4723.2020年4月17日(金) 東京の感染者201人は1日で最多

 東京都内の新型コロナウィルス感染者が、国内ではとりわけ多いと報道されていたが、今日は初めて200人を超え、201人の感染者が確認された。もちろん1日としては最多である。総計で2,700人を超えた。昨日40道府県に発令された緊急事態宣言では、外出と移動自粛をアピールしていたが、まだまだ十分ではないようだ。避暑地の軽井沢では、東京からコロナ逃れに来る別荘族に対して警戒感があるようだ。観光都市京都府知事が、テレビでしばらくの間京都を訪れないようお願いしていたが、以前ならこんな無礼なことは許されないし、想像出来ない姿である。

 今日から都内世田谷区を手始めにひとり2枚ずつ「アベノマスク」の郵送を始めたが、我が家には配達されなかった。もうひとつ、昨日決まった国民ひとり当たり10万円の給付金については、麻生財務相が自己申告に基づいて行われると述べた。

 実は、2009年リーマン・ショックの折にも定額給付金が支給された。ひとり当たり1万2千円~2万円だったそうだが、私の記憶にない。それでも受給率はほぼ99%だったそうだから受け取っていながら忘れたのだろう。

 今回の給付金も前回の例に倣えば、4月1日付住民台帳に基づいて区役所から申請書が送付され、それに必要事項を記入して書類を送り返せば、しばらくして指定口座に振り込まれるという手順になりそうだ。我々年金生活者にとっては、商店主などと違ってコロナウィルスによって収入が減じるわけではないが、同じように手続きすることになろう。

 さて、コロナ騒ぎで世界中に経済面で大きな影響を与えているが、中でもその発生地の中国では経済停滞による甚大な経済被害が出ている。今日の朝日夕刊によれば、今年1~3月期の国内総生産(GDP)は、前年同期比で▲6.8%だった。統計を出し始めた1992年以来成長率がマイナスになるのは中国では初めてである。リーマン・ショックまで対前年10%前後の高成長率を誇っていた中国が、通年でマイナス成長になるとすれば、それは文化大革命最終年の1976年以来54年ぶりである。1~3月期だけで全国で46万社以上が倒産し、3月の失業率は実に5.9%だった。この状態が好転しなければ、流石の中国も経済自体が縮小するばかりでなく、一帯一路で途上国を括り付けていた外交+経済も危うくなるのではないだろうか。

2020年4月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4722.2020年4月16日(木) コロナ対策に国民1人10万円給付

 相変わらず今日も新型コロナウィルス関連のニュースで持ちっきりである。1週間前に7都府県に発出された緊急事態宣言を、今晩8時過ぎに他の40道府県にも発令すると安倍首相が記者会見の場で述べた。その中で特に外出自粛と移動を差し控えるよう協力をお願いしていた。これにほとんどの知事が協力すると述べていたが、樺島郁夫・熊本県知事が「突然のことで驚いている」と語ったこと対して、周りの動きを見ていれば自分の県にも来る話だとの危機感がないとネットで非難されていた。知事の発言を聞いたとき異なことを言うものだなと感じていた。最近知事に再選されたばかりの元東大教授もどこかピントがずれている。他にも新潟県知事の発言も納得し難いものだった。

 一方で、政府が国民へ条件付きで各世帯に30万円ずつ給付すると決めていたが、それを取り止めて昨日山口公明党代表がひとり当たり10万円を給付するよう申し入れた通り実施することに決まった。

 全国民にひとり当たり10万円を給付すれば、誰しも喜ぶだろうし、随分助かると思うが、固定収入を得られる公務員や我々年金生活者、またまったく無収入の子どもたちにも給付するというのは、コロナウィルス感染拡大から生活を守るとの主旨からするとやや問題があると思う。公明党は言い分が通ってニタニタしているかも知れないが、自民党議員の中には一旦決めた決定を日を置かず、簡単に取り止めたことと自民党内の意見が取り入れられなかったことに納得していない議員がいるようだ。

