ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5816.2023年7月25日(火) 「山びこ学校」の無着成恭氏永眠と維新・馬場代表の暴言

 無着成恭さんが亡くなられた。享年96歳だった。小学校6年生の時に山形県山元村中学校の教え子たちの綴り方集「山びこ学校」が、出版されヒットして大きな話題となった。担任の湯浅和先生が授業で同書を朗読され、生徒たちは山の中の学校風景を想像しながら聞いていたものである。その後母親にねだって買ってもらった記憶がある。無着さんは、お寺の跡取りに生まれながらも山形師範を卒え純粋に子どもたちの教育に情熱を傾けていた。

 想い起こすとあの時代は、国語は「読み方」と「綴り方」の2つの授業があった。「綴り方」では、教師が生徒の手を取って文章の綴り方を教えてくれた。当時小学校では書くことは普遍的だった。それが、今では「綴り方」の授業は姿を消し、作文を学校内で積極的に教えることが少なくなった。加えて教育界でもパソコンで文を綴るようになり、誤字や脱字が頻発してまともな文章を書ける人が少なくなった。そういう点では、無着氏の教育方針は国語教育の原点であったと思う。

 無着氏は教諭を退職されてからラジオ番組などで視聴者の質問などに応えていたようだが、ある番組で司会進行役を務めた時に、ラジオ局が番組を中断した。ラジオ局が無着氏の発言に対して総務省、政府に気兼ねをしたのが原因とされていたが、以降無着氏はラジオに出演することはなくなった。その後は、メディアに登場することもほとんどなく千葉県多古町の福泉寺でひっそり住職を務めていた。、

 教育、特に国語の作文などは最も地味な分野であるが、後世これほど仕事で必要となり、その巧拙が評価の対象となることは他にはあまりない。私自身文章を書き続けながら自由な後半生を送れているのは、前記の小学校恩師の作文指導と、この「山びこ学校」が大いに影響していると思っている。

 さて、最も自らの発言に責任を持たなければならない国会議員の中に、傲慢にもただ相手を中傷、批判することだけを得意げに喋っている横柄な議員がいるのには呆れるばかりである。その人物とは、一昨日ネット番組で居丈高な発言をした日本維新の会の馬場伸幸代表である。平素から思い付きや、不遜な発言が多い馬場代表が、こんなことを述べたのだ。自民党と維新の会の関係について「維新(馬場氏)は第2自民党でいい」、「立憲民主党(馬場氏)がいても日本はよくならない」、「共産党(馬場氏)はなくなったらいい」などと言いたい放題の発言をしていた。[※カッコ内は馬場氏に置き換えてみた]本心からそう思っているとは思えないし、他党をけん制しているだけだと思うが、非常識であり非礼である。党代表者たるものが、第2自民党と言うなら自民党へ合流して、その中で存在感を示せば好い話ではないか。

 直ちに立憲民主党と共産党から反論が出た。泉立憲民主党代表は、党名を「第2自民党」と変えたらいいと言っていたが、共産党の小池書記局長に至っては、維新は自民政治を変えるつもりがなく、「自民党馬場派」だと認めたことになると批判し、「他党の政策について批判する権利はどの党にもある。しかし、存在そのものを否定するのは、民主主義を根本から否定する暴論」と述べ、発言の撤回を求めた。これだけ公に話しておきながら、馬場代表は、個人の見解と言う前提での発言と言い逃れていたが、無責任過ぎやしないか。これでは何を言っても好いと言っているのと同じではないか。元々屋台骨がガタついてIR問題や、大阪万博などでミソをつけている維新は、子どものようなおふざけはもういい加減に止めたらどうか。

2023年7月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5815.2023年7月24日(月) 乗り物車内の「優先席」は、「若者優先席」か?

 15日間テレビ観戦していた大相撲名古屋場所も昨日千秋楽となった。たった一人の横綱照ノ富士が途中休場し、大関も今場所関脇から昇進したばかりの新大関の霧島が出たが、もう一人の大関貴景勝は初日から休場。出場した期待の新大関も直ぐ休み、その後再出場したが今日敗れ6勝7敗2休で負け越しとなってしまった。

