4317.2019年3月8日(金) 地方選を前に「都構想」に拘る大阪の迷走

 来月全国で統一地方選が行われる。その中で、大阪の知事選と市長選におかしな動きが出てきた。今年に入ってからそれとなく流れてきた噂に過ぎなかったが、実際に4月7日の統一地方選に合わせて知事選、市長選を実施すべく松井一郎現知事と吉村洋文大阪市長が今日辞表を提出した。そのうえで知事と市長が入れ替わって松井一郎現知事が大阪市長選に、吉村洋文大阪市長が府知事選に立候補して統一地方選挙に臨む。なぜこのような訳の分からない選挙戦術を取るのだろうか。

 そもそもこの問題が浮上したのは、現在の大阪行政を東京都と同じように大阪市を大阪府の特別区に編成し直して広域行政を府として一本化しようとの目論見があったからである。このための住民投票実施のために松井知事が代表を務める「日本維新の会」と公明党が意見調整したが、不調に終わったことによる。実は、4年前に同じ都構想について住民投票を実施したことがあるが、僅差で反対票が上回った。松井知事らにとってはリベンジであるが、ダブル選挙と都構想のいずれもがいまひとつ盛り上がらない。

 大体今年中に任期が終わるとは言え、事前にともに辞職して府と市のトップが入れ替わって統一地方選に再出馬する意味があまりよく分からない。無駄な費用もかかるだろうし、知事と市長が入れ替わる本当の目的と意味がよく分からない。例え僅差であったにしても僅か4年前に「都構想反対」の府民の断が下された結果に対して、異を唱えるかの如く税金を使って再び住民投票を行う必要があるだろうか。

 心ある大阪府民や大阪市民の気持ちを配慮しない、あまりにも我儘な手法だと思う。2025年には大阪で万博が開催される。こういう大事な時に、足並みの揃わない低レベルのモメゴトは極力排除するようにすべきである。そうでなくても大阪はカジノ誘致など賭け事のようなあまり評判の良くない施策に熱中し過ぎる悪い癖がある。

 さて、昨日、今日とかつて世間を賑わせた人物が相次いで世を去った。昨日歌手の森山加代子さんが癌で亡くなった。2歳ばかり私より若いが、同じ世代として♪チンタレラディルーナ~♪の唄い出しで「月影のナポリ」を唄って彼女がデビューした時の印象は強烈だった。そして今日プロレスラーのザ・デストロイヤーがアメリカで亡くなった。88歳だった。往年の力道山、ジャイアント馬場らとのバトルが熱狂的な人気を呼び、プロレスのテレビ視聴率が一時60%を超えたくらい持てはやされた。寂しいことであるが、これも時の流れというべきだろうか。

2019年3月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4316.2019年3月7日(木) 厳しくなった銀行経営

 近年銀行経営がかつてほどの甘味がなくなったと言われている。以前は、他人のふんどしで相撲を取る商売と言われていたが、経済構造が細分化され、高度化されるに従って銀行経営にもより強い経営手腕が求められる時代になったということだろう。

 最近の銀行は、証券会社の美味しいところを奪い取ろうとしていると証券会社からも警戒されている。日銀の金融緩和策によって一層経営が厳しくなったのは事実のようである。

 そこへ今日の朝日紙上に、3大メガバンクのみずほフィナンシャル・グループが今年度3月期決算見通しを大幅に下方修正するとの記事が掲載されていた。みずほと言えば、かつての第一勧銀、富士銀行、興銀が合体してひとつになった銀行で、3行のいずれを取っても日本金融界に君臨した大手銀行だった。そのみずほが、三菱、三井住友の2つのメガバンクの後塵を拝して、巨額の損失を計上すると発表したから意外な感がした。そう言えば、このところみずほ銀行内の自動預金引出機がしばしば一時停止すると公告がテレビで流され、何か不祥事か、深刻な問題が機器にまで及んでいるのかと考えたくらいである。

 とにかく約6,800億円の損失を計上し、純利益は800億円だそうであるが、当初は5,700億円の純利益を見込んでいたというから、単純に純利益は9割の減少ということになる。

