5031.2021年2月19日(金) ミヤンマー初の死者とユニクロ商法

 去る1日ミヤンマーで軍クーデターが発生して以後、連日市民による抗議のデモがミヤンマー各地で発生しているが、今日初めて死者が出た。先日若い女性が軍隊から銃弾を受けて重傷と伝えられていたが、今日亡くなった。クーデター発生後も死者はもちろん、重傷者をなく、実に温厚なミヤンマーらしいと感心していたところである。いつも冷静にして温厚で血気に逸ることもないミヤンマー人のクーデターらしく、今度のクーデター騒ぎでも他の国ならかなりの犠牲者を生んだであろうが、ミヤンマーにはそれがない。いかにもミヤンマーらしい。しかし、この最初の犠牲者がきっかけになり、市民と軍隊の衝突が激化すれば、これからは安心できない。

 よくテレビ画面を通してデモの様子を見ていると、私がしばしば訪れていたビルマ時代とは少しずつ様子が変わっている。街に高層ビルが建ち並び、繁華街に跨線橋が見られたり、一番変わったのは、若い男性の中に民族衣装のロンジー姿が少なくなったこと、またスマホらしい携帯を使用している姿が多くなったことである。この中でもスマホなんて、かつてのビルマ時代には考えられなかった。国際電話は、日本からビルマへ日時を予約しないとつながらなかった。それも予約日の前に突然ビルマから今なら電話回線が通じるので、すぐ通話が出来ないかなどと無茶な要求をされることもあった。時代が進めば、文化も発展する。ミヤンマーの今時の光景がかつてのそれと変わっても不思議ではないが、長い間旧態依然としていた昔のビルマを知っている身としては、テレビで知る昨今のミヤンマーに戸惑うことも多い。それにしても素晴らしい国民性のミヤンマーが、軍部の乱暴狼藉の故に世界中から非難されるのが何とも哀れで辛い。かつての落ち着いた静かなビルマは、今どこへ行ってしまったのだろうか。もう20年以上もミヤンマーの土を踏んでいない。ビルマの人たちが、健在であることを願っている。

 さて、今日妻と自由が丘駅近くのデパート「ピーコック」内のユニクロ自由が丘店へ衣類を買いに出かけた。

 実は、数か月前近所の目黒通りに面したユニクロ店が閉店した。今日買い物に訪れたユニクロ自由が丘店は今月末でこれまた閉店するという話である。立地条件も完璧で多くの買い物客が訪れ、経営不振から閉店するとは考えにくい。ユニクロを経営する「ファースト・リテイリング」の時価総額が、10兆8千億円でスペインのZARAを抜いてアパレル業界で世界一の座についたと報道されたばかりである。それが間もなく閉店するというので、急遽必要な衣類を買い出しに出かけたところだ。店員に閉店の理由を聞いてもだた残念がっているばかりだった。ユニクロでも看板店だったのに、どうしてクローズするのだろう。

 このブログでユニクロについて取り上げたのは、実は店舗閉鎖ではなく、いかにもユニクロらしい効率性と経費節約を今日見せつけられたからである。それは、指定の買い物籠に購入した商品を入れて、それをそのままキャッシャーにある洗濯機のような中へ置くと、瞬時に価格が表示され、支払いもカード、現金を問わずその場で決済できるのだ。不思議でならないのは、スエーターや下着、ソックス等をいくつも一緒に洗濯機に置いただけで、購入商品の内訳と商品ごとの価格に総合計が示され、領収証として手渡されるのである。まるで煙に包まれたような感じである。

 これをAI化と言えば良いのだろうか。こんなことがあるのだ。帰宅してもまだ腑に落ちない、妙な気持ちである。それにしてもこんなAI的対応をし、時価総額が世界一位になりながら、店舗を次々閉めている。分からない。

2021年2月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5030.2021年2月18日(木) 東京五輪組織委員会会長に橋本聖子五輪担当相

