ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5825.2023年8月3日(木) トランプ氏3度目の起訴、アメリカの堕落と劣化

 民主主義国アメリカの大統領職を1期全うし、今また2度目の大統領を目指す議員がこれほど民主主義を蔑ろにするような行為を度々実行するとは、誰しも想像もつかなかった。ところが「俺が!俺が!」の自意識過剰のトランプ前大統領は、恥ずかし気もなく3度も刑事事件に問われ、いずれも起訴されたのである。

 この好い加減な人物の周囲には、彼を大統領へ押し上げようとする非民主的輩が大勢いるというのが、アメリカ民主主義社会の根本的な欠陥であり、とても理解出来ないところである。

 一昨日トランプ前大統領が連邦地裁に起訴された。もちろん過去に大統領だったような人物が起訴されるような不祥事はこれまで一切なかった。名誉ある大統領職を汚した「罪人」とも「悪人」とも言える。

 そもそもこの一連の蛮行は、2020年の大統領選に自信満々で臨んだトランプ氏が、民主党候補者バイデン氏に敗れそうになり投票日後まもなく、投票に不正があったと喚きだしたことが発端である。そのために当時のペンス副大統領にバイデン氏の勝利を承認しないよう圧力をかけたことが最初の起訴となった。更に21年1月前年の選挙は「不正選挙」だったと虚偽の主張をして支持者をワシントンの連邦議会に向かわせ議事堂を襲撃した。これが2度目の起訴となった。そして、選挙による平和的な権力の移行という民主主義の根幹を、大統領が自ら踏みにじる行為が問われた。それが3番目の起訴へ繋がった。トランプ氏には、この他にも不倫の口止め料を巡る虚偽記載のスキャンダル、フロリダの別荘へ持ち出した機密文書事件などでも世間を騒がせた。

 以上はトランプ氏に対する虚偽や、作為、隠蔽等々のモラル面が暴かれた例だが、問題はもっと深部にある。それは、トランプ氏の常人とも思えぬ人間性に多くの支持者がまつわりついていることである。彼らもトランプ氏同様に人間性に問題を抱えた人たちが多いと想像するが、一番好ましくないと思われるのは、自分たち、或いは自分と考えが合わない人たちを差別することである。それは黒人層や、移民に対して厳しい見方をすることへ行き着いている点である。

 懸念されるのは、今共和党内の大統領候補者として一番有力なのが、トランプ氏であることであり、とても理解することが出来ない。もし仮に再びバイデン大統領と選挙で争ってトランプ氏が勝ったら、冒頭自身に対する起訴を取り下げ、非民主主義的リーダーが超大国アメリカを統治して、リンカーン大統領の理想は崩れ、人種差別感をむき出しにして国際社会に顔を晒すことになる。

 我々としては外野席から声をかけるようなものだが、何とかトランプ氏が選挙で敗れ、もう政治の世界へ顔を出さないで欲しいと願うばかりである。同時に強く感じるのは、アメリカ人が今や民主主義が分からなくなり、大分病んでいるということである。

2023年8月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5824.2023年8月2日(水) 今年7月の猛暑は過去最高、8月は?

 昨日は日中ほとんど病院の建物内にいたため、一時的な降雨がさほど凄いものとは思っていなかったが、テレビ画面で観るとそれまで猛暑に襲われていた関東各地では局地的に激しい風雨が襲い、ゲリラ雷雨と言われるほど激しいものだった。沖縄では台風6号の影響もあり暴風雨に襲われ、夏休みに入り大勢滞在していた観光客が、外へ出られず、沖縄発着の航空便は今日も全便欠航となった。

 ともかく今年の夏は随分暑いと感じたが、7月の暑さは45年ぶりに最高平均気温を更新して25.96℃を記録した。それどころか、過去120年間で、今年7月は観測史上最も平均気温が高い1か月だったという。7月の平均気温は45年前より1.5℃ほど上がったが、特に2000年以降に急に上がり始めている。

