4941.2020年11月21日(土) 過去最多のコロナ感染者と旅行会社への打撃

 今日も新型コロナウィルス感染者の勢いは一向に衰えない。東京では3日連続で500人を超え539人、大阪でも初めて400人を超え3日連続で過去最多の415人となったのをはじめ、7府県で過去最多となった。全国では2,596人で4日連続で過去最多となった。今やコロナ第3波の真っ只中にいる感じである。

 今日から3連休である。政府がしきりに我慢の3連休と言い、あまり外出しないことを国民に訴えている。一昨日新型コロナウィルス感染症対策分科会・尾身茂会長は、西村経済再生相が「GO TO TRAVEL」の運用見直しを求めるとの提言に対して、早急に対応を検討したいとの発言を受けて中止してもらいたいような発言をした。しかし、それでは物足りないと思ったのか、昨晩尾崎治夫・東京都医師会長がはっきりと中止をアピールしていた。今日になって菅首相は、「GO TO TRAVEL」の新規予約は一時停止すると公表した。

 第3波の猛威は収まりそうもない。経済活動の面でも大きな影響がはっきりした。すでに航空会社や鉄道会社が、経営上大きなダメージを受けていることが公表されていた。ここへ来て観光業を担う旅行会社の厳しい実情が公表された。旅行業界の主役たるJTBは、昨日経営改革をしてもこの先直ちに効果が表れず、旅行需要の回復には時間がかかるとみて、大胆な経費削減策を実施し会社のスリム化で生き残りを図ると発表した。

 「GO TO TRAVEL」が一時しのぎの利益をもたらしたが、JTBは先行きを考え人員削減に踏み切ることにした。来年度までに昨年度に比べてグループの要員を約6,500人、全体の6割減らす。また、国内店舗を来年度までに115店舗、海外の事業所を190以上削減し、従業員の賃金もボーナスの減額などを合わせて年収で平均3割減額というから従業員にとっては深刻である。

 厳しいかったのは、国内旅行以上に海外旅行部門である。昨年度上期旅行業売上高では、国内旅行は2,656億円だったが今年度は399億円の▲85%で、海外旅行は昨年度2,384億円に対して今年度は219億円で▲90.8%という散々たる結果だった。この実績では、大ナタを振らざるを得ないのも無理ないところだと思う。社員の削減に加え、役員報酬やボーナスの削減による人件費の削減と店舗などの一連の構造改革により、21年度には営業損益の黒字化を目指すという。しかし、それが可能かどうか、前途は中々厳しいと言わざるを得ない。

 同じように今や大手と呼ばれるようになったエイチ・アイ・エス(HIS)も今年度10月期純損益が318億円の赤字予想である。来年夏を目途に国内にある260店舗の内1/3を閉店するという。かつてJTBの対抗馬とも見られていた近畿日本ツーリストは、7千人の従業員を25年3月末までに約2/3にまで減らす。

 問題の深刻さは自己資本比率に見られる。JTBの自己資本比率は、3月末時点で24.3%だったものが9月末には11.4%にまで下がったことである。銀行などからの借入金で今年9月末の手元の現預金は、前年同時期と同じで当面の資金繰りに問題はないとしている。しかし、近畿日本ツーリストの9月末時点の自己資本比率は債務超過寸前の1.4%にまで追い込まれていることである。

 旅行業は、自分自身がそれが大きく発展する時代に働いていたので、良くも悪くも実態をある程度理解出来る。

 旅行の需要は常に存在する。現在予想もしなかったコロナ禍により、旅行を自粛するようになったが、元来時間的、経済的に少しでも余裕が生まれれば、人は旅へ出たがるものだ。従って流行しているコロナ禍が終息すれば、再び旅行を楽しむ人々が戻って来ることは間違いない。更に、旅行業は製造業などとは支出の構造が大分異なる。人件費の割合が高く、従ってそれを少しでも削減して急場をしのぐことが出来れば、再生の機会はやって来る。「旅は知の源泉」と「旅は未来を拓く」は、拙著をプレゼントする前著と次作品の内表紙に書く贈り言葉である。旅が消えることはない。そのためのお手伝いをする旅行会社が、捲土重来を期して再起を図ることが出来ることを強く望んでいる。

2020年11月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4940.2020年11月20日(金) 下肢静脈瘤手術と、朝日の拙著内容許諾

