4235.2018年12月17日(月) 高校の国語教育は大丈夫か。

 今日の日本ペンクラブ理事会で、定例の審議事項の他に大きな議題になったのは、「文芸春秋」2019年1月号に掲載された阿刀田高氏の「高校国語から文学の灯が消える」である。文科省が今年3月に公示した2022年度より施行される新学習指導要領の高校国語のカリキュラムである。阿刀田氏が問題視しているのは、高校1年生がこれまで学んでいた「国語総合」が、「現代の国語」と「言語文化」の必修2科目に分かれ、1年生次に国語では小説を扱う時間が半分程度に減るというころから、国語の授業でいわゆる文学作品から縁遠くなる点を危惧したものである。これに対してペンクラブとして声明を公にすべきということになった。私自身今の小学校の授業で「綴り方」がカリキュラムから姿を消し、これが若者の文章力の低下を招いている一因と思っていたので、これらの問題を含めてペンクラブとして国語教育の在り方について文科省に提言すべきだと思うと私見を述べた。

 理事会の後、ペンクラブ今年度新入会員歓迎式が近くの鉄鋼会館で行われ、私が推薦して新会員になってくれた近藤聰さんも来られた。彼とは市川学園中学1年生時に同じクラスに在籍した。クラスには他に「近藤」姓が2人もいたので、学校でも話題になっていた。彼も会員になったことを喜んでくれたので、推薦した甲斐があった。終わって近くの飲み屋で奢ってもらったが、知らなかった彼の一面を話してもらって感心した。随分苦労されたようだが、起ち上げたデザイン会社を経営するに自信満々な考えには、敬服した。これから助け合いながら仲良くやっていきたいと思っている。

 さて、臨時国会が終わり、13もの法案を中途半端なまま強行通過させて自民党は一息ついていると思いきや、沖縄の辺野古土砂投入が県民の強い不満を呼び、強気な発言の内心は困惑しているのが実情だと思う。憲法改定への一里塚と思っていた自衛隊の明記なども発表することがなかった。だが、自衛隊関連では、自衛艦「いずも」と「かが」にステルス戦闘機など最新型戦闘機をそれぞれ8機も搭載し空母化を検討しているが、「専守防衛」を逸脱するとの批判を恐れ、「多用途運用護衛艦」と名称だけを変えて目先の変化球を投じる考えのようだ。これで今後5年間に防衛費約27兆円を予算化する計画らしい。

 東京新聞の望月衣塑子記者が、単刀直入に記者会見で政府を追及するのに懲りたのか、政府はメディア各社内で要注意記者に対する露骨なパワハラをやっている。直近の例では、森友学園の国有地売却問題をスクープしていた元NHK大阪放送局記者が、左遷され報道現場から外されパワハラされたためNHKを辞めた。政権側からメディアに対する圧力が、このところ強まってきている。それでも朝日、東京両紙は会社の姿勢が比較的一貫してリベラルな姿勢を崩していないため、政府に対して厳しい意見を突き付けている。

 沖縄問題の扱いを見ていても昨今の安倍政権の強引なやり方は、常軌を逸している。1強他弱の現状に胡坐をかいている安倍政権にお灸をすえるためには、もう少し野党が結束して対抗すべきであるにも拘わらずそれが出来ない。来年の統一地方選と参院選を前に、6野党と会派の幹事長、書記局長が揃ったシンポジウムで「全国32の1人区で候補者を一本化する」と確認したようだが、本気で取り組んでもらいたい。

2018年12月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4234.2018年12月16日(日) NHK大河ドラマ「西郷どん」最終回放映

