4684.2020年3月9日(月) 日本円急騰、株式急落、レバノン破綻寸前

 新型コロナウィルスの影響で、景気がを不安視されたせいで今日の株式市場は、大幅に下落した。日経平均株価は先週末に対して一時1,276円も下げ、最終的にも1,050円安となって2万円を割り込んだ。2万円を割ったのは実に昨年1月以来1年2か月ぶりである。同時に円高が昂進して、2.58%上昇し1$=102円となった。

 石油輸出国機構(OPEC)では、サウジアラビアがこの情勢をにらんで先日来産油国の協調減産を主導してきたが、ロシアが反対して協議が決裂した経緯があった。そこへ世界的な株価下落により原油価格が急落した。対前日比較で約30%も下がった。原油輸入国である日本にとってはニコニコ顔と言いたいところだが、このまま混乱が長引けば産油国の財政悪化から中東の政情不安などを惹起させて、世界経済の新たなリスクになりかねない。

 こんな時、昨年末に会社法違反で起訴され保釈中だったカルロス・ゴーン前日産自動車会長が、日本からレバノンへこっそり密出国したが、そのレバノンが明9日に支払い期限が迫っている外貨建て国債12億$(約1,260億円)について外貨準備高が危機的状況にあるとして支払わない方針を昨日明らかにした。デフォルト一歩手前である。レバノンの債務は国内総生産(GDP)の170%近くで新たな税負担を国民に求めようとして、大規模な反政府デモがレバノン各地に広がっている。今後更に通貨の下落やインフレの加速が懸念されている。これはレバノン自体の問題でコロナウィルスの影響とは言えないが、コロナウィルスが終息してもレバノンの経済破綻の可能性は依然残っている。

 さて、コロナウィルスの影響により国内経済も不況に向かいつつあるが、その感染が拡大する以前の景況も低落傾向であることが、今日内閣府が発表した国内総生産(GDP)の下方修正で判った。2019年第3四半期が第2四半期より1.8%下がった。年率換算で7.1%も下がったことになる。この状態だと2019年度第4四半期は更に悪化することは間違いない。このままコロナウィルスが終息しないようだと日本経済は大打撃を受けることになるだろう。何とか終息へ向かわないものだろうか。

2020年3月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4683.2020年3月8日(日) 新型コロナウィルス、感染者10万人を超える。

 懸念されていた大相撲春場所が、大阪で今日初日を迎えた。新型コロナウィルス感染の影響で、初めて無観客場所となり、どうなることやら気にしながらテレビ中継を観た。やはり違和感があった。雰囲気がいつもの場所とはまったく異なる印象だった。視聴者の目から見ると観客の姿が見られなかったことと同時に、歓声がまったく聞こえなくて盛り上がる興奮感がなかった。行司の声は一際高く聞こえてくる。恐らく土俵上の力士も大分とまどったのではないかと思う。明日以降も同じようにファンが見ていない中で相撲を取ることになる。中々気持ちを切らさずに戦うことは、難しいと思うが、何とか乗り切って欲しいものである。

 まもなく開幕となる選抜高校野球大会は、開会式、ブラスバンドの応援、出場校の選手家族を含む観客など、ないないづくしの大会となる予定であるが、これも最終的に11日に決定される。

 その新型コロナウィルスであるが、今日も北海道と高知県に感染者が出た。世界では相変わらず多くの感染者が生まれて100カ国で、10万人を超える人々が感染している。感染者がいながった南米のペルーやコロンビア、西アフリカのトーゴでも初の感染者が確認された。

 横浜港に停泊していた大型クルーズ船「ダイアモンド・プリンセス」号を所有する同じアメリカの船会社が、ハワイからサンフランシスコへ航行させていた「グランド・プリンセス」号乗客から21人の陽性反応者が出て、現在サンフランシスコ沖合に停泊中である。

 先日移民のアメリカへの密入国を防止するために国境に壁を建設したので、アメリカには新型コロナウィルスは侵入しないとまで述べて選挙用に自らの実績を誇示するような発言をしていたトランプ大統領に批判が集まっている。大統領は「数日内に感染者数はゼロ近くになる」と科学的根拠のないことを述べ、更に「4月に温かくなれば、ウィルスは死ぬ」と繰り返して国民の不安を益々高めている。

