4882.2020年9月23日(水) 国会会期は短く、議員報酬は多過ぎるのではないか。

 先日臨時国会が3日間だけ開会した。菅首相指名と新内閣承認のためである。新型コロナウィルス禍の最中にも拘わらず、長らく国会が休会中でコロナ対策のための国会討論が行えず、野党は臨時国会開会を要求していたが、与党自民党から受け入れられず不満を燻らせていた。16日折角臨時国会が開催されたが、ここでは首相指名、内閣発足のためにだけ開かれ肝心なコロナ対策は、まったく取り上げられなかった。国会運営に無駄と手抜きが多すぎる。

 通常国会の会期は年間で150日であり、必要に応じて特別国会と臨時国会が開かれるのが普通である。今年に入って通常国会が6月に閉会となってからコロナ感染が拡大していたにも拘わらず、国会では何らの施策も講じられなかったのだ。国会議員は国民のため何の行動も起こさなかったということになる。基本的に1年に1度の150日間の通常国会だけで問題山積の国内外の問題を討論し、解決へ向けて具体策を考えることが出来るのだろうか。その反面国会議員は高額の報酬を得ている。

 かねてより私は国会開催期間が短すぎると考えていた。その点に鑑みると議員報酬も多過ぎると思っている。国会議員が国会へ出席するのは、基本的に150日間で、それで公称ひとり平均報酬は約4,200万円の高額を得ていると言われている。。

 些かドラスチックであるが、このほどイタリアで国会議員の定数削減の是非を問う国民投票が行われ7割が賛成で削減が決まった。上下院の議員定数は945人から600人へ約3割減となる。議員定数の削減によって年間約101億円の経費削減になるという。2023年の選挙から適用される。もし、仮に日本で衆参両議員数が3割削減されるなら、議員歳費は220億円の削減となる。自分たちへの国からの所得がムダ金でないかどうか、国会議員らも考えてみてもっと国会で論戦を戦わせて欲しい。

 また、最近の警察の取り締まりに関するアメリカ司法省の見解が批判を浴びている。司法省が一昨日、ニューヨーク、ポートランド、シアトルの3市を「暴力と器物破壊を容認している行政区域」と認定したと発表した。普通の常識で国がこんなことを言うだろうか。少々おかしいのではないだろうか。ここにもトランプ大統領の選挙対策が窺われる。当然のことながら、反人種差別デモを治安悪化と結びつけて有権者の不安を煽る戦略だと3市は反発している。アメリカも次元が低い論争をやっているものだ。司法長官は、州や地域の指導者が治安当局の仕事を妨げると、守られるべき罪のない市民が危険にさらされると言い、一方3都市の市長は、「政治的で違憲だ。トランプ政権は自らの失敗を隠すため、批判の矛先を他に向けている」と強く抗議している。まるで痴話げんかと変わらない。

 トランプ政権になってから、アメリカはこれほどまでに知的に劣化してしまったのだろうか。

 さて、明日は近くの国立東京医療センターで左眼の白内障手術を受ける。一昨日から1日4度の点眼をしている。手術が決まった時、日帰りにするか、1泊にするかと問われて自宅から近いせいもあり日帰り手術に決めたが、このため9時までにセンターに着くよう言われている。明日のブログはひょっとすると書き込むことが出来ないかも知れない。

2020年9月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4881.2020年9月22日(火) 国連発足75周年、世界は平和なりや?

 昨日の「敬老の日」に続いて、今日は「秋分の日」で連休最後の日である。「暑さ寒さは彼岸まで」と言われるように涼しい1日だった。新型コロナウィルス禍の中では、どこへ出かけても落ち着いた気分になれないのではないだろうか。今年は春、秋ともにお墓参りを失礼してしまった。

 さて、安倍前首相が退いて菅首相が前首相の考えと政策を引き継ぐと言っていたが、新内閣でデジタル行政と、行政改革について力を注いでいるように見受ける。やはり前任者の施策を引き継ぐだけでは、首相が替わった意味を成さないと思う。デジタル、行政改革ともに一応の評価を得ているようだから、今後は実績として誇れるよう両担当大臣は積極的に活動して欲しいものである。