 今日は楽しみにしていた?右足下肢静脈瘤の手術の日である。8時半に来てほしと東京医療センターの関本医師に言われていたので、8時前に自宅を出ていつも通り歩いて病院まで行った。ここでは2か月前に右眼白内障の手術を受けたばかりである。手術室は前回の手術室の近くだった。

 オリンパスの医療機器販売部門に勤めている長男が、先日この手術はそれほど心配することはないと言ってくれたことと、執刀される関本医師にはすでに2度診察してもらっていたので、気分的に大船に乗った気持でいた。ベッドに仰向けに寝たまま手術は始まり、麻酔注射を7か所ほど打ってもらった。その時だけはチクリと痛んだが、注射箇所を見ることは出来ない。カテーテルを注入しているのだけは何となく感覚的に分かった。漸く終わったのはほぼ1時間後だった。手術箇所は包帯をぐるぐる巻きにして、その上に更に弾性ストッキングをはかせてもらったので、手術の部署はまったく分からない。さほど痛さを感じないまま無事手術は終了となった。先日も感じたことだが、立派な大病院で清潔な設備と一流の医師や看護師さんにお世話になれることは嬉しいことだ。近くにこんな立派な病院があり、その恩恵を受けられるのは有難いことである。今日と明日は風呂にも入れないが、今は手術も無事終わりほっとしている。

 今日も新型コロナウィルスは猛威を振るっている。全国で昨日の過去最多の2,388人を抜いて2,418人で連日過去最多となった。東京が昨日に引き続き新規感染者が500人を突破して522人である。このところ勢いが衰えない北海道でも304人となり、昨日に続き今日も300人を超えた。他に大阪や神奈川も大変な感染者数になった。今度の第3波では、重症者が第2波を上回ったことが目立っている。また、これまでは20代、30代の若者の感染が多かったが、高齢者にも感染が拡がり、年齢層が拡大したことが特徴的である。

 この第3波襲来に対して、西村康稔・経済再生相が昨日「感染がどうなるかっていうのは、本当に神のみぞ知る・・・」と迂闊に発言したことに対してちょっとした物議を醸している。小沢一郎氏、蓮舫氏、橋下徹氏ら著名な政治家から責任逃れの発言であると非難轟々である。ネット上にもかなり辛辣な意見がアップされている。自粛、自粛の世間の空気に場違いの発言をしたコロナ担当大臣への非難が殺到したのだ。

 さて、近日世に出る拙著「八十冒険爺の言いたい放題」に朝日新聞が出した2001年10月11日付新聞週間特集号の、ニューヨーク同時多発テロ事件の取り上げ方について批判した一文を書いたが、事前に朝日へ連絡した出版社・はるかぜ書房から漸く朝日から許諾を得たと連絡があった。特集がテロとの関連として時期的におかしいと思えるとの書き方でテロ後の朝日海外支局の取り上げ方を批判したものだが、朝日にしてはやはりそれが気に食わないようだ。出版社社長が交渉してくれて、当日の新聞の見出しは読めるが、内容は読み取れないような新聞写真の掲載方で手を打ったようだ。本書では、こればかりではなく、一般的にメディアの対応と取材方法について厳しい見方で書いたつもりなので、朝日だけに対して批判しているわけではない。

 メディアは、現場で実際に取材していないとか、他から入手したニュースを自社が取材したかのような書き方をしていることが多い。特に、スカルノ大統領時代のインドネシアについて誤解を含んで日本に伝えられたニュースは、新聞社ばかりでなくNHKなどでも散見されたし、彼らには気に食わないだろうが、私自身が現地で知った真実である。まぁ発売された後にどんな世評が寄せられるか、別の意味で楽しみが増えたとでも言っておこうか。

2020年11月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4939.2020年11月19日(木) 小学生時代の懐かしい思い出

 よくもまぁそんなことを覚えているなぁと友人たちから呆れられる話がある。71年前の今日、当時のプロ野球東急フライヤーズの主砲大下弘選手が、甲子園の対太陽ロビンズ戦で1試合7打数7安打(うち3三塁打)の大記録を打ち立てたのだ。それは今以て破られていない。夏休みが終わり、千葉県鋸南町(当時勝山町)の勝山小学校から千葉市立幕張小(当時は幕張町立小)へ転校してまだ間もなかった。ちょうどその日近日上梓予定の拙著「八十冒険爺の言いたい放題」に推薦文を書いてもらった椎名誠さんの実兄で、同じように野球好きだった研二くんらと後楽園で巨人戦を観戦していた。試合途中で場内アナウンスが大下選手の活躍ぶりを伝えて、スタンドは湧きたった。

