4852.2020年8月24日(月) 渡部恒三・元衆議院副議長亡くなる。

 

 今日で2799日の歴代首相在任最長連続日数記録を更新した安倍首相が、今朝17日に続いて再検査を受けるため再び慶應病院へ入り3時間半後に病院を出た。私にとっては、毎年人間ドックを受けている同病院予防医療センターでもあり、それとなく雰囲気が窺える。病院正面のロビーフロアは、いつも朝から混雑しているが、ここ予防医療センターは建物自体も新しく、静かで落ち着いた雰囲気で混雑するようなことはない。ここでMRIや内視鏡の内臓検査などを受けたが、朝9時から午後1時半くらいまでの間、常にコンシェルジェと呼ばれているスタッフが気を遣って見守っていてくれる。

 首相の2度に亘る検査により、メディアでは健康問題と同時に、後継者問題が話題に上がってきた。毎度のことながら、自民党総裁と総理大臣を選出するための、先ずは自民党内の公明正大な選挙を前に、どうしても鵺(ヌエ)ではないかと思える二階幹事長のような人物が表舞台に出て来る。これから当分の間、後継者問題が話題をさらうことだろう。

 昨日朝渡部恒三・元衆議院副議長が老衰で亡くなられた。享年88歳だった。「黄門さま」と呼ばれた愛されるお人柄だった。渡部さんには、30年ほど前に渡部団長以下数名の衆議院議員がヨーロッパ歴訪の旅へ出かけられた時、渡航手配をすべてお任せいただいたことがある。その後しばしば議員会館へ出かけては他の議員さんの旅行もお手伝いさせてもらった。その時議員会館室で正当な航空運賃をいただいたにも拘わらず、紙袋から現金を取り出して確認しようとしたところ、秘書からそんなことはトイレの中でやって、終わったら水を流して出て来なさいと奇妙なことを言われたことが印象的だった。例え、正当であっても議員会館内では現金を見せること自体が憚られると知った。その時の秘書だった甥の佐藤雄平氏とその後ある結婚式で隣り合わせに座り、親しくお話をしたことが懐かしい。佐藤氏はその後福島県知事になられた。特別親しい人でなくても、一度でも面識を得た人が亡くなることは寂しいものだ。

 さて、今日も暑い中を銀行へ出かけた。私は銀行のカードを持っておらず、毎度通帳と登録印鑑によって現金を引き下ろしているが、低金利により銀行経営も厳しくなっているとの理由で、メガバンクのみずほ銀行が来年1月から新たに口座を開設し、紙の通帳を発行する場合は、1,100円の手数料を徴収すると発表した。他行もみずほに従い紙の通帳を発行する場合は、同じように手数料を取ることになるのだろう。最近確かに銀行のサービスは低下している。両替も希望通り扱ってくれず、預金者の希望を言えば、手数料を取られるし、新札も手数料を支払わなければならなくなった。

 経費節約のために銀行が考えていることは、預金者に通帳に替わってスマホやパソコンで見られるWEB通帳に切り替えて欲しいらしい。それでも気を遣っているのか、紙の通帳の有料化は70歳以上なら無料だそうである。スマホの普及は、今やこんなところでも当たり前のことになった。依然としてスマホを使っていない私にとっては、世間が段々窮屈になりつつある。

2020年8月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4851.2020年8月23日(日) 安倍首相、佐藤栄作元首相と並ぶ在任日数歴代タイ

 安倍晋三首相は、今日首相連続在任日数が2,798日となり、大叔父の佐藤栄作元首相に並んで歴代最長となった。明日単独トップになる。2012年に政権に復帰してから足掛け9年になる、この間5回の国政選挙で勝利して対抗馬がいなかったせいもあって「安倍一強」となり、誇らしい記録を打ち立てたように思える。しかし、取り立てて自慢できる偉大な実績はない。むしろ、いかさま師のように国民を騙して2015年に安保関連法案を成立させて、自衛隊の集団的自衛権の行使を認めて憲法解釈まで変えている。優秀とは思えない気の合う仲間と結託して政治を邪に動かしているように思えてならない。中でも副首相を務める麻生太郎財務相の如きは、首相に忖度するだけで普段から業務をさぼり何の実績も残していない。先般今年度第1四半期GDPの大幅な落ち込みを公表した際、本来なら財務相自身が説明すべき会見を西村経済再生相に委ねて当の本人はいずこかへトンズラしてしまった。財務の実態がよく分かっていないのだろう。

