6276.2024年7月19日(金) 五輪女子体操主将、未成年飲酒・喫煙で出場辞退

 昨日の関東甲信越地方に続き、四国でも梅雨明けとなった。これから全国的に暑い気候である。関東から九州方面にかけては日差しと強い暖気の影響で危険な暑さだという。日本は熱湯列島となる。東京都心は34.5℃で5日連続猛暑日ということだが、福井県小浜市では36.8℃を記録した。沖縄県那覇市では36℃を示した。これからお盆の季節へ向け、熱中症をはじめ一層暑い気候が憂慮される。

 コロナから一応解放され、注意は怠らない状態だが一応ホッとしている。昨日医師も語っておられたが、今コロナが再襲来している。これまでのオミクロン型と異なり、今度の変異ウィルス「KP.3」は感染力が強く、東京、九州、沖縄を中心に全国各地に拡大しつつある。因みに今月8日からの1週間で東京都の患者報告数は、1医療機関あたり7.56人で、前週の7.14人に比べて約6%増えている。4月末の1.49人から10週連続で増加している。特に都内島嶼部では、14人と人混みの多い都心の約2倍であり,風通しの良い島でどうしてこうもコロナ患者が増えたのか、少々理解に苦しむ。今後この増加傾向が衰えないとすれば、よほど日常生活で気をつけなければいけない。

 一方アメリカでは、バイデン大統領がコロナに感染して別荘に隔離されながら職務を続けているが、トランプ前大統領とのテレビ討論で高齢による頼りなさを示し、その後民主党内からも選挙戦辞退の声が高まっている。そこへコロナという追い打ちである。昨日民主党のペロシ元下院議長が、バイデン氏が説得に応じて選挙戦から撤退する意向を表明するだろうと漏らした。これと前後して、オバマ元大統領もバイデン氏が勝てる可能性は極めて低くなったと話し、メディアはバイデン氏が今後も選挙戦を戦ることは難しくなったと述べた。

 これから11月5日の投票日まで紆余曲折の過程を辿り、本番の大統領選は、現在の予測ではアメリカ大統領選史上稀に見る波乱に富んだ選挙戦となることだろう。

 さて、パリ・オリンピック開催まであと1週間に迫った。セーヌ河における開会式をはじめとする競技が何かと話題になっている。65歳のイダルゴ市長がセーヌ河水質改善をアピールするために水着で泳ぐようなパフォーマンスを演じた。

 そこへ、突然日本のオリンピック・チームに衝撃的な事態が起きた。活躍が期待される女子体操チームの宮田笙子主将が、喫煙した疑いによりパリ入りせずに日本に帰国したという。日本体操協会は宮田選手のパリ五輪辞退を公式に発表した。法に則れば、20歳以下は飲酒、喫煙は禁止されており、日本チームの行動規範にも反し、折角今年全日本体操大会で初優勝を遂げ、パリでのメダルを目指していた宮田選手だったが、この事実を受け入れ代表を辞退することになった。こんな違反行為のチームの行動規範がどうして守られなかったのだろうか。そこには選手らの心に隙があったこととモラルの欠如があるが、未成年である選手たちをしっかり指導、監督することが出来なかったものだろうか。本人はもちろん、他の体操選手や、他の競技の選手たちにも少なからぬ悪影響を与えないよう願うばかりである。

2024年7月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6275.2024年7月18日(木) コロナ治ったら、バイデン大統領がコロナに

 今日関東甲信越、東海地方は漸く梅雨が明けた。2か月ぶりに東京医療センターへ出かけて予定通り採血を済ませた後で、担当の岡野医師にお会いした瞬間随分CRPの数値が高いですねと言われた。CRPは体内の蛋白質で、炎症が起きたり、細胞に障害が起こると蛋白質が増えることを示してくれる一つの指標である。組織細胞に障害が起きたのかも知れない。何か症状がありますかと尋ねられたので、6日に「新型コロナ・ウィルス」に感染したことをお話したら、そのせいかも知れないと仰っていた。糖尿病の基準数値でもあるHbA1cもやや高めであるが、医師は6.2だからそれほど心配しなくても好いと仰ったが、これだって私にとっては2023年以降最高値である。明日は、整形外科医にこれらの結果を報告がてらご相談に伺うが、先生は何と仰るだろうか。