 さて、今朝の時点で、世界のコロナウィルス感染者数は203万3千人、死者は13万1千人となった。日本は外国に比べれば少ない方だが、それでも毎日確実にその数は増えて、感染者はクルーズ船乗船者を含めると9千人を超え、その内131人が亡くなっている。特に東京都内の感染者が多く、今日149人が感染して累計で感染者が2,600人となった。その都内でも我々が居住している世田谷区が一番多い。世田谷区の人口が圧倒的に多いことにも原因があるようだ。今朝保坂世田谷区長がテレビで語っていたが、世田谷区の人口が現在92万人であるとは寡聞にして知らなかった。何と福井、山梨、鳥取、島根、徳島、佐賀県の全県人口よりも多いことを初めて知った。

 そんな込み合った土地に住んでいることが、病を蔓延らせるとは因果なものである。今日もいつも通り駒澤公園へウォーキングに出かけた。少しずつ公園にいる人の数は減っているようだが、それでもマスクをつけない家族づれがぶらぶら歩いていた。昨日専門委員会のメンバーが、このまま外出自粛もせず「3密」を放ったままにしておくと90万人が感染し、その内42万人が死亡するとぞっとするような話をしていた。

 さて、この世界的コロナウィルス感染拡大の空気の中で、韓国では昨日4年に1度の総選挙が行われ、与党「共に民主党」系が6割の議席を獲得して圧勝した。当分文在寅政権は安泰である。文大統領の実績も影薄く戦前は与党不利と見られていたが、コロナ対策の結果感染が拡がらなかったことが評価されたのか、思わざる結果に大統領もほくそ笑んでいるのではないだろうか。過半数の支持を得たことにより、この先残り2年間の任期中にレイムダック化を懸念されていたが、一先ず解放されるようだ。この勢いで対日政策は、これまでと同じように厳しい手を打ってくるのだろうか。

2020年4月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4721.2020年4月15日(水) 1929年世界大恐慌以来、最悪の不況

 国際通貨基金(IMF)は、昨日最新の世界経済見通しで2020年の世界全体の成長率を前年比-3.0%と大幅に引き下げた。新型コロナウィルスの感染拡大で世界経済は1920~30年代の大恐慌以来最悪の同時不況に直面している。この中でその影響をまともに受けたアメリカが-5.9%、日本も-5.2%と予測されている。アメリカでは感染者53万人、死者2万6千人を超えた。大変な時代に突入してしまった。高校時代に1929年を中心に世界恐慌が始まったと習ったが、その真っ只中に没入されようとはよもや考えてもみなかったことである。

 ついては、昨日の本ブログに国会議員歳費を2割削減する案が出ていて、その総額は31億円になると概算額を書いたところ、報じられている歳費とは議員の年収から交通費などを差し引いた金額の2割に当たり、結局総額で20億円程度になるとのことである。各界の著名人は、2割では少なく5割から8割程度削減すべきだと語っていた。普段議員の活動に比べて、多額の報酬を得ていることが国民の間では納得されていないようだ。ここは思い切って議員の側から削減額を言い出した方が良い。

 一方、政府は緊急経済対策として収入が減った世帯へ所得制限付きで30万円を給付することを決めているが、あまり評価されていない。今朝山口那津男・公明党代表が安倍首相と会見して 所得制限を設けず国民ひとり当たり10万円を支給するよう要請した。これについては、二階・自民党幹事長が所得制限を設けたうえで給付すべきと述べていたので、実際にどういう給付方になるのかまだ不透明であるが、政府が腹を切る覚悟であることは間違いないようだ。

 さて、このところアメリカ国内における急激なコロナウィルス感染者の増加に伴い、初期対応で遅れたトランプ大統領に批判的な声が高まっているが、大統領は11月に行われる大統領選を意識して、すべての言動を自分にとって有利になるよう誘導している。その中で昨日の会見で、新型コロナウィルスをめぐる世界保健機関(WHO)の対応を検証するまでの間、アメリカはWHOへの拠出金を停止すると指示したことを明らかにした。かねてより中国寄りと見られる姿勢だったWHOに、度々警告を発してはいたが、拠出を停止するとはちょっとやり過ぎではないか。アメリカの拠出金は全体の約15%に当たる。