 安倍首相は「安倍一強」のラッキーな環境の中で、幸運にも恵まれ内閣を何とか管理運営することが出来た。だが、プライベートでは、森友・加計学園問題、「桜を見る会」疑惑の後遺症もあり、怪しげな関わり方については、未だすっきりとはしていない。健康問題では一部にガンではないかとの噂も流れ、状態は必ずしも良いわけではないようだ。この厳しい新型コロナウィルス禍の中で、もう少しリーダーシップを発揮して毅然と政治を行って欲しい。長期間政権を維持していたことだけで、主体的に誇れる実績がないのでは所詮三流総理ということではないか。

 さて、昨晩NHK番組「たけしのその時カメラは回っていた」で、戦時中のプロパガンダ放送について解説された。終戦の詔書玉音放送とともに、12月8日午前6時に最も衝撃的な開戦の臨時ラジオ・ニュースが大本営陸海軍部により発表された。ところが、「帝国陸海軍は、本8日未明、西太平洋においてアメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入れり~」と伝えられた有名な大本営発表放送が、実は画像と音声が一致しておらず、画像は後から取り直したものだと種明かししていた。それは知らなかったが、迫力満点でこれにより国民を戦争へ引きずり込んで行った罪は大きいとむしろ腹立たしい思いでいた。

 今年終戦75年を迎えて、今まで隠されていた事実がいくつか表に出て来るようになった。その中で小学生にとって最大の悲劇とされていた沖縄から長崎へ向かった学童疎開船の対馬丸が撃沈され、乗員1,800名のうち1,500名が命を落としたのが、76年前の昨日だった。生き残った人たちもほとんどこの世を去って、真実も分かり難くなってしまった。戦争の裏面に隠れた悲しい物語である。

2020年8月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4850.2020年8月22日(土) バイデン氏はトランプ大統領に勝てるか?

 アメリカ国内で11月の大統領選へ向けて開かれた民主党全国大会が、バイデン元副大統領の大統領候補、及びハリス上院議員の副大統領候補としての指名受諾演説が行われて閉会した。これまでトランプ大統領に対してあまり厳しく批判しなかったバイデン氏が、待ってましたとばかりに「現在の大統領はあまりにも長くアメリカを暗闇で覆い、多くの怒りと恐怖と分断を産み出した」とトランプ大統領を溜まった不満をぶちまけるかのように非難した。これに対して、トランプ大統領は民主党が勝利すれば、アメリカ国民の安全は失われると強く反論している。来週開催される共和党全国大会で幾分遅れを取っているトランプ陣営は、どんな手で対抗してくるだろうか。

 さて、立秋がとっくに過ぎ残暑の時節にあるのに、まだまだ暑い。昨晩9時ごろけたたましいサイレンの音が響き、突然救急車がわが家の前で停まった。慌ただしい物音がして消防士が家の前のお宅と話をしてからサイレンを鳴らして救急車は去った。普段から格別親しくしているわけではないが、道路を隔てて真ん前のお宅でもあり、ご家族の誰かが緊急入院でもしたのではないかと気になって様子を伺いにお宅へお邪魔した。奥さんに尋ねてみたところ、昨日ご主人が熱中症にやられて緊急に病院に搬送され、点滴をしてもらってから車で迎えに行き帰宅して現在自宅で静養中ということだった。話を聞いてみると昨日は暑かったにも拘らず、ご主人は仕事中水分をほとんど取っていなかったことが熱中症になった原因らしい。弁護士で40代のご主人は、仕事に没入してつい肝心な水分補給まで気が回らなかったようだ。自らの身は自らの健康管理に委ねられていることを、お忘れないよう願っている。まずはホッとした。

 この猛暑と新型コロナウィルス感染拡大で手洗いが奨励されているが、これほど水の需要が重要視されている最中に、埼玉県川口市では来月から水道料金を25.01%も値上げすると市が公表して以来、市民団体が反対運動を行っている。同じ埼玉県川越市と所沢市では、基本料金を2か月分無料にすると発表している時にである。東京都のように昨年消費税が8%から10%に値上げされた10月からタイミングよく水道料金2%分を値上げした。大事なのはタイミングである。

