4932.2020年11月12日(木) 危うい香港の1国2制度

 各国首脳が次々とアメリカのバイデン次期大統領と電話会談を行っているが、菅首相も今朝15分程度だったが、バイデン氏と電話で会談した。話し合ったのは日米同盟の強化で、首相はその内沖縄尖閣諸島がアメリカによる防衛義務を定めた安保条約第5条の適用範囲であると確認したと記者会見で語った。実は、今朝高校時代の友人から電話で、アメリカ在住半世紀のアメリカ通の知人からバイデン氏が副大統領時代に中国を訪れた際、この件について中国には伝えず、その後バイデン氏に対して中国から10億円程度の謝礼というか、現金が振り込まれたという話を聞いた。真偽のほどは分からないが、こういう話が漏れて来るということ自体疑問であり、アメリカにはその気がないのではないかと思う。トランプ大統領は、ことあるごとに日米安保条約は不平等でアメリカにとって不利だと言い日本にプレッシャーをかけていた。アメリカ人の本音としては見える部分のデメリットばかりを強調し

、見えない部分のメリットを評価しない条約ならこの際新政権となったら、改めて対等の立場で真の平等条約締結を検討してみてはどうか。腹に一物というのが一番消化に良くない。

 さて、中国の全国人民代表大会(全人代)は、香港政府に対して民主派議員4人の資格を剥奪するよう命じ、同政府は4人の資格を取り消すと宣告した。これを受けて他の民主派議員15人が抗議の意思を表明するため、全員辞職届を提出すると表明した。

 全人代は、①香港独立の主張を支持、②香港に対する中国の主権行使の拒否、③海外に香港への干渉を求める、④国家安全への危害、⑤香港基本法を守り、香港政府に忠誠を尽くす要求に従わない、等々の行為をした場合、香港政府が議員資格を剥奪することが出来ると一方的に言っている。

 結局中国共産党指導部の意図に沿わない行動をした場合は、議員資格を剥奪するということだ。われらの意に沿わない奴は、徹底して排除するというのが本音である。全人代は1国2制度を改善し、香港の国家安全や憲政秩序を守るための重要な立法だと身勝手な言い方をしているが、所詮自分たちに逆らったり気に入らない人物は有無を言わせず追い出そうというのが本心であろう。この暴挙により、香港の1国2制度は有名無実化し、三権分立まで危機に追い込まれることになる。アメリカ、イギリス、オーストラリアから中国に対して厳しい反発が起きている。

 そもそも中国はイギリスから香港返還を果たした折に、イギリスに対して2047年まで香港1国2制度を守ると約束した。それを道半ばにして反故にしている。明らかに背反行為である。独裁者、習近平・国家主席の非民主主義的統治は、益々エスカレートするばかりである。香港だけではなく、中国では共産党一党独裁政治により、言論の自由、表現の自由が益々形骸化して今や恐怖政治国家となっている。共産党政府の決めたことに反対の意思を表現したことだけで罰せられるような社会が、なぜ現代において存在しているのだろうか。今日の中国は、権力によって反対勢力を抑え込む、かつてのスターリン時代を彷彿させる罪深い政治社会ではないだろうか。こんな無謀な国がどうして経済的に発展するのか、とても理解出来ない。恐ろしい国が世の中にはあるものだ。

 こんな強権中国と付き合っていくことは難しい。菅首相も習近平の手練手管の仕掛技にはまらないよう充分気をつけて欲しいものだ。

2020年11月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4931.2020年11月11日(水) 新聞広告は効果的ではない?

 先月20日の「新聞広告の日」に朝日朝刊に載った4頁の全面広告「♯広告しようぜ」が風変りで目についた。些か自虐的な広告だったと思って、友人にもその広告4面を送り知らせたところ、興味を持ってくれた。当日の本ブログにも「新聞販売数減少下の新聞広告拡大対策」として取り上げて書いた。これが今広告業界では大きな話題になっているらしい。月刊誌「選択」11月号に「広告を裏読みする」という連載物が掲載されているが、中々厳しい指摘をしている。「『新聞広告の日』のお寒い企画」「電通新聞局の弱体化」「新聞広告の影響力低下に拍車」等々手厳しい。新聞の購読者が減っている中で新型コロナウィルスなど想像もしていなかった病に取り付かれて、いずこの広告関係者も苦悩している。