 こういう統計もある。これらの数値は全国の観測地点の平均値であるが、都市化の影響の大きい東京都千代田区、大阪市中央区、名古屋市千種区、福岡市中央区の大都市4観測地点だけの調査なら、今年7月の平均気温は全国15地点の平均値25.96℃より3℃近くも暑い28.84℃だった。更にアスファルト道路上などでは照り返しが強く地上すれすれの直射日光が当たるような場所では、正式に観測された気温より20℃程度高いというから、小さな子どもたちや、乳母車の赤ちゃんにとっては熱波であろう。心配なのは、気象庁係官が、「日本は8月が最も暑く、今年は例年に比べても高温になる予報だ」と述べていることである。先日グテーレス国連事務総長が、地球沸騰化の時代に入ったと語ったが、このままの状態では毎夏蒸し風呂に入るようなものである。愚かな世界の政治家どもは、核開発競争には熱心だが、地球温暖化防止対策には口先ばかりで一向に具体的な対策を踏み出そうとしない。いずれ皆石川五右衛門になることだろう。

 さて、時の経過や、ロシアのウクライナ侵攻などで人々の関心が薄れつつあるが、昨日でクーデター発生から2年半が経過して未だ事態が解決へ向かおうとしないミヤンマーで、ミンアウンフライン国軍最高司令官が首を傾げるような決定を下した。それはミヤンマー国軍が拘束した民主化運動指導者アウンサンスーチー氏に対して、33年の刑期を27年に減刑する恩赦を与えると発表したのである。どういうつもりで国軍がこの時期にスーチー氏に無意味で非情な恩赦を決定したのか理解に苦しむ。まったく茶番である。

 そもそも国民から圧倒的な支持を得た国民民主連盟(NLD)の指導者として、スーチー氏は国家顧問在任中に国軍の軍事クーデターによって理不尽にも身柄を拘束されたまま、今日までその居場所すら分からない状態である。世界中から非難を浴びた国軍は、この期に及んで一方的にスーチー氏に科した刑罰を減刑することによって、国軍の寛大さを示して市民の抵抗を和らげる狙いと受け取られているようだが、あまりにも現実離れした対応であり、その意図が不明である。現在78歳のスーチー氏の刑期を33年から27年に短縮したところで、スーチー氏は刑期を終えれば105歳となっており、今釈放しなければまったく意味はない。

 世界が非難するこのスーチー氏の身柄拘束に対して、世界の良識はまったく生かされていない。スーチー氏解放について、世界はもっと実行力のある行動を起こすよう広く訴えるべきではないだろうか。

2023年8月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5823.2023年8月1日(火) 人生を前向きにしてくれる人間ドック

 今日は慶応病院予防医療センターで人間ドックの受診日である。今朝早めに起きたらベランダに雨滴が随分残っており、昨晩雨が降ったことを知った。こんなことなら昨日暑い中を庭の樹木に散水しなくても良かったかなぁと思っている。降雨のせいもあり朝からいつもより大分涼しい。慶応病院へは予約時間の15分前に着いた。80歳を越えたら身内が誰かひとり付き添わなければいけない。この2年間はコロナ渦のせいでひとりで出かけたが、今日は妻を同伴した。例年のことでもあり、病院には私の検査に関する過去11年間の資料があり、今日1回だけの数値によるコンサルティングではなく、数値の変化に対する体調の傾向なり、予想なりを話してもらえる。特に最後に妻を交えて総合的な話し合いをした医師からは、かかりつけの医師との連絡方まで話し合い、大変有意義だったと思う。指摘されたのは、静脈に不整脈が見られるとのことで、かかりつけの内科医と今後の方針を話し合うことである。体力の衰えはあるが、全般的には安全圏内ということだった。3週間後に送られてくる詳しい調査結果資料を、かかりつけの各医師にお示ししてそれぞれの問題点を話し合うようアドバイスされた。

 今日の検査の中で、食堂、胃、十二指腸の内視鏡による検査で口内の麻酔をかけてベッドに横たわり作業が終わった時、口から内視鏡の管を抜き出した際担当医師から反応が中々好いですよとおだてられたことは嬉しかった。私も口外へゲロを吐き出すかも知れないと思っていたが、それはなく順調に写真が撮れたと仰っていただいたことである。

 取り敢えず懸案事項をクリアしてホッとしたところである。ここの人間ドックは、清潔で関係者は皆親切で丁寧であり、他の医療情報も併せて相談に乗っていただけるので、心強く、症状はチェックしてもらえるし、自身の健康維持のためには必要なことだと思っている。ただ、若干コストがかかるが、健康な生活のために安心出来るところが大きい。

