6286.2024年7月29日(月) 「佐渡の金山」、世界文化遺産に登録

 今日も暑い。今日の最高気温は、栃木県佐野市の41℃、群馬県館林市と静岡県浜松市の40.2℃が灼熱地獄上位3都市だった。これは今年の最高気温であるが、過去に2018年7月23日埼玉県熊谷市と、2020年8月17日静岡県浜松市で41.1℃を記録して、これが国内の史上最高である。あと0.1℃で日本最高気温にたどり着くという。国内各地で熱中症警戒アラートが発表され、熱中症の疑いで都内では多くの人が救急搬送されている状態である。今では炎暑が日本国中を覆っている。そして東北地方の日本海側では、ここ数日暑さの中を豪雨が襲い、救助に向かった警察官がパトカーともども水中に埋没して死亡するという悲しい話もある。

 その一方で、パリではオリンピックが花盛りである。日本ほどの暑さではなく、今日も東京都内は37℃だったが、パリは32℃だったうえに、日本より湿度が低いので、凌ぎ易いのではないだろうか。昨日兄妹で連覇を狙っていた柔道の阿部兄妹の妹が、2回戦で敗れるという思いがけない敗戦に、兄が連覇を果たして妹の屈辱を晴らしたことに称賛の声が上がっている。

 こうした日本中が、大騒ぎをしている時に、インドの首都ニューデリーで開かれていたユネスコの世界遺産委員会が、一昨日新潟県佐渡島の金山を世界文化遺産としてその登録を認める決定をした。40年以上も以前息子たちがまだ小学生だったころ、車でフェリーに乗り佐渡島内をドライブして金山を訪れたことがある。その後1997年に市民団体による世界遺産登録に向けた運動が始まり、紆余曲折を経て漸く世界遺産と認定されたのである。佐渡は江戸時代に手工業による純度の高い金の生産地となった。ただ、金山洞窟内で労働者として多くの朝鮮人に過重労働を課していたことが、世界遺産登録申請の折韓国側から問題点として提起され、韓国側のこだわりと要望が強く、日韓両国間で協議事項となり、長い話し合いの時間を経て、このほど日韓両国の間で了解点に達したものである。

 当初佐渡島民にとっては、狭い土地に世界遺産を登録しても島、並びに島民にとってそれほどのメリットはないと悲観的見方が強かった。それを市民団体が積極的に盛り上げ、自治体も協力して足並みを揃えることが出来て、今回漸く世界文化遺産の登録となったのである。先ずは、めでたしめでたしである。

 世界遺産登録と言えば、個人的に思い起こすのは、「鎌倉」である。今から四半世紀前に高校ラグビー部の親しい後輩が鎌倉市長となり、彼が鎌倉を世界文化遺産都市として登録したいと強い意欲を語っていた。「鎌倉幕府を開き、武士による政治を初めて行った都市」として世界遺産認定を訴えたが、ユネスコでは政治を行った幕府の建物などの遺跡がまったく残っていないのでは、要件に欠けるという見解を押し付けられ、その後ペンディング状態のままである。爾来今後どうするのか、鎌倉市は何の行動も起こしていない。鎌倉幕府の建物の跡地には、現在市立御成小学校校舎が建ち、武家社会を偲ばせるような空気や環境はない。2度申請して認められなかった場合は、3度目の申請が出来ないことから、鎌倉市は世界遺産登録を今後どう扱うのか、外からは分からない。当時の竹内謙・鎌倉市長にとっては何とも悔しい気持ちであろうが、彼はすでに11年前に他界してしまった。

 鎌倉市には、現下のオーバー・ツーリズムに乗ってインバウンド客を主に、多くの観光客が押し寄せている。経済的には世界遺産効果はなくとも、近くの江の島を含めて他の観光地に引けを取るものではない。泉下で竹内元市長は慙愧の念に堪えないかも知れないが、鎌倉市は今のところ世界遺産とは関係なく、それなりにその名と存在感をアピールしているのではないかと思う。

2024年7月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6285.2024年7月28日(日) 「コロナ」第11波となって再び流行

