6070.2024年4月4日(木) 桜満開、大谷第1号、そして裏金疑義

 先月29日に桜の開花が宣言されたが、今日桜満開となった。各テレビでも目黒川沿いの満開となった桜を放映していた。実際近所をウォーキングしても呑川の桜並木が満開で見事なものだった。その満開と足並みを揃えるようにMLBドジャースの大谷翔平選手が、漸く待望の今シーズン、ホームラン第1号を放った。開幕から9試合目41打席目で、遅い桜の開花に合わせたかのように、今までの大谷選手の第1号ホームランの中でも今日の一撃は最も遅い開花だった。いろいろなストレスも取れたと思うので、これからの活躍に期待したいと思う。

 さて、爽やかな桜の満開とは裏腹に、いつまで経ってもぐずぐずして一向にすっきりした解決策が出て来ないのが、政治家集団の闇の中の画策である。今日自民党は裏金問題に解決策ではなく、その場しのぎとして裏金を5百万円以上ポケットに入れたまま黙っていた自民党議員に対して、茂木幹事長が処分を発表した。ただ、裏金を申告することもなく、また税金を支払うこともなく、脱税したままその場を収めただけであって問題の根本的解決とは程遠い。

 こんな処分では国民は納得しないだろうし、党内にも私利私欲とか、不公平な扱いだとの不満が身勝手にも処分された議員の間にわだかまってもいるようだ。

 裏金を手にした以上全員が脱税行為を犯したことになり、国税庁が一向に踏み込まないのもおかしい。今日の処分では、5百万円を区切りにそれ以上裏金を受け取った議員は処分して、それ以下の裏金なら処分をしないという一般人には到底理解出来ないお仕置きである。更に気になるのは、3,500万円という最高額を受け取りながら処分を逃れた二階俊博元幹事長と、最高責任者である岸田首相自身に処分を課さなかったことである。二階氏は、次回衆院選に立候補せず、引退することを懺悔と受け取ったのか、もう85歳で将来的にはさほど期待出来ず引退は時間の問題である。それなら高額の裏金を受け取ったことに対して、党としては他の幹部同様に処分を課すべきではないだろうか。どうも片手落ちの印象が強い。首相には混乱した党内を切り抜けて欲しいという願望があるからだそうだが、党の最高責任者として最低限何らかの処分を自らに課すべきだと思う。

 安倍派幹部の中で塩谷立・元文科相と世耕弘成・前参院幹事長に8段階ある処分のうち2番目に重い「離党勧告」、下村博文・元文科相と西村康捻・前経産相に3番目に重い「党員資格の停止」1年間課すことになった。この処分に対して早くも塩谷立・元文科相が独善的であると抗議をしている。世耕氏は離党届を提出したが、塩谷氏は後援会と相談するなどとごねている案配だ。

 いずれにせよ39名の議員の処分となると、当然軽重があり、反って党内に不満が燻るのではないかと懸念する。この処分が公表された後に、どういう反応が公になるだろうか。議員の身勝手な我が儘を許すべきではないと思うが、首相はいかに不満を収めることが出来るだろうか、その手腕を見届けたいと思う。

2024年4月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6069.2024年4月3日(水) 川勝平太静岡県知事、唐突に辞意表明

 昨夕川勝平太・静岡県知事の突然の辞任表明には些か驚いた。かねがね失言の多い知事と承知していたが、辞任を決断した直接の原因は、1日に県庁で行われた入庁式で新規採用職員に向けた訓示の際、知事の口を突いて出た不見識な職業の差別観に批判が集中したからである。新人職員を前に、「県庁はシンクタンクであり、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりするのとは違って、皆さんは頭脳、知性の高い人であり、それを磨く必要がある」と発言して批判を浴びたのだった。こんな物言いでは、職業差別もさることながら、若い職員に役人として思い上がりを増長させるのではないか。知事の世間知らずには呆れるばかりである。県庁へは「農業や畜産に携わる人は知性が低いというのか」と電話やメールなどで抗議や苦情が寄せられた。知事には過去の放言や失言暦もあり、またか、というのが一般人の受け止め方である。

 すると昨日になって記者団の取材の場で、突然「6月の県議会を以て職を辞す」と知事辞任の意向を表明したのである。15年も務めた知事という要職を任期途中で簡単に放り出す無責任と非誠実さにも、これが大学教授だった人かと不審感を覚える。