 今年のNHK大河ドラマ「西郷どん」が今日最終回を迎えた。昨年のドラマ「おんな城主直虎」が今一つ盛り上がりに欠け、あまり興味をそそられることはなかったが、今年のドラマは案外面白かった。外野からはあれは事実とは遠いとの声が聞かれるようだが、史実とは別にドラマとしてまずまずだったと思う。特に小学校2年生の次男の長男が、かなり西郷と大久保にご執心で、資料で調べるほど興味を持っているようなので、この歴史ドラマは良かったと思っている。9月にはその次男家族ともども西郷の故郷、薩摩を訪れ、島津斉彬ゆかりの場所や、西郷の自決の場なども実検分させてあげた。これがきっかけとなり、日本の歴史に関心を持ってもらえれば、嬉しいことである。

 しかし、今日の西郷隆盛最後の場面で、西郷が政府軍の流れ弾に当たって亡くなるシーンは、実際には流れ弾で瀕死状態になり、付き添っていた別府晋介に介錯を頼んだと言われている。亡くなったとされる周辺から桜島が望める城山の一角も、城山ホテルから下ったところにある「西郷隆盛終焉の地」とも様子がやや違う。これは林真理子原作だが、脚色もかなりあると思う。中々史実にフィクションを取り混ぜて小説に描写するのは難しい。どうも孫に終焉の地の真偽を尋ねられそうだ。

 それでも今年1年間は日曜日の夜に、この大河ドラマに満足させられた。来年は「いだてん」というオリンピック選手を主人公に取り上げたスポーツもののようだ。主人公は、ズバリ金栗四三と田畑政治だそうだ。「いだてん」というので、つい「韋駄天」という言葉から鬼を追いかけて捕まえた神のように足の速い人物をイメージしてしまった。ところが、金栗はマラソン選手だから納得できるが、田畑政治は水泳選手だった。「韋駄天」とは少々イメージが合わない。まぁどんなストーリーになるのか、観てのお楽しみとして来年を待とう。

2018年12月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4233.2018年12月15日(土) ラグビー日本一に神戸製鋼

 今日も寒い。こうなるとラグビーにはぴったりの時節と言ってもいい。今日ラグビー日本選手権決勝戦が満員の秩父宮ラグビー場で行われた。かつての大学日本一と社会人日本一が覇権を争った日本一決定戦とは異なり、大学チームと社会人チームの間にレベルで大きな差が見られるようになった昨今は、学生を除外するようになった。最近では社会人チームには、外国の実力選手が加わり、その力は海外の単独チームとそう引けは取らなくなった。

 今日の決勝戦は、日本一決定戦と銘打ってはいるが、社会人トップ・リーグの優勝決定戦も兼ねている。2度目の3連覇を目指すサントリーと18年ぶり、10度目の優勝を狙う名門神戸製鋼所の対決となった。両チームともに要所に外国人選手を配置してかなり高いレベルの試合を展開すると予想されていた。だが、序盤はともかく後半に神戸製鋼が圧倒し、サントリーは失点を防ぐのに懸命だった。終わってみれば、55-5と凡そ決勝戦らしからぬ大差で神戸製鋼が勝った。決勝戦でこれほどの差がついたのは、学生を相手にした試合を除いて大会史上初めてである。

 NHK実況中継は、高校ラグビー部後輩の豊原謙二郎アナだった。一昨年のワールドカップで日本が南アフリカを破った番狂わせの試合を実況した豊原アナは、昨年元旦の母校ラグビー祭で実況の感想などについて後輩たちに話してくれた。

 さて、昨日沖縄の辺野古基地周辺沿岸部に沖縄防衛局が土砂を投入して、沖縄県民を怒らせ、悲しませたが、これについて今朝の新聞論調は政府に対して極めて厳しい見方をしている。政府も土砂を投入した以上後戻りが出来なくなった。これで問題解決のための話し合いの糸口はなくなってしまい、作業の進捗につれて県民が工事を見守りながら反対を叫ぶだけにならざるを得ない。今後トラブルがなければ良いがと願う。

