4196.2018年11月8日(木) ♪ダバダバダ~♪「男と女」の作曲家フランシス・レイ死す。

 6日に行われたアメリカの中間選挙は、上院が与党共和党、下院は民主党が勝ってねじれ現象となった。正式には、まだ最終的な結果は出ていないが、大勢に変わりはないようだ。この結果を受けて、今後の議会運営、特にロシア疑惑を始めとするスキャンダル、移民対策、及び外交政策の行方が懸念されている。一方で主に外交を扱う上院で勝ったことを取り上げて、トランプ大統領は選挙で勝ったと言い張り、一部のメディアでも2年後の大統領選ではトランプ氏の再選の可能性も高まったと理解し難いコメントが聞かれる。

 とにかくこれまでのトランプ大統領の言動には、アメリカ社会のみならず、世界中があっけにとられ理解に苦しんでいる。これからトランプはどう変わるか。この選挙結果に基づく対米外交については各国政府はしばし様子見である。

 さて、格別映画に強い関心があるわけではないが、フランス人作曲家として、映画アカデミー作曲賞を始め数々の賞を受賞したフランシス・レイ氏が86歳で亡くなった。特に印象に残っている映画主題歌は、「男と女」「白い恋人たち」だったが、「男と女」は、フランスのノルマンジー地方のドーヴィルを舞台にしたもので、2001年に同地を訪れた時は、映画のロケに使用された名門「ホテル・ノルマンジー」に宿泊した。映画では冒頭のシーンで流れてくる♪ダバダバダ~♪の旋律がとりわけ印象的だった。あの旅では、ジヴェルニーでクロード・モネの家、ジャンヌ・ダルクを輩出したルーアン、セーヌ河口のオン・フルール、「世界遺産」モン・サン・ミッシェル、同じくシャルトルの大聖堂など名所旧跡などいずこも由緒のある観光スポットを見学したことが懐かしく思い出される。その他にも第2次世界大戦中連合軍が上陸作戦を敢行したノルマンジー海岸に近い連合軍戦没者共同墓地を訪れたことが忘れられない。いつまでも心に残るサウンド・ミュージックの名曲を世に残したフランシス・レイ氏が他界したことに、映画とはあまり縁がない私でも何となくあの名曲をイメージして惜しい気がしてならない。時は過ぎ去りゆくものである。

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4195.2018年11月7日(水) アメリカ中間選挙でトランプ敗れる。

 アメリカの中間選挙の結果が判明した。この数日与党共和党が以前の予想を覆して有利との声もあったが、下院についてはやはり予想通りの結果になったと言える。上院は共和党51議席に対して民主党は45議席だったが、下院は予想以上に民主党が勢いを伸ばして共和党の205議席に対して、民主党は230議席を獲得した。いわゆるねじれ現象になってことによりトランプ政権は今後政権運営に苦戦を強いられることになりそうだ。取り敢えず下院で民主党が勝ったことでホッとしている。恐らくアメリカ国内はもとより、ヨーロッパ各国を始めその他の国も安堵しているのではないだろうか。これまで強気だったトランプ大統領が、果たして今後これまでの強気を押し通すことが出来るだろうか。具体的にこれから迫りくる「移民キャラバン」にどう対応するだろうか。

 いずれにせよ、我々直接的に政治に無関係な者にとっても毎日嫌な印象を押し付けられていた大統領に、これからは多少遠慮した言動をしてもらえれば助かる。

 さて、今日は駒沢大公開講座も残りあと1週間を残すだけとなり、3人の講師と受講生3人で懇親会を行った。3つの講座はそれぞれに持ち味のある内容の濃い授業で随分勉強になった。今日の2時限目では向井講師と受講生7人で死刑制度賛成、不賛成についてテーブルを囲んでディスカッションをしたことが有意義で楽しかった。

2018年11月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4194.2018年11月6日(火) 傘寿の祝いとアメリカ中間選挙