 新型コロナ・ウィルス感染から一応解放されたが、その後痰や咳が出て倦怠感もあり体調は万全とは言えない。一昨日医院で咳止め用の薬をもらい1日3度服用しているが、相変わらず咳は止まらない。医師は日本でコロナが再燃していると話されたが、昨日の厚生労働省発表によると最近の感染者数は第11波と呼ばれ、第9波(2023年夏)や第10波(23年24年冬)のピークを超えたというから恐ろしい。公式発表が出ているにも拘わらず、その重要な情報を一般の国民が充分承知しているようにはとても思えない。例えば、電車・バス車内、歩行者や、人混みの中でもマスクを着用している人が、第10波に比較して極めて少ないことである。これは厚労省、各自治体とメディアの責任であると思う。医師らが警戒を呼び掛けている時に、メディアなどではコロナ再発、コロナ警戒についてそれほどPRしているように思えない。感染ウィルスとしては、新たに「KP3」という新たなウィルスが流行っている。地方別にみるとトップ3の佐賀、宮崎、鹿児島ら九州勢が占め、北海道、東北にはまだウィルスがそれほど再襲来していない。

 しかし、コロナが再流行の兆しを見せている現状から、厚労省としてもマスク着用他の警報を発令すべきではないかと思う。

 コロナが再流行しつつある中で、厚労省は一昨日「簡易生命表」なるものを公表した。コロナ感染により日本人の平均寿命は、このところ一時的に短くなっていたが、3年ぶりに前年を上回ったようである。女性は前年に比べて0.05歳伸び、87.14歳となり、世界でも1985年以来長寿1位の座に留まっている。一方男性は、前年より0.04歳伸びて81.09歳となり、世界で第5位である。男性は4位のオーストラリア、女性は5位の韓国を除いて、男女とも上位5位内にはヨーロッパの国々が入っている。トランプ前大統領が、自慢するアメリカはこの点でもヨーロッパや、日本に見劣りしている。やはり国が安定して、文化が高い国が安心して生活出来るということであり、それこそが人類の願いであることを表している。

 さて、パリ・オリンピックが開幕し、各競技が行われるようになった。52年ぶりに金メダルを狙うと言っていた男子バレー・チームが、昨日惜しくもドイツに敗れてしまった。同じくNBAで活躍の八村選手らを加えて過去最強チームを作り上げたバスケット・チームも、接戦の末ドイツに敗れた。しかし、女子柔道では開幕戦の48㎏級で早くも門田夏実選手が金メダルを獲得した。残念なことには、兄の一二三選手とともに兄妹で五輪連覇を期していた、52㎏級の阿部詩選手が2回戦で一本負けを喫して敗者復活戦にも回れなくなってしまった。その分兄の責任が重くなってしまった。兄が期待に応えて東京大会に続いて連覇されるよう願っている。

 開会式前に南米1位のパラグアイを撃破した男子サッカー・チームは、予選リーグ第2戦でアフリカのマリに1-0で勝ち、早くもベスト8でトーナメント戦に進出したことがビッグニュースとして伝えられた。

 これから各競技とも少しずつその力を発揮してくれると思うが、何せ7時間の時差があり、テレビを観ながら応援出来ないことが忌々しい。

2024年7月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6284.2024年7月27日(土) 天才バカボン「五輪開会式、これでいいのだ 。ん?」

 昨真夜中に行われたパリ・オリンピックの開会式は、生憎テレビで観ることは出来なかったが、今日午前中に2時間ほどテレビでダイジェストを観た。他にも過去の大会の懐かしいビデオも放映されたので、併せて楽しむことが出来た。

 大会前からスタジアム外の開会式は、従来のブラスバンドに乗って選手が入場行進するのをはじめ、一挙手一投足が大勢の人びとから注目され、終始開会式に流れがあってそれなりに満足して観ていたものだ。それが今回は、初めてセーヌ川を選手がボートに乗ってパレードするということもあり、かつてなかった目新しい企画である。どういう流れになるのか、想像もつかなかった。

 「世界で一番美しい街パリ」を現代的にどうアピールするかという点で主催者は知恵を絞ったようだが、物珍しさはあるものの、どうもまとまりのない開会式だったような印象である。前記の通りスタジアムならメディアや観衆の目はそこから離れないが、今回はステージの移り変わりが忙しく、どれもこれも置いてけぼりを食ったように思えた。