 この1週間いろいろ問題を噴出させていたが、森喜朗・東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の後任に、今日オリンピック担当大臣の橋本聖子氏が決定し、記者会見で決意を表明した。橋本新会長はオリンピックに夏3回(自転車競技)、冬4回(スピード・スケート)も出場し、アルベールビル冬季大会では1500mスピードスケートで銅メダリストとなっている。オリンピアンとしては文句のつけようがない。女性会長でもあり、森前会長が女性蔑視発言で辞任した後でもあり、この人選に海外メディアからの批判はないだろう。懸念されるのは、2014年のソチ五輪でフィギュア・スケートの高橋大輔選手にキスを強要した事件が、再び噴出されることである。

 橋本新会長も就任記者会見で、残り5か月と迫った東京オリンピックをいかに世界へ誇れるような大会にすることが出来るかが問われると語っていた。折も折、丸山達也島根県知事が昨日島根県内で予定している東京オリンピック聖火リレーの中止を検討すると述べた。知事は政府と東京都が適切な新型コロナウィルス対策を行っていないと非難したうえで、「感染拡大を助長する世界的イベントの開催は理解できない。五輪開催に反対せざるを得ず、プレイベントの聖火リレーにも県として財源や人員を充てられない」と述べた。ちょっと視点がずれていると思う。「木を見て森を見ず」の類ではないだろうか。もっと森全体を見ることができないのだろうか。他の一部自治体の中にも自我を主張して不満が燻っているようだ。橋本新会長にはこれらの声も配慮したうえで、五輪開催のため全力を傾けていただきたい。

 新型コロナウィルスの影響で広告業界も大打撃を受け、業界の王者・電通が大赤字に転落して自社ビルを売りに出す話が囁かれている。実際広告媒体の新聞、テレビも広告収入が激減し、新聞社、テレビ会社ともにその台所は火の車のようだ。昨年の年間視聴率で10年連続三冠王を達成した日本テレビが、他のテレビ会社が多少なりとも黒字の中で、今季連結中間決算で12年ぶりに赤字となったことが目を惹く。他の4社は収益を計上したが、連結売上では、テレビ5社は軒並み対前年比2桁の減少で今後の経営は厳しいと予想される。新聞社も同様で、朝日は今年度上半期に大きな赤字を計上し、最終決算では営業収支、経常収支ともに赤字転落の見込みである。毎日は朝日以上に低迷し、3月には資本金を1億円に減資することを決めた。税制面を考えて中小・零細企業と同じ待遇を受けようというものである。少々みみっちいと思う。保有する不動産売却の話が水面下で進められているという。

 そんな時に企業が従業員へ支払う休業手当の一部を助成する雇用調整助成金受給会社名が発表されたが、上位10社の内、筆頭の全日空以下鉄道、観光業界7社が占めている。2位以下は、近鉄、東京デイズニーランド、近畿日本ツーリスト、西武、JR西日本、HISである。コロナ禍以前は肩で風を切っていた会社である。助成金総額は実に2兆8千億円を突破したという。この窮地を救うのは、ワクチンだけだろうか。それにしてもコロナという奴は罪作りである。

 今日も駒澤公園へウォーキングに出かけた。公園の南側に小さな庭のような目黒区所管の公園があるが、ここに1本の河津桜が植えられている。先週辺りから蕾が綻び出していたが、今日よく見ると3分咲きぐらいだった。我が家の庭の梅も大分花を咲かせている。東北、北陸地方では暴風雪が激しいが、都内ではもう春が近くまでやって来ている。

2021年2月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5029.2021年2月17日(水) コロナのワクチン接種始まる。

 今日は北海道から九州方面にかけて日本海側を中心に暴風雪が襲っている。都内でも外は寒そうで着込んで医院へ出かけたが、帰るころには汗ばむほどだった。寒いのか暑いのか分かり難い。気温の変化も激しい。午後遅くなって東方の空を見上げると紫色の雲が表れ、夕方になって紅色と紫色の神秘的な夕景が見られた。