 例えば、電通の今年1~6月期決算では、全体の売上高が対前年同期比で7.6%減だった。気になったのはテレビが約12%減だが、新聞は更に大きく約21%も落ち込んだことである。新聞広告業界にとって今最大の関心事は、今後どこまで広告収入が回復するかである。緊急事態宣言以降、スポンサーが新聞に公告を出してもあまり意味がないということに改めて気づいたそうである。新聞社の収入の内広告は約2割を占める。こんな時に「新聞広告の日」が存在する意味が問われかねない事態が、やってきているというのが「選択」記事の結論のようである。

 まだ学生時代に父親が会社の宣伝部長を務めていた時期があった。父の会社は新聞広告を度々掲出していたので、かなり多くの広告会社の人たちが当時居住していた鵠沼の実家を訪れたことを想い出す。今でも父の会社の新聞、テレビ広告をよく目にするが、現在の宣伝部長さんのお宅へも広告業者が押し寄せているのだろうか。

 さて、8日に行われたミヤンマーの総選挙の開票結果は、与党でアウンサンスーチー国家顧問が率いる国民民主連盟(NLD)が、開票が終了した402票の内361議席を獲得し、単独過半数の322議席を優に超え、約9割の議席を獲得した。ただ、5年前の総選挙で8割の議席を確保していながら、念願の議席の1/4を占めている軍部を認めている憲法の改正が先へ進んでおらず、国内には失望と不安がある。この現実に懲りず5年前より与党議席を増やしたスーチー顧問が、どれだけ国民の期待に応えることが出来るか、しばらく目を離せない。

 今日も新型コロナウィルス新規感染者が増えている。全国で1,547人と1,600人を上回った8月8日以来の感染者数でもう完全に第3波に入った。東京都内では8月30日以来の300人超えで317人、大阪で過去最高の256人、北海道でも197人、愛知県129人、神奈川県99人と軒並み多数の感染者を出している。

 その中で、アメリカのファイザー社が開発中の対コロナ・ワクチンの臨床治験で9割の有効性が確認出来たと発表した。ワクチンとして高く評価する声が多い中で、一部には残る10%の確実性が見通せないとして、実用に二の足を踏む専門家もいる。ただ、それはそれとして前に踏み出したことは事実であり、今後更に努力して効用が90%から限りなく100%近くまで向上することを期待したい。

 そのコロナ戦争渦中に、イスラエルとの和平交渉に当たっていたパレスチナ解放機構(PLO)執行委員会サーエブ・エラカート事務局長が、昨日コロナの感染により65歳で亡くなった。1日も早いワクチンの開発が望まれるところである。

2020年11月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4930.2020年11月10日(火) 悲喜こもごも、久しぶりの会食と友人の訃報

 しばらく親しい友人と会っていない。話もしていない。そこへ先日大学ゼミの知人から1度久しぶりに仲間同士で会って談論風発したいと要望があり、多過ぎず少な過ぎず8人が集まり、新宿のホテルで「3密」ぎりぎりの環境下にランチを楽しんだ。話題は今世界中を賑わせているアメリカ大統領選であり、太平洋戦争開戦前の日本軍の行動等々だった。思い思いに言いたい放題に新型コロナウィルスによる自粛のうっ憤を晴らしたのではないかと思う。

 いつもなら会食後近くでコーヒーを飲むところだが、現今のご時世を考慮して来年また会おうということでそのまま解散となった。2時間少々の会食だったが、ほぼ1年ぶりに元気な友人たちの顔を見ることが出来て気分もすっきりして心豊かに帰宅した。

 帰宅して訃報を2通受け取った。その内のひとつは、高校ラグビー部の1年後輩である。ともに練習し、合宿し、試合で戦った。大学も同じであるが、私が2年も浪人したために現役入学の彼が1年先輩という逆転現象になってしまった。就職も同じ系列の会社へ入社したが、彼は百貨店へ、私は電鉄へ入ったという因縁浅からぬ間柄だった。それでも彼は常に私を先輩として立ててくれていた。近年健康が優れないということは彼から聞いていたが、今年1月から誤嚥性肺炎で長期入院していて先月亡くなるようなことになるとは知らなかった。良く知る友人だっただけに寂しい。近く上梓する予定の拙著をいつも通り読んでもらいたいと発行次第送る予定だった。だが、その前に旅立ってしまって彼に読んでもらえなくなったのは何としても心残りである。心より友人のご冥福をお祈り致したい。

