4981.2020年12月31日(木) コロナで散々だった2020年よさらば~

 月日の過ぎ去るのは早いもので、今日は大つごもりとなった。例年になく厳しい寒さの年末となったが、先日上越自動車道で多くの車が立ち往生したことを踏まえて、国土交通省では雪害注意の警報を出している。

 そんな中で相変わらず新型コロナウィルスは猛威を振るっている。今日東京都内の感染者は一気に1千人台を突破して過去最多の1,337人となった。全国でもこれまでの最多である昨日の3,852人を破り、4,515人となった。このように一向に沈静化する様子が見られず、感染者は増える一方である。近々緊急事態宣言が発せられる可能性があるが、菅首相は現時点でそれは考えていないというばかりである。確かに経済活動への影響は大きいが、さりとて年末年始という各企業が休暇に入るこの絶好の機会に外出を制限するのが一番効果的ではないだろうか。

 アメリカでは、ジョンズ・ホプキンズ大学が発表するところでは、感染者が1,150万人となり、死者は25万人を超えた。ところが日本の康生労働省の発表では、29日現在で感染者が1,930万人、死者は33万4千人だという。昨日のロシアの不審な数値と同様アメリカもちょっとおかしい。

 さて、今朝のニュースでイエメンのアデン空港で爆発と襲撃事件があり、25人が亡くなったと伝えられた。イエメン政府の発表によると仕掛けたのは親イラン派武装組織シーア派と断定している。画像を観てみると空港は私が52年前の独立直後に訪れたころとは比べ物にならないほど大きくなり、建物も立派なものである。偶々最近上梓した「八十冒険爺の言いたい放題」にアデン独立前後の様子と私自身が入国した時のバタバタ劇を書いた。あれから半世紀以上が過ぎ隔世の感を覚える。今日出版社社長が、販促活動のひとつとして、拙著をAMAZONの旅行記部門の1位を狙うような意気込みだったので、力強く思っている。その過程でアデンの独立前後の様子がテレビでも度々紹介されるようになれば、効果を上げるのではないかと思う。

 今晩は、NHKで年中行事になった紅白歌合戦が行われた。昔と比べて知っている歌手も少なくなったし、今日の歌手のように派手に、かつ忙しく動き回るテンポにはとても付いて行けない。終戦直後で藤山一郎、岡晴夫、灰田勝彦、小畑実、近江俊郎、東海林太郎、霧島昇、笠置シズ子、渡辺はま子、淡谷のり子らがどっしりと構えて唄った宮田輝司会の紅白歌合戦が懐かしい。

 何といっても今年はコロナに酷い目に遇った1年となってしまった。過去にこんなに長い間憂鬱な気持ちに捉われた年はなかったような気がする。科学が進歩して地球から宇宙へ飛び出すような時代にはなったが、身の回りのウィルスを退治出来ないもどかしい世の中になってしまった。まだ充分国民の間に自粛生活が徹底していないせいか、メディアで口酸っぱく警報を発しているにも拘わらず、ウィルスは蔓延るばかりである。世界でコロナの感染者が1億人にもなろうという時に、各地でテロや戦争も止む気配がない。こうして人間が手を打てない間にウィルスがじわじわと人間を襲っている。決して手を拱いているわけではないが、完成品と呼べる対ウィルス・ワクチンの開発が追い付いていない。

 外出するチャンスが少なくなり、友人らと食事の機会も少なかったせいもあるが、今年はお酒を飲む機会もたった5日しかなかった。今年の幕引きはぱっとしないが、来年こそはコロナが終息し、オリンピックも開いてソーシャル・ディスタンスなんて言葉も気にしない世の中になってもらいたいものだ。

2020年12月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4980.2020年12月30日(水) コロナ禍の影響が広範囲に

 いよいよ新型コロナウィルスに脅かされた2020年も押し迫って来た。相変わらずコロナ警報が叫ばれていて、どの交通機関も例年なら混雑する年末にも拘わらず、ガラガラのようだ。医療機関が崩壊状態に近い中で年末年始の医療機関の休止が懸念され、医療機関には一部で普段通り開院するところもある。年末になるといつも景気の好い声が聞かれるアメヤ横丁も例年に比べれば人出は半分だという。東京商工リサーチの集計値によると今年のコロナ関連倒産数は、843件でほぼすべてが中傷・零細企業である。大手企業にしても今年のボーナスは、ほとんど減額である。