 何といっても観客の間に一体感らしきものはなかったのではないだろうか。企画が散発的な印象が強かった。ところどころで見せられたショー、川辺で人気歌手のレディ・ガガのショーもダンスを交えて歌を披露していたが、セーヌ河畔のどれだけの人びとが彼女のパフォーマンスを楽しむことが出来ただろうか。

 聖火リレーもランナーがトーチを掲げて走るというイメージがあったが、船上だったり、ただ隣の人に手渡すだけだったり、そして聖火最終ランナーは、男子柔道で連覇したテディ・リネール選手と女子陸上400mでやはり連覇したマリージョゼ・ペレク選手がエッフェル塔に置かれた球体の下部に点火すると球体は宙に浮いた。他に動きがあるのかと期待したが、それだけだった。この聖火がスタジアムの聖火台に運ばれるというのもイメージに沿わない。エッフェル塔聖火台前では、映画「タイタニック」の主題歌を歌ったカナダ人歌手のセリーヌ・ディオンが♪愛の賛歌♪を唄ったのが、大うけだった。

 一通り観て開会式の中心がどこにあるのかよく分からなかったというのが率直な印象である。企画全体に、やや奇を衒った節があるように思っている。

 一方、過去の大会のビデオを観て懐かしく想い出す場面もかなりあった。まだ小学生だった1948年、古橋、橋爪選手が競泳で当時の世界記録を出しながら、日本は第2次大戦敗戦国としてドイツとともに出場出来なかった。次の1952年ヘルシンキ大会開会式中に暴漢が乱入した実況を寝床で聴いたり、チェコのザトペック選手が陸上長距離で3種目を制覇したことも知った。悲しいかな、この大会で最盛期を過ぎた古橋選手は現役を辞めることになった。1964年東京大会では、勤務先近くの甲州街道を走る金メダリストのアベベ・ビキラ選手と、銅メダリストの円谷選手を街道脇まで出かけて応援したことが強く記憶に残っている。

 これから8月11日まで、フランス各地で熱い熱戦が展開されるだろうが、日本選手の活躍が期待されている競技もかなりある。精一杯応援したいと思っている。

2024年7月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6283.2024年7月26日(金) 待ちかねていたパリ・オリンピック開幕

 日本時間では明日の未明にパリ・オリンピックが開会式を迎えるが、テレビ各局は現地からいろいろな趣向で明かされぬ開会式をそれぞれに思いを込めてイメージを描いている。パリはこれまでに何度も訪れ、催しが行われるセーヌ川をはじめ会場周辺の空気は何となく想像出来るが、オリンピックでびっくりするような秘蔵の演出がどのような形で示され、思いがけないカラクリもどう展示されるのか想像だけだが、興味を掻き立ててくれる。今回開会式は真夜中なので、残念ながら明日テレビでさわりを観るだけになるが、今頃になって7時間の時差がこれほど忌々しいものになるとは思ってもいなかった。

 歌手のビヨンセや、女優のレディー・ガガがパフォーマンスを行うような噂が流れている。

 そこへ現地で昨夜パリを結ぶ鉄道TGV3路線で施設放火事件があり、運行に支障を来たしている。五輪開幕に向け警備は、軍隊、警察を大量に配置して史上最大規模と言われているが、虚を突かれた感じである。しかし、これもひとつの兆候であり、今後どんなテロ行為が起きるか予測出来ない。

 五輪はすでに一部のゲームが始まったが、昨日奇跡的に南米1位のパラグアイを破った日本男子サッカーチームに続いて、昨晩女子サッカー「なでしこジャパン」も緒戦を、世界1位のスペインと行った。先取点を奪ったが、その後2-1で逆転負けを喫してしまった。2匹目のどぜうは手に入らなかったが、世界1位チームを相手の惜敗であり、よく戦ったと思う。

 こうした平和の祭典とも言える世界最大のスポーツ大会が、開かれようとしている時に、ウクライナとパレスチナ・ガザ地区の戦闘は日に日に激しさを加えている。とりわけガザ地区ではイスラエル軍が避難民へ攻撃を加え、多数の女性や子どもたちが犠牲となっている。世界中から停戦の声が上がっているにも拘わらず、イスラエルは容赦なく密集地区を空爆し、その非人道的な行動に強い非難が向けられている。その最中にアメリカ大統領選で盛り上がっているアメリカ議会をイスラエルのネタニヤフ首相が訪れ、都合の良い持論と軍事費おねだり演説を行った。珍しく欠席する議員が目立ち、出席議員の中に反イスラエルのプラカードを掲げる議員も目立った。議会の周囲では、戦争の早期停戦を求めるデモ隊が反イスラエルのシュプレヒコールを繰り返していた。ネタニヤフ首相の思惑通り、ことがうまく運べるだろうか。