 さて、今年は国連創設75周年に当たる。近年国連安保理が国連の理念と目的と会わなくなってきているとの批判的な声が聞かれる。昨日国連総会が開かれたが、今年は新型コロナウィルスの影響もあり、総会場への入場は各国1名しか許されず、各国のスピーチもリモートで行われた。益々米中対立は深まっている。今行き詰まっているのは、核拡散禁止条約の批准である。現在必要な50カ国に対して、45カ国しか批准署名をしていない。核保有国が批准しないからである。日本も批准していない。日本はアメリカの核の傘の下で保有国間の橋渡しをすると都合の好い事を言って、世界で唯一の被爆国である立場をすっかり忘れている。

 アメリカではあと1か月半後に迫って来た大統領選挙で、現職トランプ大統領が必死に敗勢を挽回しようと努めている。同盟国をはじめ、諸外国との外交が行き詰まり、形勢は良くないようだ。中でもドイツとの関係はこれまで順調だったが、ここへきてメルケル首相との関係がこじれて穏やかではない。2人の首脳はどうも噛み合わないようだ。思い立ったら相手を考えずに、すぐに自分の言い分だけを発言してしまうトランプ大統領が、ドイツの駐留米軍削減計画を唐突に公表した。

 現在ドイツには約3万6千人の米空陸部隊が駐留している。その1/3に当たる1万2千人を削減するという。これは駐留経費負担金値上げ要求に対するドイツ政府の反対が影響しているが、この問題はドイツ政府はもとより地元基地にとっても経済的に厳しいダメージを受ける。駐留米軍は、一部はベルギーやイタリアへ配置転換されるようだが、残りは帰国する。ドイツ国内では駐留米軍への不満は日本と違ってあまり聞かれない。比較的地元に馴染んでいることが大きい。実際駐留地では特別な産業がないということもあり、米軍が去ってしまうと活性化しなくなることもある。それが日本の基地とは大きく異なる点である。住民と米兵との関係も頗る良いと聞く。アメリカの退役軍人が、ドイツの駐留基地周辺に残り住み続けている例がかなりあるともいう。日本ではとても考えられない。

 今最も駐留米軍部隊を抱えているのは日本であり、その数実に5万5千人である。トランプ大統領は、日本に対しても、また韓国に対しても大幅な増額負担を求めている。

 トランプ大統領の思惑は単純である。「アメリカ第1主義」と大統領再選狙いから、アメリカがかかる費用を極力相手国に負担させ、国内の支持を獲得しようとの腹である。これまでの外交実績をあまり配慮しようとしない。それがメルケル首相とオバマ前大統領との蜜月が、トランプ大統領になって壊れた原因である。

2020年9月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4880.2020年9月21日(月) 「敬老の日」、益々伸びる高齢化率

 今日21日は「敬老の日」である。先年までは「敬老の日」は15日だったが、今では9月第3月曜日に変わった。あと1か月余で82歳になるので、名前通り敬老されるのも理解出来るが、さりとて格別恩典もメリットもない。むしろ、悲しいことだが、世間からは少しずつ疎んじられつつあるのではないだろうか。今では平均年齢が、男性81.41歳、女性87.45歳となった。その意味では私も高齢者の中でもすねかじりとでも言ったら好いだろうか。幸いまだまだ成すべきことがある。稀には体調を崩すこともあるが、普段は割合健康であるのでまだまだ頑張らなければいけない。

 それでも日本では男女とも平均寿命が毎年伸びて、今では世界で男は5位、女は2位である。これには、国内で内乱や飢餓、経済危機のように生きて行くうえにマイナス要因がほとんどないことが、大きな理由だと思う。因みに男女ともトップは香港であるが、今香港では中国政府の締め付けによる抑圧が強まってデモ騒ぎが頻発するようだと、来年以降は日本がトップの座を占めることになるかも知れない。実際紛争の多い国では、平均寿命が低い。因みに、差別や銃砲所持など不安要因が多い問題山積のアメリカでは男50位、女51位であり、人権抑圧の中国は男66位、女78位である。わがままな金正恩の独裁国家・北朝鮮では男129位、女120位であり、その上を行くのがプーチン王支配のロシア帝国の男137位、女90位である。