 ところが、それほど良い筈がない経済市況にかなり明るい数字が表れている。昨日の日経平均株価は対前日比714円高の27,568円で、何と1990年以来30年ぶりの高値となった。27日にアメリカのトランプ大統領が追加経済対策を盛り込んだ法案に署名したことが評価されて、ダウ平均株価が最高値を更新した影響を受けたわけである。

 そして今日が東京株式市場にとっては今年最終日だった。今年の日経平均株価の最終値は昨日より123円下がったものの、それでも昨日の値上がり分が大きかったため、昨年と比べて3,700円余り値上がりし、27,444円となった。年末の株価としては1989年以来、31年ぶりの高値となったという。

 それにしてもコロナ感染者数は、一向に減少の傾向が見えない。国内でもこのところ重症者数は連日過去最多を記録している。世界では感染者の数が8千万人を超え、死者は180万人近くに達した。このまま行けば、間もなく感染者が1億人となる。そんな中でロシアの統計に疑念が生れている。ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によれば、昨日時点でロシアの感染者数は262万人、死者が5万4千人ということになっているが、ロシアのゴリコワ副首相の発表に依れば、コロナ感染者の死者は、18万人を超えることになる。公表数値の3倍を上回る。いつもながら不都合な事実を隠しがちのロシア政府は、正確な数字を発表すべきである。もしその通りだとすると現在世界でも7番目に多い死者数が、ブラジルに次いで3位に駆け上がることになる。

 コロナ禍を配慮して宮内庁は、毎年行っていた1月2日の新年一般参賀を中止するとを発表していたが、元旦に天皇が国民に向けてビデオ・メッセージを出すことになった。天皇も昨年天皇の座に就かれてからほとんど公式行事が行われず、心中は辛く複雑な思いがあることだろう。何とかワクチンの開発効果により、コロナが終息することを願うばかりである。

2020年12月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4979.2020年12月29日(火) 拙著「八十冒険爺の言いたい放題」、漸く上梓

 生協で購入したお正月の風物詩でもある竹のない門松風門松を門扉に括り付けていたら、道路向かいのお宅から家族4人が出かけるところだった。奥さんが家には門がないから門松も備え付けられないので、小学生と幼児の女児に門松について教えることが出来ないとぼやいていた。我が家の門松は簡単なものでとても門松と言えるものではないが、確かに最近建設される住宅には、あまり門らしきものがない。道路の目の前がエントランスである玄関という仕組みになっている。土地が狭いために住居効率をアップするために敷地一杯に建物を建てる傾向があり、その意味では昔の日本家屋の良さである門扉から玄関までのアプローチや、庭のスペースが失われていることは事実で、日本建築の視点から見れば、やや寂しいとも言える。

 さて、定期購読している月刊誌「選択」1月号が送られてきた。毎号興味深い記事が溢れている。1月号には過日新聞で報道されたように母校慶應義塾が、東京歯科大を吸収合併して慶應義塾大学歯学部として新たなスタートをさせることに決まったとの記事が、4頁に亘って紹介されていた。両大学それぞれに思惑と狙いがあるようだが、それが一致したことが合併決定に至ったようだ。これにより慶應は、昭和大学と並んで医学系学部をすべて設置している大学ということになる。慶應にとっては、東京歯科大が経営する市川総合病院を有することに最大のメリットがあるようだ。これがいずれ「第2慶應義塾大学病院」となる。この背景には、東京歯科大が医学系大学トップで一番恵まれていながら、昨今歯科医が過剰気味でいずれ歯科医院が経営的に厳しくなることが考えられ、それに学生数減少が予測され、東京歯科大がいち早く慶應に話を持ちかけたのではないかと見られている。現状東京歯科大は財政的にも豊かで、慶應にとっても財政的にプラス材料のようである。いずれにせよ数年前に共立薬科大を吸収して薬学部を設立した慶應が、これで医学部、看護学部、薬学部、歯学部と医歯系学部を整備充実させることは全学部的にもプラスになるだろう。