 タイミングが悪いと言えば、横浜市の水道料金値上げもコロナ禍の最中に提案された。この3月に公表された案によると、来年4月から平均で現状の10~12%を値上げするというが、市民からはなぜこのコロナで混乱し、水が必要な時期に家庭へ負担を強いる値上げを行うのかと厳しい批判が寄せられている。横浜市は現在統合型リゾート事業(IR)に向けて2020年代後半の実施の構想を固めつつあるが、ラスベガスの事業者が日本での事業へ参入しないと発表したのに合わせ、市民は事業自体が賭博性があり射幸心を煽ると強く反対している。しかし、先へ進まない予定を先送りしてもカジノ実現に意欲を見せる林文子市長の前のめりの政治姿勢には、批判が強くなるばかりである。

2020年8月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4849.2020年8月21日(金) 現職国会議員が1年内に2度も逮捕されるとは・・・

 まぁ今年の夏は暑い。東京都内の今日の気温は36℃だった。全国では埼玉県鳩山町の39.4℃が最高だった。これだけ猛暑が厳しいと新型コロナウィルスもさることながら、熱中症の感染が懸念される。連日救急搬送される患者の数もこのところうなぎ登りである。昨年8月に熱中症で亡くなった人は118人だったが、今年は昨日までにすでに148人が亡くなっている。テレビでも熱中症対策に随分時間を割くようになった。そのひとつは、エアコンを充分に活用することである。夜間も28℃から29℃が適温としている。実は、私自身つい最近まで夜間は寝冷えを警戒してエアコンを使用しなかったが、あまりにも暑いので、比較的最近になって28℃に設定して休むようにしている。そして夜中にトイレへ行った時に涼しければエアコンをオフにすることにしている。これで大分楽に睡眠を取ることが出来るようになった。

 さて、性根の腐った政治家は数多くいるが、昨年12月に逮捕され自民党を離党した東京15区選出の秋元司衆議院議員のあくどい収賄行為は最近では珍しい。秋元議員はカジノを含む統合型リゾート施設(IR)汚職事件で起訴されたが、2月に保釈され議員活動を続けていた。そして昨日前述事件の贈賄側に3千万円を支払って虚偽の証言をするよう依頼したとして組織犯罪処罰法違反(証人等買収罪)容疑で逮捕された。一度逮捕された国会議員が、保釈中に再逮捕されるのは異例中の異例である。それでも、当の秋元議員は自らへかけられた疑いをすべて否定している。

 離党したとは言え、自民党議員時代に国土交通副大臣兼内閣府副大臣に就いている。安倍首相の任命責任はもとより自民党にも大きな責任があると思う。野党はもちろん、自民党内からも議員辞職を求める声が高まっている。そんな秋元疑惑に絡んで、秋元議員に擦り寄っていて秋元議員から偽証を求められた人物が、何と安倍首相の「桜を見る会」に首相後援会のバスで参加した淡路明人容疑者だったことが判った。同人は安倍首相の名を騙り消費者を騙した悪質マルチ企業「48(よつば)ホールディングス」元社長だった。以前から淡路容疑者は事業の宣伝用に安倍首相との親近感を打ち出し、詐欺をして荒稼ぎして顧客から訴えられた張本人である。「桜を見る会」が物議を醸したことから怪しいと見られていた人物であるが、その本人が今度もまた怪しげな秋元議員とつるんでいたとは二の句が告げない。

 これで分かった。最近安倍首相の健康が優れないように伝えられ、政界でも何かと話題になっているのも、この詐欺犯が首相を宣伝のダシに使い、そのうえ秋元事件にからんだことが判明したことが首相の頭を悩ませたからではないだろうか。それにしても政治家なんてごく一部の真面目な政治家を除いて、誰も彼も信用出来ないものだ。

2020年8月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4848.2020年8月20日(木) 藤井聡太棋聖、王位を獲得して最年少2冠

 今日も空は快晴で暑い。熱中症で搬送された患者数が、東京都内ではすでに昨日時点で7月の患者数を追い越した。新型コロナウィルス感染者と併せて、全国的に重症患者が増えている。

