著書

 これまでに下記の著作を書き下ろしたり、共著として上梓致しました。書き下ろし作品5冊は、主に自分自身の旅行体験を書き綴ったものです。拙いものですが、ご高覧賜れば嬉しく存じます。3冊の共著は、それぞれの所属団体で活動する仲間とともに書き綴ったものです。ご高覧下されば幸甚に存じますとともに、お知り合いの方にお勧めくだされば有難く存じます。

1.八十冒険爺の言いたい放題 ~超半世紀海外武者修行から若者とメディアへ~ はるかぜ書房発行 定価税込 1760円

☆出版社:はるかぜ書房㈱
☆発行日:2021年1月15日、2021年8月15日第2刷、2022年4月15日第3刷
☆体裁・装丁:B6版218頁
☆推薦のお言葉:
 ・冒険作家・椎名 誠氏
 ・評論家・小中 陽太郎氏(元ベ平連)
 ・多摩大学・久恒 啓一教授(前副学長)
 ・元日本テレビ政治部長・菱山 郁朗氏

☆自薦メッセージ
 若い時から「ひとりで世界を歩き回ってみたい」と心密かに熱望し、半世紀以上も昔初めて寝袋、シュラフ(簡易テント)、自炊用品を持ち大きなザックを背に、細かい旅程も決めずに大雑把に訪問都市だけを決めて無鉄砲な旅に出た。ほとんどが、戦時下や内戦中で治安が不安定だったため、強盗に襲われたり、軍隊や警察に一時身柄拘束される危ない体験もした。
 一番印象的なことは、NY同時多発テロの前年にアフガニスタン・パキスタンの国境カイバル峠を訪れ、不穏な空気を感じて同テロの予感らしきものを感じたことである。独立闘争中のアデン(現イエメン)では、独立予定日が不意に繰り上げられたため、日本で得た入国ビザが無効とされた。それでも悪戦苦闘の末日本人として初めて新独立国へ入国できた。
 旅行中行き合わせた土地の人びとには生涯心に残る想い出を与えてもらった。そして、自らが現場に足を入れ、現地の空気を吸って臨場感を身に着けることが、いかに人生を充実して生き、生きる処方箋を掴み取ることができるかを知った。僭越だが、本書には誰もが体験したことがないような無謀だが稀なエピソードに溢れていると思っている。ご高覧下されば、幸いである。

2.共著「新世代の観光立国」~令和世代への課題と展望~  ㈱交通新聞社刊行 定価税込 1650円

☆出版社:㈱交通新聞社
☆発行日:2019年8月30日
☆体裁・装丁:B6版205頁
☆共著者:
 ・須田 寛 JR東海相談役(元代表取締役社長)
 ・北村 嵩 元JTBアメリカ副社長、元JTBワールド社長
 ・澤田利彦 松蔭大学教授、元日本政府観光局(JNTO)理事
 ・杉 行夫 鉄道研究家、元小田急電鉄
 ・近藤節夫 エッセイスト、日本ペンクラブ前理事、日本旅行作家協会会員

☆内容
 JAPAN NOW観光情報協会理事を務める5人の共著者が、それぞれ得意の分野について持論を開陳した。「令和時代への課題と展望」のサブ・タイトルの下に、第1部「令和の観光立国」を須田が執筆、第2部「日本の観光の現状と課題」を4人が分担して第1章「観光のあゆみ」を近藤、第2章「インバウンド4000万人超えへの展望と課題」を北村、第3章「平成から積み残した観光日本の課題」を澤田、第4章「日本の住居表示の問題点」を杉が執筆した。今日日本経済の大きな推進力になっている旅行産業、とりわけ外国人訪日客の動向が注視されている。日本の文化遺産、交通機関・ホテルなどのハードウェアの他に、外国人を温かく迎える日本人の「おもてなし」が欠かせない。外交関係によって大きく左右されるインバウンドを将来的にどう発展させたら良いのか、考えていきたい。ぜひ手に取って日本旅行業界の置かれた立場、課題、将来性についてお考えいただければ幸いである。