 かつては、固い生業の最たるものと言われた銀行が、この時代の流れの中で日銀の金融緩和に付いていけなくなったということだと言われている。一方で、これに対して日銀の原田泰審議委員は、「大胆な金融緩和によって日本経済全体によいことが起きているのだから、それが金融機関にやってこないというのは妙だ」として、金融緩和による超低金利で経営が悪化しているという金融界の批判に反論した。そして、金融緩和がなければ、金融機関経営はもっと悪化していたと主張したそうだ。

 原田日銀委員の反論はともかく、確かに銀行が経営的に苦しくなったのは事実のようで、実際銀行支店におけるサービスは明らかに低下した。昨年4月ごろから一定数以上の新札を求めると手数料を要求され、現金引き下ろしの際にも金種の枚数に制限を課せられ、とにかく銀行窓口が使いにくくなったことは事実である。自分たちの厳しい経営責任を顧客へのサービス低下につなげないようにしてもらいたいものである。

2019年3月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4315.2019年3月6日(水) カルロス・ゴーン日産元会長保釈される。

 昨年11月に日産会長だったカルロス・ゴーン氏は会社法違反、特別背任罪の容疑で逮捕されて以来、東京拘置所に身柄を拘束されていたが、今日108日ぶりに身柄を保釈され、工事人のようないで立ちで車に乗り込んだ。東京地検はこの決定を不服として、地裁に準抗告を申し立てたが却下された。東京拘置所前には、日本のメディアのみならず、海外からも多くの取材陣が待ち構えている状態である。日産の会長であると同時に、フランスのルノー会長でもあったゴーン氏は、日産に投資しているフランス政府とも緊密な関係にあり、フランス政府は今回のゴーン氏の長期身柄拘留について懸念を表明していた。海外メディアからは人質司法ではないかと日本の司法制度に対する疑問もぶつけられ、世界を揺るがす事件になっている。今日は朝からそのニュースで持ち切りである。

 ついては、今回3度目の保釈請求に対して、東京地検の準抗告にも拘わらず、保釈が認められたわけだが、過去2度に亘って保釈請求をした主任弁護士が交代したことも保釈に有利に働いたと見られている。特に新たに弁護団に加わった弁護士は、無罪請負人、「カミソリ」の異名を取る弘中惇一郎弁護士だが、最初にメディアに語った言葉が自信過剰気味なのが少々気になった。弘中氏は、「もう10年以上前の話で、これを刑事事件として訴えたことが奇妙であり、無罪を確信している」とまで言っている。例え古い話であってもあれほど悪辣に高額な報酬額を誤魔化し懐に入れて、会社の有価証券報告書に過少報告のウソを書くことが、無罪であると公然と話す感覚が少しおかしいと思う。どうも自信満々の弘中弁護士の思考回路は少々おかしいと思う。

 この先一体どういう結果になることだろうか。

 さて、昨日から中国では全国人民代表大会(全人代)が開かれているが、米中貿易戦争の影響を受け実体経済がかなり難しい局面にぶつかっているようで、今年度の経済成長率目標も2年ぶりに引き下げ、明るい展望などは聞かれなかった。経済の失速は共産党政権の求心力にも影響する。経済が縮小する中で少しでも気持ちを押し上げようというつもりだろうか、中国共産党が「学習強国」というアプリをリリースした。学習して国を強化するデモンストレーションかと思いきや、「習」を「学ぶ」、つまり習近平国家主席の発言を勉強することは、その他のあらゆる分野の学習よりも重要だと連想させる意味合いがあるらしい。何ともばかばかしいことである。かつての毛沢東主席を賛美する毛語録と似たような道筋を辿り、最後に挫折した文化大革命の二番煎じにならなければ良いがと思う。

2019年3月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4314.2019年3月5日(火) 楽しみな京都市立中学校の同窓会

 今日から3日間妻が中高生時代の2人の親友と京都、奈良へ旅行に出かけた。その間やもめ暮らしになり食事面で若干面倒ではあるが、夫婦ともどもお互いに好きなことを自由気ままにやっているので、それはそれで由しとしなければなるまい。