 ところが、別の問題として総人口に占める65歳以上の高齢者の割合、つまり高齢化率がある。将来的にこの少子高齢化をこのままにしておくわけには行かない。日本の高齢化率は実に28.7%で、過去最高である。何と世界201カ国・地域のトップでもある。いつの間にか日本は世界一おじいさんとおばあさんの国になってしまった。70歳以上に限ると男性の高齢化率は、22.2%、女性は25.1%で、女性の4人にひとりが70歳以上ということになる。

 当然ながら長寿は必ずしも大万歳というわけには行かない。少子高齢化社会が加速すると、稼ぐ若者世代の数が減る一方で高齢化に伴う経費がかかり過ぎ、若者が負担する経費が重荷になってくる。特に医療費の負担は軽視出来ない。今後も高齢者が増える世界一年寄りの国・日本では、根本的に社会保障制度、特に医療費増大対策を真剣に考えなければいけない。

 ついては、今日は連休の真っ最中で政府が「GO TO TRAVEL」を推進しているせいもあって、各地の観光地はこれまでにないほどの人出があったらしい。高速道路の混み具合も異常なくらいだった。普段は人出も少ない浅草雷門周辺も「3密」どころか、袖触れ合う人出だった。京都市内の商人は、こんな大勢の人を見るのはしばらくぶりだと言っていた。結果が表れる1~2週間後に感染者が増大していなければ良いのだが・・・・・。

2020年9月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4879.2020年9月20日(日) ブログへのアクセスが急増した原因

 15日ブログへのアクセスが突然急増したことにびっくりしたことは、当日の本ブログにも書いた。格別思い当たる節もなく嬉しいことではあるが、少々困惑していた。それについて友人からも問い合わせがあったが、当日の内容について関心があるからアクセスが増えたのではないかと言われ、それはそうだが半信半疑でいた。内容とは「革共同」の清水丈夫議長が、半世紀ぶりに集会の現場に姿を見せたことをNETで朝日デジタルの報道として伝えたことについて書いたものだが、ブログではそれにコメントしたのだ。昨日清水さんと中高大の同級生だった天野武和さんとメールで交信して、次のようなことが原因ではないかとアドバイスされた。

 実は、wikipediaの「清水丈夫」を見ると僭越だが、「注釈」と「出展」欄に私が清水さんについて書いたブログが2つばかり取り上げられている。清水さんご自身、朝日読者、湘南同級生ら清水さんに関心のある人たちが、これを見て私のブログを覗いたのではないかと仰った。実際そうかもしれない。15日にいつもの1日当たりのアクセス数が、唐突に20倍強になり、その後はやや多いとは言え、平常に戻っていることを考えれば、天野さんの指摘は当たっているとも思っている。果たして清水さんご自身は私のブログを見てくれただろうか。それにしてもこんなこともあるのかと些か驚いた次第である。

 前記の「注釈」については、「高校時代から親交があったエッセイストの近藤節夫(1938年、昭和13年生まれ)のHPに、1年先輩という記述あり(144.元全学連書記長・清水丈夫さんの思い出、2007年10月5日)」との記述がある。そして、クリックすれば、私のブログにアクセス出来るようになっている。これがアクセス数急増の原因ではないかと考えた次第である。その他にwikipediaに将来私の紹介項目を載せてくれそうな希望的可能性が窺えるので、この際これも期待したいと思う。

 さて、連休2日目となったが、今日も昨日に続いて肌寒い陽気で、東京都内の最高気温も23.7℃だった。漸く日も短くなり、漸く秋の気配が感じられるようになった。但し、これでは「GO TO TRAVEL」が奨励されようともあまり外出する気持ちにはなれそうもない。

