4991.2021年1月10日(日) 我が儘爺トランプ大統領のやりたい放題

 何かと問題を起こすアメリカのトランプ大統領の最近の言動が物議を醸している。今月6日トランプ支持者がワシントンの国会議事堂へ不法乱入して、議事堂内を我が物顔に荒らしまわり死者まで出す騒ぎとなった。それに対して自分に投票してくれた偉大なアメリカの愛国者たちは、将来に亘って巨大な声を持つと褒めちぎっているのである。この言葉を8千万人以上のツィッター・フォロワーに発信したことに、ツィッター社が大統領のアカウントを永久停止処分にした。すでに、Facebookも大統領の頁を無期限停止措置を取っている。

 他にグーグルもアプリ配信停止を示唆している。こうして、これまでのトランプ大統領の主たる発信手段が押さえつけられようとしているが、一方で表現の自由はアメリカでは憲法で保障された権利でもあり、ツィッター社の停止処分が別の面で論議を呼んでいる。こんな声もある。「巨大IT企業は、国家よりも力があるというのか」。大統領もツィッター社へ反発を強め、利用者の投稿内容に関してネット企業の責任を免除する「通信品位法230条」の削除を求めているが、企業側にすれば条項がなくなれば、訴訟リスク回避のため投稿内容の規制が厳しくなる可能性が高まる。トランプ大統領の身勝手さには呆れるばかりである。

 また。大統領支持者が議会議事堂へ乱入した件で、民主党のペロシ下院議長がトランプ大統領に対する2度目の弾劾訴追に向けた手続きを進めると語った。同時に、ペロシ議長は、トランプ大統領が核兵器を使った攻撃命令を出すのを防ぐため、ミリー統合参謀本部議長と協議したと明らかにした。アメリカでは大統領が核兵器使用を決めることが出来、精神的に不安定な大統領が軍事行動を主導することを阻止する予防措置を話し合ったという。こうなると最早トランプ大統領はひとりの常識人と見られていない。まるできちがいに刃物と見られている。世界最大の国のリーダーとして4年間激務をこなしてきたが、ここへ来てあまりにも異常な言動が、多くの国民から敬遠されるようになった。一世を風靡したかのような大統領としては、有終の美を飾ることもなくあまりにも寂しい幕引きとなりそうである。その幕引きの舞台である来る20日の新大統領就任式にも本人は出席しないと異例のメッセージを伝えてきた。これも前例のないことである。何から何まで引っ掻き回しては騒ぎ立て、後継者に祝福や激励の言葉もなく恨み言を言って舞台を去って行くのは、まるでピエロである。

 4年前の大統領選でクリントン候補を破り意気揚々と新大統領の座に就いた時、随分荒っぽい常識の枠からはみ出た人が大統領になったと思い、大丈夫だろうかと不安を覚えたものだが、その不安は現実となった。こういう突拍子もない人物が国家のリーダーに選ばれるアメリカの自由と民主主義は、後ろ向きとなってアメリカ第一主義を主張して、すっかり世界の信頼を失った。これからの4年間に次期大統領バイデン氏は信頼を取り戻せるだろうか。

2021年1月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4990.2021年1月9日(土) コロナ禍、大相撲初場所にも大きな影

 今日もまた新型コロナウィルスについて触れざるを得ない。今日3時現在世界の感染者は8,886万人、死者は191万人になった。

 コロナに取り付かれて頭の上の蠅を追えない状態のアメリカが、コロナにより経済雇用関係が悪化しているとして11日後に就任するバイデン次期大統領が、数百兆円規模の追加経済政策案を議会へ提出する方針を明らかにした。バイデン氏は、危機的な状況に対処するため、素早い行動が必要で、赤字を伴っても経済を救うとの意気込みを示したが、前任者のトランプ大統領が、初動から遅れを取り全米中にコロナを拡大させてしまった責任は極めて重い。それを何とか償おうとして新手の対策を示したものだ。それによると一人当たり2,000㌦の現金給付が含まれている。バイデン氏は、共和党に対して民主党がすでに下院で多数を取り、先日上院で同数議席を獲得したことで議会運営がやりやすくなったことから早めに手を打って国民の信頼を勝ち取りたいとの思惑があるものと考えられる。