 依然として中国には感染者が多くその数は8万人を超え、死者も3,070人となった。次いで死者の多い国はイタリアの197人、イランの194人、韓国48人、アメリカが日本の14人と同じとなった。感染者も少しずつ陰性反応となっているようだが、このまま拡大していったら世界的に大きな衝撃を与えることになるだろう。経済的な損失も計り知れない。進歩したとは言え、現代医学でも対症薬を開発出来ないのは、宇宙開発や核開発に莫大な投資をして、結果的に医学界には望むような投資をしないからではないか。現状は、決して世界の科学水準も100%信頼出来るわけではない。このような人類にとってピンチに当たってウィルスに負けるようではこれまでの科学界への投資が、究極的に効果的ではなかったということになりかねない。残念な気がする。

2020年3月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4682.2020年3月7日(土) 「ジェンダー」日本の男女差は開くばかり

 明日8日は国際婦人デーである。男女平等、つまり今流行りの言葉で言えば「ジェンダー」平等の社会を作ろうとのアイディアの下に各種の政策を進めていくことをアピールする日であると言えよう。男女平等は日本では歴史的経緯や、国民的資質、日本人固有のしがらみなどもあって、思うようにならず国際レベルではあまり誇れるものではない。

 例えば、スイスの世界経済フォーラムが昨年12月に公表したジェンダーギャップ指数によると、日本は153カ国中121位で過去最低だった。その順位は毎年下がる一方で、2006年には80位だったのが、今では先進国としては恥ずかしくなるような位置にいる。ジェンダーギャップ指数は、政治、経済、教育、健康の4つの分野のデータを元に作成される。この中で最も遅れているのが日本としては女性にとっては最も難しい政治分野で、144位にしてワースト10という情けない実態である。女性国会議員の比率が衆議院で約1割というのが利いている。閣僚も1~数名という現状では、止むを得ない。

 ところで、昨日の参議院予算委員会のケースでは、福島瑞穂・社民党党首から黒川弘務・東京高検検事長の定年延長に関する法解釈を変更した点について質問を受けた森雅子法相は、弁護士でありながら論理的な説明が出来ず、45分間の質問時間中に36回も「個別の質問には・・・」とまともに応えることを避けていた。女性議員の質問に対して女性閣僚がテキパキと答弁出来ない。これでは女性議員の出番が減り、女性大臣の窓口も狭まるばかりではないだろうか。

 また、河井案里・参議院議員の選挙違反の疑いが大きな話題になっているが、秘書3人が逮捕され、自身も説明責任をまったく果たさず、今日も参議院会議に欠席をして、女性ジェンダーとしての責任を全うできない現状では、益々ジェンダーギャップ指数が下がるのではないだろうか。

 ジェンダーギャップ指数が小さいのは、やはり北欧諸国である。女性首相のアイスランド、ノルウェイ、フィンランドが申し合わせたように上位3位を占めている。それに引き換え日本では、昨年の参議院選挙における女性候補者の割合は、共産党が55%、立憲民主党は45%だったが、与党自民党は15%、公明党に至っては僅か8%でしかなかった。これでは閣僚に女性議員が少ないのも頷ける。結局今のままでは、ジェンダーギャップ指数は好転しないだろう。

 政治に次いで格差の大きいのは、経済分野で男女の賃金格差、女性の非正規雇用の割合の高さなどが影響している。

 現状では中々好ましい指数が表れないが、日本はロシア81位、中国106位にも置いて行かれている。これらを考えるとよほど国がかりでジェンダー平等のための対策を立てないといつまでもこの状態は続くのではないかとつい悲観的になる。わが国で男女の壁が厚いことを痛感する。

2020年3月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4681.2020年3月6日(金) ウソとドジ連発の安倍首相

 このところ安倍首相の言動がボロを出して、野党及びメディアから批判的な声が高まっている。首相のチョンボは今に始まったことではないが、長期政権に胡坐をかいてモリカケ問題では中途半端なウソで疑惑をすり抜け、昨年来「桜を見る会」では文書の隠蔽や公私混同ぶりで汚点を加え、今年になって東京高検検事長の定年延長問題で法解釈の変更をし、ここへ来てコロナウィルス対策の独断的な行動などこれまでの他の短命首相だったらとっくに辞任していることだろう。