 幸か不幸か、私がコロナから解放されたと思ったら、昨日アメリカのバイデン大統領がコロナに感染したことが判明した。私と同じように鼻水や咳を伴う軽い症状のようだが、ホワイトハウスを離れ地元に隔離され職務を続けているそうだ。トランプ暗殺未遂事件以降共和党が結束を謳い、一方のバイデン氏は、高齢を理由に民主党内からも選挙戦からの辞退を求められている苦しい状況にあり、これでコロナ患者・バイデン大統領は益々苦しい選挙戦を迎えなければならないのではないか。

 さて、最近人手不足が深刻だと報道されているように、2024年問題は、運送業者のドライバー不足が大きなネックになっている。トラックばかりでなく、バス・ドライバー、タクシー運転手も足りず、バス路線廃止や定期バス運航便の減少、バス路線の廃止など地域にとっては深刻な問題を提起している。

 ところが、以前から人手不足のために過重労働を課せられていると陰の声があった小中高の教職員について、このほど全日本教職員組合が、公立の小中高教職員の実態を47都道府県教育委員会を通してまとめた結果を発表した。ご多聞に漏れず、人員において小学校1,732人、中学校1,244人、高校433人、特別支援学校473人、併せて全国の公立学校で4,037人の教職員の数が足りないことがはっきりした。教員不足は、全国自治体の3割で悪化しており、これは教育の質の低下にもつながる問題である。昨年度から地方公務員の定年が引き上げられたものの、教職員は定年を延長せずに退職する人が想定を超え、教員不足の悪化させる一因にもなっているという。

 文部科学省もこの問題を重視して、定年引上げ対象者の意向確認の方法を見直すとともに、正規教員の計画的な採用、教員免許所持者の掘り起こしを進めるよう、去る9日全国の教育委員会に通達を送った。しかし、外部から見る限り文科省の通達には、抜本的な教員増のための理念と施策が欠けているように思える。最も大事なことは、教師に生徒を教える喜びとやりがいを感じさせ、仕事上の生きがいを見いだせるような施策が必要ではないかと考える。翻って今の採用基準には、どれだけ教員目前の大学生にとって、その意志や、喜び、夢、やりがい等に魅力を感じているだろうか。

 自分自身の体験に照らしてみると、小中高の先生には随分恵まれたと思い、幸せな学校生活だったと思っている。特に5年生時に転入し、卒業した千葉市立幕張小学校の恩師、湯浅和先生には、学校の授業面ばかりでなく校外学習、図工、俳句等々楽しみながら授業を進めてくれた。卒業後も私的に長きに亘ってご厚誼を賜り、今生のお別れの場葬儀まで心から慕えた本当の人生の師であった。あんなに尊敬できる素晴らしい先生が、どれほど現在の教育現場におられるだろうか。その点で、私自身は素晴らしい学校生活を送れたと幸福感に浸れた思いである。

2024年7月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6274.2024年7月17日(水) 高齢者を苦しめる医療保険料大幅引き上げ

 昨日今年度の後期高齢者医療保険料額決定通知書を世田谷区役所から受け取ったが、前年度に比べてあまりにも高額な引き上げ額に驚愕した。昨年国会で高齢者医療保険料の引き上げが決定したので、薄々引き上げの連絡が来ることは予想していた。だが、それにしても昨年までの支払い額の2.6倍にもなる大幅な保険料の引き上げ額には素直には納得し難い。高齢者を苦しませるような一気に大幅な保険料引き上げを、どうしてもう少し段階的に引き上げることが出来ないのだろうか。医療費の中でも、特に高齢者にかかる医療費が高額であることは承知していた。それでも人生も残り少なくなった後期高齢者の懐具合は、全員が豊かであるわけもなく、ほとんどの人は無理して支払いしているのではないだろうか。しかし、こればかりは法律で決まってしまったので、何としても支払わなければならない。老い先暗い人生となるかも知れない。

 嫌みの一つでも言っておきたいのは、社会保障関連費用が年々増え続けてその経費が、年金受給者である後期高齢者にしわ寄せされたことである。後期高齢者に負担を押し付ける以外に、高齢者の負担を軽減するために、他の予算を削減することは考えなかったのか。例えば、どうして憲法が禁じている防衛費なぞを倍々ゲームのように年々増額するのか。社会のためにこれまで働いてきた高齢者に対するよりも、国家の防衛のための、当面無駄なミサイルや、弾薬などの防衛予算を増額することに目が向いている。しかもその自衛隊は、無駄な経費の使用や、企業からの贈賄などのスキャンダルが明らかになったばかりである。その他にも敵基地攻撃能力整備のための経費支出が、後期高齢者の健康問題などよりよほど大切だと思っている戦争を知らない世代の政治家が考えることが、罷り通っているのだ。少しおかしいのではないか。

