4169.2018年10月12日(金) ジャーナリズムに関する大学公開講座

 駒澤大学ジャーナリズム・政策研究所主宰の公開講座受講歴も今年で11年目になったが、毎年少しずつ講師が入れ替わる。それは主に講師の定年によるものである。今年受講している講義の中では、朝日新聞社広報部主査・向井貴之講師が担当する「デジタル時代の新聞ジャーナリズム」と、今日受講した共同通信社前東京支社長・山田克講師の「体験的ジャーナリズム論」が興味深い。前者では一昨日の講義のように今新聞からネットへ移りつつある読者をどう新聞購読者として捉えることが出来るか、またデジタル化の傾向の中でどう両立させていくかという点に腐心している現状について新聞社内の考え方を直に聞けるのは参考になる。後者については、今日受講したが、まさに新聞社内部でどう取材し、それを記事にしてアピールするかという点についてご自身の体験論を伺った。例えば、今から35年前に寡聞にして知らなかったが、こんな記事があった。山田講師が取材し、社内で編集局長努力賞を受賞した特ダネである。

 1983年夏多発する少年非行事件の対応をめぐって高校と警察との間で、今なら個人情報漏洩事件として大きな社会的問題となった、高校から警察へ生徒のプライベートな情報の提供事件である。高校生のプライベート情報の提供を学校と警察だけで家族も知らない間に決めてしまうという恐ろしい問題である。ところが意外にも秋田県内のほとんどの高校生の名簿や写真を学校側から警察に提供していた事件で、山田講師は入社2年生程度の時点で取材して、この事象は地元紙のみならず、その後大手毎日新聞でも堂々報道され、朝日では社説にまで取り上げられたほどだった。地方記者の記事が全国的に報道されることは滅多にない。その辺りの新聞社内の記事として取り扱う過程などについて興味深く伺った。

 一応今年を最後に受講を止めようかと思っているが、まだ興味深い講座があるならこれを見過ごすのももったいない。来月一杯で講座は終了するが、来年春までにもう少し考えてみたいと思っている。

2018年10月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4168.2018年10月11日(木) 世界的な同時株安現象

 築地市場が閉鎖され、今日豊洲市場が開場した。同時に築地市場の解体作業が始まった。跡地は取り敢えず、2020年東京オリンピックの選手や大会関係者らの輸送拠点として使用される予定だが、その後はどうなるのだろうか。築地が日本の台所として欠かせない存在だっただけに、豊洲も外国人観光客が見学に来るような施設になって異彩を放ってもらいたいものである。

 さて、今日世界同時的に株価が下落した。ニューヨーク株式ダウ平均株価が今年3番目の大幅な値下がりで対前日比831㌦も下がった。日経平均株価も同じく今年3番目の値下がりで一時1,000円超の安値となり、最終的には対前日比915円も下落して22,590円となった。アジア各国の株価も軒並み下がった。遅れて開場したヨーロッパでもアメリカの影響を受けて同じように各国市場とも下がった。

 その最大の原因は、好況を続けていたアメリカ経済界に対して、連邦準備制度理事会(FRB)が金融緩和から一転して長期金利の値上げを公表したことと、米中貿易戦争による貿易摩擦の不安感が溜まっていたことと言われている。トランプ大統領としては、来月の中間選挙を前に自らが仕掛けた対中貿易戦争による影響が足を引っ張った結果となった。

 ついては、昨年から日本ペンクラブで財務委員を務めていて毎月前月分の支払い伝票のチェックにペン事務局へ出かけているが、今日は伝票チェックの後事務局の担当者とともに税理士を交えて勘定科目の使用方について話し合うことになった。

 経理業務は私にとっては専門業務ではないが、入社2年目に経理部に配置され下っ端経理係として下働きをしていたので、門前の小僧ならぬ伝票の何たるかのイロハ程度は知っている。それがペンクラブの伝票を初めて見た時、「仮払金」の扱いについて疑問を抱いた。仮払金というからには、概算額を支払うという観念が頭に入っていたが、それがペンでは仮払金支出に円単位まで出すことがある。単純にエッと思った。それでは仮払金としてちょっとおかしいと事務局のスタッフに尋ねたところ、今までこれでやってきたし、この方が慣れているのでやり易いという。経理規則に反するわけではないが、このまま続けたいと言うので反対意見を述べる私を説得するために税理士を呼んで同席させたものだ。他の企業の経理マンに聞いても誰もがペンのシステムはおかしいという。今日の税理士はこのままで問題ないと事務局側の考えを擁護するので、納得は出来ないが、あまり無理押しすると先へ進まないので、事務局のし易いやり方を容認することにした。