 首相の周囲には首相をその座から引き下ろす勇敢な実力派政治家がいないことから、安倍首相は国民を騙しだまし首相の権限を行使しているのだ。

 就いては先月衆議院本会議で、日本維新の会議員の質問に応えて「日本共産党は昭和26年から28年にかけて団体活動として暴力主義的破壊活動を行った疑いがある」とまで見境のないことまで述べた。首相の発言としては少々行き過ぎではないかと思うが、案の定当の共産党はもちろん、野党からも抗議が出て安倍首相のデマ発言について野党が結束して謝罪と発言の撤回を要求した。

 安倍首相はこのところコロナウィルス対策で目の回るような多忙ぶりは理解出来ないことはないが、それにしても大分焼きが回ったようだ。そろそろ安倍首相の世襲貯金も底をついたようである。

 さて、先月26日にNHKで放映された2.26事件のドキュメントを録画しておき、今日やっと観ることが出来た。3年ほど前に昭和天皇のお傍に仕えていた方のノートから新たな事実が浮かび上がっていた。昭和天皇がご自身の人生で、最も印象に残っていることは、2.26事件と太平洋戦争の決断だった。このビデオでは、気持ちの揺れ動いた天皇が最終的に決起した士官らに対して国家への反乱行為だと断を下し、事態を収拾させたことだが、これが軍国主義へ導いた結果につながった。そして太平洋戦突入へ至ったプロセスが写されていた。天皇が自ら関わった2.26事件と自らが決断した終戦が、最も記憶に残るというのは天皇にとって振り返って辛い体験ではなかったのではないだろうか。これは軍部に意見を言えなくなっていったメディアにも大きな責任があると思う。見ごたえのある番組だったと思う。

2020年3月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4680.2020年3月5日(木) 拡大する新型コロナウィルス感染の影響

 まもなく東日本大震災から9年になる。国の追悼慰霊祭が、今年は中止になるという。新型コロナウィルスの感染拡大のせいである。やむを得ないことではあるが、犠牲者もこれでは浮かばれまい。新型コロナウィルスの影響は今や世界的に広く及んでいる。中国では死者が3千人を超える3,012人に達した。イタリアでも死者の数は100人を超えて、イタリア政府は法令によりすべての学校を休校にした。映画館の閉鎖や、スポーツイベントの中止も決定した。日本でも感染者が増え、287人が感染し6人が亡くなった。安倍首相の独断ともとれる全国の小中高の休校要請が、専門家の意見を聞いていなかったとのことから物議を醸している。クラスターと見られている大阪のライブ・ハウスから感染者が15人に拡がっていった。ドタバタ騒ぎの中でマスクとトイレットペーパーが市場から無くなったとのデマが流れて、市民を混乱させている。

 全校休校によって2つの課題が浮かび上がっている。ひとつは、学校に行かなくなった子どもとどう対応するかという問題である。今ではほとんどの家庭が共働きで普段家庭内には子どもの親がいない。両親のどちらかが、仕事を休んで子どもの世話をしなければいけない。この機会に自宅でパソコンを使って会社とやりとりするテレワークが注目されているが、会社を休んだ場合は所得補償が無くなり、生活にも響いてくることも問題である。

 もうひとつ忘れられているのが、学校給食である。給食用に学校へ食材を提供している食材業社が突然の受け入れストップに苦悩していることである。全食品の内、8割を学校給食用に提供している業者では、先行きの見通しも立たず往生している。

 その他には、小池東京都知事がお花見シーズンを前に、桜そのものを鑑賞するのは佳しとして、桜の下で大勢が集まって宴会を行うことには自粛を促した。近づいている春の選抜高校野球では、現段階で開催する場合は無観客試合を予定している。初日に開会式を中止し、ブラスバンドもなく校歌も応援歌も唄うことが出来ず、スタンドでは母校の応援が出来ない。甲子園でブラスバンドを演奏することを楽しみにしていた団員たちは落胆している。実に味気ない大会になりそうだ。

 奈良に住む高校2年生の孫娘が、北海道へ予定していた修学旅行が中止に決まったと息子から連絡があった。折角楽しみにしていたと思うと可哀そうな気がする。

 しかし、こればかりは猛威を振るっている新型コロナウィルスから身を守るためにはやむを得ない処置であると思う。まだ、終息へ向かう兆候も見えず、後ろ向きにならざるを得ないが、1日も早く終息宣言の言葉を聞きたいものである。

 今日日中両国政府は、新型コロナウィルスの感染拡大に鑑み、来月予定されていた習近平・国家主席の訪日が無期限に延期されると公表した。

2020年3月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4679.2020年3月4日(水) スーパー・チューズデーの結果は?