3.「南太平洋の剛腕投手」~日系ミクロネシア人の波瀾万丈~  ㈱現代書館刊行 定価税込 1728円

☆出版社:㈱現代書館
☆発行日:2014年8月20日
☆体裁・装丁:B6版236頁
☆推薦文:前文化庁長官近藤誠一氏(湘南高校出身)
 「激動の時代に日本と南の島を舞台に展開した日系人大酋長の数奇な運命。その謎に満ちた人生を、ラガーマンらしいエネルギッシュで臨場感あふれる筆力が追う。湘南人はもちろん、冒険とロマンを求める日本人必読の書」。
☆書評:小中陽太郎氏、「出版ニュース」2014年9月中旬号に掲載
☆自薦メッセージ
 旧厚生省戦没者遺骨収集事業に携わっていた時、初めて旧トラック島大酋長ススム・アイザワに会い、お互いが湘南高の同窓?と知り、親しくなった。昭和24年湘南高校甲子園初出場・初優勝のドキュメントについても記述しました。元プロ野球選手だった大酋長が森喜朗元首相や、湘南高校優勝時の1年生選手でスポーツキャスター佐々木信也氏と築いた友情、そして生まれ故郷トラック島へ帰り、事業に成功しボランティア活動で地域のために貢献して島民から敬愛された波瀾万丈の生きざまを追ったドキュメントです。謎とミステリーに富んだ大酋長の人生は戦争に翻弄され、苦難に満ちていたが、思う存分やりたいことをやり遂げた痛快なヒストリーです。

4.共著「そこが知りたい 観光・都市・環境」  JAPAN NOW観光情報協会編(交通新聞社刊、定価1,680円)

☆編著者:NPO法人 JAPAN NOW観光情報協会
☆出版社:交通新聞社
☆発行日:2010年11月10日
☆体裁・装丁:A5判227頁
☆出版の目的と経緯:JN協会が創立10周年記念事業の一環として企画、出版した。観光編、都市編、環境編の3分野から成る構成で、21世紀が観光の時代と謳われる所以について各編から解説した。共同執筆者は、JR東海相談役・須田寛氏、元中日新聞記者・白澤照雄氏、松陰大学准教授・北村嵩氏のほか、特別寄稿されたミラノ在住の大島悦子氏です。
 私自身冒頭の観光編を執筆担当して、全体の約1/3に自らの海外ひとり旅、及び海外旅行業者としての体験から持論を開陳致しました。特に「臨場感の大切さ」を強く訴えると同時に、若い時に積極的に海外へ出るよう勧めている、湘南高の先輩であるノーベル賞受賞者・根岸英一博士の言葉をつけ加え、若者に外向き志向のメッセージを発信した。私にとっては初めての横書き書籍です。

5.共著「知の現場」  知的生産の技術研究会編(東洋経済新報社刊、定価1,680円)

☆出版社:東洋経済新報社
☆発行日:2009年12月24日
☆体裁・装丁:A5判240頁
☆出版の目的と経緯:知的生産の技術研究会・久恒啓一理事長の提案により久しぶりに知研が世に問うた知的啓発の書です。監修者は久恒理事長。
今話題の21人の論壇人にインタビューして、それぞれの「知の原点」「知とは?」「知をみがくために」等々について腹蔵なく語っていただいた内容を、知研プロジェクトの18人がまとめたものです。私自身北康利、小中陽太郎、武者陵司、野村正樹氏ら4氏の取材記を執筆しました。内容的にかなり充実したものであり、目から鱗が落ちるような知に関する話を伺うことができた。(その他「知」についてご披露いただいた論者17名の方々は、寺島実郎、奥野宣之、樋口裕一、望月照彦、松田忠徳、久保田達也、久恒啓一、久米信行、昇地三郎、小山龍介、望月実、松山真之助、舛井一仁、山田真哉、原尻淳一、田中靖浩、小飼弾氏らです)
なお、4氏取材エピソードを知研HPに掲載しましたので、上記書名をクリックしてご覧下さい。また本HP上「論考・エッセイ、1-50」にも記載しました。