 パリ協定から一方的に離脱したり、イスラエルの首都をエルサレムだと一方的に公表してアメリカ大使館を転居したり、その他にも核開発協定などいくつかの協定から離れたりしている。世界一の大国と自惚れる割に、各国と歩調を合わせず、やることはまるで子どもと変わらない。こんな人物が大統領職を務めているようでは、アメリカ人も少々恥ずかしいのではないだろうか。

 トランプ大統領よ、少しは反省し自戒せよ!

2020年4月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4720.2020年4月14日(火) 国会議員の歳費を2割削減

 新型コロナウィルスの暗い話題ばかりで、毎日気分的にもすっきりしない。現金書留を送るため郵便局へ出かけた序でに不要不急の現金の引き出しに某銀行支店へ立ち寄ったところ、何と銀行内へ立ち入ったところで係員から用件を尋ねられ、それを言うと現金引き出しは約1時間待って欲しいと言われて、用件を諦め帰ってきてしまった。こんなことがあちこちで頻発しているのだろう。

 都道府県が緊急事態宣言の発令により、休業を依頼する飲食業界に休業期間中の補償をどうするか各自治体でもバラバラの対応で戸惑っているのが分かる。東京都のように比較的財政的に余裕のあるところは良いが、苦しい自治体では原資が限られている。この間国会議員は何を考えているのか、その動きがまったく見えない。国会議員からは前向きな発言が全然なされないと思っていたので、彼らから何らかのアイディアを期待していた。補償対象となる中小企業経営者らがどう急場を乗り切るかと頭を痛めている最中に、その原資面で何のアイディアもなく、高い収入を得ている国会議員が自分たちこそ率先して腹を切る覚悟を示すべきだと思っていた。国会議員は厚遇されているとの印象があり、ここまで支払う必要があるのかという厳しい声も聞かれる。

 そんな中で今日国会議員歳費を2割削減するという案が与野党の話し合いでまとまったようだ。結構だと思うと同時に、些か行動が遅いと思っている。実際にどれほどの金額になるかは分からないが、国会議員の平均年収額はひとり当たり2千2百万円と言われ、衆参両議員は713名いるので、その総額はおよそ31億円になる。そのくらいの覚悟を示さないと国民も納得しないと思う。

 コロナウィルスの流行に伴い、JR新幹線の先月の乗車率は、前年に比べて各線とも10%前後にまで下がっている。これでは経営的にも厳しい。来月から運行を減らすようだ。日航と全日空も来月から90%減便するというから経営的にも相当厳しいようだ。

 さて、今日は熊本地震が発生して4年である。275名が亡くなられた。熊本城が大きな被害を受け、現在復旧工事が進んでいた最中にこのコロナウィルス騒ぎである。もし、この時期に東日本大震災クラスの大地震が起きたら、負傷者の対応が出来ないのではないだろうか。普段から災害に備えておくことが大切であるが、現在起きている深刻な事態を出来るだけ早く終息させることの方がよほど重要なことだと思う。

2020年4月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4719.2020年4月13日(月) 日本共産党が中国を見放した。