 病院の屋上階にあるレストランでランチを食べていると目の前には神宮界隈の巨大なスポーツ施設がいくつも見ることが出来る。国立競技場、神宮野球場、秩父宮ラグビー場に、今話題の神宮周辺の伐採予定の樹木の緑が目に優しい。とその時である。目の前のガラス越しに、突然ところどころ雷鳴が轟き出した。都内各地で正午過ぎに突然のように激しい雨と雷の音でゲリラ雷雨が襲ったと伝えられた。東京都内では実に久し振りの降雨である。

 ところで来年から予防医療センターが、病院本部のある信濃町から麻布の六本木ヒルズへ場所を替えるという。2012年の今日開設して以来12年間に亘って通い続けたこの人間ドックを扱う予防医療センターは、生きるための元気と前向きな生活のためのバイタリティーを与えてくれる。齢を重ねてやや健康面では不安があるが、それが何と言っても有難い。

2023年8月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5822.2023年7月31日(月) 間もなく炎暑の甲子園大会が始まる。

 連日の猛暑に熱中症で倒れる人も多く、病院はもちろん救急車の出動も予想を超えるほどでいずこも暑さにはお手上げの状態である。国も用事のない人は外出を控えるようにと警告を発している有様である。

 暑い盛りというと間もなく夏の全国高校野球大会がやって来る。昨日の東東京、及び大阪代表校の決定を以て全出場校49校が決定した。主催者もこの暑さを警戒して試合開始時間を早めたり、途中で水分補給をするため休憩を取ったり、大分気を遣っていた。そして決定した49校を見てみると、公立校は僅かに9校で残りは全て私立校、特に常連校や大学付属校が顔を揃えている。この傾向は年々強まり、いずれ野球部のある私立校が1校しかない徳島県を除いて公立校は甲子園から消えていくだろう。6日に迎える開会式に向けてフィーバーは加速していくことだろう。
 この暑さ対策も兼ねて甲子園では、ネット裏と内野席の上にある日除け用の銀傘をアルプス席上まで広げる計画のようだ。かつてはアルプス上にも銀傘があったが、戦時中の金属供出により銀傘を軍へ提供してから今日までずっと熱いアルプス席と呼ばれている。2027年から工事にかかるそうなので、完成した時に果たして見ることが出来るだろうか。あの炎天下の甲子園には、1953年京都に住んでいた中学生当時、開会式から通い詰めた思い出がある。優勝校は空谷投手を擁した松山商だったが、甲子園で活躍しその後中日ドラゴンズのエースとして活躍した中山俊丈(中京商)、西鉄へ投手として入団しながら二塁手として活躍し、近鉄やオリックスの監督を務めた仰木彬(東筑高)、長嶋らと立教大黄金時代を築いた本屋敷錦吾(芦屋高)選手らを目の当たりにしたことが昨日のことのようである。その後小学生だった息子たちを連れて甲子園には何度か通った。あの頃は青空の下で確かに暑かったが、熱中症などで倒れる人もあまりいなかったように思う。甲子園は野球好きだった私にとっては懐かしい所である。
 さて、今朝の新聞によるとアメリカの首都ワシントンにあるスミソニアン博物館内にこれまで展示されなかった広島と長崎の原爆投下の資料が展示されることになったという。ワシントンを訪れる都度、同館を見学した。特に教員海外派遣団にお供した時は、決まって見学したものである。ところがここには原爆に関する資料は一切展示していなかった。日本とは異なり加害者のアメリカにとっては、敵国日本に世界でも唯一の残酷な原爆投下をした事実を公開することに抵抗があったからである。ほとんどのアメリカ人にあれほど残虐な行為だった原爆投下について罪の意識がなかったのである。むしろ退役軍人団体などは原爆投下の正当性を主張する声が強かった。彼らの言い分は、原爆投下により終戦が早められ、それ以上の犠牲者を生むことが避けられたからという至極都合の好い主張だった。原爆により多くの罪もない人々を殺害したことには謝罪や後悔の気持ちがまるでないのだ。この姿勢は世界の核反対の動きに反するものだとの考えから50年目に当たる1995年にスミソニアン博物館は、原爆投下したエノラ・ゲイと、広島・長崎の被爆資料を展示する企画を発表したが、根強い反対論が出て中止に追い込まれた。

