5011.2021年1月30日(土) 確定申告書類作成にてんてこ舞い

 今2020年の確定申告の書類作成に慌ただしく取り組んでいる。以前にも書いたが、パソコンを使用せず、スマホで申請するなんて時代の先端を行くようなことはせず、アナログ的にひとつひとつ手作業で時間をかけて金銭元帳に書き込んでいる。効率が悪いことは承知のうえで恐らく呆れる人もいるだろうが、今更新たにデジタル化する気はない。

 作業をやっていて2020年は、思いがけず不労所得?が2つもあったことに考えが至った。ひとつは、全国民に支給された特別定額給付金であり、妻の分と合わせて20万円である。もうひとつは、手術を受けて生命保険会社から受け取った保険金である。これが支払った手術代金より多かった。手術とは、昨年秋国立東京医療センターで受けた左眼白内障と左足動脈瘤の2つの手術である。この会計上の処理方が分らず、どう処理すべきか青色申告会に尋ねてみた。いずれも納税する必要がないので、敢えて申告する必要がないとの回答だった。だが、申告しないと振り込まれている預金通帳の残高と合わなくなるので、その辺りも聞いてみたところ、それでは借方に「普通預金」、貸方に「事業主借」として給付金と保険金を計上してはどうかとアドバイスされそのように扱った。書類を書き上げるには、まだ数日かかりそうだが、これが終われば取り敢えずホッとすると思う。

 さて、新型コロナウィルスの影響で東京オリンピックをはじめ、多くのビッグ・イベントの開催が危ぶまれている。昨春のセンバツ高校野球は、出場校が決定しながらも感染拡大により大会は中止となった。夏の全国大会も中止となった。今年はどうなるだろうか、何とも言えない難しい環境の中で昨日出場校32校が決まった。

 しかし、観客を入場させるとの方針のようだが、いろいろ制約を設けるようだ。従来の大会のように各出場校の応援団がブラスバンドとともに派手に応援する光景は見られそうもない。また、コロナの感染者数次第では、途中から入場に別の制約をつける可能性もある。1954年高校へ入学した時母校は選抜に出場したが、応援には行かなかった。しかし、1回戦で敗れてしまった。

 ざっと32出場校を見てみると、時代の移り変わりと傾向が窺える。出場校の中に私立校が圧倒的に増えたことだ。特に野球校と揶揄されるような高校が今年も何校か出場している。大学付属校も8校選ばれている。全体の1/4が進学の心配がない大学付属高校であり、中でも東海大学付属高校が3校も出場するのには、ちょっと驚いている。伝統校の中ではレジェンド中京大中京高と県立岐阜商高が2年連続で、それぞれ32回目、30回目の出場である。高校野球の強豪校も一極集中の影響か、大都市から選ばれる傾向が目立つようになった。

 春は選抜からと言われるように、白球に快音、そして若々しい高校生の溌剌としたプレイには、随分元気づけられる。早くコロナが終息して欲しいとの願いと同時に、コロナ禍にあっても13日間無事に選抜大会が開催されることを願って止まない。

2021年1月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5010.2021年1月29日(金) 世界経済は一部を除き不況

 このところ朝から晩まで、テレビは新型コロナウィルスに関する情報番組をやっている。現時点では、今月8日に11都府県に発出された緊急事態宣言のせいか、多少感染者は減っている。しかし、専門家が望む感染者減には至らず、2月7日までの期限に緊急事態を解除するか、或いは延期するかしきりに議論が行われている。現状では解除は難しいとの考えが官邸内や専門家から挙がっている。

 コロナは世界経済にも大きな影響を与えているが、アメリカ経済も大きく落ち込んだ。にも拘らず、株価ばかりが上昇していた。そこへ実情を表しているというべきか、商務省が発表した2020年の実質国内総生産(GDP)は、前年比▲3.5%でリーマン・ショック後の2009年(▲2.5%)以来となるマイナス成長に沈んだ。第2次世界大戦終了後の1947年以降で最大の落ち込みである。旅行が制約され航空業界もどん底に近い落ち込み状態であるが、航空機製造会社ボーイング社も2020年の決算では、1兆2千億円の大幅赤字を出した。明らかにコロナの影響である。