 今日から医療従事者を皮切りに新型コロナウィルスのワクチン接種が始まった。テレビでは、その手始めに昨年2度の手術をした近所の東京医療センターの医師、看護師が接種している光景が写された。

 全般的に日本ではやや遅れ気味で我々高齢者が接種を受けるのは、4月に入ってからになるが、海外ではかなり進んでいてすでに70カ国以上で始まっている。中でもイスラエルでは1回目の接種を国民の45%が済ませている。早く全国民が接種を終え、誰も彼もが思い切って外へ出かけられるような日常が1日も早く戻って欲しいものである。

 さて、近年読書離れが加速して全国で、書店が閉店し書店の数が減少していることがしきりに話題になっている。私の知る出版社社長が、発行していた良心的な旬刊誌「出版ニュース」も昨年廃刊となった。前著「南太平洋の剛腕投手」についても小中陽太郎さんの書評を掲載していただいた。地味ではあったが、堅実なな優良誌だっただけに惜しい気がしてならない。

 ところが、このコロナ禍で巣ごもり需要が増えて一部の書店では書籍販売が一時的に増えている一面もあるという。昨年2月以降、住宅街や郊外、商店街では前年に比べて売上が増加傾向にある。その一方で、ビジネス街や駅周辺では売り上げが落ちた。どうもテレワークが広がったり、不要不急の外出を控えたりしたことで、生活圏で本を買う人が増えたことがその要因のようだ。

 ただ、長期スパンで見てみると本の需要は確実に落ちている。毎年漸減しているが、2017年と2019年の対前年売上高は、それぞれ6.9%、4.3%でいずれも突出して減っている。その中で近著「八十冒険爺の言いたい放題」が、幸いamazonで販売好調のせいもあり、大分売上が良いようだ。今日出版社との話で在庫も減って来たので、重版の準備を進めるということになった。ただ、初版はちょっと校正漏れが目立ったので、訂正・修正箇所を出版社に連絡したところである。

 もたもたしていた森喜朗・東京五輪組織委員会会長の後任候補として、今日同組織委候補者検討委員会で橋本聖子・五輪担当相を会長候補に一本化して就任要請することに決まった。橋本氏が受諾するか不明だが、引き受けるなら理事ではない橋本氏をまず理事として承認し、その後理事会で出席理事の過半数の賛同を得られれば、正式に会長として決定される。今週中には決まると見られている。仮に橋本氏が受諾し、理事会の承認を得られるなら、開催か否か気になっているオリンピック開催へ向けて一目散に業務を進めていくことになる。しかし、ここで橋本氏が引き受けないとするとまた振り出しに戻ってしまう。まだ、決定したわけではないので、気を揉むことになる。早くすっきりさせてゴールへ向け走り出して欲しい。

2021年2月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5028.2021年2月16日(火) どうなる?東京五輪組織委員会会長人事

 3日前に東北地方を襲った地震(仮称:福島宮城地震)は、幸いにして人災こそなかったが、鉄道、道路、家屋などに大きな被害を与えた。そこへ昨日辺りから厳しい寒波がやってきて今日の北海道から東北、北陸地方にいたる豪風雪も相当厳しいものである。今日から明日にかけて数年に1度という猛吹雪に襲われるようだ。

 さて、森喜朗・東京五輪組織委員会会長が失言で辞任し、後任を決めるに当たって再び似たような不透明な動きが見られる。組織委員会は、後任会長の候補者を決める候補者検討委員会を開いたが、メンバーは8人で男女半々にしてアスリート中心である。その他にメンバー名を公表せず、組織委員会理事にも知らせず、非公開で行われた。これでは、透明性を主張していた組織委自ら不透明性を曝け出すようなものだ。尤も地獄に耳ありのメディアにとってホテル内に集合したメンバーを見つけるのは容易いことだった。このメンバーの中には、有識者とされる人たちが見当たらない。元アスリートだけで、政官界を含めて、複雑な問題に的確に対応できるのかとの声がある。