 今日漸く拙著「八十冒険爺の言いたい放題」を出版社のはるかぜ書房から送って来た。最近になって予定より大分出版時期が遅れることになり、友人らの期待を裏切ってしまった。当初出版社は11月出版という話だったが、3月に原稿を渡した時点で10月、早ければ9月ごろまでに世に出せないかと話したら返事は前向きだった。それが10月どころか、11月になりあれあれと思っていたところ、新聞記事掲載の許諾が取れないという理由でずるずる遅れて12月20日ごろには出版出来そうな空気だった。それがここへ来てまた遅れて、漸く今日我が作品を手にした。発行日は来年1月15日ということになっているが、或いはすでに書店の店頭に置いてあるかも知れない。文章は面白いと過信するほど自信を持っているし、かの椎名誠氏も面白いと言ってわざわざ表紙帯に推薦文を書いていただいた。きっと売れると信じている。これから出版社と販促についても話し合い、効果を上げていきたいと思っている。

2020年12月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4978.2020年12月28日(月) コロナでバレる政治家の劣化現象

 立憲民主党の参議院幹事長である羽田雄一郎議員が、唐突に亡くなられた。突然のことでびっくりした。24日に熱があって体調が勝れず、昨日PCR検査を受ける予定だったそうだが、それを受けることもなく息を引き取った。まだ53歳の若さだった。死因はその後分かったことだが、やはり新型コロナウィルスによるものだった。国会議員の内コロナで亡くなられたのは羽田議員が初めてである。短い間だったが、民主党政権時代には国土交通大臣を務められたこともあった。

  羽田議員には1度しかお目にかからなかったが、お父上の羽田孜・元首相とは何度もお会いして、海外出張の折には渡航手続きのお世話をしたこともあった。元首相は国会議員になる前は、小田急バスに勤務していたこともあり、小田急グループを挙げて支援していた。元首相の父・武嗣郎氏と私たちのお仲人さんとは、新潟高校、東大時代同級生でもあった。

 翻って私自身も今日は、東京医療センターで白内障と静脈瘤の手術後の経過をチェックしてもらった。いずれも術後の経過は問題ないとのことで、白内障は3月に、静脈瘤は5月に最終チェックをすることになった。現時点ではまったく問題なく順調な経過と聞いてホッとしている。いずれも手術前に比べれば明らかに良くなっているので有難い。早めに手を打ち、フォローさえしっかりやれば、現代医学ではかなり健康面で原点回帰が可能ということである。それに大事だと思ったことは、お世話になった国立東京医療センターのスタッフ、手配と施設が良かったことも患者にとって安心感を与えてくれた。近くにこういう超一流の医療センターがあるということが、今のコロナの時代だからこそより恵まれていると言える。

 さて、そのコロナについて年末年始の過ごし方について菅首相は、自身8人で会食を行ったことに対して世間から批判されたこともあって、静かな年末年始を過ごして欲しいと要望した。だが、政治家というのは、他人にはいろいろ厳しいことを言いながら、自らには甘くそれを守らないものだ。

 自民党二階俊博幹事長が、菅首相ら8人による会食が非難されたことについて、「会食を目的にやっていない。意見交換を考えている。まったく無駄なことをしているわけではない」などと反論にもならない反論をしていたが、首相が5人以上の会食を控えて欲しいと言った矢先にこの二階氏の不遜な反論は常識を疑わざるを得ない。世間の常識というものがまったく分かっていないのだ。

 地方レベルでも政治家の言い訳付き会食は、派手に行われている。

 25日富山県選出自民党衆院議員の宮腰光寛・元北方担当相が、地元の漁業関係者約30人の懇親会に出席し、飲酒して転倒して病院に搬送された。選りによってこの日富山県は感染拡大警報を発出していた。この間の悪さはどうだろう。

 埼玉県では、18日自民党県会議員団約30人がホテルで会食を行った。これも埼玉県が15日からコロナ対応の特別措置法に基づき、会食や飲み会は4人以下とするよう県民に要請中である。決まりを作るのが政治家なら、それを壊すのも政治家という言葉がぴったりである。政治家の悪質なのは、問題点を突かれると素直に反省するよりも、「会食という認識は当たらない」などと世間では通らない屁理屈を言って開き直ることである。

