4525.2019年10月2日(水) 駒澤大学後期公開講座に出席

 駒澤大学ジャーナリズム・政策研究所の後期公開講座に初めて出席した。すでに2度講座は行われたが、都合がつかず今日が後期最初の受講となった。「現代ジャーナリズム論」の共同通信・山田克講師が、7月に起きた京都アニメーション火災事件で25名の犠牲者の名前を中々公表しなかった点について話され、2016年7月に知的障碍者施設「津久井やまゆり園」における19人虐殺事件の名前非公表について解説された。前者についてはその後公表されたが、後者については今以て非公表である。名前を公表されることによってそれまで家族に知的障碍者がいることを隠していた遺族にとっては、家族の名前が公になることは耐えられないという家族の気持ちを配慮したことが大きいようだ。ただ、遺族の中にも公表に前向きな人もあり、ケースバイケースで多種多様であり、公表、或いは非公表は一概には決めにくいというのが実態のようである。

 2時限目の朝日記者の向井貴之講師が講義の中で、SDGsという言葉を話されたが、寡聞にして知らなかった。‘SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS’の略称で持続可能な社会を実現するために2030年までに世界が取り組む行動計画というのだそうだ。そこには貧困、気候変動、海洋資源など今世界で問題となっている17分野に亘って169の具体的ターゲットが盛り込まれている。2015年国連総会において全会一致で採択された。その割には知られていない。朝日としては日経などとともにこの企画に寄り添っていくという。地味なキャンペーンであるが、これから監視して行くようにしたい。

 先月29日付本ブログで触れたが、関西電力高浜原発にからんで関電役員が高浜町元助役の故人から生前約3億2千万円を受領したとされる不条理な事案について、今日関電が受領した役員名と金額、及び金品について説明した。1億円以上受け取っていた役員が2人もいて、関電の大株主である大阪市長も呆れているし、町民も大きな疑念を抱いている。どうしてこんな不透明な関係を長年に亘って行ってきたのか、理解に苦しむ。金を受け取っていた会長、社長とも責任を取って辞任すると思っていたところ、当人らは辞めるつもりはないという。「死人に口なし」の諺通り、元助役に責任を被せたまま自分たちは逃れようということだろう。このような鉄面皮だから、このような大それたことをやれたわけだ。関西地区の住民は電気料金を素直に支払う気にはなれないだろう。企業モラルも地に落ちたものだ。

2019年10月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4524.2019年10月1日(火) 中国建国70周年と消費税値上げ

 1949年10月1日、中華人民共和国は設立された。ちょうど今日70年目の国慶節(建国記念日)を迎えたことになる。その年の7月毛沢東主席が行った演説では、「生命と自由、幸福の追及の代わりに階級、国家権力及び政党が消滅した社会主義と共産主義社会を目指し、民間企業の国有化と農業の社会化を通じたロシアのような偉大で素晴らしい社会主義国家、民衆の民主的独裁による強力な国家機構を追及する」というものだった。このテーゼが必ずしも、新生中国にとって理想のものとは思えないが、この演説で話された理想はほとんど実践されたようには思えない。最後に語った「民衆の民主的独裁による強力な国家機構を追及する」との夢は、現代中国においては絵空事でしかない。むしろ「一部の独裁者による強力な国家機構を追及する」実態になっている。現在の習近平国家主席が、権力の座に固執して憲法を改正してまでも永久主席の座に留まろうと画策したり、権力を民衆の民主的な独裁に委ねる発想は全く見られない。

  そして香港返還時にイギリスに約束した「1国2制度」自体が危機に瀕している。香港のデモが徐々に広がりを見せ、今日の新中国建設70周年に影響をもたらさないことを願っていた中国政府としては、香港の現状は100%納得のいく状態ではなかったと推察出来るが、それを意に介しない素振りを天安門広場で兵士ら約1万5千人が参加した派手な軍事パレードを披露することによって、現在の中国が目指すものと国力を諸外国、並びに中国国民に示すことが出来たと考えているようだ。香港の在り方をこれからどう香港市民に納得させるのか。これだけ世界の注目を集めるようになっては、力づくで香港をねじ伏せるわけには行かなくなった。