 さて、相変わらず話題の多いトランプ大統領であるが、いよいよ命運も尽きるのではないかと考えられているが、昨日唐突にエスパー国防長官を解任したというニュースが入った。今年6月連続的に起きた黒人に対する警察の暴力行為に抗議したデモ隊に対して、大統領がデモ鎮圧と称して連邦軍を派遣すると発言したことに対して、エスパー長官が異を唱えたことが原因のようだ。しかし、真っ当な考えであっても気に入らなければ発言者をいとも簡単に解任するとは、最高の権力者としてはいかがかと思う。独裁者の手法に似てやしないか。これでトランプ人気は益々落ちることだろう。これから残り約2か月の間に、まだまだ予想外の事件や、トラブルが起きるような気がする。

 一方で、大統領の座へ一歩近づいたバイデン氏は、しきりにアメリカ国民へ向けて前向きな考えを発信している。傍にいる次期副大統領になる予定のカマラ・ハリス氏のスピーチが高く評価されているようだ。うまく行けばこの人が4年後にアメリカ初の女性大統領に就任する可能性がある。彼女のアドバイスもあると思うが、バイデン政権になれば、離脱したパリ協定への復帰、新型コロナウィルス感染防止のために国民にマスク着用の義務、コロナ感染対策チームの発足等々を考えているらしい。

 ところで、アメリカの混迷の選挙が経済にも影響しそうだと考えがちだが、このところアメリカのダウ平均株価は上がりっ放しである。それにいつもながら影響される日本の株価が、一昨日は29年ぶりの高値になったとか、昨日はバブル期以来最高値になったと伝えられたが、今日はそれを更に上回り一時日経平均株価は、2万5千円台に乗せた。訳が分からないが、わが政府はアベノミクスの送り火で、スガノミクスの効果などとふざけたことは話さないよう気を付けてもらいたいものだ。

2020年11月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4929.2020年11月9日(月) 久しぶりに「さくらんぼ大将」の名を

 作曲家古関裕而をモデルにしたNHK朝ドラ「エール」の視聴率が高く、我が家でも毎朝楽しんでいる。今朝不意に番組で「さくらんぼ大将」の話題が出て、六郎太の名を見て随分懐かしく思った。明日以降ももう少し詳しく話されることを期待したい。「さくらんぼ大将」の主題歌が同じ古関の作曲だとはまったく知らなかった。子どもたったから無理もない。幕張小6年生だった当時、学校から帰ると毎夕NHKラジオ第1放送で熱心にドラマを聴いていた。福島県茂庭郡茂庭村を舞台に主役は六郎太だが、脇役の古川ロッパ演じる医師蛮洋先生の存在感が抜群だった。菊田一夫著「さくらんぼ大将」も買ってもらい夢中になって読んだ。ドラマの前作「鐘の鳴る丘」に比べれば、「さくらんぼ大将」はその後あまり話題にはなっていないが、幼心に随分楽しませてもらった。偶々古関裕而の作曲と聞き、随分幅広く良い歌を作るものだと感心している。

 この当時、「向う三軒両隣」という終戦直後の隣組同士のお付き合いを描いた、大人の番組がやはり人気が高かったが、時折家族で聴いていた。そして中学生になった時、購読していた読売新聞夕刊に北条誠作「緑はるかに」に中原淳一が挿絵を描いた絵物語が連載され、夢中になって読んだ。それが映画化され、主役に浅丘ルリ子がスカウトされた。あまり娯楽がない時代だったが、同時に中学3年時には、2代目広沢虎造の浪曲「清水次郎長伝」にも夢中になった。今でも思い出すくらいだから、よほど気に入っていたのだろう。