 しかし、この不況下にも拘わらず好況に浸っている企業もある。例えば、IT大手のアップルやフェイスブックなどは、売上、利益とも過去最高を更新したというから羨ましい。これは、コロナの感染拡大に伴うデジタル化の進展が大きい。テレワークが普及したことも利益に幸いしたと言える。

 国別でも累計感染者が僅か899人でコロナの影響をほとんで受けていない台湾では、GDPが2.8%上昇したというから、いかにしてコロナを抑え込めるかが景気のバロメーターとなる。

 さて、話題をちょっと大相撲に変えてみよう。今日元横綱の栃ノ海が亡くなった。小柄ながらも業師で横綱にまで出世し優勝は3度だった。私と同じ昭和13年生まれだが早生まれで、私より8か月ほど年長だった。実は、この栃ノ海が横綱になった力士の中で最長寿だったという。82歳10か月だった。同じ昭和13年生まれの横綱に柏鵬時代という一時代を築いた柏戸と佐田の山がいた。栃ノ海は技で、柏戸は力と硬軟対照的な横綱だった。栃ノ海とは異なり柏戸は58歳で他界した。五島列島出身の佐田の山は79歳で世を去った。昭和13年生まれの3横綱は同世代の私にとっても懐かしい力士である。

 大相撲初場所は終わったばかりだが、両横綱が初日から休場し、最近の場所での休場が多過ぎるとして相撲協会から警告を受けた。両横綱は3月開催の春場所で鼎の軽重を問われる。初場所はコロナの影響で初日から16人もの力士が休場する意外な本場所となった。観客数も制限して極力コロナの危険から遠ざけようとの試みが行われた。その中で前頭の大栄翔が埼玉県出身力士として初めて天皇賜杯を手にした。

 2か月ごとに開催される本場所は、感染から防げないとして7月の名古屋場所からずっと両国国技館で場所を開催している。3月の大阪春場所も国技館で行われることが決まった。大阪のタニマチもさぞや困っているのではないだろうか。

2021年1月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5009.2021年1月28日(木) 革共同議長・清水丈夫さん再び顔を見せる。

 昨日聖徳太子不在説にびっくりしていたところへ、今日も私にとって衝撃的なニュースがあった。昨年9月15日に半世紀ぶりに世間へ姿を見せたとして警察をはじめ公安当局、マスコミからマークされていた中核派の元全学連書記長、革共同委員会議長の清水丈夫さんが、昨日再び姿を見せ記者会見を行ったとのニュースが今朝の朝日に載っていたのだ。これまで警察は清水さんの動向を追っていたそうだが、その割には、9月にしろ、昨日にしろ清水さんの身柄を拘束するようなことまではしなかった。清水さんはマイクを前に「革命情勢が到来した。労働者階級に訴えようと思った」と述べたが、近年中核派は反基地、反原発を訴えているという。

 昨日に続けてご近所の小中陽太郎さんに電話で連絡し、しばし清水さんのパフォーマンスについて話し合った。偶々母校湘南高校ラグビー部は今年創部70周年の記念すべき年を迎えることになり、このほど創部70周年記念誌を発行した。私も拙稿を書いたが、その中に親しく、かつ一緒にプレイした部員として2年後輩の故竹内謙・元鎌倉市長と1年先輩の清水さんに纏わる想い出と印象を記した。入手次第小中さんに送ることを約束した。

 そして午后になって高校ラグビー部で主将だった私を助けて副主将を務めてくれた大島泰毅くんが、昨晩のTBSニュースを観たかと電話をかけてきた。彼は清水さんがスピーチしている姿をじっくり観たという話だった。ラグビー部でともに戦った仲間同士でしばし懐かしい話をした。

