ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5894.2023年10月11日(水) 関東大震災、中国大陸侵略に絡む残虐事件

 去る7日に兄と横浜・山下公園の横浜開港資料館(旧イギリス領事館)で開催されている「関東大震災100年展」を鑑賞した。100年前の関東大震災の際、数々の事件が起きたようだが、今まで世間一般には知られていなかった残虐な事件があったことを知り、興味を抱いた。それは、先日9月1日の「震災記念日」に公開された映画「福田村事件」によって改めて注目された残虐な事件である。奇しくも今日知人がこの映画を観て感動したので、観るようFace bookで勧めてきた。

 事件自体も映画と同じ「福田村事件」と言われ、震災直後の9月6日に千葉県福田村・田中村を通った香川県の行商人一行15人が、不意に数百人の地元住民に襲われ、9人が死亡した悲惨な事件である。震災では、多くの朝鮮人が襲って来るとか、「朝鮮人が井戸に毒を流した」などのデマにより、当時住民は「朝鮮人の襲来」に備えて武装していた。そこへ通りかかった行商人が聞きなれない讃岐の方言で話していたために、戦々恐々だった住民らは彼らをつい朝鮮人と思い込み、命乞いをした母娘まで殺害したという残酷な事件だった。気の毒にも被害を受けた行商人らは、皆被差別部落出身者だったために名前もすべて仮名だったという。この事件については、辻野弥生さんが事件と同名の著書を再販しておられる。

 朝鮮人を殺害した事件は、今以て完全に解明されているとは言えない。今年は震災からちょうど100年となったが、10年前には、衆参両議院に対して、質問書や請願が提出された。その中で参議院に日弁連弁護士らが主体となって提出された、関東大震災時の朝鮮人虐殺の真相究明に関する請願にかなり具体的な事実が記載されている。

 「1923年の関東大震災では、多くの朝鮮人や中国人が日本の軍隊や警察、民衆により虐殺された。また、朝鮮人と間違えられた日本人虐殺事件や軍隊による労働運動家・無政府主義者らの虐殺事件も起きた。しかし、特に朝鮮人犠牲者については、名前や人数など、その実態はほとんど分かっていない。事件後、議員が帝国議会において内務省や地方行政が流言飛語の拡大に関わったことを追及したが、当時の首相は調査中と答えたまま90年がたっている。今日まで虐殺の実態について調査を進めてきたのは各地の市民や研究者であり、流言の流布から虐殺、そして事件の隠蔽に至るまでの日本政府の関与が明らかになった。しかし、これまで日本政府は、虐殺・事件隠蔽に関与したことを認めたことはない。2003年8月には、日本弁護士連合会が日本政府に対して責任を認め謝罪し真相を調査するように勧告したが、これも政府は無視してきた。再びこうしたジェノサイドを起こさないためにも、この事件の解明が必要である。以下略」。

 未だ国、官の関わりが不透明であり、今後も同じような経緯を辿るのではないかと考えているが、その一方で真相究明の動きも地味ながら着々と進んでいるので、一応問題点として挙げてみた。

 そして「福田村事件」と同様に、一般人が知らない残虐な事件が、震災から10年近くを経た1932年に中国国内でも起きていたことを知った。柳条湖事件から1年後である。撫順市内の平頂山で村人3千人が日本軍によって虐殺されたという事件である。事件を生きのびた中国人も今では全員亡くなった。事件から2か月後、中国は国際連盟に虐殺を告発したが、日本政府は全面的に否定し、今もそのままである。今年大震災100年に当たって知った残虐な事件であるが、遺族たちは日本政府に対し、これまでに3つの要求をしたが、未だ実現されていない。それは、①事実と責任を認め、公式に遺族に謝罪する、②日本政府の費用で謝罪の碑を建てる、③事実を究明し、教訓を後世に伝える、ことである。

 これほど残忍な事件が、これまでほとんど伝えられなかったのは、日本の占領時代に起きた事件で日本にとって最早遠い過去の事件とみているからだと思う。しかし、戦後80年近く経って未だに事実が広く伝えられないことが信じられない。だが、他にもまだまだ隠れた事件や事実があるかも知れない。闇に光を照らすべきである。

 さて、夜遅くなってから吉報が入って来た。21歳の将棋界のエース、藤井聡太7冠が、永瀬王座に勝ち、残る唯一のタイトルを獲得して将棋界のすべてのタイトルを手中にした。将棋界始まって以来の8冠達成である。メデタシ!メデタシ!