 横浜市内の次男夫婦が結婚10周年を迎えたのを機に、彼ら夫婦だけで記念旅行をしたいので、2日ばかり2人の幼い孫を預かって欲しいと今年の春先に頼まれその予定だった。ところが、新型コロナウィルスが感染拡大したためその計画を中止した。そして、2人だけの予定を家族4人に変えて箱根へ1泊旅行をしてその帰りに今日我が家へ束の間立ち寄った。自宅内には入らず、テレビでも紹介されたことがあるように自宅前に車を停め、マスクを着けてソーシャル・ディスタンスを保ったまま味気ない短時間の面会となった。お互いに土産物を交換して、孫たちと短い会話を交わすだけで、元気な顔は見ることが出来たが、何ともすっきりしない対面となってしまった。1日も早くコロナが解決することを願わずにはいられない。

2020年9月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4878.2020年9月19日(土) 菅政権支持率はまずまずだが、疑問あり

 秋のお彼岸を挟んで今日から4連休に入る。政府としては、なお一層「GO TO TRAVEL」を後押しすべく10月1日から同キャンペーン旅行に、これまで除外していた東京発着と東京都民の旅行も認めることにした。これで観光業界が少しでも潤えば結構である。4連休入りではあるが、今日は何となく肌寒い。空も曇っていて旅行気分は今ひとつではないだろうか。

 さて、菅内閣が発足して一部には積極的に動き出している省庁もある。昨日朝日新聞が発表した直近の菅内閣支持率は65%だった。近年では小泉純一郎内閣の78%、鳩山由紀夫内閣の71%に次ぐ安定した評価を得ている。小泉内閣は当初から旧来の自民党内閣を「ぶっつぶす!」と古いやり方を断固否定したことが、国民に強い期待感を持たせた。図抜けた高い支持率も頷ける。だが、衆議院選で民主党圧勝を受けて発足した鳩山内閣が高い支持率を集めたのは、国民が軽薄な鳩山首相の発言に見事に騙されたからである。出来ない、根拠がない、実行しない政策をやって見せると大上段に振りかぶったが、もとよりそんな準備や明確な実施計画も具体策もなく、国民に甘い約束をしただけだった。

 その最たるものは、「すべての米軍基地を沖縄から撤去する」というそれまでの日米両政府が腰を抜かす想像もしていない発言だった。案の定アメリカ政府の鳩山首相への見方は厳しかった。訪米してもアメリカ政府は対等の姿勢と対応を見せず、正式な日米首脳会談が開かれず、オバマ大統領とは夕食会でほんの10分程度意見交換をしただけだった。当然アメリカのメディアの反応も悪く、各国の首脳の中で最大の敗者とこき下ろしていた。外交でまったく実績、成果を残すことなく、首相就任僅か9か月で辞任せざるを得なかった。

 それらを考えると菅首相は、面白味には欠けるが堅実さは評価されているようだ。ただ、恩義を受けた安倍前首相に泥を被せることは避けようとの意識が強く、昨日の記者会見で「桜を見る会」について聞かれた加藤官房長官は、再調査はしないと応えた。理由は資料が保存されていないことと、今から改めて調べても確たることは申し上げることは出来ないと認識しているということであるが、これを真面に受け取る人がどれほどいるだろうか。屁理屈を言って逃げているに過ぎない。偶々以前から問題視されていたオーナー商法で詐欺容疑者だったジャパンライフの元会長が、昨日逮捕された。安倍前首相が「桜を見る会」に招待し、そのことを元会長は自社の宣伝に利用していた。こんなヤラセ行為があるのに資料が保存されていないからとの逃げ口上を言っている。加藤官房長官も同罪ではないか。

2020年9月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4877.2020年9月18日(金) 朝日、日経紙上に清水丈夫さん「出現」の記事