 今日のディナーは横浜・大倉山に住む次男家族から新横浜プリンスホテルのレストランへ傘寿のお祝いに招かれた。9月に鹿児島へ一緒に行って以来の再会である。相変わらず小学2年の男児、幼稚園年長組の女児の2人の孫が可愛いい。女児からは「おじいちゃん80歳おめでとう」と書いた折り紙♥型プレゼントをもらった。これからもこのまま素直に育って欲しいものだ。

 さて、日本では今日6日であるが、アメリカでは今晩から騒然としてきた中間選挙の投票が行われる。過去を振り返っても中間選挙がこれほど注目されたことはないように思う。これまで上下院とも与党共和党が僅差で過半数を占めてきたが、これまでの予想では今回は上院はともかく、全議席改選の下院は野党民主党が過半数を占めそうだと声が強かったが、予想ではここへ来て分からなくなってきたらしい。それというのもトランプ大統領の常識外れの言動により隠れ共和党支持者が声を上げだしたからである。その第1は、先日来報道されている「移民キャラバン」がメキシコ中部にさしかかり北上中であるが、世界中の注目を浴びながらお互いに助け合い、小さな子どもを交えて歩一歩とアメリカへ近づいていることであり、これに対して大統領は大統領らしからぬ下品な言葉遣いで犯罪者、ギャングがアメリカへ向かっている。軍隊が跳ね返す。彼らが投石したら銃を撃つと過激な言葉で保守層を煽っている。これにより保守的な支持者が目覚めたらしい。随分次元の低い話である。

 その2番目は、アメリカのイランとの核合意からの離脱に発して、イラン産原油似たしする禁輸制裁が再び始まったことである。すでに8月に第1弾として、自動車や航空機部品の貿易を停止しているが、イランは歳入の約6割が原油輸出で賄われており、アメリカの制裁発動がイラン経済を追い詰めることは確実である。以前の原油制裁の際も国内経済が大打撃を受け、企業や工場の閉鎖が相次ぎ、政府も核交渉に乗り出すきっかけとなった。

 日本はイラン産原油の国別輸出先では5%を占め、その影響は大きい。すでに代替調達を始めているが、石油の店頭販売価格が上がっている。第2弾の発動では、例外措置として日本を含む8か国は除かれているようだが、これも180日間との期限付きであるので、このまま制裁が継続され例外も取り払われるようなら日本の石油業界も安閑としてはいられない。

 こうして世界中の秩序を掻き回しているのが、アメリカのトランプ大統領なのである。願わくば、共和党が中間選挙で惨敗してアメリカ議会の弾劾によりトランプ大統領をその座から引きずり降ろして欲しいと思っている。どうなるか分からないが、明日以降結果がはっきりする。

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4193.2018年11月5日(月) 安田さんの行動を批判するだけでは解決しない。

 先日シリアで拉致されたが身柄を解放され帰国した安田純平さんが、一昨日記者会見で解放された経緯に感謝し、迷惑をかけたとして謝罪した。しかし、心ない人々からSNSなどNETを通じて安田さんが自身の責任で行った行動の結果であり、自己責任であると厳しい非難が浴びせられた。今日もテレビでは有識者やタレントを含めて出演者の間には批判的な意見が多かった。安田さんの過去の発言には誤解されるような点もあったが、厳しく批判する人たちはそういう危険な戦場などの実態もあまり知らず、また当然足を踏み入れたこともないような人たちである。彼らはジャーナリズムの本質と実態を充分分かっていないようだ。

 確かに安田さんの身柄拘束は世間を騒がせるような行動であるし、政府関係者は事前に危険であり遠慮して欲しいと公式に述べていたほどである。しかし、真実を報道すべきメディアが、大手を主に揃って危険な場所へ社員を派遣したがらないような現状では、現地の実態を報道するのはフリー・ジャーナリストに頼らざるを得ないのではないか。そのジャーナリストたちが戦場へ取材に出かけなくなったら、一体誰が戦場の現実、国際社会の動静を伝えてくれるのか。