 その香港で警察はデモを禁止していたが、学生を中心とするデモ隊が行動を起こして激しい衝突となり、警察が発砲して高校生が重体となる騒ぎとなった。デモ隊は習近平主席のポスターや、建国70周年看板を壊して中国政府の干渉に抗議をしていた。ほとぼりが冷めたころにどういう出方をするのか、中国の行動から当分目を離せない。

 別件であるが、1949年と言えば、わが母校・湘南高校野球部が甲子園初出場、初優勝を遂げた1年でもあった。

 さて、今日から消費税が原則2%引き上げられた。とにかくややこしくてこれまでにないほど分かり難い値上げである。早速各地でトラブルが発生している。細かいことはともかく、これほどトラブルを起こすようでは、これから消費税値上げに対する強い反対が起きるだろう。財務省はあまり気にしていないようだが、それが一番問題だと思う。

2019年10月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4523.2019年9月30日(月) 明日から消費税値上げ

 今年度上半期も今日で終わり、明日の下半期から話題の消費税増税が始まる。今までの消費税増税に比べて今度の通称2%アップは理解し難い面が多い。軽減増税やら、還元税率問題、カード支払い、食料品の増税分割となる購入店舗内外の飲食など、扱った店でも対応に苦慮して、面倒だから顧客からいただくべき増税額分を負担して手間暇かけて清算している。どうして2%アップの増税分を分かりやすい単純なものに出来なかったのだろうか。租税を管轄する財務省で最も高い地位にいる麻生大臣なぞは、増税の仕分けについては一番理解していないのではないだろうか。明日の消費税値上げ以降、またトラブルが全国で生まれるのではないかと懸念している。

 それに比べると、またまたラグビーに行き着くが、ラグビーは分かりやすくすっきりしている。今日もほとんどすべてのテレビ局のエンタメ番組でラグビーの特集を組んでいた。試合会場や街のオーロラビジョンの前の盛り上がり方は尋常ではない。そして、ノーサイド精神がここへ来て高く評価され、お互いのファイン・プレイを称えて相手に手を差し伸べるシーンが紹介される。ノーサイド後の敗者が勝者を称えて拍手で花道を作り、その後入れ替わって勝者が敗者を送り出すシーンは、初めて見たという人も多いが、これはラグビーでは昔からやっていたことだ。そしてエキサイトしたシーンになると全員が一致して国中が声援するかのような場面は、他のスポーツでは見られないのではないだろうか。つくづくラグビーをやってきて良かったと思うこの頃である。

 因みに対アイルランド戦のテレビ視聴率は、平均で22.5%、瞬間視聴率は28.9%だったというから一昨日終わったNHK朝ドラ「なつぞら」の平均視聴率21%を大きく引き離した。今日都立大学駅近くの銀行へ出かけたが、道路の両サイドの電柱にラグビー・ワールドカップの小旗が掲げられていた。たかがラグビー、されどラグビーである。

2019年9月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4522.2019年9月29日(日) ラグビー快勝と50㎞競歩金メダルの陰で原発汚職

 案の定今朝の朝日新聞一面のトップ・ニュースは「日本 優勝候補破る」で、このニュースはアイルランドを始め海外メディアでも日本を称えて大きく伝えられた。そして今日ドーハで開催されている世界陸上大会で好結果をもたらすことに連鎖的につながった。男子100mレースで期待の日本人3選手が準決勝に進んだが、3人とも決勝へ進むことが出来なかった中で、男子50㎞競歩で鈴木雄介選手が日本の五輪、及び世界陸上史上初めて金メダルを獲得した。

 良いことは続くものだと思っていたが、どっこいスポーツとは無関係の分野で呆れるようなことがあった。高浜原子力発電所に絡む贈収賄事件が公になったのである。これが朝刊一面ラグビー記事の隣、肩に掲載されている。

 関西電力の役員ら20名が2011年から7年間に亘って原子力発電所が所在する高浜町の元助役から、実に3憶2千万円もの巨額の金品を受け取っていたことが昨日の新聞に大きく報道されていた。今日の記事は、その関西電力の八木誠会長がそれ以前の2006年から10年まで金品を受け取っていたというものである。