 さて、アメリカではトランプ大統領自身が選挙で敗北を認めず、夫人をはじめ家族が説得しているようだが、一向に敗北を認める気持ちはないようだ。どうもすっきりしない空気があるが、昨日バイデン氏が勝利宣言をしたのに合わせて、バイデン氏サイドは次期政権へ向けて準備を進めているようだ。一方のトランプ氏は2日連続でゴルフをプレイしている。息抜きも必要であるが、この土壇場でこんな体たらくで良いのだろうか。トランプ支持者の中にはマスクを着ける人が少ないが、そのせいもあるだろう新型コロナウィルスの感染拡大は、揺り戻しのように世界中を襲っている。1日当たりの感染者は、連日50万人を超えている。今日世界の感染者が5千万人を超えた。死者は125万人超となった。トランプ大統領のアメリカでは、新規感染者が連日10万人を超えている。

 日本でもこのところ感染者数が増え続け、北海道で特に急激に増えている。今日は、初めて200人を超える状態で、その内札幌市内だけで東京都の感染者数を上回った。この様子では当分コロナ収束の見通しが立たないだろう。憂鬱になる。

2020年11月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4928.2020年11月8日(日) バイデン氏、アメリカ大統領選勝利宣言

 混迷していたアメリカ大統領選も勝敗が決着したようだ。バイデン氏が来年1月アメリカ大統領就任時には、78歳となり史上最高齢の大統領になる。今朝のニュースでは、バイデン氏が過半数の270人を遥かに凌駕する290人の選挙人を獲得し、バイデン氏はデラウェア州で「国民は声をあげた。確かな勝利だ。分断ではない、結束を目指す大統領になると約束する」「アメリカを再び尊敬される国に戻す」と勝利宣言を行った。菅首相はじめ主要国の首脳もそれぞれお祝いのメッセージを送ったという。この敗勢にも拘わらず、トランプ大統領は選挙に不正が行われたとして法廷に訴えると強気に語っている。しかし、現実を知る限りいくらもがいてもバイデン氏勝利の結果は覆りそうもない。トランプ氏は潔く選挙民の意思を受け入れるべきであろう。これでいかに時間がかかろうとも次第に「バイデン氏勝利」が広く受け入れられるようになり、アメリカ社会も落ち着いてくるだろう。

 来年バイデン氏が大統領に就任してアメリカは変わるだろう。しかし、今問題の米中対立もどこまで融和するだろうか。中国が香港や台湾、また南シナ海で公海進出の動きをどう収めるかによって、その対応は変わってくるだろう。日本もオバマ政権時の副大統領が大統領に就任するので、パイプはつながっているだろうが、日本に対して厳しい対応をすると見られている元国連大使ライス氏?の立場によっては、同盟関係の進捗も厳しいと思われる。

 さて、国政選挙と言えば、今日ミヤンマーで5年ぶりに総選挙が行われた。アメリカ大統領選の騒ぎに掻き消されて、開票結果は伝えられないが、5年前にはアウンサンスーチー国家顧問率いる国民民主連盟(NLD)が、改選議席の8割を獲得して軍の政治支配に終止符を打つことが出来た。それは偏にスーチー女史のカリスマ的な人気と誠実さ、実行力に大きな期待がかけられたからだった。だが、その後国会議員の25%を占める軍部議席の憲法条文を改正することや、少数民族武装勢力との和平の公約が、いずれも成果を上げていない。スーチー女史ファンが多い今のミヤンマーであるが、国民の間には不満の声が聞かれる。

 今回の総選挙で与党のNLDがどの程度の議席を確保することが出来るかによって、今後のミヤンマーの将来が左右されるだろう。

 いかにノーベル平和賞を受賞されたスーチー女史でも、軍部と少数民族の対応には手を焼いているようだ。国際的にバッシングされているロヒンギャ難民問題にしても、イギリスの植民地政策によるロヒンギャ強制移住によって一方的に押し付けられたツケだ。このイギリスが残した負の置き土産のために一部にはノーベル平和賞返上の声も聞かれたほどである。