 さて、クレジット・カードというのは、いやはや中々分かり難いないものである。今日「VISA」の日本法人「ビザ・ワールドワイド・ジャパン」に公正取引委員会が独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査に入った。「VISA」カードはクレジット・カードの世界最大手で、国内のシェアも50%と言われているが、「VISA」カードは国内では三井住友カード㈱が一手に取り扱っていると思っていた。実は、今月初めに「VISA」カードについて三井住友カード㈱とひと悶着があり、クレームを申し入れたばかりである。会社側にあまりにも不誠実、かつ理不尽な点があり、そのやり口を本ブログにも書いた。会社宛てに手紙を書き、先般電話で回答をもらったところである。つい今まで「VISA」カードは国内では同社が発行しているものとばかり思っていたが、NHKニュースによると三井住友カードは「ビザ・ワールドワイド・ジャパン」の意向を受け、国内金融機関筋として「VISA」カードを発行しているが、手数料の件で不当な行為を行ったようだ。今日もメールでVISA、ETCの解約予告なる連絡があったが、先日完全に解約したことを確認しますと言い、同社員と一緒に電話で声を合わせて不躾に送って来たETCカードを廃棄処分したばかりである。ETCなんて車を所有しない者にとってはまったく無意味である。6年前に免許証を返納した私には全く関係ない。その使いもしないETCカード送ってきたのである。まったくよく分からないカード会社である。これからも気をつけなければいけない。

2024年7月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6273.2024年7月16日(火) 自覚はなくともコロナは卒業したかな?

 去る6日に「新型コロナ・ウィルス」に感染してから昨日で10日が経ち、一応コロナ消滅ということになっている。しかし、コロナは実際には再びぶり返しているそうだ。今日他の健康面のご相談も含めて、通いつけの森内科医師に診てもらった。特に感染解消とのお墨付きではなく、特別に検査もなく、予定の10日間が経過したので、引き続き行動に注意するよう仰せつかった。ただ、感染時に比べて特に体調が良くなったというようなことはなく、相変わらず、咳と痰が出ることを医師に言い、その防止用薬の処方箋をいただいた。長い10日間の禁足期間であったが、自らの健康面に注意するための教訓にはなったと思う。心配している友人らにも早速連絡しようと思う。

 来る26日から4年に1度の世界のスポーツ祭典であるパリ・オリンピックが始まる。同じ4年に一度のじめじめした思惑渦巻くアメリカ大統領選に比べて、何とも爽やかであることか。このところ日本代表選手団らも次々と現地入りしている。開会式もこれまでにないセーヌ河上で行い異例の趣向を凝らすと前宣伝されている。昨日はパリ市内で聖火リレーも行われ、準備は着々と進んでいるようだ。どんな形の開会式になるのか興味は尽きないが、3年前の東京大会がコロナの影響で無観客のまま国立競技場で開かれたことを想うと、どんな形であれ多くの人びとが観戦することが出来ることは結構なことである。開会式ではオリンピック旗を小池都知事からパリ市長へ直接手渡す段取りになっていると思う。生憎日本は現地パリとの間に7時間の時差があり、開会式の盛り上がりは日本では真夜中であり、残念だが、高齢者にとっては見逃すより仕方がない。

 かつては日本のメダル有力候補は、柔道、体操、水泳、レスリング、などに限られていいたが、近年は団体スポーツでも、男女バスケット、男女バレー、男女サッカーや、陸上競技の女子投擲競技や、男子短中距離走、など幅広く期待がかけられるようになった。時差の関係もあり実況中継はほとんど夜になると思うが、観られるものなら出来るだけ観て応援したいと思っている。

 さて、トランプ前大統領を暗殺しようとした事件で耳にケガを負ったトランプ氏は、昨日ウィスコンシン州ミルウォーキーの共和党全国大会で、正式に共和党大統領候補者に指名された。これで負傷したトランプ氏は思い切って選挙戦を戦い抜く気持ちであろう。

 ところで、我々日本人にとって心に受けた傷となっている原爆投下で、アメリカのシアトル州にある「原爆の子の像」モデルの少女の銅像「サダコ像」が、足元から切断されているのが昨日分かった。現地では高騰している銅を狙った金属スクラップ業者の仕業ではないかと見られている。来月の原爆の日を前に、毎年シアトル市内で追悼行事を行っている平和団体はショックを受けているという。これは白血病のため12歳で亡くなった佐々木禎子さんを偲ぶため、広島の平和公園にある「原爆の子の像」をモデルに、地元の平和活動家フロイド・シュモ―氏らによって建てられたものである。