 東京では今日も2,268人の感染者が判り、これで3日連続2千人を超えている。全国では7,757人を数え4日連続過去最多である。死者も今日59人となり、これで死者は全体で、4千人を超えて4,022人となった。一向に収れんする気配がない。昨日から発出となった緊急事態宣言の効果がどう表れるだろうか。気になるところだ。

 我が家では朝日新聞を購読しているが、今朝朝刊とともに1枚のチラシが入っていた。それを読むと宅配している朝日新聞販売店の従業員が、感染したことが判ったと公告し、同時に販売店を消毒して一時閉店し、臨時の配達拠点を置いて他のスタッフが対応するそうだが、中々大変なことである。どこも大変だなぁと感じているところで、これ以上コロナ感染が広がらないことを願っている。

 明日が初日の大相撲初場所では、観客を5千人以下に抑えて開幕する。だが、横綱白鵬が感染し、人気力士の炎鵬らも陽性と判明した。結局白鵬以下関取が15人、幕下まで含めると65人が休場するようだ。その他に横綱鶴竜は体調が芳しくなく、4場所連続で休場する。初場所も先場所に続き、横綱がいない場所となる。

 さて、1か月に1度定期的に糖尿病クリニックで診断を受ける日で、ヘモグロビン(HbA1c)を測ってもらった。このところずっと6点台前半だった。12月は6.3だったが、今日は6.4で医師は6.5以下だから良いでしょうと言ってくれた。お蔭で昨年2月に11.3で糖尿病と診断され、ショックだったが、食事療法と毎日のウォーキングの結果、5月以降は毎月6点台前半を示してこの1年間は回復基調に向かい、今年こそ医師から完全回復の太鼓判を押してもらいたいと思って、引き続き健康的な生活を送っていこうと考えている。

 今日は全国的に寒く、北海道幕別町では最低気温が零下29.1℃だった。東京も隷下1.5℃だった。

2021年1月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4989.2021年1月8日(金) 韓国慰安婦裁判の理不尽

 15日にNPO法人の臨時理事会が開催される予定だったが、今朝事務局より緊急事態宣言が発出されたことから急遽書面による開催という形を取ることになり、15日出かける必要がなくなった。ここにも新型コロナウィルスが大きく影響している。

 さて、また日本にとって厄介な問題が降りかかってきた。韓国で12人の元慰安婦が精神的苦痛を受けたとして日本政府に損害賠償を求めていた裁判で、ソウル地方裁判所は原告側の訴えを認め日本政府に対して計1億1400万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 日本政府は、主権国家は他国の裁判権に服さないとされる国際法上「主権免除」の原則から訴えは却下されるべきだとして、これまで裁判には出席しなかった。裁判所の判断がややご都合主義で公平さを欠く印象である。つまり、裁判所は「主権免除」の原則は、「計画的、かつ組織的に行われた反人道的な犯罪行為であり、ここでは適用されない」と考えたようだ。

 日本政府としてはもちろん納得出来るわけがない。戦後ギクシャクしていた日韓間で、1965年漸く国交正常化が成立した。その際日韓基本条約が締結され、その中核となった日韓請求権協定が締結され、日本は韓国に対して無償3億㌦、有償2億㌦の経済協力を約束した。

 そして、2015年には、慰安婦問題の解決に日韓が合意した。日本政府が謝罪し、被害者を支援する基金に韓国が求めていた資金10億円を拠出した。韓国は日本が約束を果たすことを条件にこの問題が「最終的、かつ不可逆的に解決した」と確認した。日韓両国は国際社会の場で、この問題を巡って今後双方を非難することを控える。こういう経緯と結果だった。これは個人ではなく国家同士の約束であり、両国外相が署名して発効した。しかし、10億円の資金を基に設立された財団も資金を別の用途に使ったり、財団自体も解散状態と聞いている。10億円はいずこかへ消えてしまったようだ。また、約束したソウル市内の日本大使館前に建てられた慰安婦像を撤去するという約束も果たされていない。

