4199.2018年11月11日(日) 第1次世界大戦終戦100年

 今日11月11日は、第1次世界大戦終戦からちょうど100年となる記念日である。史上最も犠牲者の多かった戦争で、戦死者は1千万人、負傷者は2千万人、行方不明者が8百万人に達した。20世紀には昨年100周年を迎えたロシア革命や、第2次世界大戦の他に、パレスチナ、ベトナム、朝鮮、アフガニスタン等々世界各地で局地戦争も発生し、人間の醜さと暴力行為を遺憾なく曝け出した呪わしい世紀となった。今21世紀には果たして戦争を防止することが出来るだろうか。今の政治家の言動を見ていると些か心許ない。

 そんな時に中国の少数民族ウィグル族への弾圧が国際的な批判を浴びている。中国全土に自由や民主主義が守られていない現状に加えて、更に非難が高まっているのだ。中国政府は、今日まで批判されながらもその事実を否定して来たが、約百万人に近いウィグル族に対して社会復帰を促すためと称して「職業教育センター」という名の強制収容所に収容して再教育を行っていることを公表した。新疆ウィグル族はイスラム系で漢民族の中国首脳部にとっては厄介な人々で、これまでにも民族的、宗教的な弾圧が行われてきた。これらの批判をかわそうとして敢えて職業教育センター存在の公表に踏み切った。

 しかし、現代中国において民主的な権利、及び言論の自由の抑圧はこのところエスカレートしている。とりわけ近年習近平・国家主席が自らの権力と基盤固めのために強引な手法で国の隅々まで徹底して行っている抑圧は、弾圧にまで突き進んでいる。近年中国には自由がないと言われる所以である。

 言論の自由の弾圧が、中国内で行われている現状は世界が声を大にして中国政府に圧力をかけなければならないと思う。それが国際社会にとっても民主主義を一歩前進させるための一里塚となる。

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4198.2018年11月10日(土) 平成最後の園遊会に両陛下、皇族出席

 昨日小雨模様の中を赤坂御苑で平成最後の園遊会が開かれ、招待者約1800人が見守る中で、来年譲位される天皇、皇后両陛下には今年が最後の出席となった。いつもながら両陛下と「時の人」との会話が報じられるが、今日はパラリンピックで活躍した選手と会話を交わされていた。過去に私が一番気になったのは、2004年将棋の故米長邦雄名人との会話だった。天皇に対して当時東京都教育委員を務めていた米長名人が、日本中の学校に国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが自分の仕事だと思うとの主旨を話された時、天皇から強制でないことが望ましいですねと応えられたことである。天皇は昔の軍国調へ舞い戻ることを密かに心配され平和を願うお気持ちをさりげなく披歴されたのではないかと思った。米長名人にとって少々いたたまれない気持ちにさせられたのではないだろうか。

 さて、昔はテレビの連続番組は時折観る程度だった。最近は時間的に余裕があるせいでいくつか決まった番組を観ることが多い。

最近必ずと言っても好いくらい楽しんでいる番組は、ニュース番組の他に、朝ドラ「まんぷく」大河ドラマ「西郷どん」、「鶴瓶の家族に乾杯!」、「タモリのブラタモリ」、NHK・BS「世界街歩き」、「素人のど自慢」などがある。

 今日の「まんぷく」を観ていて塩の作り方で、アレっと思う場面を目にしてちょっと気になった。「まんぷく」では、終戦直後大坂・堺和泉浜辺で塩作り作業中鉄板に後から後から塩水を流すシナリオになっていたが、これでは相当量の塩水が必要で、今朝の放送でも1日かけて大した塩の収穫がなかったとぼやいていた。終戦時房州に住んでいたころ、近くの岩山をぶち抜いた旧防空壕内で塩の製造を行っていたオジサンは、畳1畳大の机の引き出しのような鉄板を3つほど準備して塩水を煮沸させ、かなりの分量の塩を製造していた。朝ドラは実際の製塩方で塩を作っていたのだろうか。