 専門家ではない私から見てとても納得しがたい。一般的に長い間外部とコミュニケーションを取らないでいると井の中の蛙となる。日本ペンクラブで今後同じような問題点が現れた時、どう対処すべきか考えてしまう。頭の痛いところだ。

2018年10月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4167.2018年10月10日(水) 54年前の今日、東京五輪が開会された。

 今から54年前の今日東京オリンピック開会式が行われた。戦前の1940年に開催予定だったが、日中戦争が泥沼化したうえに紀元二千六百年の大祭が重なったこともあり、政府は開催を返上することを決めた。東京オリンピックは、欧米以外の有色人種の国で初めて開催される大会として国際的にも注目されていた。結局日本が開催を返上したことにより、オリンピックは中止されることになった。

 1964年大会は開催前から楽しみにしていた。まだ入社2年生の見習い経理マンだった。生憎会社は上期決算期に当たり毎日残業続きのうえ、マラソンは土曜日午後に行われた。残業中に仕事を抜け出し会社近くの甲州街道沿いで優勝したエチオピアのアベベ・ビキラ選手の走りっぷりを往路と復路で観戦することが出来た。その3年3ヶ月後そのアベベ選手の甥にアジスアベバで会ったのも奇縁ではなかったかと思う。とにかく思い出に残るオリンピックだった。

 今日なら日本の気候としては絶好の秋日和だと思う。しかし、2020年の大会は真夏に行われる。今年の夏は猛烈な暑さに見舞われた。もし今夏のような猛暑だったら、選手はもちろん観客もたまらないだろう。好記録もあまり期待出来ないのではないだろうか。2020年オリンピックにはその意味でもあまり気持ちの入らない大会になってしまうかも知れない。

 さて、先日来世界が首を傾げている事件がある。世界の警察機構の中国人であるトップが忽然と姿を消したのだ。孟宏偉・国際刑事警察機構(ICPO)総裁が中国へ一時帰国してから音信が途絶え消息不明となった。香港の不動産購入などの腐敗行為が規律違反として問題視されたとの報道もある。いずれにせよ中国政府によって身柄を拘束されたことはほぼ間違いない。いくら国際的に重要な地位についたとしても、習近平国家主席ににらまれては中国政界では生きていけないということを改めて示したことになる。それにしてもこういう卑劣でおどろおどろしいやり方で、能力のある人物を闇に葬るやり方では、世界中に不安を与え、中国への信頼を益々傷つける行為になるということが中国政府には分からないのだろうか。

2018年10月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4166.2018年10月9日(火) 元横綱輪島亡くなる。

 3~4ヶ月に1度くらいのペースで、湘南125回生会?でランチを楽しんでいる。兄を含めた湘南高31回生3人と32回生の私が集まるとちょうど125回生になるので、私が勝手にそう呼んでいるだけのことである。損得なしにハイアット・リージェンシー東京の食事を楽しみながら母校の話や、他愛ない話で時を過ごしている。

 4人の内のおひとり、神沼さんは今朝お茶の水の順天堂大学病院で前立腺の検査を受けた後、少し遅れてホテルへ来られた。いろいろ健康上問題を抱えておられるが、毎年海外へ出かけているくらい普段はお元気である。今夏もポーランドでアウシュヴィッツ収容所を見学された。アウシュヴィッツへは中々思い切りが付かなかったと言っておられたが、私が昨年訪れた時の感想を書いた小論を読まれて、思い切って見学されたと言っておられた。2度と訪れる気持ちはないと仰っていたが、アウシュヴィッツを訪れた人は誰しもそういう気持ちに駆られる。神沼さんは名誉なことに先日河出書房新社から出版された「名門高校100」の母校・湘南高の項でOBのひとりとしてお名前を挙げられている。