 それにしても清水さんと会ってじっくり話をしてみたいが、今や清水さんは外部との連絡が取り難い固い組織の中の中心人物になってしまい、個人的に会うことはほとんど夢となってしまった。しかし、例え会うことは叶わなくても清水さんの信念と一貫して揺るがない言動に敬服している私としては、いつまでも清水さんを見守って、清水さんが本当に目指したものは一体何だったのだろうかを突き止めてみたい。

 今日驚いたもうひとつのニュースは、新型コロナウィルスの感染者がついに世界で1億人を超えたことである。新聞によると地球上の人類の78人にひとりがコロナに感染していることになる。今もその勢いは一向に衰えることがなく、1日当たりの新たな感染者は60万人になった。その中で多少なりとも希望の持てるのは、ワクチンの接種が漸く現実味を帯びてきたことである。未だ接種を受けた人は、人口の0.8%だというから人類が全員接種を受けることを考えると気が遠くなる。日本でも一般的には、高齢者から接種を受けることが出来る。しかし、その予定が当初3月下旬とされていたが、4月1日以降に順延されるようだ。

 すでにミヤンマー、ネパール、インドネシアなど途上国でも接種が始まり、イスラエルなどは人口の3割が早や接種を受けたという。ワクチンへの交渉は早かったようだが、どうして日本では後手にまわることになったのだろう。

2021年1月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5008.2021年1月27日(水) 聖徳太子は日本にはいなかった?

 今日は意外なことを知った。朝日新聞の「文化・文芸」欄に国文学者・中西進氏が「人生の贈りもの」としてインタビュー連載の中でいろいろ語っている。今日の連載で、中西氏の東大学生時代の国文科同級生で、先日亡くなった作家・半藤一利氏と対談した時に半藤氏が聖徳太子はいなかったと思うと述べたことである。こんな歴史上重要な人物の存在感を覆すような話を半藤氏が亡くなってから知っても、今更半藤氏に確認しようがない。中西氏は万葉集の研究で知られ年号「令和」の決定にも関わったが、4年前までは日本ペンクラブ副会長をされ、総会の折に何度かお話ししたことがある。話好きなせいか、スピーチもつい長引いて拍手で降壇を促されることもあった。

 実際朝日朝刊「文化・文芸」欄で公に聖徳太子不存在説を話されても当惑するばかりである。実のところ半藤説は本当だろうかと疑問を抱いた。小学生のころから聖徳太子の名前を授業で何とも聞かされ、日本最初の十七条憲法を制定した人物と言われ、飛鳥寺をはじめいくつかのお寺に聖徳太子像がある。また、現在の1万円札は福沢諭吉であるが、それ以前は聖徳太子だった。生年月日まで分かっていて唐突に現存しなかったと言われても困る。あれほど歴史上の事実を追及するのに熱心だった半藤氏が、何故そのような悩ましいことを、いくら親友とは言え中西氏に語って謎を残したまま冥界へ旅立ったのだろうか。

 鎌倉幕府が成立したのは、1192年と考えられていたが、何年か前に実際には1185年の方が相応しいということから、頭の切り替えをして「イイクニ」から「イイハコ」と考えるようにした。鎌倉幕府の成立については多くの専門家が精査、検討したうえでそうしたのだろう。だが、聖徳太子がいなかったとは、半藤氏だけの考え、推察ではなかったのだろうか。今更聖徳太子なんてこの世にいなかったなんて言われても、確たる証拠があるならともかく思い付きのように言われても困る。

 ところが、この話を近くに住んでおられる小中陽太郎さんに電話でお話ししてみたところ、その話は以前にもかなり信憑性を持って伝えられたと仰った。調べてみたら良いのではないかとアドバイスされたので、早速ネットで調べてみると2つの説があった。聖徳太子は「いた」、とも「いなかった」とも結論は得られなかった。いずれも聖徳太子が「厩戸王」の名で、十七条憲法制定、官位十二階の制定、遣隋使の派遣など後世に残る数々の偉業を成し遂げた。そして厩戸王が後世聖徳太子と呼ばれるようになった。それなら聖徳太子はいたことになるが、それがそうでもないようだ。このため、近年日本史教科書には、聖徳太子の業績があまり掲載されなくなったという。日本歴史上の変更があるのだろうか。