 そこへ昨年ノーベル平和賞を受賞したエチオピアのアビー首相が、一昨日国内の対立勢力のテイグレ民族解放戦線拠点を空爆した。平和賞の対象となったのは、隣国エリトリアとの国境紛争を終わらせたことや、政治犯の釈放などが評価されたものであるが、アビー首相がいかに政府軍の正当性を叫ぼうとも、ノーベル平和賞受賞者の発言としては素直には受け取れない。アビー首相にもノーベル平和賞返納の声が発生するかも知れない。

 ノーベル平和賞を現役の政治家に授賞することは、一歩読み違えると賞の評価まで下げてしまう。難しいものだ。

 それはともかくミヤンマー総選挙が、どういう結果をもたらすだろうか。人一倍ミヤンマーに思い入れの深い私としては、他人事とは思えない。NLDが5年前と同等以上の議席を確保することを願うばかりである。

2020年11月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4927.2020年11月7日(土) 今日は冬至、話題は昨日と同じ

 毎日聞かされるアメリカ大統領選と新型コロナウィルスの話題は、些か食傷気味である。前者については、トランプ大統領とバイデン前副大統領の競り合いは、郵便投票が開票されるようになってからバイデン氏優位に進み、バイデン氏は選挙人獲得の過半数270人まで残り6人までに迫っている。これがトランプ氏なら勝利宣言を行うところだろうが、慎重なバイデン氏は勝利を確信していると述べるに留まり、早く勝利宣言を耳にすることを待望しているバイデン支持者をいらいらさせている状態である。しかし、このバイデン氏の慎重な言動がこれからアメリカを統率していくためには、極めて大事なことだと思う。フライングの多かった軽率なトランプ大統領に比較してよほど安心できるように思う。

 多くのメディアが現在勝敗の判定をしていないのは6州だけで、その内バイデン氏は4州でリードしているという。トランプ氏がどうあがこうとも投票上バイデン氏の勝利は見えてきたようだ。後はトランプ氏が法廷闘争を起こして、最終的に下院議員の投票、更に連邦裁判所の裁定になった場合にバイデン氏に不利に働く懸念は残っている。下院では州ごとに議員数の多い党が投票する。議員数が多いから有利というわけではない。現実に50州中トランプ氏の共和党が26名でトランプ氏有利に働く。また、連邦裁判所へ行けば、9名の判事の内、共和党系の判事が6名であり、裁判になったらバイデン氏が大統領になり損なう可能性もある。

 コロナについては、海外の感染拡大が深刻な状態になり、アメリカでは過去3日連続で感染者が12万人を超えた。国内の感染者数は累計で970万人超、死者数は23万人超となり、いずれも世界最多である。そこへマスクを着けないトランプ大統領の首席補佐官メドウズ氏が陽性になったとの報道と同時に、大掛かりの選挙集会が行われていることが感染拡大に影響を与えているとの指摘もある。大統領選という国民的行事の中でコロナは衰えるどころか、勢いを増しているようだ。

 一方、国内でも東京と北海道の感染者が急激に増え始めたことが気がかりである。今日の感染者も北海道では100人を超え過去最高の187人となった。特にこの内札幌市内の感染者だけで141人を数え、北海道は今日警戒レベルを2から3に引き上げることを決定し、札幌市内のススキノ繁華街の飲食店等に対して夜間の営業時間の短縮を要請することになった。

 このところ東京でも感染者が急増しており、今日は242人の感染者となり3日連続で200人を超えた。「GO TO TRAVEL」キャンペーンから東京居住者、東京発着を外していたが、10月から東京除外を止めた途端東京の感染者が増加したのは、皮肉に思える。間違いなくコロナ第3波がやって来ているようだ。

2020年11月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4926.2020年11月6日(金) もつれる米大統領選出とコロナ第3波

 日本時間今朝8時半からトランプ大統領が演説を行い、全テレビ局がその一部始終を放映した。私もいかなる衝撃的なコメントを発表するのかと期待していたところ、次元の低さと悪あがきには呆れるばかりだ。トランプ氏は選挙では楽勝だったが、バイデン派の不正により差が狭まったと泣き言を言い、証拠もなしに法廷闘争を行うと例によって後味の悪い演説を行った。これにはアメリカ国内でもかなり冷ややかな反応だったようで、ABCテレビでは中継を途中で止めてしまったほどである。日本のテレビに出ていた何人かのコメンテーターも失望したとのコメントを述べていた。