 さて、京都では11日に市立上桂中卒業65周年を記念して学年同窓会が開かれる。2014年10月に開かれた卒業60周年の際にも日帰りで出席した。この時は地元の京都新聞が我々の同窓会を写真入りで取り上げてくれ、「旧交歓談」というコラムで、わが中学校の土地柄や周辺環境、ご出席の担任だった清水先生と国語担当の岩崎先生についてもコメントが載っていた。

 5年前には、「シミキン」清水義一先生は85歳、「お光ちゃん」岩崎光先生は93歳と高齢になられていた。果たして今度も両先生は出席なされるだろうか。当時生意気盛りな生徒だった私には、両先生に今でも印象に残っている想い出がある。理科の清水先生には、問題用紙に「三陸のリアス式海岸と九十九里浜の形状の違いについてその理由を考えなさい」と書かれていたので、敢えて答を書かずに考えたと口頭で言ったら呆れられ、それでは答案にならない。でも答が分かっていたのならと配慮していただき加点してもらった。

 国語の岩崎先生は観光地百選に選ばれた「日本水郷」を「ニホンスイキョウ」と読んだので、それは「ニホンスイゴウ」という地名であると間違いを指摘したところ、先生は頑固に「ニホンスイキョウ」であるとお説を曲げなかった。昭和25年に毎日新聞社が募った「日本観光地百選」に千葉の幕張小学校で同級生全員とともに日本水郷を観光地百選に応募したことがあり、「ニホンスイゴウ」であることを確信していたので反論したが、岩崎先生はそれでも頑固に自己主張され、中学生ながら理不尽な気分に捉われたことがあった。それでもあまりにも私が強く「ニホンスイゴウ」が正しい地名だと言い張ったので、岩崎先生は調べて次回報告しましょうと請け負ってくれた。ところが、驚いたことに先生は次の授業で「ニホンスイキョウが正しい地名です」と言われたのには、岩崎先生は本当に調べてくれたのだろうかと子ども心にも返す言葉がなかった。卒業してからもいつか機会があれば、説明して事実を伝えようと思いながら時は流れ、今では100歳近い先生に正しい読み方を言っても無駄だなぁと思っている。これも懐かしいと言えば、懐かしい中学時代の印象的な思い出である。

 5年前でもそれ以前に比べてやはり出席者の数は減っていた。当然かも知れないが、開催の都度出席者は減少している。前回は29名の出席だったが、今度は果たして何人出席するだろうか。親しかった5人組の中でも特に親しかった、湯浅登喜夫くんが8年前の3月に亡くなったのが、一番寂しいことである。彼は中学を卒業すると八百屋の問屋を始めて一家を成した。宇治市の商工会議所でも重要な地位に就き、これからという時に亡くなった。残念でならない。

 NPO定期機関紙に毎号コラムを寄稿しているが、偶々今月はその親しかった湯浅くんと2人で嵐山近くの山中でメジロ捕獲をやった時に、猪に襲われたぶったまげた体験を今年の「亥年」に因んで「猪突猛進」と題して寄稿したところである。

 幕張小学校のクラス会も年々寂しくなるが、京都の中学生時代も懐かしいが寂しくなった。遠く離れていてもやはり友だちというものは良いものであると思う。この先どれだけ出席出来るか分からないが、体力の続く限り同窓会には参加したいと思っている。

 11日の同窓会で誰に会えるだろうか。大きな楽しみである。

2019年3月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4313.2019年3月4日(月) 雨中のマラソンにもう少し健康面の配慮を

 昨日冷たい雨が降る中を東京マラソンが行われた。最近の日本マラソン界は男女とも期待の星が現れず、少々沈滞気味だったが、昨年アメリカのシカゴ・マラソンで大迫傑選手が、久し振りに日本記録を出しやや明るさが見えてきた。その大迫選手が出場するとあってレースは大いに期待されたが、何と朝から冷たい雨が降りランナーにとっては厳しいレース展開を余儀なくされた。