 アメリカでは、自分たちにとって嫌なこと、罪悪感のあるもの、思い出したくないことは強引に消し去ろうとする。つまり国家の犯罪であろうとも密かに市民が消滅しようとする。原爆投下による被爆などはその最たるものであろう。原爆投下は終戦を早め、犠牲者を減らすことが出来たというアメリカ独特の屁理屈を言い、犠牲者や遺族らの気持ちを考えない態度は、負の記憶を消し去ろうとする根強い動きが、今もアメリカの市民の間にあることを示している。この「サダコ像」の行方不明は、そんな空気がアメリカ社会には今も根強く残っている事実の一端であることを窺わせる。

2024年7月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6272.2024年7月15日(月) 垣間見えたアメリカ社会の闇と幼児性

 昨日ペンシルベニア州でトランプ大統領候補者が、選挙演説中にライフル銃で不意に銃を撃たれ右耳を負傷した。消防士1名が亡くなったこのような暴力事件は、アメリカ民主主義と文化の低レベル化を象徴的に示している。仮にも世界の最高指導者を選出する選挙運動中に、気に入らない候補者を荒っぽく銃で消滅しようとする行動はあまりにも無謀で浅はかである。アメリカは西部開拓時代から精神面においてまったく進歩していない。そもそもバイデン氏とトランプ氏の争いも、高次元のものではなく、相手の欠点をあげつらい、非難、中傷しているだけで、本来の理論闘争とは大分かけ離れている。

 こういう低次元の選挙になってしまったのは、アメリカ人の欠陥である幼児性が見られ始めたことにある。アメリカ人は決して民主主義者ではなく、力で物事を解決する性癖がある。本来的に1対1で徹底的に話し合いを詰めるような性格ではなく、いざとなれば銃砲などの暴力を行使して、目的を達しようとの気持ちが強い。一般社会で銃乱射事件が発生し、多数の犠牲者が出ても、事件解決の手段として銃の規制をするという解釈は取らない。建国以来のアメリカ憲法が、市民自らの身を護るため銃を所持することを認めているとの一点張りで、銃所持に拘り、次の銃乱射事件へ発展する。こうして市井社会においても周囲は銃だらけなのである。

 そして、2人の候補者お互いの個人的攻撃によって、相手の実績を評価、ほめることなく、あげつらうばかりである。とても紳士的な論戦とは思えない。最近の東京都知事選にしても、戦前予想された小池都知事と、蓮舫前参議院議員の政策批判でも個人的な欠陥まで追求するようなことはなかった。そういう意味では、アメリカ大統領選は、東京都知事選より大分レベルが低いと言わざるを得ない。

 この銃撃事件を考えると、仮に選挙が終わり新大統領が選出されても、アメリカの外交政策が心配で気になってならない。元々アメリカは自国の立場、自国優位からしか世界を見ていない。その辺りは、ヨーロッパ諸国もお見通しかも知れないが、いつもアメリカ・ペースに引きずられ不利な対応を迫られる日本としても、今回のトラブルを契機にアメリカとの外交交渉には充分注意しなければいけない。

 この事件を受けて今朝バイデン大統領がホワイトハウスで国民に向けて演説した。この演説で、バイデン大統領は「アメリカでは意見の違いは投票によって解決する。銃弾ではない」と他の民主主義国なら当然のことを述べた。だが、実際はそうではなく、むしろ反対で「アメリカは意見の違いを投票ではなく、銃弾によって解決する」というのが通り相場である。大統領自身がそれほど言うなら他国と同様に、銃砲所持の自由を止めれば良いではないか。実際には、銃でうま味を得ている銃砲業者層が政治家に多額の献金をしており、止められないのだ。アメリカ社会を真っ当なものにするには、まず憲法を改正して銃砲を禁止し、更に誰とでも話し合う空気を社会全体に醸成しなければ、同じような殺人事件は決してなくならないだろう。アメリカとは、闇の深い社会なのである。

2024年7月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6271.2024年7月14日(日) 静かなチベット人の力強い生活力に感動

 昨晩NHK・BSで1時間半に亘ってドキュメンタリー番組「水上の大移動~チベット・世界最標高の村~」と題して、標高5,070mのサイ村という人口僅か150人ばかりの村落の羊飼いの1年間の生活ぶりを紹介していた。首都ラサ(海抜3,650m)より遥か高地で厳しい気象と希薄な空気の中、遮る森林もなく吹きっさらしの湖畔の村人たちの厳しい生活ぶりを感動しつつ観ていた。