 コロナの感染拡大に伴い、このところコロナの重症患者数が増加傾向にある。感染者が最も多いのは東京都であるが、こと重症者に限ると17日時点で大阪府が東京都の2倍以上である。不思議なことは、重症者の判断基準が大阪府と東京都で異なることである。大阪では重症者であるが、東京なら重症者ではないという、こんな不条理なことが行われているとは些か呆れた。大阪府は、国の「重症者」の基準として、「集中治療室(ICU)」「人工呼吸器」「人工心肺装置(ECMO)」を使用している患者をそう判断しているが、東京都は「集中治療室」を使用した患者を「重症者」と見做していないという。厚生労働省では、4月に重症者の基準を都道府県に通知しており、基準に則って報告して欲しいと言っている。当然のことである。東京都には、「集中治療室(ICU)」にはコロナと感染症の患者が混在して分からなくなるとして独自の判断をしたようだが、それなりの理由は国にはっきり主張して、やはり全国的に統一された基準に従うべきだと思う。

 今日東京都はこれまでの報告に添えて、厚労省の定義基準に合った集中治療室(ICU)入室患者を重症者に含めて報告すると公表した。何だかすっきりしない。実は、東京都以外にも7自治体が東京都と同じ基準で報告しているという。どうしてこんな大事な数字を国と自治体で解釈が違うのだろうか。これでは、国と自治体がバラバラに調査を行っているような印象を与える。

 さて、昨日と今日の2日間、将棋「王位戦」の7番勝負第4戦が福岡市内で行われた。先月初めて「棋聖」のタイトルを獲得した18歳の藤井聡太七段が、木村一基王位をストレートで破り2つ目のタイトル「王位」を獲得して史上最年少で2冠となった。驚異的である。藤井七段は、この王位獲得により八段に昇格することになり、これも史上最年少である。史上最年少の2冠獲得は、羽生善治九段の記録を28年ぶりに、八段昇格は加藤一二三九段の記録を62年ぶりに破った偉業である。正に天才と呼ぶべき少年であるが、つくづく世の中にはずごい若者がいるものだと感慨深く思っている。

 閑話休題。藤井棋聖・王位にタイトル獲得で年齢的に追い越された、前述の羽生九段は我が家のごく近くの静かで瀟洒な2階建住宅に住んでおられる。一方、「ひふみん」こと加藤八段は、中学生時代は旧京都府木津町に住み、神武以来の天才少年と喧伝されていた。私は昭和13年の祝日・明治節生まれだが、ひふみんは昭和15年元旦に誕生された。おめでたいと言うべきだろうか、ともに祝日生まれである。その頃私は京都市立上桂中3年生だったが、新聞で1年下級生のひふみんの活躍を知る度に、同じ中学生ながら、すごい奴がいるなと感心したものである。その神武以来の天才を乗り越えた藤井少年には、最早名付ける言葉がない。

2020年8月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4847.2020年8月19日(水) ベラルーシ、大統領選疑惑で大揺れ

 来る11月に行われるアメリカ大統領選挙で、共和党のトランプ現大統領に挑む民主党候補者にジョー・バイデン前副大統領が正式に決定し、同時に先日指名された副大統領候補者に初めて非白人の女性カマラ・ハリス上院議員が決まった。現時点では、僅かにバイデン氏がリードしているようだが、まだどうなるかは予断を許さない。

 トランプ大統領は思い込みが強く、特に人種については偏見が見られる。黒人、非白人、移民への差別感、反面ユダヤ人へのシンパシーは些かアクが強すぎる。国際的には、「アメリカ・ファースト」が露骨で利己主義に捉われて世界の人びととの間に垣根を作っている。新型コロナウィルスへの初期対応が遅れたため、今やアメリカは世界最大のコロナ感染国になってしまった。功罪半ばならまだしも、わからずやで常に興奮気味の口撃により世界と自国アメリカの一部に論争を仕掛けて多大の迷惑をかけている人物であることは間違いない。11月の本番で、実際にバイデン氏がトランプ大統領を破ることを願って止まない。

 さて、旧ソ連領のベラルーシ国内ではこれまで26年間に亘り独裁体制を敷いて、去る10日に6選を果たしたばかりのルカシェンコ大統領への抗議デモが拡大している。抗議行動の発端は、9日に行われた大統領選直後から票の操作などの不正選挙が行われたと疑惑の声が上がったことである。しかし、翌10日に選管が、ルカシェンコ氏が80%を獲得し地滑り的勝利と発表したことが火に油を注ぐ結果となり、一層抗議の声が高まった。実は、選挙で対立候補となったチハルノスカヤ女史がある出口調査では支持率が80%を超えていたことから国内外で開票結果に疑問が出ている。首都ミンスクでは6万人を超えるデモとなり、大統領の退陣を求めて大規模なストも予想されている。治安部隊がデモ隊鎮圧に乗り出し、7千人が逮捕される有様である。デモの背景にはベラルーシ国民とルカシェンコ政権の乖離がある。ルカシェンコ大統領は経済低迷と長期政権で人気が低迷し、アメリカと同様にコロナ対策にも手を拱いて国民の反発を呼んだ。アメリカやEUはベラルーシへの制裁を検討している反面、旧ソ連領だったベラルーシに対しては、ロシアが支援を約束している。ベラルーシの現状は、まるでプーチン大統領の長期独裁政権と経済低迷の生き写しである。