 こういうことなら、ここは半藤一秋氏にもう少し生き伸びて、聖徳太子不存在論に積極的に加わって。一石を投じて欲しかったと思う。

2021年1月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5007.2021年1月26日(火) 本塁打王ハンク・アーロン氏亡くなる。

 去る22日アメリカ・メジャー・リーグで活躍した黒人ハンク・アーロンが86歳で亡くなり、野球ファンの間でその死を惜しまれている。黒人最初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンと並んで、黒人選手差別の範としてその都度名が挙がる英雄である。アーロン選手は、1974年それまで不滅の記録と言われていたベーブ・ルースの714本のホームラン記録を塗り替えたことで野球ファンから高い評価を受けた選手である。しかし、白人選手の記録が黒人によって破られることに嫌悪感を抱く白人ファンから度々嫌がらせを受けていた。その後もホームランを打ち続け、生涯755本を放った。その記録はバリー・ボンズ選手に破られるまで33年間もメジャー・リーグ記録として輝いていた。

 1960年代は、アメリカでもキング牧師らの主導による公民権運動が盛んで、表向き人種差別がなくなったように見えたこともあった。だが、その後も噴火山のように露骨な差別が表面化することがあり、その度にアメリカの「自由」「民主」「平和」が問い直された。一旦収まったように見える人種差別が、これまでにも地下に潜行しながらしばしば表に顔を出すことがあった。

 それが大統領としては自国内の白人・黒人の差別を持ち出すわけにもいかず、アメリカは移民を差別するような言動で振舞ったトランプ前大統領の下で分裂と対立を煽るようなパフォーマンスを見せるようになった。そのトランプ前大統領をアメリカ国民のほぼ半数が支持していたわけである。つまり、トランプ氏が差別について過激な言動をしなくてもアメリカ国民の間には、かなりの差別主義者がいるということである。

 そのように黒人選手にとって厳しい環境に晒され、白人選手に負けずに幾多の記録を達成したのは、アーロン選手の実力もさることながらその精神力の強さに負うところが大きいと思う。

 今から20年前、ニューヨーク同時多発テロが発生した年の5月に次男と、アトランタを訪れブレーブスの試合を観戦した。球場内の展示スペースにはアーロン選手の胸像が置かれていたのを覚えている。最後の2年間はブリューワーズに所属したが、活躍の場はほとんどブレーブスで、地元のブレーブス・ファンから愛されていると感じた。

 今やアメリカでは多種多様なスポーツが好まれ、多くの国民の間でプレイされている。そして、そのスポーツのほとんどは黒人選手が活躍している。黒人選手がいなければ、アメリカのスポーツ界は、それほどの強豪国でもないくらいである。それほどリスペクトされるべき黒人選手が、独立以来影になり日向になり人種差別の嫌がらせやパンチをくらい続けているのである。

 果たしてバイデン新大統領は、少しでも差別を解消するような積極的な政策、言動を取ることが出来るだろうか。

2021年1月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5006.2021年1月25日(月) プーチン大統領も今や落ちた偶像か?

 アメリカでは感情むき出しのトランプ前大統領が退いて、比較的温厚、堅実そうなバイデン氏が大統領になって一先ず国内の対立感情が収まりつつあるように思える。これで国内がまとまって大国としてのパワーを世界から期待され受け入れられるようになって欲しいものである。トランプ時代に悪化した中国との関係が、少しでも好転することを待ちたいと思う。尤も中国にも大きな問題がある。国内外に非民主的な動きが表れており、それはむしろ強くなりつつある。主に人権抑圧問題であり、香港の民主化弾圧と新疆ウィグル自治区のイスラム系ウィグル族への人権蹂躙問題である。中々一筋縄で矛が収まるような気配はない。非民主的な中国のやり方は、習近平・現体制がそのまま力を持ち続ける以上、外国から厳しい非難を浴びても我が道を往くことだろう。