 政府はいつもながら日米同盟とか、日本の防衛のためとか、或いは普天間基地撤去のためなどと言いながら、日本はアメリカの言いなりになって、この沖縄県民の窮状を配慮し解決しようとの気持ちがさらさらない。そのうえ在日米軍地位協定により、米軍の犯した事故、犯罪に対して日本は何の行動も起こせない。更に、米軍駐留にかかる経費をほとんど日本が負担させられようとしている。沖縄問題の根底にはこういう不条理な取り決めがある。この問題解決のためには、日米政府間で解決するより方法はない。我々が学生時代に60年安保改正反対を掲げて戦った安保条約と日米同盟の内容を、もう少し日本に負担のない方向へ改正するよう努めるより沖縄問題から踏み出す術はあるまい。

 それこそ難しいと自民党は抵抗するだろう。しかし、この不平等な日米安保条約を締結するために日本の良識を壊してまで合意に持っていったのは、50年以上も前の自民党である。世襲議員の多い自民党は当然その責任を負い、果たす義務がある。

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4232.2018年12月14日(金) 今年も年の瀬を迎える時節となった。

 今日12月14日は歌舞伎「忠臣蔵」が演じられるように、大石内蔵助以下赤穂浪士47士が吉良邸へ討ち入りした日である。日本史上敵討ちが美談として伝えられた画期的な記念日である。雪が深々と降る中の刃傷事件は、やはり暗いイメージが付きまとう。このところ連日寒々しい天候で、まさに真冬であり、それに因んで日本文化の裏面を伝えてくれる。それはどうしても暗いイメージを与える。まもなく年末になると樋口一葉の「大つごもり」を想い出す。これも暗い。高校入学時に従姉夫婦に渋谷の映画館へ連れて行ってもらい映画「大つごもり」を鑑賞した時、良い映画だったが、随分暗いなぁと感じた。しかし、日本の映画は底辺に大体暗い情景が多いようだ。それが日本の文化であるような感じも持っている。

 今日クリスマス・カードを海外へ送った。やはり海外の知人、友人たちと年中交流していた時に比べて、大分カードも減っている。今年はたった5通になってしまった。相手が亡くなってしまった場合は仕方がないが、連絡がなくなって元気なのかどうかが分からないケースが困る。それでも3年ばかり送っていたが、やはり相手からカードが来なくなると他界したのではないかと予感せざるを得ない。いずれにしろクリスマス・カードにも悲喜こもごもである。

 さて、このところフランスでは各地でデモが起きてマクロン大統領が国民に直接国民に向き合って国の政策と自らの考え方を発表したばかりである。そこへ今度はイギリスでメイ首相への保守党内の不信任投票があった。幸い信任が多数だったため、保守党党首を辞めることはない。だが、「一難去ってまた一難」で来年3月にEUから離別することになっているが、イギリス国内にはEU残留派がかなりいるので、まだまだ一波乱ありそうだ。

 一方国内では、沖縄県の反対を押し切って今日沖縄辺野古海岸への土砂搬入が行われた。国と沖縄県との間には、まったく話し合いがない。安倍首相の常套句「県民の気持ちに寄り添って」という言葉が空虚である。思うことは、我々国民が沖縄県民の心の痛みを分からない、分かろうとしないことが一番問題なのではないかと思う。反対運動は常に沖縄県民が行って、そのしっぺ返しを受けるのも沖縄県民である。どうしたら国よって虐げられてきたこの気の毒な沖縄の人たちの「気持ちに寄り添って」あげることが出来るだろうか。今すべての日本国民が問われていることだと思う。

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4231.2018年12月13日(木) 元旦ラグビー祭と後輩たちへの願い