 彼らの主たる仕事は牧畜であり、ほとんど草木のない住まい周辺から草地を求めて飼育している約2千頭の羊を移動させることである。だが、気候の変化が激しい高地には羊たちを飼育させるには十分な飼料を得られず、居住地に近い湖の島の牧草を求めてそこへ羊たちを冬の間だけ移動し、定住させようと試みた。船がなくてどうやって羊たちを島へ届けようとするのか、首を傾げていたところ、冬になると気温は零下15℃に下がり島と陸地の浅瀬は氷結する。その氷上に砂と灰を敷き連ねて僅かな時を選んで、村民挙って手伝いながら2千頭の羊を島へ連れて行こうという計画なのだ。氷の上を普通に歩ける羊は好いが、どうしても滑って転倒を繰り返してばかりいる羊もいる。中には妊娠中のメスもいて、流産する恐れがあるとしてその羊を背に担いで島へ渡った。村落の周辺にはほとんど草がないが、島にはたっぷり草が生えており、羊たちは飼い主の男と手伝いの若者が、島で生活しながら毎日羊たちを見守っている。羊たちはそこでのびのび一冬過ごし、雪解けの季節に再び村人の手伝いを得て、2千頭の羊ともども村落へ帰ってくる。今どきこのような厳しい大自然と向かい合いながら動物とともに生活を送っているとは、村人にとって原始的で生活感を感じる日常だと思う。そこには厳しい自然を生き抜くための知恵と試練が蓄えられている。

 チベットと言えば、訪れたのは、今から17年前の11月だった。ラサ滞在中に私にとって最高標高のカムパ峠(標高4,749m)を訪れたが、全般的に空気が薄く、血圧も上がり気味である。寒くはあったが、気温が零下以下に下がるほどのことはまだなかった。ラサ周辺は外国人観光客の姿も多く見られ、市街には格別貧困層の人びとが目立つことはなかったが、ここからサイ村までは更に1,400mも登り、植物もまったく姿が見られないかなり荒廃の地であり、そこで夏にも霰が降るほどの気候の激しい地域で生活していくのは大変だということが、このテレビ番組で改めて分かった。良い番組だった。感銘を深くしている。

 さて、このところ戦争をはじめとして物騒な事件が相次いで起きている。パレスチナ・ガザ地区の戦闘に至っては、イスラエルの理由なき攻撃の様相を帯び、とにかく攻撃して徹底的に壊滅する考えのようだ。このところ連日ガザ地区の学校や病院を痛めつけ、大量の犠牲者を生んでいる。いつ来るか分からない平和な時代になったら、イスラエルの人びとは世界中から何と呼ばれるだろう。ウクライナも連日ロシア軍の攻撃を受け、悲惨な目に遭っているが、そのロシア軍兵士も正規軍の他には主に周辺の共和国の犯罪者に、収監か、前線かと迫り戦闘員として最前線へ追いやり犠牲者としているようだ。イギリス国防省の発表によれば、直近2か月でロシア軍戦死者の数は、7万人を超えたそうだ。ロシアも退くに退けなくなり、いずれ反戦運動が表面化することだろう。

 そこへ驚いたことに、共和党大会を直前に壇上で講演していたアメリカ大統領候補者のトランプ前大統領が、突然銃砲で狙撃され、けがを負いSPによって病院へ運ばれた。その生々しい映像がテレビで映し出されたが、耳周辺から出血している姿が見られた。一方のバイデン大統領が、民主党内で選挙戦辞退の圧力が少しずつ強まってくるのをどうやって切り抜けるのだろうか。今年の大統領選は、稀に見る異様な選挙戦となりそうだ。

2024年7月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6270.2024年7月13日(土) 悪質な官公庁の税金ドロボー行為

 コロナに感染して以来8日目となった。禁足令は5日間で6日目からは出かけることも可能だが、極力自宅内に引き籠っている。体調は当初に比べれば大分元へ戻ってきたような感じはするが、絶好調というわけではない。コロナに罹り始めた当時の身体全体の重苦しさと気だるさ、と喉の痛みは2日ばかり前から消えつつあり、特にホッとするのは喉の痛みで思うように水分補給が出来なかったことから解放されたことである。食事はまだ少食だが、何とか食べられるようになった。夜間は以前と同じように良く眠ることが出来る。妻は昨日コロナ感染後10日となり今日医院で診てもらった結果、ほぼ完治となった。私も後2日をこのまま何事もなければ脱コロナとなることを期待している。この間体温はほぼ平常になったが、体重は約2㎏減った。残りの2日間を何とか乗り切りたいものである。