 更に今日になって今月初飯泉嘉門・徳島県知事が、徳島市内のホテルで県議会議長、県議ら46人と会食をしていたことが判明した。知事は、感染対策を実施して行ったので問題はないと語ったようだが、そもそもそんな感覚がおかしい。こんな人物が、全国知事会会長を務めているようでは、知事の常識レベルが知れるというものである。

 これからも同じように次元の低い政治家が身勝手な掟破りをやって、素直に反省しないことがあちらこちらで見られることだろう。

2020年12月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4977.2020年12月27日(日) 民主派を弾圧する独裁者・ベラルーシ大統領

 今年は新型コロナウィルス感染拡大により、プロのみならずアマチュア・スポーツ界も大きな影響を受けた。奈良に住む高校生の孫娘は、昨年に続いてハンドボール国体とインターハイ出場を楽しみにしていたが、いずれも中止となり落胆していた。まぁ奈良県高校優秀選手のひとりに選ばれたので、機嫌を直していたが、子どもたちにとっては青春の思い出を奪い取られるようなものでちょっとかわいそうな気がしている。

 今日から第100回全国高校ラグビー大会が大阪・花園ラグビー場で始まった。春の選抜大会はコロナで中止になり、本大会は第100回の記念すべき大会でもあり、無観客試合で開催された。今日民放のラグビー番組でいろいろな高校生ラガーマンに纏わるドキュメントを放映していたが、テレビ・ドラマ「スクール・ウォーズ」のモデルとなった、京都市立伏見工業高校が校名変更により、京都工学院高校となって花園出場を目指した過程を映していた。惜しくも敗れて出場とはならなかった。かつては全国制覇4度という強豪校だったが、それも山口良治監督の手腕に依るところが大きかった。今年創部60年だそうだから、我が湘南高ラグビー部より10年も遅いとは意外だった。

 残念なのは、昨年ワールドカップ開催により日本中にあれほどラグビー・ブームを盛り上げ、テレビ視聴率も同時開催だったプロ野球日本シリーズを遥かに上回ったのに、今年の高校ラグビーの中継放送は、TBSによる準決勝、決勝戦だけだということである。その間毎晩深夜ニュースでダイジェスト版は放送されるが、何とも残念である。まだまだラグビー人気が、日本人の間には根付いていないのかなと残念に思った。

 さて、世界には21世紀の今も独裁者が権力を握り、民主化を弾圧する独裁国家が存在するが、社会主義思想がまったく感じられない南米のベネズエラやホンジュラスの独裁者は別にして、それは皮肉にもほとんどが旧社会主義国家においてである。旧ソ連のプーチン大統領、中国の習近平・国家主席、北朝鮮の金正恩・朝鮮共産党委員長らが現在旧社会主義国の権力を握っている。そこへ急速に名を上げたのが、旧ソ連邦ベラルーシのルカシェンコ大統領である。1994年に初代大統領に就任するや民営化を止め、ソ連スタイルの経済運営に転換させた。2004年には大統領3選禁止の規定を撤廃して今日まで大統領の座に君臨し続けている。

 そもそもデモのきっかけとなったのは、8月の大統領選でルカシェンコ氏が8割もの票を獲得して圧勝したと政府が一方的に疑問の残る発表をしてからである。大統領選の不透明さが大きくなり、国内にデモが頻発し、これを大統領は弾圧している。強力なライバルを次々と放逐し、独裁者プーチン大統領率いるロシア政府の後ろ盾で思いのままに政治を動かしている。哀れなのは追放された民主派議員であり、ベラルーシ国民である。こうして国民の支持のないベラルーシは、同じように国民の支持を得られないロシア、中国、北朝鮮のような世界の仲間外れの国と傷のなめ合いをしている体たらくである。ひとりの政治家に無限の権力を持たせることが、いかに危険で国民にとって不幸であるかということが、第2次世界大戦の教訓としてまったく生かされていないようだ。

2020年12月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4976.2020年12月26日(土) 世界的なコロナ禍で高校ラグビー祭も中止