 ところで今日伝えられたヨルダンの世界遺産・ペトラ遺跡が突然大雨による土石流に襲われ、見学中の観光客が逃げ惑ったとのニュースには驚いた。あんな広大な砂漠の中にある岩窟のすき間に洪水が押し寄せるとは思いも寄らなかった。6年前に現地を訪れて感じた印象では、観光ルートに鉄砲水が襲ったら逃げ場がないとは思えるが、水とは縁遠い環境に見えただけに俄かには信じ難い。

 世の中にはいろいろなことがあるものだ。

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4197.2018年11月9日(金) トランプ大統領の今後に不安と心配

 先日来パソコンの修理、調整、買い替えなどでITコンサルタントに献身的に取り組んでもらっているが、端末が替わるとソフトが合わなくなるのか、画面上でも中々望むように機能してくれず、しばしば頭を抱えている。ソフト面ではパワーポイントが期待通り機能しなくなことが多くなった。PCメーカーが新機種を新規発売する都度、既存のソフトが機能しなくなるような新たなソフトをセットして、従来の使用者が新PCを買わざるを得ない環境に追い込んでいるのではないかとつい邪推したくなる。基本的には、2台使用しているPCがそれぞれに記憶量が多すぎると言う点もあって、PC自体にかなりの負担がかかっているのも事実である。今日もコンサルタントと電話とChromeリモートを使いながらアドバイスを受けているが、中々思うようにマネージ出来ない。

 しかし、毎日のブログ書き込みを始め、ほとんど毎日のようにPCを使って仕事をしているので、何とかスムーズに作業が出来る状態にしたいと努めている

 さて、アメリカのトランプ大統領という人は、改めて良くも悪くも大胆なことをやる人だと思った。中間選挙の結果、下院で共和党が敗れロシア疑惑を追及されそうな雲行になった途端、ロシア疑惑の解明に前向きなセッションズ司法長官を突然更迭し、後任として長官代行にトランプ氏近い考えのウィテカー司法長官首席補佐官を充てると公表した。いくらなんでもひどい人事ではないかと思う。疑いをかけられそうになったら首にすれば良いとするなら法治国家の体面と秩序が保たれないのではないか。

 更にトランプ大統領は次元の低い喧嘩を始めた。大統領記者会見の場でCNNのジム・アコスタ記者の質問にまともに応えず、アコスタ記者を会見場から追い出し、ホワイトハウスへの入場許可証まで取り上げてしまったのだ。強大な権力を持つ大統領が、いかに厳しい質問をするからと言ってメディア記者に対して行うことだろうか。まるで子どもの喧嘩である。また、トランプ氏はその記者会見の場で、日本はアメリカと公正な貿易を行っておらず、そのためアメリカは日本に11兆4千億円の貿易赤字を抱えていると語気を強めている。そのトランプ大統領に安倍首相が今日電話で中間選挙の「健闘」に祝意を伝えたそうである。どっちもどっちだ。

 そんなトランプ大統領が「支配・統括」するアメリカ・ロサンゼルス近郊で、また銃乱射事件があり12人が亡くなった。銃規制にまったく行動を起こそうとしない挙句の果てである。つい17日にもサウス・カロライナ州のキリスト教福音派教会で乱射事件が起き、9人が殺害されたばかりである。同じ事件が繰り返されても一向に銃規制へ向かおうとしない後進性は、アメリカ自体の足元を掬うことにもなりかねない。自国の治安も守れず、また守ろうともせず、アメリカ合衆国は、大統領、国民ともども責任感も権威も地に堕ちてしまったのか。

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4196.2018年11月8日(木) ♪ダバダバダ~♪「男と女」の作曲家フランシス・レイ死す。