 約束が韓国側によって一方的に踏みにじられたのである。この他にも戦時中の徴用工問題でも、日韓基本条約で約束したことが破られている。これでは、残念ながら国家同士の約束や協定が将来に亘って守られる保証がない。

 こればかりは、日本も退くに退けない。これでは今後韓国との協定を結ぶことが出来ない。両国の友好関係にとって大きなマイナスである。それにしても、どうして韓国の人たちは一度取り決めた約束を自分たちの都合で一方的に破棄するのだろうか。これでは対日本ばかりでなく、他の国々との外交交渉も行き詰まってしまうのではないだろうか。頭を切り替えた方が、プラスに作用するのではないかと思う。菅首相は、国家が他国の裁判に服することはないとする国際法上の主権免除の原則に言及し、日本政府が韓国の裁判に従うことはないと強調した。

 民間の交流はスムーズに行われているようだが、国家がらみの問題になるとどうも日韓両国間はギスギスする。隣国同士でありながら、いつになったら本当の隣人になれるのだろうか。

2021年1月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4988.2021年1月7日(木) 緊急事態宣言発出と米議会暴漢乱入

 今日も新型コロナウィルス情報は忙しない。昨日に続いて東京都内の新規感染者は過去最多の2,447人となった。関東では、栃木県を除く各都県ですべて過去最多となった。全国的にも昨日の6,001人を大きく上回る7,533人が発症した。5日連続で過去最多である。

 政府は、東京、神奈川、埼玉、千葉の4都県に明日から2月7日までの1か月間緊急事態宣言を発出すると公表した。緊急事態措置としては、通院や買い出しなどを覗いて不要不急の外出、移動を自粛し、午後8時以降の外出自粛の徹底を求めている。飲食店などでは営業時間を午后8時までに短縮し、酒類の提供は午後7時までである。企業ではテレワークを推進し、職場での出勤者数の7割削減を目指すとしている。午後8時過ぎの勤務を抑制することも求めている。イベントは最大5,000人、かつ収容立50%以下に抑制する。学校は休校とせず、大学入学共通テストは実施するが、感染リスクの高い部活動は制限するというようなことが大筋の内容である。

 果たしてどれほどの効果が表れるだろうか。

 さて、民主主義のモデルとも言われたアメリカ合衆国が、近年多岐にわたる分野で問題を起こし、ある面で破綻をきたしている。昨年の大統領選以来、多くの非民主的な事象が見られ、それを解決するというより、反って大きくなり広く拡散している有様である。

 大統領選と同時に実施された上院議員選挙(定数100)では98議席まで確定したが、共和党が強いジョージア州の2議席が過半数に達せず、州法の決まりにより一昨日決選投票が行われ僅差で民主党が2議席を獲得した。下院は民主党が過半数を得ていたが、これにより上院では民主、共和党がともに50議席を得て、どちらも過半数に届かなかったことになる。仮に上院で同数の場合は、副大統領が可否を決めるため次期大統領バイデン氏は共和党の賛同なしでも政権運営が可能となった。

 大統領就任式が2週間後に迫っているにも拘わらず、トランプ現大統領は、今以て自らの大統領選敗戦を認めようとせず、共和党優位のジョージア州の州務長官に圧力をかけ続けている。5日夜ジョージア州で共和党候補を応援するとしてトランプ大統領が大選挙集会を開いた。だが、応援よりも自身の大統領選挙結果の不正を訴えた。

 その後ワシントンへ戻った大統領は、集会でトランプ氏支持者に対して、敗北を認めず議会に行進し勇敢な議員を激励しようと支持者に戦いを訴え、支持者らは議事堂内へ乱入した。これにより4人の死者を出し、議事堂侵入はアメリカ民主主義への攻撃であるとして前・元大統領をはじめ各国首脳らも非難している。

 民主主義のベースには、自由と平等があるべきである。しかし、現在のアメリカ社会には、アメリカ流の不自由と不平等しか見られない。自分たちが決めた選挙ルールを守ろうとせず、殺害の可能性のある銃砲所持を認め、人種差別を助長しているような国家に果たして民主主義国家と名乗る資格があるだろうか。