 なお、先日公益財団法人「湘友会奨学財団」の設立に伴い、母校創立100周年記念奨学金募金のための発起人のひとりとして賛同、了承して欲しいとの要請に対してしばし検討中であるが、発起人のひとりである天野武和・元湘友会会長にご相談したところ、引き受けて欲しいとのお話だったので、お引き受けしようと思っている。

 さて、帰宅してテレビ・ニュースを観てドキッとした。元横綱輪島が咽頭がんのため、昨夜亡くなった。享年70歳で私より10歳若い。学生横綱のまま角界入りして大相撲でただひとり学生出身横綱になった人物で、14回の優勝回数は歴代7位である。栃若時代、柏鵬時代に次ぐ輪湖時代を、3年前に亡くなった元横綱北の湖とともに築いた昭和の名横綱である。

 先ごろ元横綱貴乃花が日本相撲協会を退職したが、この輪島も別の意味で角界を騒がせて辞めた。ホテルから外車に乗って国技館入りしたり、借金の担保に年寄株を質に入れたことが暴露されて問題となり相撲協会を辞めざるを得なくなり、その後プロレスラーやタレントになった。しかし、あまり幸せな後半生とは言えなかったようだ。

 昭和時代のお相撲さんとしては、随分人気も存在感もあったが、素質に頼り過ぎてあまり稽古は熱心でなかったと聞く。ともあれ「黄金の左」と言われて左からの下手投げで一世を風靡した元横綱の末路としてはあまり幸せではなかったように思う。ご冥福をお祈りしたい。

2018年10月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4165.2018年10月8日(月) 男子マラソンで日本最高記録更新

 昨夜テレビが、シカゴ・マラソンで日本選手が日本最高記録を更新しそうだと放送していたので、後半から改めてじっくり観てみた。マラソン3度目の大迫傑選手が35㎞前後を走っていて日本記録を上回るペースだったので、その走りっぷりに興味を持った。トップを走っていたのはオリンピック2連覇のイギリス人モハメッド・ファラー選手だった。結局ファラー選手が優勝して、大迫選手は2時間5分50秒で従来の日本記録を破り3位だった。日本記録は今年2月に設楽悠太選手が2002年にこのシカゴの同じコースで作った日本記録を16年ぶりに破って打ち樹てたばかりだった。最近アマチュア・スポーツ部門では、傑出した記録を作った選手には激励の報奨金を与えているが、これで大迫選手には賞金1億円が与えられる。

 最近日本のマラソン界は男女とも一時の強みが影を潜めて、国際的にはあまりパッとした成績を上げていない。長距離走はほとんどアフリカ勢の黒人選手が先頭を切っている。昨日のレースでも優勝したイギリス人ファラー選手、2位のエチオピアのゲレミュー選手も黒人選手だった。上位10人には4人のケニア選手、2人のエチオピア選手の他には、日本人が3位の大迫傑選手と8位の藤本拓選手、5位のアメリカ人、優勝者ファラー選手だった。女子マラソンに関しては優勝したケニア人選手を含めて上位5選手が、すべてケニア人とエチオピア人だった。1960年ローマ・オリンピックですい星のように現れた裸足のアベベ・ビキラ選手以来、マラソンは高地に住むアフリカ選手の独壇場となった。

 かつて活躍した宗兄弟、瀬古、中山選手ら男子選手や、オリンピックで金メダルを獲得した高橋尚子、野口みずき選手ら女子選手の活躍が懐かしい。何とかして大迫選手には一念発起して東京オリンピックでメダル獲得を目指して欲しいものである。

 さて、このところ天候の変化が甚だしい。東京都内は昨日32.3℃の真夏日だったが、今日は一転して24.2℃へ降下した。世界的に地球温暖化の影響で気候が荒れているが、この様子だとこれから先どうなることやら。

2018年10月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4164.2018年10月7日(日) 女性暴行の疑い濃い人物が米最高裁判事へ