 今年1月に開かれた第28回日本共産党大会で、16年ぶりに党綱領の改定がなされた。内外から注目されたのは、中国に対する規定削除で、これまで中国については「社会主義を目指す新しい探求が開始され・・・21世紀の世界史の重要な流れのひとつ」と評価され規定されていた。それが、近年人権侵害、東シナ海や南シナ海での大国主義・覇権主義的な行動、核兵器に逆行する姿勢等々、この10年余の間に現れた中国の変化と現状から下した結論だった。その裏には中国共産党が日本共産党に向けた理不尽で横暴な対応があったと言われている。具体的には、2016年アジア政党国際会議総会で、中国を含めて全員一致で総会宣言に「核兵器禁止条約の交渉開始」を盛り込むことが決まったにも拘わらず、採択直前になって中国共産党代表団が強硬に削除を求めて無理やり削除したことがあった。中国国内における核開発、核実験をどうしても止めることが出来なかったからである。話し合いを求めた日本共産党に対して中国は激怒して屈辱的な言葉まで述べたという。その翌年には、日本共産党大会決議で「中国に大国主義・覇権主義の誤りが表れている」と指摘したところ、当時の程永華・駐日大使が該当部分の削除を要求したうえで、「中国への批判は右翼が喜ぶだけ」と捨て台詞のような言葉をぶつけたという。この傲慢さには、日本共産党ならずとも手を切りたくなるだろう。

 保守的な読売新聞は、志位委員長は中国の東・南シナ海での強引な海洋進出や、香港や新疆ウイグル自治区での人権侵害などを踏まえた見直しだと説明し、中国の習近平政権の振る舞いは「共産党の名に値しない」と述べたことに、日本共産党は国民から中国共産党と結びつけられ、党のイメージが悪化することへの警戒感が背景にあるだろうと論評していた。

 こうして日本共産党は、中国に対して社会主義である限り長い目で見れば、謝りは克服されると期待していたが、裏目に出てむしろ「対外的に覇権主義の行動を取るものは、その国内でも社会主義を目指すと判断する根拠はなくなる」として中国に対する見方を変えることにした。

 ところで、現在最後の仕上げに入っている次のドキュメント作品に「旧ソ連、中国は真の社会主義国家か?」という1項がある。その中でいくつか中国流社会主義の問題点を挙げている。そのひとつに中国革命により新中国創建以来強権を発動して6千万人の中国国民を殺害して権力を手放さなかった毛沢東の強い権力欲と私利私欲が、リーダーとして不向きで国を間違った方向へ導いたと断罪した。更に建国後1度も普通選挙を実施せず、国民の声を吸い上げず「言論の自由」を認めない封建制度についても批判している。言い出せばキリがないほど今日の中国には非社会主義的問題が山積している。

 同じ拙著に「社会主義国家キューバの誕生」として取り上げたキューバの社会主義国家の方が、中国に比べて遥かに国民から愛され国家として発展し、万民福祉国家を建設しつつあると言える。それは独裁者の毛沢東より革命家フィデル・カストロや、チェ・ゲバラの方がずっと国民から敬愛され、私利私欲と権力欲がなかったからである。

2020年4月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4718.2020年4月12日(日) 緊急事態宣言の効果表れず。

 新型コロナウィルス感染拡大によって日本中が意気上がらないようだが、セルビアのベオグラードに住む友人の洋・ブケリッチ・山崎さんから現地の様子をメールで伝えてくれた。西欧の様子は事細かに紹介されるが、旧東欧圏の国々の状況がまるで分らない。

 彼のメールに依れば、セルビアではすでに3月15日に日本の緊急事態宣言より深刻な非常事態宣言が出されたという。人と人の濃厚接触を防ぐために夜間の外出禁止や週末の外出禁止が徹底しているようだ。65歳以上の人びとの全面外出禁止などの措置が取られているそうだが、少々やり過ぎではないかと思うくらいである。これら65歳以上の人びとのために毎週1度、定められた日に朝4時から7時までスーパーを開店させ買い物をさせているというから本気であることが分かる。彼も79歳なので、もちろん週1度のチャンスに買い物より散歩をしたくて外出するという。途中で知り合いと会っても挨拶もしないという。それでも運動不足だと嘆いていた。

 しかし、EUで感染が拡がり大量の失業者が発生してセルビアでは自国の出稼ぎ労働者の帰国を拒否することが出来ず、非常事態宣言以降も出稼ぎ労働者が10万人以上も帰国した。その点では、日本の緊急事態宣言なんて判断はまだ甘いかも知れない。