 トランプ大統領になってから、アメリカ第一主義を振りかざすようになり、気に入らなければ、世界との同盟関係も一方的に離脱するわがままには、各国も呆れ果てている。

 トランプ大統領に比べてやや迫力は劣るが、よほど民主的なバイデン次期大統領に「大きな」期待を背負ってアメリカを真っ当な国家へ立ち戻らせて欲しいと願っている。バイデン政権誕生まであと2週間である。

2021年1月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4987.2021年1月6日(水) コロナ感染者全国で6千人を超える。

 新型コロナウィルスは、今日もまた新記録を作った。今日東京都の新規感染者が1,591人となり、大晦日に記録した1,337人を大きく超えて過去最多となった。全国的にも感染者は6,001人を数え、これも過去最多となった。重症者も784人で過去最多であり、死者は3,834人となった。コロナは益々勢いを強めている。いよいよ明日緊急事態宣言が発出される。

 今日時点でジョンズ・ホプキンズ大学が発表した感染者は、8千6百万人、死者は186万人である。世界的に猛威を振るっている中で、コロナを最初に発症させた中国・武漢市へ調査に赴こうとした世界保健機関(WHO)のスタッフに対して、中国政府が入国ビザの発給を拒否したため、調査チームを派遣させることが出来なくなってしまった。これには、これまで中国贔屓と見られていたテドロス事務局長も頭を抱え失望を露わにした。コロナの発祥原因を突き止める医学的、学術的調査でもあり、中国は痛い腹を探られたくなかったのだろうが、これでは世界に悪疫を輸出した責任を取ることに否定的であるということになる。いつもながら中国の身勝手さには悩まされる。

 さて、今日Googleから私のホームページへのアクセスの多い12月分の項目を知らせてくれた。10月分から毎月知らせてくれるようになった。最もアクセスが多かったのは、12月1日のブログ「近鉄グループが火の車」だった。これは「選択」12月号の記事を参考に、大手私鉄各社の中でも巨大で安定していると信じていた近鉄が、財務内容はかなり厳しく、私鉄各社の中で先を切って運賃値上げを考えている点について私見を述べたものである。やはり名門・天下の近鉄が、コロナの影響が大きいとは言え、長らく手を染めなかった運賃改正へ唾を点けそうだという窮状に関心が集まったのだろうか。

 次にアクセス数が多かったのは、HPの論稿・エッセイ欄に掲載した「ある女性の波瀾の生涯」と題する「知的生産の技術研究会」発行の機関紙「知研フォーラム」2006年8月号への寄稿文だった。これは学生時代の友人の母親であり、ゾルゲ事件の準主役だったブランコ・ド・ブケリッチ夫人でもあった女性について綴ったものだ。3番目は、2018年11月30日のブログ「北原白秋の甥、邦雄氏の卒寿祝い」と2013年9月30日のブログ「評価の分かれる盗作作家・山崎豊子さん」だった。前者では、昨年藤山一郎の甥が再婚された時、北原邦雄氏と私が証人になった。また、後者については、山崎の盗作癖について、松本清張の怒りを交えて作家としてのモラルを問うたものである。

 Googleから毎月アクセス実績を知らせてくれるようになったことは有難い。あれも9月の電撃的な革共同全国委員会議長・清水丈夫さんが半世紀ぶりに世間に姿を見せた記事について、清水さんを知る立場から清水さんの人柄、行動についてブログに書き、それが私のブログへのアクセスを急増させた。その時以来Googleが私へHPの情報を提供してくれるようになった経緯がある。しかし、昨年9月から増え続けたアクセス数も先月中旬以降漸減している。何か意図的な原因があるのではないかと思っている。ちょうどこの時期に私のツィッターが何者かによって削除され、一時送信できなかった。今では元通りであるが、削除されたツィッターは消えたままである。これはある大学のおかしな点を実名を明かさずアップしたところ、その大学関係者が何らかの理由を挙げてツィッター社に圧力をかけたのではないかと見ている。