 昨日早めに閉店した築地市場から新しい豊洲市場へ、昨夜から引越し作業が行われて各業者は大量の荷や、運搬用の車などを移動させるので夜通し仕事が続けられたという。2001年に移転が決定して、その後開設が延期され、漸く11日に新市場がオープンする。新市場が東京都が計算しているようにうまく軌道に乗ることを願うばかりである。

 このところアメリカのトランプ大統領周辺の新たな問題が明らかになり、周辺では火消しに追われているように見える。本人の不倫問題と若いころの巨額の脱税に加えて、新たに連邦最高裁判事に任命しようとしているカバノー氏の若かりし時代の女性暴行事件が明らかになったことである。特に今騒がれているのは、カバノー氏のスキャンダルで相手女性の大学教授が公聴会で証言する一方、カバノー氏はこれを否定している。大学教授の他にも、ガバノー氏の暴行を訴えている女性がいる。これをカバノー氏は全面的に否定すると同時に、トランプ大統領の指名で上下院で承認を得て可決しようとしている。6日注目されていた大統領人事案を賛成50、反対48の僅差で可決した。最後まで微妙な駆け引きが行われ、共和党員の中にも反対票を投じた党員がいた反面、民主党員の中にも賛成した議員がいたという点と、最高裁判事に任命される人物が女性暴行事件の嫌疑というおよそ最高裁とは縁遠い問題であったことから、アメリカの政治というのは本当に分かり難い。だが、傍聴席から怒りの抗議があり採決は度々中断されたという。この可決によりカバノー氏が最高裁判事に就任して、トランプ大統領としては自分が選んだ判事を2人最高裁に送り込んだことになる。

 これによってトランプ大統領は当面の問題を取り敢えずクリアすることによって、11月に行われる中間選挙で与党共和党の勝利を目論んでいる。

 しかし、カバノー氏の最高裁判事就任を巡る審議は揉めて、議場外でも激しいデモが行われていた。このように反対の声を押しつぶし、自分の思うままに政治を誘導して行こうというのが、トランプ大統領の流儀だとするなら、例え中間選挙の結果がどう出ようともトランプ大統領の将来はそれほど明るいものではないと思う。

2018年10月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4163.2018年10月6日(土) ノーベル平和賞決定と築地市場閉鎖

 今年のノーベル平和賞が昨日発表された。残すは経済学賞だけとなった。事前に専門の予想屋が、候補者をリストアップしてその掛け率まで紹介していた。一番可能性のある人物として北朝鮮の金正恩・労働党委員長と韓国の文在寅大統領の同時受賞が挙がっていた。その次にアメリカのトランプ大統領がリストアップされていた。平和の意味や、平和賞というものがどういうものかということが分かっていない平和に関する素人が漫然と名前を挙げただけのものである。いずれも最も似つかわしくない人物だと思っていたところ、当然とは言え平和賞はまったく政治とは無関係な性犯罪に絡む2人の男女に決定した。

 その2人とは、コンゴの婦人科医師デニ・ムクウェゲ氏とイラクの少数派ヤジディ教徒ナディア・ムラド・バセ・タハさんである。ムクウェグ氏は内戦状態が続くコンゴで武装勢力戦闘員によりレイプ被害を受けた女性らを救うため、数万人の被害女性らの合併症などの治療を続けてきたことを評価された。一方25歳のタハさんは、イスラム国(IS)によって母親と兄弟6人を殺害され、自身拉致されて性奴隷として人身売買されたが、脱出して現在ISによる性暴力被害の実態を国連を始め各国で証言し続けていることが認められた。

 今年の平和賞は人間の愚劣さや性暴力を厳しく糾弾するもので、過去に例のない平和賞授与だと思う。きれいごとの平和賞ではなく、はっきり言って血みどろの平和賞だと思う。それでも、2人が行った行為は誰もが出来るようなことではなく、また放置すればこのまま地獄へ突き進む可能性を考えれば、ごく至当な平和賞であるかも知れない。

 少なくとも金正恩やトランプ大統領のような自ら平和を乱しておきながら、ひとつだけ平和的な貢献をしたとして賞をいただこうとする、マッチポンプのようなことは止めてもらいたいものである。このようにこれまで反平和的な行動を犯していながら、文大統領は別にして、仮に2人の内どちらかがノーベル平和賞を受賞するような最悪の事態が起きたら、さぞ泉下のアルフレッド・ノーベルも安らかに眠っていることは出来ないだろう。あくどい金正恩とトランプが、ノーベル平和賞を受賞する悪夢だけは見たくないものだ。