 元旦恒例の母校湘南高ラグビー祭に、後輩部員たちに拙著「新・現代海外武者修行のすすめ」を贈るため、内表紙に部員名、言葉、署名を書いていた。合わせてレジュメのようなものを書いた。その中で、高校でラグビーに巡り合ったことが自分を開花させてくれ、それが今日まで割合前向きな行動を取らせてくれた。今ラグビーをプレイ出来る幸せを噛みしめて欲しいと括った。2つばかり注文というか、希望を述べた。ひとつは、毎日短くても良いから日記や、手紙を書く習慣をつけて文章力を育む努力を欠かさないこと。もうひとつは、若い内に出来るだけひとりで海外へ武者修行に出かけることである。先輩のお説教を聞いて何と思うだろうか。

 3年生は受験を控えているので、例年参加しない。参加する1、2年生部員用の29冊にそれぞれ署名した。拙著は2008年に発行されてからちょうど10年になり、今年で書店販売を止めるに際して出版社から在庫分を好意的に無料で引き取らせてもらった。その一部をラグビー部員に贈呈しようと考えたわけである。来年は車の運転免許証も期限切れとなるので、勇躍車から卒業しようと思っている。今後は母校を訪問するにもやや不便になるので、再来年のラグビー祭は参加出来るかどうかは分からないと思っている。

 さて、今朝の朝日に面白いインタビュー記事が載っていた。何と小泉純一郎元首相が安倍首相について「安倍首相は判断力が悪い」として、改憲姿勢と原発政策を批判したのである。安倍首相はかつて小泉政権下で官房長官として目をかけられ、一人前に育ててもらった恩人である。その恩人から愛想を尽かされた。「やれることをやらないで、やれないことをやろうとしている」と弱点をずばり指摘されている。今日も明日予定している辺野古沿岸部への土砂投入に抗議するため沖縄から上京した玉城沖縄県知事に会おうとせず、首相は防衛大臣と菅官房長官に任せた。自らがきちんと真摯に説明しようとせず、部下に任せようとする姿勢を見抜かれたようだ。所詮安倍首相は小泉氏が語ったように「判断力が悪い」人なのだ。少々情けない。

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4230.2018年12月12日(水) フランス大統領、直接国民に話しかける。

 このところ夜ベッドで仰向けに寝ていると咳が出て、時折息苦しく感じることがある。薬も残りがなくなったので、森内科で診てもらったところ喉は4日前と同じくきれいで、熱はなく心臓と肺にも問題はないとのことからもうしばらく薬服用で様子を見ましょうということになった。

 ところで最近の喉と咳の関連だろうか、珍しいことがあった。今朝寝起きにアラームで起きたのはいつものことである。夢の中か、正気かアラームが鳴り、懸命にストップをかけたが、鳴りやまず、漸く現実に目が覚めて止めたが、すでに2分も経過していた。アラームは鳴っていたのだが、止める行動を夢の中で起こしたが実際には行動しないまま2分間が過ぎたという自らが演じたパロディーに翻弄された一幕だった。こういうバカげたことに付き合うようになってしまったのは、ちょっとショックであるが、これも加齢のせいだろうか。

 さて、フランスではデモの余波が広がって一向に収まりそうにない。昨日マクロン大統領が、国民の不満に対して最低賃金の引上げや、残業代の非課税などを表明した。同時に自身のこれまでの対応を反省するとも述べた。フランス史上最年少大統領で今年40歳のエリート、マクロン氏は一昨年大統領就任後には大いなる期待をされていたが、エリートにありがちな上から目線の姿勢に批判もされていた。昨日の国民に訴えるテレビ講演では、反省の言葉を述べたが、一般国民の反応には厳しいものがある。来週もデモが計画されているらしく、当分フランス社会は落ち着きそうもない。

 しかし、どう国民に受け取られようと大統領が直接国民に考えを訴えるということは素晴らしいことだと思う。日本では首相が直接国民に語ることはまずないと思う。いつもこそこそ周囲にだけ本音を言う安倍首相も、偶には思い切ってマクロン大統領を見習ってはどうだろうか。