 私には、どうしても理解出来ないことが2つある。ひとつは、これら一連の実行をリードしているのは武藤敏郎事務総長であるが、財務次官になれなかったとは言え、日銀副総裁まで務めた武藤氏にとってはもう少しスマートなやり方があるのではないかということである。もう1点は、会長候補には修羅場に場慣れした安倍前首相が適任としきりに主張するスポーツコンサルタントがいるが、この人は安倍氏がなぜ首相を辞めたのかを知らないのだろうか。昨年8月人間ドックで健康上の問題が指摘され、首相の重責から去った事情がある。組織委員会会長職が残り半年足らずとは申せ、自らの健康面も考えずにこの激職をこなせると思っているのだろうか。こういう実態をよく知らない人物が、得意気に持論を展開するのは問題である。

 他にも問題はある。女性蔑視の失言から生じた今回の会長人事問題であるが、だからと言って何でもかんでも一気に「女性会長」就任を軽々に喋ったり、理事数をすぐにも男女同数にするような拙速な考えは、如何だろうか。周囲に条件に適する人材がいれば良いが、果たして適任者が簡単に見つかるだろうか。何事もAがダメなら、Bではどうかというわけには行かないのではないだろうか。私には、どうも足元を見ずに理想だけを話しているだけに思えて仕方がない。
 ついては、母校湘南高校ラグビー部顧問の早田教諭より、今年ラグビー部創部70周年記念にラグビー部がニュージーランド遠征を企画していたところ、コロナ禍で中止と決まり残念に思っていると連絡があった。私にも何がしかのお役を頼もうと考えていたらしい。どうも元旦恒例のラグビー祭も直前になり、高校チームが外部のチーム(OBチームのこと)と試合するのは自粛するよう神奈川県教育委員会から学校へ要請があり、急遽中止したことといい、ちょっとついていない。高校生部員にとって、このコロナ禍はちょっと気の毒である。

2021年2月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5027.2021年2月15日(月) 分かり難くなったビジネストーク

 このところ新型コロナウィルスの感染拡大にも拘わらず、株式市場の上昇傾向がしばしば話題になっているが、今日もまた日経平均株価は30年6か月ぶりという大幅な値上がりとなった。この1週間で値上がり幅は、1,300円を超えている。少々異常ではないかと思う。

 今日の日経平均株価は先週末に比べて、564円も高く3万円を超える3万84円の終値だった。これは世界的な金融緩和政策の影響でだぶついた資金を海外の投資家が日本の株式に投資した影響だという。日本の優良企業への投資というより海外資金による儲けを狙った博打的な要素があるのではないかと思う。海外投資家がいつ資金を引き揚げるか分からない。油断ならないと思う。

 さて、比較的不景気風を受けないIT関連企業で不条理な経験をさせられた。実は普段メールをbiglobeにより送信しているが、以前niftyも使用していた。メールアドレスを2つもあっても無駄であり、この約10年間niftyはまったく使っていなかった。しかし、正式に契約を解除していなかったので、安いとは言え、毎月275円を銀行口座から引き落とされていた。そこへ昨年12月に思い当たらない企業からVISA CARD請求としてかなり高額が無断で引き落とされそうになり、VISA CARDへ照会して不当な請求であることが発覚した。その折VISAの怪しげな請求を解消してもらった序でに、niftyも契約解除した。その時nifty係員と12月時点で正式に契約解除ということを確約してもらいホッとしていた。

 ところが、先月銀行の請求書には12月分として275円が引き落とされていた。これは12月分だから仕方がないと納得していたところ、先日送られてきた請求書に1月分として今月末にまた275円が計上されていた。