 今日東京都内の新型コロナウィルス新規感染者は、949人だという。初めて900人台になった。もちろん過去最多である。一昨日に過去最多の888人に達して、昨日はそれに次ぐ884人だった。そして今日900人台へ突入した。医師ら専門家が、そう遠くない将来に1,000人台に乗るだろうと言っていたが、予想以上に早く1,000人を突破しそうである。全国的には、これもまた3,883人で4日連続過去最多となった。菅首相も年末年始には、不要不急の場合を除き外出は控えて欲しいと国民に訴えている。

 今のところ感染防止効果のあるワクチンは完璧に開発されたとは言えないようだが、それでも接種されるのは、救いである。我々高齢者が来年3月と言われている。

 今日送られてきた「NATIONAL GEOGRAPHIC」誌日本語版2021年1月号も特集「2020 写真が記録した激動の年」と題して全編をコロナ特集にして貴重な写真を網羅している。1冊全部がコロナというのは珍しい。表紙は、コロナに感染した患者の対応に追われ、疲れ切って地面に座り込むベルギーの看護師2人である。創刊以来133年の歴史を誇るNJ誌が、ある年をこのように回顧したことはなかったくらい2020年は特別な年だったと編集長は書いている。全体の構成は、「試された1年」「隔てられた1年」「戦い続けた1年」「希望をつないだ1年」と4部に分けられている。いつも飛ばし読みをしているNJ誌だが、本号は読みごたえがありそうだ。じっくり読んでみようと思っている。

 コロナ禍は、こんな身近なところにも影響があった。3日前の本ブログに書いた母校高校ラグビー部の元旦ラグビー祭の計画が、今日になって中止となった。昨年までの手順を変えて試合も、懇親会も参加者が極力ソーシャル・ディスタンスを保てる方式で開催する予定だった。ところが今朝になってラグビー部OB会長から電話があり、神奈川県教育委員会が、年末年始の試合で大学生や社会人とはやらないように学校側へ連絡があったということから、急遽OB会としても元旦のラグビー祭を中止と決定したという知らせだった。気になっていたことでもあり、その決定はやむを得ないと納得したところである。残念なのは、創部70年という節目の年でもあり、当初の予定通り実施出来ることが望ましかったが、NJ誌も言うように特別の年でもあり、現実を受け止めざるを得ない。

 それにしても待ち焦がれるのは、即効的なワクチンの開発である。今のまま来年、そして再来年を迎えるようなことになるなら、世界の資産、価値がどれほど失われることだろうか。

 今年も残り5日となったが、世界的にえらい災難の年になったものだ。今のところコロナ収束の見込みが立たず、大晦日に除夜の鐘を108回叩いたところで、新年あけましておめでとう、コロナのないすっきりした新年を迎えましたというわけには行かない。どうもすっきりしない年越しとなりそうである。

2020年12月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4975.2020年12月25日(金) 昭和13年生まれのなかにし礼氏逝く。

 今日またひとりの有名人の訃報を知った。直木賞作家で作詞家としても広く知られるなかにし礼氏である。なかにし氏とは同じ昭和13年生まれであるが、私は東京中野でごく普通の家庭に生まれたのに引き換え、彼は盧溝橋事件をきっかけに始まった日中戦争の最中に満州で生まれ、戦後日本に引き揚げた。家庭的にも随分苦労されたようだ。偶々同時期に日本ペンクラブの会員になり顔合わせをしたのが、2002年東京会館で開催されたペン総会場で紹介された時である。その時「初めまして、こんにちは」と軽く会釈した程度で、その後会ったことはないが、どことなく華やかな雰囲気のある人だった。その時同時に会員になった人に菊間千乃弁護士がいる。

 なかにし氏が亡くなる3日前には、作曲家の中村泰士氏が他界された。中村氏は私たちより1歳若かったが、同世代人としてその活躍ぶりは気になっていた。歌手の細川たかしが嘆いていた。彼のヒット曲「北酒場」は、中村氏が作曲した。随分辛そうな哀悼の言葉で師の永眠を嘆いていた。そして3日後の一昨日その「北酒場」の作詞家だったなかにし礼が後を追った。自分の持ち歌であるヒット曲を書いてくれた作詞家と作曲家を、時を経ずに喪うのは、さぞかし辛いことだろう。私のようなダサい82歳とは異なり、なかにし氏はいつもカッコ良かった。