 こんな中でニューヨーク・タイムス紙が最新の大統領選に関する世論調査を行い、現時点ではトランプ前大統領48%、ハリス副大統領47%の接戦だと報じた。バイデン氏が撤退表明直後は、その差が6ポイントあったが、急速にその差が迫っている。こうなるとトランプ氏も勝ち戦気分ではいられないと思ったのか、正面からハリス氏を卑劣にこき下ろすようになった。これから選挙戦は激しくなることだろう。2人をあらゆる点で比較してどちらが国にとって、また世界にとってプラスになる実績を上げてくれるだろうかとアメリカ人有権者は、真剣に考え、票を投じて欲しいものである。

 地球温暖化の影響により、今年は地球上で広範に亘り自然災害が起きているが、日本でもこの数日灼熱地獄が起きる反面、暴風雨を襲い多くの犠牲者を出している。昨日は秋田県と山形県に最高の警戒情報が出されたが、河川が2つも決壊した。今日も秋田、山形両県には豪雨が襲来し、災害をもたらしている。

 

2024年7月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6282.2024年7月25日(木) 円高効果か? 日本サッカー、南米王者を撃破

 必ずしも国内の経済状態だけが影響するわけではないので、この先のことは何とも予測し難いが、意外にもこのところ外為市場では円高傾向が着々と進行していることが分かった。昨日1㌦=153円台にまで進んだので、オヤッ?と首を傾げていた。先週はほぼ160円台を行き来していたので、久しぶりに円高に戻りつつあるのかなと期待を抱かせる。今年の年初は、1㌦=140円92銭から始まった。その後日を追うに従い円安が進む一方で、1年半前の2023年初の1㌦=131円16銭なんか遥か遠くへ追いやられてしまった。

 若い時から海外を旅していたので、日本経済がまだ立ち直れていなかった半世紀以上前は今から考えれば超円安だった。外国為替管理法も厳しく、ひとり500㌦までしか持ち出せず、しかも1㌦=360円の固定相場制だった。それが節約・貧乏旅行を私自身に課すようになったわけである。1973年以降は変動為替相場制になり、2011年10月には、実に1㌦=75円32銭の超円高相場となった。当時の日本円は、今の約2倍の価値があったと言えよう。

 円高相場で、一体1㌦は日本円でいくらが適当なのかは、難しいところだが、貿易で輸出は優位となる円安でも反面輸入は価格の高騰により厳しくなる。原油など大量の輸入に頼る日本経済は苦しくなる。いずれにせよバランス次第であるが、極端な外貨の上下降は避けてもらいたいものである。その意味では、現在の1㌦=160円前後は、日本経済にとって厳しい面が多い。思い返してみるとコロナが流行していた2020年ごろは、1㌦=110円前後だった。コロナにより円の価値も下がってしまったと言えよう。

 今の円高傾向がもう少し進み、コロナ前の為替相場に戻れるなら由しとすべきだと思っている。但し、今日は日経平均株価が対前日比1,285円も下がり、3万8千円を割り、37,869円まで下がった。株価の大幅値下げは、円高の影響が表れていると専門家は解説している。株価については、分かり難い点が多いが、取り敢えず円高基調ならしばらくこのまま見守っていきたい。

 明後日からパリで開催されるパリ・オリンピック開会式に先立って、今日早朝ボルドーで男子サッカー1次リーグ開幕戦対パラグアイ戦が行われた。びっくりしたのは、日本代表チームが大方の予想を覆し南米王者のパラグアイに5-0の大差で勝利したことである。こんな大番狂わせが演じられるとは誰もが予想もしておらず、テレビの報道番組でもスタッフは驚いている。正に1996年アトランタで日本がブラジルを下した時と同じ興奮ぶりである。幸先の良いスタートとなった。第2戦マリ戦に勝てば、予選リーグ突破が決まる。これでパリ大会の前途は大分明るくなった。

2024年7月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6281.2024年7月24日(水) ハリス氏、初の米女性大統領への期待