 しかし、年の経過とともに次第に原爆投下肯定者の割合は減少し、新規核開発に反対を唱えるアメリカとしてもこの趨勢を軽視出来なくなった。原爆投下を肯定した人は終戦時には85%だったが、2015年には56%にまで減り、特に18~29歳の人々は47%だった。広島と長崎の人々に自分たちアメリカ人が与えた惨状と悲劇をもう無視することは出来なくなったということだ。展示されたら訪れて見てみたいものである。

2023年7月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5821.2023年7月30日(日) 日本に対する中国の嫌がらせ

 最近の中国の様子がまたおかしい。元々中国政府は考え方や立場をしっかり自己都合で説明しなかったり、説明を拒絶したり、あまり質問にも正直に応えてくれない不誠実なケースが多い。今世界中から疑念や質問が集中しているのは、行方が分からない秦剛前外相の消息である。全国人民代表大会(全人代)常務委員会は、去る25日秦剛前外相の解任を決めるとともに、その後任に王毅元外相を任命したと発表した。今日現在秦剛前外相の消息はまったく知らされていない。
 公式記者会見の場においてすら手元に提供出来る情報がないというように高慢でつっけんどんな回答しか返ってこない。どうしてもう少し誠意ある対応が出来ないものだろうか。

 秦剛前外相は、まだ58歳の若さで習近平国家主席の信任が厚いと囁かれていた。外相就任直後には、副首相級の政治局員へ昇格し、幹部の中でも将来性が見込まれていたと見られていた。外相へ就任したのは、昨年12月である。あれからまだ半年少々しか経過していない。外相の前は駐米大使だった。対立している米中交渉をスムーズな外交関係へ発展させるために活躍が期待されていたその矢先である。だが、専門家筋の間では、女性問題もあったとか、失脚したとの見方がなされている。これほどの要職にある人物の行方が皆目知らされないという中国の闇のような政治組織には、一旦間違いを冒せば許さないとか、独裁者習主席の怒りを買ったというような空気があったのではないだろうか。

 現在日中間の交渉の中でいくつか頓挫している案件がある。ひとつは、福島原発の処理済汚染水の放出に関して中国が認めないという姿勢であり、もうひとつは、中国人の訪日観光に制約を設けていることである。

 前者は主要な放射性物質はすでに除去した。残りのトリチウムについては基準値以下に濃度を薄めて放出することは国際的に認められ、国際原子力機関(IAEA)グロッシ事務局長も科学的に容認したものである。しかし、中国政府は日本の対応を容認せず、日本からのすべての農産物の検査を厳格化し、なお輸入禁止を検討したことによって、日本からの対中輸出は激減した。しかし、ここが中国らしいところだが、自説を正当化する中国は、その裏で2020、21年に福島原発の処理水の予定量より遥かに多くの放射性物質トリチウムを含む汚染処理水を放出していた隠蔽事件が分かった。それはすべて日本海に続く東シナ海に流出している。これに関しては、一昨日の情報ライブ「ミヤネ屋」でコメンテーターの橋本五郎・読売新聞特別編集委員が、堪りかねたのか、こうなったら岸田首相が福島の処理水を飲んで、習近平国家主席に会い、習主席に中国の汚染処理水を飲んでもらったら好いとまで述べていた。
 後者は、中国政府により日本が中国の海外団体旅行の「解禁対象国」となっていないため中国人団体が日本に来られないことである。コロナ感染拡大期に、コロナ渦最盛期の中国人入国者に対して日本が厳しい対応を取ったことを逆恨みしているような仕打ちである。コロナ前には中国人入国者が最も多かったが、今では韓国、台湾、香港、タイからの訪日客に比べてかなり少ない。

 どうも中国政府の対応はまるで子どもの対応で、常識的とも思えないし、不誠実である。中国人旅行者も一番訪れたい日本に来られないことが残念だろう。

 国民の気持ちを汲み取らなければならないその国の政府が、真逆なことを行っているようでは真の友好国とは言えないのではないだろうか。中国人のために惜しむべきことである。

2023年7月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com