 そこで今日niftyに電話をかけて解約を話し合ったが、これが電話で待たされること待たされること約40分の挙句に、契約は確かに12月に解除となっているが、訳の分からない理由で3月ごろまで請求させていただくことになるというような釈然としない理由で、今手元にある1月分の請求が載った2月分の請求書はそのままで引き落とされるという好い加減な決着になってしまった。2~3か月の内に僅かな金額の請求は消えるので、あまりジタバタしないが、どうもすっきりしなかった。Niftyは富士通の関連会社と聞いているが、形の見えないIT企業の子会社までは掌握できないのだろうか。

 最近のビジネスでは人間同士が面談して交渉、話し合うことが減ったせいか、デジタル的な効率優先の場面をしばしば経験する。パソコンが発達したせいで、情報さえインプットして、顧客にそれを流せば事足れりとしているような印象を受けることが多い。膝詰め談判するような雰囲気がすっかり影を潜めたようだ。我々の現役時代には、とことん話し合って、相手が納得しない場合には土下座までして説得し、理解納得してもらってウィンウィンとした。今はそんな雰囲気も情緒も失われてしまったように感じている。

2021年2月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5026.2021年2月14日(日) 昨晩の大地震は、10年前の東日本大地震の余震

 昨晩の突然の地震には驚いた。それほど長い間揺れは続かなかったが、福島を中心に東北、信越、関東、東海地方まで揺れ常磐自動車道はのり面が崩れて上下線とも不通になっている他に、東北新幹線は一部区間で架線支柱が大分倒れたため10日間ほど運休するそうである。幸い犠牲者はひとりも出ていないのが不幸中の幸いである。

 それにしても2011年3月11日に起きた東日本大震災発生10年まで1か月内にこのような大きな地震が再び起きたが、これは東日本大震災の余震だという。10年も経ってもまだ余震があるとは知らなかった。やはり東日本のようにマグニチュード9を記録したような大地震は、余命も続くものなのかと思う。書斎では書棚から本が数冊床に落ち、キッチンでは戸棚からお皿が数枚落ちて粉々になった。

 地震と言えば、近著「八十冒険爺の言いたい放題」の中でも触れたが、1999年8月17日にトルコのチャナッカレに宿泊していた時遭遇した20世紀最後の大地震と言われたイズミット地震(M7.6)を想い出す。あの地震が起きたのは白河夜船の午前3時ごろで突然激しい物音と揺れで叩き起こされた。慌てて服を着て荷物を持ってホテルのロビーまで駆け下りた。

 幸い地震でケガをするとか、物を失うようなことはこれまでないが、近年福島県周辺では地震が頻発している。南海沖地震や、首都圏直下型地震の発生もしばしば話題となっている。こういう自然災害ばかりは、避けようもなく、日ごろから備えをして極力災害を過小化することしか防ぎようがないと思う。

 今日も近くの駒澤公園へウォーキングに出かけたが、最近は新型コロナウィルス禍の影響により公園内を散策に訪れる人が少ない。公園の隅には、早くも早咲きの河津桜が綻びかけていた。今日は外周コースをジョギングするランナーを含めていつもより多くの人びとが訪れていた。お天気でもあり陽気も暖かかったので、やはり家の中ばかりに閉じこもっていられないのだろう。

 今日はまた、例年なら華やかな話題に彩られるバレンタイン・デイであるが、コロナの影響でいつもと違う。変わったところでは、歴史上今日は戦時中の昭和17年旧帝国陸軍の山下奉文司令官が、ブキテマの丘でイギリスのパーシバル将軍に降伏と言わしめてシンガポールを陥落させ、占領した日(正確には2月15日払暁)でもある。

 今日からNHK大河ドラマ「青天を衝け」が始まった。このところ2年間は最後まで観続けることはなかった。昨年の「麒麟がくる」が新型コロナウィルスの影響で思うようにロケが出来ずに、長らく放送しなかったので、最終回放映が先週にまでずれ込んだ。そのため例年なら年始早々に始まる大河ドラマが今年は1か月以上も遅れて始まったわけである。ヒーローは近代日本経済の立役者・渋沢栄一である。今日のところではこの先興味深いドラマになるのか分からないが、この2年間期待を裏切られただけに今年こそは最後まで観てみたいという気持ちにさせて欲しいと思う。