 金の流れはいつもの贈収賄のケースと同じようなものである。原発関連工事を関電から受注した業者が裏金を高浜町の実力者だった元助役へ渡して元助役から八木会長らに金品を贈ったものである。元助役は今年3月に亡くなっているが、八木会長と会うたびに金品を手渡していたというから、双方ともモラルや良心なんて持ち合わせていなかったのだ。これは明らかに会長らの関電に対する背任事件である。高浜町の原発が再稼働した裏には、この辺りの闇のような裏金の流れがあったことは間違いない。記者会見でも岩根茂樹・関電社長はこの辺りの事情については質問に素直に応えてはいなかった。しかし、うしろめたさは承知していたようで、今後この事件を知って怒っている経済産業省が指導して経緯を明らかにして責任を取るよう公正な対応と処置を取ってもらいたいものである。

 古い体質の経営と、利益がらみの企業と自治体とのずぶずぶの関係、役員の背任をこのままにしておいて良いのか。超一流企業が犯した裏金ビジネスをこの際洗いざらい公にしてこのような不祥事を2度と起こさないよう政府、財界は一体となって取り組むべきである。菅原一秀経済産業相は「言語道断。ゆゆしき事態だ」と断じているが、これほどのスキャンダルをどうして見抜けなかったのだろうか。ここには役所特有の甘さがあったと思う。

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4521.2019年9月28日(土) ラグビー日本、再び歴史的勝利

 夢中になってノーサイドまでラグビー日本代表を声援していた。ラグビー・ワールドカップの優勝候補、世界2位のアイルランドを相手にどれだけ健闘するか、若干の期待を抱きながら終始興奮しながらテレビ観戦していた。ところが、見事に予想を覆し日本は強豪アイルランドを撃破してしまった。テレビは速報やら、この結果とファンの熱狂ぶりをニュースで時間を割いて報道するやら、夜のテレビは大変な盛り上がりだった。

 試合はアイルランドの先制トライで始まり、前半アイルランドは2トライ+1ゴールで12点、日本は3つのPGで9点を挙げて9-12で終わった。後半に入って日本は1トライ、1ゴールと1PGで10点を追加して19-12でアイルランドを撃破した。すぐNHKでは結果を速報で流した。4年前のワールドカップでラグビー史上最大の番狂わせと言われた、南アフリカを34-32で破った試合に次ぐラグビー史上第2の番狂わせである。確かに日本は以前に比べて強くなった。コーチの指導も素晴らしいと思うが、堅いディフェンスに見られるように1人ひとりの選手が自信を持ってプレイしているように思えた。前回大会まで日本は僅か1勝しかしていなかったし、100点以上の大差(145-17)をつけられ敗れ弱小国のレッテルを貼られていたが、前回大会で3勝、今大会ですでに2戦2勝と確実に力を付けて来た。1次リーグはまだ2試合が残っているが、念願の決勝ラウンド進出への可能性が高まって来た。

 今日は横浜に住む幼稚園年長組の孫娘のピアノ・コンサートが開かれたので、妻と港北区公会堂へ鑑賞に行った。この孫娘とその兄も横浜ラグビー・スクールでラグビーをやっている。ノーサイドと同時に「勝ったね」と嬉しそうに電話をかけて来た。

 今日のNHK実況中継は、前回南アフリカを破った時と同じく高校ラグビー部後輩の豊原謙二郎アナだったのも何か因縁らしきものを感じる。今晩は好い夢を見られそうだ。

2019年9月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4520.2019年9月27日(金) 情けない旧大英帝国の凋落ぶり

 世界の多くの国が今申し合わせたように内憂外患のようだが、特にイギリスの場合、かつての大英帝国であるだけに議会の機能不全が突出して目立っている。EU離脱を巡り国論は完全に二分している。現状では10月末にEU離脱の期限を迎える。ジョンソン首相は一方的に9月10日から10月14日までの5週間の議会閉会を決定していたが、野党のみならず、与党の一部からも批判が出ていた。大事な時期に5週間も議会を閉会させた適法性が問われてこれを違法として野党から訴えられ、最高裁は24日に議会閉会は違法との判断を下し、25日から議会を再開することになった。ただ、依然として首相は強気で解散、総選挙の行使も視野に入れている。

 そんな最高裁の決定が下された難しい時にジョンソン首相はニューヨークの国連総会に出席した。議会閉会は首相の助言に基づいてエリザベス女王が行った形になっており、女王の行動が最高裁によって否決されたことになる。ジョンソン首相は女王を政争に巻き込んだとの批判も浴びている。