 スウェーデンの若き環境活動家グレタ・トゥンベリさんが、昨年地球汚染と温暖化に反対運動を行って「TIME」誌「今年の人」に選ばれた時、トランプ大統領から受けた屈辱的なツィッターから自分の名をそのままトランプと入れ替えてリツイートした。「とてもばかげている。ドナルド(グレダ)は怒りのコントロールに取り組み、友達と古い名作映画を見に行かなければならない。落ち着けドナルド(グレダ)、落ち着け!」と送り返したそうである。17歳の少女にしては、中々機智に富んだ言動だと思う。

  どうして一国の大統領たる人物が、自国の選挙制度を信用せず、現時点ではありもしない「不正」を声高に叫んで、相手を誹謗中傷し、法廷闘争に訴えるなどと、敢えて公的機関のテレビを利用して全国へ向かって自説を主張しようというのだろうか。

 今日の午後2時現在の両候補者の差は、何と昨日AP通信が報道したバイデン氏264対トランプ氏214になっている。メディアの報道が信用出来ない。これで1日前に戻ってバイデン氏が過半数まであと6人である。早くバイデン氏の勝利宣言を聞きたいものである。

 さて、アメリカ大統領選と並んで、世界を騒がせている新型コロナウィルスであるが、昨日時点で世界の感染者は4,810万人、死者は122万人となった。特にヨーロッパ各国で感染者が増え、イタリア、イギリス、フランスの増加傾向が急激でイタリア、イギリスでは約1か月のロックダウン(都市封鎖)を、またフランスでも仕事以外の厳しい外出禁止を行っている。

 日本ではそれほど激しいコロナ第2波が押し寄せたほどではないが、昨日は1日だけで1,049人も増え、今日は1,140人となり2日連続で千人を超えている。2か月半ぶりの感染者増加ぶりとなった。コロナ発症の地・中国の感染者数を遥かに超えてしまった。相変わらず東京の269人が一番多かったが、今日も242人と2日連続で200人を超えている。目立ったのは北海道である。一昨日には東京を追い越したが、昨日は過去最多の119人となり、その内札幌だけで過去最多の93人となった。繁華街のススキノ地区の飲食店でクラスター(感染者集団)が増えている。その北海道では今日も115人の感染者を出して2日連続で100人を超えている。この状態が更に進めば、4月の第1波、8月の第2波に続き、全国的にコロナ第3波に襲われるだろう。多くの国民は警戒して自粛した生活を送っているようだが、夜間飲食店に出入りして感染する若者が多いが、その数が減らないようだ。

 世界中がこのコロナにしっかり対応出来ず、徒にコロナのなすままに感染するばかりで強い防止策が講じられていない現状は、科学技術の発展を信じてきた世界70億の人びとを悩ませるばかりである。こればかりは、国に関わりなく世界中の人びとへワクチンの開発と使用が供されるのを待つばかりである。

2020年11月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4925.2020年11月5日(木) わけのわからないアメリカ大統領選

 今日も朝からテレビではアメリカ大統領選の話で持ち切りである。開票結果は民主党バイデン氏がややリードしながらも未だ決定打とはならない。郵便投票はバイデン氏が有利との前評判だったが、実際トランプ大統領がややリードしていたウィスコンシン州とミシガン州で郵便投票の集計が進み、バイデン氏が逆転した。これらを受けて日本時間の今日午后0時半時点では、バイデン氏が264人、トランプ氏が214人の選挙人獲得となり、選挙人過半数の270人までバイデン氏はあと6人まで近づいてきた。これは朝日夕刊から拾ったAP通信の集計である。ところが、今夕のNHKニュースでは、9時の「ニュースウォッチ9」でもバイデン氏253、トランプ氏214だった。NHKのバイデン氏獲得選挙人数は、10時間も経ってなお11人も少ないのである。深夜になってもこのままの数字である。複雑な集計であることは分かるが、これでは何を信用して良いのか分からない。

 それはともかくトランプ氏は一部の州の開票で不正があったとして集計の一時停止などを求める訴訟を起こした。3つの州で法廷闘争へ持ち込んだ。まだまだ難題は尽きない。ある州では郵便投票の受付を12日まで待つようなので、最終集計はその後になる。改めてアメリカの選挙制度の在り方が問われる。