 アメリカ大統領選に現職のバイデン大統領が撤退を表明したことにより、民主党としてはバイデン氏の強い支持もあり、ハリス副大統領への支持が固まりつつある。8月に実施される民主党全国大会で最終的に民主党大統領候補者が決定されるが、一時はハリス氏に対する支持がそれほど高いように思えなかった。ところが、バイデン氏が無念の撤退を表明し、民主党有力者が団結してトランプ氏を再選させないことを強く訴えた。民主党有力議員らの間にハリス氏支持への動きが見られ、8月の全国大会ではハリス氏に勝る有力候補者が手を上げる雰囲気は薄くなってきた。民主党3,900人以上の代議員のうち、すでに2,600人以上がハリス氏への投票を決め、大統領候補の指名獲得に充分な支持を確保したとAP通信が報じたほどである。

 ロイター通信が現時点でどちらに投票するかとの世論調査を行ったところ、ハリス氏39%、トランプ氏39%でほぼ拮抗した結果となった。これがバイデン氏撤退表明前には、バイデン氏36%、トランプ氏39%でトランプ氏がやや有利とされていた。トランプ氏がハリス氏をバイデン氏よりも楽に倒せるとあまりにも軽く見下していたところへ、民主党によるハリス氏支持で結束した効果が徐々に現れてきた。

 翻って、この選挙戦について一般論としてどちらが勝利を収めた方が、国、また国際社会にとってプラスとなるだろうかと考えてみると、「ハリス氏勝利」と断言できる。トランプ氏は政治家以前にその人間性に信用を置けないことである。自分が不利だと知るとこれはフェイクだと受け入れず、公正な選挙において敗れると選挙に不公正が行われた結果だと選挙の結果を受け入れようとせず、自らの立場が常に正しいと主張する。女性との不倫などのスキャンダルは数限りなくあり、それが不利だと裏工作まで行って隠蔽し国民を騙そうとし、刑事、民事の裁判を多く抱えている状態である。国家の機密資料を黙って持ち出したり、連邦議会堂を襲撃するデモ隊を支援したり、国際的にも地球温暖化に反する一方的な「パリ協定離脱」や、国連が認めないイスラエルの首都エルサレムを、イスラエルと組んでテルアビブからエルサレムへ移転させたり、世界中から顰蹙と警戒の目で見られている。

 これに対して、ハリス副大統領は、元検事だったせいもあり、清潔感と潔癖感に満ち、真っ当な主張を貫いている。相手を口汚く罵るトランプ氏とは異なり、正義感が強い。是々非々が明確である。アメリカ国内ではもとより、国際社会においても論理的なハリス氏の方がトランプ氏より受けは遥かに良いと思う。

 アメリカで銃乱射事件が起きる度に、銃規制の問題が出るが、すぐに葬られてしまう。それほど西部開拓時代の空気が流れている実際のアメリカ社会では、これまで銃規制は憲法に認められているとの一項だけを頼りに、党の資金源である銃砲業界などに制約を課すことに後ろ向きだった。ハリス氏はこの空気に一部「待った!」をかけている。すでに前回大統領選前にヘイトクライム(憎悪犯罪)を計画している兆候がある人物の銃器へのアクセスを一時的に制限するよう求めてもいた。

 協調というよりも日本がアメリカに譲歩し過ぎの傾向がある日米同盟も、ハリス大統領になればもう少し対等になるのではないかと思う。願わくば、人間的にとても信用ならないトランプ氏を蹴落として、何とかハリス氏に大統領になってもらいたいものである。

2024年7月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6280.2024年7月23日(火) 小池知事、都知事選・公職選挙法違反か?