 さて、このところ大きな話題になっているのが、安倍晋三前首相の「桜を見る会」の夕食会の費用を安倍氏が個人的に補填していた問題である。これまで事実と異なる答弁を118回も繰り返していたというからとても普通ではない。「会計処理は私が知らない中で行われた」と終始責任逃れを繰り返していた。一国の首相ともあろう者が、一切合切を秘書に委ねて事務所の会計をまったく知らなかったというような詭弁を誰が信じることが出来ようか。今夕の朝日「素粒子」欄に「よくもまあ最長政権のトップが務まったね、事務所も仕切れずに。『秘書が、事務所が、私は知らない』を連呼」。

 実際、安倍氏は首相時代に「事務所は関与していない」「明細書はない」「差額は補填していない」と事実と異なる答をしていた。その結果として公設秘書は起訴され、安倍氏本人は不起訴処分となった。嫌なことはすべて部下の責任にする最悪上司の典型である。今日安倍氏は衆議院議院運営委員会に出席し、道義的責任を痛感し、国民と全国会議員に国会の信頼を傷つけたとして謝罪した。しかし、議員辞職する気持ちはあるかとの野党議員の質問には、正面から答えず、はぐらかして終わった。

 安倍前首相は、モリカケ問題を追及された際には、妻や自分の行動に虚偽があれば、総理大臣の職はもちろん、国会議員も辞めると大見えを切ったが、事案は異なるとはいえ、118回も嘘をついたら辞めて当然である。その事実は消すことは出来ない。これは明らかに安倍氏自身が、すぐにも議員辞職すべき喫緊の課題ではないか。同時にこの問題で、安倍政権の官房長官として安倍氏と同じ答弁をしてきた菅義偉首相も、事実と異なる答弁を行ったとして国民に謝罪した。堅実そうな菅首相であるが、同じ体質だとするといずれ前首相と同じ問題が出て来る可能性がある。

 今日全国の新型コロナウィルス感染者数は、昨日の過去最多を抜いて3,832人で2日連続最多となった。また、イギリスから帰国した日本人が陽性感染者と言われていたが、その内の5人が日本人として初めて変異ウィルスに感染していたことが判った。また、新たに厄介な問題を抱えることになった。

2020年12月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4974.2020年12月24日(木) 連続過去最多のコロナと31年前の外交文書

 連日新型コロナウィルスのニュースが大きく取り上げられ、些か辟易しているが、今日もまた全国で3,673人、東京でも888人の感染者を出していずれも過去最多と発表された。小池都知事は、飲食店業界に強制力を伴わない自粛要請では閉店時間の繰り下げを求めるのは難しいと、政府が緊急事態宣言を発するのをイライラしながら待っている様子である。

 こうした時勢の中で、毎年住友生命が発表する今年の四字熟語に「医師奮診」「収束渇望」「全面口覆」「出発振興」などコロナに関する言葉が挙げられた。中々うまく庶民感覚を捉えたものだと感心している。

 さて、今から30年以上も昔の1989年6月、かの天安門事件が起きた。世界中の話題をさらった共産国家中国の民主化への弾圧と非道な人権侵害が起こした事件だった。30年以上が経過して今外交文書が公開され、当時の日本政府と主要先進国の対中国外交政策が公に晒されている。この年の11月にはベルリンの壁が崩壊して社会主義国家が崩れて行き民主化への足掛かりの年となだった。中国にもそれが期待されていた。だが、民主派指導者の胡耀邦・中国共産党総書記の失脚・急死の追悼集会を機に、多くの学生らが天安門広場で民主化を求める大規模な運動となって発展した。これを党指導部は「動乱」「国家への反逆」と断じて3日夜から4日にかけて軍隊を投入して民衆を制圧した。この後江沢民が総書記に就任し、改革派の趙紫陽は失脚した。この時を境に中国の強圧的な非民主主義社会が一層強化されて行った。