 ここ数日国際的に目立ったニュースとして、今月1日中国の通信機器メーカー・HUAWEI(ファーウエイ)の孟晩舟CFOが唐突にカナダで身柄拘束されたことが挙げられる。ファーウエイのマーケット・シェアはサムソンに次いで世界2位のマンモス企業で、この問題の背後には米中間の駆け引きがある。その孟氏が保釈金8億4千万円を支払って今日保釈された。スパイとか、企業戦争らしい問題も絡んで今政治問題化している。同時に今日、中国はカナダ人の元外交官の身柄を拘束したとのニュースも入って来た。低次元の報復合戦にならないことを願う。

 アメリカ政府はカナダに対してアメリカへ孟氏の身柄を引き渡すよう請求しているが、今日の裁判所の保釈条件の中には、孟氏がバンクーバーの自宅から外出しないことや、身体にタグをつけて行動を監視することまで含まれている。孟氏の身柄をアメリカへ引き渡すかどうかの判断は、来春カナダの裁判所が決定を下す。この問題も米中間の貿易戦争最中に新たな問題を呼ぶことになる。

2018年12月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4229.2018年12月11日(火) スウェーデンでノーベル賞授賞式行われる。

 スウェーデンの首都ストックホルムで、今日ノーベル受賞者に対する授賞式が行われた。今年は日本人として本庶佑京都大学特別教授が医学生理学賞を授与された。癌治療薬の開発につながる発見をしたと伝えられている。すでに小野薬品工業から癌治療薬「オプジーボ」が販売され、かなり販売成績が良いと聞いている。森喜朗元首相も服用して大分具合が良いように伺った。残念ながら小野薬品とは開発研究の問題でもめているとも聞いた。実際この祝事に関して小野薬品から何の動きもコメントもない。

 授賞式で本庶教授は、今からちょうど半世紀前の授賞式で、文学賞を受賞した川端康成が着用した時と同じように紋付羽織はかま姿で登場した。本庶博士は燕尾服が通り相場になっている中で、一段と人目を引いたのではないかと思う。日本人としての誇りを持ち、筋を通す侍魂を秘めた誇り高き人材であると思う。

 さて、臨時国会が昨日閉幕した。何やら新しい法律をやたらに提出していたが、第1次補正予算案はともかく、大騒ぎしていた改正出入国管理法など政府が提出した法律はすべて成立した。その数、実に13法案である。今国会はいつも以上に政府の強引さが目についた。会期が1ヶ月半という中で、あまりにも先を急ぎ審議に時間をかけることが少なかった。与党のごり押しが目立つ中で、相変わらず野党の結束が乱れて一枚岩になれなかったことが、一層与党の独走を許す結果になった。いつもの国会に比べてもいやに慌ただしさが感じられたのは、或いは安倍首相の外遊が多かったせいでもある。

 その中でオヤッと思ったのは、首相在任中に自らの手で聖域である「憲法改正」に踏み込むべく、昨年5月に「2020年に新憲法施行」を目標に掲げ、今国会で自民党憲法改正案を提示する予定の安倍首相だったが、来年以降に持ち越されたことだった。あれほど前のめりに憲法改正に突っ込み、その第一段階として憲法草案に「自衛隊の存在」を明記するとしていたが、これを行わなかった。

 これには、同じ与党の公明党に配慮した節が窺える。来年参院選を控える地方では、あまりにも自民党に与する公明党の存在感が弱まっていると言う声が聞こえていた。自民党はパートナーである公明党を軽視するわけには行かない。そこで憲法改正にはやや消極的な公明党に配慮して数の力による中央突破を止めたのではないだろうか。

2018年12月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4228.2018年12月10日(月) 2つの軽い症状を抱える。

