、4段組以下の扱いに納めることや写真掲載を止めること、などあまりにも姑息な指示には呆れる。例えば、「重要機密事項」の「重要」や、西園寺公一の肩書「外務省嘱託」の削除を要求し、新聞社はそれに従って原稿を書いている。このころから権力とメディアの結びつきが強くなったのではないか。セルビアの山崎洋さんの父ブランコ・ド・ブケリッチ氏に関する記事は書かれていないが、脚色された文書があるかも知れない。取り敢えず記事のコピーをセルビアの山崎さんにメール送信した。

 そう言えば、8月は終戦記念日があったこともあり、このところ戦争関連のテレビ番組が多かった。その中でもNHKが数日前にノモンハン事件に関するドキュメントが、現地取材で撮影した当時の掩体壕などのビデオ映像を映し出してくれたので、当時の事件現場の状態や、実態がよく分かった。また陸軍参謀本部と関東軍の対立、及び組織内の上司の責任回避体質、つまり軍部の本質が改めて浮き彫りにされたドキュメントであり、中々秀逸であると思った。いかに上司が責任を取らず部下に罪を被せるか。これはどこの部隊でも行われていたことだろう。つまるところ、官公庁内のスキャンダルも根っ子は、軍隊と同じ体質ということになるのではないだろうか。

2018年8月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4113.2018年8月17日(金) 東京五輪ではサマータイムを採用するのか。

 台風が5日間毎日発生するという珍しい現象で、日本各地には局地的に集中豪雨が襲う一方で、暑さが少々和らいできた。今日北海道大雪山系の旭岳に初雪が降った。このところ都内は猛暑日がなくなった。それでも今夏の猛暑には皆苦戦しているようだ。

 2020年東京オリンピックがこの暑い盛りの7,8月に開催されることに多くの人から心配の声が聞かれる。先日森喜朗・2020年東京オリンピック組織委員会会長が安倍首相を訪ね、オリンピック開催時にサマータイムの採用を検討するよう要望し、首相は自民党に検討を指示した。森会長が希望しているサマータイムは、出来れば2時間繰り上げということであるが、そうなると体調へ与える影響が大きいと思われるので、せいぜい1時間の繰り上げが好いところだと思う。加えて要望によるサマータイムは、どのくらいの期間採用するのか現時点では分からない。仮にオリンピック開催中だけなら、むしろオリンピック大会をそれに見合った手段、例えばマラソンや競歩などの競技開始時間を繰り上げることの方が、マイナス面が少ないと思う。

 そんな折も折、今日ヨーロッパからの情報によるとEUではサマータイムを今後採用すべきかどうか検討することになったという。サマータイムにはメリットがあるが、デメリットも大きいようだ。また、それに先駆けて日照時間の少ないフィンランドでは、サマータイムを中止することを決めた。

 今となっては出来るだけサマータイムの採否を早く決めなければならない。いつまでも検討ばかりせずに1日も早く採否を決断して、ダメなら競技開始時間を繰り上げることを考えるべきであろう。

 さて、アメリカ国内で2つの問題がスポットライトを浴びている。

 ひとつは、物議を醸す発言の多いトランプ大統領の最近の言動から、メディアの間でちょっとした騒ぎが持ち上がっているのだ。トランプ大統領の報道機関に対するいやがらせに対して、メディアが反発する社説を一斉に掲げた。大統領が自分の気に入らない真実の報道に対してメディアを「国民の敵」と呼び、それらはフェイクニュースだと主張したことに、メディアが揃って民主主義への脅威と反論したものである。

 また、ペンシルベニア州では、カトリック教会で起きた神父による少年少女への性的虐待が、大きな問題を投げかけている。卑しくも聖なる教会のトップが犯した大罪である。同州の最高裁が300人以上の神父の行為により1000人以上の被害者がいることが分かったと公表した。カトリックの総本山バチカンは、恥であり悲しいとの声明を発表したが、きれいごとを言って教えを説いてきたカトリックも、人並み以下の本性を現したと言うべきだろうか。

 以上2件について今アメリカでは大騒ぎになっている。

 最後に今日甲子園で行われた高校野球3回戦で声援を送ってきた龍谷大平安高は、日大三高に4-3で敗れベスト8はならなかった。慶応高校も敗れ、私にとって今年の高校野球はこれで終わり。

2018年8月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4112.2018年8月16日(木) 78歳の高齢者が行方不明児を発見

 山口県周防大島町で2歳の男児が行方不明になって世間を騒がせ心配されていたが、昨朝26時間ぶりに発見され保護された。テレビでも速報で伝えて日本中をホッとさせた。この発見は、尾畠春夫さんと仰る今年78歳になるボランティア男性の絶対見つけるとの強い気持ちと勘によるものだった。

 この男性の心意気が素晴らしい。65歳まで鮮魚商を営んでいたが、誕生日を期に仕事を止めて第2の人生を社会のために尽くすと言って、ボランティア活動に賭けた。

 2004年中越地震、11年東日本大震災、16年熊本地震、17年北九州豪雨、今年の西日本豪雨の他にも16年に宮崎県佐伯市で起きた2歳幼児の行方不明捜索事件など著名な災害や事件には必ず加わったが、「自己完結するのが真のボランティア」との信念で、すべて自分で装備をして必要な生活用具を揃えてボランティア活動に参加して来られた。この男性のすごいところは、自分なりの経験と勘で歩くことで、昨日も山の上方面を目指して歩き始めてから約30分で幼児を発見し、抱いて母親に自らの手で引き渡した。母親の実家で家に上がることや、風呂に入るよう言われても固辞して一切お返しを受け取らなかったことである。何よりも母親と約束したことだからと言って、幼児発見後に幼児を警察に引き渡さずに抱いて母親へ直接引き渡して、大事に育ててやって欲しいとメッセージまで伝えていた。夕方には小型車を運転して故郷大分まで帰っていった。