 さて、今日東京都中央卸売市場「築地市場」が83年の営業を終えて幕を下ろした。昭和10年の開業以来戦前、戦中、戦後の長い期間に亘って「日本の台所」の役目を果たしたが、揉めに揉めた末に豊洲市場に移転することになり、来る11日に新しい豊洲市場は開場する。7月に朝日新聞社を見学した後で昼食を築地場外市場で食べたが、独特の雰囲気の漂う食堂周辺だった。築地と豊洲は目と鼻の先の距離にあるが、今では築地は老朽化したうえに用地も狭すぎることがネックとなっていた。豊洲用地も元東京ガスの敷地で土壌から有害物質ベンゼンが検出されたため、移転が延期されていた。新しい豊洲市場がこれから「日本の台所」を担うことになる。徹底した調査のうえで、安全安心を担保して移転した豊洲に絶対不吉なことがあってはならない。自分たちの責任が重いことを東京都は重々認識すべきである。

2018年10月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4162.2018年10月5日(金) 母校公益財団発起人要請について検討

 2020年東京オリンピックの翌年、母校・神奈川県立湘南高校は創立100周年を迎える。すでに同窓会組織「湘友会」ではそれに備えて着々準備を進めている。

 そこへ昨日湘友会会長名で丁重な書状をいただいた。かねがね噂には聞いていたことではあるが、創立100周年を記念して母校の後輩たちに海外、及び国内向き奨学金プロジェクトを企画して経済面で彼らの海外留学、及び進学を支援する公益財団を設立しようという試みで、すでに神奈川県で初めて公益認定を受けたという。その名も「公益財団法人湘友会奨学財団」という。

 実は、書状を読んでみるとよく知っている湘友会会長名とともに、学校長、元・前会長名を書き添えた文面に前記4名の他に「奨学金募金趣意書」上の発起人のひとりとして名を連ねて欲しいというものだった。大変名誉なことでもあり、主旨にも賛同するのですぐにも承諾しようと思いながらも、現状では実態を十分把握しているわけではなく少々当惑している。しばらく時間をおいて会長、同じくよく実情を知る元会長、前会長とも相談して結論を出したいと思っている。

 偶然であろうか、今日は恒例の「東京湘南有志会」が六本木のアークヒルズ内37階特別室で開かれた。年々出席者が減り、今日は僅か17名だったので、豪華な雰囲気の中の立食ではなく着席して食事をいただき会話をするスタイルだった。久しぶりに野球部OBの佐々木信也さんにお会いしてもろもろの話をしたが、ともに知っている元首相の森喜朗・東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長について、佐々木さんはどうして2020年東京オリンピック開催を炎暑の8月ではなく涼しい秋に延ばせなかったのかとしきりに疑問を抱いておられた。17名の出席者の内、医師が3名、弁護士が4名、元経済企画庁次官やJR貨物社長、上場企業役員らそうそうたるメンバーに今更ながら驚いた。

 「公益財団法人湘友会奨学財団」発起人承諾の件は、相談しようと考えていた天野元湘友会会長が今日来られなかったので、9日に兄らを交えてランチをともにする時に相談しようと考えている。

2018年10月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4161.2018年10月4日(木) 外国人旅行客の受け入れは大丈夫だろうか。

 2020年東京オリンピック開催年には、海外からの旅行客4,000万人を見込んで関係機関が着々とその準備を進めているが、その玄関口のひとつとなる羽田空港の発着便が現状では飽和状態に達している。

 そこへいくつか問題点が浮上した。ひとつは、羽田空港を離着陸する航空機の飛行ルート直下の住民が騒音被害を理由に当初交わした取り決めに違反する飛行差し止めと低空飛行中止の反対運動である。