 中には、外国通信社から記事を買えば好いなどと軽薄なことを言うタレントもいたが、日本人的感覚のない外国人特派員のリポートは部分的にはともかく、レポートを全般的に納得して理解してもらうにはほど遠い。その点では、やはり日本人レポーターが書いた記事が分かり易く訴求力もある。メディア各社が危ない場へ記者を派遣しないとするなら、フリー・ジャーナリスト、フリー・カメラマンからレポートを買わざるをえないではないか。するとフリー・ジャーナリストが危険地帯へ入ることは無責任に止めることはいかがかと思う。充分な対策を練ることは当然として、フリー・ジャーナリスト以外に危険がなく、リアルなレポートを得られる方法が他にあるだろうか。

 危ない戦場などを訪れたことのない門外漢が、常識人ぶって安田さんらの行動を理屈で批判していること自体、むしろ無責任ではないかと思えて仕方がない。

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4192.2018年11月4日(日) 不具合に振り回されパソコンを交換

 ちょうど1週間前にパソコンの不具合をチェックしてもらうためにITコンサルタントの小糸さんに来宅してもらい調べてもらったところ、2つのPCのうち特にデスクトップPCの劣化が気になるということだった。それで今日再び小糸さんに来ていただき、そのデスクトップPCをノートPCに替えてもらった。これでノートPCが2台になってしまった。そしてソフトを4時間以上かけて移し替えたが、写真を移し替えることまでは出来ず、後日「chromeアプリ」によるリモートコントロールで確認しあうことにした。PCに詳しくはないので、問題が生じると毎度小糸さんのお世話になるが、もう少し若ければ真剣にPCを技術的に学ぶところだ。今では細かい仕事にあまり前向きになれないのも年齢のせいかもしれない。まあ困れば小糸さんにお助けマンになってもらい、PCは使い手に徹することで勘弁してもらいたい。

 取り敢えず一難去ってホッとしている。

 さて、このところ難聴のせいもあり、外部から頼まれる講師の話は極力辞退してきた。そこへ昨日大学、会社の後輩から今月末にある地のロータリークラブでロータリークラブ特有の「卓話」を頼まれた。以前に吉祥寺、品川、千葉で卓話を行ったことがあるが、30分と限られた時間内で話すだけに難しいところもある。ただ、テーマとして先般シリアで身柄を解放された安田純平さんの例について、ヨルダンで身柄拘束された私自身の体験を交えて話して欲しいという後輩の依頼でもあり、引き受けることにした。特に危険な戦場へ入るジャーナリストの行動は自己責任で行うべきかどうか、などについて持論を述べたいと思っている。

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4191.2018年11月3日(土) 「文化の日」にめでたく傘寿を迎える。

 今日「文化の日」、80歳の誕生日を迎えた。少子高齢化の時代であるが、大病を経験することもなく元気に傘寿を迎えられたのは、幸運だったと思っている。私が生まれた昭和13年11月3日は、当時明治天皇の誕生日として「明治節」と呼ばれ、それにあやかって「節夫」と名付けられた。

 昨晩はホテル・ニューオータニで開かれた「日本・ミクロネシア連邦国交樹立30周年記念式典」に出席した帰り道の弁慶橋で足を滑らせ腰を打ち、暫らく起き上がれなかった。周囲を通りかかった人たちから優しく「大丈夫ですか?」と声をかけられたが、年齢的なものを感じるとともに、親切な人がいっぱいいるものだと嬉しくなった。これからは歩行にも気を付けなければいけないと自戒している。