 実は昨日から腰回りにコルセットをつけている。このところひょっとすると何かの弾みに腰を痛めるのではないかと身体で感じることがあり、その用心のため就寝時を除いてしばらく腰痛防止の措置を取ることにした。

2021年2月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5025.2021年2月13日(土) オリンピック組織委員会会長人事迷走

 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の辞任の話題が今朝の新聞記事のほぼ半分を占めていた。女性蔑視の失言は批判されて当然であるが、密室人事、高齢、老害と非難されたことも森会長には、かなり堪えたようだ。そのせいか、次期会長候補者として抵抗なく「女性」「若さ」が出てきた。しかし、オリンピック開催まで残り5か月になった段階で、難しい役割の会長後任はそう簡単には決まりそうもない。次期会長は、この期に及んでゴタゴタした組織委員会をどうやって所期の目標である開催まで無事に持って行けるだろうか。

 組織委員会のゴタゴタもさることながら、新型コロナウィルスが今後の感染拡大次第では、肝心のオリンピック開催自体が無事実施されるのか見通しは立たない。

 日本国内では10都府県の緊急事態宣言の効果もあり拡大も少し収まってきたようだ。昨日ベルギーからファイザー社製のワクチンが初めて日本へ運ばれ、来週から医療従事者を筆頭に接種が始まる。次いで我々高齢者が接種を受ける。東京都の感染者が今日は7日連続500人以下の369人だったが、80代がその内37人で1割を占めた。60台以上が3割というから、早いうちに接種をしてもらいたい。ところが、このワクチンが中々複雑なのだ。感染を防げる「感染予防」、分かり難いが感染しても発症を防げる「発症予防」、発症しても重症化を防げる「重症化予防」の主に3つの効果が期待されているらしい。更に、1度の接種では充分ではなく、2度接種しなければならない。2度の接種と言えば、昔のことだが、1967年初めてアフリカへ旅した時には種痘、コレラ、黄熱病の予防接種を求められ、後者2つの内どちらかの接種のために羽田空港検疫所に行き、1週間の間隔を置いて注射を2度受けたことがある。

 日本では、幾分遅れ気味であるが、全国民の接種ワクチン接種分は海外の製薬会社と契約を結んだということであるから、いずれ全国民が接種するようになるだろう。

 さて、午後11時8分ごろ福島県沖合を震源地とする地震が関東地方も揺るがした。マグニチュード7.1、震度6弱の揺れだったが、わが世田谷区でも震度4だった。久しぶりの大きな地震だったが、お隣さんでは電灯が消えてお休みになっておられたようだったが、その直後に明るくなっていたので、飛び起きたのだろう。10年前の東日本大震災は昼間だったが、今夜のように夜間の地震発生はどうも落ち着かない。

2021年2月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5024.2021年2月12日(金) 森五輪組織委員会会長辞任、後任未定

 昨日辞意を漏らした東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が、今日同組織委員会臨時会合で正式に会長職を辞すると表明した。昨日森会長は後任として川渕三郎・元Jリーグ・チェアマンに依頼し、84歳の川渕氏が人生の最後の大仕事と引き受けたと伝えられた。

 ところがこの密室的な禅譲打診がひと騒ぎとなり、問題を起こした人物が実質的に後継者を指名するのは社会的に理解を得られないとか、組織委員会理事出席の下にきちんと透明性を持ってルールに則って決定されるべきであるとの疑問や異論が出て、改めて後任会長が決定されることになった。この空気に昨晩は森会長から頼まれ感激のあまり涙を流して快諾した川渕氏も嫌気がさしたのか、昨日はやる気満々だったが、今日は依頼されても引き受ける気がないと語る始末である。