 当時はまだ5年生でその記録の偉大さが理解出来ずにぼ~っとしていたが、後になってその記録の偉大さを知らされた。翌20日に鎌倉へ学校で遠足に行ったこととセットにしてよく覚えている。この年昭和24年は、夏休み中に古橋広之進選手が日米対抗水泳大会の1500m自由形で、当時の世界最高記録18分19秒という大記録を樹立し日本中を歓喜させた。

 そして秋になって日本人として初めて湯川秀樹博士がノーベル物理学賞受賞というビッグニュースがあった。その時の賞金が2,500万円で、その直後に国鉄総武線船橋駅の大改装工事が行われ、その建築費用がノーベル賞の賞金と同額だった。ノーベル賞賞金と大きな駅の工事費が物質的に同じぐらいの価値があると知って、ノーベル賞ってすごいなぁと感心したことをよく覚えている。

 そして6年生になった翌年6月あの朝鮮戦争が始まり、授業の合間に担任の湯浅先生から戦争について随分話を聞かされた。先生は生徒を校外へ連れ出しては、自然の中で写生を教えたり、俳句を教えてくれた。また版画の彫り方を教えてくれ、それがその後独身生活最後まで毎年年賀状に版画を彫る習慣が身に着いた。また、当時詠んだ俳句「コスモスが 揺れて見つかる かくれんぼ」を褒められたことが嬉しかった、そのことがその後読書、作文など文学方面に関心を深めていった一因ではないかと考えている。当時のクラスメートの俳句で先生にも褒められ、今以て印象に残っている句がいくつかある。

 寒空に ジェット機ふたつ 飛んでいる    三代川〇〇くん

 ざくろもぐ 子どもらの背に 夕日かな    高橋繁くん

 わらたばの 並んだ道を 牛通る       小川禮子さん

 82歳にもなると懐古趣味が高じておセンチになる。明日20日は、当時鎌倉へ電車に乗って遠足に行った日であるが、今年は、右足の下肢静脈瘤のレーザー手術を受ける。楽しい遠足から手術になるとは、これも時の流れだろうか。

 さて、今日も気候温暖化傾向と新型コロナウィルスの話が尽きそうもない。昨日、一昨日と鹿児島の最高気温が25.5℃、26.5℃と近年にない高温だったが、今日は大阪で26.5℃と夏日となりびっくりするような高温だった。やはり地球環境がおかしくなっている。

 コロナ感染者は、東京では今日初めて500人の大台を超える534人を数え、2日連続で過去最多を更新した。その他大阪、愛知、神奈川でも過去最多を更新して、全国では昨日の最多を超えて2,263人となった。政府をはじめ、東京都はモニタリング会議の結果、警戒レベルを最高レベルに引き上げた。奇妙なことに「GO TO TRAVEL」を開始すると第2波がやって来た。そしてそれに除外されていた東京を認めるや第3波になって急速に感染が拡大している実態から、同プロジェクトの中止の声が出ているが、政府はそこまでは決めきれないようだ。

 しかし、これから冬に入ると感染者は増えるだろう。一層警戒しなければならない。本当にコロナの終わりは見えるのだろうか。

2020年11月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4938.2020年11月18日(水) コロナ感染者数過去最多と岡崎市長選挙の茶番

 今日も新型コロナウィルス旋風が吹き荒れている。今日全国の感染者は、2,202人となり、今月14日の1,735人を大きく上回って過去最多となった。東京も493人を数え、8月の472人を超えて過去最多となった。東京では監視ステージを最高レベルに引き上げることを検討するようだ。自粛が求められている中で、日本医師会長は「GO TO TRAVEL」が感染拡大のきっかけになったとのコメントを述べた。我々夫婦も3日前このコロナ感染拡大の時期に鑑み残念ながら京都旅行をキャンセルしたが、案外賢明だったのかも知れない。今後引き続き増え続けるようだとロックダウンなぞも検討することも考えなければならないと思う。

 さて、胡散臭い話があるものだ。ましてや政治の世界ならなおさらだ。今日午后のエンタメ番組を観ていて驚くような馬鹿げた話が報道された。実際にあった話だから呆れるではないか。