 川勝知事は、これまで物議を醸す発言を乱発している。県内の自治体の優劣を比較するように「磐田は浜松より文化的」とか、「浜松市は80万都市で遠州の中心であるが、御殿場市は8万の人口で、コシヒカリしかない」と理不尽な発言をして非難され、給与と期末手当を返上し、生まれ変わると富士山に誓ったと述べていた。これらの暴言に対しては、県議会が知事の辞職勧告決議案を賛成多数で可決し、御殿場市民の知事辞職を求める請願も可決された。知事としての資質を欠いていると言われながらもそれらの決議には法的拘束力はなく、川勝知事は辞職しなかった。

 JR東海が2027年度までに開通を計画していたリニア中央新幹線も県内のトンネル工事の湧水問題でJRと静岡県との話し合いが進まず、先日JR東海はそのプロジェクトを延期せざるを得なくなった。

 川勝知事は早大教授時代からしばしば問題を起こしており、学者としても政治家としても実績よりも不用意な言動が目立ち、考えてみれば、昨日の辞職会見もなるべくしてなったということではないだろうか。それにしても知事に対する県民の声は、厳しかった。4回も知事選挙で勝ったということは、シンクタンクである静岡県庁と県民ともに知事としての素養を彼らが見抜けなかったほど頭脳と知性が低かったということになるのだろうか。

 今日午後3時半から県庁で記者会見し、冒頭に発言の中に人々の心を傷つけることがあったとすれば、謝罪したいと述べつつも発言は撤回しないと語った。この点とリニア中央新幹線の開業が延期になったことを辞任の理由に挙げた。

 さて、今年元旦に能登半島地震が起きて3か月が経ったばかりで、未だに8千名をこえる人々が避難生活を送っている。その最中の今朝9時前に台湾・花蓮でM7.7の大きな地震が発生した。最大震度6強だった。10階建てのビルをはじめ、多くの建物が崩壊した。そして9時1分には沖縄地方に津波警報が発表され、10時40分に津波注意報に切り替えられた。テレビではNHKをはじめ、各局が一斉に津波情報を伝えた。昼前には警報は解除されたが、台湾と日本とは目と鼻の先であり、その影響はお互いにすぐ現れる。地震王国日本としても国内ばかりでなく、近隣諸国の地震情報にも警戒が欠かせない。

2024年4月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6068.2024年4月2日(火) 人手不足で「2024年問題」はどうなる?

 今取り沙汰されている「2024年問題」の中でも、とりわけ物流や運送業界の問題が大きく注目されている。働き方改革法案によりドライバーの労働時間に上限が設けられて生じる問題である。ドライバーの時間外労働時間が年間960時間以内に制限されることで、1人当たりの走行距離が短くなり、長距離輸送が難しくなると心配されている。加えて、物流・運送業界の売り上げ減少、及びドライバーの収入の減少も懸念されている。これまで長期間ドライバーを酷使し看過してきたツケが最近になって深刻になったということである。これによりドライバーの労働時間が短くなり、輸送力が不足し、物が運べなくなる事態も可能性として考えられている。

 そもそも今年度この問題が浮上したのは、5年前の2019年4月に施行された労働者の時間外労働に関する規制で、例外的に物流、運送、建設、医療業界については、5年間の猶予期間が設けられた。その猶予期間が切れたので、今年度から上記業界に規制が課されることになった。問題は、経済発展に伴う規制により人員不足が深刻になり、人員の確保が一層難しくなることである。特に、物流、運送業界ではこのままの状態だと営業用トラックの輸送能力が今年度は14.2%、30年には34.1%も不足すると試算されている。根本的な原因は、荷物量が近年大幅に増えたことがある。また、折角届けても届け先が留守で、再配送するという二重手間も大きなロスと考えられている。どういう解決法を探るのだろうか。いずれにしろ基本的にドライバーの数が足りないという問題を解消しなければ、根本的には解決されない。

 ところで、大分古い話になるが、大学を卒業して小田急電鉄へ入社し、見習い駅員として新原町田(現町田)駅勤務の2年目に入って直ぐ1964年の今日、町田市内の商店街に米軍戦闘機が墜落し4人が死亡した。その日は前日朝からの24時間勤務を終えて朝9時過ぎに職場を去り、夕方テレビでこの驚愕の惨事を知った。私から駅務を引き継いだ同期入社の友人が駅勤務中に爆発音を聞いたり、慌ただしいその日の様子を翌日出社した時に話してくれた。翌日出勤した際にも、駅周辺には警察官が随分警戒していたものだ。早いものであれからもう40年になる。昨年11月に屋久島沖合で墜落した米空軍輸送ヘリ・オスプレイが、この3月には一方的に飛行を再開した。航空機が人家の上空を飛行するのは、怖いものである。