 さて、自分のことはともかくこのところ世間では、公官庁の不祥事が目に余る。この数日メディアで話題になっている案件だけでも気になっている。外からは不明だが、防衛省は、防衛庁関係の特定秘密に関わる違法な運用や、手当の不正受給などを冒していた、自衛隊員218人もの処分を発表した。特に海上自衛隊では潜水艦の潜水手当などで不正な受給や、基地内でのタダメシ食いが追求された。これらの行為が長年に亘って行われていたというから呆れるばかりであるが、海上自衛隊トップの海上幕僚長は責任を取り辞任する。しかし、防衛省内の責任の取り方については、大臣の1か月分の給与返上程度で良いものだろうか。規律面が弛緩していたとするなら、庁内の組織にもっとメスを入れるべきである。海上自衛隊の不祥事については、他にも今月初めに潜水艦乗組員らが川崎重工から物品の提供を受けた疑いで監察が進められている最中である。外部の人間が立ち入れない組織では、内々で秘密裏に談合して違法的行為を冒す危険がある。それ故に余程管理・監督をしっかりしないと泥濘のような解明し難い事態を招く恐れがある。この辺りを防衛庁は充分気をつけなければならない。

 次いで気になったのは、斎藤元彦・兵庫県知事のパワハラである。東大卒で天下り、1度与党に応援を受けて知事に当選したからと言って、この思い上がったパワハラ行為は、行き過ぎで簡単に許せるものだろうか。県民から大きな不満が噴き出しているにも拘わらず、自分自身がよく分かっていない。兵庫県庁内は仕事も手に付かず上へ下への大わらわである。パワハラを告発した元県民局長が亡くなったことを受け、10日県職員労働組合が県知事に辞職を求める申し入れ書を提出した。側近の片山副知事は一緒に辞めましょうと5度までも促したが、受け入れず、副知事は責任を取り退職するというが、ご当人に知事にはその気がないらしい。

 昨日県政史上最低の記者会見が行われたが、メディアで流された時間はほんの僅かで、実際には2時間を超える白熱した記者団とのやり取りだったようだ。知事は、「生まれ変わって信頼関係を再構築したい」と辞任する気持ちはまったくないようだった。パワハラを訴えた人が亡くなったにも拘らず、よくぞ「生まれ変われるものだ」と酷評されている。これでは、このまま知事を続けても、来年7月に予定される次期知事選には県民感情を考えれば立候補する資格はないだろう。

 あと気になったのは、大阪高検の検事正でもあった弁護士が、検事在任中に部下の女性を官舎内で暴行したことである。こんな人間が、正義を糺せるのだろうか。鹿児島県警察本部長のパワハラも酷い。皆それぞれ国民の税金で養ってもらい、国民のために奉仕を求められているにも拘らず、逆のことを行っている。役人の中には本当に悪い奴がいるものだ。

2024年7月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6269.2024年7月12日(金) 致命的なミスが目立つバイデン大統領

 遅い梅雨がやってきてから日本各地に激しい風雨が襲っているが、前線が停滞する中で各地で土砂崩壊が起きている。中でも松山市内で誰もが知る道後温泉本館のリニューアル工事が終わり、昨日5年半ぶりに再開され、待ちかねた地元民や観光客が早朝から長い列を作って入館しようと待っていた。夏目漱石の「坊ちゃん」にも登場する名物温泉宿で、これからも地元松山の観光振興に大きく貢献をしてくれることと期待されている。

 そのお祝い気分の最中、今朝明け方市内の松山城の東側斜面で土砂崩れが発生した。3人の行方が不明とされている。2018年の西日本大豪雨によって四国地方も大きな被害を受け、昨年も豪雨で、松山城には当時の爪痕も残り、地盤堅めの工事が行われている最中だった。写真で見る限り城の手前まで土砂崩れの痕跡が見え、余程しっかり補充工事を進めないと、再び豪雨が襲来したら単なる土砂崩壊では済まないのではないか懸念される。