 そんな上位陣がパッとしない中で、大関争いと見られていた関脇3人の内、モンゴル出身の元横綱朝昇竜の甥っ子・豊昇龍が12勝3敗で優勝決定戦となり平幕北勝富士を下し初優勝を遂げた。いつも厳しい顔をしてニコリともしない関脇豊昇龍だが、優勝の瞬間と優勝後のインタビューでは、初めて普段見せない泣き顔と笑い顔の両面を見せてくれた。やはり苦労の末オジの元横綱に優勝を報告出来ることがよほど嬉しかったのだろう。それにしてもこれまで頑なまでに笑顔を一切見せたことがなかったような人物が、目的達成の瞬間以後しばらくは笑顔を大安売りしていたが、こんなこともあるのだと人間の心理を愉快に感じた。千秋楽では、3敗力士が3人となり、その中に19歳で新入幕の伯桜鵬が、仮に朝青龍に勝って、更に優勝決定戦で北勝富士に勝てば、新入幕力士の優勝として109年ぶりの快事だった。その夢は成らなかったが、まだ若い伯桜鵬の将来には大いに期待が持てる。

 今場所は、外が暑いせいもあり、夕方はゆっくり大相撲を観戦出来たが、15日間も見続けたのは恐らく初めてのことではないかと思う。横綱と大関ひとりが欠場したが、案外内容的には楽しむことが出来た。

 さて、今日も東京都内では35.7℃という猛暑だったが、所用で東急自由が丘駅まで自宅近くに入って来るデマンドバス「東急コーチ」で出かけた。車内はかなり混雑していて空席はなかったが、私がちょっとよろめいたせいか、直ぐに傍の若者が席を譲ってくれた。そして次の停車場に着いた時、腰が曲がった白髪のおばあさんが歩行補助器をつきながら乗り込んできた。ちょうどその前に優先席があったが、何とそれが若いスマホ中の男に占領されていた。混んだバス内で、男は白髪のおばあさんを前に一向に気づかぬかのようにスマホだけに見入っていた。そのまま終点まで来てしまったが、おばあさんは立ちっぱなしで、スマホに夢中の若者は優先席に座り続けた。どうしてこうも思いやりがなく、お年寄りに席を譲るよう手を差し伸べようとしないのだろうか。

 実は昨日の講演でも、外国人と日本人の違いで、日本人には思いやりがあると考えがちだが、乗り物内で若者が高齢者に座席を譲るケースは、随分少ないと感じていることを話した。むしろ当たり前となったような気がしている。欧米では、お年寄りの周囲で若者が座り、お年寄りが立っているシーンはほとんど見られないし、むしろ若者は積極的に高齢者に席を譲ろうと手招きまでする。日本人はその気持ちはあるが、行動に移せないだけなのか、相手の気持ちを理解しようとする気持ちがないのか、とにかく東京オリンピック決定の際のパフォーマンスで、日本人は「おもてなし」の気持ちがある国民性だとアピールしていたが、どうも買いかぶりだったのではないだろうか。

 最近電車内では、お年寄りより若者が優先席を独占している印象を受ける。優先席というのは、「高齢者優先席」ではなく、「若者優先席」ではないだろうかと思ってしまう。近年少子高齢化社会になって、若者への待遇が改善されつつある状況に若者が甘えている気がしてならない。

2023年7月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5815.2023年7月23日(日) 人類は灼熱地獄の中で亡びるだろう。

 東北地方は激しい雨に襲われたばかりだが、それ以前に豪雨により多大な犠牲を生んだ南九州では、今日漸く梅雨明けが発表された。これから全国的に一層暑くなることが懸念される。

 今年は例年以上に世界的な猛暑が襲い、特にアメリカやヨーロッパでも対策に知恵を絞っている。例年のようにギリシャでは熱波に見舞われているようだが、首都アテネでは40℃を超え、うだるような暑さに観光客も参っているらしい。アテネ最高の観光スポットであるアクロポリス上のパンテオンでは、あまりの暑さに従業員の抗議により、午後に閉鎖する手段に出た。世界遺産で、かの敬愛する小田実氏が「ヨーロッパで私が最も感動したものと言えば、私はためらわずアテネのアクロポリスの丘をあげるだろう」とベストセラー書「何でも見てやろう」の中で絶賛している。そのアクロポリスから観光客を締め出そうというのだ。余談だが、アテネ・オリンピックの前年に小田実が絶賛したこのアクロポリスについてエッセイを書き、ギリシャ観光局から賞をいただいたことがある。この古代都市アテネに人々が訪れなくなることは悲しいことである。