 今や権力を一手に集中したロシアのプーチン大統領が、意外にもロシア国内で激しい反プーチン運動に、これまでにない危機感を感じているようだ。周囲を身内だけで堅め、盤石の体制を築いていたが、このところ国内に反対運動が持ち上がって、全国的に拡大しつつある。

 その最たる動きが、反政権活動家アレクセイ・ナバリヌイ氏がドイツで治療していたが、退院し帰国直後に身柄を拘束されたことに対して氏の身柄解放を求める市民の動きである。月刊誌「選択」1月号には「朽ちる『ロシアで巣ごもり』に日々『プーチン墜ちた独裁者の窮状』」と手厳しいコンテンツが盛られている。今ではほとんどクレムリンから離れ、テレビ会議と言いながら、実はソチにある豪華宮殿でテレワークによる政権運営を続けていると聞くから驚く。また、複数の女性関係もあぶり出され、元五輪メダリストに双子を出産させたことまで公にされた。プーチン政権は内外情勢に付いて行けなくなったとの報道まで出る始末である。

 こんな大変な時期に、ナバリヌイ氏を拘束したためにロシア国民から激しいブーイングが起きた。ロシア全土111か所で自発的なデモが行われ、多数の参加者が身柄を拘束された。アメリカ国務省は強く非難し、ナバリヌイ氏と拘束されたデモ参加者を全員釈放するよう求めた他にも、ヨーロッパ連合(EU)も非難声明を出した。

 ロシアではブラジルに次いで世界でも4番目に新型コロナウィルスによる感染者が多いが、死者の数が実数より少ないのではないかとの不審の声も聞かれて、コロナ対策でも大わらわの状態である。かつては米ソ2大国の対立などと言われた時代もあったが、今や落ち目の三度笠である。

 かつての共産主義国家ソ連も中国も、指導者に人を得なかったために、両国ともに大きく道を誤ってしまった。ロシアと同じように中国の発表するコロナ感染の数もあまり信用出来ない。感染者の数が日本の1/4、死者が日本より少ないというのは本当の話だろうか。

 さて、奇しくも今日1月15日は、「アラブの春」がエジプトで始まり独裁者ムバラク大統領を退位させてちょうど10年目に当たる。チュニジアから始まった革命の火は、エジプトからアラブ諸国へ飛び火していった。パレード観閲中に時のサダト大統領が暗殺された衝撃的な日からムバラク大統領は、実に30年間独裁的な権力を発揮していたが、ついに権力の権化もその座を追われることになった。そのパレードを偶々訪米中にテレビを観ていて、あまりの迫力ある凄まじい画像に仰天したものである。何かと世界的な事件に出逢う奇遇に、これも運命かなと感慨深く感じている。

 また、明治35(1902)年の今日は、北海道旭川市で零下41.0℃という日本の気象史上最低気温を記録した寒い1日でもあった。

2021年1月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5005.2021年1月24日(日) 拙速の誹りを免れない特措法改正

 昨日の天気予報では、東京都内でも今朝は5㎝ほどの積雪があるということだったが、今朝起きてみると若干雨模様で雪はなかった。それでもやはり寒い1日ではあった。3日ぶりに駒澤公園へウォーキングに出かけた。外出自粛を要請されているせいもあったが、ジョギングしている人はかなりいた一方で、普通の散歩をしている人の姿は少なかったようだ。