 それは愛知県岡崎市の話である。先月行われた市長選挙で3期目を目指した自民、公明、立憲、国民が推薦する現職の内田康宏市長に対して、新人候補の元衆議院議員・中根康浩氏が3万票の大差をつけ圧勝した。中根氏はこれという市民を納得させ、理解させる素晴らしい公約を掲げたわけではなかった。呆れるのは、市が整備を進めるコンベンション施設の建設を見送る代わりに、ひとり5万円の税金を返したいとコロナ禍での支援を訴えたのだ。中根新市長の大衆を唸らせるひとつの途方もない約束だった。

 新型コロナウィルス感染拡大の下に、政府からも特別定額給付金10万円が全国民に配布されたが、それを見習ったのだろうか。その費用はもちろん本人が負担するわけではなく、出所は市の金庫からである。実に193億円だというから驚きである。これは自分が資金を出すのではなく、市に出させる体のいい一種の買収工作に当たるのではないかと思う。岡崎市民はこの5万円を歓迎したのだろうか、新市長を選んだ。中根氏は見事当選したわけであるが、この資金源が問われることになった。それはそうだろう。こんな他人のふんどしで相撲を取るような怪しいやり方は、今まで聞いたことがない。

 全ての政党が支援して盤石だった内田市長サイドにとっては、とんでもない公約を訴えた新人候補者に一敗地に敗れたのは、この現ナマ作戦にやられたと考えざるを得ない。

 しかし、普段から資金不足に悩んでいる市にとって市民サービスを低下させると市議会で反対の声が上がり、今日市議会で賛否を問うた。市議会議員36人のうち、賛成票を投じたのは僅かに2人だけという惨敗で採決は否決された。この結果に対して、中根市長は、公約は実現できなかったが、公約は果たしたと的外れなことを言っているらしい。早くも新市長へのリコールの声が出ているそうだが、地方自治法では当選から1年間は解職されないそうだから、今後市議会における市長の立場は微妙なものになるだろう。それにしても現ナマをいただけるとなるとそちらになびくカネに弱い性格は、岡崎市民のみならず、信じたくはないが、日本人の生まれながらのものなのだろうか。

 今日も暖かい。全国各地の測候所で夏日を記録したところが、102か所もあるという。昨日は過去130年間11月17日に1度もなかった鹿児島の25.5℃という夏日は、今日になっても更に上昇して26.5℃だった。11月下旬に入ろうとしているのにこの全国的夏日は、いくらトランプ大統領が異を唱えようともやはり気候温暖化の影響によるものだろう。

2020年11月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4937.2020年11月17日(火) コロナ禍の中バッハIOC会長走り回る。

 一昨日国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長が来日した。新型コロナウィルスの影響下国際線航空路線がほとんど運航されていない中で、チャーター機でわざわざやって来たのは、やはり来夏の東京オリンピック開催に開催国の意気込みを探りたかったからではないかと想像する。早速昨日午前菅首相と会談し、午後には小池都知事と会い、開催実現へ向けた連携を確認した。今日もメイン・スタジアムの新国立競技場を見学した。

 かねがね菅首相は、東京オリンピック開催は人類がウィルスに打ち勝った証しとやや大げさな表現をしていたが、併せて東日本大震災から復興しつつある姿を世界に発信すると前向きな考えを述べていたが、東京大会をトンネルの先にある光にしたいと語っていたバッハ会長も菅首相の言を共有すると応じたようだ。現状のコロナ禍が来夏までに終息するかどうかは現時点では何とも言えない。2人の会談では、観客の参加を想定しているが、これもどこまで可能か現状では分からない。観客をどのくらい受け入れるのか、海外からの観客にどう対応するのかという点は、今後のコロナの状況による。

 バッハ会長としては、このまま開催中止となっては今後の順調なオリンピック開催にも影響が表れるのではないかと心配していた節がある。取り敢えず、日本側の熱意は受け止めてホッとしているようだ。もうひとつバッハ会長来日の目的に、大会開催を不安視するスポンサー企業に対する対策もあるようだ。

 問題は、コロナがいつ終息へ向かうかということである。来年予定されている冬季オリンピック北京大会開催である。現状のままだとすると例え、中国でコロナが下火になったとしてもアメリカをはじめ、ヨーロッパで流行しているコロナが収まる気配がないとするなら、開催見通しが立たない。更に気になるのは、アメリカの出方である。