 これから後何年生きられるのか分からないが、健康管理に留意しながらも執筆活動を主に自由気ままに生きていきたいと願っている。

 生きるという問題に関して言えば、人間は生まれれば必ず国籍が付与される。しかし、その国籍について問題児、アメリカのトランプ大統領が、また爆弾発言を行った。今アメリカで出生地主義に基づき新生児に与えているアメリカ国籍を、唐突に誕生間近に入国した親の子には与えない考えであると言い出した。理由はアメリカ国籍を有しない両親が生んだ子どもがアメリカ人となるのは移民と同じだとの考えからである。黒人やヒスパニックらを差別するトランプ氏の有色人種蔑視の主張である。現在迫害から逃れ仕事を求めて徒歩でアメリカへ入国しようと、メキシコ国内を北上中の母国脱出の6千人規模のホンジュラス人と約2千人のエルサルバドル人が、アメリカ軍軍隊が監視するアメリカ国境へ近づきつつある差し迫った事態に対してどう対応するのか。ことは刻一刻差し迫っている。日本のように閉鎖的な血統主義に基づく国籍付与と異なり、入国に寛容なアメリカの出生地主義を、アメリカ民主主義的発想からトランプ氏個人の考えで一気に覆そうというのである。

 大規模なアメリカ入国希望者集団を、果たしてトランプ大統領は軍隊の力で押し返すことが出来るのだろうか。国境戦争?が心配である。

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4190.2018年11月2日(金) 日本・ミクロネシア連邦国交樹立30周年

 今日開かれた日本とミクロネシア連邦との国交樹立30周年記念式典に、ジョン・フリッツ駐日大使夫妻からお招きを受け出席した。一昨年同国独立30周年記念式典に妻ともども招かれたことがある。ミクロネシア連邦の独立記念日は明日11月3日、「文化の日」であるが、奇しくもそれは私の誕生日でもある。また、会場のニューオータニは我々夫婦が結婚式を挙げたところでもある。何かしら縁を感じる。前回も、今回も特段会費について記載されていなかったので、お祝いに少々見栄えの良い花束をお贈りした。

 会場入り口でフリッツ大使から挨拶を受けた。いつもは夫人と並ぶのだが、今日はきれいな娘さんと並んでニコニコされていた。

 拙著「南太平洋の剛腕投手」を4年前に上梓して以来、この国とフリッツ大使とはそこそこのお付き合いをさせてもらっているが、小さな島国であり、国際的にはあまり存在感が強くない。ただ、戦前は日本が統治していた関係もあり、ミクロネシアの旧トラック島の年配の人たちにとっては今もって日本へは憧れの思いが強いようだ。日本でも戦後しばらく従軍兵士が存命の時代まではしきりに日本との関係が話題になったが、今では当時の思い出を語れる人も少なくなり、残念ながら遠い存在となってしまった。私も旧厚生省戦没者遺骨収集事業に関わっていたころは、何度となくトラック島へ出かけたが、その後は5年前に拙著執筆のために訪問したままである。故アイサザ・ススム大酋長との関わりもあり、懐かしいメモリーはたくさんあるが、今では望郷の島となってしまった。

 会場内はむんむんするような熱気で食べ物も思うように食することができなかった。これは2年前とは少々違った。

 式典はフリッツ大使の挨拶で始まったが、その後に来日されたピーター・マーティン・クリスチャン大統領がミクロネシアと日本との絆について強調された。他にも何人かの政治家、外交官が挨拶されたが、それだけで1時間近くかかった。ちょっと長いと感じた。

 久し振りに森喜朗元首相にお会い出来るかと思っていたが、可能性はあったらしいが、お出でにならなかった。やはりオリンピック準備や打ち合わせなどであちこち回っているので、会場へ間に合わなかったのかも知れない。その代わり、ここにも安倍昭恵首相夫人の姿が見られた。モリカケ問題で夫婦そろって批判の矢面に立たされているのに、よくもまぁ公衆の場に出られたものである。

 ミクロネシアの人たちは、自国が大国ではないことを承知してあまり大げさなことを言わないのが、すっきりする。それは政治家、一般庶民皆同じである。その辺は気持ちの好い国であり、国民である。帰り道は何となくほっこりするものを感じた。