 さて、20日に下肢静脈瘤のレーザー治療を受ける前に今日医師から説明を伺いに東京医療センターへ行った。治療法として外から患部にレーザーを照射するものと考えていたところ、そうではなく、正式には「下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術」という治療で、普通上がる筈の静脈が下がった、つまり逆流なので、下肢の根っこを塞いで上から下がる静脈を止めるらしい。麻酔を何か所かに射った後にレーザーファイバー(カテーテルのようなものらしい)を静脈の中に挿入して根っこまで上らせ、静脈が下がらないよう塞いでしまうようだ。今まで考えていた外部照射とは異なり、これだけ大事だとするとまさに手術である。考えていた以上に大治療のような気がする。しかし、効果はかなり上がるようなので期待したいと思う。

 今日は午前中に内服薬がなくなったので、通い付けの松本整形外科へも行ったが、とにかく混んでいたので、診察は次の機会にして薬だけいただいてきた。医院内のスペースは狭いが、ソーシャル・ディスタンスのため患者が溢れて、外にも待機している有様である。

 ところで、近日出版予定の「八十冒険爺の言いたい放題」の最終原稿について、出版社と連絡を取っているが、最終原稿の組版を終えて最後にもう一度目を通すことになっている。その最終版を明後日までに仕上げて送ってもらい、それを最終的に推敲して一件落着となる。今回は予定以上に手間を取ってしまったが、ここまで来ると1日も早く新本を手に取ってみたいものである。

2020年11月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4924.2020年11月4日(水) アメリカ大統領選とは?、GO TOトラベルとは?

 昨日行われたアメリカ大統領選の開票が今日行われた。現地時間での最終結果はまだ先だが、朝からテレビ各社は専門家を加えて選挙の途中経過から結果予想に大わらわである。前日までのトランプ、バイデン両陣営の熱のこもった遊説が一層ヒートアップして選挙戦を盛り上げている。開票結果は、終始バイデン候補が僅差ながらリードしていたが、時折攻守所を代えてトランプ大統領が優位に立つこともあった。いずれにせよ郵便投票の結果が遅れて判明するだけにまだ時間がかかりそうだ。

 午後2時半時点で、29人の選挙人を抱える3番目の大票田・フロリダ州でトランプ氏の勝利が伝えられ、その差は予想通りバイデン氏:224=トランプ氏:213の接戦となっている。

 ところが、問題がある。過剰な選挙とその報道は、今世界に新型コロナウィルス感染第2波が押し寄せ、フランスでは1日に5万2千人が感染した状況の中で、イスラム過激派のテロも頻発し、その大統領選一極集中ぶりはあまりにもアメリカ本位の利己主義ではないかと思える。大統領がどちらに決まろうともそれはアメリカの国内問題であるが、今や世界的な差別、分断の問題となっている。今回の大統領選はあまりにも常軌を逸していてその加熱状態は些か異常とも言える。こうなったら早く次期大統領を決めて落ち着いた世の中にして欲しい。そのうえで問題山積の地球上のトラブル解決に向けて各国が真剣に取り組むよう願うしかない。

 さて、昨年私たちは金婚式を迎えたが、夫婦で箱根へ1泊旅行しただけだったので、今年はどこかへ行こうと考えていたところへコロナ感染拡大による自粛で予定も立てられなかった。幸いコロナは未だ衰えてはいないが、幾分感染者数の伸びが落ち着いたせいか、国が観光業・飲食業支援のため「GO TO ~」キャンペーンへ乗り出したので、これに便乗して京都へ行ってみることにした。「GO TO トラベル」は、私自身元旅行業者のくせに、中々実態が分かり難い。報道では、高価な旅行ほどリターンが多いと聞いていたので、近くのJTB自由が丘支店へ大分前にアポを取ったうえで一昨日出かけてみた。予約制なので、店内は空いている。これでは、キャンペーンはともかく旅行業者に期待するほどのメリットがあるのだろうかと気になる。