 今アメリカでは秋の大統領選挙に向けた民主党予備選が行われている。昨日その山場と見られていたスーパー・チューズデーの投開票が、14州とアメリカ領サモアで行われた。アメリカの大統領選は何度説明されても細かい点が分かり難い。14州の内代議員の数もバラバラである。その大小いる代議員をいかに多く獲得することが出来るかによって優劣が決まる。これまで4州で先行していたサンダース上院議員、バイデン前副大統領、この日から満を持して参戦したブルームバーグ前ニューヨーク市長の争いとなったが、直近の様子ではバイデン氏が8州を制し、サンダース氏は4州を抑えた。ブルームバーグ氏は少数代議員のいるサモアで勝利したに過ぎなかった。大票田のカリフォルニア州の結果が注目されていたが、ここはサンダース氏が抑えた。

 いずれの候補者も完全な勝利を収めることが出来ず、どんぐりの背比べで今後も選挙戦は継続される。この様子では民主党内が割れて、11月の大統領選ではトランプ大統領に利することになるのではないだろうか。アメリカは若い国とのイメージが定着していたが、民主党予備選で争っている候補者は、サンダース氏78歳、バイデン氏77歳、そしてブルームバーグ氏78歳で、任期終了時には80歳を超えている。いずれも後期高齢者である。わが学生時代に颯爽とデビューして強烈なイメージを残した43歳のジョン・F・ケネディ大統領が今では懐かしい。尤も現職のトランプ大統領にしても73歳である。大統領を見る限り18世紀に独立した若いアメリカ合衆国も、ついに老大国入りしてしまったということだろうか。

 民主党予備選に目が向いている間に、アメリカでもついに新型コロナウィルス感染が広がった。感染者が100人を超え死者が9人も出たことが分かった。個人的な実績ばかりを吹聴するトランプ大統領は、国境の壁を建設し移民が入らなくなったので、ウィルスも入って来ないと自画自賛していたが、何のことはない。今後アメリカ国内に新たな感染者が発症するようなことがなければ幸いなのだが・・・。

 日本では、橋本聖子・オリンピック担当大臣が参議院予算委員会で松沢成文議員の東京オリンピック開催に関する質問に応えて、「2020年内なら延期できる」と述べたことを受けて、海外主要メディアが直ちに反応して東京オリンピック延期のニュースを送った。橋本大臣は自分の意見を述べたのではなく、IOCと東京都との契約書に従って発言しただけだったのだが、大臣の発言として「延期」と受け取られたとことは少々軽率に過ぎる。以前にもその対応が大臣としての資質に欠けると言われたが、またそんな声が聞かれるのではないだろうか。

2020年3月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4678.2020年3月3日(火) 中国寄りテドロス氏のWHO事務局長は適任か?

 新型コロナウィルスの感染が、その影響も含めて益々拡大している。今日午前中に確認された国内感染者数は、クルーズ船を含めて980人となった。その内クルーズ船乗客が706人である。死者は12人(クルーズ船乗客6人を含む)である。韓国では感染者が4,812人で、28人が亡くなっている。その韓国では感染の最大の原因とされているのが、新興宗教団体「新天地イエス教会」の集会である。その教祖が、今日記者会見を行い土下座して謝罪した。韓国における土下座は極めて屈辱的なもので、数年前に訪韓した鳩山由紀夫元首相が、安易に従軍慰安婦像に向かって土下座をして国内でとかくの批判を買ったことがある。中国に次いで死者が多いイランでは、66人もの死者を出したその原因として、イスラム教会の内部の壁や柱に信者が頬擦りしてキスする習慣があり、それが感染拡大につながったとの見方がある。

 この現状下世界保健機構(WHO)のテドロス事務局長が、またも中国寄りの発言をした。中国の感染者が8万人を超えたにも拘らず、新規感染者が1月下旬以来の水準に戻った点を評価しつつ日本、韓国、イラン、イタリアの状況についてこの4カ国だけで中国以外の国々の感染者数の8割を占めて深刻な懸念があると極めて中国寄りの発言をした。テドロス局長はこの問題が騒がれだした冒頭から、中国寄りの姿勢を示していたが、どうしてこういう人物が中立であるべき地位に就くのだろう。いかに母国エチオピアが中国から経済的支援を受けているとは言え、世界的国際機関で中立を欠く発言をするようでは、WHO事務局長としてはやり過ぎだし、相応しくないのではないか。