 いずれにせよ議会は再会されたが、10月17日、18日にEU首脳会議が開かれる。そこで新たな離脱条件が合意されるか、或いは離脱がまたもや延期されるか、現状では不明だが、来月31日には確実にイギリスのEU離脱期限がやって来る。

 天下の旧大英帝国がついに自力でEU離脱の結論を出せず、機能不全に陥っている。かつては地球上に多くの植民地を獲得、支配して世界の覇権を握り君臨していた、あの大英帝国がかくも無残にも無能ぶりを曝け出すとはかつては想像も出来ないことだった。ミヤンマーのロヒンギャ難民問題にせよ、香港デモの対応においても、イギリスは自らに責任がある行為を冒しておきながら、責任を取らず逃げまくっている。その酬いが今イギリスにツケとして帰ってきている。思い上がって長年に亘り途上国を痛めつけ植民地支配に胡坐をかいていた結果が、今イギリスにのしかかっていると思う。

 さて、今日は御嶽山の噴火からちょうど5年になる。死者・行方不明者63人の犠牲者を生んだ。この山は3,000mを超える高峰だが、残念ながら富士山、乗鞍岳と並んで御嶽山の独立峰3山は頂上制覇を成し遂げることが出来なかった。今では膝の痛みに加えて、高齢のせいもありこれら3山登攀は夢となってしまったが、その分思い込みも強い。一昨日の元会社の山岳部OB会でも山の話になると止まるところを知らない。山に登って得たものは、自分の身体の中に蓄積されているものと思う。今では乗り物で行って景色を楽しむだけになってしまったが、それでも登山をしたこと自体が人生の、また私自身の活力の源泉になっていると思っている。

2019年9月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4519.2019年9月26日(木) 若者の「おもてなし」は大丈夫か?

 数か月に1度兄の高校時代の同期生2人と兄、そして私の4人が寄り集まって新宿の「ハイアット・リージェンシー東京」でランチを楽しんでいる。今日新宿駅からホテルへ向かうシャトル・バスに乗ろうとバス停留場で並んで待っていたところ、並んでいた1人の若い外国人の仲間2人が後からやって来て割込み乗車した。それを見て義憤を覚えて車内で3人に割込みは駄目だと注意したところポカンとしていたので、しつこく注意したら漸く謝った。礼儀知らずは国籍を問わないようだ。

 ところで最近日本の若者について特に気になっていることがある。彼らが電車内でシルバーシートを占領し、高齢者が傍に居ても知らないふりをしてスマホに夢中で席を譲ろうとしない光景が目立つことである。この様子に1高齢者の立場から、彼らの非常識に少々腹が立っていた。今日JR山手線車内で彼らの行動を注視して気が付いたのだが、スマホ中毒症の若者はスマホを手放せず、それでいて車内で立ったままだとスマホを操作するのがやり難いようだ。つまりスマホを使うために何としても座りたい気持ちが募り、電車内に乗り込むやいなや、シルバーシートであろうとなかろうと座席まで一目散に突進するのだ。座席に座るやすぐにスマホ操作を始めて自分だけの狭い世界へ閉じこもり周囲のことなんかまったく目に入らなくなって、シルバーシートへ座るべき乗客が近づいても眼中にないらしいのだ。

 情けないことにスマホに夢中のため身体の不自由な人々が傍に居ても、彼らの頭の中では自分たちがスマホに没頭することが優先している。実におもいやりがなく可愛げもないと思う。

 最近上梓した共著「新世紀の観光立国」にも書いたが、今や東京オリンピック開催を来年に控えて日本人らしい「おもてなし」の心とか、親切心、思いやりを評価し吹聴するが、高齢者らを対象に設置されたシルバーシートを若者がわれ勝ちに奪って知らん顔していて、何がおもてなしだと言いたい。例え傍にお年寄りや身障者が立っていても座席を譲ろうとしない最近の風潮は、おもてなしとはあまりにもかけ離れている。取り敢えずシルバーシート近くの目立つ場所に「65歳未満の方はご遠慮ください」とステッカーでも貼ってみてはどうかと思っている。

 とにかく最近の若者の親切心や公衆道徳に欠ける点は呆れるばかりで、未来が心配である。スマホ全盛の時代に入ったこともあり彼らに道徳心の向上を期待出来ず、些か失望している。