2023年10月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5893.2023年10月10日(火) USBの不具合に続き、今度はキーボードが不調

 先日パソコンのUSBメモリーが不具合を生じて、メモリーを読み取ることが出来ず往生したが、幸いITコンサルタントに来宅してもらい、メモリーを甦らせPC本体に記録させることが出来た。同じUSBに17年間も毎月健康診断用の資料を記録していただけに、記録を呼び戻らせないと困ると思っていたが、コンサルタントのお陰で一安心だった。USBが古く少し使い過ぎているようだった。

 そんな時に、3日前からHP作成用のもうひとつのノートPCのキーボードの文字「K」だけが使えなくなり、ブログも書けなくなって困惑した。またコンサルタントに相談して今日PCの新しいキーボードの表面部分だけを交換してもらって、事態は解決した。いつものノートPCが使えないため、この3日間のブログは、デスクトップPCを使い「K」をいつもの通りタイプしてブログを書き、それをノートPCに送信してブログを仕上げていたが、その面倒さから4日ぶりに解放された。長い間毎日PCを使用していると思わぬトラブルに襲われるものだ。今回もコンサルタントの迅速な手配と修理によって事は解決した。やれやれである。従って今日のブログは本来のノートPCで書いている。

 ついては、59年前の今日、1964年東京オリンピック開会式が行われた。前日までの雨模様が一転して快晴となり、秋晴れの下で古関裕而作曲♪東京オリンピック行進曲♪に乗って各国選手団が鮮やかな行進をした姿を思い浮かべる。

 そんな昔の明るいニュースとは裏腹に、一昨日中東のイスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスの間で始まった内戦は、第5次中東戦争へ発展するのではないかと懸念される。僅か3日間に両者の死亡者は増え、双方で計1,600名を超えた。今度の内戦で見逃せない点は、ハマスが百余名のイスラエル住民の他に外国人まで不埒にも人質として捉えたことである。イスラエルのネタニヤフ首相が、捕らえられた市民の解放のためにあらゆる手段を講じると述べたことに対して、ハマス報道官は、あるまいことか「警告なしにガザの住民を攻撃した場合、人質を処刑する」とイスラエルを強くけん制した。罪もない市井の市民を戦争の駆け引きに使うとは、普通の人間の考えることではない。

 30年前の対立の際は、エジプトが仲介役として介入し、何とか停戦にこぎ着けることが出来た。しかし、今回はエジプトが介入するかどうかは極めて微妙である。アラブ民族であるエジプト国民は、一般的にイスラエルにあまり好意的ではない。特に、来る12月に3度目の大統領選を控えているシシ大統領にとっては、イスラエルに有利と見られる行動を取ることは、選挙を控える身にとって決してプラスにはならない。中々難しいところである。イスラエル政府は、ガザ地区の封鎖作戦を強化して、電力、水道などのインフラや、食料などを止めるそうだが、これではガザ地区に住む200万人のパレスチナ人の生死が問われることになる。

 これからの行方は予想もつかないが、1日も早く平和な世界が戻ることを願わずにはいられない。

2023年10月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5892.2023年10月9日(月) ラグビー日本代表チーム、ベスト8入り成らず

 昨晩はラグビー・ワールドカップの予選突破を賭けた対アルゼンチン戦が行われた。ラグビーに関する話題は、4年前に日本大会で初のベスト8入りを果たし、チームの「ワンチーム」という相言葉が、その年流行語大賞ともなり大いに盛り上がった。ラグビーについて数日前からメディアでもしきりに取り上げられ、今回も2大会連続のベスト8入りを狙ったが、力及ばなかった。後半28分まで27―29の僅差で追っていたが、その後1トライ、1ゴール、1ペナルティ・ゴールを奪われ、結局27-39で敗れた。キックオフからノーサイドまで終始テレビ観戦していたが、相手の力が体力的にも戦術的にもやや上回ったのではないかと思っている。

 日本代表チームは、毎回力をつけ、今では相手チームも手を抜くようなプレイはしなくなった。その原因のひとつとして、日本代表チームの選手は、必ずしも日本国籍を取得していなくても一定期間日本に滞在し、チームが認めれば日本代表選手になることが出来る。これは他のスポーツにはあまり例がない。従って一時フォワード8人の内、6人は身体が頑丈な外国人選手だった。そのために覚えにくいような名前の選手が、チーム内にかなりいる。