 実は、大統領選の勝利を確実視されているバイデン前副大統領が、アメリカ人選手がコロナ禍の中で東京大会に参加することをどう思っているかを大分気にしているようだ。トラプ大統領と異なり、コロナ禍を気にしているバイデン氏が、仮にアメリカが参加に後ろ向きの場合、大会の放映権料など多額の経費負担を担うアメリカ・メディア界が手を引いたら採算的に大会は成立しない。この辺りが頭の痛いところのようだ。

 さて、次作品「八十冒険爺の言いたい放題」は最終段階に入っている。最終原稿のチェックをしているところだ。最後の詰めで、若干滞っているのは、出版社による新聞記事掲載の許諾と、歌の歌詞の著作権許可である。前作「南太平洋の剛腕投手」でも昔の「のらくろ」の掲載許可を得たが、この時は簡単だった。だが、今回はニューヨーク同時多発テロに関する朝日新聞・新聞週間特集号の記事に対する批判文を書いており、それ自体は問題ないが、書かれた朝日がそれをすんなりと認めないのではないかという懸念である。その新聞のコピーを掲載することに関してどうも朝日は反対のようだ。だが、これは引用として掲載することは法的には問題ない筈なので、許可がなくても、返事が来なくても実行しようと考えている。

 今日は暖かかった。恒例の駒澤公園へのウォーキングは、夕方多少涼しくなってから出かけた。東京の最高気温は20.7℃だった。鹿児島では25.5℃の夏日で、これは過去130年間での最高気温だったという。

2020年11月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4936.2020年11月16日(月) エジプト・サッカラで古代の木棺発掘

 エジプト・カイロ郊外のサッカラの地下12mから古代の棺が発掘されたというニュースには久しぶりに興奮した。2500年以上も昔のプトレマイオス王朝時代の高官のものと見られているが、その棺の数たるや、100基以上というから驚く。ネットで画像を観てみると棺が色彩も鮮やかで保存状態も良く、木簡も型くずれしていないことに感銘を覚えるほどである。サッカラでは、先月も59基の木棺が発見されたが、昨日100基以上発掘されたのは今年最大の発見とされている。

 サッカラはギザのピラミッドの南に位置して、階段状のステップ・ピラミッドがよく知られている。1度ステップ・ピラミッド内部に入ったことがあるが、ギザのピラミッドより時代的には古い。どうして外形をわざわざ階段状にしたのか疑問を感じていたが、メキシコにあるティオティワカンや、チチェン・イッツァのピラミッドもステップ・ピラミッドである。

 それにしても2500年以上も昔の木棺が、それほど傷ついているようにも見えず、別の面で古代エジプト人の知恵に感心する。まだまだエジプトには、多くの古代遺跡が埋められていることだろう。もうエジプトに行くことはないと思うが、これまでにエジプト各地で古代の貴重な文化遺産を見ることが出来たことは、知的好奇心を刺激してくれたし、知見にもなり、有難いことだったと考えている。これからもエジプトに限らず、世界各地で古代遺跡が発見されることを期待したいと思う。

 さて、新型コロナウィルスが社会生活に大きな打撃を与えているが、今日の夕刊トップに「GDP反発21.4%増」の見出しを見て、そんなことがあるだろうかと一瞬目を疑った。今年度7~9月期の実質国内総生産(GDP)が前期(4~6月期)より5%増え、年率換算すると21.4%も増えたという驚くような伸び率だった。尤もこの数字は基点として戦後最悪の落ち込んだ前期からの反動であり、1980年以降で最大の伸び率となった。これだけではとても本当の経済力は分からない。良くなった大きな原因は、2つある。ひとつは個人消費の伸びであり、もうひとつは輸出が増えたことである。前者は、ひとり10万円の給付金の効果があり、後者としては欧米向けの自動車の輸出が伸びたことである。それでも相変わらずコロナの影響が続いており、いつ数字が下降するか分からない。とても力強い復活などと言えたものではない。

 それでもこの数字を東京証券市場は好感したのか、日経平均株価は対先週末521円もアップして25,906円だった。分からないものだ。

2020年11月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4935.2020年11月15日(日) 京都への旅行を中止