 去る15日付本ブログに書き込んだ革共同議長・清水丈夫さんの出現について、その日NET情報を教えてくれた清水さんと中高大と一緒に学ばれた天野武和さんから、今朝メールで再び清水さんが突如地下から半世紀ぶりに公然と姿を現したとの15日付朝日夕刊と今朝の日経朝刊「春秋」欄コピーを送っていただいた。やはりこれもかなり大きな扱いであり、いかに清水さんが公安当局の追及を逃れて姿を隠していたことが、公安にとっても大事件だったかが分る。「~驚きとともに聞いた向きも少なからずいただろう。警視庁で警備・公安畑が長かった内閣の事務方の要、杉田和博官房副長官も『むっ?』とうなったかもしれない」と書かれ、過激派の「中核派」最高指導者、清水丈夫議長が約半世紀ぶりに、その姿を当局に確認されたと追記されている。

 小中陽太郎さんも同じ安保闘争の仲間であり、清水さんの動向について関心を抱いておられたので、これから小中さんにもお知らせしようと思っている。また、湘南高校ラグビー部創部70周年記念誌にいろいろ母校関連のエピソードを書いた原稿を送ったが、今月末までなら差し替えが可能と聞いたので、今清水さんについて書いた項目を新情報を付け足して書き直しているところである。他にも今朝鎌倉の弟から清水さんについてメールを送ってきた。

 1年先輩だった清水さんとは高校ラグビー部で同じフォワードの一員としてスクラムを組んでいたが、清水さんの他にフォワードには3人の同期生がいた。悲しいことに清水さん以外はすでに皆彼岸へ旅立たれてしまった。その清水さんの健康状態について特にコメントはないが、「革共同集会」でゲキを飛ばすくらいだからお元気のことと思う。私は清水さんが高校を卒業した1956年以後64年間一度もお会いしていない。懐かしく何とかお元気なうちにお会いして思うところを語り合いたいと願っているが、現状ではかなり難しいだろう。

 昨年12月までほぼ3~4か月ごとに清水さんと同級生だった天野さんや、南極の専門家・神沼克伊さんと兄と4人で定期的にランチ会を行っていたが、今年は新型コロナウィルスの感染拡大により、4月に中止して以来行っていない。現時点では予定が立たないが、次回のランチ会では、清水さんの話題で丁々発止となることだろう。

 さて、今日で世界のコロナ感染者数が3千万人になった。世界の人口77億人に対して0.4%に当たる。トップのアメリカと3位のブラジルは鈍化傾向にあるが、2位のインドは一向に衰えを見せない。また、ヨーロッパでもフランス、スペイン、イスラエルのように再び増加傾向を示してきた国もあり依然として予断は許されない。何とか今年中は難しいとしても、来年の半ばまでには終息して欲しいと強く願っている。

2020年9月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4876.2020年9月17日(木) コロナ禍終息と経済立て直しを

 昨日スタートした菅新内閣に対して野党各党党首は、早速皮肉っぽい呼び方をした。立憲民主党・枝野代表は「安倍亜流政権」と言い、共産党の小池書記局長は「安倍首相のいない安倍内閣」、社民党・福島党首は「居抜き内閣、ちょっとだけ回転寿司内閣、新鮮味ゼロ内閣、安定路線縁故内閣」と言いたい放題である。安倍政権を継承すると言った菅首相だが、流石に「桜を見る会」は継承せず、来年以降は中止すると明言したことは評価されると思う。菅首相が経済面でアベノミクスをこの先も引き継ぐと言ったことはこれまでの経済政策が、それなりの評価を得たと考えているからだろう。

 経済面以外で首相が主に進めようと考えているのは、ひとつは縦割り行政の弊害をなくすことである。これを打破するために首相が改革の意欲を認めている河野太郎氏を防衛相から行革担当相に配置換えした。もうひとつは、今回の新型コロナウィルス対策の過程で、出先機関のIT操作が思うように行かず、書類関係をほとんど手書きで行ったために作業の遅れと無駄が目立ったとの考えから、ITに詳しい平井卓也氏をデジタル担当相に任命し、2年内にデジタル庁創設の段取りを作り上げることである。早々に今後IT戦略体制を整備すべく実行に移したことである。