 その他にも具体的に悪い形で影響が出てきたケースがある。日本人の海外旅行者が感染源だとして海外で嫌がらせを受けているというもので、昨日と今日の間に2件もあった。

 ひとつはパレスチナ自治区で2人の日本人女性が、「コロナ!コロナ!」と口撃されて暴行されたというものである。もうひとつはドイツ・サッカー1部リーグで「新型コロナウィルスに感染している可能性がある」として日本人観光客20人が試合中にスタジアムから追い出されたことである。

 些かパニック状態になり、皆自分のことに夢中で他者への配慮がまったく見られなくなっている。人間の性として悲しい限りである。

2020年3月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4677.2020年3月2日(月) 米軍駐留経費負担は過重過ぎないか。

 日本国内では、今新型コロナウィルス旋風に襲われ、その防止対策の話題でいっぱいであるが、アメリカでは大統領選の民主党予備選が順次開催され、その都度投票結果が知らされている。最初にブティジェッジ前サウスベンド市長がトップを取ったが、以降サンダース氏が首位を奪った。それが、29日に行われた党大会では、旗色の悪かったバイデン前大統領が黒人票を得て予備選で初勝利を収めた、と同時に4位となったブティジェッジ氏が1桁の%しか獲得できずに選挙戦から撤退することになった。明日のスーパーチューズデーに14州で行われる予備選で誰が勝つのか、行方が注目される。

 そのアメリカが、トランプ大統領の11月大統領選への実績誇示のために、外国の米軍基地経費を減額するために、米軍基地のある国々へ負担金を増額するよう求めている。日本にも当然増額を要求している。

 以前から日本の米軍駐留経費は、他国に比べて過重で国内でも批判が出ていた。しかし、安倍政権はアメリカ政府に対してカットとか、減額を申し入れていない。結果的に海外米軍基地駐留費負担を最も負わされているのが、日本ということになっている。日本の駐留経費の負担割合は74.5%で、実に約44億㌦(5千億円)にもなり防衛費予算の10%に当たる。ドイツは負担割合が32.6%で200億円弱、韓国が40%で9百億円弱である。その韓国はアメリカから負担額を5千億円支払うよう求められ、とても認められないとして昨年来話し合いがついていない。アメリカ政府は韓国との交渉が終わり次第、日本に対しても負担増額を求めてくることははっきりしている。

 自国の懐具合が良くないとして一方的に多額の駐留費を押し付けてくるのは、アメリカの驕りである。それなら基地を撤去すれば解決するではないか。

 今日本がアメリカに負担させられている駐留経費は、国家予算の0.5%にもなる。その他に多額の軍需物資を購入させられている。しかも負担の基本的考えが、かつては特例だったものからいつの間にか恒常化している。駐留米軍家族の住環境は、自衛隊員のそれに比べて遥かに良いとされている。その経費まで日本が面倒を見なければいけないとは、社会通念としてもおかしいのではないか。

 これでは、米軍が日本国内に駐留することが大きなマイナスにつながる。日本の防衛は、日本がアメリカ以外の国と協定した方が得策ではないだろうか。こうした疑問を安倍首相はトランプ大統領にはっきり主張すべきではないだろうか。また、メディアもこの点をもっと取り上げて欲しいものである。

2020年3月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4676.2020年3月1日(日) 男子マラソンで大迫選手が日本新

 3月弥生の時節がやってきた。わが家の白梅もそろそろ盛りを過ぎようとしている。午後ウォーキングで訪れた駒澤公園のただ1本の河津桜も満開だが、まもなく散りゆく運命だろう。それでも入れ替わり立ち代わり人が訪れ、カメラに収めていた。

 そんな中で明日から全国的に小中高が休校となる。子どもたちは家の中に閉じこめられて大変だろうが、保護者も大分戸惑っているようだ。われわれが子どものころとは違い、今ではほとんどの家庭が両親共稼ぎだから親の気遣いは相当なもののようだ。安倍首相の休校の要請がやや勇み足だったきらいがあり、いつものことながらそのやり方はあまり評判が良くない。