 さて、2つの国家の指導者の存在が問われている。ひとつは、イスラエルのネタニヤフ首相のリーダーシップに反対する国民のデモが、国内で広がっている。昨年10月のハマスによる攻撃以前から、国内ではその有無を言わせないネタニヤフ首相の強硬なやり方に国民の不満が溜まっていた。それでもハマスへの反撃の際には、表面的に国民の不満は埋もれていた。だが、最近のガザ地区へのイスラエル軍の再三の攻撃には、ハマスに人質として家族を奪われた人たちを主に不満が噴出している。デモは首都テルアビブをはじめ国内に広く広がっている。人道面で国連からもイスラエルに対して、休戦を度々要請しているが、イスラエル政府は耳を貸さず熾烈な攻撃を加えている。ついに支援国アメリカのウォルバーグ下院議員に馬鹿げた発言をさせるほどの無慈悲さである。下院議員は悪乗りして、「ガザ地区にハマス打倒のために長崎や広島と同じく原爆を投下すべきである」と驚愕的で非常識な発言を行う有様である。

 また、もうひとつとは、これまで絶対的権力を行使していたトルコのエルドアン大統領の権威に陰りが見えたことである。このほど行われたトルコ統一地方選挙で、最大都市イスタンブール市長選、首都アンカラ市長選、及び多くの市長選においてエルドアン大統領と与党公正発展党(AKP)が推した候補者が相次いで敗れ大きな打撃を受けた。20年以上に亘って政権運営を任ってきたエルドアン氏とAKPにとっては最悪の結果となった。 ウクライナ戦争では、ウクライナとロシアの間の介在役を買って出て国際的な存在感を示そうともしたが、思うようには行かなかった。しかし、その存在感は中東諸国の間では一頭地を抜いていた。結論から言えば、独裁者的な指導力では、最早国民が納得しないということでもある。先般圧勝したプーチン大統領も、国民に圧力を押し付けるような戦い方では、遠い先の話かも知れないが、恐らくプーチンも人びとから排斥デモによって追われるか、存在を忘れられることだろう。

2024年4月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6067.2024年4月1日(月) エイプリル・フールに朝日新連載小説

 一昨年8月以来朝日朝刊に連載していた直木賞作家で、時代小説家の今村祥吾の「人よ、花よ、」が延々576回の連載を昨日で終わり、今日から推理小説家の湊かなえの「G線上のアリア」が始まった。今村の小説は、南北朝時代の楠木正成死後の息子正行(小説では通称「多聞丸」)が、父正成そっくりの考え方、戦法で戦国の世を生きる。楠木軍を最後まで守り南北両朝の間で正行の気持ちは揺れながらも、後村上天皇への忠誠の故に南朝に組して高師直との闘いに向かう途上で長編小説は終わる。

 若いころは興味を抱いて読んでいた新聞連載小説だったが、近年興味が薄れてきた。一口に言えば、最近の新聞連載小説は、概して「意味不明でストーリーが分かり難く面白くない」に尽きる。そのことを2022年8月16日付のブログ上に「つまらない新聞連載小説」と書いた。すると結構大きな反響があって、Googleが毎月送ってくれる私のブログの中のアクセス・ランキングに、直ちにそのブログが1位にランクされ、以後今年1月までほぼ毎月のように1年半に亘って1位か2位にランクされるようになった。その内容は、今村作品以前の連載、ドイツ在住の芥川賞作家・多和田葉子の「白鶴亮翅(はっかくりょうし)」があまりにもつまらなく、内容も意味不明でどうして朝日がこのような小説を掲載するに至ったのかまったく理解出来ず、ブログに批判的に取り上げたものである。同じ考えの読者がよほど多かったものと思える。その直後に多和田はこの連載を100回も行かずに打ち切った。

 はっきり言って、昨日まで連載の「人よ、花よ、」は時代小説で登場人物は楠木正成・正行父子である。筋書きは単純そうでありながら、登場人物名、地名、地位名などがやや複雑で、難しい漢字にフリガナを付けているが、中々読み難い。「白鶴亮翅」ほどのことはないが、やはり今どきの新聞小説なのかなと考えながら読み続けた。