 それにしてもどうして国内外から評判の悪いベラルーシをロシアは自ら欧米の評価を下げることまでして支援するのだろうか。それはプーチン大統領が、あくまで長期独裁の権力志向を持っているからだ。発展途上国のロシアがいつまで経っても古い抜け殻から脱出することが出来ないのもそんな独裁者の権力志向と私利私欲のせいである。

2020年8月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4846.2020年8月18日(火) 拙著の表紙デザインを別人に

 少々がっがりさせられる電話をもらった。15日の本ブログに舞い上がるような気持ちで取り上げた一件である。今秋上梓予定の拙著「八十冒険爺の言いたい放題」の表紙デザインを引き受けてもらった友人の近藤總氏から、今日丁重に断りの連絡があったのだ。来る26日に新宿のホテルで出版社社長を交えて打ち合わせしようと約束したばかりだった。その打ち合わせ前に表紙デザインのイメージを考えてもらおうと、さわりの部分の原稿の前半分をコピーして近藤氏に送って読んでもらった。そのうえで、拙著では間一髪の危険なシーンがしばしば登場するが、私はそれを写実的に描いて欲しいと要望した。例えば、冒険爺が戦地で軍隊に身柄を拘束され両手を上げ連行される場面、銃を突きつけられているシーン、洗車・軍用車が走る傍を茫然と見ているシーンなどの危ない雰囲気を表した絵のイメージを描いて欲しいとお願いした。その結果、彼が考えているイメージとは大分かけ離れていて、私がイメージするような絵は描けないと言っていた。

 危険過ぎる絵のイラストが、彼には悩みどころだったようで、これまで世界を幅広く特異のイメージでデザインを描いてきた彼としては、露骨に危険な戦争場面は手に負えないと考えたようだ。私も彼の素晴らしい作品のコピーを見て、難しいだろうとは思っていた。彼は友人のためにも何とか期待に応えたいとの気持ちがあった。しかし、不可能なことは不可能である。彼の気持ちも斟酌して彼の申し出を受け入れることにした。がっかりするであろう出版社社長に早速メールで事情を伝えた。近藤氏が引き受けてくれたことを伝えた時、すぐに朗報と喜んでもらったが、メールを見て落胆するだろう。出版社には、早速別のデザイナーに表紙を描いてくれるようお願いもしたところである。

 まぁ1冊の書物を世に出すに当たっては、いろいろトラブルや問題もあると思う。文章自体は、あの椎名誠氏も推薦してくれているので、大きな問題はないと思っている。時間的に若干追い詰められたので、9月下旬か、10月には何とか上梓出来るよう努めたい。

 さて、今日も昨日ほどではないが、暑かった。日本各地は軒並み猛暑日クラスである。上には上があるもので、アメリカの国立公園デスバレー(カリフォルニア州)で、16日(現地時間)に54.4℃という驚異的な高温を記録した。1913年に同地で記録された56.7℃が世界最高気温記録とされているが、信憑性に乏しく、16日に記録された64.4℃が実質的な世界最高気温の記録になると言われている。

 地球が熱と炎に包まれている現在である。

2020年8月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4845.2020年8月17日(月) 国内総生産(GDP)、年換算で27.8%減

 今日も昨日を上回るうだるような暑さだった。最高気温は昨日と同じく静岡県浜松市で41.1℃を記録した。これは2018年7月に埼玉県熊谷市で記録された国内の過去最高気温とタイ記録だった。全国で猛暑日となったのは、昨日より5都市多い264都市だった。