 人によっては、これでは真の国際試合ではないという声も聞かれるが、これから世界的に国民の交流を図るとするなら、むしろこのようなシステムの方が人種の壁を超えるには、好都合だと思う。少し時代を遡れば、アメリカ・チームなんてどのスポーツもこの類だと思う。

 さて、先日鈴木宗男参議院議員が、所属する「日本維新の会」に断りもなくロシアへ出かけ、ロシアの要人に会ってウクライナ戦争で「ロシアの勝利を100%確信している」などと党議はもちろん、国の方針にも反するロシアへの忖度発言をした。党としては除名処分を検討して、明日にも正式な処分を行うようだ。この動きに対して当の鈴木議員は、自分の認識で発言したことが問題だということはもってのほかで、裏を返せば彼らはウクライナしか見ていないことになると居丈高に反論している。処分はいかなる決定でも受けるが、政治家の認識で言ったことで処分となれば民主主義の根幹にかかわるなどと反論している。しかし、これでは政党にいる必要はない。鈴木氏自身これまで身勝手な言動において民主主義の根幹にかかわることを随分冒してきた。立場が窮地に陥った今回、それを云うなら、普段から民主主義的行動を取ってもらいたいものである。その場、その場で都合の好いように行動する鈴木氏の言動は信用ならない。

 ところで、昨日取り上げたイスラエルとガザ地区で活動するイスラム組織ハマスとの抗争が、大分エスカレートしている。僅か1日でイスラエルとパレスチナを合わせて死者が1,200人を超え、戦闘は激化している。タイ人が12名、アメリカ人も数名が亡くなったという。ハマスに比べ戦力が勝るイスラエルに対して、グテーレス国連事務総長はハマスを非難し、アメリカはイスラエルを支援すると言った。長く続いているイスラエルへの支援にアメリカ議会では、支援停止の声が上がっており、アメリカは今後ウクライナよりイスラエルへの支援に注力するのではないかと見られている。そのアメリカが、今日空母艦隊を現地に派遣すると発表した。昨日はタリバンが支配するアフガニスタン国内でもマグニチュード5.9の地震があり、2千人を超える人が死亡したと伝えられている。国際的な制裁を受けているアフガニスタンには支援が行き届くだろうか。

2023年10月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5891.2023年10月8日(日) 世界的な話題、ノーベル平和賞とパレスチナ攻撃

 今日は2つの世界的な話題について言及してみたい。

 ひとつは、このところ連日今年度のノーベル賞受賞者が発表されている中で、とりわけ世界中の関心を惹いているのは平和賞受賞者である。生理医学賞に続き、化学賞、物理学賞、文学賞、そして昨日その平和賞の受賞者が決定し、発表された。この平和賞受賞者の選定について、選考委員会は「女性に対する弾圧と闘い、人権と自由を守るためにも闘った」として、イラン人の女性人権活動家ナルゲス・モハンマディ氏を選出した。モハンマディ氏はこれまで長年に亘って女性の権利擁護や死刑制度の廃止などを訴えてきた。イスラム教の原理の尊重、特に女性への差別を謳っているイラン政府は、モハンマディ氏が行ってきた活動は国の安全保障を脅かしたとして彼女はこれまでに何度も逮捕され、現在も首都テヘランの刑務所に服役中である。

 イランでは昨年9月、女性が公共の場で着用を義務づけられている「ヘジャブ」と呼ばれるスカーフのかぶり方が不適切だとして逮捕された女性が死亡し、警察による暴行を疑う抗議デモが各地に広がったが、これについてモハンマディ氏は獄中からSNSに投稿したり、メディアに寄稿したりして、デモへの連帯を示すとともに、デモの参加者に対して政権側が暴力をふるっていると繰り返し非難してきた。モハンマディ氏は、夫も14年間の投獄を経験した後、3人の子どもを連れてフランスに亡命している。

 イラン当局はこの受賞について反発を示しており、12月にオスロで行われる授賞式にモハンマディ氏が出席出来る可能性は、かなり薄い。残念ながら、今年も各分野で日本人受賞者はいなかった。