 時々テレビで中継を観ていたが、ちょっと気になることがあった。出走前にすでに気温は5.7℃だった。それに雨が降っていた。完全に冬の天候下である。それにも拘わらず、3万8千人のランナーのほとんどが、薄いランニングシャツに短パンである。帽子を被っているランナーも少なかった。しばらく走ってユニフォームはびしょ濡れだった。健康上良いわけがない。時間とともに気温が下がることは予想される。走れば汗をかく。それが更に体温を低下させる。走る条件は段々悪化するのだ。そんな悪条件下で、スタート前に選手たちはどうしてアンダーウエアを着用しないのだろうか。もう少し日本陸連としてはアドバイスするなり、選手の健康管理に配慮すべきではないだろうか。また選手のトレイナーやコーチももう少し選手の健康を配慮すべきだと思う。優勝候補のひとり、大迫傑選手は29㎞付近で棄権したが、スタート地点から寒くなって体が動かなくなり、棄権せざるを得なかったと語っている。

 東京オリンピックを前にして、日本体育協会、オリンピック準備委員会などももっと選手たちの健康を守るよう留意すべきである。現在卓球、バドミントンなどが世界で飛びぬけた好成績を上げている。それに引き換え、陸上競技は男子短距離を除いてあまりぱっとした成績を上げていない。これも陸連が選手に成績面のみならず、普段から健康管理を含めた指導面で行き届いた管理を行っているのか疑問を感じる。選手たちが雨の中で健闘の挙句に、身体を壊しては元も子もないのではないかと心配である。

 ハード部分は良かったのかも知れないが、ソフト面でもう少し神経を巡らせた方が良いのではないだろうか。

2019年3月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4312.2019年3月3日(日) 「桃の節句」、お内裏様とお雛様とは?

 今日は女の子の「桃の節句」ひな祭りである。昔ほど女児のいる家庭でもお雛様を飾る家庭は少なくなったようだが、それでも男児の「端午の節句」同様に日本の伝統文化のひとつとして、いつまでも残しておきたいおめでたい年中行事である。

 先日NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる!」でひな祭りに飾られるお雛様が話題になった。お内裏様とお雛様はどの人形を指すのかとの質問があった。当然最上段の一対のお雛様がお内裏様とお雛様だと思っていたところ、答はその一対の2体がセットでお内裏様と呼ばれ、他に飾られたすべてのお雛様を総称して「お雛様」というそうである。そんな誤解の原因となったのは、サトーハチロー作詞の♪うれしいひな祭り♪の2番の出だしに‘お内裏様とお雛様 2人並んで すまし顔~’とあるので、つい最上段の一対がお内裏様とお雛様だと思っていたという人が多いらしい。私自身これまでそうだと思っていた。サトーハチローも後年になって誤りに気が付き、恥ずかしく思い自ら作詞したこの童謡を聴こうとはしなかったとはご子息の話である。

 今日はお雛様のお祝いの日ではあるが、生憎朝から冷たい雨が降っていて寒々しく春らしいムードが感じられない。

 さて、先の米朝首脳会談が不調に終わったことで北朝鮮の非核化の動きが先送りされたことは極めて残念である。近年北朝鮮に加えられている全面経済制裁がかなりボディブロー効果を上げ、北朝鮮の国民は大分経済的に苦しんでいた。北朝鮮としては、何とか部分的にも制裁解除を願っていたが、その気持ちは交渉の仕方、作戦面でアメリカに通じなかった。金正恩労働党委員長は内心愕然としつつ帰国の途へ就いた。会談前は勝算ありと意気揚々とハノイへ乗り込んできたが、手ぶらで帰ることになり、求心力が落ちることも考えられ、期待していた国民の委員長に対する信頼度も少々弱くなったのではないか。近い将来北朝鮮はいかなる手を打って3度目の首脳会談へこぎつけようとするのだろうか。