 6日に行われたアメリカの中間選挙は、上院が与党共和党、下院は民主党が勝ってねじれ現象となった。正式には、まだ最終的な結果は出ていないが、大勢に変わりはないようだ。この結果を受けて、今後の議会運営、特にロシア疑惑を始めとするスキャンダル、移民対策、及び外交政策の行方が懸念されている。一方で主に外交を扱う上院で勝ったことを取り上げて、トランプ大統領は選挙で勝ったと言い張り、一部のメディアでも2年後の大統領選ではトランプ氏の再選の可能性も高まったと理解し難いコメントが聞かれる。

 とにかくこれまでのトランプ大統領の言動には、アメリカ社会のみならず、世界中があっけにとられ理解に苦しんでいる。これからトランプはどう変わるか。この選挙結果に基づく対米外交については各国政府はしばし様子見である。

 さて、格別映画に強い関心があるわけではないが、フランス人作曲家として、映画アカデミー作曲賞を始め数々の賞を受賞したフランシス・レイ氏が86歳で亡くなった。特に印象に残っている映画主題歌は、「男と女」「白い恋人たち」だったが、「男と女」は、フランスのノルマンジー地方のドーヴィルを舞台にしたもので、2001年に同地を訪れた時は、映画のロケに使用された名門「ホテル・ノルマンジー」に宿泊した。映画では冒頭のシーンで流れてくる♪ダバダバダ~♪の旋律がとりわけ印象的だった。あの旅では、ジヴェルニーでクロード・モネの家、ジャンヌ・ダルクを輩出したルーアン、セーヌ河口のオン・フルール、「世界遺産」モン・サン・ミッシェル、同じくシャルトルの大聖堂など名所旧跡などいずこも由緒のある観光スポットを見学したことが懐かしく思い出される。その他にも第2次世界大戦中連合軍が上陸作戦を敢行したノルマンジー海岸に近い連合軍戦没者共同墓地を訪れたことが忘れられない。いつまでも心に残るサウンド・ミュージックの名曲を世に残したフランシス・レイ氏が他界したことに、映画とはあまり縁がない私でも何となくあの名曲をイメージして惜しい気がしてならない。時は過ぎ去りゆくものである。

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4195.2018年11月7日(水) アメリカ中間選挙でトランプ敗れる。

 アメリカの中間選挙の結果が判明した。この数日与党共和党が以前の予想を覆して有利との声もあったが、下院についてはやはり予想通りの結果になったと言える。上院は共和党51議席に対して民主党は45議席だったが、下院は予想以上に民主党が勢いを伸ばして共和党の205議席に対して、民主党は230議席を獲得した。いわゆるねじれ現象になってことによりトランプ政権は今後政権運営に苦戦を強いられることになりそうだ。取り敢えず下院で民主党が勝ったことでホッとしている。恐らくアメリカ国内はもとより、ヨーロッパ各国を始めその他の国も安堵しているのではないだろうか。これまで強気だったトランプ大統領が、果たして今後これまでの強気を押し通すことが出来るだろうか。具体的にこれから迫りくる「移民キャラバン」にどう対応するだろうか。

 いずれにせよ、我々直接的に政治に無関係な者にとっても毎日嫌な印象を押し付けられていた大統領に、これからは多少遠慮した言動をしてもらえれば助かる。

 さて、今日は駒沢大公開講座も残りあと1週間を残すだけとなり、3人の講師と受講生3人で懇親会を行った。3つの講座はそれぞれに持ち味のある内容の濃い授業で随分勉強になった。今日の2時限目では向井講師と受講生7人で死刑制度賛成、不賛成についてテーブルを囲んでディスカッションをしたことが有意義で楽しかった。

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4194.2018年11月6日(火) 傘寿の祝いとアメリカ中間選挙