 翌7月の先進国首脳会談、いわゆるG7サミットで各国首脳の間では事前に中国政府に対する厳しい要望を盛り込んだ宣言文作成に当たった。人権問題として中国を非難したうえで、各国が中国政府に対していかなる制裁を課すかとの話し合いが始められた。天安門事件の当日3日に就任したばかりの宇野宗佑首相が出席した日本は、中国を孤立させないための方策を講じて提言した。日本が提案した宣言文は、中国の孤立化を避け、早期に協力関係への復帰をもたらす条件を作り出すことを中国に求めるという、中国政府にとってはホッとする内容だった。

 その後中国は国内民主派を弾圧し、対外的に孤立化の道を歩み、サミットで約束させられた各国との協力関係に対する前向きな行動は残念ながら見られない。日本の中国政府に対する過剰な忖度は、中国によって見事に裏切られてしまったのである。

 今になって当時の日本の生ぬるい外交交渉が外交文書により公にされたところで地団駄を踏むばかりであるが、この日本のおもいやりの気持ちを中国政府に理解してもらう努力は今後も続けていくべきだと思う。

 日本外交の失敗ではなく、思い違いによる行き違いのケースは、今後も起きる可能性があるが、外交文書を金庫の奥深くにしまい込むのではなく、時折公にして精査しては同じ轍を踏まないよう努力を惜しんではならないと思う。

2020年12月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4973.2020年12月23日(水) コロナ過去最多、正月は自らをロックダウンか?

 新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない。中川俊男・日本医師会会長が定例の記者会見を行ったが、政府が強い緊急事態宣言を発しないことにいら立ちを隠せないようだった。一昨日日本医師会など医療団体は、医療提供体制が逼迫の一路を辿り、危機的状況だとして「医療の緊急事態」を宣言し、国民に対して感染防止対策への協力を呼び掛けた。にも拘わらず、今日の全国の感染者は去る17日に記録した3,209人を抜いて3,271人となり,死者の56人とともに過去最多となった。東京都でも新規感染者数は水曜日としては過去最多の748人で、曜日別の最多記録は連続して9日間となった。

 年末年始を控えて日本医師会や東京都知事らは、この時期は「STAY HOME」を要請しているが、これを受けて大晦日から元旦にかけて毎年多くの参拝者が訪れる明治神宮では、コロナ対策のため終夜参拝を取り止めることにした。大晦日から正月三が日にかけて毎年300万人が訪れる明治神宮では、大晦日は午後4時に閉門して、元旦は朝6時に開門することを決めた。成田山新勝寺や、川崎大師は現時点では、例年通り終夜参拝を実施する。

 世界でもコロナの様子が少し変わって来た。世界の感染者は、1日当たり52万人が増え7千8百万人となり、死者は8,700人増えて171万人を超えた。日本の感染者は、20万4千人、死者は2,877人である。意外だったのは、南極大陸のチリ軍基地で軍人36人がコロナに罹ったことである。この基地への物資の補給をしていた海軍船の船員から感染した疑いがある。

 19日にイギリスのジョンソン首相は感染力が従来のものより7割高い変異種の新型コロナウィルスが拡がっているとして、ロンドンからイギリス南東部一帯にロックダウンを実施した。

 ヨーロッパでは、40カ国の国と地域がイギリスからの航空機の乗り入れ取りやめるとともに、イギリスからの入国者を一時手受け入れ停止とすることに決めた。日本もイギリスからの入国者の受け入れを一時中止する。

 イギリスは今年12月がEUから離脱の期限である。今年に入ってからコロナのために話は進んでいないが、このままの状態なら残り10日ほどで人と物流の往来は止まる。そのため関税がかからないうちに駆け込みで物資をイギリスからヨーロッパ大陸へ輸送するため大型トレーラー車がドーヴァー港まで来たが、コロナでストップさせられ道路上に沢山の大型トレーラーが待機、渋滞し、輸送に混乱を生じている。

 ドーヴァー海峡はフェリーと鉄道で何度か横断したことがあるが、国境を越えるというイメージから旅情をそそる。テレビ画像であの出入口に多くのトレーラー車が並んでいる光景を観ると幾ばくかのノスタルジァを感じる。