 今日のインタビューでも自らの行為をひけらかすことは何一つなく、接触した警察官の優しさを褒めていたほどである。

 これまでのボランティアでも作業衣を身に着け、泥を片付けたり献身的に行動していた。こういう謙虚で周囲に甘えることなく結果的に実を上げるというのは、凡人には中々出来ることではない。とても爽やかなボランティア活動の実態を知った。こういう人は政官界には少ないが、民間にはいることを知り嬉しい気持ちになった。

 同じ78歳で自己顕示欲が強く、退任を求められていながら背後で院政を敷こうとしている山根明・前日本ボクシング連盟会長とは随分人間性が違うものだと思う。

 また、先の国会で嘘八百を並べていた安倍首相にこの男性の爪のあかを煎じてたっぷり飲ませてやりたいものである。

2018年8月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4111.2018年8月15日(水) 太平洋戦争終戦後73年が経過

 太平洋戦争終戦から73年を迎えた。今日武道館では、天皇・皇后両陛下ご臨席の下に全国戦没者追悼式が行われた。天皇は来年4月に退位され平成が幕を閉じるため今日が最後の追悼式への出席となる。最年長出席者は102歳で夫を亡くされた方で、車いすで出席された。歳月もほぼ3/4世紀を経過したので、武道館に来られた遺族も天皇が即位された平成元年に比べて様変わりしている。かつては、夫が戦死した妻の出席者は48%だったが、今日は僅か13人で0.2%にしか過ぎなかった。この30年間に彼女らも夫の後を追うように旅立たれ、最近では子・孫世代の出席者の割合が増している。

 あの太平洋戦争終戦の日のことははっきり覚えていない。当時国民学校1年生だった私に両親も特別に話をしてくれなかった。その後うすうす戦争が終わったらしいことは分かってきた。近所に金田くんという朝鮮人の同級生が住んでいて、母が「金田くんは朝鮮に帰れるので嬉しそうね」と言ったので、夏休み中に何かあったのだろうくらいにしか思わなかった。その後戦争が終わったことを知った。夏休みが終わり2学期の最初の登校日に金田くんは登校して来なかった。それきり音沙汰がなく、どうも朝鮮へ帰ったのではないかとうわさ話が聞かれた。金田くんについて先生が何か話したのかもはっきり覚えていない。

 3年8カ月の歳月を費やし、310万人の尊い命を犠牲にした無駄な戦争については、その後戦友会の戦跡慰霊団や、旧厚生省主宰戦没者遺骨収集事業に関わることになり、一般の方々に比べてより身近に戦争を意識するようになった。特に中部太平洋諸島や、ビルマでは現地の人たちとまだ交流を続けている。

 細川首相以降、歴代首相が追悼式の式辞でアジア諸国への加害責任に触れ、深い反省と哀悼の意を表してきたが、安倍首相は第2次内閣成立以来6年間連続で言及しなかった。それでいながら憲法第9条の改正についてはご執心である。こういう人が首相であることは、2度と戦争を起こさないというほとんどの国民の誓いと気持ちに反することにならないだろうか。

 さて、今日甲子園では、中学時代に在籍したことのある平安中学の付属校・龍谷大平安高が八戸学院光星高を14-1で破り、甲子園通算101勝を挙げるとともに、15年ぶりにベスト16へ進出した。試合開始から午後7時過ぎの試合終了までまた見続けてしまった。偶然というべきだろうか、実況中継を担当したNHKアナが高校ラグビー部の後輩で、3年前のラグビー・ワールドカップで優勝候補南アフリカを破った試合を実況した豊原謙二郎アナだった。ゲームセット後、グランド内に流れる平安高校歌をまた口ずさんだ。

 ♪紫匂う 雲のかなた 希望の星の輝くところ~♪ プチ幸せである。

2018年8月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4110.2018年8月14日(火) 沖縄知事選に佐喜真淳・宜野湾市長が出馬

 大学ゼミ先輩の奥様が音大出の妹さんと姪御さんとともに横浜の「かなっくホール」でコンサートを開いた。長年コーラスに熱中している妻と出かけたが、ゼミ関係者は8名が鑑賞にやって来た。姪御さんはクラリネットをソロで、或いは伴奏をしたが、姉妹がともにソプラノで声高らかに美声を聴かせてくれた。童謡以外はあまり知っている曲はなかったが、中々見事な舞台で皆感銘を受けたようだった。

 さて、先日翁長雄志・沖縄県知事が急逝されたため、後任を決める知事選が9月30日に行われることになったが、今日佐喜真淳・宜野湾市長が出馬を表明した。普天間米軍基地を抱える現職市長として米軍に早期返還を求めてきたが、自民党県連の政調会長を務めてきた経緯もあり、自民党の支援を受けて知事選を戦うとするなら全沖縄県民を相手にする気構えがないと苦戦は免れないだろう。尤も翁長前知事も立候補時は自民党県連幹事長を務めていたが、基地反対の県民の気持ちを巧みに掴み、保守・革新をまとめてオール沖縄の空気を作り上げて保守・革新から支援を得て仲井真弘多・現職知事を破った。知事就任後は翁長氏は、自民党と対立しながらも県民の気持ちを掴んで県民のバックアップは絶対的だった。それは心から県民のために奉仕しようとする翁長氏の気持ちが県民から理解されたからである。昨日行われた翁長前知事の葬儀には、4500名の弔問者が別れを惜しんだという。

 まだ、翁長氏を継承する「オール沖縄」の立候補者は決まっていないが、果たして佐喜真氏は、沖縄県民の気持ちを汲み取ることが出来るだろうか。

2018年8月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com