 最近ではツィッターもFacebookにもあまりアップしていない。どうもそれらのシステムに疑念が感じられて、ポジティブに利用しようという気持ちがあまりない。

2021年1月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4986.2021年1月5日(火) 無観客でパフォーマーは盛り上がるか。

 新型コロナウィルス感染防止に緊急事態宣言の発出をどうすべきか、政府内で検討することになり、7日に結論が出そうだ。新規感染者の数は今日4,919人となり、またまた過去最多となった。このところ感染者が激増しているイギリスでは、昨日3度目のロック・ダウンを発出した。こういう厳しい手を打つと経済上どうしても影響が出て来る。その辺を配慮して政府の対応が遅れがちである。その間にも一昨日タイへ向かおうとしていたバドミントン男子世界1位の桃田賢斗選手が、成田空港でPCR検査の結果陽性と判明した。今日は横綱白鵬が感染していることが判った。連続3場所休場の白鵬は、初場所出場が絶対条件だったために、これを欠場することによって横綱の存在と権威を損ないかねない恐れが出てきた。

 まだ当分コロナ収束の見通しは立たず、それだけに今後もコロナ情報が乱れ飛ぶことになるだろう。

 さて、今年第百回を迎えた全国高校ラグビー大会もいよいよ今日は準決勝戦である。午後はずっとテレビ中継にのめり込んでいた。結果として京都代表・京都成章高校と神奈川代表・桐蔭学園が9日の決勝戦へ進むことになった。会場の東大阪市花園ラグビー場は改装されたばかりだが、今大会はコロナの影響を勘案してすべて無観客試合となった。今日のスタンドを観ていて、このところ他に無観客のショーを度々観ていて感じたことがあった。

 ひとつは、元旦の夜放映されたウィーン・フィルハーモニーのニューイヤー・コンサートで、無観客の観客席を見せて、演奏後にステージのスクリーンにリモートのファンの拍手を映し出していたことである。これはフィルハーモニーとの一体感という点では、やや物足りなかった。特に最後のラデツキー行進曲演奏時には普段は観客が拍手をすることでステージと観客の一体感が生まれ盛り上がるのだが、それがまったくなかった。2つ目は、2日のNHKニューイヤー・オペラ・コンサートで、無観客ながらもそこに観客がいるかのように、事前に収音した観客の拍手を演奏の終わりに巧みに流してそれなりの臨場感を感じることは出来た。しかし、これとて観客席をカメラが写すことはなかった。その点ではやはり物足りなかった。どうも一体感が醸成されない。3つ目の今日の高校ラグビー無観客試合は、バック・スタンドいっぱいに数多くの画像を準備してそれぞれにファンの姿を映していた。ただ、はっきりとは分からなかったが、一つひとつの画面にはひとりの人物が個人的に勝手に手をふったりアップしたり、それぞれバラバラの映像があり、全体としての統一感がなかった。

 やはり本当の観客がそこにいないとどう映像的に工夫を凝らしてみても、その場の臨場感を映し出すのは難しいものだと思った。これから工夫はされていくのだろうが、いつまでもこのようなリモート映像では次第に飽きが来るのではないかと心配している。

 やはりショーやスポーツでは、「生」「リアル」「現場」「臨場感」に勝るものはない。

2021年1月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4985.2021年1月4日(月) 信長は光秀に殺されなかった。

 新型コロナウィルスの感染拡大は一向に収まらない。医療関係者らが医療崩壊を懸念する中で東京を中心とする首都圏自治体の4人の知事が、政府の西村経済再生担当大臣に緊急事態宣言の発出を促したが、発出すべく検討を始めるといういつもながらの決断の遅い言葉だった。菅首相も発出を検討すると言うばかりだった。

 この政府の対欧に対して、各党はそれぞれこう述べている。枝野・立憲民主党代表は「判断は遅きに失した」と述べ、志位・共産党委員長は、政府のコロナ対策は無為無策と批判し、馬場・日本維新の会幹事長は、緊急事態宣言は先月出すべきだったと政府を非難している。