 新型コロナウィルスの都内の感染者は、今月12日以来久しぶりに千人を下回った。今後少しでも感染者が減れば好いが、それには個人の3密を避け、外出を避ける行動が望まれる。しかし、希望は今注目されているワクチンである。すでにアメリカをはじめワクチン接種を始めた国がいくつかある。アメリカに次いで感染者の多いインドでは、首都ニューデリーですでに3日間で38万人が接種を受けた。それに引き比べて日本国内ではワクチンへの啓蒙もやや不十分で遅れている。それに意外なことにワクチン接種を希望しない人の割合が高い。そのせいか政府が検討している実際の接種は、2月下旬に医療従事者約1万人を最初に、以後同じく医療関係者約3百万人を3月中旬に行い、一般国民は3月下旬をメドに約3千6百万人の高齢者を最初の対象者にしている。我々後期高齢者は、桜の咲くころに接種を受けることが出来るが、大学入試合格発表の「桜散る」のように願いが実を結ばず感染してしまったとはなりたくないものである。

 ところで、緊急事態宣言の効果がすぐに表れないことにイライラした政府自民党では、「コロナ特措法」の改正案ともいうべき新型インフルエンザ対策特別措置法改正案を閣議決定した。荒っぽいことに休業や時間短縮に応じない事業者や、入院を拒否した人への罰則規定を盛り込んだ。野党からは罰則が過重だとして見直しを求められている。

 特に、感染者が入院を拒否した場合の刑事罰について「1年以下の懲役、または百万円以下の罰金」と規定されているが、流石にこれについては識者からも反発が強い。現在感染者、とりわけ重症者を入院させようにも病院側に受け入れる余裕がなく、已む無く自宅療養している感染者も多く、このところその自宅療養者が死亡するケースが目立っている。こういう事例を無視して入院を拒否したら罰則とは順序が逆ではないかとの声がある。法案の主旨は、感染者に無暗に外出されては他人に感染させる恐れがあるので、強制的に入院隔離させようとの考えだと思える。しかし、感染者の人権にはまったく配慮せず、一気に罪人者扱いとは行き過ぎではないか。いつも自民党べったりの公明党でも親元の創価学会が反対しているらしい。

 最近菅内閣の支持率が下り坂なのも、政策が分かり難く首相の考えが国民にストレートに伝わらないからである。この罰則問題も専門家があまり議論したようにも思えず、単に言うことを聞かないなら罰則を科するとのお上の「鶴の一声」のようである。

2021年1月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5004.2021年1月23日(土) 武漢封鎖から1年、市民生活を直撃するコロナ

 新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、経済活動が委縮させられている。人員削減、ボーナス廃止、テレワーク等々であまり意気が上がらない。更に緊急事態宣言を受けて観光業界や飲食店業界は試練に直面している。今朝の新聞報道によると、全国の百貨店の2020年の売上高は、対前年比▲25.7%で、1975年以来45年ぶりの低水準になったという。実態はともかく良いのは株価だけである。ちょうど1年前の今日、コロナの発生地、中国の武漢が封鎖された。日本ではコロナの死者が5千人を超えた。

 この時に広告業界のリーダーたる㈱電通が一等地にある本社ビルの売却を検討している。鳴り物入りで2002年に完成した48階建の高層ビルで、翌03年にはグッドデザイン金賞を受賞した電通社員自慢の本社ビルである。その売却価格も過去最高額の3千億円と言われている。延期にはなったが、東京オリンピックの広告代理権を有し、各種のイベント広告では常に他社をリードする広告界の帝王だった。それが、自社ビルを手放さなければならない事態に追い込まれていたとは、驚きである。ことほど左様に各企業の内情は厳しいものがあるようだ。

 その不景気風は我々年金世代にも及んで来そうだ。2021年度の公的年金支給額が、2020年度より0.1%引き下げられることに決まった。これはかねてよりマクロ経済の反映により高齢者が増え現役世代が減って行けば年金財政が行き詰まると懸念され、年金支給を抑制することが検討されてきた。それがいよいよこのコロナ禍により現実となったのだ。まだ、0.1%程度の引き下げ幅なら急激に年金所得者の家計に大きく響くことはないが、これが年々恒常的になり、引き下げ幅が大きくなった時、年金制度自体が揺らぐ可能性を含んでいる。すでに年金を受給している世代にとってはとても他人事とは思えない。コロナの行方とともに年金からも目を離せなくなっている。