 後任会長候補として、女性である橋本聖子オリンピック担当大臣の名も挙がっているが、閣僚とのかけもちは認められていない。来月下旬には聖火リレーが始まるが、今のところ会長人事は暗中模索である。

 それにしても森会長の気持ちは複雑だろう。多彩な人脈と巧みな外交手腕により、オリンピック大会招致を決定し、爾来世界中を歩いて東京五輪の啓蒙を行っていざ開催となったらコロナの襲来により1年延期となった。今年こそ腕の見せ所で新設なった国立競技場で本番開催まで辿り着いていながら、つい軽口からその役職を退かなければならなくなってしまった。

 2014年拙著『南太平洋の剛腕投手』を上梓した関係から、森会長のご交誼をいただき、何度となくお会いしてお世話にもなった。あの森さんが大舞台を去るとはご本人にとっても不本意だろう。世間の声は別にして、言動において誤解されがちだったが、お人柄は大変素晴らしい人だった。個人的に存じ上げていただけにお気の毒であると思っている。

 今日もうひとつ驚くようなニュースがあった。新型コロナウィルスの影響で外出自粛により交通機関、中でも平素は安定経営をしている首都圏の大手鉄道会社9社が、昨年4月~12月の決算が軒並み赤字となったことである。最終四半期は緊急事態宣言が発出されて再び鉄道利用者が減少していることから、更に経営を圧迫しそうで各社は最終損益の見通しを下方修正する。

 観光業でもいくつか不協和音ならぬ「不況和音」が聴こえてくる。そのひとつは、大阪城の近くにある藤田観光が経営する「太閤閣」が身売りされることになった。8千坪の庭園に築百年を超える料亭、結婚式場、宴会場があり、一昨年開催されたG20大阪サミットの会合にも使用された。少しずつコロナが外壁を越え、天守閣へ近寄っている感じである。

2021年2月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5023.2021年2月11日(木) 森喜朗・東京五輪組織委員会会長辞意

 俄かに森喜朗・東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の動向が慌ただしくなってきた。メディアは、森会長が辞任の腹を固め、明日の組織委員会会議で正式に辞任すると伝えた。先日の女性蔑視とも受け取られる発言で、国内外から大きな批判と反発が挙がって、その後の記者会見における謝罪も開き直るような姿勢が見え隠れして、反って火に油を注ぐ結果となった。IOCも当初は森会長の発言撤回と謝罪で終了と幕引きを図ったが、一昨日になって「発言は極めて不適切で、IOCが取り組む改革や決意と矛盾する」との声明を改めて発表した。その後も国内外から非難が上がり、発言は到底受け入れられないとのコメントが寄せられていた。この期にオリンピック開催の当事者である小池百合子東京都知事が、17日に予定していた政府、IOC,東京都、組織委員会の4者会談に欠席すると語った。足並みが乱れ始めた。

 組織委員会内部では、オリンピック開催が半年内のこの期に及んで最高責任者が身を退くことには必ずしも賛成者はいなかったようだが、背に腹は変えられない。森会長も漸く辞任の決断をして後任に川渕三郎元Jリーグチェアマンに後事を託したらしい。海外のメディアは辞任を速報で伝えた。

 森会長にはお気の毒であるが、身から出た錆とも言える軽薄な発言でもあり、これだけ国際的な問題に発展すれば身を退くこともやむを得ない。かつて総理時代に「日本は神の国」と失言して日本中をアッと言わせたが、奇しくも今日は建国記念日であり、昔の紀元節である。森会長も小学生低学年時代に学校で歌ったであろう♪雲にそびゆる高千穂の~♪を思うと、最後になって国粋主義者森喜朗にとって皮肉っぽい結末になったのではないだろうか。

 さて、もうひとつ気になったのはミヤンマーの軍事クーデターである。ミヤンマー国内で国軍に対するデモが拡がっているが、デモ隊を押さえつけていた警察の一部が、デモ隊に合流してともに軍に対して行動を起こしたことだ。これが仮にエスカレートするとこれまで国軍は警察と一体化して国民と対決していたが、警察を敵に回すことになる。