 日本は運命的に自然災害の罹災に会うが、こればかりは最大限の防止対策を講じて少しでも自然災害から防ぐ努力を続けるしか打つ手はない。

 一方で、自然災害とは異なり人災であるが、その人災で世間に災害をもたらそうとしているケースがある。自ら蒔いた種というか、いくらでも刈り取れるにも拘らず、前もって対策を取ろうとせず、国内外を問わず国家・国民を不幸に陥れる所業は枚挙に暇がなくなって来た。今話題のアメリカ大統領選の経緯には明らかにその兆候が見える。ここには2つの大失敗がある。まずは、共和党の大統領候補者に人格失格のトランプ前大統領を選出しようとしていることである。すでに公になっているだけで、彼が冒した社会的な犯罪は数え上げたらきりがない。国家機密書類の持ち出し、不倫の口止め料を巡る業務記録の改ざん、連邦議会デモ隊乱入煽動、などは一般人なら逮捕され起訴されて長期収監されて、選挙運動どころではない。これはほんの1例である。とても真っ当な政治家、市井人ではない。それが国の最高権力者になろうとしているのだ。どうしてアメリカ人はこういう田舎芝居のようなことを好むのだろうか。

 2つ目の失敗は、民主党候補者に、バイデン現大統領を選出しようとし、本人もその気が充分であることである。トランプ氏とは異なり、人間性とか、犯した行為に問題があるのではなく、81歳の候補者自身の高齢に伴う最近の認知症があまりにも酷すぎることである。先般のトランプ氏とのテレビ討論で即答出来ず空白時間を作り、視聴者に不審感を抱かせた。あまりにも酷かった。すでに民主党内からも大統領選からの撤退を求める声が上がっているくらいである。そして昨日NATO(北大西洋条約機構)の会合後に、各国首脳陣と並んでウクライナ支援に関する記者会見を行った。何と世界中が注視するその場で、バイデン大統領は2度までもケアレスミスを仕出かしてしまった。ひとつは、ウクライナのゼレンスキー大統領を紹介する場面で、マイクを手渡しながら「プーチン大統領です」とやってのけた。2度目は、別の会見の場で、ハリス副大統領について語るべき場でこともあろうに、トランプ副大統領と言い間違えたのである。当選の可能性はかなり低くなったが、仮にバイデン氏が大統領に再選されたら、世界中が引っ掻き回され、真面な国際政治が出来なくなるのではないかと心配である。早く若くて論理的思考のしっかりした大統領候補者に変更すべきではないだろうか。

2024年7月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6268.2024年7月11日(木) 小説について書いたブログにアクセス集中  

 恒例のGoogle Search 6月号が送られて来た。毎度ブログの読者の関心度合や興味方を知らせてもらえるので、大変参考になり有難く思っている。

 6月1か月間にアクセス数が増えたのは、1位、2013.9.30の「評価の分かれる盗作作家山崎豊子さん」、2位、14.10.6の「『冒険ダン吉』に差別はあるだろうか」、3位、24.5.30「腹を探り合う都知事選の奇妙なチラシ」だった。1位の山崎さんに関するブログは、初めて取り上げて以来毎月のように多くの読者に読んでいただいているらしく、今以てベスト3のトップである。このブログは過去の累積でも断トツトップであり、衰えぬ山崎人気には敬服するほどである。このブログを書いたのは、山崎さんが89歳で亡くなられた翌日である。今ご存命ならちょうど百寿だった。これも何かのご縁であろうか、彼女の誕生日は、大正13年11月3日であり、昭和13年11月3日生まれの私とは、「大正」と「昭和」の違いだけである。

 山崎の作品は、どれひとつを取ってもスケールが大きく内容的に面白く、興味津々で引きずり込まれ夢中になって読んでしまう、実に楽しく読み応えのある作品ばかりである。だが、山崎が松本清張氏から絶交を言い渡されたという衝撃的なニュースを知り、それとなく調べてみると山崎は他人の作品盗作を1度ならず、複数回行っていたことを知った。しかも、清張から1度は許されながらも2度まで罪を犯したことから清張は烈火の如く怒り、今後作家のひとりとして考えないとまで厳しく面罵された。しばらくペンを置き鳴りを潜めていた山崎が、清張氏が亡くなるや、自粛を破り活動を再開し清張氏をこき下ろし始め、再び文壇で活動を始めたのである。天才的な文筆の才能があるだけに、相変わらず人気作品を産出した。しかし、盗作ばかりは許せるものではない。決して褒められるわけではないが、同じころ同じように盗作問題を冒した時代劇作家・池宮彰一郎は厳しい批判に対して素直に気持ちを受け入れ、その後筆を絶った。