 昨日から冬型の気圧配置で寒さが再び襲ってきて今日も寒い。都内の最高気温は8℃だそうだから無理もない。

 10日ほど前から身体に2つの悩みを抱えていた。ひとつは右わき腹周辺の痛みであり、もうひとつは喉が痛み、咳と痰が出てくることである。前者については医師から処方についていろいろ言われていたが、あまり効果はなく、筋トレのつもりで朝と晩に床に寝て両足を交互に10秒ずつ代わる代わる上げ下げしていた。ところが、それが終わって立ち上がろうとすると右わき腹が痛い。むしろこの筋トレが痛みを呼んでいるのではないかと考え、これを止めて就寝前に湿布を貼ったら少し痛みが和らいてきた。まだ完全に元へ戻ったわけではないが、このまま筋トレを止めてしばらく様子を見てみようと思っている。

 後者については、夜中に起きた時にも喉が痛み、平素もちょっと鼻水が出る。咳も出るので一昨日森内科で診てもらった。喉はきれいで炎症も起こしていないということで3種類の薬をいただいて今常用の薬とともに服用している。まだ、これという効果は表れないが、もう少し様子を見てみる必要がありそうだ。

 いずれにせよ健康上のことで、2つも悩みを抱えるとはかつての自分ではないようだ。これも実際に高齢になった証の然らしめる所である。

 さて、フランスのデモ騒ぎが毎週のように起きていたが、マクロン政権がその原因のひとつとなっていた燃料税の値上げを一時的に止めると公表したことによって、騒ぎは早晩収まると考えていた。それが恒例の土曜日ばかりではなく、翌日の日曜日にもまたデモ隊がパリを中心に騒ぎを起こして何とパリ市内目抜き通りの高級化粧品販売店などを壊して商品が略奪される事態となった。これまでニューヨークやロスアンゼルスなどで停電や、デモ騒ぎの最中に商店を襲い商品を略奪する悪質な窃盗事件があったが、まさかパリの高級ブランド店から商品を奪うとは考えてもいなかった。今度のデモは従来しっかりした労働組合や学生組織団体の呼びかけによって整然と行われたデモやストとは異なり、SNSで呼びかけられた人たちが集まり行動したようだが、はっきりとした核となる中心人物がいなかった。日頃から集まって議論したうえで行動したわけではない。不満を抱く人たちが、何となく集まって闇雲に行動に走ったとの印象が強い。現代風と言えばそう言えるが、どうも組織も何もない人たちの集まりが事を荒立てたとすると、また新たな問題が起きることが心配である。

2018年12月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4227.2018年12月9日(日) フランス全土で激しい反政府デモ

 フランス各地で先月17日以来毎週土曜日にマクロン大統領に対する反政府デモが繰り返されている。パリ市内でも暴徒が火炎瓶などを投げつけ治安部隊が催眠を発射して、観光のメッカも危険な状態である。特に凱旋門の周辺で双方の対立が派手に報道されていた。シャンゼリゼも「君子危うきに近寄らず」の状態で観光客は安心して外を歩けず、パリのイメージが台無しとなった。先月17日以来毎週土曜日にシャンゼリゼにデモ隊が集まり、その動きを封じようとする治安部隊との間で衝突が起きていた。その原因はマクロン大統領に対する不満の表れだった。

 ご多分に漏れず、ドイツのメルケル首相と並んでEUの中心的首脳であるマクロン大統領は、昨年5月の大統領選で対抗馬だった国民連合(元国民戦線)のルペン党首を破ったが、大統領の地盤は弱いものだった。そのため中間層に配慮したのか、その政策は弱者に痛みをもたらす一方で、富裕層に甘いと非難されていた。

 政権は、取り敢えず予定していた来年度の燃料税値上げを延期することにした。マクロン大統領にとっては、地球温暖化の中で2015年のパリ協定に照らして二酸化炭素を削減しようとの目論見だったが、ちょっと配慮が足りず国民の不満を買うことになった。その配慮が足りなかったというのは、二酸化炭素排出の元凶であるガソリン税を値上げすることを提案しながら、同時に企業の法人税を33%から25%へ値下げることと、労働者を解雇しやすくする労働法の改正を進めようとした。その際富裕税の値下げをセットに推し進めようとしたことが金持ちに甘く、貧乏人には厳しい政策と受け取られた。政権は一旦公約を取り下げると発表したが、これからどういう政策をフランスで行おうとするのか、毅然として将来を見通せる代案を用意することが大切である。