 今日11月15日は七五三のお祝いで、古来その年齢の子どもたちがお宮参りする習慣がある。我が家でも5人の孫たちの内一番年少の孫娘が今年7歳となり、家族揃ってお宮参りをしたようだ。これで5人の孫たちはすべて七五三を済ませたことになる。この次は成人の日のお祝いとなるが、1番年長の孫が昨年成人式を迎えたところで、他の孫たちもこれから次々と成人になっていくのをお祝いすることになるが、果たして5人の成人をすべて見届けることが出来るだろうか、不安がないわけでもない。

 昨日人間国宝で上方歌舞伎役者の坂田藤十郎の訃報を知った。享年88歳、米寿である。彼の舞台は一度も観たことはなかったが、「曽根崎心中」を1,400回も上演したという。生前父が話してくれた昔ばなしをふっと想い出した。父が会社の宣伝部長を務めていたころに、会社が歌舞伎座に緞帳を寄贈したり、販売店主を歌舞伎座に招待したことなどから何度か若き扇雀、後の藤十郎にお会いしたことがあったそうだ。2度目からは決まって顔を覚えていますと言われたと話していた。何でも扇雀は1度会った人の顔を覚えたら忘れないということをしきりに自慢していたと言っていた。何となく懐かしく思った。

 さて、25日から2泊3日の予定で妻と京都へ旅行する予定で楽しみにしていたが、このところ新型コロナウィルスが第3波襲来のような急速なうねりがやってきたので、少々心配になって折角の機会ではあったが、思い切って旅行を取り消すことにした。普通の旅行とは違って今回は、卒業した中学校と当時住んでいた家屋周辺を見てみたいと阪急桂駅から嵐山線上桂駅で降りて、その後松尾の西芳寺を訪れて、嵐山へ行き天竜寺を訪れてみようと考えていた。また、京都に勤めている長男とも久しぶりに食事でもしようと約束していたが、それもキャンセルすることにした。「GO TO TRAVEL」で豪華な旅に費用がほぼ半額にまでなったが、これとて残念だがやむを得ない。

 旅行を予約したJTB自由が丘支店へ取り消しのため出向いたが、そこへ至るまでの道路と自由が丘駅周辺の混雑ぶりは、とても「STAY HOME」とか、「自粛」のような「3密」を忌避するような雰囲気がまるで感じられない。以前は中国人を主とする外国人の姿が多く見られたが、今日はほとんど見かけることはなかった。通りからレストランやカフェを覗き見ると、ほとんどがマスクを着けずに話に夢中になっているようだった。会食時の留意点として会話の際は、マスク着用が言われているが、守られていない。こんな些細な点から今もじりじりと感染者数が増えているのではないだろうか。ただ、それにしてもコロナ第3波がやってきているという空気の中で、あまりにも多い人出を見て大丈夫だろうかと少なからず気になった。

2020年11月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4934.2020年11月14日(土) アメリカ大統領決定、就任までの複雑な決まり

 このところ体重がやや増えつつあった。と言っても1~1.5㎏程度であるが、ひょっとすると糖尿病の指標であるヘモグロビン(HbA1c)も上がっているのではないかと気になっていた。今日平常通り月一でクリニックで診てもらったところ、いつも通りで順調だと言われてホッとした。このHbA1cも今年2月に初めて糖尿病と診断された時は、11.3だったが、その後徐々に下がり出し、3月には10を割って9.6となり、5月には6.4となった。以降6.2~6.4を上下して半月以上6.5以下を安定的にキープしている。医師からは甘い物を食べているわけでもないので、現在の食事療法を続けていけば大丈夫でしょうと励まされた。油断しないよう今まで通りウォーキングを続けようと考えている。

 さて、アメリカの大統領選挙では先日バイデン前副大統領が勝利宣言を行ったが、選挙に不正があったとしてトランプ大統領はこれを認めていない。開票が遅れていたアリゾナ州で12日バイデン氏の勝利が確実になって11人の選挙人を獲得し、合せて290人となった。そして、昨13日ノースカロライナ州で、トランプ氏が勝って15人の選挙人を獲得したとABCが伝えた。ところが、同日バイデン氏がジョージア州で勝ち、これでバイデン氏は306人、トランプ氏が232人となった。これにより全州で大勢が判明し、バイデン氏が過半数の270人を遥かにオーバーしたので、すでにバイデン氏が勝利宣言したのも理のあるところだ。だが、このジョージア州の開票結果にも問題が残されているという。2人の得票率の差が僅かに0.3%のため州法の規定により再集計が始まって、正式な決定ではないという。何とも面倒くさいことである。