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4189.2018年11月1日(木) 韓国がまたもや理不尽な協定破り

 今も目の前に雲がかかったような状態の日韓関係にまた新たな難問が持ち上がった。一昨日韓国大法院(最高裁)は、戦時中日本本土の工場に動員された韓国人徴用工が、新日鉄住金に対して求めた損害賠償の請求権を認めた。大法院は新日鉄住金に対して約4千万円の賠償を命じた

 これについて昨日からテレビで、しきりに日韓両国の言い分を紹介し、理不尽な判決を批判している。事実昨日安倍首相、河野外相が相次いで記者会見を開き、日本政府は元徴用工の補償問題は、1965年の日韓請求権協定で完全、かつ最終的に解決済みとの立場を取っているとの見解を述べた。この日韓請求権協定により日本政府は韓国に対して当時巨額な賠償を支払った。当時支払った5憶㌦は現在の価値だと約1800億円と言われ、当時の韓国国家財政2年分に匹敵する金額であり、これにより韓国は「漢江の奇跡」と言われる奇跡的な復興を遂げた経緯がある。その協定の成果を覆い隠すように、身勝手な自己主張を述べたところでとても受け入れられるものではない。

 それは2015年に結ばれた日韓慰安婦合意協定でも韓国政府は、「最終的、かつ不可逆的な解決を確認したと合意」して日本から解決金を受け取ったにも拘わらず、慰安婦らの抗議に腰砕けとなって合意事項を反故にしつつある。

 韓国政府及び国民には、外国との正式な協定を結んでも国民の支持さえあれば、それを反故にしても良いと考えているようで、とてもそんな無節操な論理は国際的には通用せず、自己流の論理を押し通す我儘と身勝手さには呆れるばかりである

 韓国政府は日韓関係の悪化を望んではいないが、問題を司法に任せきりにして、敢えてこの問題に触れようとはしない。文在寅大統領も3権分立の立場を考え、司法の判断を評価すると逃げて、政府としてのコメントは話そうとしない。

 韓国の大統領はかなり強い権限を持っているが、国民が大統領に対して厳しく、大統領は常に民意を斟酌し、そのあまり過去において大統領を自殺に追い込んだり、弾劾によって追放したり、結果的に圧力をかけて、「法の上に『国民情緒法』がある」と揶揄される有様である。

 これに対して日本政府は、この問題で韓国政府と話をまとめることは至難として、国際社会のルールとはかけ離れた韓国のやり方に愛想を尽かし国際司法裁判所の判断を仰ぐことを示唆しているが、これは相手国が応じなければ難しい。厄介なことになったが、理不尽な行動に出ているのは韓国側であり、この点で日本は妥協すべきではない。一旦協定を結んでも、大統領が交代すれば、その協定が守られないようでは、今後対等に付き合うことは出来ない。韓国がこんな理不尽な行動に出るようなら、今後韓国とは国家同士の協定を締結することは絶望的である。

2018年11月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4188.2018年10月31日(水) バカげたハローウィンはもう止めたらどうか。

 また今年もハローウィンの季節がやって来た。はっきり言ってこれほど無意味なお祭り騒ぎは、今では他にはないと思う。もうそろそろうんざりである。特に毎年のように警察沙汰に巻き込まれる若者たちの脱線ぶりには、渋谷区も手を焼いている。主催者がいないから、注意のしようもない。どうしてこんなバカ騒ぎが定着してしまったのだろうか。

 もともと起源はケルト人と言われたその目的は秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す宗教的な意味があったが、今ではその意味も薄れつつある。日本で目立つようになったのは、1990年代の後半からで、子どもの祭りというより、今ではコスプレで大人が仮装するのが定番となっている。