 一番感染者が増えている東京都は、昨日も今日もこれまでの曜日では過去最多を更新し、重症者数昨日から7人増えて108人となり過去最多となった。全国的にも17人増えて731人で過去最多である。驚いたことに今日都立高校でクラスターが発生した。生徒41人、教職員4人が陽性反応を示した。予断ならない事態になりつつある。

 今年受け取った年賀状でもほとんどコロナについて触れて、1日も早くコロナが終息し、以前と同じように会って話をしたり飲食をともにしたいと書かれている。

 果たして緊急事態宣言はいつ発せられるだろうか。

 さて、今朝の朝日新聞に古文書により本能寺の変(1582年)で明智光秀は、主君織田信長を裏切って本能寺を急襲し殺害したとされていた定説が、実は光秀は鳥羽にいて本能寺にはいなかったという記録が明らかになり、史実が変えられる可能性が明らかになったという。そもそも光秀本人が本能寺を襲ったと考えられたのは、光秀と交流があった公家の吉田兼見という人物が認めた日記(1570~92年)にそのように記されていたとみられていたからだが、それは元々噂を書き残した可能性が指摘されてもいた。

 光秀が本能寺に行かなかったことは、加賀藩主前田家に仕えていた兵学者・関屋政春が書いた「乙夜之書物(いつやのかきもの)」に書き残されていた。実際上巻に「光秀ハ鳥羽ニヒカエタリ」とある。この古文書にはその他にも、本能寺の変の描写があるそうだが、複数の研究者に依れば、この古文書の記述は信憑性が高いとみられ、今後の研究を通じて、本能寺の変に新たな解釈が加わるかも知れない。重要な資料であり、早く全容が紹介されるよう金子拓・東大資料編纂所准教授も期待している。

 昔の史実も歳月が経つにつれて、新事実が発見されたり解明されて歴史の修正が行われることは時として起こり得る。だが、近年では、学校で学び、暗記として「いいくに(1192)作ろう鎌倉幕府」とまで覚えた鎌倉幕府成立の史実が1192年から1185年に変更されたことは驚きだった。これは事実とは違った本能寺の例とは異なり、史実が間違っていたわけではなく、歴史的変革の事実をどう捉えるかという歴史研究者の判断に依ったものであるが、これほどの変更は衝撃的だった。今では「いいはこ(1185)作ろう鎌倉幕府」と暗記させられているようだが、専門家の責任は重い。現実には、帝国書院などの検定教科書では、鎌倉幕府の成立は段階を踏んで整えられ、成立年についても「名実ともに『完成した』」という表記をしている。

 それにしても織田信長が明智光秀に殺されなかったとしたら、現在放映中のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」は、どういう結末になるのだろうか。

2021年1月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4984.2021年1月3日(日) 正月はステイホームでテレビを楽しむ。

 昨日の関東大学箱根駅伝のドラマチックなシーンは、大学ラグビー観戦で観られなかったので、今日は箱根の坂下りからゴールへ飛び込む復路のレースをじっくり見続けていた。優勝候補筆頭の青山学院大が昨日往路で大ブレーキを起こして12位に沈んだ。今朝の新聞を読むと青山の原貢監督はゲームオーヴァーと語り2日目の結果を待たずに敗北宣言をしたようだが、往路の成績だけでもう勝負を見捨てたかのような赤旗を掲げた発言は、スポーツのチーム・リーダーとして選手たちに与える影響から考えても絶対口に出してはならないことである。今最も注目を集めている強豪大学駅伝部の監督たる人物がこんなことを軽々に言ったら今日走る選手たちにとっては、闘争心なんて湧いて来る筈がない。監督の軽薄な言動にも拘わらず、実力を兼ね備えた選手たちは奮起して、監督を見返すかのように激走して今日の復路は1位、綜合4位に食い込んだ。