 今日から始まった湊かなえの「G線上のアリア」は著者によれば、介護をテーマにしたサスペンス・ミステリーとのことであるが、題名がかのバッハの名曲と同じで、曲自体は素晴らしいメロディーで、黙って聴いていたくなる曲である。果たして名曲と施設の介護がうまくマッチングした名作となるであろうか。新聞小説にしては挿絵がないのも珍しい。半信半疑の気持ちに期待を込めて明日からの続きを待ちたいと思う。小説の世界ならフィクションで済むが、現実にノン・フィクション的な言動が成され、それが好ましくないものだとするなら、やはり言うべきは言わなければならないと思う。

 さて、このところ11月のアメリカ大統領選を意識したのか、トランプ前大統領の言動が些か過剰に取り沙汰されている。そのひとつに、トランプ政権時代にホワイトハウス秘書室長を務めていたジョン・ケリー氏が暴露した記事がある。トランプ氏がアドルフ・ヒットラーを「良いことをした」、北朝鮮の金正恩・総書記を「OKガイ」、そしてあのロシアのプーチン大統領ら独裁者を称賛する発言を度々していたと驚くような内容暴露である。

 この他にもトランプ氏自身が、走るトラックの後部にバイデン大統領が手足を縛られ拉致されるような写真を張り付けた演出をネットに投稿した。泥仕合もここまでエスカレートすると大統領選の品位を疑いたくなる。半面アメリカ人の好ましからざる品格、常識がこの選挙戦により益々明確に露呈される。

2024年4月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6066.2024年3月31日(日) 4月以降年金支給増額は、実質減額の巧妙な罠

 今日で2023年度と卒業式シーズンの弥生3月は終わる。東京都内の最高気温は、今年最高の28.1℃だった。これまでの最高は11年前の25.3℃だった。今日の気温は何と7月上旬の気温だそうだ。明日4月1日から平成6(2024)年度がスタートする。4月は入学のシーズンでもある。思い起こせば、今から70年前に中学校を卒業して高校へ入学した。そして、高校卒業後2年間の浪人期間を経て大学生となり、1963年大学卒業と同時に、鉄道会社へ就職し、その後旅行会社へ出向して64歳で40年間のサラリーマン生活も卒業した。爾来自由気ままに文筆に手を染めながら肩の凝らない第2の人生を送っている。

 中学生までは親の言いつけのままに自分の意思や個性をあまり強く表すこともなく生きてきた。自分の意思と希望を試し出したのは、高校へ入学してラグビー部に入部してからである。弱かったラグビー部ではあったが、3年生時に主将を務め、それがその後の社会生活でも大分生かされることがある。大学では60年安保反対闘争に参加しながら、山岳同好会アルペンクラブで4年間北アルプスを主に登山に明け暮れた。そして大学3年になって経済学部の飯田鼎教授のゼミに加入して、初めて社会主義思想を真剣に勉学するようになった。卒論は未熟な「河上肇論」を書いた。爾来ゼミの仲間との交流は今も続いている。会社でも山岳部に入り仕事の傍ら社会問題にも強い関心を持つ一方で、海外への個性的な旅で臨場感を身に付け生活面においてもメリハリをつけるようになった。それを会社の内外で続け充実した生活と仕事をこなすことが出来た。そしてそれはやや減速してはいるが、今日もまだ続いていると言える。

 ついては、春はセンバツからと言われるように、今春の第100回選抜高校野球は今日阪神甲子園球場で決勝戦が行われ、群馬県の高崎健康福祉大学高崎高校が、昨春の準優勝校兵庫県の報徳学園を3x-2で破り、群馬県勢として初めてのセンバツ優勝を果たした。

 さて、「週刊ポスト」4月5日号特集記事に取り上げられている年金減額問題に興味を惹かれた。「4月から年金減額!」との見出しで、表面的には年金支給額は増えるが、実質的には減額であると書かれている。今年の春闘の「賃上げ」回答と金融緩和の「利上げ」の陰で、それらの上昇%分以下の年金の定期的引き上げが行われており、それは実質的な年金減額になると指摘しているのだ。厚労省は4月から厚生年金を夫婦2人の標準世帯で年金改定率2.7%に則り月額6,001円引き上げる。これは見かけ上は大分上がったように思える。しかし、平均物価上昇率3.2%を超える月額支給額(7,183円)でなければ、生活は苦しくなる。月額で1,182円不足ということになる。

 岸田首相は、春闘が決着した際「力強い賃上げの流れが出来ている」と述べて、マイナス金利からの転換を決め、日経平均株価が史上最高値の4万円を超えたことに対して、植田和男日銀総裁が「賃金と物価の好循環の強まりが確認されている」と国民目線とは離れたコメントを述べていた。前記の国民の受給額の減少には、目を向けず実質的には政府が考えていた、物価と名目賃金が大きく上昇するタイミングを捉えて闇間に年金の支給率を大胆に減額した。国民は「年金の罠」に嵌ったようなものである。