 口さがない人たちが、いろいろ厳しいことを言うが、予想外に堅実味が感じられる新内閣の行動が、どんな成果を見せてくれるだろうか、ある面で期待もしたいと思う。

 さて、コロナ禍により経済活動に大きな影響が表れているが、中でも観光関連業がその直撃を受けている。そこへ昨日JR東日本が今年度純損益決算は最終的に大きな赤字になると発表した。その赤字額たるや実に4,100億円である。1987年に民営化して以降赤字は初めてである。JR西日本も正確ではないが、民営化後最大の赤字になりそうだと発表した。両社ともにコロナの影響は長期化すると見ている。

 過日手元に得た資料によるとJR各社、及び私鉄22社の今年度第1四半期の対前年比営業収益は、軒並み減収で大きな赤字だった。最も影響を受けなかったのが南海の▲19.5%であるが、他社は遥かに赤字幅が大きい。打撃を受けたJR各社の中でも東日本▲55.2%、西日本▲55.3%、東海▲72.7%、九州▲38.4%である。私鉄でも観光地を抱えている近鉄▲62.1、小田急▲45.5、西武▲54.2%が目立っている。鉄道会社のみならず、航空業界も厳しい。ついに日本航空の出資する格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパンは、パイロット及び客室乗務員の希望退職を募ると発表した。同じLCCのエアアジア・ジャパンは来月再び期間限定で全便運休するとともに、希望退職も募っている。観光施設でも東京ディズニーランド(TDL)や、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が配置転換と従業員の削減を計画している状態である。観光業界を襲ったコロナ禍は、観光地の観光施設、宿泊施設、飲食業、旅行業者にも多大な影響を与えている。

 菅首相も今緊急の課題は、新型コロナウィルス対策だとはっきり発言しているが、こればかりは全国民的な問題である。真剣に取り組んでもらいたいと思う。

2020年9月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4875.2020年9月16日(水) 第99代菅義偉「安倍継承内閣」誕生

 2,822日、7年8か月の歴代最長の安倍内閣は今日幕を閉じた。振り返ってみれば、確かに安倍晋三氏は首相在職期間こそ長かったが、その割にめぼしい実績はなかった。約束した最重要課題、最優先課題と言っていた北朝鮮拉致問題は一向に前へ進まず、ただ時間だけが過ぎただけである。自らの手柄にしようと考えていた在職中の憲法改正は、幸いにして頓挫したが、これも首相としては国民への約束を果たすことができなかったことである。それでも首相として最後の記者会見では、「様々な課題に国民の皆さまとともにチャレンジすることができたことは、私の誇りとするところだ」と語っていたが、何を寝ぼけたことを言っているのかというのが率直な気持ちである。チャレンジしたところで実行し成果を上げなければ、首相の立場上から考えても意味がなく、誇りと言うわけにはいくまい。

 そして総理大臣の職を引き継ぐ菅義偉官房長官が、臨時国会で後継首相に選出され、第99代総理大臣として新しい菅内閣を発足させることになった。この数日自民党役員人事と新内閣閣僚名簿がいろいろ噂に挙がっていたが、新たに菅新首相の後を引き継いだ加藤勝信・前厚生労働相が閣僚人事を発表した。菅首相以下20名の大臣の平均年齢は60.4歳で、女性閣僚は2人、再任閣僚は8人、初入閣は5人である。中には、安倍前首相への恩を返すように安倍氏の実弟・岸信夫氏を防衛大臣に任命するようなことまでやった。

 菅首相は否定しているが、いつものことながら党役員と閣僚人事は派閥の配分により決められたという感じがしている。菅首相自身が人選に拘ったとか、関わったとの印象が薄く派閥の領袖が寄り集まって決めたというイメージが強い。元々首相は、安倍亜流内閣、つまり安倍政治の継承をひたすらアピールしていて、自らの目指す目標とか、政策が打ち出されない。国のトップともあろう者が、前任者の業績を受け継ぐなんてことを何遍言っても国民の心には響かない。それでいて安倍政治が残したモリカケ問題、桜を見る会、不明瞭な公文書管理などの不祥事まで継承するのかと言えば、すでにやるべきことはやり幕引きをしたと国民の認識とは異なる回答が出て来るだけだ。そんな言い方より、自ら首相として外交、内政、防衛についてこうしたいと意欲的に政策をアピールすべきではないか。任期を終える時、安倍政治の継承に過ぎなかったということであれば、それはそれで止むを得ないのではないか。最初から自分の考えが政策面に表れないリーダーでは、あまりにも主体性に欠けると思う。

