今日関東地方が漸く梅雨に入った。沖縄や九州方面では、梅雨明けとなったと思ったら鹿児島県では今日線状降水帯が発生した。そこへ東京で梅雨入りとは、何と狭い日本で随分気候や天候が違うものだと思う。関東の今年の梅雨入りは例年より2週間遅く、過去2番目に遅い梅雨入りだそうだ。
昨日東京都知事選の告示だったが、4年前より34人も多い立候補者のせいで、ポスター掲示のスペースが足りないことから、いろいろ想定外の問題が起きている。ポスター用看板にポスターを貼れない候補者は、都選管が足りない枠は候補者へ配られたクリアファイルにポスターを挟んで掲げるようにとの苦肉の策を講じざるを得ないようだ。話題になっていた「N国」の22人の候補者が全体を囲むようなポスター掲示を行ったが、すべて同じ22枚のポスターを張って物議を醸したり、中には裸の女性のポスターもあったようだが、これは風俗上問題として取り払うよう警察から警告されたという。どうもこれまでの都知事選とは大分趣も異なり、聊か品性に欠けるようだ。
今日も朝から大分雨が降っていたが、近くの掲示板を見に行ったところ、そこには、まだ8枚しかポスターが掲示されていなかった。選挙期間は、17日しかないのに随分のんびりしたものだ。元々当選する気もなく、単に話題の提供として出馬したせいであろうか。
一方、国会は、一昨日自民党が提出した節穴だらけの改正政治資金規正法を成立させ、それに反対した野党が、昨日岸田内閣不信任案を提出した。しかし、これは予想通り否決された。こうして今国会は政治資金改正法案のやり取りだけで時間を使い、今日国会は閉会となった。何だか虚しい気がしてならない。
裏金問題で騒がれたように、濡れ手に泡で高額な資金を手にした自民党国会議員は、その泡銭に対してびた一文税金を支払うことなく懐に入れて見逃されることになった。これだから国会議員は辞められない。よくぞこれで国民の脱税行為に対して偉そうなことを言えたものである。
さて、先日イスラエル軍が、イスラエル政府の意向に反して一時パレスチナ・ガザ地区への緊急物資導入のために攻撃を手控えたことから、政府の考えに反したとして、政府と軍との対立が少し目立ってきた。更に軍は、イスラム組織ハマスの徹底壊滅は不可能だと述べたことから、政府は軍は政府の方針に従うべきだとの声明を発表し、ネタニヤフ政権と軍との間で緊張が生じているとメディアは報道した。
そして、これまで大きく伝えられなかったイスラエル軍と、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの攻撃の応酬によりヒズボラの指揮官を空襲で殺害することになったことに、ヒズボラの最高指導者ナスララ師は、戦闘が激しくなれば、われわれは、イスラエル北部への侵攻も辞さないと述べた。戦火は更に拡大しそうな雲行きになってきた。イスラム組織の攻撃的な言動も過激にならないよう当事者が心掛けなければならないが、今回の発生からガザ地区における難民への攻撃の経緯を見てみると、やはりイスラエルのひたすらハマス殲滅との強弁と妄信がことを大きく荒立てているように思える。どうも当分の間パレスチナ周辺の諍いは止むことはなさそうだ。悲しいことである。