 JR新横浜から京都まで「のぞみ」往復料金に、二条城前の「ANAクラウンプラザホテル京都」のアッパーフロアに朝食付き2泊で、夫婦2人分正規料金は、125,200円だが、「GO TO トラベル」割引が43,800円で、支払額は81,400円の35%引きになる。更に「GO TOトラベル」の地域共通クーポン券、19,000円分をいただいた。これは、京都市内なら絶対にどこでも使用出来るというものではないようだが、京都駅内の店舗ではほとんどが有効のようだから、タクシー代などに使えなかった場合は、最後にお土産を買えば良いとアドバイスされた。これを金額に換算するとトータルでちょうど5割引ということになる。

 この「GO TOトラベル」で京都をゆっくり見学したいと考えている。今回は、今までの京都旅行とは違って中学生時代に住んでいた桂周辺、特に卒業した上桂中学校(現桂中学校)、旧住宅、西芳寺や嵐山、天竜寺を阪急嵐山線と嵐電に乗って訪れてみたいと楽しみにしている。

2020年11月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4923.2020年11月3日(火) めでたく82歳の誕生日を迎える。

 今日82歳の誕生日を迎えることになった。今日は例年なら「文化の日」で国民の祝日として祝われるところだが、今年はその空気はあまり感じられず、新聞に秋の受勲者名が公表されたくらいである。旭日章と瑞宝章を合わせて4,241人が受賞される。新聞で主だった受賞者を見るとほとんどが私より若い人ばかりだ。リストを上から見ても60番目にやっと87歳の日本画家上村淳之氏の名が出て来るほどである。私より年配者は、全体の5%程度ではないだろうか。今や若い人の時代に入ったということだろうか。

 戦前は、「明治節」といわれた祝日だったが、国民学校初等科1年生の時終戦となった。その後、「明治節」は「文化の日」となった。私は「明治節」に肖り「節夫」と名付けられた。今日になって初めて知ったことだが、冗談交じりに「1103」を語呂合わせで「いいおっさん」の日とも言うらしい。

 ランチに、妻と近くの鰻屋へ出かけて、お祝いを兼ねて115日ぶりにビールを飲んだ。今年になってやっと4度目のアルコールである。これも懐かしい味だが、アル中の人の気持ちはとても理解出来ない。

 さて、今年はその「文化の日」の影が薄い。話題がアメリカ大統領選へ移ってしまったからである。どうしてアメリカでは、今日11月3日を大統領選の投票日に選んだのかのか調べてみたら、決まりでは、11月第1月曜日の次の日の火曜日が投票日と定められているそうだ。何だかややこしいので、11月第1火曜日と決めた方が分りやすいと思ったところ、そうではないらしい。仮に11月1日が火曜日の場合、8日が第1月曜日の次の火曜日になる。ところが、第1火曜日とすると1日が第1火曜日である。そこには、それなりの理由があるのだろう。この辺りから考えてもアメリカの大統領選は、複雑だと思う。

 もう長い間行われてきた選挙人獲得を争う選挙制度を止めて、国民ひとり1票を同じ権利として平等に扱った方が、民主主義の平等の理念に適うと思う。いずれにせよ問題点の多いアメリカの選挙制度である。その意味でも誰もが平等で、分かりやすい制度にそろそろ改善する時期だと思う。

 問題は、ややこしい投開票が行われる今日以降の流れだが、現状ではバイデン民主党候補が若干優勢と伝えられている。しかし、4年前にクリントン候補が有利と伝えられながら最後の土壇場でトランプ大統領が逆転勝利を収めた前例があるだけに予断は許されない。4年前は、獲得総数ではクリントン候補が勝った。だが、非民主的な選挙人獲得数で後塵を拝してクリントン候補は負けてしまった。

 一応開票結果は明日4日には判明するようだが、期日前投票やら郵便投票の結果を総合的に考えると勝敗の結果は、更に先になりそうである。とにかく、国は大きいが、選挙制度など選出方法が拙く、時代にマッチしていないうえに、細部の扱いにおいてもややお粗末な制度であるので、公平な勝敗が決まるのは、相当先になるような気がする。

 今年の選挙は大国アメリカが自国を見直すという意味でも、大きな転換点となることだろう。

2020年11月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com