 その新型コロナウィリスであるが、ついに今日アメリカとオーストラリアでも死者が出た。後者の死者は先日までクルーザー「ダイヤモンド・プリンセス」の乗船客だった。WHOの昨日の発表によると、中国の感染者は7万9千人、死者は昨日だけで47人増えて2,838人に達した。間もなく3千人である。国別に最も多いのが、中国の次に韓国の感染者3,150人、死者27人であり、次いでイタリアの感染者888人、死者21人である。これにイランの感染者388人、死者34人が次いでいる。日本では、感染者230人、死者5人となっている。

 今日行われた行事、イベントでもプロ野球のように無観客試合では何となく盛り上がらない印象である。ホームランを打っても何の反応もなく、ただ打球が観客席に飛び込んだ音だけが聴こえる。こんな味気ないことは普通あり得ない。来週初日を迎える大相撲春場所も無観客で開幕されることに決まった。接触を避けるため力水は、形だけだという。

 自粛ムードに囲まれる中で一般参加者を排除した東京マラソンが行われた。すでにオリンピック出場選手2名は内定していて、残る最後のひとりを決めるレースでもある。日本記録を更新すれば、代表に一歩近づくことになる。昨年9月のMGC(マラソン・グランドチャンピオンシップ)で3位になり、惜しくも内定とはならなかった日本記録保持者・大迫傑選手が、見事自らの日本記録を更新する2時間5分29秒で日本人トップの4位に入り、来週開催の琵琶湖マラソンでこの記録を破られない限り大迫選手が代表権を得る。いつもの東京マラソンと異なり参加者が少なく寂しい感じがしたが、大迫選手がうっぷんを晴らすようなレース展開をして自身の日本記録を破ってオリンピック代表へ近づいたのは、胸がすくパフォーマンスだった。

2020年3月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4675.2020年2月29日(土) 悲観的ではない糖尿病の検査結果

 山内クリニックへ2度目の糖尿病診療に行き、前回21日の血液検査の結果と最近の血圧と体重、更に食事療法について話を伺った。21日以来自分自身で驚いているのは、減量である。68㎏台だった体重が日に日に下がって昨日は僅か1週間程度で66.2㎏まで落ちた。医師に言われたのは、あまり無理して減量することはないということだった。ベルトの穴も一つ詰めるまでに痩せた。やはり食事のコントロールが利いているようだ。医師からは少し量が少ないと言われたほどである。3食ともカロリーと量、そしてバランスを重視して少々少な目のせいか、やや空腹感を感じている。HbA1cは、11.3から10.8にまで下がったが、まだまだ高い。血糖値も何とか490から150にまで下がったが、これとてまだ高い。それでも減少傾向にあることは喜ぶべきであり、これからも長い時間をかけて数値が収まることを期待したいと思う。

 さて、新型コロナウィルス騒動で国内外ともに大騒ぎであるが、他にちょっと気になることが2件ほどあった。

 ひとつは、楽天に対して公正取引委員会が、通信サイト「楽天市場」で一定額以上を購入すれば、送料を無料にすると公表した。しかし、楽天が送料を出店者に負担させることは、自らの強い立場を利用して弱者である出店者に過大な不利益を与えるとして公取委は緊急停止命令を出すよう東京地裁に申し出た。これについては、公取委が独禁法違反の疑いがあるとしてすでに楽天への立ち入り検査を実施したが、排除措置命令まで待ってはいられない緊急性があるとして東京地裁に申し出たものである。急速に事業を伸ばしてきた楽天には、今流行りの「ウィンウィン」の考えはなく、ただ自社さえ利益を上げられれば良いとの勝ち組の傲慢な考えがある。楽天はこのプランを来月15日に実施する意向のようだが、これを排除する誰もが納得できる常識的な結論を期待したいものである。

 もうひとつは、東京地裁で下された判決である。音楽教室で楽曲を演奏する際にも著作権料を支払う必要があるとの判決が下された。日本音楽著作権協会(JASRAC)から著作権料の支払いを求められた音楽教室事業者らが、教室内の演奏には著作権が及ばないことの確認を求めたことに対して、東京地裁は事業者側の請求を棄却した。それぞれ言い分はあると思うが、JASRAC側が主張する著作権法の「演奏権」の解釈がJASRACに有利になっている点に大きく影響されているようだ。スナックやカラオケボックスで歌う楽曲にも、その経営者が利益を得ているとして支払いを請求されている。これらの言い分が分からないわけではないが、子どもたちの音楽教室にまで著作権料の支払いを要求するのは、普通の市民感覚から考えるとどうも理解し難い。

2020年2月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com