 去る7日行われた東京都知事選で、現職の小池百合子知事が3選されて一応落ち着いている。元側近が知事の学歴詐称について、月刊「文藝春秋」5,6月号に詐称とその経緯について寄稿し、その問題をそのままにするなら刑事告発すると公言していた。ところが、ポスターには疑惑の「カイロ大学卒業」と記されていたが、選挙戦では学歴問題はほとんど話題に上がらず、元側近の告発も行われたようだが、学歴詐称はそれほどの話題にはなっていない。

 そこへ一昨日かつて元都民ファーストの会でともに戦った、若狭勝弁護士が、テレビで小池知事が公職選挙法違反に問われる可能性について言及した。それは選挙前に知事が、知事の立場を利用して都内のほぼ8割の区市町村長に出馬要請文書を書かせたことである。これがかなり広範因に亘り、若狭氏は悪質であると述べた。場合によれば、裁判沙汰になり、起訴の可能性があり、仮に罰金が確定すれば公民権が停止される。そうなれば、知事は失職ということになる。ただ、控訴すれば4年間ぐらい直ぐ経過するので、任期は全うすることが出来るが、世論の評価はどうだろうと疑問を投げかけている。

 折も折、国際政治学者で前東京都知事だった舛添要一氏が、小池知事都政に対して任期の4年間小池都政はもたないのではないかと厳しく批判した。小池知事に対しては、都市計画について発想と構想がほとんどなく、国際金融都市の視点がないと厳しい見方である。確かに舛添氏の指摘は、その通りだと思う。例えば、東京都の都市計画の内、再開発はどこのエリアにおいて行うとの考えが見られないという。舛添氏は新宿と池袋地区を再開発すべきであると提言している。渋谷地区が再開発されているのは、舛添氏らしく自身が主張したからこそであると自身の売り込みも忘れない。更に江東区など東部5区の洪水対策に手を打たないと取返しが付かなくなると述べている。

 もうひとつ、日本経済が地盤沈下している中で、東京の国際金融都市復活を期すべきであると主張している。かつてはニューヨーク、ロンドンと並ぶ国際金融都市だった東京が、今や上海にも追い抜かれている。加えて舛添氏の指摘は、小池知事は豊かな財政を当てにして、「18歳以下に毎月5千円支給の『018サポート』」や、「高校授業料を実質無償化」などバラマキと見られる安易な人気取り政策が目立つと非難している。舛添氏は、自身全う出来なかったが、知事職を経験したからこそ、冷静に知事の職務を分析出来るのかも知れない。果たして、小池知事に都市計画構想や、国際金融都市復活への構想はあるのか知りたいものである。

 ついては、今日は唯ひとりの妹の78回目の誕生日でもあり、メールで祝辞を送った。終戦の翌年に疎開先の房州で男ばかりの5人兄妹の末っ子として生まれた。藤沢市内の連れ合いの実家で生活しながら、連れ合いの両親を看取り、今彼がパーキンソー病に罹り歩行などの介添えが大変なようだ。そのためにクリニックや、介護施設に出かけることも多く、車の免許は返納出来ないと言っていた。

 よく家のことや、家族の世話でずっと追い回されていたようだが、献身的に世話をしていて、妹ながら感心している。中々難しいだろうが、少しでも連れ合いの体調が回復し、彼女がこれからも健康であるよう祈念するばかりである。

 さて、今日も暑い。このところ家の中に籠っているケースが多いが、今日は銀行への用事があり久しぶりに外出した。あまりにも暑いので、麦藁帽を被ってみたが、それでも日射の強さがひしひしと感じられる。北海道十勝地方から鹿児島県奄美地方までの41区域に熱中症警戒アラートが発せられたようだが、これは今年最多である。当分この暑さに耐えなければならない。

2024年7月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6279.2024年7月22日(月) 衝撃! バイデン大統領、選挙戦から撤退

 日本時間の早朝、アメリカのバイデン大統領が来る11月の大統領選から撤退することを表明した。後任の候補者にカマラ・ハリス副大統領を支持すると語った。このところ連日のように民主党内から高まる撤退要求の声と、自身の健康問題にこれ以上選挙戦を戦うことに限界を感じたのだろう。バイデン氏は、「私が選挙戦から退き、大統領としての職務に専心することが党と国の利益にとって最善だ」と述べた。先日の第1回テレビ討論で対抗馬のトランプ前大統領に対して、バイデン氏は老いを晒し、そしてその後コロナに感染するという健康面で踏んだり蹴ったりの状態だった。トランプ前大統領は、‘Make America great again!’と叫びながら、相も変わらずバイデン氏を露骨に非難、中傷し、「わが国史上最悪の大統領として語り継がれるだろう」と悪口はエスカレートするばかりである。他人に対してこれほど公然と悪口を言う人間はあまり知らない。彼は自分がどう思われているかをまったく考えていないようだ。トランプ氏暗殺未遂事件以降結束力が高まったトランプ陣営、及び共和党に対して、とかくゴタゴタが続いていた民主党が、今後正式に誰を民主党候補者に選出し、トランプ氏と戦うのだろうか。ハリス副大統領はバイデン大統領の支持を得て、やる気満々である。バイデン大統領から支持をいただいたことを光栄で、必ず指名を勝ち取ると決意を語った。彼女は、父がジャマイカ、母がインド出身の移民2世として育ったが、カリフォルニア州司法長官を務めてから中央政界にその存在感を示し、若年層や黒人層の取り込みが期待されている。