 この米朝関係の他にも、国際社会ではインドとパキスタンのカシミール両国国境地帯で、それぞれの空軍機が国境を侵犯したとの理由で、相手国戦闘機を撃墜するという手荒い行動に出た。心配なのは、両国ともに核保有国であることであり、まかり間違って核を使用するようなことにでもなったら両国だけの問題に留まらなくなる。

 南米ベネズエラのマドゥロ大統領を巡るアメリカと中ロの鞘当ても問題である。強権発動の独裁者マドゥロ大統領に対して暫定大統領を宣言したグアイド国会議長をトランプ政権が支持すると表明して、それに反対する中ロと対立している。先月末グアイド暫定大統領はベネズエラ最高裁からの出国禁止令を無視して支持されているブラジルを訪れていたが、明日帰国すると語っている。果たしてスムーズに帰国出来るのか、或いはどんな仕打ちを受けるだろうか。

 また、アメリカと最も親しい外交関係にあるイスラエルで、検察当局がネタニエフ首相を汚職関与の罪で起訴する方針であることを示した。ネタニエフ首相と言えば、通算約13年も首相の地位にあり、トランプ大統領との蜜月関係はつとに知られている。もちろん首相自身は容疑を否認しているが、単なる収賄容疑ばかりでなく、自らの主張、持論を啓発するために、地元有力紙に対して便宜を図る見返りとして首相に好意的な報道を求めた疑惑がある。

 「絶対首相」と見られていても、長い間権力の座に留まっていると独裁志向が強まり鎧も綻びるものである。中東の独裁者ネタニエフ首相の身にも同じような雲が降りかかってきたということだろう。

2019年3月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4311.2019年3月2日(土) 国の借金は安倍政権になって増加

 今日の朝日夕刊「素粒子」欄に少々皮肉っぽくそのものズバリのユニークな表現が載っていた。先ごろ行われた沖縄県民選挙に関する安倍首相の言動に非難を込めて皮肉ったものだ。首相は選挙後のインタビュー、或いは昨日官邸を訪れたデニー玉城沖縄県知事に対して嫌味を交えながらも一応丁重に応えてはいた。しかし、この他にもこのところ連日のように国会で取り上げられている「毎月勤労統計」調査に関する意図的な改ざんに関して、厚労省側に恣意的な隠蔽工作があったのではないかと野党から追及されているケースを例に取っている。

 その永田町版「ことば検定」として、永田町用法とも言える「正」「誤」を逆の意味で解釈する政府の対応を取り上げている。次のような例が紹介されているが、まったく指摘された通りだと思う。

 「寄り添う」⇒「誤」我がこととして向き合う。「正」沖縄県民の意見は受け流す。政府の方針は変えない。

 「真摯に受け止める」⇒「誤」誠実に声に耳を傾ける。「正」県民投票の結果は聞き捨てる。土砂投入はやめない。

 「『隠蔽』の定義」⇒「誤」人目から覆い隠すこと。「正」隠蔽はなかった、と言い張るための身勝手な線引き。

 4月には統一地方選挙が行われる。最近自宅ポストにもしばしば区会議員や、都会議員の選挙用パンフレットが投げ込まれている。大阪では、現職の府知事と市長が辞職して4月には入れ替わって相手の立場で立候補する「日本維新の会」の費用を無駄遣いし選挙民を軽視するような戦略が実施されようとしている。基盤が安定するとともに、手抜きというか、選挙民を愚弄するような行為が平然と行われるようになる。国政の場では長年の自民党1党支配が続いて弛緩状態である。これという実績がなくてよくぞ天下を取っていられるものだと思う。

 これも野党勢力がこれまで協調出来ずに自民党の思うがままにさせていたことに大きな責任があるが、実績がなく致命的な非実績が多い自民党の過去をどうして野党勢力はもっと追及しないのだろうか。

 例えば、毎年累積する国の借金を減らそうとの考えもなく安倍政権になってから加速度的に増えていると思う。かつて橋本内閣、小泉内閣時代には金庫番が国家の借金が増えることに警告を鳴らして曲がりなりにも増加を抑制していたが、現在は「選択」3月号に「落日の『暴走老人』」と取り上げられた麻生太郎財務相が金庫番をやっているようではお先真っ暗である。原発関連の出費は増え続け、これにトランプ大統領との裏取引もありアメリカ製兵器、軍事機器を買い付けて防衛費が高騰し続けている。これらの安倍政権による出費をメディアはもっと追及すべきではないか。