 今日のディナーは横浜・大倉山に住む次男家族から新横浜プリンスホテルのレストランへ傘寿のお祝いに招かれた。9月に鹿児島へ一緒に行って以来の再会である。相変わらず小学2年の男児、幼稚園年長組の女児の2人の孫が可愛いい。女児からは「おじいちゃん80歳おめでとう」と書いた折り紙♥型プレゼントをもらった。これからもこのまま素直に育って欲しいものだ。

 さて、日本では今日6日であるが、アメリカでは今晩から騒然としてきた中間選挙の投票が行われる。過去を振り返っても中間選挙がこれほど注目されたことはないように思う。これまで上下院とも与党共和党が僅差で過半数を占めてきたが、これまでの予想では今回は上院はともかく、全議席改選の下院は野党民主党が過半数を占めそうだと声が強かったが、予想ではここへ来て分からなくなってきたらしい。それというのもトランプ大統領の常識外れの言動により隠れ共和党支持者が声を上げだしたからである。その第1は、先日来報道されている「移民キャラバン」がメキシコ中部にさしかかり北上中であるが、世界中の注目を浴びながらお互いに助け合い、小さな子どもを交えて歩一歩とアメリカへ近づいていることであり、これに対して大統領は大統領らしからぬ下品な言葉遣いで犯罪者、ギャングがアメリカへ向かっている。軍隊が跳ね返す。彼らが投石したら銃を撃つと過激な言葉で保守層を煽っている。これにより保守的な支持者が目覚めたらしい。随分次元の低い話である。

 その2番目は、アメリカのイランとの核合意からの離脱に発して、イラン産原油似たしする禁輸制裁が再び始まったことである。すでに8月に第1弾として、自動車や航空機部品の貿易を停止しているが、イランは歳入の約6割が原油輸出で賄われており、アメリカの制裁発動がイラン経済を追い詰めることは確実である。以前の原油制裁の際も国内経済が大打撃を受け、企業や工場の閉鎖が相次ぎ、政府も核交渉に乗り出すきっかけとなった。

 日本はイラン産原油の国別輸出先では5%を占め、その影響は大きい。すでに代替調達を始めているが、石油の店頭販売価格が上がっている。第2弾の発動では、例外措置として日本を含む8か国は除かれているようだが、これも180日間との期限付きであるので、このまま制裁が継続され例外も取り払われるようなら日本の石油業界も安閑としてはいられない。

 こうして世界中の秩序を掻き回しているのが、アメリカのトランプ大統領なのである。願わくば、共和党が中間選挙で惨敗してアメリカ議会の弾劾によりトランプ大統領をその座から引きずり降ろして欲しいと思っている。どうなるか分からないが、明日以降結果がはっきりする。

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4193.2018年11月5日(月) 安田さんの行動を批判するだけでは解決しない。

 先日シリアで拉致されたが身柄を解放され帰国した安田純平さんが、一昨日記者会見で解放された経緯に感謝し、迷惑をかけたとして謝罪した。しかし、心ない人々からSNSなどNETを通じて安田さんが自身の責任で行った行動の結果であり、自己責任であると厳しい非難が浴びせられた。今日もテレビでは有識者やタレントを含めて出演者の間には批判的な意見が多かった。安田さんの過去の発言には誤解されるような点もあったが、厳しく批判する人たちはそういう危険な戦場などの実態もあまり知らず、また当然足を踏み入れたこともないような人たちである。彼らはジャーナリズムの本質と実態を充分分かっていないようだ。

 確かに安田さんの身柄拘束は世間を騒がせるような行動であるし、政府関係者は事前に危険であり遠慮して欲しいと公式に述べていたほどである。しかし、真実を報道すべきメディアが、大手を主に揃って危険な場所へ社員を派遣したがらないような現状では、現地の実態を報道するのはフリー・ジャーナリストに頼らざるを得ないのではないか。そのジャーナリストたちが戦場へ取材に出かけなくなったら、一体誰が戦場の現実、国際社会の動静を伝えてくれるのか。