2019年9月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4518.2019年9月25日(水) 影が薄い日本の地球温暖化対策

 昨日世界中をあっと言わせたのが、国連の気候変動行動サミットでスピーチをしたスウェーデンの環境活動家で、16歳のグレタ・トゥンベリさんだった。少女は各国の政府代表を厳しい目で睨みつけながら「若者たちはあなたたちの裏切りに気づき始めている。私たちを見捨てる道を選ぶなら、絶対に許さない」と対策の遅れを非難した。これに対して非難された政府代表のひとりトランプ大統領はとても幸せそうな女の子だとまるで茶化すような感想をツィッターに投稿した。

 トランプ大統領が議場を去る時、グレタさんは大統領をずっと睨みつけていたが、大統領は愛想を振りまくわけでもなく無視して、彼女の方を見ようともしなかった。まったく大人げない大統領の所作である。

 そもそも最も温暖化対策に腰が引けているのはトランプ大統領である。2020年にスタートする予定のパリ協定から離脱を表明し、気候変動行動サミットには、安倍首相とともに出席する予定はないと語っていた。しかし、急遽ほんの15分ほど出席した。いつもトランプ大統領と足並みを揃える安倍首相はサミットには参加しなかった。トランプ氏が予定を変更して参加しても首相は予定を変えなかった。これだから日本は温暖化対策に後ろ向きだと言われてしまう。その代わりに出席したのが国連初登場の小泉進次郎環境大臣だった。一昨日の本項にも取り上げたように、小泉大臣は得意の英語でスピーチしたのはともかく、環境問題をSEXYと表現したことが、物議を醸している。良い意味でSEXYという言葉を話したようだが、研究社の英和辞典にも性的とか、挑発的という以外に好意的な日本語は掲載されていない。

 ともかくこのサミットで日本の主張を述べることは出来なかった。各国が実行出来るかどうかは別にしても、二酸化炭素ガスの削減目標値を提案しているのに、日本はそれさえ提案出来ない無様さを曝け出した。このままだと日本への批判が強まり、他の分野でも日本に同調する国がなくなるのではないだろうか。

 今日は海老名で昨年解散した小田急山岳部OB会のフリーな集まりがあった。強制的に行ったものではなかったが、昨年解散時に集まった仲間より参加者が多かった。最高齢者は90歳の福さんだった。彼らと一緒に登山をしたことが今も懐かしく想い出されてくる。膝を痛めて以来、山行はしなくなったが、多くの山を登った思い出だけは今も心に残っている。また来年も今日9月25日に集まることになった。

 釜石では今日東日本大震災から復興を願うラグビー・ワールドカップが行われた。昨日まで行われた他の試合とは異なり、試合前に犠牲者へ黙とうをし、被災した小学校と中学校の跡地に作られたグランドで精いっぱいプレイしていた。被災地である釜石を本拠地としていた新日鉄釜石ラグビー部が1979年から7連覇を飾った縁でウルグアイ対フィジー戦が行われることになった。試合は30-27でウルグアイが勝った。釜石市民が釜石へやって来た人を心から歓迎している様子が読み取れた。外国人も釜石市民の気持ちがよく分かっていたようで、歓迎する市民と歓迎を受ける来訪者との間にほのぼのとする感情が生まれたようだった。

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4517.2019年9月24日(火) 愕然! トーマス・クック社破産

 今朝の新聞の見出しを見てびっくりした。「『世界最古の旅行会社』破産、大混乱」とある。イギリスの老舗トーマス・クックグループが昨日裁判所に破産を申請し手続きが始まった。トーマス・クックと言えば、旅行業界人のみならず多くの人に知られた歴史と伝統のある企業である。何とトーマス・クック氏が会社を創立したのは1841年というから、日本では老中水野忠邦が天保の改革を行った年である。トーマス・クック社は今日では、ホテル、鉄道会社、航空会社まで経営する多角的企業である。従業員数は今や2万1千人を数え、1年間の顧客数はざっと2200万人と言われている。我々にとっては理想的にして憧れとも言える旅行会社だった。それにしてもこれほど歴史のある大企業がどうして破産にまで追い込まれてしまったのか些か理解に苦しむ。こんな事態に追い込まれるまでに国や自治体、大企業が、何とか支援の手を打てなかったのだろうか。