 さもないと「素粒子」に「メディアの『寄り添う』は国民の意見は受け流す」と書かれかねない。

2019年3月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4310.2019年3月1日(金) 韓国「3.1独立運動」記念日

 2日間に亘ってベトナムのハノイで開かれていた米朝首脳会談が昨日合意に至らず、最終的な合意文書が取り交わせなかったことについて、その原因などを今朝も各テレビ局では専門家から考えを聞いていたが、結局両首脳がお互いに望む条件が合わなかったということである。アメリカにはまぁしようがないとの考えがあり、時間をかけて次の機会で話し合いしようとの意向があるようだが、北朝鮮には、自分たちの要望をアメリカが受け入れてくれるものと考えていた節があり、金正恩委員長が大成果を上げ、国へお召列車で錦を飾る凱旋を考えていたようなイメージがあったようだ。それがため北朝鮮側には落胆したムードが流れていたように感じた。

 トランプ大統領は今後国内でロシア疑惑を始めとしてかなり厳しい対応を求められるようだ。

 さて、100年前の今日朝鮮半島で起きた「3.1独立運動」を記念して、韓国国内各地で集会が開かれた。文在寅大統領は式典で日韓両国の協力を訴えた。昨今日韓関係は冷え込み、その主導的役割を演じている文大統領は、収まりつつあった反日ムードに次々と再点火して、すでに解決した問題を蒸し返し、改めて日本に謝罪と賠償を求める理不尽な反日行動に走っている。そこには、北朝鮮出身の文大統領の家族が戦後南北に分断されたとの積年の恨みと強い嫌悪感がある。朝鮮半島も日本帝国主義によって植民地化された結果、戦後東西対立の中で、国が分断されるようになった。あくまで現在の南北分断は、日本の植民地支配による責任であるとの思い込みがあるせいだと言われている。

 今日は、100年前の抗日デモで多くの朝鮮人が亡くなったことに弔意を示す記念日だった。それにしても韓国のように両国間で一旦はケリがついた問題を蒸し返して、相手国に対して過去に遡って無理難題を持ちかけるのは一流国家のやることだろうか。また、こんな流儀では、外国からいずれ毛嫌いされ、遠ざけられてしまうのではないだろうか。それでも最近の韓国は、恥ずべきことを何の贖罪意識もなく堂々と相手国に罪をふっかける太々しさがあり、それもエスカレートしている。今日も文大統領の挨拶を始め、反日的なプロパガンダが国内を染めるのかと危惧していた。ところが、案に反して大統領のスピーチは、やや過激な論調が避けられたようだ。過去の朝鮮人に対する蛮行や虐殺という言葉を使いながらも、元徴用工や従軍慰安婦については直接触れることがなかった。日韓関係が極度に悪化して、これ以上抜き差しならぬ両国外交関係に発展した後世においてその中心人物と指摘されるのを恐れたのだろうか。

2019年3月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4309.2019年2月28日(木) 米朝首脳会談、「非核化」合意に至らず

 また急に寒くなって来た。庭の白梅は今や満開となった。今日は鴬がつがいでやってきてくれたが、残念ながら囀ってくれることはなかった。昨今は時節の風情がだんだん薄れていくようで何となく寂しい。その中でも鴬の囀ることなぞ中々風流である。今日で2月は終わったが、今月アルコールを口に入れたのは、僅か2日だけだった。最近は1ヶ月に5日程度飲酒日があるが、今月は少なかった。まあ由しとしよう。

 さて、今日は米朝首脳会談2日目である。昨年6月の首脳会談前には、強い意気込みと強気の姿勢を見せていたトランプ大統領も、今回は最初から軟化して強気な態度が影を潜めている。昨日も何となく金正恩委員長に花を持たせてご機嫌を取っていたような印象だった。