 特に前者は騒音を軽減するために住民と旧運輸省が交わした取り決めは、「離陸時は陸上から海上へ」「着陸時は海上から陸上へだった。ところが、現在ではほとんど反故にされその逆のルートになることも常習化しているようだ。そのため羽田空港飛行混雑緩和のため現在アメリカ軍横田基地が管制権を持つ空域を一時的に通過させて空域を拡大させるよう国交省と米軍が話し合っているようだが、米軍からは了解を得られていない。横田基地の空域をほんの数分間日本側に返してもらうだけで、昼間の国際線年間発着回数が現在の6万回から9.9万回に拡大出来るという。そこには米空軍機飛行という機密的な要素があることは理解出来るので、アメリカ軍が簡単に空域管制権を譲歩する点に消極的なことは分かるが、国際的な航空事情を日本政府がアメリカ政府にきちんと要請して譲歩してもらうことは出来ないものだろうか。

 こんな問題が発生する度に相も変わらずアメリカの統治下にある日本というイメージが拭い切れない。これでは沖縄の在日米軍基地上空の空域と同じである。沖縄の米軍基地を含む米軍基地問題とそれに伴う日米地位協定についても問題が多い。日本政府と在日米軍の間にはどうも本音で話し合えない課題が多いようだ。

 どうして日本政府はアメリカと定期的に改善点を話し合う機会を持とうとしないのだろうか。こんな生ぬるいやり方で2020年に外国人観光客4,000万人を目論見通り無事に招き入れることが出来るだろうか。このままでは、いつまで経ってもアメリカの属国と変わらない。

2018年10月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4160.2018年10月3日(水) 憲法改定の動きを放っておいても良いのか。

 昨日第4次安倍内閣の閣僚が決まり発表された。先般総裁選で安倍首相が3選されたので、その論功行賞や対立した石破元幹事長派への冷遇など、奢れる首相への不満や辛辣な声があちらこちらでこだましている。

 首相以下20名の閣僚の内12名が初入閣であるが、どうも新鮮味が感じられない。女性大臣は女性活躍相を置くほどアピールしているが、内閣改造の都度女性閣僚の数が少なくなっている。今回の改造ではその地方創生・女性活躍担当相に片山さつき氏を指名したたったひとりだけである。全般的に新内閣があまり芳しくない最大の原因は、麻生副総理兼財務相が居座っているせいであろう。とにかく昨年来森友・加計学園問題、財務省の公文書改ざん、事務次官セクハラ問題の直接、間接の責任者として責任を問われているにも拘わらず、これを一顧だにせず、大臣の椅子にしがみ付いている厚顔無恥ぶりとそれを許している首相の恥知らずのせいである。実際メディアからその点を突かれているが、巧妙に逃げおおせている。その麻生大臣が閣内に居残っていることが、内閣の空気を暗いものにしている。首相が麻生氏を閣内留任をいち早く公言したのは、前々から安倍内閣に協力した恩義へのお返しである。

 これからあと何年安倍内閣が続くか分からないが、目先に来年の地方統一選挙と参議院選挙があり、その後に首相が考えているのは憲法改定である。先日マレーシア首相に復帰した日本の理解者、マハティール氏が、日本が憲法改定を行い、軍事力を持つことに警告を発していた。

 国会議員の2/3以上を占めている自民党は、前のめりになって何が何でも憲法改定へ向かおうとしている。このまま放っておいて良いものだろうか。

 さて、夜のNHKニュースで興味深い話が紹介された。今から50年前ノーベル文学賞受賞者に川端康成が選ばれたが、実はその3年前にもうひとり日本人作家が同時受賞する話が進んでいたというのである。それまで文学賞はほとんどヨーロッパ人から選ばれていたが、もっと他の地域に広げるべきだとの声が高まり、その中でアジア地域から川端と谷崎潤一郎が候補者となって、スウェーデン・アカデミーから調査員が来日し、関係者に調査依頼した。日本人の考え方、文化観などを勘案して谷崎より若い川端を選ぶことは難しいと考え、その場合年長者の谷崎と川端を同時に受賞者とする案も考えられていた。しかし、その3年前谷崎は他界した。結局川端康成が受賞者に決定したが、こういう裏話が今になって表に出てくることが、何とも御伽噺的である。谷崎、川端ともにすでに故人となったが、もし生きていたとしたらこの裏話をどう思うだろうか。

2018年10月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com