 もうひとつの話題というより事件は、ウクライナ戦争に目が向いている最中に、昨日突然中東の火薬庫と言われるイスラエル・パレスチナ自治区のガザ地区からイスラム過激派ハマスがイスラエルへの大規模攻撃により多数の死傷者を出したことである。新たな戦争へ発展しなければ良いがと願っている。ロイターによるとイスラエル側の死者は200人を超え、一方ガザ地区でも報復攻撃により230人余りが死亡したという。イスラエルのネタニヤフ首相は「ハマスが残酷で邪悪な戦争を仕掛けた」として、強力な報復措置を取ると表明し、米国など西側諸国はパレスチナによる攻撃を非難し、イスラエルへの支援を表明した。バイデン米大統領は、イスラエルには自国を防衛する権利があると述べた。

 なぜ、この時期にハマスは、このような過激な行動をとったのかということであるが、昨日はユダヤ教の祝日のシーズン、最終日の土曜日だったこと、日ごろ経済封鎖によりパレスチナ全体に不況が訪れており、パレスチナ人民の不満を解消するためにそのタイミングを狙っていたと思われる。

 2012年にパレスチナ自治区のベツレヘムを訪れ、イエス・キリストが生まれた馬小屋だった聖誕教会を訪れたことがあるが、自治区内へ入るためには車も乗り換えなければならないほど制約があった。ただ、表面上は何事もなかったように見えたが、もう2千年以上に亘って対立を繰り返しているアラブ民族とユダヤ人との確執はそう簡単には消え去るものではないと思う。世界に争いは絶えないが、現代に生きる我々は、ひとつでもそれをなくすことを心がける必要があると思う。

2023年10月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5890.2023年10月7日(土) 「関東大震災100年展」を観賞

 半年ぶりに横浜のホテル・ニューグランドで、地球物理学者で兄の高校時代の友人と兄を交えて3人でランチを楽しんだ。約束の時間に大分遅れて来た兄の体調が悪そうだったので、少々気になった。それでもランチでは明るく話していたが、ランチ後にホテルを出て歩いている姿を見て背中が完全に折れ曲がって背も今までになく大分低く見える。どうも背骨に一部骨折が見つかったらしい。それでも高校時代の友人が薦めてくれた「関東大震災100年展」を一緒に見学することにした。ホテル近くの横浜開港記念館(旧イギリス領事館)において12月3日まで開催中で、館内のスペースはさほど広くはないうえに、あまり仰々しい飾りつけではなくごく地味な展示であるが、珍しい資料が随分並べられていて兄ともども結構楽しむことが出来た。通常横浜開港記念館では横浜開港100年の展示物を公開していて、関東大震災に劣らず、これもまた大変興味深いものだった。かつて横浜市内に住んでいたこともあり、横浜の当時の風物を知る資料は日本と外国との文化の違いを知る意味でも興味のあるものだった。

 それにしても今日は3連休の初日で天候も良かったせいもあり、山下公園周辺は若い人たちを中心にかなりの人手だった。明日以降は天気が下り坂だということもあるので、その後は秋本番の気候になるのではないかと思う。

 ところで、群馬県朝日岳で4人の男女高齢者が遭難し、今日捜索隊が登山道で4人全員の遺体を発見したという悲しいニュースが伝えられた。何せ最年少が65歳の男性で最高齢は79歳の女性だったという。一昨日当たりから朝日岳周辺の山塊はかなりの雨と、強風も吹いていてそれぞれ低体温症を起こした可能性があると見られている。私自身学生時代から若いころは、登山に熱中して数多くの山々を登っていたが、肉体的な疲労より、悪天候の方を一番警戒していたものだ。先月25日に会社の山岳部の集まりがあったが、彼らとも何度となく登山をしたが、通常の天候と天候の変化はいつもお互いに気にかけていた。朝日岳遭難については、これから原因の究明が行われるだろうが、どうして山の天候変化と年齢を考えると、若い人たちならともかく高齢者だけで登山して、79歳、72歳、69歳、65歳の4人もが全員遭難するような羽目になったのか、よく分からない。どこかに心の隙があったのではないだろうかと思えて仕方がない。

 今から30年ほど前に、大学の登山クラブの後輩で、息子たちの家庭教師をやってよく面倒を見てくれた男も国内外を問わず登山した挙句に、ヒマラヤの岩山から転落して生命を落としてしまった。ご両親の悲しみようを知っているだけに、山で遭難事故を起こすことにはつい神経質になる。

 これから秋の後には冬がやって来る。登山には最も厳しい時節である。とにかく無駄に命を落とさないようしっかりした登山計画と慎重な登山をして欲しいと願っている。

2023年10月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com