 今日はどうだったか。両首脳の話し合いの出だしは悪くはなかった。午前中の両首脳を交えた6者会談も途中で記者とのやり取りを聞いている限りは、和やかだった。ところが、ランチを取りながら会談を行う予定だったが、そこには双方から誰も出席せず、そのまま会談は中止となってしまった。その後トランプ大統領は予定を繰り上げてハノイ空港から大統領専用機で帰国の途へ就いてしまった。合意成らずである。

 最もこじれたのは、金委員長がニョンビョン核施設閉鎖を提案した見返りに全面的経済封鎖の解除を求めたことである。アメリカとしてはニョンビョンだけではなく、北朝鮮の核関連施設のすべてを停止、閉鎖、撤去である。それが、トランプ大統領に受け入れられなかったというのが真相のようである。結局北朝鮮の部分譲歩で、アメリカから全面譲歩を得ることは出来なかった。アメリカ国内ではトランプ大統領の弱腰に対する批判もあった。

 そして実はこのころロシア疑惑に関わる元大統領顧問弁護士コーエン氏が、アメリカ議会公聴会で大統領を守るために、複数の違法行為に関わっていたと証言した。元側近の証言は大統領の弾劾にも繋がりかねず、アメリカではコーエン証言一色だったという。大統領自身も気になると見え、会談の合間にテレビ中継から目を離さなかった。

 四面楚歌に立った感じの大統領であるが、ここで北朝鮮に譲歩したら、今後立場は一層苦しいものとなるだろう。結局トランプ大統領は成果を上げることが出来なかった。これで北朝鮮の非核化は当分遠のいたということになりそうだ。

2019年2月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4308.2019年2月27日(水) 2回目の米朝首脳会談始まる。

 今日、明日の2日間ベトナムのハノイで開催されている米朝首脳会談のニュースでメディアは持ち切りである。昨日午後北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、平壌から中国を縦断してお召列車でハノイ入りした。一方のアメリカのトランプ大統領も夜遅く大統領専用機「エア・フォースワン」でハノイ入りした。会場がハノイに設営されたことは、世界中の注目が集まり経済成長著しいベトナムにとっては絶好の国家のPRチャンスであり、多くの制約を課せられながらも会談成功のための舞台作りの準備に取り掛かっている。

 昨晩になって一旦は金委員長が宿泊するホテル内に設営されたアメリカの記者室が、国際メディアセンターに移設させられた。当初予定された会場、ダナンからハノイに変わったのも北朝鮮側の要求だったこともあり、アメリカは今会談で2度目の譲歩を余儀なくされることになった。

 いよいよ昨年6月に次ぐ2度目の首脳会談は、今晩開かれるが、あれほど強気一辺倒のトランプ大統領がどういうわけか、最近になって北朝鮮に対してやや低姿勢になり、その話し合いの成果が果たしてアメリカが望むものになるか、疑問になってきた。

 会談の最大の焦点は、アメリカが要求する非核化の実現であり、それに対して北朝鮮が具体的な非核化措置をどの程度提示してアメリカがどのような見返りを与えるのかが、大きなポイントである。

 昨年の首脳会談では、かなり強気だったトランプ大統領が金委員長に非核化を迫り、これを北朝鮮が受け入れ、アメリカは経済制裁を解くことに決めたと理解していた。ところが、北朝鮮は核実験こそ行ってはいないものの、核施設は廃絶してはおらず、これでは永久的な非核化にはつながらないとして宙ぶらりんの状態である。

 果たして今回の会談ではどう結論づけられるだろうか。このところアメリカ国内では、トランプ大統領のやることなすことすべて功を奏さず一向に国内で点数を稼げていない。逆に考えてもこれまでいかなる政治的な成果を上げただろうか。僅かに対中国問題で貿易赤字に対する中国側の歩み寄りにより、多少成果を上げた程度であろう。トランプ大統領は、成果と信頼を取り戻すことができるだろうか。

 2日間の会談の成果を待ちたいと思う。

2019年2月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com