 しかしながら、一部にはハリス氏ではとてもトランプ氏には勝てないとの声が民主党内外にある。しかし、これまでバイデン氏だけに絞って選挙戦を進めてきただけに、決戦前4か月もなくなった今になって新たに勝てる候補者を選出するのは、かなり難題である。来月開催の民主党全国大会で、果たして誰を民主党候補者として正式に指名するのだろう。これから当分この話題が注視されることだろう。

 さて、そのアメリカで今最も注目を浴びている日本人は、MLBロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手であろう。その大谷選手が、5日前のオールスター戦で初めてホームランを放ち話題になったが、ペナント・レース後半に入りいつも通り活躍している。今日も早速リーグ・トップの30号ホームランを打ち、日米通算250号へあと1本と迫った。優勝できるチームで活躍したいと願い、7年間在籍したエンゼルスから今季ドジャースに移った大谷選手にとっては、思惑通りドジャースはナショナル・リーグ西地区で、現在2位に8ゲーム差をつけ、首位を独走中であり、大谷選手の夢であるワールド・チャンピォンの願いが叶えられる期待が高い。MLBでは他にも多くの日本人選手の活躍が目立ち、昨年のWBCで優勝したこととも相まって、日本の野球のレベルが本国アメリカに今では引けを取るものではなくなったように感じている。

 それにしても今日も暑い。東京都内の最高気温は36.6℃で今年最高となった。山梨県甲州市と勝沼市では、全国で最高の39.6℃だった。

2024年7月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6278. 2024年7月21日(日) 辞任拒否する四面楚歌の兵庫県知事

  兵庫県の斎藤元彦知事に対する元県民局長の告発文は、地元兵庫県のみならず、全国的に大きな関心を呼び、今メディアで大きく取り上げられている。元局長は、斎藤知事のパワハラや違法行為を告発する文書をメディアや県議員に送っていた。斎藤知事は、パワハラ疑惑や物のおねだりについて、当初「ウソ八百」とか、「事実無根」と完全否定していた。その後元局長は内部情報を外部に漏らしたことは、公務員条例に違反するとして懲戒処分を受けた。

 一昨日開催された百条委員会に当の元局長が呼ばれ、説明する段取りになっていたが、元局長はその直前になって抗議のために自ら命を絶った。この告発文には、斎藤知事が企業から贈答品を受け取ったり、部下に対してパワハラを行った声の録音もある。県の調査では、すべてが事実ではないと結論づけたが、依然として、タカリ行為やパワハラぎわくが強い関心を集めている。

 斎藤知事に対する辞職要求が高まる中で、片山副知事が辞職を決断した。しかし、知事は決まり文句のように「与えられた職責をきちんと果たして行くことが、自らに課せられた責任である」と述べ、辞職を強く否定した。県庁舎周辺では辞任を求める県民の抗議のデモが行われている。県職員の4割が加盟する県職員労働組合や、選挙で支援した自民党県連会長も辞職を要求している。普通ならこの空気は知事にとって四面楚歌である。

 かつて、こういう形で辞任要求が知事にぶつけられたケースは知らない。元々斎藤知事は、政治家としてスタートしたわけではない。いわゆる秀才コースを辿り、東大経済学部卒業後総務省に入省し、エリート官僚への道を踏み出した。その後大阪府へ出向した。

 しかし、斎藤知事を巡っては、知事就任早々から知事としての資質を問う声が県庁内で聞かれたという。最初のつまづきは、コロナの対応だった。選挙公約で、重症病床の倍増と対策に前向きだったが、いつの間にかそれは忘れ去られてしまった。ワクチン問題などもないものとして無責任を現実のものとした。