 個人的には、1976年秋にアメリカ・マサチューセッツ州ニューベッドフォードへ旧文部省教員海外視察団として初めて現地の小学校を訪問した時、生徒たちが仮装した姿で歓迎してくれた時初めて知った。素朴な微笑ましい行事だと思った。子どもたちがカボチャをくり抜いた仮面をかぶって「クリック アンド トリート」と叫びながら地域の住宅を巡ってはケーキをいただいていた行動が微笑ましく映ったものだ。同行した先生方もこのハローウィンをその時までまったく知らなかった。

 それが20年も経ってから日本でも流行り出した。今では子どもの行事を大人が奪ってしまったような印象である。オリジナルの良さがすっかり失われてしまった。しかも純粋さが消え失せ、おふざけや、はた迷惑ばかりで、無軌道な若者たちを益々増長させている。最近では、お茶目な訪日外国人が一緒になって騒いでいるケースもある。28には予行演習のつもりか渋谷のスクランブル交差点で若者が軽トラックを横転させるような荒っぽい行為をやっていた。逮捕者も出た。また、仮面を着けているので気づかれないと思っているのか、すれ違いざまに女性の身体に触れる痴漢まがいの行為を行う卑劣な若者がいるそうだ。

 今では、このハローウィンは本来の主旨から大きく離れて、地域社会から顰蹙を買っていると言える。社会にとって何のメリットもないハローウィンをもう好い加減に自制させる時期に来ているのではないか。

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4187.2018年10月30日(火) アフリカから湖が消える。

 大分以前からカザフスタンとウズベキスタンに面している、内陸湖アラル海の湖面面積が小さくなり、同時に乱獲による生態系資源の枯渇が問題視されてから久しい。アラル海はかつて世界で4番目の大きさを誇っていたが、今ではそれも5千分の1にまで小さくなってしまった。空から見た写真ではほとんど湖面が見えないくらい小さくなってしまった。その原因は主に地球温暖化などが考えられるが、人災という声も聴かれる。

 今日アフリカ大陸でも多くの湖が、同じ地球温暖化による原因で干上がって湖面が下がり、消滅しつつあるところが多い。特に国際機関や環境学者が心配しているのは、チャドやナイジェリアなどに臨むチャド湖、ケニアのトゥルカナ湖、同じケニアのヴィクトリア湖などである。湖水面積が小さくなったのは地球温暖化により降水が大幅に減ったことが最大の原因であるが、それぞれ人災と言える原因を含んでいる。チャド湖のケースでは、1960年代の湖水面積が今ではその10%程度にまで縮小た。沿岸4か国の住民が水産資源と農業のため湖畔周辺に大量に移住して汚水を大量に流した末に、成果がなく極貧に陥って、そこを「ボコ・ハラム」というテロ組織にけ込まれ、地域、住民が徹底的に痛めつけられたことが大きい。

 トゥルカナ湖の場合は、水源のオモ川上流でエチオピアが2006年以来続けているアフリカで最高の高さを誇るダム建設の影響により水が減り、ダム完成後には一挙に干上がると推定されている。

 ヴィクトリア湖の落日も寂しい。40年以上も昔ナイロビから車で湖へ向かい、その途上赤道の手前で車から降りて歩いて赤道を越えたことがある。そして、突然のように群がる紅色のフラミンゴの群れが目に入ってきた時は、感激したものである。そのヴィクトリア湖が乱獲競争の挙句に漁業資源が顕著に減少して、資源枯渇が進むという悪循環に陥っているという。

 こういう人災については、各国でもあまり資金を投じて建設的な支援がなされない。国際機関もメリットがあまりないだけに、各国に資金的援助を言い出せないでいる。こうしてアフリカから湖は次第に姿を消し、アフリカは益々殺伐とした大地との印象が強まり、住民は彷徨うばかりである。資金を援助してもすぐ見返りが見込めない現状では、各国はアフリカの湖水消滅救助、生態系資源枯渇防止のためには支援しようとしない。国際社会が突き付けられた課題である。

2018年10月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com