 それにしても今以てトランプ氏は、証拠もなしにバイデン氏側に不正があったとして敗北宣言をしていない。このため通常ならそろそろ次政権への引継ぎを開始するところだが、それが出来ない。与党の共和党内からも政権移行が円滑に出来ないと懸念の声が上がり始めている。トランプ氏が敗北を認めないことから、政権移行チームに必要な資金などを提供する「一般調達局」がバイデン氏陣営へ支援出来ない。このため政権移行の遅れは、国家安全保障にリスクをもたらし、特にパンデミックの今ではなおさらだと選挙の不正を主張するトランプ大統領へ批判が高まっている。

 だが、政権移行の過程でアメリカの制度はまだ他に問題がある。現状では12月14日に各州の選挙人が投票し、それが何と来年1月6日に開票され、バイデン氏の大統領就任がそこで正式に決定するのだという。どうしてすぐ、つまり翌15日に開票しないのだろう。さすれば、大統領の正式決定が早まる。選挙自体も分かり難いが、その後の新大統領就任までのプロセスが、一層分かり難い。アメリカ人というのは、自らの首を絞めながら新大統領を選出しているのである。

 証拠もなしに不正を主張したり、選挙人獲得数で敗れたトランプ陣営の言い分を忖度したり、国の安全保障にまで危害が及んでは国家としての鼎の軽重を問われかねない。それが許されるようなアメリカ社会の甘い民主主義は、一体いつまで継続されるのだろうか。このままでは、4年後にまた同じように泥沼にはまることになるだろう。

 ついては、今日も多くの新型コロナウィルス感染者が報告された。アメリカでは過去最多の1日だけで16万人を超えた。世界では5,275万人が感染し、129万人が亡くなっている。日本でも今日は1,731人の過去最多の感染者を出したが、これは3日連続最多である。東京は352人で、この300人以上は4日連続である。地方の警察、消防、病院、学校などでクラスターが次々と発生しているという。当分増加の傾向は収まりそうもない。

2020年11月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4933.2020年11月13日(金) 鉄道運賃値上げか。

 新型コロナウィルスが、相も変わらず世界中で感染を拡大している。国内でも感染者の増加が警戒されているが、それと同時に気がかりなのは経済面へ及ぼす影響である。特に観光、交通、飲食、宿泊関係への直接的な被害がそれらに勤める社員の生活まで蝕んでいる。

 これまで安定して順調な経営を続けてきた大手鉄道会社が、JR、及び各私鉄ともにかつてなかった大きな試練を受けている。昨日公表された首都圏大手私鉄8社の中間期決算は、売上高が大きく減少し純損益は軒並み赤字で、年間決算も赤字が見込まれている。観光路線を抱える西武、東武、小田急などは特に営業面で効いている。そうでなくてもリモートワークにより通勤客が減少し、定期収入が大きく落ち込んだ。各社とも売上高は前年同期比で20%以上落ちた。当分明るい材料はないが、そうもしておれず各社とも知恵を絞っているらしい。結局行き着く先は、運賃値上げになるのではないだろうか。物価が値上がりしている中でも鉄道会社は堅実な経営を続けて、近年になって運賃値上げを実施した会社はない。それが、売上高が対前年比で小田急▲36%、西武▲47.4%、京王▲36.5%、京急▲37.7%という惨憺たる実績では、そう簡単に代替策は見つからない。頼るのは、結局のところかつては1年おきぐらいに実施していた運賃値上げである。早くも関西の私鉄では、近鉄が値上げの検討を始めたようだ。仮にそうなれば、運賃値上げは1995年以来25年ぶりのこととなる。

 つまり如何に好景気、安定企業であろうとも、いつ、何が厄介な魔物となって身の上に降りかかってくるか分からないということだ。以前は私鉄経協と私鉄総連の間の賃上げ交渉のもつれの末、春闘の恒例として私鉄のストライキが常態化していたが、或いはこれも復活するやも知れない。

 ところでその元凶である新型コロナウィルスの感染者は、昨日全国で過去最多の1,662人だった。5つの道府県、北海道236人、神奈川147人、兵庫81人、茨城26人、岩手10人では過去最多だった。今日も昨日に引き続き過去最多、全国で1,694人の新規感染者を出した。東京では374人の感染者が出て、300人以上の感染者数は3日連続であり、大阪では263人で4日連続の200名超えで過去最多の263人だった。