 世界の感染者は177万人となった。死者も増えて10万8千人となったが、死者が多いのは全て欧米先進国である。トップのアメリカで2万人以上、以下イタリア、スペイン、フランスが1万人以上、そしてイギリスの9,875人が続いている。常に世界のリーダーを自称している彼らの実態とはこんな程度のものなのだ。アメリカでは、特にニューヨークの感染が群を抜いており、10日だけで783人が亡くなった。NY市長は今月20日までとしていた市内の公立学校の休校措置を6月まで延長する方針を示したところ、それでは9月の新学期まで休校となる。今度はNY州知事が他の市町村と調整する必要があるとして市長の延長措置は無効との見解を示した。少々日本政府と東京都の見解の相違に似たようなことが発生しつつあるようだ。

 今日も東京では166人の感染者が出た。小池都知事がしきりに外出を控えるようテレビで訴えているが、まだ実効が表れてはいないようだ。今日の人出をテレビ画像で見る限り盛り場では確かに人の数は減少している。しかし、いつも商店街として賑わっている戸越銀座商店街の様子は普段と変わらないくらいの人出である。まだ現時点で、この現象を深刻に受け止めていない人が多いようだ。実際歩行者へのインタビューでは、こんなにたくさんの人が歩いているとは知らなかったと彼ら自身が驚いていた。この直後の小池都知事の都民へのお願いでは、地名こそ名指さなかったが、この地域の外出を極力控えるよう重ねてお願いしていた。まだ「3密」が徹底されていないことが分かる。これではまだ当分の間収束は難しいのではないだろうか。

2020年4月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4717.2020年4月11日(土) 新型コロナウィルス感染者166万人、死者10万人

 新型コロナウィルス感染の影響は拡大するばかりである。アメリカでは昨日1日だけで、2,108人が亡くなり、世界で初めて1日で2千人を超える死者が出た。死者の総計は1万8千人以上となり、間もなく死者数でトップのイタリアを追い抜く勢いである。アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学の集計によると、今日までに世界全体の感染者は166万人を超え、死者は10万2千人を超えたという。

 心配なのは感染拡大であるが、当然付随的に頭の痛い問題も派生している。貧困問題に取り組む国際団体オックスファムが懸念しているのは、コロナウィルスによる世界的な経済停滞、不況に伴い世界で4~6億人が新たな貧困状態に陥ると警告していることである。実際アメリカでは先月後半の2週間に失業保険給付が1千万件を超えた。それだけ新たに失業者が生まれたということである。アメリカではアフリカ系アメリカ人の感染が深刻で、特にシカゴでは黒人人口が全体の約30%であるが、死者の割合が70%を超えていると公衆医療政策のトップである黒人の公衆衛生長官が警告したほどである。

 イタリアとスペインでは急増していた感染が鈍化してきたとして、一部には規制の緩和の声が出ているが、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、緩和が早すぎるとウィルス感染が致命的に復活すると警告している。

 日本ではこのところ感染者が増え続け、昨日まで3日連続で過去最多を記録した。東京では最近4日間に、144、181、189人と感染者が増え続け、今日は197人を数え連日過去最大である。緊急事態宣言の対象となった7都府県は増加ペースが速い。午後記者会見した安倍首相は、7都府県に求めた緊急事態宣言で強く外出を自粛するよう促したが、他の40府道県に対しても飲食店の利用を自粛するよう要請した。午前中食料品の買い出しのために妻と外出したが、ほとんどの人がマスクを着用して心なしか一定の間隔を保っているように思えた。とにかく窮屈な世の中になったものである。

2020年4月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4716.2020年4月10日(金) 月刊誌「選択」4月号を読んで

 政府は昨日新型コロナウィルスの感染拡大を抑えるために緊急事態宣言を発令したが、国と東京都と中々折り合いがつかず、今日漸く東京都は対応策を公表した。欧米諸国に比べて強制力は持たず、損失を被る企業に対する補償も微々たるものであるが、それでも政府と東京都は若干考え方が異なり合意に至っていなかった。幾分東京都の主張が認められたようではある。それは東京の感染者数がこのところ増え続けていることを配慮したようだ。