 所詮国民の懐具合などに無関心な国会議員には、自分たちが作った法律であっても実感としては分からないだろうし、理解しようともしないだろう。見かけ上は年金が増えても実質的には減額となる現実を、何とか彼ら全員に知ってもらう方法は考えられないのだろうか。さもなければ、同じような年金減額は毎年のように繰り返されることになるだろう。

2024年3月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6065.2024年3月30日(土) お騒がせ虹麹サプリと黄砂

 今世間を騒がせている事件に、小林製薬㈱の紅麹サプリメント問題がある。これを服用した人の中で今日までに5人が死亡し、114人が入院して健康被害が拡がった。厚生労働省も直接調査に乗り出し、今日厚労省と大阪市は原料を製造していた同社大阪工場へ立ち入り検査を始めた。紅麹は生薬に使われていたようだが、元々米や麦に紅麹菌を混ぜて発酵させたものであり、血中のコレステロール値を抑制するため健康食品に使用されているという。それでこのサプリメントを常用している人が多かったようだ。ただ、紅麹菌の中には有害物質を作り腎臓に影響を与えることがあるという。

 人命に関わる病因を作り出したことは、会社が責任を求められる重大な事故である。今会社が批判されているのは、サプリメント接種者に最初の症状を把握したのは、今年1月だったにも拘わらず、それを公表せず腎疾患が発生したと発表したのは、2か月も経った今月に入ってからだった。この2か月間に打つべき手を打たなかったことに厳しい批判の声が上がっている。会社がこの時期には珍しく昨日定期株主総会を開催したところ、出席の株主から次々と会社に対して厳しい質問があり、社長が涙を流す場面もあったという。

 昨日になって紅麹が一部の原料やサプリメントに含まれていたのは、高い毒性のあるプベルル酸の可能性があると小林製薬が厚労省に報告したことが明らかになった。イオンやファミリーマートなどコンビニなどでは、取り急ぎ商品の回収を行っており、紅麹を使った食品を製造している業者も今商品の回収を行い、その影響はかなり広範に広がっている。国内ばかりでなく、海外でも売られているので、今後紅麹商品は影響が大きく一層広がりそうである。

 さて、今やこの季節には恒例となった中国大陸からの黄砂が今年は大掛かりとなって中国や、韓国を襲っていたが、今日日本にも黄砂注意報が出て、家の窓は開けないようにとか、車の運転に支障が出たり、洗濯物に黄砂が付着する可能性があると注意を呼び掛けている。午前中にはテレビ画像で見る限り、都内でも遠方に霞がかかったような状態である。

 黄砂と言っても単なる砂だと思っていたが、ユーラシア大陸のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠など乾燥地域で、強風によって発生する砂塵により数千mの高度まで巻き上げられた土壌と鉱物の粒子である。それが4月を中心に偏西風に乗って中国、韓国、日本に飛来し、大気中に浮遊したり降下する現象である。近年大分調査が進んだようで砂の中に黄砂粒子といわれる石英や長石などの造岩鉱物や、雲母、緑泥石などの粘土鉱物がかなり含まれていることが分かってる。

 これまで黄砂による身体への影響などはあまり気にはしていなかったが、小林製薬の虹麹事件発生以来黄砂にも感心を抱くようになった。目、鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連があり、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こすと言われている。今日は自宅の窓は締め切っていたが、マスクを着用してウォーキングには出かけた。これは止めた方が良かったかなとも思わないわけではなかったが、視界はかなりはっきりしていたので、大丈夫だろうと決めた。これからもまだ黄砂の第2弾、第3弾がやって来るやも知れないので、その時々に応じて対処したいと考えている。

2024年3月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6064.2024年3月29日(金) 数字の一致で第3次世界大戦へ発展か?