 パリ中を、フランス中を、また世界に対して少なからず混乱を与えた、ともかく表面的には収束するのではないかと思う

 一方日本国内では通常国会閉幕が迫る中を8日未明、外国人労働者を受け入れ拡大に向けた「改正出入国管理法」が参院本会議で可決された。

 来年4月から実施される。5年間で最大34万5千人の外国人労働者を受け入れることになる。この法律は、少子高齢化が進むにつれ、現状及び今後は労働人口の不足が心配されているとの前提の下に採用された。その懸念を外国人を採用することによって補おうとするものである。それは望ましいように見えるが、これについて野党は激しく反発している。野党としてはこの人材不足の現状は認めているが、政府与党の話の進め方があまりにも強引考えなければならない問題点を考えず、じっくり議論もせずに短期間で採用人数だけを決めて事足れりとしていることに強く反対しているのだ。これでは問題が起こることは避けられない。現実に、後から後から法律の不整備をあざ笑うかのように外国人労働者にまつわる不祥事が露呈している。これは日本だけの問題ではない。それだけに慎重にも、慎重に長い時間をかけて議論を尽くしたうえで法律を整備して成立させるべきではないか。

 どうも安倍政権は先を急ぎ過ぎる傾向がある。心して欲しいものである。

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4226.2018年12月8日(土) 太平洋戦争開戦から77年

 今日は日本人が決して忘れてはならない大東亜戦争開戦の日である。その割にはあまりマスコミでは報道しない。これだから若者が開戦にも、終戦にもあまり関心がないわけである。大東亜戦争という呼び方を使用してはいけないと戦後アメリカに禁じられて以来、対米戦争に関してはアメリカから何から何まで規制されるようになってしまった。それは今でも報道面でも、軍事面でもアメリカの了解がなければわが国は何も出来ない。77年前の今日真珠湾攻撃により太平洋戦争の火ぶたが切られたわけだが、その事実は認められても、情けないことに日本の報道には今もアメリカへの過分な配慮や忖度が見られる。戦後73年を経ても、アメリカの日本国土や自衛隊に対する要求と言い分は、果たして日本を民主的な独立国家として対応してくれているのか疑問を抱かせる。それほどアメリカのやり方は不遜で横暴なのである。

 特にこの日ハワイ真珠湾に不意打ちをかけられて太平洋戦争に突入したアメリカには、日本に対する憎しみは想像以上のものがある。それが無神経にも戦争を早く終結させるためには、原爆投下はやむ無しとして、傲慢にも今もって原爆投下は正しかったと吹聴している。原爆犠牲者に対する冒涜としか言いようがない。こんな気持ちで戦後73年も経過しながら米軍は今も日本に対しては戦勝国、占領国気分で君臨しているのだ。現在の沖縄を始めとする米軍占領基地の使用方、占領意識は今日に至るも同盟国として考えられないほど不平等な日米地位協定にもはっきり表れている。地位協定では、米軍人が日本国内で犯したあらゆる暴力行為に対して、日本側に一切の裁判権が認められていない。この辺りは、同じ敗戦国のドイツやイタリアに対する扱いとは大きく異なる。国内の重要航空路でも米軍が航空管制権を有しているとことも多く、日本の民間航空機がわが国の空を自由に飛ぶことが出来ない理不尽さがある。

 開戦記念日、終戦記念日、原爆投下日など今次大戦で画期的な日時には、こういう日本にとって置かれたままの問題について解決のための考える時間を取るべき時であると考えている。

2018年12月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com