 医療関係者は早いうちから宣言を待ち望んでいた。今晩0時から実施されることになるが、海外の実態を見ていると早急には収束へ向かうとは考えられない。一体いつになったら明るい兆しが見えて来るのだろう。

 さて、このところ取り掛かっている近著ドキュメント作品も最後の仕上げにかかっている。内容的にはこれまで2度の海外武者修行の危なかった体験に加えて、その後ひとりで仕事、プライベートで出かけた旅行の体験談にメディア批判を交えて書いている。来週末までには出版社に原稿を送ることになっており、ここ数日は毎日校正、推敲に追われている。幸い冒険作家の椎名誠氏から表紙帯に推薦文をいただいたので、販促には随分効果的だと期待している。推敲は何度やっても、修正箇所が出て来るが、あと2回程度はやろうと思っている。

 ついては、もう20年ほど定期購読している月刊誌「選択」今月号のある記事についてである。同誌は中々鋭い視点で深くテーマを抉り、一般紙にはあまり取り上げられないような記事を掲載しているので、毎号興味津々で読んでいるが、企業の内情とか、個人的に厳しいことまで無記名で記事にしている点で、かなり対象者からは苦情が寄せられるのではないかと思っていた。それが、何と名誉棄損訴訟で訴えられ、弁護士などの諸費用が昨年購読料値上げの理由のひとつであると4月号には説明されていた。

 相当なクレームがあったことが察せられる。その訴訟を起こした人物の名が書かれている。安倍首相とその兄、金子原二郎・参議院予算委員長、北村滋・内閣情報官、中原伸之・元日銀政策委員会審議委員、藤木幸夫・横浜港運協会会長、イオン、パチンコのマルハンの名が挙がっている。いろいろ問題がある人たちである。偶々今日東京都が発表した休業要請には、パチンコ業界も挙げられていた。総理大臣から名誉棄損で訴えられても、「選択」誌は差し違いも厭わず、怯まない覚悟のようである。これくらいの覚悟がなければ、あれだけ説得力のある鋭敏な文を思い切って書くことは無理だということでもある。

2020年4月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4715.2020年4月9日(木) 緊急事態宣言が出て慌ただしい1日

 昨日は本ブログに今最も注目を集めている新型コロナウィルスについて一言も触れなかったが、政府の特別措置法に基づいた緊急事態宣言が出されたことを受け東京都をはじめ、7都府県で実務的に宣言を実行するに当たりそれぞれの知事がコメントを発表した。今一番問題となっているのは、事業者が休業やイベントの自粛によって被った損失をどう補償するかということである。全国知事会は国に対して補償するよう提言することを決めた。

 加えて頭に入れなければならないことは、昨日東京都の感染者が144人、神奈川県も66人と1日の発症者数では過去最高となった。全国的にも1日で515人となり、初めて500人を超えた。東京は今日も1日として最高の181人、全国的にも最高の574人が感染となった。

 各地の繁華街では、間違いなく人出が減った。東京駅周辺では、約38%も減少したそうだ。外出する人が減ったことでタクシー業界も大きな影響を受けているが、昨日あるタクシー会社が傘下の会社を含む5社の乗務員600人を全員一斉に解雇する方針を発表した。これまでの会社への貢献をまったく無視した冷酷な決断だと思う。会社は外出自粛で業績が悪化し、緊急事態宣言で今後も回復が見込めないためだというが、近年稀にみる荒っぽい身勝手な対策であると思う。会社の言い分は、休業手当を支払うより解雇して雇用保険の失業手当を受けた方が乗務員にとって不利にならないと考えたというが、本当にどこまで乗務員のことを考えたのだろうか。更に会社は感染拡大が終息した段階で再雇用し、希望者は全員受け入れると話しているが、その場しのぎの言い逃れに思えて仕方がない。