 中には、外国通信社から記事を買えば好いなどと軽薄なことを言うタレントもいたが、日本人的感覚のない外国人特派員のリポートは部分的にはともかく、レポートを全般的に納得して理解してもらうにはほど遠い。その点では、やはり日本人レポーターが書いた記事が分かり易く訴求力もある。メディア各社が危ない場へ記者を派遣しないとするなら、フリー・ジャーナリスト、フリー・カメラマンからレポートを買わざるをえないではないか。するとフリー・ジャーナリストが危険地帯へ入ることは無責任に止めることはいかがかと思う。充分な対策を練ることは当然として、フリー・ジャーナリスト以外に危険がなく、リアルなレポートを得られる方法が他にあるだろうか。

 危ない戦場などを訪れたことのない門外漢が、常識人ぶって安田さんらの行動を理屈で批判していること自体、むしろ無責任ではないかと思えて仕方がない。

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4192.2018年11月4日(日) 不具合に振り回されパソコンを交換

 ちょうど1週間前にパソコンの不具合をチェックしてもらうためにITコンサルタントの小糸さんに来宅してもらい調べてもらったところ、2つのPCのうち特にデスクトップPCの劣化が気になるということだった。それで今日再び小糸さんに来ていただき、そのデスクトップPCをノートPCに替えてもらった。これでノートPCが2台になってしまった。そしてソフトを4時間以上かけて移し替えたが、写真を移し替えることまでは出来ず、後日「chromeアプリ」によるリモートコントロールで確認しあうことにした。PCに詳しくはないので、問題が生じると毎度小糸さんのお世話になるが、もう少し若ければ真剣にPCを技術的に学ぶところだ。今では細かい仕事にあまり前向きになれないのも年齢のせいかもしれない。まあ困れば小糸さんにお助けマンになってもらい、PCは使い手に徹することで勘弁してもらいたい。

 取り敢えず一難去ってホッとしている。

 さて、このところ難聴のせいもあり、外部から頼まれる講師の話は極力辞退してきた。そこへ昨日大学、会社の後輩から今月末にある地のロータリークラブでロータリークラブ特有の「卓話」を頼まれた。以前に吉祥寺、品川、千葉で卓話を行ったことがあるが、30分と限られた時間内で話すだけに難しいところもある。ただ、テーマとして先般シリアで身柄を解放された安田純平さんの例について、ヨルダンで身柄拘束された私自身の体験を交えて話して欲しいという後輩の依頼でもあり、引き受けることにした。特に危険な戦場へ入るジャーナリストの行動は自己責任で行うべきかどうか、などについて持論を述べたいと思っている。

2018年11月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4191.2018年11月3日(土) 「文化の日」にめでたく傘寿を迎える。

 今日「文化の日」、80歳の誕生日を迎えた。少子高齢化の時代であるが、大病を経験することもなく元気に傘寿を迎えられたのは、幸運だったと思っている。私が生まれた昭和13年11月3日は、当時明治天皇の誕生日として「明治節」と呼ばれ、それにあやかって「節夫」と名付けられた。

 昨晩はホテル・ニューオータニで開かれた「日本・ミクロネシア連邦国交樹立30周年記念式典」に出席した帰り道の弁慶橋で足を滑らせ腰を打ち、暫らく起き上がれなかった。周囲を通りかかった人たちから優しく「大丈夫ですか?」と声をかけられたが、年齢的なものを感じるとともに、親切な人がいっぱいいるものだと嬉しくなった。これからは歩行にも気を付けなければいけないと自戒している。