 こんな姿勢でコロナ禍により経済が停滞している時期に、果たして経済を立て直し、またコロナ禍を終息に向かわせることが出来るのだろうか。お手並み拝見と行きたいところだが、些か心配である。

 さて、昨日気になったブログへの過剰なアクセスについて、今日はそれほどでもなかったが、それでも1日で約380件のアクセスがあり、普段の2倍強である。

   何か意図的な試みがあってこのような異常な数字になったのだろうが、悪いことでも心配することでもないので、しばらく経過を見守っていくだけだ。 

2020年9月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4874.2020年9月15日(火) 革共同の清水丈夫さん、半世紀ぶりに出現

 1968年の今日9月15日は、祝日「敬老の日」だった。この日妻護江とJR品川駅近くの高輪プリンスホテルでお見合いして翌年結婚することになった。あれから52年の月日が経過して昨年無事金婚式を迎えることが出来た。当時その場に居合わせた媒酌人の奥様、妻の母、私の母は悲しいことにすでに神に召された。当時「敬老の日」にお見合いとは、と悪友に冷やかされたこともある。だが、夫婦揃って後期高齢者として敬老の年まで元気にやって来られたのも「敬老の日」のお蔭かもしれない。今では「敬老の日」も9月15日ではなく、9月第3月曜日となった。それでもやはり感慨深いものがある。銀婚式にはカナダへ旅行したが、金婚式にはどこへも行かなかった。その1年前に祇園祭、鹿児島、にっぽん丸クルージングと派手に記念旅行をし過ぎたこともある。いずれコロナが終息したらどこかへ行こうかと思っている。

 さて、今日思いがけないことが2つもあった。ひとつは、高校時代のラグビー部の1年先輩で東大生時代に全学連書記長として、国論を二分した60年安保闘争のリーダーとなって行動した清水丈夫さんが、半世紀ぶりに姿を現したと朝日デジタルに「『中核派』最高指導者の姿、半世紀ぶり確認 集会に出席」と、また前進社HPに「9・6革共同政治集会 秋月書記長が基調報告、清水議長も登壇」と公表されたことである。中学、高校、大学でも一緒だった天野武和さんがわざわざ電話で知らせてくれた。

 清水さんは70年以降行方が分からなくなったと言われていたが、いわゆる古い言葉で言えば、地下に潜行していたということである。私が60年安保闘争や、ベトナム反戦運動へのめり込むようになったきっかけも清水さんのお誘いがあったからである。前述のように清水さんは東大紛争直後から、世間から身を隠してしまい私もまったく会うことはなかった。所属する革共同とは、「革命的共産主義者同盟」の略称で、清水さんはこの革共同の議長として活動している。それにしてもNETで伝えるように世間も驚いているが、私自身もびっくりしている。

 来年母校ラグビー部の創部70周年を迎えるに際してOB会として記念誌を発行する準備を進めており、過日それに寄稿ばかりだ。その中でラグビー部入部以来私が接したラグビー部OBの中で、特に印象に残っている3名について書いたが、そのひとりが1年先輩で同じフォワードの清水丈夫さんである。

 もうひとつ思いがけなかったことは、私のブログ「ご意見番の意見」へのアクセス数がどういうわけか今日に限り、一気に増えたことである。普段のアクセス数は1日当たり約160件ぐらいだが、昨日アップしたブログを今朝チェックしたらすでにアクセス数は1,806件だった。昨晩11時から今朝9時半までの時間帯にこれだけのアクセスとは想像も出来なかった。その後もアクセス数が増え続け、昨晩アップした時に221253から、今日のブログを書き終える直前の夜10時時点で224488にまでなっており些か驚いている。拙稿を多くの方々からご高覧いただけることは有難いことで嬉しく思っている。お蔭で普段は安定したアクセス数であるが、今日の過大とも、異常とも言える数には戸惑っていると言っても好い。それでもまったく思い当たる節はない。昨日のブログも菅官房長官が、自民党新総裁に選出されたことを奇異にてらったような文を綴ったわけでもない。時にはある事象に対して厳しい批判的な意見を書くと一気にアクセス数が増えるということはあるが、それでも普段の2倍程度である。とにかく昨日のブログに関するアクセス数3,235には、有難いというよりただただ驚いている。果たして明日以降はどうなるだろうか。