 特に、厳しく批判されているのは、部下に対するパワハラである。エリート・コースを何不自由なく歩き、総務省では人事畑を歩いて地方自治体へ天下りしたために、上から目線の世間知らずのまま知事になってしまった。ニュースで知るパフォーマンスだけでも、あまりにも人間性において県民の長としては、未熟だと言わざるを得ない。権力を笠に行動する知事のパワハラ行為は、周囲が手を付けられなかったのだろう。こういうエリート意識が強く、パワハラ行為を止められない知事では、最早県民はもとより、県職員もとても付いていけないのではないだろうか。

 百条委員会の結論がどういうものになるか、現状では不透明であるが、それによっては辞めざるを得ない立場に追い込まれるのではないか。

 

2024年7月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6277.2024年7月20日(土) 猛暑の中海上自衛官に見る汚職の実態

 昨夕から世界的にパソコンのネットワークが異常を来した。アメリカのセキュリティー企業が、同社のセキュリティー対策として導入したPCに障害が発生したのが原因だという。アメリカでは、昨日未明から主要航空会社が運航する全便が離陸できない異常な状態になり、ヨーロッパやアジアなど各国でも航空便のみならず、鉄道の運行にも支障が出たり、テレビ放送が出来なくなるなど、経済・社会活動に大きな影響が出た。日本国内でもその影響は幅広く見られ、夕方の成田、及び羽田空港ではウィンドウズ搭載のPCが相次いで異常停止したことにより、空港スタッフは搭乗券に搭乗者の名前をペンで書き込む騒ぎとなった。それ以上にかなりの便が運航中止となり、大勢の乗客に影響を与える事態となり、それがいつごろどういう形で全面解決したのか詳細は今日になってもよく分からない。PC障害は、何としても克服しなければならない。世界的に大きな影響を与えるこの種の事故は、製造元のウィンドウズ製造元が、徹底して調査を行い、2度と起こらないよう十分な対策を講じる責任があると思う。

 さて、公職の不祥事を上げたらきりがないが、つい最近収賄事件や、手当の不正受給が詳らかにされ、トップの辞職を含むかなりの処分を下されたばかりの海上自衛隊で、また新たな隠ぺい事件が明らかになった。先日潜水艦救難艦隊員らが5年半に亘り、架空の訓練実績の申請を繰り返して74人が処分され、防衛省は不正の総額は約4,300万円と説明していた。ところが、昨日未明になって突如会見を開き、不正受給の額はさらに増え、最大1千万円が加算され、約5,300万円であることが分かった。同時に関係隊員4人が逮捕されたと公表した。何をやっているのか、やれやれという印象で失望と憤慨を覚えざるを得ない。更に海上保安庁は、昨日佐世保海上保安部の複数の海上保安官が航海日当を不正に受給していたと虚偽の記載をしていたことを発表した。まだ奥が深いようで、今後海上保安庁は、全国の船艇関係者の日当について3年前に遡って調査するという。何とも次元の低い情けない話ではないか。過去の実績を調べるためにスタッフが再び時間を割くという無駄を重ねなければいけない。こんなことなら、普段外部の検査機構を作業の各部署に採用して、きちんとチェックすべきではないのか。日本は公務員の質が低いのか、国家組織の管理が甘いのか。政治家の裏金問題にしても根っこは同じである。国がやっていることが、こんな甘ちょろいようでは、何も信用出来ないではないか。

 ところで、今日も相変わらず暑い。妻は買い物があり午前中外出していたが、帰宅するやぐったりするほどの暑さだったようだ。静岡市では、38.9℃を記録したが、東京でも都心はこれも猛暑の35℃だったが、府中市で35.6℃だったというから日本中が熱波に曝されている。フィリピンの東海上では、台風3号が発生したそうだが、これがいずれ日本にも襲来することだろう。日本列島は、猛暑と豪雨の通り道になってしまったようだ。

 昨年2023年は、世界の平均気温(陸地における地表付近の気温と海面水温の平均)の基準値(1991~2020年)からの偏差は+0.54℃で、1891年の統計開始以降、最も高くなった。トレンドとしては年々右肩上がりで、長期的には100年あたり0.76℃の割合で上昇しているので、現在の地球温暖化傾向をストップ出来なければ、気温は年ごとに上昇し、いずれ人類は熱中波の中で亡びることになるだろう。

2024年7月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com