 遅ればせながら桜が開花しつつある中で、東京の桜開花は今日と言われていた。ところが、今朝から激しい風雨によりそれも延期されるだろうと思っていたところ、午後から日が照り出し風も収まった。すると靖国神社で気象庁係員がいくつかの開花の様子をチェックした後に開花を宣言した。驚いたことに今日は気温が22.1℃に上がり暖かくなったせいもあるのだろう。それでも今日の開花宣言は、過去10年で一番遅かったという。午前中の激しい風雨では、とてもウォーキングはダメだと諦めていたが、風雨とも収まったお陰で快晴の下にいつも通り予定コースを歩いてきた。

 さて、相変わらず戦闘が激しいウクライナへロシア軍が侵攻を始めたのが、2年前の2022年2月24日であるが、この因縁の日時からウクライナ戦争が第3次世界大戦へ発展することを心配する声があると知った。第1次世界大戦と第2次世界大戦の開戦日が奇妙にもその数字が一致するのだ。第1次大戦開戦は、1914年7月28日、第2次大戦は1939年9月1日である。西暦を2桁に分けて加えると、第1次大戦は19+14+7+28=68となり、第2次大戦は19+39+9+1=68と不思議にも全く同じ数字「68」になる。問題のウクライナ戦争開戦日は、20+22+2+24で、これも「68」である。数字的にはウクライナ戦争は、第1次、第2次世界大戦とドンピシャリである。こうまで数字が一致するというのでは、迷信と笑い飛ばすわけにもいかない。よほど停戦への覚悟を決めないと本当に第3次世界大戦へ発展して取返しがつかなくなる恐れがある。

 昨日国会では、来年度の一般会計予算が承認された。今年度の当初予算こそ下回ったが、2年連続で110兆円を超えた。財源の3割以上を国債発行に頼る厳しい財政状況である。去る18日に日銀が11年間に亘る異次元の金融緩和策を解除したが、これにより国の借金の返済や利払いに充てる国債関連費用が一層大幅に増大することになる。政府は財政の健全化と口では言うが、これはいつも空念仏で実際に借金が減ることはない。また、防衛費が1兆1千億円も増額され、8兆円一歩手前の7兆9172億円となった。これは全予算の7.1%に当たる。これによりイギリス、イタリアと次期戦闘機まで開発しようというのである。戦争へひたすら直進する岸田内閣の本音を晒け出している。

 ついては、今日日本ペンクラブよりペン会報3月号とともに会報特別号を送って来た。昨年会員に「明日の言葉」というタイトルで寄稿を募ったものである。字数に制約があるので、充分意を尽くすことは出来ないが、私なりに「真実が分かる臨場感を!」と題して、現状の政治姿勢について書いた。憲法違反から軍備増強、そして今強引な敵基地攻撃能力など岸田政権の戦争まっしぐらについて皮肉を込めてほんのちょっぴり反戦論を書いてみた。一番伝えたかったことは、机上論、また無体験の延長線上で話をするばかりの今の政治家は、戦争の怖さを知らないということである。だから戦争を軽く考えている。それは戦争体験がないからである。戦地で敵の攻撃に晒された恐怖感を知らないから、身勝手な平和論ばかり唱えるのだ。残念ながら今の政治家には何を言っても分かってもらえないと思うが・・・。

2024年3月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6063.2024年3月28日(木) 日本人の識字率の実態は意外に低い。

 昨日のブログに本を読まない人や、手紙を書かない人について取り上げたが、案外知らなかったのが、日本人の識字率が考えていた以上に低いということだった。日本人の識字率は、ほぼ100%と信じられているが、それはどうも幻想らしい。戦後憲法により学校教育は小中学校6・3制が義務化されて、2022年には就学率は99.96%にもなり、義務教育9年間に学んだ当用漢字1,850文字の読み書きは、中学卒業時には出来るようになると考えられてきた。

 ところが、20年の国勢調査によると最終学歴を「小学校卆」とした人が、約80万人もいたという。また卒業生と言えども病欠や不登校などで学校に通学せず形式的に卒業した人が結構多くいるということである。しかも近年は中学生の二十数人に1人が不登校と言われている。家庭が貧しいために中学生のころから働いて、夜間中学に通っている人も多い。そんな中で識字率がほぼ100%なんて考えられない。

 戦後GHQの占領下において、日本人の読み書き能力を調査して読み書きがまったく出来ない「非識字者」は、僅か1.7%でその水準はかなり高いとされてきた。それが昨今の社会の影響もあるのか、大分低下してきている。それが直接「読書をしない人」とか、「手紙を書かない人」になるわけではないと思うが、個人的な見解を述べるなら、読み書きは教養の基礎であり、学校をはじめ社会全体が意識して読み書き能力を上げるよう努めないと全般的にレベルは下がるということではないだろうか。

 国立国語研究所が調査の結果、「識字率がほぼ100%とされてきたことが『共同幻想』だったと世の中に知ってもらい、必要な施策を取らなければならない」と指摘した。こういう研究と施策を講じなければ、日ごろから本を読む習慣を失くしてしまうということにもなるのだろうか。