 ついては、新型コロナウィルス感染拡大のため遅れて開幕した今年のプロ野球も、セ・リーグは巨人軍が圧倒的な独走ぶりで、2位以下を10.5ゲームも引き離し、今日もエースの菅野投手が開幕から無傷の11連勝で阪神を破り、早くも優勝まで38のマジックが点灯した。パ・リーグ首位争いは混戦模様であるが、セは巨人で決まりだろう。

2020年9月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4873.2020年9月14日(月) 新自民党総裁に菅義偉官房長官

 このところ注目されていた次の総理大臣を決める自民党総裁選が、今日午后行われた。国会議員票と都道府県に割り当てられた地方票を合わせた534票で争われ、戦前の予想通り菅義偉・官房長官が7割を超える377票を獲得して圧勝した。2位は89票の岸田文雄・政調会長、3位は68票の石破茂・元幹事長だった。この結果明後日開かれる臨時国会で菅義偉官房長官が、首班指名選挙で総理大臣に推されることが確実になった。今回の総裁選は、一昔前と同じ各派閥の談合により、すでに菅氏の推薦が決まったようなものだった。事前に派閥を取り込んだ菅氏が、安倍政権の踏襲を明言して現状維持を望む自民党議員票を獲得した。

 意外だったのは、議員の間では支持者が少ないと言われながらも地方で強いと言われていた石破氏がここでも菅氏に引き離されて、結局岸田氏の後塵をも拝する結果となったことである。1年後の来年9月に新総裁の残り任期が終了するが、次の総裁選で出番を失われたかのような石破氏の敗退だった。

 専門家の判断と評価を知りたいが、今回4度目の出馬だった3位の石破氏は、今回3位になったことからも来年の総裁選には出にくいのではないかと見られている。ここにも菅票の一部を派閥の戦略によって岸田票へ上積みして、戦いずらい石破氏を避け岸田氏を2位へ持ち上げたとの陰湿な菅支持派の噂がある。

 今日の夕刊には、トップ記事として早くも「菅新総裁 選出へ」と書かれ、菅氏のニコニコ顔の写真が掲載されていた。この時点ではまだ議員票が確定しておらず、あくまで推測であるが、これも国会議員票で有利のうえに地方選で圧勝したからこそできることだ。

 政治家の見方と一般国民の考えとは大分隔たりがあるようだ。早速新総裁は組閣人事に取り組むであろうが、大分派閥の領袖に世話になったので、彼らに忖度し閣僚のポストの配分に苦慮することだろう。

 いつもながら朝日夕刊「素粒子」欄の皮肉っぽいコメントが面白い。「問答無用=リーダーは聞く者を動かす言葉あってこそ。裏の根回しより表の議論で」「前例超越=行き詰まった安倍政権の継承だけでは行き詰まる。刷新をためらわずに」「負債一掃=欠かせないのが安倍政治の[負の遺産]の清算。首相交代の今こそ好機」「国民主義=庶民派が本物なら[国家より国民]で。[国民の知る権利]も忘れずに」という案配である。

 さて、先日の人間ドック受診の報告書に、腫瘍マーカー(PSA)が7.772と安全圏よりかなり数値が高いと報告された。一昨年の9.23に比較すれば幾分低下しているが、報告書にはやはり指摘されて、かかりつけの医師に相談するようアドバイスされた。これはこの数年恒例であるが、今日泌尿器科の専門医である「いいがやクリニック」に出かけて飯ケ谷先生に診てもらったところ心配には及ばないと言われた。取り敢えず、今年はこれで人間ドック関係は一先ず終わりだ。

2020年9月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com