 その最大の原因は、昨今の他社のネットによる予約によって顧客を奪われたことによるようだ。確かに近年の旅行予約事情は、我々のころと大分様変わりしたようだ。トーマス・クック社は、パッケージ・ツアーを開発し、その企画が受けており、それほど大きな誤算があったわけではない。しかし、ネット専門の旅行会社が台頭して来たうえに、個人で直接宿泊を予約するようになってから大きな打撃を受けた。なぜここに至る前に対策を打てなかったのか、不思議であるし、残念である。これだけの大企業であり、社員の中に絶対倒産しないとの油断と甘えがあったことは間違いない。トーマス・クックと言えば、イギリスを代表する企業のひとつであり、破産は忍び難い。

 それにしても旅行会社がネットで先を争うような営業展開をやっているようでは進歩とは言えない。やはり旅行会社は自社ならではの個性的でハイ・クオリティの企画商品を作り、企画力と販売力で勝負しなければ旅行会社としての力は備わらない。トーマス・クック社の破産はあまりにももったいないし、イギリスにとっても国家的損失であると思う。

2019年9月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4516.2019年9月23日(月) スポーツの秋たけなわ

 今日は秋分の日である。台風17号の影響で風は強いが、かなり気候は過ごしやすく秋らしくなってきた。今日もラグビー・ワールドカップ、ウェールズ対ジョージア戦が行われ、ウェールズが勝った。

 昨日の日曜日もラグビーに明け暮れた1日だった。特に、日本と同じA組の世界1位のアイルランドが7位スコットランドを倒したゲームが興味深かった。結局27-3でアイルランドが勝ったが、日本はこのアイルランドと28日に対戦する。手ごわい相手だが、まったく勝てる見込みのないチームでもないと思うので、期待したいと思う。昨日は連休真っ只中の日曜日というせいもあり、他にスポーツで話題となる結果がいくつかあった。

 大相撲千秋楽では、優勝決定戦が行われ関脇同志の決戦となり、御嶽海が貴景勝を破り2度目の優勝を飾った。女子テニスでは、東レ・パンパシフィック・オープンで大坂なおみ選手が初優勝した。大坂選手にとっては今年1月全豪オープン以来の優勝である。日本選手がこの大会で優勝したのは伊達公子選手以来24年ぶりである。女子ゴルフでは、渋野日向子選手が前日までに首位に8打差をつけられていたが、見事に逆転勝ちをした。渋野選手にとっては8月に全英女子オープンに初制覇後初のツアー優勝である。以上は皆若い選手が活躍して成し遂げた優勝である。

 昨日の本項で若者が政治的関心に欠ける点を嘆いたが、このスポーツで見せた若者の勢いとバイタリティを政治的、社会的関心の面でもう少し示すなら、頼もしい存在になると思う。

 さて、昨日ニューヨークで国連気候行動サミットを前に、気候危機への対策を求める世界一斉デモが行われたことを取り上げたが、今日サミットに出席した小泉進次郎・環境大臣がスピーチを行った。初めてのサミットでもあり、具体的な決意事項はなかったが、地球環境汚染防止に対して前向きとは見られていない日本としては、小泉環境相の発信力がどこまで国際政治の場でアピール出来るか、注目されるところである。スピーチの中で行きがかり上だったが、‘sexy’などと軽薄な言葉を使っていたが、足元をすくわれる恐れがある。充分気を付けるべきである。

 今ブラジル・アマゾンの森林火災が環境問題として大きく取り上げられている時に、インドネシアのスマトラ島とボルネオ島の森林火災の塩害が深刻な影響を及ぼしている。排出された有害物質で死者も出ている。両島併せた焼失面積は東京都の全面積の1.5倍にあたる。塩害はマラッカ海峡を越えて隣国のシンガポールや、マレーシアにまで及んでいる。これはアマゾンの森林火災と同様、油ヤシ農園の開拓のために繰り返された野焼きが原因である。この他に二酸化炭素の排出による地球温暖化が進み、今や地球温暖化は留まるところを知らず、大気温度は年々上がる一方である。今日から開かれる気候行動サミットでどこまで効果的な対策が打ち出されるだろうか。

2019年9月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com