 その他にもエーゲ海のロードス島では、山火事が燃え広がり観光客が避難しているという。オリンピックの前年に妻とエーゲ海クルーズに出かけ、このロードス島にも上陸したことがある。アメリカでも灼熱の地として知られ、過去世界最高気温を記録したデス・バレーでは40℃を記録するのはざらで、しばしば50℃前後を記録することがある。ここではこれから灼熱地獄が警戒されている。

 今朝のTBS「サンデーモーニング」でも出演者が年々酷くなる地球温暖化について憂慮していた。各種の防止化対策などではなく、世界各国が足並みを揃えて抜本的な対策を考え実行しなければ、温暖化の荒波は防ぐことが出来ないのではないかというのが共通の考えだった。しかし、そんなことが出来るだろうか。自国の利益ばかり追求している大国が、地球上の全人類のために自国の利を削って他国のために協力するなんて理想的な行為は、残念ながら期待出来ないだろう。況してや現在ウクライナ戦争の最中に、ロシアがウクライナ産農産物の輸出をめぐる合意の履行を一方的に停止したことを受けて、国連安全保障理事会緊急会議で欧米各国が国際的食料危機を招くとの非難に対して、ロシアはそれらの農産物は主に先進国に輸出されるもので、途上国への影響は少ないと言い返す有様である。こんな身勝手で自分本位の空気の中で交わされる議論には、この問題よりよほど深刻な地球温暖化問題はとても真剣に議論されるとは思えず、結局のところ地球温暖化問題は、後回しというより、ずっとずっと後の問題とされることだろう。

 結局現在地球に生存している人間を含む全ての生き物は、人間の我がままによって亡びることになるのだろう。その前に私は確実に耒世へ向けて飛び立っているから、猛熱波で命を失うようなことはないと思っている。

2023年7月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5814.2023年7月22日(土) 講演「9.11テロ予知」とリクルート事件

 今日は吉祥寺の「週刊きちじょうじ」の定例行事として開催の「吉祥寺村立雑学大学」で講師を務めた。ここで話をするのは、6年ぶりである。講演のテーマは「どうやってNY9.11テロを予知できたのか?」で、副題に「臨場感で知る世界の動き」を添えた。この講演会は、大学ゼミの仲間が幹事役を務めて運営に当たっている。今日は藤山一郎さんの甥御さんご夫妻に、北原白秋の甥御さんにも聴講していただいた。

 タイトルではNY9.11テロと決めつけているが、予知した時は単に反米テロを思い事件後にNY9.11テロと結びつけたことと、「予告」とか、「予言」ではなく、あくまで心の内に感じた「予知」、「予感」であると誤解のないようお願いした。主題はあくまでどうして予知するまでに至ったかということを、カイバル峠の手前で銃砲類の積み下ろし現場を見て、これらがタリバンらテロ組織に流れることによって反米テロ行為へ進むのではないかと感じた臨場感、そしてその前に頻発した反米テロ発生を時系列に捉えてそろそろ起きるころではないかと予知したこと、この2つをポイントに私がトライした海外武者修行の体験談と臨場感論について話した。写真もパワーポイント用にセットしたが、準備してもらったパソコンがあまりうまく稼働せず、時折映像が機能してくれなかったことから、使い慣れた自分のPCを持参すべきだったと反省した。

 明日中に28日に発行する次号「週刊きちじょうじ」に講演記を書いて編集部まで送るよう厳しい宿題を課せられてしまった。ほんの500文字程度だが、何とか書き上げなければならない。

 講義後に、聴講者の有志の方々に吉祥寺駅前の大衆食堂で昼食をご馳走になり、前記の5人と食後もコーヒーをいただきながら、久しぶりに心置きなく談論することが出来た。増永夫人を除く4人は三田会(慶応義塾出身者)会員であったので、気持ちが合い六大学野球にまで話が発展した。北原さんは、今年91歳だそうだが、足腰は大分弱っているようにお見受けするが、目、耳は羨ましいくらいまったく問題ないと仰っていた。