 青学大OGである立憲民主党の蓮舫参議院議員が、ツィッターで「青学4位おめでとう。往路12位からの健闘に感激です」と母校の健闘を称えていた。青学OBでない原監督には、そんな気持ちはないのだろう。元々「ラグビー」のことを「ラクビー」と言って全国を講演して回り、それを知って何度も注意したが聞き入れないようなお人であり、地道な駅伝の指導で多忙な時期であっても、派手なテレビ出演に出たがっているチャラチャラしたキャラが自ずと表れたのだと言える。いずれ馬脚を現すと思っていた。

 その駅伝は最終10区に入ってから首位争いが波瀾の展開を見せた。それまでトップを譲らなかった往路の覇者・創価大を2位の駒沢大が追い上げて抜き去り、13年ぶり7度目の総合優勝を勝ち取った。10区の駒沢大と創価大の攻防が、久しぶりに長距離走のデッドヒートを演じて見せてくれた。それにしても駒沢大最終ランナーがバトンを受け取った時は、前を行く創価大ランナーから3分19秒も遅れていた。テレビ画面でも創価大選手の背中は見えなかった。それが着々と追い詰め都内千代田区内に入るや一気に抜き去り、1位でテープを切った。久しぶりに白熱したレースを観ることが出来た。

 このお正月は、昨夕のウィーン・ニューイヤー・コンサート、今夕のNHKニューイヤー・オペラコンサート、そして昨日の大学ラグビー準決勝戦、9日の高校ラグビー決勝戦、11日の大学ラグビー決勝戦のテレビ観戦を楽しむことにしている。これが、私にとって新型コロナウィルス感染下で、三密を避けたステイホームのお正月の過ごし方であり、楽しみ方でもある。

2021年1月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4983.2021年1月2日(土) 大番狂わせの箱根駅伝と大学ラグビー

 今日は全国的に厳しい寒さが襲って北陸、東北地方の日本海側は大雪警報が出ている。秋田県横手市、新潟市、福井県大野市のWEB画像を観ると積雪に覆われ、街も暗い印象である。東京も厳しい寒さであるが、空には済んだ青空がいっぱいに広がっている。車も少なく人通りもあまり見られない。外出する人が減ったようだ。それでも新型コロナウィルスの感染者数は一向に減る様子もなく、危機感を抱いた東京都知事をはじめ、首都圏の神奈川、埼玉、千葉県4都県知事が、西村経済担当大臣に面会して政府として拘束力を持つ「緊急事態宣言」を発出するよう要請した。西村大臣の対応は、じっくり検討して回答するといういつもながらの返事だった。正月休み明けには、コロナ特別措置法に基づく緊急事態宣言が出されるだろうか。

 今日と明日の2日間、恒例の関東大学対抗箱根駅伝が行われる。今日は都内から箱根までの往路を走ったが、全国大学ラグビー準決勝戦を観ていて駅伝中継を観ていなかった間に、番狂わせが起きていた。優勝候補の下馬評には、連覇を狙う青山学院大、一昨年の優勝校・東海大、今年度全日本駅伝優勝校・駒沢大、明治大など4校が挙がっていたが、今日往路を制したのは、まだ4度目出場の創価大だった。優勝候補筆頭だった青山学院大は、何と12位だった。他に東海大は5位、駒沢大は3位、明治大は14位だった。どうしてこれほどの番狂わせが起きたのだろう。明日の復路における各強豪校の巻き返しが楽しみである。

 そして、大学ラグビー準決勝でも、第1試合の早稲田大は帝京大を予想通り33対27で破り順当に決勝戦へ駒を進めたが、第2試合の明治大対天理大戦で、何と関東大学ラグビー対抗戦グループで優勝した明治大が関西の雄・天理大に成すところなく、41対15で敗れてしまった。決勝戦は、早明の対決と予想していたが、見事に肩透かしを食ってしまった。

 ラグビーは、あまり番狂わせがなく、通常実力の上回るチームが順当に勝つと言われている。観た感じでは明大の方が力は上のような気がしたが、そうではなかったということになる。11日の決勝戦では、天理大がどう早稲田に立ち向かうだろうか。早明戦とは別の興味がある。