 世界的にまだまだ感染者が増え続けている中で、最初に新型コロナウィルス感染が拡大した中国湖北省の武漢市では、1月23日以来続いていた市内の封鎖が2か月半ぶりに解除された。感染が収まってきたと当局が発表して解除に至ったわけだが、世界保健機構(WHO)からは何らのコメントも伝わって来ない。数日前からアメリカのトランプ大統領が中国とWHOの蜜月ぶりに皮肉を言ったり、中国の発表する数値が頼りにならないと不満を述べている。

 アメリカでは相変わらず感染の勢いが衰えず、一昨日は死者の数が1,800人を上回った。街の人出はなくなり、会合や集会は禁じられている。アメリカの感染には、日本と異なり人種の差別を思わせるような統計がある。ニューヨーク州では人口割合から言えば、ヒスパニック29%、黒人22%であるが、死者はそれぞれ34%、28%で白人のそれに比べると遥かに高い。彼らにはホームレスが多いことも影響しているかも知れないが、基本的には彼らが普段恵まれない生活環境にいるということを表しているのではないだろうか。。

 その中で大統領選の民主党予備大会が中止になったり、延期されたりして、現在バイデン氏とサンダース氏が民主党予備選に向けて選挙活動が出来ず、最近バイデン氏に押され気味のサンダース氏が、ついに昨日撤退を表明した。これにより11月の本選では民主党候補者として共和党が推すトランプ大統領の対抗馬にバイデン前副大統領が選ばれるのはほぼ確実となった。

2020年4月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4714.2020年4月8日(水) シベリア、サハリン視察のDVDを観る。

 1992年10月下旬から11月初旬にかけてシベリアで亡くなられた旧日本軍兵士の埋葬地の様子を見てきて欲しいと旧厚生省から依頼され、若い社員を連れて2週間近くシベリアからサハリンの日本人墓地を視察に出かけたことがある。その時8ミリ・ビデオを持参して行く先々でビデオカメラを回していた。その時の8ミリ・ビデオが思いも寄らず机の抽斗から出てきた。それをDVD版に移し替えてもらい今日送ってもらったので、懐かしい気持ちもあって一気に2時間も観てしまった。

 イルクーツク、チタ、ハバロフスク、ユジノサハリンスクを拠点に郊外都市も訪れた。DVDを観ると何とも懐かしい。ロシア地方都市の様子やバイカル湖がよく撮れている。季節的には晩秋だったが、すでに各地で積雪が見られた。その時にも感じたことだが、各地の日本人墓地はきれいに整備され、訪れる日本人が違和感を抱くことはないと思っていた。広いスペースに一人ひとり無名の墓石があり、死者の名前が分かれば名前も刻まれている。改めて観て他のアジアの国々の日本人墓地に比べて遜色はない。むしろより整備されていると思った。それが、最近になってシベリアで発掘して日本へ持ち帰った遺骨が、DNA検査の結果、ほとんどが日本人のものではないと公表された。どうしてこんなことになってしまったのだろうか。ロシアの日本人墓地を観る限り随分きちんと整理されていたが、DNA検査のような確実なチェックをしなかったということなのだろうか。

 久しぶりにロシア地方都市の雑駁でのんびりした様子を観ていて、つい笑ったしまった。首都モスクワのような大都市と違い広く荒れた道路に沿って古ぼけた木造家屋が点々と立ち並び、交通信号もあまりなく車の往来がやゝ危険な感じである。食品の移動販売車も目についた。その11年後にシベリア鉄道で大陸を横断した時はほとんどレーニン像を見ることはなかったが、その時はまだレーニンは偶像視されていて各地でレーニン像を見かけたものである。また、あか抜けないところが、国土の広いロシアらしいところだと思う。

 あれからもう30年近い月日が経つが、今それらの都市はどう変貌しただろうか。或いは、相変わらずロシア的のんびりムードのままなのだろうか。機会があれば、もう一度訪れてみたいところではある。

2020年4月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com