 さて、今日は元旦恒例の母校湘南高校ラグビー祭開催の是非について先輩と同級生と電話で話し合って、このコロナ禍の折でもあり、中止してはどうかということになり、現OB会長に話をしてみた。すでにラグビー部顧問教諭とも話し合い、グランドのOB・現役対抗試合は行うがその後の懇親会は取り止め、試合でも感染防止に配慮して消毒を徹底して実施するということだった。来年はラグビー部が創部されてちょうど70周年でもあり、予定通り行事を消化したいとの気持ちが伝わって来た。私の気持ちとしては、毎年出かけていることでもあり、何とか参加したいと思っているが、車も手放し、電車で出かけることは都知事も極力控えて欲しいとの要望でもあるので、熟慮しているところだ。

2020年12月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4972.2020年12月22日(火) 令和3年年賀状を書き上げ投函

 去る18日に本ブログに取り上げた心当たりのない「VISA CARD」引き落としについて、それを読んだ知人からも要警戒のメールをいただいた。再発行した新しい「VISA CARD」を今日三井住友カード会社から送って来た。デザインを30年ぶりに一新したが、未来を映し出す光と足元を照らす光をデザインしたという説明である。危うく罠にかかりそうになった利用者からずれば、そんなことより顧客のカードが悪用されない備えをすることの方がよほど重要だと思う。

 今日は恒例の年賀状の宛名書きに時間を費やした。一昨日からぼつぼつ書き始めていたが、万年筆で書き損じないよう注意するが、それでも間違いは起きる。ここ1,2年ばかりの間に年賀状の交換辞退者が増えたことと、今年は想定以上に訃報が多かったために、宛名書きを済ませたのは、460通だった。万年筆のカートリッジを2度も付け替えた。一番多かった600通を書いたころに比べれば、随分少なくなったと思う。年齢的にやや負担になるせいか、年賀状辞退者が増えたのが残念である。学生時代の友人たちの中にもしばらく会っていない友人とは、精々年賀状で互いの安否と現状を確かめている。それが、山仲間のような元気印の友からも来年度から年賀状を辞退したいと通知を受け取ると、寂しさが込み上げて来る。小学校5年生時に転入したクラスの恩師、湯浅和先生に年始に年賀状を書くことの大切さを教えてもらい、版画で年賀状を作成して以来70年以上に亘って実行している。必ず相手を想像しながら住所、氏名を万年筆で書く。今以て続いている個人プレイである。まだ何枚か書かなければならないが、ほぼ書き終えてポストへ投函した。どうぞ私の現在の姿と気持ちを受け取って欲しいと思う。ともかくホッとしたところだ。

 そういえば、外国の知人とのX’mas cardのやり取りも年々少なくなり、今ではドイツにいる友人としか交流しなくなった。何十年と続いた、ブラジル、ビルマ、スイス、ニューヨークの知人もほとんど冥界へ旅立たれた。この世の定めとは申せ、寂しい限りである。

 さて、新型コロナウィルス感染拡大の中で、積極的に政府としての防止対策に手を拱いているかの菅首相の対応のせいであろうか、直近の世論調査で菅内閣の支持率が急落している。首相就任時には65%もあった支持率が、僅か3か月の間に39%にまで急降下してしまった。その一方で不支持率は、僅か13%だったものが35%に達した。「GO TOトラベル」一時停止が遅れたことが効いたらしい。はっきり言って菅義偉氏は、蔭でリーダーを支える以前の官房長官のような職こそ適職であり、リーダーである総理大臣の器ではないと思う。

 昨日は来年度国家予算が閣議決定された。先日も取り上げたが、総額106兆6千億円の過去最大の大型予算である。その1/3が社会保障関係費である。社会福祉国家を目指していく以上これはある程度想定された額である。それより国民にまったく説明もせず、与党が独断で決める項目が、防衛費の5兆3千億円で、これは7年連続の過去最大である。コロナ対策費として特別に5兆円を計上しているのもおかしい。国民に一片の説明もなく、軍事費と予備費に全予算のそれぞれ約5%もの税金を投入しても良いものか。この辺りがネチッコイ菅首相のやり方であり、財政がよく分かっていないのに長年に亘って麻生太郎氏に財務相を務めさせている自民党の戦術であり体質なのだろうか。

2020年12月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com