 新型コロナウィルスについても今日は、アメリカ・フロリダ滞在中のプロ・テニスの錦織圭選手が陽性反応を示したことが判った。

 さて、猛暑とコロナと連動して懸念されている経済活動について、今日内閣府が今年4~6月期の国内総生産(GDP)は、前期(1~3月)より7.8%減少し、3四半期連続でマイナス成長となったと発表した。これを年間に換算すると、実に▲27.8%となり1980年以降最大で戦後最悪の落ち込みである。記録的なマイナスの要因は、個人消費が大幅に落ち込んだことが大きい。特に、コロナ緊急事態宣言で外出自粛や、飲食店での支出が抑えられたのが大きかった。自動車などの日本製品の需要が落ち込んだことから輸出は18.5%も低下し、更に外国人観光客がほとんど来なくなりインバウンドが、大きく足を引っ張ったことも影響している。

 因みにアメリカでは▲32.9%、EU19カ国▲40.3%、イギリス▲59.8%だというから、コロナが世界へ与えた経済的影響がいかに大きいかが分る。こうした経済低迷の中で、昨日とんでもない話が一部の国会議員の間で持ち上がっていることを仄聞した。何と消費税値上げの話題が出たというのである。ふざけたことを言うものではない。安倍内閣になって早々消費税は2014年4月に5%から8%へ値上げされ、19年10月に8%から10%へ値上げされたばかりである。どうして政治家というのは、国民の懐具合も考えず思い付きで軽薄に値上げなどと言い出すのだろうか。それより自分たちが得ている所得に対してそれなりの働きをしているのか自問してみて欲しい。ほとんどの政治家は、給料に見合った働きをしているとは思えない。軽々しく消費税の値上げを言い出す前に自らの所得の何割かを辞退してはどうか。彼らは働かなさ過ぎる。

 安倍内閣支持率も下がりっ放しで、安倍首相の顔にも疲労の色が濃い。今日首相は慶應病院で7時間半も診察してもらったようだが、6月に同病院予防医療センターで人間ドックを受診してその追加受診のようだ。私が2週間前に受診した時と同じ施設だ。2016年私はキューバを訪れ、その1か月後に安倍首相もキューバを訪問し、キューバ革命を成し遂げたフィデル・カストロ国家評議会議長と会談した。その2か月後カストロ議長は亡くなった。笑い話のようだが、安倍首相と同じ行動を取るとロクなことはない?

2020年8月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4844.2020年8月16日(日) 浜松市で今年の最高気温40.9℃を記録

 こう毎日暑いと気持ちが後ろ向きになる。今日は今年最高気温が静岡県浜松市天龍区で記録された。実に40.9℃である、2番目に高かったのは、同じ静岡県浜松市中区の40.2℃だった。今日は全国的に軒並み暑く、35℃の猛暑日となったところが245か所もあった。当分この暑さが続くのかと思うと些かうんざりする。

 猛暑の次に話題となっているのは、相変わらず連日報道されている新型コロナウィルス情報である。先日島根県の高校サッカー部でクラスターがあったが、昨日神奈川県の日本体育大学レスリング部の合宿所で18名の感染者が明らかになった。そんな時に今日天理大学ラグビー部で20名の感染が判明した。170名が合宿所で生活をともにしているので、全部員が検査を受けるそうだが、集団生活を送っている運動部はもう少しコロナを警戒する必要があるのではないか。

 更に気になったのは、昨日迎えた終戦75年に関するニュースである。昨日終戦前日の14日に埼玉県熊谷市が米軍機により空襲を受けたと本ブログに書いたが、同じ14日に大阪市内の京橋駅も1㌧爆弾の空襲を受け、数百人が亡くなったという。繰り返すが、どうして白旗を掲げているような日本に対して、アメリカはここまで無慈悲で無情な攻撃を加えなければならなかったのだろうか。

 一方で日本の安倍首相は、例年通り昨日の全国戦没者追悼式で挨拶された。これまで戦争の痛ましい事実は歴史上の教訓として胸に刻み将来に生かしていきたいというような主旨の発言をしていたが、今年はその文言がなくなった。そして、国際社会の平和と安定、及び繁栄の確保にこれまで以上に積極的に寄与していくと述べたが、これは言われている「積極的平和主義」を訴えたものである。それにしても、国際社会から強く求められている核兵器禁止条約への書名、批准に一向に向き合う姿勢も見せず、核保有国と非核保有国との橋渡しを努めると言いながら、成果はまったく見られない。