 さて、先日韓国でのアメリカMLB開幕戦の後明らかにされた違法賭博事件で、ドジャース大谷翔平選手の通訳だった水原一平氏が球団から解雇され、その後スポーツ・メディアで大きく取り上げられている。

 何といっても水原氏は大谷選手が信頼し、その活躍を身近で支えてきた人物だっただけに、大谷選手の銀行口座から多額の賭博資金を支払っていたことに、大谷選手をはじめドジャースの選手たち、家族らに衝撃を与えている。

 昨日大谷選手が記者会見で一連の経過につき文書を配布して発表した。これまでの大谷選手の活躍と優しい人柄などが多くのファンを惹きつけて来たが、大谷選手自身水原氏のウソに騙され驚きショックを受けたと語った。人柄の良さもあり大谷選手へ日本では多くのファンから同情が寄せられている一方で、アメリカでは必ずしも同情ばかりがあるわけではない。そこには底意地の悪さもあるようで、違法賭博を知ったFBIはシーズン開幕直前に大谷側に知らせずに、アメリカのスポーツ・メディアに情報を流したことである。それが水原氏への個人的TVインタビューとなり、結果的に大谷へのダメージが大きくなり、大谷が昨日文書ですべて水原氏のウソだと主張しても全面的に信用されていない空気がある。ネットでは、一部のアメリカ人の間にはアジアからスーパースターが現れたことに対する妬みややっかみがあるとされている。

 確かに疑問が多く、大谷選手は6億8千万円のような高額な資金を自分の個人口座から支払われたことにどうして気が付かなかったのか、また知ったとしたら何が故に大谷選手はストップを掛けなかったのか、理解出来ない。大谷選手側に軽率に看過した点があったと思う。まだ当分捜査が続くようで、その影響だろうか大谷選手のバットが火を噴かないようだ。どうも後味の悪さが残りそうな事件である。

2024年3月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6062.2024年3月27日(水) 読書をしない人とホラを吹く人が増えた。

 セルビアでヴァイオリニストとして活躍されている豊嶋めぐみさんから、一時帰国して名古屋で演奏会を行うと連絡があった。名古屋で聞くのは無理であるが、試演会という形で新宿の区民会館角筈ホールで演奏するということで、ゼミの友人赤松さんと約束して今日会場へ出かけた。同じ桐朋大学出身の親しいピアニストとの合奏で、サン・サーンスの♪序奏とロンド・カプリチオーソ♪とベートヴェンの♪ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調「春」作品24♪、そしてヴ―イッチ♪アヴェ・マリア♪を演奏されたが、素晴らしい演奏に心から惹き入れられた。明後日には名古屋へ行き、演奏会を終えてすぐセルビアへ帰られるという。そこで試演会を終えてから半蔵門にある赤松さんの良く知るフレンチ・レストラン「オープロヴァンソー」で、ランチをともにして会話を楽しんだ。レストランの雰囲気も洒落ていて、食事も美味しくつい会話が弾んでややおしゃべりが過ぎたかも知れない。

 最近本を読まない人や、手紙を書かない人が増えたことが問題視されていることを話し合ったが、実は昨日も中学の同級生と同じ話題を話し合った。大河小説を読んでストーリーの舞台を実際に訪れ現地を知ることが世界観を広げることにもなる。そんな話をしているうちに実際に現場を見なければ、本当のところはわからないものだという話になった。私の体験上からも現場を訪れることによって臨場感を通して覚った真の体感がいかに大事かということを話し合った。そこで数日前の朝日新聞で見た弁護士の旅行観が思い出された。実は朝日にも久しぶりに目立ちたがり屋のその弁護士さんがインタビューに応えていたのである。

 その弁護士さんのお名前は久保利英明氏である。最近テレビで見かけることが少なくなったが、かつて企業の総会屋対策で名を上げ、テレビにも度々派手な服装で登場した人である。当時からその派手な背広姿は人目を惹いていたが、昨日の新聞紙上に紹介された太い縦じま模様の背広姿の写真とインタビューを見て、相変わらず昔と変わっていない印象だった。今年80歳になろうとする弁護士で、旅好きと自ら語り旅行体験を披歴しているが、いくら旅好きとは言え、多忙であろう弁護士になってからこれまでに約170か国を訪問したというが、一概に信じられようか。外務省のデータによっても、現在国家として日本が承認しているのは、195か国である。世界の国の9割近くを訪れたとはちょっと信じかねる。それを弁護士業をこなしながらこれほど多くの国を訪れられるだろうか。弁護士が初めて海外へ出かけたのは1968年という。