 そして、最も厄介なのは国軍が力で権力を握ったことにより、2017年に話題となったロヒンギャ族難民問題が再び注視されるようになることである。バングラデッシュにいるロヒンギャが不安を募らせているようだ。

 私には今朝の朝日に掲載されたニューデリー、バンコック駐在記者による報告に納得できない。相も変わらず、ロヒンギャ難民発生をミヤンマー国軍の責任にしていることで、近著「八十冒険爺の言いたい放題」の中で、私が口酸っぱくして追及したその責任とは、遥か昔宗主国イギリスが当時のインド領からビルマ領内にロヒンギャ族を強制移住させたことにある。ところが、メディアは今以てイギリスの責任には触れず、ミヤンマー国軍に全責任を押し付けようとしていることに失望している。

2021年2月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5022.2021年2月10日(水) 債務超過に陥った大手旅行会社

 新型コロナウィルスの影響により、一部を除いて各企業が悪戦苦闘しているが、とりわけ観光業、飲食業界へのダメージが大きい。今日の朝日紙上に大手旅行会社の近畿日本ツーリストや同じ関係会社を傘下に持つKNT-CTホールディングが、昨年12月時点で34億円の債務超過に陥ったという衝撃的な記事が載っていた。近畿日本ツーリストと言えば、旅行業界ではJTBと並ぶ横綱企業である。特に役所関係の旅行入札では、必ず営業担当者が顔を見せていたものだ。それがいかにコロナのせいとは言え、ここまで落ちぶれるとは想像を絶する。尤も「選択」昨年12月号の連載もの「シリーズ企業研究」に「近鉄グループHD-『赤字膨張』で崩壊の瀬戸際」との4頁に亘る近鉄グループの苦しい内情が暴露されていた。大手私鉄の中でも伊勢志摩線の観光路線を抱えて安定した経営を続けていると見られていた親会社の近鉄が、他鉄道会社に先駆けて運賃値上げを検討しているとの情報には些か驚いた。

 ともかく朝日によれば、当面の資金繰りは何とかしのぐようだが、2022年3月末でも債務超過のままだと上場廃止になるというから厳しい。これはKNT-CTホールディングだけが苦しいのではなく、大手JTBの他にも海外旅行でめきめき伸びてきたHISも、昨年「満天ノ 秀そば」というそば店のチェーン展開を始めたようだ。構造的にコロナに立ち打ちできなくなったら、少しでも急場を凌ぐそば屋でも何でもやってみる才覚ど能力が必要であることを教えてくれたように思う。

 さて、1日に起こったミヤンマーの軍事クーデターにより、ミヤンマー各地でアウンサンスーチー国家顧問やウィンミン大統領らが身柄を拘束されたり、自宅軟禁状態にさせられた。軍部に対して彼らの解放を求めるデモ隊が首都ネピドーや最大都市ヤンゴンで広がっている。すでにクーデターから1週間以上が経過したにも拘わらず、意外にもデモは暴動とまではならず、今日まで死者がひとりも出ていない。これが、ミヤンマー人と血の気の多い国民と大きく異なるところである。とにかくミヤンマー人は温和で争いを好まない。何度も現地を訪れているが、目の前で争う人を見たことがない。親しかったミヤンマー人の友人も皆人柄が良く、決して裕福な生活を送っていたわけではないが、ガツガツしたところがなかった。もうそれら友人も大分亡くなった。彼らが生きていたら今度のクーデターをどう思うだろうか。ミヤンマー人の優しさは、良い意味での仏教精神を内に秘めているからではないかと思う。昨日から警察隊がゴム銃を使い出しだが、ひとり弾丸で頭を射抜かれた重傷者が出た。それでも銃の乱射は見られないが、このままデモ隊の要望が通らないとどうなるか心配である。

2021年2月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com