 これから後何年生きられるのか分からないが、健康管理に留意しながらも執筆活動を主に自由気ままに生きていきたいと願っている。

 生きるという問題に関して言えば、人間は生まれれば必ず国籍が付与される。しかし、その国籍について問題児、アメリカのトランプ大統領が、また爆弾発言を行った。今アメリカで出生地主義に基づき新生児に与えているアメリカ国籍を、唐突に誕生間近に入国した親の子には与えない考えであると言い出した。理由はアメリカ国籍を有しない両親が生んだ子どもがアメリカ人となるのは移民と同じだとの考えからである。黒人やヒスパニックらを差別するトランプ氏の有色人種蔑視の主張である。現在迫害から逃れ仕事を求めて徒歩でアメリカへ入国しようと、メキシコ国内を北上中の母国脱出の6千人規模のホンジュラス人と約2千人のエルサルバドル人が、アメリカ軍軍隊が監視するアメリカ国境へ近づきつつある差し迫った事態に対してどう対応するのか。ことは刻一刻差し迫っている。日本のように閉鎖的な血統主義に基づく国籍付与と異なり、入国に寛容なアメリカの出生地主義を、アメリカ民主主義的発想からトランプ氏個人の考えで一気に覆そうというのである。

 大規模なアメリカ入国希望者集団を、果たしてトランプ大統領は軍隊の力で押し返すことが出来るのだろうか。国境戦争?が心配である。

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4190.2018年11月2日(金) 日本・ミクロネシア連邦国交樹立30周年

 今日開かれた日本とミクロネシア連邦との国交樹立30周年記念式典に、ジョン・フリッツ駐日大使夫妻からお招きを受け出席した。一昨年同国独立30周年記念式典に妻ともども招かれたことがある。ミクロネシア連邦の独立記念日は明日11月3日、「文化の日」であるが、奇しくもそれは私の誕生日でもある。また、会場のニューオータニは我々夫婦が結婚式を挙げたところでもある。何かしら縁を感じる。前回も、今回も特段会費について記載されていなかったので、お祝いに少々見栄えの良い花束をお贈りした。

 会場入り口でフリッツ大使から挨拶を受けた。いつもは夫人と並ぶのだが、今日はきれいな娘さんと並んでニコニコされていた。

 拙著「南太平洋の剛腕投手」を4年前に上梓して以来、この国とフリッツ大使とはそこそこのお付き合いをさせてもらっているが、小さな島国であり、国際的にはあまり存在感が強くない。ただ、戦前は日本が統治していた関係もあり、ミクロネシアの旧トラック島の年配の人たちにとっては今もって日本へは憧れの思いが強いようだ。日本でも戦後しばらく従軍兵士が存命の時代まではしきりに日本との関係が話題になったが、今では当時の思い出を語れる人も少なくなり、残念ながら遠い存在となってしまった。私も旧厚生省戦没者遺骨収集事業に関わっていたころは、何度となくトラック島へ出かけたが、その後は5年前に拙著執筆のために訪問したままである。故アイサザ・ススム大酋長との関わりもあり、懐かしいメモリーはたくさんあるが、今では望郷の島となってしまった。

 会場内はむんむんするような熱気で食べ物も思うように食することができなかった。これは2年前とは少々違った。

 式典はフリッツ大使の挨拶で始まったが、その後に来日されたピーター・マーティン・クリスチャン大統領がミクロネシアと日本との絆について強調された。他にも何人かの政治家、外交官が挨拶されたが、それだけで1時間近くかかった。ちょっと長いと感じた。

 久し振りに森喜朗元首相にお会い出来るかと思っていたが、可能性はあったらしいが、お出でにならなかった。やはりオリンピック準備や打ち合わせなどであちこち回っているので、会場へ間に合わなかったのかも知れない。その代わり、ここにも安倍昭恵首相夫人の姿が見られた。モリカケ問題で夫婦そろって批判の矢面に立たされているのに、よくもまぁ公衆の場に出られたものである。

 ミクロネシアの人たちは、自国が大国ではないことを承知してあまり大げさなことを言わないのが、すっきりする。それは政治家、一般庶民皆同じである。その辺は気持ちの好い国であり、国民である。帰り道は何となくほっこりするものを感じた。

2018年11月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com