 僭越であるが、因みに私自身はその2年前の1966年に初めて海外武者修行に出かけ、鉄道業から海外旅行業に代わって旅行を生業として度々海外へ出てからもかなり多くの国々を訪れたと思っているが、久保利弁護士に比べれば、その半分程度の94か国でしかない。弁護士のような忙しい生業で旅行とは直接関係のない仕事に就きながら、170か国も訪れることなんてどう考えても難しい。高名な弁護士さんのメンツを汚すようで僭越であると思いながら、実際に海外旅行に半世紀以上に亘って関わり、五大陸をすべて旅した実体験がそう思わせるのである。悪気はないと思うが、弁護士の「ホラ」のような気がしてならない。本を読まない人が増えた、手紙を書く人が減った、そしてホラを吹く人が増えたように思えてならない。朝日大新聞社が、そんなことまで見抜けず弁護士にヨイショをしたのだろうか。

2024年3月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6061.2024年3月26日(火) 自民党の裏金調査は解明なるか?

 自民党の裏金問題が国民から批判を受け、自民党内でもどう解明すべきかもたもたしていたが、昨日岸田首相が組織的に裏金作りを行っていた安倍派幹部4人に聞き取りを行うと参院予算委員会で述べ、早速2人と会った。2022年7月に安倍元首相が亡くなったが、その前の4月に安倍氏はキックバックを止めようと語っていたにも拘らず、安倍派幹部が8月にそのままにしようと話し合ったようである。関与した幹部4人とは、塩谷元文科相、下村元文科相、西村前経産相、世耕前党参院幹事長らを想定し、その結果4月上旬に関係議員を処分する考えのようである。関係議員を厳しく処分するに当たり、党員の中で収支報告書へ最大の3千5百万円の不記載がある二階俊博元幹事長も岸田首相に同調した。それが、二階氏が次回の衆院選に立候補しないとの突然の公表である。しかし、自ら不記載を認めながらその理由を説明することもなく、一方的に身を退く宣言、しかも直ちに辞めるというのではなく、次回選挙に出馬しないと、聊か都合が良すぎて無責任ではないだろうか。二階氏は85歳で自民党議員の中では最年長でもあり、そろそろ引退の時機ではある。しかし、自らの不祥事のけじめをつけることもなく、幹部4人の責任を追及したままでは、国会議員の立場として理に適っていると言えるだろうか。

 その二階氏が、嫌々ながら会見をしたが、質問に対して直接応えることはほとんどなく、代わりに傍に控えた側近の林幹雄元経産相が代弁していた。そして会見の最後に記者から辞めるのは年齢的な問題か、と問われたことに対して「お前もその年が来るんだよ。ばか野郎」と乱暴にイタチの最後っ屁を浴びせるような怒り方だった。こんな下品な代議士が連続13回も当選する政界はおかしい。この非常識な言動に対して、メディア全体として裏金とは別に、強く非難すべきであると思う。いずれにせよ、問題は岸田首相が本当に幹部への聞き取り効果をはっきり示すことが出来るかどうかが問われる。

 さて、今日はミクロネシア大使館からの案内で、明治記念館で開催された「第46回アジアの祭典・チャリティーバザー」へ市川中学時代のクラスメート夫妻と出かけた。コロナ渦により数年中止されていたが、昨年から会場を代えて行われている。アジア26か国大使館共催によるもので、各国ブースで民芸・民族品を提示しつつ販売も行っている。中々珍しい民芸品を安く販売しているので、来場者が押し合いへし合いである。来場者の9割方が女性で女性の好みそうな土産品が結構売れているようだった。友人夫人にも喜んでいただけたようで何よりだった。チャリティーと言われるように、収益はバザー参加26か国の福祉、教育支援、災害援助に使われる。

 今日生憎都内はかなりの雨模様で日中はかなり激しい雨だった。昼食を明治記念館では窮屈そうで、外でいただく適当なレストランが近くに見つからず、近くの慶應病院のレストランでどうかと夫妻に尋ねたところ、快諾してもらったので、病院の11階に帝国ホテルが経営している「ザ・パーク」でランチをいただいた。普通病院内のレストランでは患者か通院者ぐらいしかいただかないものだが、今日は病院内のレストランに外から入るというアブノーマルな食事となってしまった。ただ、レストランからは景色が良く、目の前に国立競技場や絵画館が望めて、食事も帝国ホテル製だったので美味しく、友人夫妻にも結構気に入ってもらえたようでホッとしている。

 今日は珍しい催しの中で久しぶりに友人と自由にのんびりと過ごした1日となった。

2024年3月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com