 緊急事態宣言発出が噂される中で、西村経済再生大臣は正式には「第三波」が来たとは言っていないが、より強い処置を取らなければいけないと発言しているし、「GO TOキャンペーン」については、政府のコロナ対策分科会・尾身茂会長は、感染拡大を抑える最後のチャンスとも言い、ひとつステージが上がれば「GO TOキャンペーン」は当然停止と発言している。今夕の朝日「素粒子」には、「なぜ第三波と認めないのか。認めて緊急事態宣言や『GO TOキャンペーン』の見直しを求められたら困るから、では困る」と皮肉られていた。いずれにせよこのままの状態が続けば、「GO TOキャンペーン」も中止となる可能性が高い。実際「GO TO EAT」キャンペーンは発売を中止し、3月一杯で計画自体を止めることにした。25日から「GO TO TRAVEL」で京都へ行くことになっているが、これは大丈夫かなぁ。

2020年11月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4932.2020年11月12日(木) 危うい香港の1国2制度

 各国首脳が次々とアメリカのバイデン次期大統領と電話会談を行っているが、菅首相も今朝15分程度だったが、バイデン氏と電話で会談した。話し合ったのは日米同盟の強化で、首相はその内沖縄尖閣諸島がアメリカによる防衛義務を定めた安保条約第5条の適用範囲であると確認したと記者会見で語った。実は、今朝高校時代の友人から電話で、アメリカ在住半世紀のアメリカ通の知人からバイデン氏が副大統領時代に中国を訪れた際、この件について中国には伝えず、その後バイデン氏に対して中国から10億円程度の謝礼というか、現金が振り込まれたという話を聞いた。真偽のほどは分からないが、こういう話が漏れて来るということ自体疑問であり、アメリカにはその気がないのではないかと思う。トランプ大統領は、ことあるごとに日米安保条約は不平等でアメリカにとって不利だと言い日本にプレッシャーをかけていた。アメリカ人の本音としては見える部分のデメリットばかりを強調し

、見えない部分のメリットを評価しない条約ならこの際新政権となったら、改めて対等の立場で真の平等条約締結を検討してみてはどうか。腹に一物というのが一番消化に良くない。

 さて、中国の全国人民代表大会(全人代)は、香港政府に対して民主派議員4人の資格を剥奪するよう命じ、同政府は4人の資格を取り消すと宣告した。これを受けて他の民主派議員15人が抗議の意思を表明するため、全員辞職届を提出すると表明した。

 全人代は、①香港独立の主張を支持、②香港に対する中国の主権行使の拒否、③海外に香港への干渉を求める、④国家安全への危害、⑤香港基本法を守り、香港政府に忠誠を尽くす要求に従わない、等々の行為をした場合、香港政府が議員資格を剥奪することが出来ると一方的に言っている。

 結局中国共産党指導部の意図に沿わない行動をした場合は、議員資格を剥奪するということだ。われらの意に沿わない奴は、徹底して排除するというのが本音である。全人代は1国2制度を改善し、香港の国家安全や憲政秩序を守るための重要な立法だと身勝手な言い方をしているが、所詮自分たちに逆らったり気に入らない人物は有無を言わせず追い出そうというのが本心であろう。この暴挙により、香港の1国2制度は有名無実化し、三権分立まで危機に追い込まれることになる。アメリカ、イギリス、オーストラリアから中国に対して厳しい反発が起きている。

 そもそも中国はイギリスから香港返還を果たした折に、イギリスに対して2047年まで香港1国2制度を守ると約束した。それを道半ばにして反故にしている。明らかに背反行為である。独裁者、習近平・国家主席の非民主主義的統治は、益々エスカレートするばかりである。香港だけではなく、中国では共産党一党独裁政治により、言論の自由、表現の自由が益々形骸化して今や恐怖政治国家となっている。共産党政府の決めたことに反対の意思を表現したことだけで罰せられるような社会が、なぜ現代において存在しているのだろうか。今日の中国は、権力によって反対勢力を抑え込む、かつてのスターリン時代を彷彿させる罪深い政治社会ではないだろうか。こんな無謀な国がどうして経済的に発展するのか、とても理解出来ない。恐ろしい国が世の中にはあるものだ。

 こんな強権中国と付き合っていくことは難しい。菅首相も習近平の手練手管の仕掛技にはまらないよう充分気をつけて欲しいものだ。

2020年11月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com