 加えて高齢者医療費も値上げが予定されている。75歳以上の高齢者の現状1割負担を2割負担にしようというものである。

 しみったれていると言えば、近年かつてのように経営が順調万全ではなくなった銀行、それも大手市中銀行も長引く低金利政策のとばっちりを受け、収益構造が厳しくなったため、がめつくなった。両替も、金種指定希望もかつては手数料を取ることなく希望通り扱ってくれたが、近年はそれぞれに制約を設けて、場合によっては手数料を支払わなければならなくなった。

 更に世知辛いことを顧客に要求するようになった。三菱UFJ銀行が新規の預金口座を対象に、2年以上使用されない場合は手数料を徴収すると発表した。同じ市中銀行の三井住友、みずほ銀行も追従する。こうして次第に窮屈で身動きの取れない世の中になっていくのである。現役世代で働いていたころが無性に懐かしく思われてくる。

2021年1月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5003.2021年1月22日(金) コロナ騒ぎの中で核兵器禁止条約発効

 新型コロナウィルスの感染者は一向に減る気配を見せない。去る8日に第3次緊急事態宣言が発出され今日でちょうど2週間になるので、今日あたりから少しは減るのではないかと淡い期待があるが、どうだろうか。世界的にも勢いは収まる様子がない。

 アメリカは、トランプ前大統領がコロナを軽視したために取り返しがつかない状態に追い込まれている。トランプ氏支持者は、何を考えているのか今以てマスクを着用しない。バイデン新大統領は、電車内の乗客などに対し一部でマスク着用を義務付けた。1日に20万人が感染し、4千人以上が亡くなっている現実を考えれば、いくら個人の自由といっても野放しというわけにはいくまい。

 日本でも人出は若干減ったようだが、勢いは衰えていない。ここで延期された2020年東京オリンピック・パラリンピック開催が危ぶまれている。菅首相や森喜朗・競技大会組織委員会会長はあくまで開催を考えているが、3月下旬に聖火リレーがスタートすることもあり、それ以前に開催可否を決定しなければならない。昨日イギリス「タイムズ」紙が、日本政府がコロナ感染のため非公式に中止せざるを得ないと結論づけたと報じた。政府は、もちろん全面的に否定して抗議をしたと伝えられるが、イギリスではロックダウン状態であることを考えると、実際に開催できるのかどうか相当気にしている。今日もテレビで開催か中止かとの議論が交わされ、その世論調査の結果を公表していたが、約8割が中止と考えているようだ。これまで開催に向けて努力された関係者を想えば、1年間延期された挙句に中止というのでは、あまりにも酷であり、その損害も馬鹿に出来ない。

 松井一郎大阪市長が、東京オリンピックを2024年に開催するよう政府が関係機関に交渉するよう注文をつけていたが、2024年はパリに、その次の2028年はロスアンゼルスに決定している。何をもって市長はこのようなムチャブリするのだろうか。2025年に大阪万博が開催されるので、その前景気を煽るのに最も好都合なイベントであると睨んだからだろう。随分手前勝手なお人である。

 いずれにせよ、コロナ禍が世界中を席巻している。コロナ感染を考えれば、大変残念ではあるが、中止も視野に入れてあらゆる選択肢から開催の可能性を検討して、出来るだけ早く開催か、中止かの結論を出すよう求めたい。

 それにしてもどうしてオリンピックは日本にとってこうも相性が悪いのだろうか。1940年は太平洋戦争のため中止になり、今また80年を経てコロナのために中止になるかも知れない。つくづく不運に見舞われているなぁと思う。

 さて、今日核兵器禁止条約(核禁条約)が発効した。すでに4年前に122カ国・地域の賛成で採択されているが、まだ51カ国・地域しか批准をしていない。核保有大国は批准せず、こともあろうに被爆国の日本も批准していない。核保有国と非保有国間の橋渡し役を務めたいという日本は一向に目立つ活動をしていない。このままでは、核禁条約もその効力を発揮できないままである。昨日に続き、朝日夕刊の「素粒子」から「『現実的ではい』と核禁条約を批判するのは容易だ。では、バイデン新大統領が継承を表明した『核なき世界』の理念も『現実的でない』か。菅首相は核廃絶の『ゴールは共有する』という。ならば条約に参加を、被爆国として」を紹介したい。