 さて、昨晩NHKのドキュメンタリー番組「アナザーストーリー」を観て興味を惹かれた。タイトルは「リクルート事件の真相」と題してリクルート創設者・故江副浩正氏がグループ会社の未公開株を政治家や官僚にばらまいて、贈収賄事件として社会的に大きな話題を提供した35年も前に報道された事件を、当時事件を追った新聞、テレビ記者と主任検事・宗像起夫氏の行動を改めて曝け出したものである。事件の概略はある程度承知していたが、特定の視点から事件の本質へアプローチすると更に興味が湧いてくるものだ。驚いたのは、先日ご本人からテレビに登場すると連絡をいただいた菱山郁朗・元日本テレビ政治部長のインタビューと、菱山氏が在職中に社会党衆議院議員の楢崎弥之助氏がリクルート部長から大金を送られる場面をこっそり動画に収め、楢崎氏は受け取らなかったが、その動画が公開され、リクルート側が贈賄行為を行おうとした事実として大きなスキャンダルとなったことである。昨晩のこのシーンはこの番組用に創作されたものだったが、大事件の裏には金のばらまきが随分介在するものだと改めて知らされたものだ。宗像検事も我が家から徒歩でほんの5分程度の高級官舎に住んでおられたので、名前は良く知っていた。

 それにしてもどうして政治家に対してこのような贈収賄を行うのか。今も形を変えて裏で忖度が行われているようだ。政治が絡むとどうも信用出来なくなる。これで大きな顔をして国民のために努力していると言えるだろうか。

2023年7月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5813.2023年7月21日(金) 暑い最中に各種スポーツも盛り上がっている。

 北半球ではほとんどの地域が猛暑に見舞われていると思うが、今日も炎天の下では各種のスポーツ大会が行われている。福岡市で開催されている水泳世界選手権は、暑さをさほど気にしないスポーツだから別格だが、高校野球の地方予選が今はたけなわである。かつては、根性ばかり要求されて炎天下でプレイすることに格別配慮されることもなかった。ところが時代の経過とともに、選手の健康面が留意されることが多くなった。これから盛夏の8月甲子園の本番へ向けて野球ファンを沸かせてくれることだろう。

 いま大相撲名古屋場所が開催中で、3人の関脇が大関争いを行い、横綱、大関のひとりが休場しているにも拘らず、かなり盛り上がっている。今日は13日目だったが、まだ優勝の予想は難しい。1年で最も暑い今月の場所で、相撲界も疲れ気味ではないかと案じていたが、連日満員とはいかないまでも、かなりの観客が愛知記念体育館へ観戦に来ている。私も暑さでつい家の中に籠り勝ちのため、今場所は毎日テレビで相撲を楽しんでいる。

 そんな中で昨日からニュージーランドでは、女子サッカーのワールドカップが始まった。南半球で開催されたので、高校野球のような暑さ対策をしないで済む。2011年には日本女子代表チーム(なでしこジャパン)があれよあれよという間にエース沢穂希選手の活躍などで初優勝を成し遂げ、日本国内でも漸く女子サッカーが認知され、女子サッカーリーグも発足し、今やWEリーグとして男子のJリーグ同様に運営されている。しかし、海外でも同じだが、男子サッカーに比べて人気が劣り観客数も少ない。このため大会のテレビ放映局が決まらず、スポンサーも中々決まらなかった。そこへ国際サッカー連盟(FIFA)が、放映権料を男子大会の4分の1近い金額にまで引き上げた。日本での放送権が決まらず、先週になって漸くNHKが放送することが決定した。昨年の男子チームのワールドカップに比べれば、女子WCは世界的にもやはり関心と人気ではかなり落ちる。それでも今大会は出場チームが従来の24チームから32チームに増えた。かつてはマイナーだった女子サッカーが、なでしこジャパンの活躍のお陰で今やメジャーとないつつある。今WC大会では3大会ぶりの優勝を期待したい。

 さて、コロナ渦以来円安によるマイナス効果により日本の経済界もかつての景気を謳歌することもなくなったが、昨日財務省が発表した6月の貿易統計によると、意外にも貿易収支が430億円の黒字だったという。エネルギー資源を中心に輸入が大きく減ったことが大きな原因で、実に黒字になったのは、2021年7月以来23か月ぶりのことである。だが、これも一喜一憂である。確かに6月は、エネルギー資源の輸入が減り昨年6月に比べて、原油36%、石炭37%、液化天然ガス33%と軒並み3割を超す減少となった。しかし、半期単位で見てみると貿易収支は赤字続きである。今年上半期(1~6月)の貿易収支は、6兆9千億円もの大赤字だった。半期単位だと赤字は4期連続だそうだから、6月がまずまずだったとしても、単月の黒字ではとても喜べる状態ではない。

 それでも観光業などコロナをやり過ごして多くの外国人旅行者らが入国している。いずれかつての勢いを取り戻すだろう。1日も早くかつての繁栄を取り戻してほしいものである。

2023年7月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com