※本書は2010年11月電子書籍化されました。

6.「停年オヤジの海外武者修行」 (早稲田出版刊、定価1,365円)

☆出版社:㈱早稲田出版
☆発行日:2008年11月23日
☆体裁・装丁:B6判254頁
☆推薦文:芳野満彦氏(マッターホルン北壁日本人初の登攀者)
 「とにかく面白い本だ。読み出したら止まらない。戦火のベトナムや71ヶ国訪問はラガーマン、山男として体力気力をつけての自信だろう。停年オヤジが旅行する際の『経験と知恵』『バランス感覚』『判断力』『社会常識』とはっきり現代の」若者にない利点を、われわれ老年を代表して書いてくれている。シベリア鉄道の旅は小説を読むような感動と興奮を覚えた。とにかく面白い本だ」
《自薦メッセージ》
 約8ヶ月かけて日頃思っていることとひとり旅のイメージを考えながら書き下ろしたものです。生来の旅行好きと冒険心に加えて、「本物」「現場」「行動」「向上心」「好奇心」を意識致しました。
 本書は若者とは一歩距離を置き、中高年者の視点から海外旅行を見つめたものです。年齢を重ねてもどしどし海外へ出ることにより、心身ともにリフレッシュして、新しい物の考え方を知り、人生をエンジョイすることができる。世の中とはほどよい距離を保ちながらアグレッシブに世間を泳いでいく、そういう風であって欲しい。
 生意気なようだが、そんなことを読者に訴えたつもりである。
冒険作家・椎名誠氏推薦の言葉
 「たいへんばくはつ的に面白い本で、旅が好きなので一気に読ませていただきました。パワーありますね」


発売1ヶ月足らずで重版決定。
第2刷発行日:2009年1月19日。

7.「新 現代海外武者修行のすすめ」  (文芸社刊、定価1,680円)

☆出版社:㈱文芸社
☆発行日:2008年12月15日
☆体裁・装丁:341頁
☆推薦文:
 小中陽太郎氏(日本ペンクラブ理事)
「安保世代の気鋭のラガーマンが、地球をフィールドに、ノーサイドのホイッスルを背に駆け抜けた旅行のスコア、組織と個人のスクラムが強烈だ」

本書は新風舎発行「現代・海外武者修行のすすめ」を書名、及び内容を若干加筆訂正し、文芸社からハードカバー版として再販されたものである。

8.「現代 海外武者修行のすすめ」  (新風舎刊、定価1,680円)

☆出版社:㈱新風舎
☆発行日:2004年11月25日(初版第1刷)
       2005年2月25日(第2刷)
☆体裁・装丁:341頁
☆推薦文:小中陽太郎氏

《自薦メッセージ》
 私自身の初めての海外武者修行体験記である。身体全体で「臨場感」の大切さを悟った貴重なドキュメントでもある。インドネシアで不意に暴漢に襲われ、ベトナム戦時下のサイゴンでは国民の倦怠感と横溢する厭戦気分に強い衝撃を受けた。まさにベトナム反戦運動の口火を切ったテト攻勢のちょうど1年前だった。翌年には第三次中東戦争の地へ出かけ、ヨルダンで軍隊に身柄を拘束されたり、スエズ警察に軟禁されたり、危なっかしいひとり旅により現実の国際紛争の解決がいかに難しいかを感覚的に実感した。
 旅へ出ることは自分自身を世界で試すことであり、自分を大きく成長させる千載一遇のチャンスである。誰にも頼ることなく、若い内にぜひひとりで積極的に世界へ飛び出し、独自の骨太な思想とチャレンジャー精神を磨いて欲しい。僭越であるが、これがややひ弱な現代青年への私のメッセージである。
第1回開高健ノンフィクション賞最終審査まで残る。