2021年1月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5002.2021年1月21日(木) バイデン氏、第46代アメリカ大統領に就任

 今日の夕刊は、20日(日本時間21日)第46代アメリカ合衆国大統領に就任したジョー・バイデン新大統領一色である。恐らく世界中がこの話題をトップ・ニュースとして扱ったのではないだろうか。就任式は厳重な警備の下で行われたが、いつもとは異なり聴衆はほとんどおらず、世界一の大国の大統領就任式にしては、些か寂しいものとなった。毎度数十万人規模の出席者が見守る就任式式典の出席者は、ほんの数千人程度だったという。

 ‘UNITY’を主唱する新大統領バイデン氏は、早速トランプ政権が脱退した地球温暖化対策の国際的枠組みである「パリ協定」復帰への署名を行った。更に前政権が始めた世界保健機関(WHO)の脱退手続きを中止した。大国としては当然の処置である。今後経済回復策、地球環境、移民問題など幾多の難題と向き合わねばならず、今後10日間に53もの大統領令を発すると見られている。前任者に引っ掻き回されて目指す政策を実施するためにバイデン新大統領も糖分の間は、本来の自らの理念を盛ったアイディアを実行できないのではないかと懸念される。

 昨日の朝日夕刊「素粒子」に続いて、今日は「素粒子」にこう書かれていた。「ご免被りたい。『戻ってくる』と言われても。乱暴狼藉を極めた『トランプ時代』」。これほど嫌われた大物もそういないのではないだろうか。

 私より4歳若いが、史上最年長大統領と呼ばれるせいか、少々力強さ、迫力に欠けるバイデン大統領だが、人間的には前任者に比べると遥かに真っ当であり、横道に逸れてばかりいてハラハラさせられたトランプ氏のトレースを堅実な政局運営に戻して、アメリカが世界の中で正常な道を歩むことを期待したいと思う。

 さて、今日珍しい裁判所の判決があった。東京地裁で二重国籍を認めないが、これは憲法に違反しないとの判断が下されたのだ。日本の国籍法では、外国の国籍を自らの希望で取得すると日本国籍を失うと規定していて、複数の国籍を持ち続けることを認めていないというのである。子どもの場合は、二重国籍を有していても20歳になれば、どちらかの国籍を選ぶか、本人が判断することになっているが、成人でも日本国籍と外国国籍を持っている日本人はいる。

 現実に現在セルビアに居住している友人の山崎洋さんは、母親と同じ日本人であると同時に父親ブランコ・ド・ブケリッチ氏の国セルビアの国籍を有している。これはどういうことか、今度会った時に彼に国籍問題について尋ねてみようと思う。

 今日も昨日の大寒の影響だろうか、外は寒い。昨日新しいエアコンを取り付けてもらったので、室内の寒さから解放されたが、外出すると寒い。補聴器の定期テストで少々調整してもらったが、それほど聴力が向上したわけではない。

 外から帰って確定申告の書類作成に取り組む。毎年頭が痛いのだが、相変わらず手作業で金銭元帳を作り出入りを書き込んで昨年1年分の事務所の経理決算書を作成している。パソコンで慣れればよいのだが、デジタル化に逆行するかのように、こればかりは毎年アナログ志向である。昨日から手掛けて半月はかかると思う。これが終わらないと気分的にもすっきりしない。今日も国民年金1回分の支給明細書が見つからず、日本年金機構に直接電話で問い合わせする有様である。

 来月10日以前には例年通り書類を仕上げて、青色申告会で最終申告書類を作成してもらい玉川税務署へ確定申告書を届けたいと考えている。あ~疲れる。

2021年1月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com