 それにしても明日の箱根駅伝復路が終わらなければ、何とも言えないが、瀬古利彦さんが青山学院大は選手層が他校とは違う。エース級の選手も多いし、後半も強いので、各々が必要以上に焦らず、心の余裕があるので、優勝は間違いないと太鼓判を押しているが、果たして瀬古氏の言うように連覇は大丈夫だろうか。レース後半が楽しみではある。

2021年1月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4982.2021年1月1日(金) 新年の抱負と考えること

 新型コロナウイルスで散々だった2020年に別れを告げて、真っ青の空の下に新しい年、令和3年、2021年を迎えた。

 ♪年の始めの 例とて 終なき世の めでたさを 松竹たてて 門ごとに 祝う今日こそ 楽しけれ~♪ どこからか聞こえてきそうな気がする静かな新しい年の幕開けである。

 昭和21(1946)年の新年に疎開先の学校の講堂で小学校1年生(当時国民学校初等科1年生)として、初めて歌った確かな記憶がある。翌月2月11日の紀元節には、♪雲にそびゆる 高千穂の~♪を歌った。いずれもそれが最初にして最後だった。封建日本を象徴する行事はすべてマッカーサー司令部の命により中止されることになった。爾来公の場でこれらの旧文部省唱歌を口ずさむことはなくなった。昭和22年国民学校は小学校となった。

 しかし、「年の始めの」は、決して皇国崇拝でもなく、軍国主義ということでもない。むしろお正月の古来日本の風習をよく描いていると思う。年末29日の本ブログにも取り上げたが、残念ながら各住宅の門ごとに松竹は見られなくなった。コロナ禍の被害が大きくなって以降に今日のお正月を祝うムードはどこからも漂ってこない。

 今日は毎年ウィーンの楽友協会ホールから生中継されるNHKのウィーン・フィルハーモニーのニュー・イヤー・コンサートを鑑賞するのを大きな楽しみにしていた。指揮者はリカルド・ムーティで6度目であるが、コロナ禍の影響で初めて無観客で行われた。しかし、この楽友協会ホール内の無観客はどうもぴんとこない。いつも最後に演奏されるラデツキー行進曲の手拍子が迫力不足だった。また、観客の服装や、日本人客の存在などを観るのも楽しみのひとつだったが、それも叶わなかった。ウィーン・フィルハーモニー事務局も気を遣って世界中のファンとリモート交信で拍手の音を壇上の団員に伝えていたが、所詮臨場感のある観客とオーケストラの一体感には及ぶべくもない。来年こそはこうしたことがないことを強く望んでいる。

 今日は、朝食にお正月の定番、おせち料理をいただいたが、このところ家ではまったくお酒を飲まなくなったので、うっかりしてお屠蘇のお酒がないことに気づかなかった。それにいつもなら出かける母校高校のラグビー祭が中止となったので、年末に出版社から送って来た拙著「八十冒険爺の言いたい放題」を知人、友人に昨日から今日ちょうど100冊送った。入れ替わりに受け取った年賀状を読んでいると、気になるのが年齢的にきついので、来年以降は年賀状を辞退したいとの文言である。こうして徐々に交友が消えて行く。

 その中で驚いたのは、高校時代の野球部の仲間の賀状だった。昨年の1日当たりの歩数を11,995歩、約8.7㎞と万歩計で記録し、文庫本を1月平均27.5冊も読んでいると知ったからである。社会人野球を終えた後、長らく社会人女子サッカー・チームの監督を務めて、幾人かの日本代表を育て上げた。いかに読書好きとは言え、文庫本を1日1冊読むのは、すごいことだと思う。正月早々から気合を入れられたように感じている。

 さて、今年はどんな年になるだろうか。旅行には出かける機会が少ないと考えている。そうなると文章を気の向くままに書くことである。幸いこのブログも2007年以来書き続けてあと18日で5千回の大台に達する。これはこれで今まで通り書き続けて行きたい。書物として世に出せる作品の構想もあるので、1,2年内に仕上げたいと思っている。後は気ままにエッセイや、論稿を気の向くままに書いてみたい。まだまだ両親から授かった精神と肉体をこのまま放ったままには出来ない。これからも地道にコツコツやるぞ~。

2021年1月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com