 25年前、当時の村山富市首相が、日本のアジア諸国に対する植民地支配を認め、公式に謝罪の意を示した村山談話を発表した。それは、その後歴代内閣が引き継いだことになっているが、昨日4年ぶりに戦争を知らない現職閣僚が4人揃って靖国神社へ参拝した。村山元首相はこの閣僚らの靖国参拝を批判している。予想通りすぐさま中国と韓国が反発した。当然であろう。戦没者に対して安倍首相らは、国のために戦って尊い生命を喪った英霊に誠を捧げると言っているのは、理解出来る。しかし、先の戦争を引き起こし、310万人もの尊い犠牲をもたらしたのは、靖国神社に合祀されている極東国際軍事裁判A級戦犯とされた14人の旧軍人がそのむごたらしい戦禍を引き起こしたからで、普通の市民を慰霊するのは当たり前としてもこういう戦犯たちに対して参拝するのはまったく理解出来ない。14人の戦犯の魂は靖国神社から他の慰霊施設に移してから政治家は靖国神社へ参拝すべきである。

2020年8月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4843.2020年8月15日(土) 75年目の終戦記念日を迎える。

 いうまでもなく今日は終戦記念日である。昭和天皇が「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び~」の象徴的な終戦のメッセージを読み上げられ日本が降伏してから75年が経った。暑い日だった。今日も75年前に劣らず暑い1日となった。

 日本武道館で行われた全国戦没者追悼式には久しぶりに天皇・皇后両陛下が出席され、お言葉を述べられたが、今年は新型コロナウィルスの影響もあり、規模が大幅に縮小され昨年は遺族を含む6,200人が参列したが、今日は20府県が参列の参加を見送ったせいもあり、僅かその1割にも満たなかった。今心配されているのは、年々遺族が少なくなりいずれは遺族会も先細りとなり、解散して戦没者を弔う行事をどのように引き継ぐかということである。遺族会や親族だけに戦争遺族の世話を押し付けるようなことではなく、国が戦没者の慰霊をしっかり行う手順と制度、組織をきちんと整備することが大切だと思う。

 75年前はまだ国民学校初等科1年生だったので、その時の感慨はほとんどない。しかし、今当時を思い出してみると気のせいか両親や近所のオジサン、オバサンたちの顔にもホッとした安堵の気持ちが表れていたような気がする。

 ところが、昨晩のテレビでちょっと気になったことがあった。終戦前日の14日午後11時過ぎに埼玉県熊谷市が米軍機の空襲を受け、200名以上の犠牲者が生まれたという話である。その頃にはすでに終戦は天皇陛下御臨席のその日の御前会議で決定されていて、米軍も当然承知していた筈である。敢えて弱り切っていた日本、及び日本人を痛めつけるような止めの一撃を加えたのは、何故であろうか。解説によると占領時に日本へ有無を言わせぬ占領政策をスムーズに行うためと知り、アメリカ人の間には武士の情けとか、手心を加えるという気持ちがまったくないのだろうかと考えてしまう。尤も広島、長崎に原爆を投下してあれほどの惨禍を与えていながら、当時のカナダ首相は相手がヨーロッパ人でなく日本人で良かったと平然と日記に記していたそうだから、日本人は彼らの当時の感覚では劣等民族ぐらいにしか考えられていなかったのではないか。それは今日でもトランプ政権の対応ややり方にも見られる。圧力をかけて押しまくるやりかただ。沖縄米駐留軍の日米地位協定や、米軍の駐留経費を巡る「おもいやり予算」などに見られる厚かましいお仕着せである。この辺りは、農耕民族である日本人と異なり、アメリカ人には押して押して押しまくり骨の髄までしゃぶり尽くす狩猟民族の残虐な血が流れているからだろう。

 さて、今秋上梓予定の拙著の表紙デザインについて、先日はるかぜ書房の鈴木氏へ友人近藤總氏の話をしたところ、何とか近藤氏に描いてもらえないだろうかということからお願いしたところ、今日快諾してもらった。近藤氏がプレイボーイ誌や文春誌の表紙を描いたり、通産大臣賞を2度も受賞したデザイン界のエキスパートであることは、最近まで知らなかったが、とにかく素晴らしいデザインをたくさん描いている。拙著の表紙に彼のような名デザイナーが筆を揮ってくれるとは名誉なことであり、椎名誠氏の推薦文と相まって錦上花を添えることになる。ただ、少し時間的に厳しくなってきたので、その点がちょっと気になっている。

 ともかく素晴らしい1冊になるよう私なりの努力を傾けたいと思っている。

2020年8月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com