 山崎には池宮のような素直さはなく、清張憎し!の強い反抗心ばかりで氏の言動を恨み返すように終生清張氏を非難し続けていた。

 山崎の作品が皆面白いだけに、山崎の人格否定が作品否定にならないことを願っているが、時間が経ってから山崎の作品を読み返してみても実に面白く、この先どうなるのか興味津々である。実に惜しい作家であると思う。

 実は、過去のブログ累積で山崎批判に次いでいるのが、22.8.16の「つまらない新聞連載小説」である。ブログでは、政治、社会、国際、スポーツ、旅行、プライバシーなどいろいろな分野の話題を取り上げているつもりではあるが、小説に関するアクセスが多い。本ブログでは朝日新聞の連載小説がどう見ても面白くないと感じて、どうして天下の朝日がこんな取り柄のない小説を連載するようになったのかを暴露したものである。現在連載中の小説、湊かなえ氏の「G線上のアリア」もつまらない。クラシックと関連あるかと期待していたが、田舎町の介護の話であるが、重箱の隅をつついているようでロマンもミステリーもない。連載99回を数えたのを区切りに読むのを止めようかと思っているくらいである。

2024年7月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6267.2024年7月10日(水) 大学生らよ! 米国人学生の行動を見習え!

 この暑い盛りについ思い出してしまうのは、60年日米安保条約改定反対闘争デモに熱中した暑かった当時のことである。結局安保条約は改定され、その後日本は益々アメリカに従属させられる結果となり、今日日本国内、特に沖縄ではアメリカ軍が沖縄県を支配しているかのような印象を与えるほどその影響力は強い。ここへきて立て続けに米軍兵士による沖縄県民女性への性暴行事件が露見されたが、それすら米軍と日本政府間だけの秘密の話し合いで、その経緯は地元沖縄県に伝えられなかった。沖縄は国からも見放されたのだ。これに似たケースはいくらでもある。

 現在パレスチナ・ガザ地区をイスラエル軍が徹底的に空爆し、女性や子どもたちを含む大勢の犠牲者を生んでいるが、イスラエルは国際社会から厳しくその過激な行動を非難されながらも、強引に従来の主張を代えることなく、ハマスを殲滅するまでガザを攻撃し続けると頑固に強調している。

 その背後には、アメリカ国内に居住するユダヤ系資本家らによる巨額な政治資金がアメリカ政府を後押ししていると考えられている。それがバイデン政権によるイスラエル政府に対する及び腰のアドバイスや支援に表れている。

 そして今年4月ごろからアメリカの大学生らの間から、大学に対してイスラエルとつながりを持つ企業や団体との関係を絶つよう求める行動が始まった。自分らはパレスチナ・ガザ地区におけるジェノサイドの共犯者にはならないとの意思を強く表したのである。当初コロンビア大学に始まったが、大学側がキャンパス内に警察を招き入れ多くの学生を逮捕した。だが、この動きがきっかけとなり6月末までに約40州と首都・ワシントンD.C.に拡大しイェール大、MIT、ミシガン大、UCバークレー等々、多くの名門大学にまで広がった。アメリカ人学生たちが、これまでの内向き志向から、自らの政府がこの軍事侵攻に加担していることを深刻に受け、反対行動に一歩踏み出したのである。

 実際、ハマスに対するイスラエルの反撃を、65歳以上のアメリカ人は29%が反対しているが、29歳以下の若者は46%もが反対している。アメリカの対イスラエル軍事支援についても、65歳以上の22%が反対している中で、29歳以下の若者は45%も反対しているという。

 ここで我々は気づかなければならないことは、これまでアメリカ人大学生が外国の政治的行動に対して意志表示を示したことは極めて稀だったことである。それが、パレスチナ問題に関しては、まともな彼らが漸く目覚めて従来から一歩踏み出して行動に移したことである。

 翻って現在の日本の大学生を主とする若者たちは、社会の非条理な出来事に対して何を考えているのか、現状ではまったく行動を起こさないので皆目分からない。少しおとなし過ぎるようだ。もう少し学生らしく筋の通る行動戦略に基づいて国の将来のため、国民のために良かれと思う行動だと誰にも分るよう積極的に行動して欲しいものである。

 さて、コロナ感染5日目となった。相変わらず喉が痛むが、水分や食べ物が喉の痛みを感じることなく体内へ入るようになった。睡眠は健康時と同様にたっぷり取れる。少しずつ回復に向かっていると思う。但し、この2日間ばかり体重が減った。これは食欲が落ちたことが影響しているやも知れない。いつも62㎏前後であるが、今日は59.4㎏にまで落ちた。もう少し食欲が増せば、ほぼ大丈夫だろう。

2024年7月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com